東京湾三番瀬の海域保存と

ラムサール条約登録を求める決議

〜全国自然保護連合総会で採択〜




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 全国自然保護連合の総会が9月6日に群馬県長野原町で開かれ、「東京湾三番瀬の海域保存とラムサール条約登録を求める決議」が採択されました。



決  議



東京湾三番瀬の海域保存とラムサール条約登録を求める決議


 三番瀬は東京湾奥部に広がる干潟・浅瀬である。その一部は埋め立てられてしまったが、さらなる埋め立て計画(市川二期地区・京葉港二期地区計画)はねばり強い自然保護運動により白紙撤回になった。2001年の県知事選挙で三番瀬埋め立てが最大の争点になり、白紙撤回を公約にかかげた堂本暁子氏が当選し、撤回を表明したからである。

 その後、三番瀬再生計画検討会議(通称・三番瀬円卓会議)が発足し、三番瀬再生計画を検討中である。この会議では、市川側海域(猫実川河口域)の扱いが最大の争点となっている。そこを保存するのか、それとも人工干潟(海浜)にするのかということである。

 人工干潟の造成を主張している委員たちは、埋め立て前の干潟環境にもどし、市民が海に親しめるようにするために、砂を盛って人工砂浜をつくるべきと叫んでいる。また、円卓会議の外では、一部の環境団体が、猫実川河口域の人工干潟化をめざしてアマモの移植実験などをおこなっている。このとりくみを、これまで埋め立てを推進してきた地元市川市が支援している。

 これに対し、埋め立て反対運動をつづけてきた自然保護団体は、市民調査を継続的に実施し、この海域にアナジャコや稚魚、カニなどたくさんの生き物が生息しており、水質浄化能力も非常に高いことを明らかにしている。そして、三番瀬の海域はこれ以上つぶすべきではないとし、流入河川の汚濁負荷軽減や内陸性湿地との連続性確保、陸地(既存埋め立て地)における湿地復元などを提案し、さまざまな活動をつづけている。

 自然豊かな海域の人工干潟化は、形を変えた埋め立てである。東京湾の干潟・浅瀬が9割も埋め立てられてしまったなかで、三番瀬はこれ以上つぶすべきでない。現実に存在する生態系をつぶして疑似自然を造成することは許されない。
 こうした視点から、私たちは以下のことを求める。

  1. 三番瀬海域はすべて保存することを基本にし、三番瀬の自然環境に悪影響を与えている要因を取り除くべきである。また、旧江戸川の河川水導入などを検討すべきである。

  2. 江戸川第一終末処理場の建設は見合わせ、江戸川左岸流域下水道計画を抜本的に見直すべきである。流域下水道は時代遅れであり、効果は小さいのに費用は過大である。また、既存河川の水量を著しく減少させ、水質を悪化させるなど、大問題となっている。三番瀬の水質などにも悪影響を与えている。そこで、上流、中流、下流域にコンパクトな終末処理場を建設するなど、できる限り地域に水を戻して河川水の減少を防ぐなどの対策を講じるべきである。

  3. 三番瀬の保全で重要なことは、ラムサール条約の登録湿地にすることである。三番瀬は、登録の条件を十分に満たしている。2005年の「ラムサール条約締約国会議」に向けて登録手続きを急ぐべきである。その際、行徳鳥獣保護区(内陸性湿地)と一体的に登録することを求める。

以上決議する


 2003年9月6日

全国自然保護連合





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