seeds / films *
FEVER PITCH
★★★★

サッカーのオフともなれば、毎週のように行っていたのだが、このごろは、めっきり映画館に行かない。
映画もしばらく観ないと、ハナが効かなくなるから、「何を観る?」ってところで、まずつまづく(笑)。
じゃあレンタル利用と、先日、久世演出の『センセイの鞄』を1週間借りしたのに、
まったく観れないままTSUTAYAさんからの「返却お忘れではないですか?」の電話で、焦って返してしまった。
ってことで、映画らしいものを観たのが、なんと4ヶ月ぶり、か・・・。
国立競技場のお膝元で、友人の車のDVDというめずらしいシュチエーションで観ました。
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『ぼくのプレミアライフ』って、ラブ・コメだったっけ?と。
全体の仕上がり的には『ポートベローの恋人』風。
とはいえ、題材が題材なんで、サッカーファンにしかわからない風景と感情は満載。
だいたい映画化されていて、日本未公開ながらも、DVDが字幕付きで発売されていたことに驚いた。
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「18年、この日を待っていたんだ。」
18年である・・・・・・Jリーグ、たかだか10年。
18年も想いがつのると、人の性格形成に確実にかかわるどころか、怨念に近くなって、なにかが産まれそーだ・・・。
セリエなんかは10回リーグ優勝でやっと★1個。
カップ戦優勝で★(アセっ)だったり、なにもかもで★9個だったりしない(苦笑)。
それでも開幕以来、“優勝”のないチームの方が圧倒的に多いわけで、サポーターの心境は、いかばかりか。
私なんて、ほんとにシアワセモノだ。
5年の観戦歴で、リーグ優勝2回+ステージ優勝1回+ナビスコ優勝1回、そして、残留争いまで経験している。
成績だけがすべてではないが、やはりないよりいいに決ってるし、得るものも大きい。
なにせ、早々にあの苦しい01シーズンがあったので、ありがたみもデカいし、
「成績だけじゃないからぁ。」と、本気で思ってもいる。
が、毎年毎年、“感キワマった状態”なわけで、
5位とか6位とか、どーにもこーにもな戦いっぷりのシーズンは、自分的に大丈夫だろーか(笑)?
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ポールは、どんな時も試合を悲観的に観る。
前半で0-0でも「0-8で、結局負けるんだ・・・。」とか、
1-0になっても「これじゃあ、終らないよ・・・。」とか。
この“予防線はりめぐらした観方”、01なんて全試合こんな心境だったけど、このごろ、自分の中にない。
それは、チームが、ここまでみごとに「あきらめないサッカー」をしてきて、
ロスタイムのミラクルなんかを何度も観せてくれた結果なんだと思う。
最近は、たとえ0-2でも「だいじょーぶぅ、だいじょーぶぅ。」ですから。
まぁ、長いマリノスの歴史において、今は確実に“いい時”で、絶対この先“悪い時”もやってくる。
チームはどこまでも生き物だし、けっきょく最後までチームにつき合うのは、監督でも選手でもなくサポなんだから。
“悪い時”がくるのもわかっていながらも、だからこそこの“いい時”を力いっぱい感じなくちゃ、と思う。
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原作とは、ちょっと印象違います。
原作の“情けなさ過ぎるが愛おしい”感じがかなりライトな風味になってます。
(原作の感じだとやっぱり「シーズン・チケット」とか「リアム」とかのイギリス的重ぉぉぉおい色彩、湿度なんだと思う。)
でも、主人公たちのまわりの人たちが、それぞれの心境で全員リバプールvsアーセナルの試合に釘付けになり、
試合に一喜一憂しているあたりには、涙出ます。
オープニングはラーズの名曲(ラーズだってことを思い出すのに1時間かかったけど。)
<2005/1/29>
Lovers
★★★

序盤の小妹の踊りのシーンだけでも、前売りの価値がありました。
チャン・ツー・イーの美しさは、今が最高かもしれません。
(『初恋のきた道』の頃は、まだまだ“かわいい”だったけど。)
♪一目みて城を傾け、二目みれば国を傾ける♪と、いう歌詞は、まさに楊貴妃のことだと思うのですが、
チャン・ツー・イーの美しさは、まさに楊貴妃並ではないかと。
全編アクションだし、カンフーだし、チャンバラなのですが、
それをやっているのが彼女だというのが、とても重要でございます。
まさに、彼女の美しさあっての作品といってしまってもいいかもしれない。
彼女を中心にめくるめく映像美に次ぐ映像美。
すべてのカットが絵画のような美しさなので、スチール選ぶ人は、さぞ苦労したかと。
話自体は、もつれながら、いりくみながらも、けっこう古典的なので・・・・。
ただ、この美しさは、映画館のスクリーンで観てナンボだと思います。
金城武も、「やっぱこの国の人なのだ。」と、納得。
衣装は、あのワダエミさんでした。
カップル多かったですが、あんまりカップルで観る作品でもないかと・・・。
<2004/9/19>
LIVE FOREVER
★★★★★

「そーかぁ、もう10年経ったんだなぁ・・・。」
90年代のイギリス。ブラーとオアシスを筆頭にしたブリット・ポップの快進撃の裏側のドキュメンタリーです。
サントラとされる2枚の90年代ベストヒット集を聴いていると、そのころのいろいろを思い出します。
丁度この頃、2年おいて10日づつ、私はロンドンに滞在しました。
たしかに、2回めの方が、街が活気づいていた。
マーケットの商品につけられる価格もびっくりする程あがっていたけど、
なにかムクムクした“新しいイギリス”への期待感みたいなのが、街にあった。
ちょうどブレアやポール・スミスやコンランが台頭した“クール・ブリタニア”な頃だったのね。
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私が一番影響を受けている国は、イギリスなんだと思います。
それもぜーんぶ音楽がらみで。
さすがに、ビートルズ&ストーンズの時はリアルではないですが、
クィーンとかの時代、パンク・ニューウェーヴの頃→デュランデュラン&カルチャー・クラブの頃、そしてこのブリットポップの時代。
10年単位で、英国音楽を注入されているわけです。
でも、いつも王道を外してるんですけどね(笑)。
デュランデュランの来日公演は観てますが、その頃は、エコバニとかキュアーとかに夢中だったし、
ポール・ウェラーは長く長く私のアイドルだった。
90年代、オアシスやブラーが全盛だった頃も、プライマルとマッシヴ(及びブリストル産“トリップ・ホップ”)。
そんなへそ曲がりなものだから、実はオアシスとかブラーを“買って”聴いたのは、全盛からちょっと遅れてるのかも。
2回めの渡英の時、プライマルの曲の合間に録れていたオアシスを地下鉄で聴いた時、
ブラーを雨のマーケットの中て聴いた時、
「やばぁーい、やっぱりイギリス産なんだわ、紛れもなく。」と、鳥肌たったのでした。
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“ポップ”は利用され、加速をつけて消耗される。
“同時発売決戦”で敗北したことは、デーモンにとってマイナスだったか?プラスだったか?
勝利したギャラガー兄弟は、問題を先送りにしたか?開き直ったか?今だ“渦中”か?
どっちにしろ、『英国は不滅』だ。きっとまた生返る。
ここ何年かぶっ壊れたまんまのCDプレーヤーをちゃんと直しておかねばならない・・・。
また、“加速をつけたイギリス”がきっとやってくる。
(もしかしたら、それを一手にデヴィッド・ベッカムが担わされているのか?かもしれない・・・。
ベッカムはサッカープレーヤーにして、確実にイギリスポップ・スターの系譜の末裔だ。)
やってきた時、作られた“現象”ではくて、その中のいちイギリス人の純度の高い気分を見逃さないように。
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プライマルは何度か生で観ている(リキッドとかチッタとかの箱で)あっ、ストーン・ローゼスも。
残念ながらブラーは生で観ていない。
オアシスは、全米で大ブレイクのほんと直前に、ガーデン・ホールの桟敷で観た。
時間の半分以上を、ノエルがギター1本弾き語りというよーなおそろしい構成(笑)のライヴを観ていることが、
自分でも「貴重だったかも、退屈だったけどな。」と、今さら思います。
<2004/7/18>
キル・ビル
★★
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なんか、しょっくだったなぁ。けっこう楽しみにしてたのになぁ。
土日で借りられないから、ウィークデーから1週間も借りたのに。
「タランティーノの本質はB級センスだ。」、と、思ってはいたけど・・・・・・・・・。
でもって、この限りなくB級がロードショー公開、大ヒットって。で、今続編やってるんでしょ?
彼が日本好きなのも知ってるし、でもさぁ、今さらこんな“ヘンな日本”もどーなのよ?
あぁあ、ソフィア・コッポラの方観ればよかったなぁ。
レザボア・・・・好きだったんだけどなぁ。
私自身が体調が悪かったから、つまらなかったんですかね・・・・。
<2004/5/16 >
グッバイ レーニン!
★★★

U23日韓戦を観てから、ぽっかりと時間が開いてしまい、
「伊右衛門でも観にいこうかなぁ。」と、調べたところ、「六本木ヒルズぅぅうう・・・。」だったので、
なんとなく、そんな気合も入らず、近場に・・・。
「そんなにはいってないだろう。」と、タカを括っていたら、最終回満員のため、
レイトショーになりました(なんと、レイトショーも満員)。
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物語は、4つの嘘で構成されている。
ひとつめは、母の嘘。
父の西ドイツ亡命の理由。そして、今も父を愛していること、会いたいということ。
ふたつめは、物語の筋である、アレックスの嘘。
母が昏睡状態の8ヶ月の間に、ベルリンの壁は崩壊。
東西ドイツは統一され、母の心の差さえであった“東”はなくなり・・・・。
アレックスは、周りを巻き込み、母がそれに気がつかないように、
“東”時代のピクルスの瓶を探し、ニュースまでねつ造し、涙ぐましい努力。
みっつめは、ナナの嘘。
嘘に嘘を重ね疲れていくアレックスを見兼ねて、
病院に戻った母にもう“東”はない、という事実を伝える。
よっつめは、他界直前の母の嘘。
すでに事実を知っていながら、
アレックスがねつ造した“東西統一”のニュースに涙を流す。
「すばらしいわ。」
そのニュースにうつし込まれた“新しいドイツ”は、アレックスが考える“理想のドイツ”。
ナナの嘘は、いつ、アレックスに告げられるのだろう。
嘘も方便。
人をおもいやる気持ちはドラマを呼ぶ。
観終った後、ぽっ、気持ちに熱が伝わりました。
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レーニン像が街中を飛ぶシーンは、圧巻。
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劇中、W杯でドイツが勝ち進む様子が挿入されている。
ドイツ優勝は、戸惑う東西ドイツ国民を励まし、ほんとうの意味の統一に拍車をかけたことは間違いない。
サッカーは、そうして国を支え、象徴していくのだな。
フランス優勝も、移民たちの地位を確立させたし。
<2004/2/21 >
スピッツ / ソフトビデオ 3
★★★★

スピッツのプロモーションビデオを9曲集めたものです。
プロモーションビデオというものが、MTVなどで大量流出されはじめただいぶ前、
私は デビッド・ボウイの『アシューズ トゥ アシューズ』のビデオをはじめてみた時、感動でワナワナと震えた。
曲の世界を映像化するという表現方法。
そののち、トーキング・ヘッズのライブ映画を吉祥寺まで3回も観にいったり、
MTVもおもしろくって、ずーっと観ていて、
あの頃は、ほんとーに皆さん豪華絢爛だった。
ケイト・ブッシュとかピーター・カブリエル、スタイル・カウンシル(大好きだったぁ!)のビデオも印象深い。
うちにその頃のMTVを録画したビデオが何本かあって、
今観ても、鑑賞に耐えうる質の高さだ。
世間がそんなにプロモ作成にお金をかけなくなってからも、
ビョークの『ヴィーナス・アズ・ア・ボーイ』とか、ほんとに好きで録画して、何度も観た。
(これは、一言でビデオクリップ集と言ってもいいのだろーか?)
プライマル・スクリームの『スクリーマデリカ』は、プロモビデオの中の私の最高峰で、
ビデオ伸びきるまで観てしまったので、実は2本持っている。
(その後、この流れはあのフリッパーズ・ギターに。)
ほんとうにひさしぶりにビデオクリップ集なるものを買いました。
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私の突発的に起こる“スピッツ好き”は、この間 little prize * に書かせてもらったが、
今回も突発的に買いました(笑)。
スピッツのヴィジュアルは、私にとってとてもバランスがいい。
ジャケットやシールもそうだし、なんというだろう?、
一見、まったく毒がなさそーにみえるが、いいぐあいにくるりんくるりんとねじ曲がっている。
そのあたりのバランスが曲調とものみごとにマッチしていて、
これだけ売れていても、大衆臭さ恥ずかしさが希薄で、
“出したその場からクラシック”的な匂いがある。
(ユーミンとかが参加したトリビュード盤とかまで出ているのだぞ。)
私はまったくテレビの音楽番組などみないので、
草野君たちが松ちゃんやはまちゃんとしゃべっているのも見たことがないが、
ものすごーいびみょーな温度差というか、浮き具合なんだろーなーとか、想像する。
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ビデオをじっくり観たのも、実ははじめてだった。
でも、なんというか、予想通り。
映るアイテムの選択から撮影場所、セット、色彩まで、みょーに納得してうっとりしてしまった。
スピッツのことを「透明感がある」とか「少年っぽい」という言葉をもちいて表現される方はたくさんいるが、
草野君の目には、どっか狂気じみたものがある。
でも、それは「いっちゃってるよねぇ〜。」といわれそーな、わざとらしく赤裸々な狂気ではなく、
ましてや、はずかしげもなく演出されたものでもないので、
どんどんいろんな人達を欺き、ミリオンセラーだったりするのだ(笑)。
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『愛のしるし』とか『楓』とか、一緒に口づさんだりするが、
私の鼻歌は、スピッツのオリジナリティーである、“低空飛行感”など微塵もだせず、
あの声質、あの飛行感は、この骨格、この目だからなんだろーなー、とか、
ライブシーンとか観ていると、惚れ惚れしてしまった。
・・・・・やばいなぁ、ますます“スピッツ中毒”・・・・・・。
(amazoneで注文しちゃったもん、さっき。)
<2003/11/16 >
フリーダ
フリーダ・カーロとその時代 メキシコの女性シュルレアリストたち
★★★★

先々週、展覧会の方を観て、今日映画を観た。
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実をいうと、メキシコの女の人たちの絵は、
色彩や選ぶモチーフが、やたらとうちの末妹の絵と似ていて、
ちょっとびっくりしたのだった。
(もちろん、うちの妹は、メキシコなどに行ったことはない。)
何枚かポストカードを送ったら、本人もちょっと驚いていたよーだ。
「あのさぁ、この人達、“これにこれをくっつけたらシュール”とか、ぜんぜん狙ってないよねぇ?」
「あたりまえじゃん、そんなん。ただおもうまんまに書いてたらこーなったってだけでしょ?」
「でもさぁ、なんでこの時期のメキシコに、こんなに集ってるの?」
「そんなん、わかんないよ。」
「テキーラのせいかな?」
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お酒には、まったく縁遠い私だが、テキーラにはむちゃくちゃ不思議な思い出がある。
映画『ベティ・ブルー』で、ベアトリス・ダルが、
ちっちゃいグラスにテキーラとシュエップスを半々にして、手のひらでフタをして、
ガンっ!と机に叩き付けて、ヘラヘラ笑いながら、何杯も何杯も飲むシーンがあって、
それを真似してバーで(マスター含む)3人で、ガンっ!ガンっ!と夜の7時ぐらいからやっていたら、
10分もたたないうちに何もかもがおかしくなり、ただただ大笑いしていて、
そのうち、何を言っていたのか内容は覚えてないが、激しく口論になり、
その後、ただただ悲壮な気持ちになって、大声で泣きわめき、
マスターは営業にならないので早々と店をしめ、
気がついた時、私は自分の部屋の台所の床で寝ていた・・・・。
マスターと私の年上の友人は、どーやら明け方までお店のカウンターをベッドにして寝ていたらしい。
何日かして、あれはなんだったのか?とちょっとまた試してみたくなり、
男友だちとうちでまたガンっ!ガンっ!やっていたら、
またまたものすごい勢いで喜怒哀楽が押し寄せてきて、
笑うは、泣くは、ののしりあうは、天井と床がまったく判別できず、
ライちゃんが天井を走り回っているよーな・・・・で、寝入る直前に時計を見たら、
まだ1時間も経っていなかった。
ものすごい感情の波と、狂う時間感覚・・・・・恐くてあれ以来、やってはいない。
つか、一生やらない、たぶん。
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映画で、フリーダも瓶ごとテキーラをラッパ飲みしていて、
また、なんとなく、あのガンっ!ガンっ!グラスを叩く音を思い出したりしていた。
色彩が、すごい。
すべての色がすべての色に照り返し、強烈な画面をつくっていた。
バス事故のシーンに飛ぶ金粉、血の色、肌の色。
絵を観てから映画を観て、10倍楽しめたかもしれない。
絵の復元としての画面。
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『カミーユ・クロデール』も、そーだったのだけど、
女性は、ある感情に集中すると、女でもなく人間でもなく、まったく違う特殊な生き物に化けるのだ。
たぶんそれは、男性にはできない変化だ。
自分の中の気持ちに根をはり、それを養分にして、ゴワっゴワっと。
Bunkamuraらしく、お上品なお姉様たちも観客に多かったが、終盤ズーズーいってたって事は、
多少は感覚に覚えがあるのかもしれない・・・・・。
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どーあれ、フリーダがディエゴと出会ったことは、何倍も彼女の人生を作品を濃くしたことだけは間違いない。
テキーラの酔狂。
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ちなみに絵で1番好きだったのは、残念ながらフリーダ・カーロではなく、
マリア・イスキエルドの『砂糖菓子のある食器戸棚』だった。
そーゆー絵に限って、ポスターにもボストカードにすらなってないのですね・・・残念。
<2003/9/7 >
ハリウッド★ホンコン
★★★

香港が大好きなんです。以前は出張で頻繁に行きました。
仕事はじまる前の早朝に散歩に行ったり、途中にペニンシュラにお茶飲みに行ったり、
ハンコ横町まで自分と猫ライチのハンコ作りに行ったり、ひとりでブラブラブラブラ。
ハイアットレジェンシーなんつう、分不相応なホテル(真向いが九龍城亡き後、悪名の高い重慶飯店!!)に泊まっていたので、
どっかやっばり観光者なんだったんですが、
ちょっと脇道に入り込むと、
長い時間をかけて、幾重もの“まったく異質な文化”が、飽和状態を超えて積み重なってきた“街の垢”みたいなのが、
ヒリヒリ伝わってきて、やたら脇道ばっかり歩いてました。
ザ・出張接待食=フカヒレな香港より、
私があまりにドメステック香港を観たがるので、
アテンドの商社の方とか、心配しながら(取引先の担当=私が、お腹などこわそうものなら大問題ですから)、
九龍城跡の地元で評判の麺とかを食べさせてくれました。
私の好みを理解しはじめた現地のアテンドの人も、
車で移動しながら「この裏に花と小鳥の市場があるんだ。」とか、いろいろ教えてくれたり。
夜はとてもおいしいところにいろいろ連れていってもらうのだけど、
「今度来た時は、ポールさんちのご飯が食べたいです。」と、毎回言ってた。
人もものすごくアグレッシヴで貪欲なんだけど、ガツガツしてなくて、どっか紳士的。
私たちと同じ顔をしながら、ポールとかネルソンとかの名前を持つ人達。
(私も英語名をつけてもらったりして。)
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得意のアクション映画も、一時“香港ノワール”と言われていた映画も、なんとなく私の思う香港とは違っていた。
“私の思う香港”に一番近い映画は『メイド・イン・ホンコン』だった。
その監督フルーツ・チャンが撮ったのがこの『ハリウッド★ホンコン』。
予想通りの香港、いや、もっともっとグツグツ煮たたせて凝縮した“劇画・香港”が、スクリーンにあった。
そびえ立つ高層マンション“ハリウッド”。その眼下に今は亡き九龍城をぐしゃっとつぶしたようなバラック街。
そこを結ぶ歩道橋を巨大な豚が走っていく。
おしまいは、そのバラック街から立ち退く焼豚屋の親子、奔放な方法で本当のハリウッドに渡った上海娘。
バラック街も、こののち取り壊されるのでしょう。
「世界中が、同じ街になったら・・・・つまらない・・・・。」
そんなことを思いながら劇場を出た。
あっ、そうそう、香港では今もどんなに高いビルを建てる時も、細かい竹の足場を組みます。
*********************************************
主演のジョウ・シュンは、『小さな中国のお針子』でも主役をはる、チャイナ・ビューティー。・・・・うちゅくちぃ・・。
<2003/8/25 >
ピンポン
★★★★

「絶対に観るもんか!」と思っていたのです、実は。
それは、“原作が好きすぎるから”。
松本大洋のマンガは、非常に完成度が高く、原作以上には絶対にならないと思っていたし、
ものすごいがっかりして、次に原作読む心情に影響したらヤダと、思ってました。
なんだかねぇ、キャスト/スタッフが今っぽ過ぎて・・・・・。
会社にスマイルのフィギアを置いているのだけど、
若いコらは、みんな「あっ、ARATAですね。」と、言う。
そのたびに「・・・・・スマイルよっ。」と、言い返すのがめんどい。
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これまもた、友だちのうちで不意に見始めてしまい、ずるずるっと。
すいません。謝ります。
映像としてたいへんたいへんおもしろかったです。
こーやって、自分の“アンチ・メジャー”っぷりで、ものすごくいろいろ損をしているのかもしれませんっ。
まっ、やっぱりマンガのほが数段好きですがね。
『鉄コン』には、誰も手をつけるなよ。(←反省、ゼロぢゃんか。)
<2003/7/20 >
キルトに綴る愛
★★★

夜中にテレビでやっていて、何の気なしにつけてたら、
ずるずるひきこまれて、終わりまで観てしまい、
気がついたら、外が明るかった・・・・・。
こんなことは珍しい。たいへん得をした気分です。
*****************************
なんというか、脈々と“女”なのですよ。
キルトにつくられるモチーフが、それぞれのおばさま達の若き日の(もしくは継続している)愛しき記憶。
“女性として歳を重ねること”とか、いろいろ考えます。
「私は、何を綴るんだろう・・・・・。」とか思いながら寝つきました。
<2003/7/19 >
わんわん物語
★★★★

先日、会社の男の子に、「raichiさん、最近、かわいげないですよ。」と、言われ、
実はかなりショックで、しばらくひきずっていた。多少自覚があっただけに・・・・・。
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ディズニーの女の子キャラクターは、みんなとてもかわいらしい。
このレディーにしろ、ダッチョスにしろ、マリーにしろ、ミニーにしろ。
身だしなみもきちんとしていて、上品で、優しくて、で、ちょっとプライドが高い。
(プリンセスシリーズしかり。)
で、男の子キャラクターは、野良犬だったり、野良猫だったり、
勇気があってあたりまえで、やんちゃで、頭の回転がよくて、で、ちょっと強引。
そーなのよぉ。
トランプあってのレディーなわけなのよぉ。オマリーあってのダッチョスなわけよぉ。バン!バン!バン!(←机たたく。)
この頃、そーゆー構図ががらがらとくずれいてるわ・・・・ディズニーさん。
(男の子が“かわいげ”とかに逃げたりするんだから。)
オトコ並の内容の仕事をしつつ、“かわいげ”も保つなんて・・・・・・、
とてもたいへんなことよね・・・・・・・・ディズニーさん。
でも、レディーやマリーを身につけて、幼少期をすごした身としては、
・・・・・・・・・・・・・・・努力することにします。
*****************************
トラスティーの“火事場のバカ力”が、涙・・・・。
次は、『3匹のこぶた』(私の離乳食食器には、このこぶたちゃんたちがいた。)か『小さな家』か『青い自動車』を観よう。
<2003/6/14>
ディナー・ラッシュ
★★★★

「せっかく代休なんだから。」と、意気込んで借りてきたにもかかわらず、昨日は不覚の気絶。そして朝の2度寝。
結局、横国観てから戻ってきて、観て、また返しに外出(笑)。
NYのリストランテの一夜。
大掛かりで製作費◯億、っていうよーな映画より、こーゆー舞台の映画の方がなぜか好きです。
イタリアンマフィアはいるは、セレブな人たち満載だわ、上昇指向と刹那主義、
いろんなドラマがこきみよいリズムでズンズン進行。
脇役のキャラがおもしろい。
じじぃのアート評論家と新進アーティストたちとか。
女性ジャーナリストの右の方とか、「いるいる、愛想笑いが仮面になっちゃってる人ね。」。
オーナーとスターシェフの息子の世代交代なども描かれているが、
私は、“義理と人情と包容力”のオーナーが、一番好きだったな。
プロモーションビデオ出身の監督らしく、音も気持いいです。
<2003/4/29 >
おしゃれキャット
★★★★★

仕事で、マリーちゃんのカットソーを作ることになった。
マリーちゃんと言っても、ピンとこないかもしれないですね。
ディズニーの真っ白い仔猫。ビンクのリボンのね。
どーもこのコが、トートツに人気出ているらしいのね、ギャルちゃんたちに。
作るのに、ちょっと戸惑いがあった。
なぜかといえば、小さい時、とても好きだったコだったから。
*****************************
私が小さかった頃、生まれた町には3つ映画館があって、
一番近所の映画館は、いっぱい子供用の作品をやっていた。
ものすごい近所だったとこもあって、幼稚園ぐらいから妹を連れて観にいっていた。
うちはお店をやっていたから、家中大人はみんな忙しくて、
たぶん、誰も子供をみていられないよーな日に、映画館に行っていたのだと思う。
厳密にいうと、映画がはじまるぐらいに時間に、おばあちゃんとかおかあさんとかに送ってもらって、
映画館のおばさんにお願いして、ちっちゃい2人で映画を観て、終る頃に迎えにきてもらってたんだと思う。
そんな感じで、いっぱい観てた。歳が歳なので、話の筋とかは覚えていたりしないのだけど、
ゴジラものとか、ウルトラマンものとか、そして、ディズニーも観た。
『101匹わんちゃん』とか覚えてるし、この『おしゃれキャット』も観たんだと思う。
一番下の妹が生まれた瞬間も、私と真ん中の妹は2人で『ぱんだこぱんだ』をみていた。
今日、妹のうちにいって、そんな話をしていたら、
「そーよ、『おしゃれキャット』はおねえちゃんので、私は『わんわん物語』だった。
おねえちゃんのマリーちゃんの鞄はかまぼこみたいな半円で、私のレディちゃんのは四角い鞄だったよ。
私もほんとはマリーちゃんが好きだったけど、マリーちゃんはおねえちゃんのだから、
私はしかたなくレディちゃんだったのっ。」
どーも、ものすごく小さい時から、今も変わらず妹より私の方が、しらないうちにわがままだったらしい。
*****************************
今日、ん十年ぶりに、『おしゃれキャット』と再会した。
懐かしいというより、おもしろくてびっくりした。
ディズニーアニメで育てられたんだということを、誇りに思う。
今日のドキドキは、きっとあの頃のドキドキと変わらないと思う。
*****************************
GWが明けた頃、私が、なんとなく複雑な気持ちで企画したマリーちゃんのシリーズがお店に並ぶ。
キャミソールの後ろには、マリーちゃんみたいなサテンのリボンをつけた。
<2003/4/27>
六月の勝利の歌を忘れない
★★★★★

いやはや、220分ですよぉ。3時間40分ってことです。
五つ星をつけたものの、サッカー(日本代表)に興味ない人は観ているはキツイと思われる。
知っていれば知っているほど、思い入れがあればあるほど、おもしろく観られると思います。
(そーゆーふうに仕上がっているのが、またうれしい。買うかもな、いずれ、私。)
山本監督の『備忘録』と合わせて観ると3倍楽しいです。
(戦術はともかく)ひとりひとりのキャラがたっているチームだったのだな・・・・・(この辺はまた別に書きたいと思います。)。
トレーニングシーン、選手の“美しさ”が・・・・(とくにヒデ、まったく無駄がない)。
トルシエジャパンが、なぁんか“文系”な感じするのは、ダバディの通訳のせいかもしれない。(笑)
(サミア君と一緒にコーンを片付けるダバディなんてのもみられる。)
岩井俊二は、友だちに薦められて観た『四月物語』がとても好きだった。
『スワロウテイル』は、あまり・・・・。
音がね、“ぽい”です。ピアノとかアコースティックの。タイトルからやられました。
試合のシーンがアニメ処理されているのも、ただのドキュメント映画にとどまらなかった要素かも。
いい記録、2002年の日本らしい記録が残って、よかったと思います。
<2003/1/13>
金髪の草原
★★★★

ビデオ屋さんによってはアイドル物の分類らしい。
池脇千鶴ちゃん、朝の連ドラ前、まだ◯芝のCMに出始めた頃かな。
(田畑智子ちゃんと池脇千鶴ちゃんはこの頃から、とても好き。)
20歳の気持ちの80歳、伊勢谷君がせつない。
千鶴ちゃんといい伊勢谷君といい、フォルムがたいへん美しい(撮り方をされている)。
こんぐらいの邦画はけっこう好きだ。
日曜の夕方ぐらいに、優しい気持ちになりたい時にお薦めです。
そか、原作が大島弓子だったのか。
<2003/1/12>
日本代表スーパープレー大全2001
★★★★

シドニー五輪予選とアジアカップ・レバノンのビデオ。
解説は柱谷あんちゃん。
ダイジェストだし、(もしかしたら速度を多少いじっているのかもしれないが、)
アジアカップに関しては、「相手も相手。」だったかもしれないけど、
ある意味トルシエジャパンの完成形は、この辺だったのかもしれないと、思ってみたり。
(けっこう代表監督の賞味期限って2年ぐらい?)
速くて意表をつくパスまわし、プレッシング、そして期待で目眩がおきるほどのセットプレー。
もちろん、このあと、あのサンドニがあったこともわかっているけど、あのまま個々の能力があがり、
あのままのサッカーがそのまま成熟したらどーなったかを、観てみたかった気もする。
このアジアカップ以後に代表を観たファンは、どう観るのかとても興味深いです。
あらためて観ると、この年の坊ちゃんは、めちゃくちゃおもしろい。
パスの精度といい、視野の広さといい、セットプレーといい、
びっくりするのは思った以上に体をはってディフェンスとかしているところ。
それよりびっくりなのは、鹿に帰っちゃう平瀬の別人っぷり。カレーのCMやっていただけのことはある。
<2003/1/11>
ニュー・イヤーズ・デイ
★★★

『シーズン・チケット』公開時は、けっこうイギリス映画が多かった。
「さぁ、観に行こう!」と思ったらJリーグ開幕してしまい、観逃した何十本のうちの1本。
「19歳ぐらいの時に観たかった。」ってところかも。
なにかこう焦る感じってあるじゃないですか、そのぐらいの時って。
少しなんか背負ったつもり、みたいな。“曖昧などんよりの美学”みたいな。
主人公2人は、とてもイギリスの青年っぽい。スティーブンなんて、ボビー・ギレスビー似。
<2003/1/11>