環境や平和などさまざまな活動を展開

〜市川三番瀬を守る会〜


市川三番瀬を守る会 事務局長 谷藤利子さん に聞く



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 市川三番瀬を守る会は市川市を拠点に活動しています。三番瀬などの環境保護運動だけでなく、反原発や平和の活動もすすめています。「守る会」の活動について谷藤利子事務局長に聞きました。



ラムサール条約登録署名行動

 市川三番瀬を守る会の結成は2001年2月23日である。結成の背景には三番瀬の埋め立て計画がある。

 県は戦後、東京湾岸の干潟を次々と埋め立て、豊かな湿地環境を破壊しつづけてきた。1993年には三番瀬の二期埋め立て計画を発表した。この計画を撤回させるため、船橋市を拠点とする「三番瀬を守る会」が発足した。さらに「三番瀬署名ネットワーク」も結成され、埋め立て反対運動が広がった。

 こうしたなかで、三番瀬に面する市川市でも独自の「守る会」をつくることが提起された。市川市民に三番瀬の価値を知ってもらうと同時に、署名ネットワークに参加して三番瀬埋め立てを撤回させようと話しあい、当会が発足した。

 三番瀬埋め立て計画の白紙撤回を求める署名は最終的に30万に達した。「東京湾をこれ以上埋め立てるな」という運動と県民世論の高まりにより、三番瀬埋め立て計画は2001年9月に白紙撤回となった。

 しかしその後、三番瀬の市川側海域で人工干潟を造成する動きがつよまった。署名ネットワークはラムサール条約登録を求める署名運動にとりくんだ。三番瀬を法的に保全することが目的である。

「守る会」は、この署名集めを積極的にすすめた。毎月第2土曜日に地下鉄東西線の駅前で署名をよびかけた。妙典、行徳、南行徳の3つの駅である。参加者は7〜11人。この2年間だけで997筆を集めた。


行徳野鳥観察舎の存続を求めて

 県は2015年12月、市川市にある行徳野鳥観察舎の休館を突然発表した。市民はそれを12月11日の新聞報道ではじめて知った。県は観察舎の廃止も決定した。解体工事は2018年度である。

 行徳野鳥観察舎は行徳近郊緑地特別保全地区の一角にある。保全地区は千葉県指定の「行徳鳥獣保護区」と宮内庁所管の「新浜鴨場」で構成される。面積は83ha。行徳野鳥観察舎は鳥獣保護区の核となってきた施設である。市の内外から大勢の人が訪れている。市川市民にとってたいへん貴重な施設である。

 野鳥観察舎を再建存続させるため、「行徳野鳥観察舎を愛する者一同」が署名を集めている。市川三番瀬を守る会もこの署名集めに協力している。「守る会」は独自行動として、野鳥観察舎存続の署名集めを、三番瀬のラムサール条約登録を求める署名といっしょに地下鉄東西線の駅頭で毎月おこなっている。

 市川市民は行徳野鳥観察舎のほうをより身近に感じているようだ。駅頭では、ラムサール条約登録よりも野鳥観察舎の存続を求める署名のほうが集まりぐあいがいい。これまでに駅頭で998筆を集めた。


再選挙となった市川市長選

 野鳥観察舎存続のカギをにぎるのは市川市である。建設費などについて市が応分の負担をできるかどうかだ。

 今年(2017年)11月に市川市長選がおこなわれた。「市民にやさしい市長を選ぶ会」が結成され、会の政策骨子をかかげる市民の共同候補として村越ひろたみさんを市長候補にきめた。村越さんは元民主党衆院議員である。

「選ぶ会」のワークショップに市川三番瀬を守る会も参加した。「選ぶ会」と村越候補との話しあいのなかで行徳野鳥観察舎の存続も合意された。選挙戦では、「守る会」の有志メンバーも村越候補当選のために活動した。

 市長選の候補者は新人5人である。共産、自由、社民、民進の4党が村越候補を推薦した。投開票日は11月28日だった。ところが選挙の結果、5人とも当選に必要な法定得票(有効投票数の4分の1)に届かない。村越さんは最多の2万8109票を得たが、当選に必要な2万9770票に達しなかった。全国で6例目の再選挙となった。しかし選挙の無効を求める異議申し立てがだされたため、再選挙の日程がきまらない。

 市長不在が長びいているため、市民は不便を強いられている。行徳野鳥観察舎の早期再建を求めるわたしたちにとってもつらい状況になっている。


平和と反原発の行動にも積極参加

 環境問題は平和と密接に関係している。「守る会」は平和や憲法9条を守る運動にも積極的にかかわってきた。

 市川市では、「9条の会」がいろいろな地域につくられている。市内全域を対象とした「9条の会市川市」もある。2011年の福島第一原発事故以降は、「原発いらない」「再稼働反対」を訴える集会とパレードが超党派で毎年おこなわれている。「改憲反対」「憲法9条守れ」の集会もひらかれている。「守る会」は、これらの行動や集会に積極的に参加している。


学習・現地見学会と他団体との連携

 「守る会」は現地見学にも力を入れている。これまで、三番瀬の市川側や船橋側はもちろんのこと、谷津干潟、幕張の浜、行徳鳥獣保護区、葛西三枚洲(葛西海上公園)などの見学会をひらいた。さまざまな講師を招き、三番瀬や自然環境などに関する学習会もひんぱんにひらいている。干潟保全団体が主催する学習会やシンポジウム、行政交渉などにもできるかぎり参加し、さまざまな団体との連携も意識的にとりくんでいる。

 このような活動をねばりづよくすすめ、いまの三番瀬をなんとしてでも後世に残したい。

(2017年12月)







「三番瀬をラムサール条約登録地に」署名行動の参加者=2015年11月21日、行徳駅前で




隔月発行の「市川三番瀬を守る会ニュース」




500人が参加した第6回「3.11さよなら原発 被災者支援市川パレード」=2017年3月11日







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