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コンビニの恋
さて、たまには普通の日記も書かないと、恥的好奇心旺盛な皆さんに見捨てられそうなので、今日は珍しく通常日記です。嬉しすぎてお漏らしするかもしれないから、大人用オムツにはきかえてからお読み下さいね。
もうかなり前なんですけどね。僕が煙草を吸ってた頃、8年前の話。
近所のコンビニに買い物に行ったら、新しいバイトの女子高生がいたんですよ。でも、僕ぐらいの猛者になると女子高生ってだけじゃあ揺るぎません。やっぱり人間っていうのは年や外見じゃなくて、心の美しさが大事ですからね。内面の美しさこそが人としての輝きを放つっていうのかなあ、人っていうのは心の在り方次第でいくらでも輝けるものだと思うんですよね。
…あ、やっべ。また良い事言っちゃった。きっと婦女子の皆さんは今日もこんな僕にメロメロのマロマロンなんだろうなあ。まいったなあ。でもね、婦女子の皆さん。こんな素晴らしい僕に惚れるなら今がチャンスだと思いますよ!今、僕にモーションを掛けてみると、きっと福袋並みにお得なことが起きると思いますよ。マジお買い得!
さあ、早速メルフォでラブアタック!
ちょっと話がそれましたね。すいません。
まあ、福原愛の強さについて話していたらいつのまにか、飯島愛はなんであんなに偉そうなのか?という議論に変わった程度の脱線なので、ゼンゼン日常茶飯事(ニチジョーチャメシゴト)の光景ですよね。少なくともウチのサイトでは。
で、とにかく僕はそのコンビニの新しい店員にはわき目もふらずにお買い物を楽しんでいたのです。東スポとジャンプとカルピスウォーターとリポDとポテチとサッポロビールと…、といった感じでセレブリティアイテムを優雅にカゴに入れてゴージャスショッピングを堪能していたんですよ。どこらへんがゴージャスかって、人が生きていくために必要なものをほとんど買っていないところが贅沢じゃありませんか。無駄を楽しめるのは一流セレブの証ですよ。
それで僕がお弁当を買おうとした時なんですが、その新入りの店員が何をトチ狂ったのかいきなり飛び出してきて、お弁当の棚の整理を始めたんですよ。倒れてるおにぎりや並びがまちまちになっているお弁当を僕の目の前で必死に揃える姿を見て、僕はちょっと心を打たれそうになりました。
でもよくよく考えてみたら、僕がそこに近付くまで彼女は棚の乱れに気付かなかったわけですよね。本来なら客がそこに行く前に気付いておかないと。ていうか、彼女が邪魔で買い物できない。この店の商品陳列なんかどうでもいいから食い物を売ってくれ。ああ、お腹空いた…。
ところが!
お弁当を整理し終えて「どうぞ」と振り向いた彼女を見て、僕は雷に3万回撃たれたような凄まじい衝撃を受けたのです。
なんだ、この木漏れ日のような柔らかな笑顔は?
なんだ、この麗らかな春の昼下がりを思わせる暖かな雰囲気は?
なんだこれは?…恋?…それとも…変?(僕という人間が)
ヘイヘイガール!僕はキミに惚れるために生まれたのかい?それともキミは、僕に愛されるために生まれたのかい?僕は運命を覚えた、キミに。僕のシックスセンスが、キミとの明るい家族設計を予言してくれる。
キミの名は陽子(勝手に付けました)。春の木漏れ日のような柔らかなキミの微笑みに相応しい名だね。もしも違う名前だったら、今すぐ役所に行って改名して来い!わかったかい?マイハニー。
(長いので続く…)
コンビニの変
陽子タンに出会った僕は、細木数子並みのシックスセンスを覚醒させ、彼女との明るい未来を予言しました。 子供は2人。男の子と女の子。
男の子の名前は『キムタク』。良い名前だ。きっと国民的イケメンになるよ!
そして女の子の名前は『ヒッキー』。きっと才能溢れるシンガーソングライターになるに違いない。一歩間違えたら単なる引き篭もりかもしれないけれど…。
僕の桃色の脳細胞は光の速さの一兆倍のスピードで回転し、その後の僕らの人生も紡ぎだします。 結婚、出産、子供が芸能界で失敗、多額の借金、娘がAVデビュー、キャバレーを転々とする日々、僕の毒舌漫談が大ヒット、息子が大麻所持で逮捕、裁判費用がかさんで破産、一家離散、老人ホームで所員に虐待されて死亡、隠ぺい工作によりカラスのエサになる…。
なんという波乱万丈な、ドラマティックな人生なんだッ!早速この娘とお近付きにならなければッ!
僕は昼用と夜用の弁当、それとサラダを、ちゃんと賞味期限を確認してカゴに放り込み、彼女のあとを追うようにレジへ行きました。そして二人の出会いを演出しようと、(脳内で)ビシッとキメてカゴを置きながら「これとラッキーストライク1カートン」と男テイスト過積載で注文したのです。
しかし彼女は、弁当が2個あるという事態に思いのほか驚き、僕の方を怪訝そうに見ながら「これって両方温めるんですか?」と聞くのです。僕はここで好感度UPしようと、「いえ、いいですよ」と『北風と太陽』の太陽のような暖かな雰囲気を醸し出しつつ答えました。太陽は旅人にコートを脱がせたけど、僕は陽子タンの制服を脱がせられるカナ?うふふ…。
しかしそんな僕にはわき目もふらずにお弁当の片方だけを電子レンジの方に持っていく陽子タン。
あれ?「いいですよ」って言ったのに?もしかしてOKの「いいですよ」だと思っちゃったのかな?と不思議な感覚を覚えながらも僕は「いえ、結構ですから。温めなくていいです」と、僕に背中を向けて電子レンジの傍でゴソゴソやっている洋子タンに声を掛けたのです。
「わかってます!」その時振り返った陽子タンの顔には、何故か、修羅が宿っていました。
明らかに、100人は殺してる男の顔だった。正直、チビリそうになったもんな。
もはや僕という小動物を一睨みで押さえ込んだ陽子タンは、弁当を元に戻してカゴの中の商品を黙々とスキャンしていくのみ。この場は完璧に彼女の支配下に置かれました。
でも何故か彼女は、まるで見たことのない物に触れるサルのような、そんな好奇心と疑問と恐怖が入り混じったたどたどしさで、1つの商品のバーコードを読み込むのに10秒以上掛けてゆっくりと作業していくのです。
いや、バーコードの読み取りなんて、機械を当てるだけじゃんか。ゆっくりやろうとしても、なかなかそこまで遅くはならないぞ。フツー。ていうか、僕のタバコ、忘れてる…。
僕 :「いや、あの、ラッキー1カートン…」
陽子タン:「ハァ?なんスカ?忙しいんですケド」
(眉間に小動物とか挟んで殺せそうな勢いの皺を寄せながら)
僕 :「ラッキーストライクという名の、日の丸のようなデザインのタバコを
1カートン売って欲しいんですが…」
陽子タン:「1カートンって、10個ォ?」(侮蔑的な嘲笑を浮かべながら)
僕 :「…ハイ、そうですね…」(マトモに目を見られない)
その後、ラッキーストライクを探すのに3分以上(!)掛かった陽子タンは、ブツブツ言いながら(1個じゃだめなのかよ?とか言ってた…)、何故か僕にガンを付けながら、カートンの箱をスキャン。ピッと音がしたのに、何故か僕にガンをつけるのに夢中になっているお茶目な陽子タンは、それに気付かずまたスキャン。ピッと音がしてるっちゅうのに又スキャン。このムスメはサルですか?
3回目のスキャンで正気を取り戻した陽子タンは、読み込みすぎた分をキャンセルして(キャンセルも3分は掛かった)から他の商品もスキャンし、こうおっしゃりました。 陽子タン:「8千154円になります!」
キミはバカですか?
タバコ1カートンを3回スキャンして、1回しかキャンセルしてないだろ?もう1回キャンセルしろよ!
僕 :「いやいやいやいや、たったこれだけの買い物で8千円もするわけ
ないじゃんか」
陽子タン:「ハァ?チッ(舌打ち)店長!!!この人さっきからチョーウザくて
マジキモイ事言ってるんですけどー!ちょっとテンチョー!!!
どこにいんのよーッ!?!?!?」
と、金切り声を上げる陽子タン。
10秒ほどして奥の方から店長が凄まじい形相で走ってきて、「あー、スイマセン。またやっちゃいました?この娘まだ入ったばかりなんで、本当スイマセン」と平謝りして、会計をやり直してくれました。ちなみに陽子タンは「コイツが悪いのになんで謝んのよ…?」と飢えた野獣の眼で僕をニラみながらボヤいてました。死ぬる死ぬる。
僕が陽子タンに感じたホンワカした雰囲気。
あれは天然ボケってヤツだったんだね…。でもすっげえ怖かったよ。極道級のヤンキーだった。
人は見かけによらないね。あ、最初に自分で言ってた事だね。あはは…。
ちなみに家に帰ってお弁当の賞味期限を見たら、陽子タンが電子レンジの方でごそごそやっていたお弁当が、賞味期限1時間後のものとすりかえられていました。だから、ゴソゴソやってたのかよ!もしかして、お弁当の棚をイキナリ整理しだしたのはそういう作戦の前フリ?
意外と知能犯だね。ロー○ンの陽子タン。
でも1週間後には、ローソ○には陽子タンの姿はありませんでした。
グッバイ マイ・ラブリー 陽子タン。…○ーソンはもっと人を選べ。
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