絶対多数の意見を否定し、我田引水的に都合の

良い意見のみに傾斜するとしたならば、

何のためのパブコメ公募かと言いたくなります

〜古井利哉さんが三番瀬円卓会議会長に意見書〜




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 三番瀬再生計画素案に対するパブリックコメント(一般市民意見)の扱いについて、市川市の古井利哉さんが以下の意見書を三番瀬再生計画検討会議(円卓会議)の岡島成行会長に送りました。




意見書



2003年12月28日

 三番瀬再生計画検討会議
  会長 岡島成行 様

市川市 古井利哉


 第20回三番瀬円卓会議にパブリックコメント発信者の一人として参加いたしました。岡島会長の極めて民主的、且つ誠実な対応と議事運営には何時ものことながら敬服いたしました。
 ところで各委員の発言の中で感じた幾つかの疑問について下記いたしますので、次の1月7日「拡大編集会議」で一般市民にも理解できるよう、説明責任を果たして頂きたく、強く要望いたします。


1.「倉坂委員の発言」

 倉坂委員は塩浜2丁目前面海域に土砂を投入することについて、「環境を良くするために砂を入れる。」「パブリックコメントの多くが砂を入れてはいけないと言うが、その理解が本当に正しいのか?」「このことは市川WGや護岸・陸域小委員会で議論し、合意されている。」と述べている。(磯辺委員が同調)

■疑問その1
 「環境を良くするために土砂を投入する。」というが、科学的な裏づけはなされていないのではないか?(むしろ全国の事例では、人為的な土砂の投入は失敗に終わっているケースばかりである。)全委員はもとより一般県民が納得しうる説明が必要である。

■疑問その2
 「パブリックコメントが誤りである。」というが、かかる決め付けはいかなる根拠に基づくものか、説明責任を果たすべきである。

■疑問その3
 「土砂投入は合意済み。」というが、当日の円卓会議において、少なくとも3名の委員が土砂投入に否定的、ないしは慎重な意見を述べていた。
 下部機関であるWG,小委員会の合意がなされたとしても(これにも異論があるようだが。)、円卓会議で完全な合意がない以上は決定事項とするべきではない。


2.「大西委員の発言」

 大西委員はラムサール条約の取り扱いにおいて、「ラムサール条約への登録に向けて、早期に関係者の合意を形成していきます。」と、「早期に」を付け加えたと言い、また「漁業関係者が反対しているので、関係者の合意を形成すると言う表現にとどめた。」「パブリックコメントに意見の対立点を明記すべきと言う意見があるが、深く議論していないので対立点は書けない。」などと発言している。

■疑問その1
 ラムサール条約の登録に向けて「早期に」合意形成を図るというが、自然環境の保全・再生をテーマとする三番瀬円卓会議の結論とするには、あまりにも無責任かつ腰の引けた表現ではないか? 少なくとも「2005年登録を目指して」と言い換えるべきであろう。

■疑問その2
 漁業関係者が反対していると言うが、反対者はラムサール条約の内容を理解しているのであろうか? もし理解したうえであるならば、どの点が問題なのであろうか? 三番瀬は漁業者のみのものでないことは言うまでもなく、その限りにおいてはわれわれ一般県民や自然保護関係者と同列に扱うべきである。パブリックコメントの多くが、この問題に大きな関心を示しているからには、漁業者の反対理由を明示してほしい。

■疑問その3
 この問題は深く議論していないと言うが、2年有余におよぶ円卓会議、あるいは小委員会でラムサール条約問題は、自然保護関係委員によりたびたびとりあげられたものである。この期に及んで「深く議論していない。」というのは、ラムサール条約の性格およびその重要性にかんがみて、円卓会議の怠慢と言うしかないのではなかろうか? 早急に継続審議を行うべきであろう。


3.全般的な疑問

 パブリックコメントを発言者別、項目別に整理して、逐一円卓会議で検討していただいていることについては、敬服いたしました。
 しかし、前記1および2に見られるように、絶対多数の意見を否定し、我田引水的に都合の良い意見のみに傾斜するとしたならば、何のためのパブコメ公募かと言いたくなります。
 岡島会長の強力なリーダーシップと適切なさばきを強く期待いたします。
以上





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