「何もしないというのも大事な選択肢」

〜第5回「三番瀬再生会議」で傍聴者が発言〜


千葉県自然保護連合事務局


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 第5回「三番瀬再生会議」(2005年5月18日開催)で、松戸市のAさん(傍聴者)がこんな発言をしました。
     「三番瀬再生計画(基本計画)素案のなかに欠けているものがある。それは、何も手を加えなくても三番瀬は20〜30年経ったら今よりきれいになるということである。なぜかというと、下水道の整備が進むからだ。千葉県の下水道整備率は、いまは60〜70%ぐらいしかないので、生下水が東京湾や三番瀬にかなり入り込んでいる。今後整備が進めば、東京湾の水質はだんだんきれいになる。だから、“何もしない”ということも大事な選択肢なので、それを基本計画に盛り込むべきだ」


●“再生”という名でヘタにいじくるな!

 注目すべき指摘だと思います。普通だったら、三番瀬について「まったくなにもしない」というのは同感できません。

 しかし、猫実川河口域(猫実川の河口に広がる市川側の海域)には、アナジャコなど、たくさんの生き物が生息し、高い浄化能力を誇ります。また、全国最大級のカキ礁も存在します。しかし、再生会議では、そんな大事な海域について、
     「ヘドロの海だ」
     「干潟ではない」
     「カキ礁は1年で終わりになるかもしれない」
     「だから、現状のままにしておくのはよくない」
 などということを何人もの委員が主張します。そして、市川市や漁協などは、この海域に土砂を入れて、人工干潟にすべきと声高に叫んでいます。
 そんな状況をみると、
     「“再生”という名でへたに手をつけるな」
     「埋め立てが止まった1985年以降は三番瀬の環境は改善に向かっている。そんな再生なら、なにもしないほうがよい。下水道の整備が進めば、もっと改善されるはず」
 という意見がでるのは当然です。
 ようするに、「へたにいじくるな」ということです。まったくそのとおりです。
 しかし、三番瀬では、こんなことはなかなか言えない雰囲気がうまれています。

(2005年5月)






 

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