初登庁の堂本暁子・千葉県知事にたいし、

三番瀬埋め立て問題で挨拶と要望

〜県内の5団体〜




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 東京湾奥部に残る貴重な干潟・浅瀬「三番瀬」の埋め立てに反対している千葉県内の5団体は2001年4月5日、堂本暁子県知事にたいして挨拶文を渡しました。
 挨拶文では、埋め立て計画の白紙撤回や、三番瀬や東京湾奥部の自然環境の回復と臨海部の諸問題を解決するための検討委員会設置、「三番瀬公金違法支出問題」への適切な対応などを求めています。
 なお、堂本知事はこの日に初登庁し、県庁前では支援者や県職員など約1500人が迎えました。




 





初登庁した堂本千葉県知事








約1500人の支援者や県職員が出迎えた








県職員から花束が贈られた








5団体による挨拶文



2001年4月5日

 千葉県知事 堂本暁子 様

千葉の干潟を守る会
三番瀬を守る署名ネットワーク
三番瀬を守る会
市川緑の市民フォーラム
千葉県自然保護連合


新知事へのご挨拶及び三番瀬埋め立て問題について

 堂本暁子さん、千葉県知事就任おめでとうございます。私たち一同、堂本さんの知事就任を非常に嬉しく受け止めております。堂本さんは既成政党支持者の政党に対する不安や疑問、そして無党派層の期待をとらえて、知事の座を獲得されました。
 県民の目の高さと同じ高さで県政を運営しようとする、沼田知事にはなかった県政運営、そして三番瀬埋め立て計画を「白紙撤回」される公約を歓迎いたします。
 沼田知事下の20年は、開発の嵐が吹き荒れる月日でした。しかし、1990年代に入り、地球規模で自然環境の回復が求められる時代に突入したにもかかわらず、千葉県は相変わらず「開発」を優先してきました。その最たるものが、「三番瀬埋め立て計画」です。
 現在、千葉県が示している101ヘクタールを埋め立てる計画案は、千葉県が自ら進んで縮小したものではありません。当初の740ヘクタールの埋め立て計画に対して県民が地道に研究を重ねながらねばり強く千葉県に働きかけたことや、千葉県環境会議の指摘により実施された補足調査等の結果が当初計画推進に大きなブレーキとなり、縮小せざるを得なくなったものなのです。
 そういった意味では、県民と専門家集団がここまで埋め立て計画を押し戻してきたといえます。堂本さんもご存知のように、世界では埋め立て地を再び海に戻しはじめています。すでに先進諸国では、都市問題解決のために海を埋め立てるという考え方は姿を消しています。東京湾奥最後の干潟と浅瀬である三番瀬も、すでに大きく傷ついた海域で、地球規模で移動する渡り鳥にとっても、東京湾の生物多様性を維持するうえでも、かつての豊かな東京湾を回復することが非常に重要な課題となっています。
 千葉県環境会議は先日、101ヘクタール埋め立て計画に対して、事業の必要性をさらに検討することや、三番瀬の自然環境に少なからず悪影響を与えることを指摘しました。そこで、堂本新知事には、公約どおりに一日も早く「三番瀬埋め立て計画」を白紙に戻していただき、新しく三番瀬や東京湾奥部の自然環境の回復と臨海部の諸問題を解決するために、学識者と市民を交えた検討委員会のような組織を立ち上げていただきますようお願いいたします。そこでは、東京湾全体を視野にいれた検討がされますことを望みます。
 また、三番瀬埋め立て問題と関連の深い行徳漁協への「転業準備資金問題」については、昨年4月、県民22名によって監査請求が行われ、監査委員会がそれを棄却したため行政訴訟に発展しています。
 この問題は、19年前の1982年、埋め立ての進行に伴って漁業が行えなくなったことを理由に、転業するための準備資金として約43億円が金融機関から行徳漁協に融資され、千葉県がその利息をすべて支払うという形で、千葉県と行徳漁協、金融機関の三者の間で合意されたもので、県議会にも知らされずに結ばれた密約です。これは市川二期埋め立て(三番瀬埋め立て)を前提とした事実上の漁業補償であり、公有水面埋立法などいくつかの法律に抵触する問題です。県は市川二期埋め立てが事業化された段階で精算する予定であったと思われますが、埋め立て計画がいっこうに進まない状況の中で、積もりに積もった利息約56億円を1999年度予算で半額支払い、2000年度予算で残りを支払いました。しかし、融資金が戻らなければ、今後も毎年、債務が発生します(2001年度予算では1億3340万円が計上)。
 この利息の支払いが違法、不当であるとして訴えたのが、この行政訴訟です。前知事沼田氏と県企業庁長中野氏が被告となっていますが、堂本新知事にも今後どのような火の粉が降るやもしれません。そこで、この問題については、税金の無駄づかいであること、そして違法、不当であるにもかかわらず、この支払いを認めてしまった県議会がいかにチェック機能を失っているかを知っていただくとともに、一日も早く適切な対応をお願いしたいと考えております。
 私たち5人は、この行政訴訟の原告でもありますので、堂本知事にこの問題での対応を誤っていただきたくないと思いまして、あえてご挨拶にこの問題を指摘させていただきました。
 ご考慮をよろしくお願いいたします。




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