千葉県野鳥の会が

 三番瀬保全の要望書




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 三番瀬埋め立て計画案は現在、知事の諮問機関「千葉県環境会議」と、その下部組織である「環境調整検討委員会」で検討中です。こうした中で、(2000年)4月18日、千葉県野鳥の会が三番瀬保全を求める要望書を同会議議長と同委員会委員長あてに提出しました。
 要望書の内容は以下のとおりです。


 

要 望 書



平成12年4月18日

 千葉県環境会議
  議 長 林雄二郎 様
 環境調整検討委員会
  委員長 白鳥孝治 様

千葉県野鳥の会
会長 富谷健三


三番瀬の保全に関する要望書

 日頃、千葉県の環境関係の諸問題につき、ご尽力くださいまして誠にありがとうございます。
 さて、現在貴会議及び貴委員会が審議されております、三番瀬の101ヘクタールの埋め立てと13.2ヘクタールの人工渚の造成を伴う埋め立て計画見直し案につきましては、日本はもとより、世界各国の環境行政や自然保護にかかわる多くの人々の注目するところであります。まして、私たち野鳥に関心のある者にとりましては極めて重要な問題であり、これまでも、私たちを含め、多くの関係団体などから要請や要望が出されておりますように、慎重に審議されますことを期待して止みません。
 つきましては、下記のとおりご提案いたしますので、再度検討されますことを要望いたします。そして、国際的に重要であり、東京湾奥部の最後の干潟及び浅海域である三番瀬の保全に向け、これまで以上にご尽力くださいますようお願いいたします。

  1. 環境の保全は地球規模で考える時代となり、都市整備も、海を埋め立てて行うのではなく、過去に埋め立てた海を元の海に戻し、その上で都市基盤を構築することが国際的趨勢となっています。これからは、日本においても、当然このことが基礎になるべきであり、京葉臨海部の整備も海の埋め立てを行わない方法で検討されるべきものと考えます。

  2. 東京湾ではまとまって残された干潟及び浅海域は、すでに富津洲周辺、小櫃川河口干潟(盤洲干潟)、そして三番瀬だけとなっています。その一つ三番瀬は、水鳥の貴重な渡来地であり、ラムサール条約の基準を十分満たしております。このように国際条約の基準を満たしている湿地は、率先して条約の登録湿地として登録すべきであり、たとえ1ヘクタールでも破壊することはラムサール条約の信用を傷つけるものであり、国際世論に対する重大な裏切りであると考えます。

  3. 三番瀬の埋め立ては東京湾全体の問題であり、国際世論を踏まえて考えるべきものであります。したがって、千葉県だけの、それも企業庁の特別会計で行われるような一部の問題ではなく、少なくとも東京都及び神奈川県を交えて検討されるべき問題と考えます。

  4. 東京湾の干拓は江戸時代から行われていますが、昭和40年代以降、千葉県だけでも1万数千ヘクタールもの埋め立てが行われており、わずか数十年の間に行われた膨大な環境改変の行為であります。今回、関連しての計画で、京葉港二期地区部分だけでは対象面積が11ヘクタールであり、環境影響評価実施の必要性がないことを理由に埋め立てが行われるとすれば、法律そのものを無視する行為であり、小規模乱開発を県が自ら行うことになります。行われないとは思いますが、決して許されるべきことではないと考えます。



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