生命ゆたかな三番瀬をそのまま次の世代に

〜「子どもを守る文化会議」千葉集会で訴え〜


市川三番瀬を守る会



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 3月11日から2日間、市川市の不二女子高校で第51回「子どもを守る文化会議」千葉集会が開かれました。
 11日の全体会は450人が参加です。12日は13の分科会に分かれ、子どもたちが健やかに育つためにはどうすればよいかについて活発な議論がかわされました。
 集会では、「子どもが育つよい環境づくり」もテーマのひとつに掲げられました。そこで、市川三番瀬を守る会が「生命ゆたかな三番瀬を、そのまま次の世代に」とするアピール文を全参加者に配布しました。また、第2分科会「子どもと環境」では、同会の星野亘良さんが「三番瀬の現状とこれから」というテーマで報告しました。
 以下は、同会のアピール文です。





アピール





生命ゆたかな三番瀬をそのまま次の世代に


市川三番瀬を守る会



 全部、白砂青松の「きれいな」浜にしてしまっていいのでしょうか? ドロの干潟でしか生きられない生きもののことも考えてみましょう!

 私たちは今年、このことを子どもたちに伝えたいと思っています。
 白砂青松の浜、それはみんな大好きです。しかし、ほとんどの生きものはドロの干潟が大好きです。ドロの干潟でしか生きられない生きものもたくさんいます。それを全部、人間の好きな浜に変えてしまっていいのでしょうか。

 三番瀬は東京湾の最奥部、市川市・船橋市の前面にひろがる1600ヘクタールの海で、市川市や千葉県のこれまでの埋立事業で大きくせばめられ、埋立工事や市川・船橋の航路建設の影響、そして汚水の流入、地下水の汲み上げ、流入河川のしめきりなど陸側からの負荷をうけて、かなり傷つけられてきたとはいえ、いまなお豊かな自然を有しています。

 とりわけ、市川側は、スナ干潟からドロ干潟まで、そして深さ5メートル以下の浅海域の多様な海域となっていて、その多様な海がプランクトンから虫・貝、魚、鳥まで約1000種の多様な生きものをささえ、東京湾全体の生命のゆりかごになっています。関東地方のアユたちも冬をこの海ですごし成長しています。またたくさんの渡り鳥の中継地(シギ・チドリなど)になっているほか、10万羽をこえるスズガモなどカモ類が越冬しています。

 この三番瀬はいま、かつての埋立計画の時に匹敵する「第二の危機」ともいえる大変な状況をむかえています。1991年9月、30万をこえる埋立反対の署名など県内外の大きな世論の力で、三番瀬の埋立計画は白紙撤回されましたが、埋立てを願う勢力は依然として埋立ての野望をもちつづけ、いま、「三番瀬の埋立」を「三番瀬の再生」といいかえて、「市民が親しめる海」「災害から守る護岸」「漁場の再生」などさまざまな名目をつけて、生命ゆたかなこの海に砂をいれる人工干潟・人工海浜づくりにつながる大攻勢にでてき ています。

 この4月からは現在の護岸から23メートルも海側にはりだす石積護岸の建設工事が、市川市塩浜2丁目で着工されます。
 こうした事態のなかで、私たち市川三番瀬を守る会など三番瀬の保全を願う団体は、ドロ干潟をふくむ三番瀬の貴重さを市民に知らせ、国際条約であるラムサール条約に登録することによって三番瀬を保全し、次の世代に引き継ごうとしています。
 とくに未来を担う子どもたちには、人間の都合だけで自然を判断するのではなく、すべての生きものを大切にする視点と心を持ってほしいと思っています。三番瀬にとって今年がまさにヤマ場です。三番瀬を注視し、保全に力を貸してください。

(2006年3月)   





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