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旗を掲げろ
こんにちは。昔、シャンプーの「ティモテ」が「非モテ」に似ているのに気付いて「メリット」に変えたR8です。ちなみに今でも非モテは続いてます。
以前、月刊マガジンで「覇王街」という漫画が連載されていました。
格闘モノの漫画で、登場人物は皆それぞれの旗を持っていて、勝負に勝ったほうが相手の旗を奪うというものでした。旗を100本だか集めたら、その街の支配者と勝負ができるとか、そんな話だったと思います。
この漫画では、「旗=信念」であり「旗=命」です。
旗を失うともう二度と勝負に参加できないという、なんともシビアなお話でした。
しかしこの漫画に限った事ではなく、私達はシンボルとしての「旗」に対して、布切れ以上の意味を感じているのはないではないかと思います。
国旗や、企業・各種団体のロゴなどは、自分達の信念・理想をシンボル化したものがほとんどだと思いますし、これを示す事で自分達の存在をアピールする事が簡単に出来ます。
そしてこれは団体に限った事ではなく、個人でも同じ事ではないでしょうか。
人それぞれに信念があり、生き方があるものです。
皆、自分の旗(信念)を心に掲げているものだと思います。
話は変わりますが、僕の会社の元同期で、7年前に会社を辞めてボランティア活動を続けている友人がいます。彼は農家の手伝いや、市役所の臨時雇いの職員等をし、全国を転々としています。
仕事の切れ目で横浜に帰ってきた時に飲みに行ったりしますが、そろそろ落ち着かなければならない年齢ですから、僕は彼の仕事の事が心配になります。
無粋だとは知りつつも、彼に会うとつい言ってしまうのです。
「お前は一体何がやりたいんだ?やりたい事が見付からないなら、妥協してでも何らかの仕事をしながら、やりたい事を探すのもアリじゃないか。次の目処が立つまでは何がしかの職に就いていた方が経済的にも将来的にも良いんじゃないか」
しかし彼からは、曖昧な返事しか返ってきません。
大意を察するに、人に有難がられる仕事をしたいというところですかね。
ボランティアや農家の手伝いをやれば感謝される事もあるでしょう。
だからと言って、人に感謝される仕事なんてのはそれだけに限らないし、自分の気持ちの在り方次第で世の中の見え方も変わってくると思うんですけどね。
彼が今やっているように、魅力的な仕事を探して全国を転々とするのは定職に就いていたら無理な話です。
それは、判る。
だからと言って半年おきに職を変える(ボランティアの仕事は期間が決まっている)のが良いとはいえないでしょう。
現実に我々は歳を取っていき、年齢と共に選択肢は消えていくのです。
自分の往く道は人に決められるものではありません。
しかし、やってみなければ判らない事もあるし、闇雲に探すやり方もあれば、ありのままの自分を受け入れるやり方もあると思います。
ベストを尽くすにも方法はたくさんあるのだから、今までの自分のやり方に固執する事もないのになあ、と思います。
何かを手に入れる為には、替わりの何かを捨てる必要もあるでしょう。
全てを手にする事はできないけど、その取捨選択が人生の醍醐味です。
失えば補われるものではないし、手に入れればそれで永遠を約束されるものではありません。継続的に心を傾け、気持ちを削り続けなければ何事も維持できません。
そして時には自分の心の弱さから大事なものを失う事さえあります。
でも、だから楽しいのです。
思い通りにならない人生に抗う事が何より楽しい。
生きてる実感がするのです。
ちょいとニオってきそうなクサイ事を言ってしまいましたが、そんな考えを持っている僕には彼の生き方が歯痒くて仕方ありません。
とはいっても彼の人生ですから、彼の意思は尊重するし、極力自分の考えを押し付けないようにしてます。
正直なところ、付き合いが長すぎるもんだから、そんな真面目な話はし難いんですけどね。
まあ、誰にも他人の行き方を批判する権利はありませんしね。
ただ、それでも願わずにいられないんですよ。
彼も心に旗を掲げている人間である事を。
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