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●前期 ●2単位 ●68
2年次演習(1)A2年のみ
宮川 雅
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テクストをくわしく解読する習慣を身につけるとともに、精読によって文学「テクストのよろこび」(ロラン・バルト)、小説のおもしろさを知ること。
とにかく英語の本を1冊読んでみたい、という人に、とりあえず志望分野にかかわらない、むつかしくなく気楽なテクストを、ということで、英語に翻訳された児童文学書を題材とする。
後期のBではレポーター制によるいわゆる演習を実践するかもしれないが、このAでは、もっぱら教員主導で読み進める。ただし、こちらから質問は数多くする。学生の側からの積極的な質問・意見も期待する。
Erich Ka?stner, trans. Cyrus Harry Brooks, Lottie and Lisa (Harmondsworth: Penguin, Puffin Books, 1962). 140ページほど。原題 Das doppelte Lottchen: ein Roman fu?r Kinder.
品切れなので、プリントを配布する。
初回にいちおう提示する。それよりも初回に配布し、解説する辞書類のリストが、いちばんの「参考」書となるはず。
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(前期) |
2年次演習(1)A2年のみ |
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回 |
各回のテーマ(目標) |
各回の内容 |
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第1回 |
イントロダクション |
イントロダクションと1章・2章の配布と辞書類のリスト配布ならびに解説。 |
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第2回 |
ビュールゼー湖のほとりのゼービュール村〜えくぼをこしらえることのむずかしさについて |
残りのプリント配布。第1章の講読。モチーフの提示。 |
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第3回 |
休戦と平和とのちがい〜ウルリーケ嬢でさえ、いくらか感づきます |
2章の講読と分析。キャラクター設定。運命の翼。 |
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第4回 |
新しい大陸が発見されます〜子どもたちを二つに分けてよいでしょうか |
3章の講読。比喩とコンシート。 |
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第5回 |
オムレツだなんて?〜ビュールゼー湖のほとりのゼービュール村からのわかれ |
4章。場面転換。分離。 |
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第6回 |
トランクにこしかけている子ども〜楽長パルフィー氏の複雑な内面生活 |
5章。父親の問題。 |
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第7回 |
ワーゲンターラーおかみさんの店はどこ?〜ワスレナグサ、ミュンヘン十八番! |
6章。連絡。 |
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第8回 |
数週間たちました〜この世にくらべもののないほど楽しい週末 |
7章。母親の問題。 |
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第9回 |
ガベーレさんの窓は小さすぎます〜楽長はお人形をさすります |
8章。思いつき。 |
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第10回 |
アイベルダウアーさんの写真が混乱を引きおこします〜なぜロッテはもう返事をしないのでしょう? |
9章。苦難。 |
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第11回 |
ミュンヘンからの長距離電話〜楽長さんはそとで泊まって、望ましからぬ訪問を受けます |
10章。苦難のつづき。 |
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第12回 |
二重の誕生日と、たった一つの誕生日の願い〜誤解と了解 |
11章。和解。 |
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第13回 |
グラヴンダー氏のおどろき〜「ふたごばかり」 |
12章。大団円。 |
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第14回 |
まとめ1 |
作品の構造と歴史的背景 |
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第15回 |
まとめとおさらい |
試験 |
積極的に発言すること、発言しなくても調べてくること、が大事です。そういう意味での授業への参加度が第一(40%)。第二に何度か行なう小テスト(30%)。第三にまとめの筆記試験(30%)。以上で総合的に評価させてもらいます。
●後期 ●2単位 ●68_2
2年次演習(1)B2年のみ
宮川 雅
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テキストをくわしく解読する習慣を身につけるとともに、精読によって文学テキストのよろこび、小説のおもしろさを知ること。
後期Bはアメリカの短篇小説の新旧の作品を読む。人数にもよるのだが、後期にはレポーター制によるいわゆる演習を実践したい。あらかじめ数頁ごとに担当を決めたレポーターの発表を中心(もしくは「たたき台」)として盛んな質疑応答がなされるというのが理想的なかたち。レポーターは<あらすじ><語句><コメント>を書いた見開き2頁程度のハンドアウトを用意する。
プリントを配布する。下記授業計画に記した作品からの変更もありうる。
折にふれて提示する。参考書・研究論文等のリストやプリントを適宜配布するなどして紹介する。
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(後期) |
2年次演習(1)B2年のみ |
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回 |
各回のテーマ(目標) |
各回の内容 |
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第1回 |
イントロダクション |
プリントの配布と短篇小説というジャンルの歴史の概説 |
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第2回 |
18世紀:フランクリンの「ポリー・ベイカーの演説」 |
Benjamin Franklin, “Speech
of Polly Baker” (1747)――アメリカ最初の短篇小説といわれるベンジャミン・フランクリンのフィクションを読んでみる |
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第3回 |
19世紀:アーヴィングの「ドイツ人学生の冒険」 |
Washington Irving, “The
Adventure of a German Student” (1824)――ゆるやかにつながった短篇集のなかのひとつという短篇の自律性の問題 |
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第4回 |
ポーの「ベレナイシィ」 |
Edgar Allan Poe, “Berenice”
(1835)――アーヴィングの継承と展開を示すゴシック |
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第5回 |
ホーソーンの「憑かれた心」 |
Nathaniel Hawthorne, “The
Haunted Mind” (1835)――スケッチ |
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第6回 |
メルヴィルの「避雷針売りの男」 |
Herman Melville, “The
Lightning-Rod Man” (1854)――メルヴィルが長篇の筆を折りながら書いた短篇小説のひとつ |
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第7回 |
メルヴィルの「避雷針売りの男」(つづき) |
ポーと重なるテクストの重層性 |
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第8回 |
マーク・トウェインの物語論 |
Mark Twain, “How
to Tell a Story” (1894)――具体的な物語の実例と語り方を語る |
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第9回 |
スティーヴン・クレインの「オープン・ボート」 |
Stephen Crane, “Open
Boat” (1897)――アメリカ自然主義作家の印象主義的短篇 |
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第10回 |
20世紀:ビアスの「月明かりの道」 |
Ambrose Bierce, “The
Moonlit Road” (1907)――「藪の中」的多視点 |
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第11回 |
フォークナーの「エミリーの薔薇」 |
William Faulkner, “A
Rose for Emily” (1930)――フォークナーの南部ゴシック |
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第12回 |
カポーティの「ミリアム」 |
Truman Capote, “Miriam”
(1945) |
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第13回 |
サリンジャーの「バナナフィッシュ日和」 |
J. D. Salinger, “A
Perfect Day for Bananafish” (1948) |
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第14回 |
ピンチョンの「エントロピー」 |
Thomas Pynchon, “Entropy”
(1960) |
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第15回 |
カーヴァーの短篇 |
1980年代の短篇小説 |
演習というのは単なる授業ではなく、学生の自主的な学習・発表・議論こそが中核となるべき楽しくやりがいある勉強形態です。よって出席しているだけではあんまり意味がなく、積極的に発言すること、発言しなくても調べてくること、が大事です。そういう意味での授業への参加度が第一。第二にレポーター発表の全体的な評価。第三に冬休みに課すペーパー(レポート)。第四に筆記試験。以上で総合的に評価させてもらいます。
(4) ギャツビーの段落番号チェック表
(3) http://reading.cornell.edu/reading_project_06/gatsby/glimpses/glimpses_past.htm
(0) シラバス
<目標>
精読によって文学テキストのよろこび、小説のおもしろさを知ること。
<授業の内容>
F. Scott Fitzgerald (1898-1940) のあまりに有名な代表作 The Great Gatsby (1925)
を詳しく読み、論じる。ただし、短篇もいくつか読む。

<授業方法>
前期は教員主導で読み進める。後期にはレポーター制によるいわゆる演習を実践する。あらかじめ数頁ごとに担当を決めたレポーターの発表を中心として盛んな質疑応答がなされるというのが理想的なかたち。レポーターは<あらすじ><語句><コメント>を書いた見開き2頁程度のハンドアウトを用意する。
<成績評価の方法>
演習というのは単なる授業ではなく、学生の自主的な学習・発表・議論こそが中核となるべき楽しくやりがいある勉強形態です。よって出席しているだけではあんまり意味がなく、積極的に発言すること、発言しなくても調べてくること、が大事です。そういう意味での授業への参加度が第一。第二にレポーター発表の全体的な評価。第三に夏休みか冬休みに課すペーパー(レポート)。第四に筆記試験。以上で総合的に評価させてもらいます。
<文献案内>
テキストは、いちおう “authorized
text” とされている新しいスクリブナーズ社版のペーパーバックを使用する($12.95)。日本人による注釈等を共通の資料ないし叩き台として配布する。複数文庫に邦訳あり。そして村上春樹の新訳。仏訳Gatsby le Magnifiqueは Livre de Posche等から出ています。独訳Der Grosse GatsbyはBlanvelet社とAufbau
Verlag社から出ているもよう。(翻訳教室持込結構)。Gutenberg Project of Australia からE-textが出ている。参考文献は初回にいくらか提示し、さらに折に触れて示す。
<授業計画>
最初人数が落ち着くまで『ギャツビー』に発展していくテーマを内包した短篇を2,3読む。後期は、人数にもよるが、最初はレポーター二人組であて、次からは一人が担当する予定。各自早めに通読すること(cross-referential な読みのために)。