ハイオクアート神山実行委員会


中村真紀作品展
"MOTHER"の開催について

     2004. 3.14 - 24 名西酒造・酒蔵 (徳島県名西郡神山町神領字西上角)

 "MOTHER"CD発売のお知らせ NEW !

 中村真紀作品展"MOTHER" の会場に流れていた不思議な音がCDになりました。
 神山町在住の音楽家中嶋恵樹さんが、この展覧会のBGMとして作曲した音のメモを新たに編曲しなおし、CD"MOTHER"として5月9日の母の日に発売いたしました。展覧会場では中村真紀さんの作品を包み込むように、母の胎内を思わせる音が雰囲気を盛り上げていました。来場者から「このCDは無いの?」という問合せを多数いただいたのを受け、枚数限定で制作されたものです。
 中嶋さんご自身も満足の仕上がり。是非聴いてみてください!

 "MOTHER"CD ¥2,000・・・・・ご注文は下記までお願いいたします。 

 Keiju's Room: http://www.geocities.co.jp/Hollywood/7353/

 〒771-3421  神山町下分字栗生野143 Private Space Kryuno
 088-677-1520(TEL&FAX) e-mail: naohayashida@aol.com

岡本太郎記念現代芸術大賞 最終審査展
1 はじめに

 東京都八王子市出身の造形作家、中村真紀(なかむら・まき)さんは、米国で美術を学んだ後帰国した1999年からドレスを題材とした作品を発表しています。彼女にとってはドレスは女性の象徴であり、現実世界と内に秘めた幻想を距てる儚いシェルターでもあります。その出発点は子供の頃に母親が縫ってくれたサマードレスの記憶。いちばん身近な女性である母とドレスのイメージは、どこかで重なっていたのかもしれません。
 2001年秋、神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)に通訳兼アシスタントとして参加した中村さんは、3人の招聘作家と共に6週間以上に渡って四国・神山に滞在し、常に住民との間に立ちその活動を支えた彼女は、おそらく作家達よりも深く神山を知ることができたでしょう。形態の変化を示す近作では、自然の中に宿る霊的なものの気配や人と人との関わりを、神山での体験を通して探っているかのようです。
 今回の展覧会では、中村さんがこれまで制作した立体作品10点と近作10点、新作ドローイング19点に加え、作品との関連性を持った奉納品等も合わせて展示いたします。旧い酒蔵の空間でそれ"Veil"ぞれの幻想に浸り、一時の非日常を体験していただければ幸いです。 



2 中村真紀作品展”MOTHER”の概要

 会   期: 2004年3月14日(日)〜3月24日(水)

 会   場: 名西酒造・酒蔵(徳島県名西郡神山町神領字西上角212-2
         道の駅「温泉の里神山」からすぐ南側(上角商店街)
         徳島バス神山線「上角」停留所すぐ

 開催時間: 午前10時〜午後5時   入場無料   

 主   催: ハイオクアート神山実行委員会

 協   力: 神山アーティスト・イン・レジデンス実行委員会
         神山町教育委員会
         仙光寺(徳島県麻植郡鴨島町)
         楽音楽日
        
 展示内容: 立体作品20点 ドローイング19点 ほか 

 なお、会期中には作家によるワークショップ、ギャラリートーク等を予定しています。日程、詳細については下記の問い合わせ先までお願いいたします。
 
    問い合わせ: プライベートスペース・クリューノ  林田直子
           TEL/FAX 088(677)1520



 haha-uta ははをうたう ― 会場コンサート(山本公成 & Keiju Duo Live)を開催します。NEW !

 日 時:3月19日(金) 18時〜
 会 場:名西酒造・酒蔵
 出 演:中嶋恵樹氏(KAIR2001招聘音楽家)/山本公成氏(ソプラノサックス、笛)
 入場料:投げ銭

 ※こちらのサイトもご覧ください。


 作家によるワークショップを開催します。


 日 時:3月20日(土・祝) 10時〜16時
 会 場:コットンフィールドキャンプ場(名西酒造・酒蔵から徒歩5分) 研修棟にて
 参加費:1000円(昼食代も含む)

 展覧会場に10時集合し、鑑賞、作家のギャラリートークの後、コットンフィールドキャンプ場に移動し、「思い出」をテーマに、主に着られなくなった服等でリサイクルアートを制作します。参加される方は、自宅から不要品を持参していただきます。定員20名、子供も参加可(中学生以下は保護者同伴のこと)



3 作家のことば

 私は子供の頃、外で遊ぶより家で遊ぶ方が好きでした。私は一人っ子でとてもシャイでした。私は母が作る紙人形やパッチワーク、シルクフラワー、紙粘土人形そして木彫といったクラフト制作を見て育ちました。母はとても手先が器用で物を創る作業が上手ですが、決してアーティストになるとは考えず、今も物を創っております。
 私が4歳か5歳頃、母がサマードレスを作ってくれましたが、私はそのドレスを着ることが好きではありませんでした。そのドレスはとても可愛らしく、精神的にも肉体的にも着心地が悪かったのです。私はただ、そのドレスを眺めている事が大好きでした。母が持つ物づくりの楽しさ、そしてその思い出のドレスが未だに影響を与えています。
 
 私は自己内向的な視点から発する幻想的な作品を作ってます。特に悲しみや不安感などの感情表現に興味があります。直感的に謎めいていて、また感覚的な美を与えるもの。それは肉体的な意味でなく、あくまでも精神的なものであり、思い出の様な、もう現実に存在しない空虚感が秘めている作品を作りたいと思っています。内に秘めた気持ちや思いを外部から守りたいといった内向的な発想から作品が生まれています。

 私はドレスを象徴的に使っています。ドレスには女の人の状況や性格などが現れそして感覚的な美も配慮されています。またドレスはその人の年齢や社会的地位なども明らかに表現しています。私のドレスは実用的に着ることを考慮していなく、ただ視覚的なオブジェとして作っています。それは空虚感や不在感などが用いる悲しみを表現することもできます。ドレスの形態がもつ外側と内側の空間を使い、外側はシェルターや守備といった要素に、内側は安心感から生まれる心地よさの空間の象徴にも引用しています。最近私はドレスと繭の形態と要素の類似点からの発想を作品に考慮しはじめています。
                                                             ― 中 村 真 紀


清酒「白妙」ラベル
4 中村真紀プロフィール

 1996 フィラデルフィア芸術大学クラフト陶芸専攻 卒
 1999 ニューヨーク州立大学ニューポーズ校美術陶芸専攻 大学院卒

 個 展
 1999 "Empty Dress" Gallery-K (東京)
 2000 「身体のメッセージ展」 "Veil" Pepper's Gallery (東京)
 2003 "SCREEN MEMORY" Gallery-K (東京)
 
 グループ展
 1994-99 主にフィラデルフィア、ニューヨーク等で開催 受賞多数
 2000 フィリップモリスアートアワード2000最終審査展 恵比須ガーデンプレイス (東京)
     "2000 Japan" Gallery-K (東京)
 2001 第4回岡本太郎記念現代芸術大賞最終審査展 川崎市岡本太郎美術館 (神奈川)
 
 その他の活動
 2000-02 舞台衣装、内装デザイン、展示アシスタント等
 2001 通訳・アシスタント 神山アーティスト・イン・レジデンス (徳島)"SCREEN MEMORY"



5 ハイオクアート神山実行委員会について

 ハイオクアート神山実行委員会は、神山町内の普段使われていない空家などを会場とした芸術作品の展示やワークショップ等を通じて、過疎地域の活性化を図ることを目的としています。
 この度、本実行委員会の活動の主旨を後藤正和神山町長にご理解いただき、かつて清酒「白妙」を醸造していた古い酒蔵を会場としてお借りすることができ、展覧会開催の運びとなりました。
 町内外の方に作品を観ていただくと同時に、できるだけ多くの住民の方に展覧会に「参加」していただき、芸術を身近に感じてほしいと願っております。