いんこはおりこうさん

 インコはなかなかお利口さんです。人間の言葉を真似る鳥もいるだけあって、常に人間のことを観察しています。人間と生活を共にしていればなおさら、その行動も何だか人間じみていて驚かされます。キーは人間の言葉の真似をすることは残念ながら出来ません。ただし音には敏感で、音楽がなっていたり、台所でまな板を使っていたりすると調子を合わせてさえずります。テレビでドラマを観ていたりすると台詞と一緒にさえずるので話の筋がわからなくなって迷惑だったりすることもありますが、スポーツの実況中継などで歓声が上がるといっしょに興奮してさえずったりして、人間も動物も熱くなる気持ちは同じなのかなあ、と感心したりもします。

 人間になつきやすい反面、とても寂しがり屋です。一日中放っておこうものならば訴えるように羽根を逆立てて激しく怒ります。以前巣から落ちて弱っている雀のヒナを拾ってきて育てたことがありましたが、そのときは愛情が自分から雀に移ったと思ったのか、みるみる元気がなくなって餌を食べなくなってしまい、あわてたこともありました。雀を別の部屋に移したらすぐに元気になったので、よほどショックだったのでしょう。

 かわいがってやればそれだけなつき、表情も生き生きしてかわいくなり、人間を呼んだり、相づちを打ったりして愛情深いところを見せます。これはルーというブルーセキセイインコの雄の話ですが、人間を雌だと思ったのか(?)毛のほとんど生えていない、つんつるてんの人間の指をいとおしげに羽づくろいしてくれたものでした。

 時々つぶらな瞳で人間の顔をじっとみていたり、そんなときはなにを考えているのだろうと思ってしまいますが、こちらが元気のない時などは何となく慰められているような気にさえなってきます。これも人間の勝手な想像に過ぎないのかもしれませんが。


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