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命ある限り
桜と言えばソメイヨシノ、テキストサイトといえばRAID7といった風情を感じる季節、皆さんはいかがお過ごしですか。
さて、挨拶のドサクサに紛れてウチのサイトと同じにされてしまった可哀相なソメイヨシノですが、これは品種改良された観賞用の桜です。ちなみに、一般的に「桜」とだけいうとソメイヨシノを指すそうです。
えーっと、、、ソメイヨシノのなんたるかも知らずに、「花見」という名の飲み会に明け暮れる皆さんは、この木の哀しい宿命をご存知でしょうか?
ちなみに僕は今年も花見に行けませんでした。誘ってくれる人も、見に行く暇も無いんだから当たり前です。ええ、僕はやさぐれてますよ!
Yes, I am YASAGUREing ,now!!
でもぶっちゃけると、やさぐれ王の僕もやはり人の子ですから、この麗らかな季節を肌で感じ、自然を愛する孤高の詩人へと変わってしまったりもします。
それには春の様々な要素があります。
春独特のくすぐったい匂い。
出会いと別れの思い出。
期待と不安の中、新生活を歩みだしたフレッシュマンたちの新鮮さ。
そして、狂い咲く桜並木。
いまやビジネスという名の戦いに身をやつす汚れた現代人の僕ですが、一番好きな花はソメイヨシノというお茶目な一面があったりします。
僕はこの花を見る度に、その健気さ、美しさ、そして哀しい宿命に心が締め付けられるのです。
ソメイヨシノは、幕末に江戸染井(ソメイ)村の植木屋さんが、野生種のエドヒガンとオオシマザクラを交雑して作った新種の桜です。これを「ヨシノザクラ」として出したのですが、大和の吉野山の山桜と混同してしまうと言う事で、1900年に「ソメイヨシノ」と名付けられたそうです。
この木は自生する事が出来ません。つまり『人の手で植えないと増えない』のです。又、桜の本来の寿命は300〜500年程度(手を掛ければ1000年まで生きる桜もあるらしい)ですが、ソメイヨシノの寿命は60年程度です。野生の桜の1/5の寿命です。人間にすると寿命が16歳という事になります。
ここまでの説明だと「ソメイヨシノって失敗作じゃね?」と息巻く血気盛んな人もいるでしょうが、話はここから。
ソメイヨシノの特長は、葉より先に花を咲かせる事と、成長が早い事の二つです。ですから、植えてからの成長が早く、淡いピンク色の花を枝いっぱいに咲かせるのです。
野生の桜では、葉と花が一緒に咲いてしまったり、成長するまでに時間が掛かったりと、人間の都合であちらこちらに植えても鑑賞用には不向きなのです。
ただ、人工的に作られたソメイヨシノを嫌う人も居ます。
自然の雄大な時の中で己がために咲き誇る野生の桜。こちらのほうに趣を感じる人もいるようです。
花が葉に紛れて、「花見」の対象とするにはいささか不向きな野生の桜ですが、好きな人はそこに魅力を感じるようですね。
ですが僕は彼らとは逆です。僕はソメイヨシノの気持ちを考えると、かの木を慕わずにはいられません。そして僕がソメイヨシノを愛する理由は、実はソメイヨシノを嫌う人達と同じ理由なのです。
人の手により生み出され、人の助け無しには生きられず、それでいて人の心を捉えて離さない花を咲かせる短命の木。
彼らの命は人間のエゴで縮められてしまいましたが、その分、咲かせる花の見事さといったら野性の桜などは全く敵いません。
太く短い生涯を義務付けられてしまった物言わぬ木は、決して彼ら自身の意志でこうなったのではありません。
それでも彼らは花を咲かせます。本来の姿とは違っても、出来る限りの事を彼らは必死にやっています。不平も恨み言も言わず、ただ自分に与えられた使命を全うしているのです。
とても短い期間ですが、確かに彼らの季節が毎年訪れ、空を、景色を、僕らの心を彩るのです。僕はそこに、命の儚さと重みを感じずには居られません。
生まれる事、生きる事、死ぬ事。
ソメイヨシノは毎年この季節に、精一杯生きるという事を教えてくれます。
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