究極のラブレター
僕は真剣だ。君を愛してる。
この気持ちは核兵器でも壊せない。
エルニーニョでも吹き飛ばせない。

僕は君が今まで付き合ってきた軽薄な男とは違う。
僕は今まで君をボロ雑巾のように捨ててきた男たちとは違うんだ。

君は美しい。君の顔は人類の英知を超えた美しさだ。
僕は君の顔に、神を見る。

他の男たちもそうだったろう。
そして君の美しい顔を愛して、付き合ってみたら瀬戸内寂聴でも矯正不可能な歪んだ性格だったのに驚いて去っていったのだろう。

だが僕はそんな浅はかな男たちとは違う。
僕は君が最低な人間だって10年以上前から知っている。

自分が主役になるためにその場にいない人間の悪口を軽々しく言う君。
自分の出世のために色んな人間を汚い手口で蹴落としてきた君。
ゴマスリと人の顔色を読み取る能力に長けた君。女であることを最大限に利用してきた君。職場の誰からも愛されていない君。まるで生きることを敵を作ることに取り違えているようにさえ見える君。

しかしそれは周りの人のせいじゃないんだ。会話の90%が他人の悪口という君だから、残りの10%から君の良いところを探すのは至難の技だよ。
30過ぎても独身なのは仕事が忙しいせいなんかじゃないよ。
君が最低な人間だからなんだ。

でもそんな事はこれから気にしなくてもいいんだよ。
僕は君の腐った人間性さえ気にならないほど、君の顔を愛しているから。

ここまで君のどうしようもない人間性を肯定できた人間がいたかい?僕がはじめてだろう?僕以外の誰も、君の腐った人間性を受け入れられる奴なんていやしないさ。
Yes,I see.わかっているよ。

僕の愛情の深さがわかったかい?
人柄なんてどうでもいいんだ。ヒョウ柄とヘビ柄ぐらいにどうでもいい。
君の顔の前には全てが無力だ。

ああ、なんて美しい顔なんだろう。
愛してる。愛してる。愛してる。

僕は君を絶対幸せにしてみせる。
美容整形の金には糸目を付けないから、思う存分その顔の維持に努めて欲しい。
僕はありえないほど君を愛すだろう。

僕は他の男とは違う。
ここまで理路整然と君への愛のビジョンを語れるのは僕を置いて他にはいない。
ここまで君を受け入れられる男は、この世には僕しかいない。間違いない。

僕は君を愛してる。君がその顔でいる限り、一生君を愛し続ける。誰よりも。何よりも。
その証に生命保険の受取人も君にしたよ。同封した保険証書は大切に保管してほしい。そしてもう一つ同封した婚姻届に署名捺印して下さい。死ぬまで待っています。