各お寺に安置されている本尊
おん あぼきゃ べいろしゃのう ま かぼだら まに はんどま じんばら はらばりたや うん

◆大日如来(だいにちにょらい)   おん ばざら だどばん のうまく さまんだばだなんあびらうんけん
御真言の意味---- 永遠で不滅の光を持っておられる大日如来さまに帰依いたします。どうか私
を悟りの世界に入れて下さい。
真言宗の本尊。すべての仏の中心仏となっている。種類は慈悲を表わすたいぞうかいまんだらの大日
如来と、知恵を表わす金剛界蔓茶羅(こんごうかいまんだら)の大日如来の2種。どちらも「光明があま
ねく照らす仏」という意味を持ち、差別なくあらゆる人々に救いの光を与える。

◆薬師如来(やくしによらい)  おんころころ せんだりまとうぎそわか
御真言の意味−−−どんな強敵でも踏みつぶす、象王のようなお薬師さま私達の体や心に住みつい
ている病気や苦しみを早く取り除いて下さい。薬師如来は、病気を治し安楽を得させる仏である。左手
に薬壷(やっこ)を持ち、右手は絶無畏印(せむいいん)か与願印(よがんいん)の手をしている像が多い
が、統−はされていない。日光菩薩(にっこうぽさつ)日光菩薩(がっこうぽさつ)を脇士とし、宮毘羅大
将(くびらたいしょう、金毘羅(こんぴら)のこと)や因陀羅(いんだら、帝釈天(たいしやくてん)のこと)など
の神将たちの協力で、多くの人たちを救うために献身している。四国霊場では1番多い本尊である

◆十一面観世音菩薩(じゆういちめんかんぜおんぽさつ) おんまか きゃろにきゃ そわか
御真言の意味−−−どうか大きな慈しみと、あわれみのお心を私達に注いで下さい。
十一面観世音菩薩とは、六観音(または七観音)のひとつで、十−の頭、もしくは顔を持つ仏のこと。十一
面の面は救済の多面性を表わしているが、−般的に正面の三面が菩薩面、左の三面がしんど面、左の三
面が狗牙(くが)上出面、後の一面が大笑面、頂上の一面が仏画となっており、頂上の川面には阿弥陀仏
の化仏がつしいている。

◆釈迦如来(しゃかにょらい) のうまくさぁまんだぁ ぼだなんばく
御真言の意味−−−お釈迦さまを始めとする十方の仏さま、どうか私に悟りを得させてください。
※十万とは、北東・東・東南・南・南西・西・西北・北・上・下釈迦は仏の中で歴史上、実在した人物であり、
仏教の開祖でもある。教えの基本は「三法印(さんぽういん)」「四諦(したい)」「八正道(はっしょうどう)」。
釈迦は80歳で入滅したが、この生涯は「釈迦八祖(しやかはっそ)」と呼ばれてし1る8つの絵図や彫刻像
によって表現されている。脇士となっているのは文殊菩薩(もんじゅぽさつ)と普賢菩薩

◆浬築釈迦如来(ねはんしゃかにょらい)
釈迦穀口来の涅槃(あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地)の姿を表わした像。頭を北に、
顔を西に、右脇を下にして入滅(淫築)に入つた姿をしており、周囲には悲歎にくれる大衆の姿が刻まれて
いる。四国霊場でこの如来を本尊とし、祀つているのは9番法輪寺のみ。

◆十一面千手観世音菩薩(じゆういちめんせんじゆかんぜおんぽさつ)
33に身を変えて人々を救うといわれる干手観世舌菩薩と、十の頭もしくは顔を持つ十…面観世音菩薩がひ
とつになった仏である。やはり、生あるすべての者を救うといわれている。

◆阿弥陀如来(あみだにょらい)
浄土宗や浄土真宗の本尊。計り知れない生命力・光を持つ如来のこと。どんなに罪深い人であっても、この
阿弥陀如来を前にし「南無阿弥陀仏と念仏を唱えれば、極楽往生できるといわれている。「阿弥陀三尊とい
う祀り方があるが、これは観音菩薩(かんのんぼさつ)と勢至菩薩(せいしぼさつ)を脇士(わきじ)としているもの。

◆馬頭観世音菩薩(ばとうかんぜおんぽさつ)
観音が、馬頭の姿で現われた菩薩。干手観音、十一面観音などと同じく、六観音のひとつである。馬頭観世
音菩薩は、人身馬頭、または宝冠(ほうかん)に馬頭を頂いた姿でふんぬの相をしており、江戸時代、馬の守
護神として人々に広く信仰されていた。なお四国霊場では第70番本山寺(もとやまじ)のみが本尊として安置
している。

◆地蔵吾薩(じぞうぽさつ)
「大地の母胎」「大地の蔵」という意味を持つ仏のことである。釈迦入滅から弥勒仏(みろくぶつ)が現われるま
での無仏の時代には、六道の衆生を救う仏とされていた。今日では、水子供養のための仏(水子地蔵)や交
通安全を祈願するための仏として広く知られてし1る。

◆延命地蔵菩薩(えんめいじぞうぽさつ)
心身の病を取り除き、長寿を与える仏のこと。四国霊場では第19番立江寺(たつえじ)・第25番津照寺(しんし
ょうじ)が延命地蔵菩薩を本尊としているが、第25番津照寺にあるものは、航海中の土佐藩主山内一豊公を
暴風雨から救ったとしいわれおり、海上安全の守護仏として慕われている。

◆勝軍地蔵菩薩(しょうぐんじぞうぽさつ)
延命地蔵菩薩の胎内に納められている小さな仏(一寸八分・約5センチ)である。かぶとをまとい、馬にまたが
った姿をしているため、武将からの信仰は篤かったという。四国霊場内でこの将軍地蔵菩薩を本尊とし、安置
しているのは第5番地蔵寺(じぞうじ)のみ。

◆虚空蔵菩薩(こくうぞうぽさつ)
十三仏(死者の中陰、年忘う去要を務めるときの十三の仏)のひとつ。また三十三回忌の本尊でもある。福と
智を虚空のように無限に持ち、衆生の望みをかなえてくれる仏で、法界虚空蔵(ほうかいこくうぞう)や金剛虚
空蔵(こんごうこくうぞう)なども虚空蔵菩薩の一種。いずれも患災増益のために祈願する人が多い。

◆不動明王(ふどうみょうおう)
通常「お不動さま」と呼ばれ、親しまれている仏。不動明王の不動とは、菩提心(ぽだいしん、仏道に入り真の
道を求める心)が揺るがないことからきている。大日如来の使者・奉仕者という役割を果たしているため別名、
不動如来使者とも呼ばれる。姿は左手にけんじゃく、右手に利剣を持つ。この婆はふんぬの相を表わし、仏道
に導き難いものを畏怖(いふ)せしめ、煩悩を打ち砕くとされている。

◆波切不動明王(なみきりふどうみょうおう)
四国霊場で波切不動明王を本尊としているのは、第36番青龍寺(しょうりゅうじ)のみ。弘法大師が唐から船で
帰国途中、嵐に遭い難破しそうになった時、不動明王が現われ、手にした宝剣で荒波を切り開き難を救ったと
いう言い伝えがある。その姿を表わしたのが波切不動明王で、これを機に風波を鎮める明王と信じられ、多くの
漁師たちから親しまれるようになった。

◆昆沙門天(びしゃもんてん)
よろい・かぶとをつけ、手にはほこを持ち、怒りの姿を表わし、北方を守る仏。帝釈天(仏教を守護する天上界の
王)に仕える四天王(してんのう)のひとつであるが、日本では福や財をもたらす神として信仰され、七福神の−
人とされている。また、四国霊場内では第63番吉祥寺(きちじょうじ)でこの毘沙門天を本尊としており、「米持ち
大権現」とも呼ばれ、農家での信仰は篤い。

◆厄除薬師如来(やくよけやくしにょらい)
弘仁6年、弘法大師42歳の時、自他の厄除を誓願し、一刀三礼して刻んだのが、この薬師和来。厄除の仏とし
て献身している。四国霊場で本尊とし安置しているのは、第23番薬王寺(やくおうじ)のみ。

◆七仏薬師姐来(しちぶつやくしにょらい)
薬師如来の化身仏。7つに婆を変え衆生を救済する。四国霊場の中では唯一「、第17番井戸寺(いどじ)だけが
本尊として安置。天台宗で重視される修法のひとつに「七仏薬師法(しちぶつやくしほう)があるが、これは七仏
薬師経(しちぶしやくしきょう)や薬師経(やくしきょう)、薬師儀軌(やくしぎき)を読んで、国家安穏・息災・安全な
どを祈る屯のである。

◆大道智勝如来(だいつうちしょうにょらい)
釈迦如来第16番・目の弟子にあたる。「法華経第七化城喩品(ほけきょうだいしちけじょうゆほん)」によると修行
の結果、仏になることができたと説かれている。四国霊場において大通智勝如来を本尊としているのは第55番
南光坊(なんこうぽう)のみ。ほんじすいじゃく説くそれぞれの神は皆、仏菩薩(ぶつぼさつ)が人々を救うために
現われたと説明したこと〉では、大山祀(おおやまづみ)神社の祭神大山積神本地仏となっている。

◆聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぽさつ)
観世音菩薩は別名、観自在菩薩(かんじざいぽさつ)ともいう。阿弥陀三尊のひとつでもあり、勢至菩薩(せいし
ぽさつ)とともに脇士の役目を果たす。観世音菩薩にはいちめんにひの聖観音(しょうかんのん)、ためんたひ 眼
の多い変化観音(へんげかんのん)などが含まれているが、いずれにせよ、あらゆる姿に身を変えて衆生を救済
するという慈悲深い仏である。

◆千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぽさつ)
33に身を変えて人々を救うといわれる干芋観世音菩薩。観世音菩薩には実に多くの種類があるが、この干手観
世音菩薩は一般に六観音(または七観音)のひとつ。六道の世界(地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天)では、干の
慈悲の眼と手をそなえ、生あるすべての者を救うと説かれている。

◆三面千手観世音菩薩(さんめんせんじゅかんぜおんぽさつ)
観世音菩薩には、千手観世音菩薩や十一面観世音菩薩などたくさんの種類がある。なぜかというと観世音菩薩
は、衆生を救うため、用途に応じて姿を変える仏のため。この三面干手観世音菩薩も観世音菩薩が身を変えた姿
のひとつで、画が三つあるというのが特徴となっている。

◆弥勒菩薩(みろ・くぽさつ)
釈迦入滅から56億7千万年後にこの世に下生(げしょう)し衆生を導くという未来仏。像の姿は頭に五仏と五輪塔
(ごりんとう)が描かれた宝冠を戴き、右手に紫の蓮華(れんげ)を持っており、その蓮華の上には智水が入つた
水差しく瓶(びょう)〉が置かれている。

◆文殊菩薩(もんじゆぽさつ)
「三人よれば文殊の知恵」という諺(ことわざ)でよく知られているが、これは釈迦仏の脇士で、知恵を表わす仏
である。五台山(ごだいさん)という山に住む仏といわれ、多くの高僧たちからも信仰される存在。また近年では
学業成就・合格必勝の仏として祈願され、若し1人たちにもよく知られている。実在の人物であったという説もある。