宮脇俊三氏の著書に思う2003.3.6 before next3月3日の各報道及び4日の新聞各紙によると、紀行作家の宮脇俊三氏が2月26日にお亡くなりになられたとのことである。
多くの方はご存じかと思うが、同氏の経歴を簡単に紹介すると1926年生まれで、東京大学卒、中央公論社入社後、中央公論編集長を経て作家へ、その後数多くの紀行作品を残す。中央公論社時代は、北杜夫氏のどくとるマンボウ航海記や中公新書を手がけるなどした。その後国鉄完乗を書いたデビュー作「時刻表2万キロ」がベストセラーになる。
以上が簡単な経歴だが、自分はデビュー作の時刻表2万キロは最近購入したばかりである。同氏の著書をはじめに読んだのは、もう15年以上昔になるが、たまたま手に入れた「汽車との散歩」であったと思う。この本は、随筆集と言うよりいろいろな所に書いた文章を集めた物であったが、東京の地下鉄を1日で乗るなどなかなかおもしろかった。
その後同氏の本を本格的に読むきっかけとなったのが、「終着駅は始発駅」であった。この本は自分の鉄道趣味の原点とも言えるような内容であった。同氏のユーモアにあふれた文章は、鉄道趣味の新たな面を見せてくれた。
もう一つ「汽車旅12カ月」も忘れることは出来ない。12カ月の季節感と共に旅を再認識させてくれた。この本の中で正月の旅行など、なるほど納得するところも多かった。また同氏の秋の紅葉ついての考え方は、すばらしい物があるように思う。
また同氏は、鉄道以外の分野、特に歴史に造詣が深く、史記についてや、史跡を訪ねるシリーズの著書も残している。
時刻表昭和史など、同氏の著書の中でもまだ読んでいない本もあるので、今後も読んでいきたいと思う。