自然保護3団体が

 三番瀬埋め立て計画の根本的見直しと

 三番瀬保全に関する意見書

    〜日本自然保護協会、日本野鳥の会、世界自然保護基金日本委員会〜




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 日本自然保護協会、日本野鳥の会、世界自然保護基金日本委員会の自然保護3団体は2月10日、三番瀬埋め立て計画の根本的見直しと三番瀬保全に関する意見書を千葉県知事と県環境会議会長に対して提出しました。
 意見書の内容は次のとおりです。


 

意 見 書



2000年2月10日

 千葉県知事     沼 田  武  様
 千葉県環境会議会長 林 雄二郎  様

財団法人 日本自然保護協会
財団法人 日本野鳥の会
財団法人 世界自然保護基金日本委員会


  三番瀬埋め立て計画(市川二期地区・京葉港二期地区)の
  根本的見直しと三番瀬保全に関する意見書

 千葉県は、市川二期地区・京葉港二期地区計画策定懇談会(以下懇談会)を、第4回開催をもって休止し、懇談会意見を取りまとめた上で計画策定を行い、環境会議に報告することを発表しました。

 しかし、懇談会では埋め立て計画の必要性について、都市計画、自然環境科学、環境保全団体の各分野の専門家から多数疑問が出され、問題点が指摘されているにもかかわらず、それに対する説明がなされていません。説明の根拠となる客観的資料も十分提示されていません。これらの疑問や問題点は、21世紀に向けた市川・船橋地区の、ひいては千葉県の、持続可能で豊かな地域づくりを熟考した上での貴重かつ重要な指摘であり、千葉県はそれに応え、さらなる検討を行う必要があります。懇談会委員の意見を並べただけの「意見まとめ」では、環境会議の提言に応えたことにはなりません。

 3年間にわたり実施された補足調査及び影響予測結果からは、埋め立て計画が三番瀬の水質浄化機能、鳥類、底生生物や魚類に影響を与えることが科学的に明らかにされました。また、合わせて予定されている第二東京湾岸道路(橋梁式)は、三番瀬の美しい海辺の景観や市民が海と触れ合う場を著しく損なうことになります。地球環境保全の上からも、干潟・浅海域は水質浄化の場、渡り鳥等多様な生物の生息地として、その保護が国際的な緊急課題となっており、影響の回避を徹底的に追及することが国際社会からも求められています。千葉県はこのことを重く受け止めるべきです。

 21世紀を迎える今、開発計画は長期的な展望にたち、真に地域と地域住民にとって、そして未来の子どもたちにとって豊かな暮らしをもたらすものでなければなりません。そのためには、市民に対して情報を公開し、市民の声を聞き、計画に反映させる必要があります。幸いにも本計画に対して、市民からの建設的な提案が複数寄せられています。

 私たちは、貴県が客観的な立場で補足調査を実施し、計画段階での環境アセスメントに取り組んでこられたその姿勢を評価しています。しかし、今、多数の課題を積み残したまま、計画が策定されようとしています。このままではこれまでの貴県の努力が無になりかねません。
 以上のことを踏まえ、千葉県知事及び千葉県環境会議会長に対し、次の意見を申し述べます。


  1. 千葉県は、計画策定懇談会を再開し、計画の必要性について客観的データに基づく厳密な検証と、環境への影響を回避するための代替案の徹底的な検討を行い、根本的に計画を見直すべきである。

  2. 環境会議は、千葉県に対し計画を差し戻し、計画の必要性について客観的データに基づく厳密な検証と、環境への影響を回避するための代替案の徹底的な検討を含む根本的な計画の見直しを求めるべきである。

  3. 千葉県は、計画策定懇談会の中で提起された、三番瀬の環境の回復および市民が海と触れあえる場の創出の提案について、県の施策における重要な課題と受け止め、企業会計による埋め立てではなく、一般会計によって谷津干潟・行徳野鳥保護区と一体となった三番瀬の環境保全・環境回復に早急に取り組むべきである。

  4. 千葉県は、補足調査結果からも明らかにされた、三番瀬の自然環境の国際的な重要性を十分認識し、その保全とラムサール条約登録湿地への登録を推進すべきである。

以上




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