コミックス★ルーム
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やなはら のぞみ
●  柳原  望  ●
★ コミックス・リスト
タ イ ト ル巻 数出 版 社
 お伽話を語ろう            白泉社・花とゆめコミックス
 そうしてお伽話になる         白泉社・花とゆめコミックス
 わがまま姫の反乱           白泉社・花とゆめコミックス
 お日さまとお月さま          白泉社・花とゆめコミックス
 1/10のないしょ話           白泉社・花とゆめコミックス
 お伽話がきこえる         全3巻  白泉社・花とゆめコミックス
 時間旋律               白泉社・花とゆめコミックス
 ネットワーク・ポプリ         白泉社・花とゆめコミックス
 コントラクト・キラー         白泉社・花とゆめコミックス
 まるいち的風景            1〜4  白泉社・花とゆめコミックス
 くだんからの伝言             白泉社・花とゆめコミックス
 さんさんさん             全2巻  白泉社・花とゆめコミックス
 キッズ トーク              白泉社・花とゆめコミックス
 お天気の巫女               白泉社・花とゆめコミックス
 ケータイくんといっしょ          白泉社・花とゆめコミックス
★ コメント

 柳原望さんの作品に対するイメージは、斬新なストーリーとコミカルで温かい人間関係と言ったところでしょうか……。
 まるいちというロボットを通し、人の優しさや寂しさを描いた「まるいち的風景」は、近未来という設定の中に、現実的な社会問題をも映す重いテーマが見え隠れしています。特に、孤独を感じる寂しい心情を描いたエピソードに魅力を感じます。
 また、時間移動のミステリー要素を加えたラブストーリーの「時間旋律」は、斬新さが目立つ作品ですね。先の見えない分、インパクトも強く、計り知れない感動が得られる作品です。
 ただ、代表作の一清&千沙姫シリーズが、かなり好みと違うせいか、全体的には、あまり印象に残らないという面もあります。

 
 
 
 
作 品 名
  時間旋律
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社
価  格
  \390*
発 行 日
  1994年9月
同時収録
  時間旋律/101番目の伝説
ストーリー
 高校生の東野は、街で昔から起こる奇妙な現象によって、大正時代の少女、伽耶と知り合い、次第に恋心が芽生えていくが……
感  想
 斬新な設定で、なかなか先が読めないせいか、終始、目の離せない展開が続きますね。  多少、混乱しますが、とりあえず、納得できる設定だと思いますし、何よりも、不可能に近いと思っていた恋愛が、ハッピーエンドに傾く展開に感動しました。
お薦め度
  ★★★★★
 
 
 
 
作 品 名
  ネットワーク・ポプリ
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  1997年12月
同時収録
  ネットワーク・ポプリ/ARE YOU WITH ME ?
ストーリー
 ポプリポットという小さな街に住む恒平は、最先端の都市、セントラルシティに住むメアリと、パソコン通信を続けていたが、彼女が今度、ポプリポットと隣接する新市街に引っ越してきた……
感  想
 同じ言動でもその思いは様々で、それを理解するための経験、辞書という表現が気に入りました。本音で生きている純朴な少年、恒平とプライドの高い割に純情なメアリのコミカルなラブストーリーに好感が持てます。
お薦め度
  ★★★★★
 
 
 
 
作 品 名
  まるいち的風景  1〜4巻
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  ¥410※
発 行 日
  1998年3月10日〜連載中
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 父親の死によって、家に戻って来た幸太は、父の代わりに家庭用ロボット「まるいち」のモニターを引き継ぐ事になった。行動トレース型のロボット、まるいちは、持ち主が教えた動きをそっくり真似る事で機能しているが、その動作に、亡き父の姿を見た幸太は……。
(3巻)〜触感T〜
 夜の公園で、小学生の男の子が、まるいちに襲われるという苦情があり、処理の為、公園に張り込む幸太と美月は、問題のまるいちを発見。犯人を特定し、被害者と共にその家へ乗り込むが……。
(3巻)〜触感U〜
 家庭用行動トレース型ロボット、まるいちが犯罪に使われる可能性に、不安を抱き続けている美月たちだが、そんな時、多発している少年集団の犯罪に関して、不穏な情報を入手するが……。
(4巻/ソナチネ)
 ある日、まるいち製作室に、目の不自由な美人のピアノ教師が訪れた。彼女に一目惚れした製作室の堀田は、嘘を付いて、彼女のピアノのレッスンを受ける事になるが……。
(4巻/善意の第三者)
 幸太のまるいちに指示を出し、長距離のおつかいを試みた敬二だが、幸太のまるいちは、ユーザー登録をしていなかった為、途中、一人でもまるいちに話しかければ、指示を覆されてしまうという……。
(4巻/じじーずアイドル)
 中学生のときこは、ひとりっこで、両親と一緒に暮らしているが、同じ町内に、祖父母、曾祖父母たち10人以上も住んでいる事から、よく可愛がられていた。しかし、毎日のように雑用等で呼ばれ、友人とも遊べない現状に不満を抱く。そんな時、まるいちの存在を知り……。
(4巻/うつくしきもの)
 総合家電メーカー、KAMATAは、販売強化のキャンペーンとして、家庭用ロボットの改良に着手した。マーケティング・コンサルタント、リタの提案で標準的な家事と会話機能を追加した試作品、まるひちを完成させる。しかし、まるいちに拘る美月の猛反発で、モニターによる比較調査する事に……。
感  想
 行動トレース型ロボットというのが斬新で、とても印象に残りました。特に、まるいちを通して、相手の本心が見えてくるような温かい要素に感動しました。
 また、まるいちが犯罪に使われるというショッキングな展開と、人の心の弱さ、寂しさがよく伝わってくるエピソードですが、似かよったパターンの割に斬新で、感涙しそうな程、深く感動しました。多少、コミカルな展開を交えた幸太とななこの関係もなかなか見所がありますね。まるいちへの強い思い入れによって、傷つく事の多いななこの心情描写にもひかれますし、頼子という持ち主の一人のエピソード等により救われる展開も印象的です。
 (3巻)まるいちが犯罪に使われる事に対する世論との戦いを描いたシリアスの強いエピソードで、かなり臨場感のある展開に目が離せませんね。特に、マスコミの描写が現実的で、説得力があります。人間関係や言葉に感動的な要素も多く、全体的に明暗のバランスがとれた見応えのある作品ですね。
(ソナチネ)
 美人だけど、潔癖性で、性格はあまり良くないという女性。失恋の痛みを引きずり、立ち直れないでいた彼女を救うようなエピソードですが、なかなか奥深いものがあります。 今まで見えなかった優しさ、思いやりが感じとれた時の彼女の言動が、とても印象的です。
(善意の第三者)
 なかなかシビアなテーマですね。どこまで人を信じられるか……。仮に、人の言う事をすべて素直に聞いていたらという設定を、まるいちにあてはめた展開は、とても強いインパクトを感じました。傷つきたくないから人を信じないと言う敬二の心情にも共感を覚えますが、あまりにも悲しく寂しい考え方ですし、そういう面では、ぼろぼろになるまるいちのような生き方を選ぶ幸太に憧れますね。特に、アイドル歌手を心変わりさせたシーン等、報われる要素に感動しました。
(じじーずアイドル)
 敬二に対するときこの視点がユニークですね。大勢の祖父母たちの心情や、その愛情を一身に受けるときこの複雑な心情等、人情的で温かい雰囲気の人間関係に魅力を感じます。コミカルな展開の中に、心が和むようなエピソードがとても印象に残りました。
(うつくしきもの)
 幸太の独特の感性が発揮されたような言動で、和み系のキャラクターとして魅力ありますね。一寸木の寂しげな行動も印象に残りました。身近な人の行動をまねる事で、あたたかさの感じるまるいちの良さを再認識させられたエピソードですね。
お薦め度
  ★★★★★
 
 
 
 
作 品 名
  くだんからの伝言
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  2000年11月
同時収録
  くだんからの伝言 / ひまわりの記憶⇔録
ストーリー
(くだんからの伝言)
 FMオニオンというコミュニティFM局で、DJをしている直枝結は、街の渋滞情報やショッピング情報等、地味な放送内容に不満を抱いていた。そんなある日、突然、くだんと名乗る男に、放送局を占拠された。犯人は、放送を通じ、街で起きる事件を予言するが……。
(ひまわりの記憶⇔録)
 高校生の恵甫は、両親の旅行で、思いがけず、夏休みを1人で過ごす事になり、暇な時間を利用して、幼い頃に亡くなった父の事を調べようと思い立つ。画家だった父は、「ひまわりの記憶」という有名な作品を残していたが、その作品について、不穏な噂が流れていた……。
感  想
(くだんからの伝言)
 かなりリアルな日常を描いているだけに、サスペンスものは、はまりますね。緊迫した雰囲気の中、予言という不思議な要素を目の当たりにして、更に緊張感が増していくようなエピソードは、思わず夢中になってしまうインパクトの強さを感じます。でも、ちょっと、後味が悪いかも……。
(ひまわりの記憶⇔録)
 子供っぽいというか、無邪気な恵甫が、なかなかいい雰囲気を出していますね。明るく前向きな李都との関係も理想的ですし、謎めいた過去も意外にドラマチックな展開で結構、感動しました。
お薦め度
  ★★★★
 
 
 
 
作 品 名
  さんさんさん  全2巻
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2001年2月〜2001年8月
同時収録
  さんさんさん / ユカシ、コノヨル。 / てがみをかくよ
ストーリー
 大正時代。些細な事で、女学院を退学になった弥生子は、その要因となった男、遥と結婚する事になった。そして、偶然見つけた空き店舗を借り、パン屋を始めるが……。
(ユカシ、コノヨル。)
 大正時代、新劇ブームの最中、小さな劇団に所属する俳優、玖世敬は、地方公演で、初主演となる「ゆかし、この夜」に期待をかけていたが、相手役の女優が逃亡し、上演不可能となる。どうしても諦めきれない敬は、現地で女優のスカウトを始めるが……。
 一方、芝居小屋の娘、正子は、施設から引き取られたという負い目から、思っている事も言えず従順に生きてきたが、敬の言葉に刺激され……。
(2巻)
 パン屋の遥大と弥生子は、職人の晴太郎や出資者、萌恵の力を借り、関東大震災からの復興時に、順調な営業を続けていた。借金も返済し、新たな試みを模索する二人だが……。
(てがみをかくよ)
 ある小さな村で暮らすスイは、通信士になる為、先輩の元で修行する事になった。通信士とは、テルルの木に選ばれたわずかな人間が持つ不思議な能力により、遠くに住む同じ通信士と交信する仕事。憧れの仕事で、期待に胸を膨らませるスイだが……。
感  想
 人情深く、正直に生きる遥大と弥生子の無邪気な個性に魅力を感じます。脳天気というか、世間知らずで、要領の悪さにもどかしさはありますが、コミカルに描かれている分、好感が持てます。
(ユカシ、コノヨル。)
 正子という女の子の個性がポイント高いですね。特に、劇のラスト・シーンの描写はとても感動しました。切ない思いがはっきりと伝わってくる表情に魅力を感じます。全体的にコメディ要素の強いストーリーで、意外に楽しめました。
(2巻)
 行動の裏に隠された真意など、微妙な感情の入り交じった人間関係が、とても印象に残りました。特に、萌恵と徹の関係が気になります。
(てがみをかくよ)
 感情の伝えられない言葉のやりとりに苦労するスイの言動に共感が持てますね。「言葉は、いつも気持ちに追いつけません」という思いが印象的です。誤解により、悲しい思いをしても、あきらめず、真意を理解してもらおうとする姿勢がいいですね。
お薦め度
  ★★★★☆
 
 
 
 
作 品 名
  キッズ トーク
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \420.
発 行 日
  2002年5月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 幼い頃、初恋のレイと結婚の約束をしたジュリアは、彼を一途に思い続けてきた。そして、消息がわからなかった彼が、一流ホテルの社長になっていると知り、そのホテルのメイドとして、働きはじめたジュリアだが……。
感  想
 キャラクターの個性が強く、コミカルな展開で、結構、笑えますが、恋愛要素が大きく欠落しているようで、運命的な出会いという割に、見応えのあるシーンがありませんね。
お薦め度
  ★★★★★
 
 
 
 
作 品 名
  お天気の巫女
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2003年3月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 内閣府幹部候補生の早春は、ちょっとしたトラブルを起こし、宮内庁特別調査室という部署に配置転換された。そこで、「天地の巫女」という感情で天気を操る能力を持つ高校生、あさぎの護衛をする事になり、彼女の家に同居する早春だが、感情の変化が激しい彼女に、振り回される毎日に……。
感  想
 高良を一途に思うあさぎが、とても可愛いですね。地味で大人しい性格という彼女も恋愛が絡むと、穏やかにはいかないようで、コミカルな展開に、結構、楽しめました。
 また、生真面目なタイプの高良も、キツイ言葉に込められた本当の優しさが感じ取れますし、好感がもてますね。いい子を演じていたあさぎの本心を引き出した事で、お互いに理解し合えた関係は、より深く強い絆となったようで、ラブストーリーとしても理想的な展開です。例え、わがままだとしても、本心からの言動には、心を動かす魅力があると思います。
お薦め度
  ★★★★★
 
 
 
 
作 品 名
  ケータイくんといっしょ
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年7月
同時収録
  表題作のシリーズ(ケイ太、ガルボ、サクラ子、サチさん、老人力ケータイ、マヤ蔵、超能力ケータイ)
ストーリー
〜#1.ケイ太〜
 大学に入学した綾乃は、ちょっとした親切がきっかけで、同じ大学の智貞という男と知り合う。彼は、大の旅好きで、世界中を旅するのが夢だと言う。早速、休学して北海道旅行に出掛ける彼と連絡を取り合うため、携帯電話を購入した二人だが、メール交換を続けていたある日、綾乃の携帯電話に奇妙な異変が……。
〜#3.サクラ子〜
 高校生の桜は、3人の男と付き合っていた。合コンで知り合って以来、それぞれ、タイプの違う魅力があり、どうしても1人に選べない桜は、携帯電話のメール交換で、うまく乗り切っていた。そんなある日、彼女の携帯電話に異変が……。ニムラという寄生生物が原因の奇病に感染し、携帯電話に人格が芽生えてしまう。
〜#4.サチさん〜
 携帯電話に取り憑く未知のウイルス「ニムラ」が、少しずつ、世に浸透していた。感染すると、携帯電話が意志を持ち、宿主の人間を幸せにしようと働きかけるという。今回は、妻を亡くし一人暮らしする事になったお爺さんの携帯電話に感染。それも、かなり特殊な例という人形サイズの女子高生の姿に変化して……。
感  想
〜#1.ケイ太〜
 斬新というか、新種の病気という怪しい設定が、かなりインパクトありますね。一歩間違えば、街中が大パニックにもなりえる大胆な設定ですが、根底にあるのは、遠恋にありがちなストーリーだけですし、物足りなさも感じます。
〜#3.サクラ子〜
 気の合う友達と恋人の違いでしょうか……。本気で人を好きになると、他のことが見えなくなるという典型的なエピソードですが、達心の言動に好感持てますし、嘘をつくときのクセというのが、効果的に使われていますね。嘘を見抜かれ、震える程、ショックを受ける桜が、印象に残りました。
〜#4.サチさん〜
 意志を持った携帯電話という発想が、微妙ですが、今回は、全く新しい設定にも見られますし、既に、携帯電話とは言えないかも……。ストーリーは、お爺さんの青春時代の淡い恋心が切なく描かれていて、ちょっと、しんみりしてしまいました。また、いつも出てくる携帯電話会社の人とニムラ研究の教授との意外な関係も明らかになり、話しに繋がりが出てきましたね。結婚相手と一番好きな相手が違うという事に対する見解も興味深い内容でしたし、とても印象に残りました。
お薦め度
  ★★★★
 
 
 
 
 

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