Rifle's talk! - camera - PLAUBEL makina 67

Created : 2001Nov.17
Updated : 2004Jul.02

PLAUBEL makina 67


makina67
今では採用されなくなった蛇腹式
折り畳むとコンパクトになるので都合が良く
変に自動化された今のカメラより遥かに使い易い



makina67について

 大判を扱うようになった頃からこのカメラは知っていたものの、拙者の視野からは外れていた。外観の状態がかなり悪い中古でも異様に値が高いし、当時は35mmと大判ばかりで、2Bは余り使う機会が無かったからである。
 その後、Rolleiflexを使うようになり「ここは長方形の構図が欲しい」と感じた時は35mmで撮影していたが、現像が上がって来るとフィルムサイズの違いよる違和感が予想以上に強く「できれば2Bで揃えたい」と感じてしまう。そこで、比較的コンパクトなレンジファインダー機を漁り始めた。

 まず目を付けたのは、Fujica GS645Proffesionalである。蛇腹を畳むとコンパクトになり、645判で120フィルムでも15枚撮影できて手軽で良さそうだ。中古カメラ屋では4万円後半から出ているが、蛇腹に変な折り目が合ったり、シャッターのスロー側が不安定だったりで、実用に耐えられるものは高めのお値段。一方、Yahoo!オークションでは実用品レベルなら4万以下でポツリポツリと出てくる。暫く様子を見ていたら「富士フィルムでオーバーホール済」というものが出品されたので早速落札した。
 ところが、テスト撮影したフィルムを見て唖然。(@o@;) まともなのは15コマ中1コマのみで、他は全て光線カブリを起こしている。「何ぢゃこりゃ〜、蛇腹の光線漏れか?」カメラの裏蓋を開け、夏の強い直射日光の下で蛇腹を見る。一見問題無さそうだが、慎重に見ないと分からない程のごく小さなピンホールが数多く見える。すぐ返送し、出品者が再度富士フィルムへ修理に出した。
 出品者が富士フィルムのサービスセンターに確認したら「蛇腹のチェック漏れでした」。修理品の品質管理は行っていないらしい。国内トップメーカなのに、この有様かぃ。情けないねぇ...(--)z更に、サービスセンターは「蛇腹を修理します」と告げたそうだから、呆れてしまう。GS645の蛇腹は在庫払底で修理不能なのは、結構有名な話なのだ。その後もサービスセンターは「修理部品が入庫しない」と繰り返し言うだけで、全く誠意の無い対応に出品者も呆れ果てていた。結局、このカメラは落札キャンセルにして貰った。

 続けてGS645を探しても良かったが、富士フィルムの対応振りを見ると考えてしまう。Fuji GA645は自動化し過ぎで対象外。各種スプリングカメラはお値段と実用性を考えると難しい。BRONICA RF645は出て欲しかった135mmレンズの発売が取り止めになったので除外した。
 Mamiya7はサイズがやや大きいもののブローニー版Leica Mみたいで実に魅力的だが、やはり問題は価格。人気の在る機種だけに、中古でも高い。;) 「この価格帯になると、もう少しでmakina67が買えちゃうなー...そうか、ボロいmakinaなら手が出る...」カメラ探しはmakina67とMamiya7の2つに絞られた。
 Yahoo!オークションも含めて色々探し回っていたら、イトウカメラ(名古屋市熱田区)に安いmakina67を発見。この店は以前Rollei35を購入したが返品した事があり、店頭で慎重にチェックする。値段通り外観はかなりくたびれているが、動作には問題が無いので、その場で購入した。

使い勝手

 撮影時はカチッと固定されるまでレンズボード部を引き出す。蛇腹は結構な長さに伸びる。
stretched(7.3KB) closed(5.4KB)
襷がけの支持部で距離計連動としている畳むとコンパクトになる
1kgを超えるのでポケットに放り込むのは辛いが、畳めば平たくなるので携帯性は良い。

 シャッターは機械制御式レンズシャッターなので、動作に電源は要らない。ボタン電池は内蔵露出計用で、レンズボード横に電池室がある。受光素子はSPDより高性能なGaAsで、本体前面中央上の測光用窓から測っている。

 巻き上げレバー近くの裏面右上露出計のスイッチがあり、スイッチを押している間ファインダー内右側に表示する。絞りやシャッター速度に連動し、「+ ○ −」の三点表示というシンプルなものである。測光範囲はピント合わせの部分にほぼ同じスポット測光なので、輝度差の大きい時でも安心して撮影でき、スポットメータとしても十分使えるので非常に有り難い。

 シャッターと絞りのダイアルはレンズボード側にあり、絞りはクリック無し無段階連続である。
 ピント合わせは距離リングを回してファインダー中央部の左右二重像を一致させれば良い。但し、距離リングはシャッターボタンと同軸になっていて、他のカメラとはかなり違うが、操作そのものは実に簡単だ。距離リングにはF8とF22の被写界深度の目盛りがあり、撮影の目安に使える。
 巻き上げレバーはシャッターチャージも兼ねていてレバーはチャージ後ロックされないので、未撮影でも巻き上げが何回でも出来てしまう。これは、蛇腹で伸縮するので通常のカメラのようなロック機構を取り付けられない為だ。拙者は撮影直前に巻き上げるようにしているので気にしていないが、撮影後すぐに巻き上げる人は注意が必要かも知れない。

 Nikkor 80mmは、Nikon(当時は日本工学)最後の中判用レンズで、OEM供給されていた。RolleiflexのPlanarとの比較撮影では、Nikkorの方が僅かにあっさりとした感じはするものの、Zeissとよく似た発色をする。Nikonが、PLAUBELというドイツのブランドを意識したのかも知れない。

諸元


形式6x7cm判距離計連動レンズシャッター式カメラ
マウント固定(レンズ交換不可)
レンズNikkor 80mmF2.8(4群6枚、フィルター径58mm)
ピント合わせ襷(たすき)によるレンズパネル繰出し式レンジ・ファインダー(二重像合致式距離計連動)
シャッター機械制御式コパル#0レンズシャッター、1秒〜1/500秒, B
シンクロ接点アクセサリ・シュー、レンズパネル側面のシンクロターミナル、全速同調
セルフタイマー
測光方式GaAs-SPD使用TTL部分測光露出計による手動設定、EV3〜18 (ISO100)
フィルム感度ISO25〜1600,レンズパネル下面のダイアルによる手動セット
ファインダー視野率85%、倍率0.65倍(無限遠時、基線長:65mm、有効基線長42mm)
パラックス自動修正、LEDによる露出計表示(定点合致式)
フィルム巻上げレバー式、巻上角度185度
多重露出不可
電源1.5Vアルカリ電池(LR44)2個、または酸化銀電池(SR44)2個
その他フィルム・カウンター、アクセサリ・シュー、ケーブルレリーズ・ソケット
寸法・重量162×115×113(格納時56.5)mm, 1250g
価格 (本体)??万円
発売期日1979年

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