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お薦めの少女マンガ★新作ベスト100

 
 
 
 お薦めの少女コミックスを、新作中心に100作品紹介しております。選考については、男性向けとして気軽に読めそうな作品という趣旨でリストアップしています。売り上げや人気投票等のランキングとは、一切、関係ありませんので、誤解のないように注意願います。
 なお、漫画家リストの方で、各作品の詳細なレビュー(各巻毎、最新情報等)も、掲載しておりますので、興味のある作品が見つかりましたら、そちらもご覧下さい。(更新日2008.01.05.)
 
 
 
 

No.

作 品 名

巻数

作 者 名

出 版 社

 夏目友人帳   1〜4  緑川ゆき  白泉社

 ZIG☆ZAG   1〜7  なかじ有紀  白泉社

 君に届け    1〜5  椎名軽穂  集英社

 山本善次朗と申します   1〜2  槙ようこ  集英社

 花の名前   全4巻  斎藤けん  白泉社

 君とひみつの花園  1〜2  林みかせ  白泉社

 っポイ!  1〜25  やまざき貴子  白泉社

 片恋の日記少女    中村明日美子  白泉社

 桜蘭高校ホスト部  1〜11  葉鳥ビスコ  白泉社

10

 ハチミツとクローバー  全10巻  羽海野チカ  集英社

11

 砂時計   全10巻  芦原妃名子  小学館

12

 フルーツバスケット    全23巻  高屋奈月  白泉社

13

 ひつじの涙  全7巻  日高万里  白泉社

14

 赤髪の白雪姫  1〜  あきづき空太  白泉社

15

 NGライフ  1〜3  草凪みずほ  白泉社

16

 ハツカレ   全10巻  桃森ミヨシ  集英社

17

 観用少女  全2巻  川原由美子  朝日ソノラマ

18

 EXIT  1〜10  藤田貴美  幻冬舎コミックス

19

 トカゲ王子  全2巻  和泉明日香  白泉社

20

 愛してるぜベイベ☆☆  全7巻  槙ようこ  集英社

21

 しにがみのバラット   全3巻  和泉明日香  白泉社

22

 セーラー服にお願い!   全4巻  田中メカ  白泉社

23

 地球行進曲  全2巻  林みかせ  白泉社

24

 ハヤブサ     六本木綾  白泉社

25

 ゆららの月   全5巻  潮見知佳  白泉社

26

 キスよりも早く   1〜2  田中メカ  白泉社

27

 キラメキ☆銀河町商店街  1〜4  ふじもとゆうき  白泉社

28

 マリア様がみてる  全8巻  長沢智  集英社

29

 のだめカンタービレ  1〜19  二ノ宮知子  講談社

30

 V・B・ローズ   1〜10  日高万里  白泉社

31

 僕等がいた  1〜12  小畑友紀  小学館

32

 人形師の夜   1〜6  橘裕  白泉社

33

 花の宴    六本木綾  白泉社

34

 ふたりめの事情    久世番子  新書館

35

 甘口少年辛口少女    久世番子  新書館

36

 まるいち的風景  1〜4  柳原望  白泉社

37

 天然パールピンク  全4巻  田中メカ  白泉社

38

 夢幻スパイラル  全2巻  草凪みずほ  白泉社

39

 らせつの花  1〜3  潮見知佳  白泉社

40

 株式会社ラブコットン  1〜2  樫の木ちゃん  集英社

41

 猫町ショップガイド  1〜2  サカモトミク  白泉社

42

 7時間目ラプソディー    田中メカ  白泉社

43

 あの山越えて  1〜11  夢路行  秋田書店

44

 ことのは     麻生みこと  白泉社

45

 GO!ヒロミGO!  全8巻  麻生みこと  白泉社

46

 会長はメイド様!  1〜4  藤原ヒロ  白泉社

47

 ラブ・ベリッシュ!  全5巻  春田なな  集英社

48

 クロスロード  全7巻  海月志穂子  秋田書店

49

 チョコレートコスモス  1〜  春田なな  集英社

50

 オート・フォーカス  全5巻  六本木綾   白泉社

51

 めぐる架空亭    草川為  白泉社

52

 ホームメイド   1〜2  谷川史子  集英社

53

 青色図書館     林みかせ  白泉社

54

 サボテンの秘密  全4巻  春田なな  集英社

55

 オゾン    麻生みこと  白泉社

56

 Papa told me  1〜27  榛野なな恵  集英社

57

 ケータイくんといっしょ    柳原望  白泉社

58

 目隠しの国  全9巻  筑波さくら  白泉社

59

 蝶々に聞いてごらん    藤田貴美  幻冬舎コミックス

60

 Honey  全9巻  橘裕  白泉社

61

 いつでもお天気気分  1〜3  羅川真里茂  白泉社

62

 カラクリオデット  1〜4  鈴木ジュリエッタ  白泉社

63

 桑田乃梨子作品集 ラッキー!!     桑田乃梨子  白泉社

64

 BELL         1〜2  麻生みこと  白泉社

65

 少年中毒     山本修世  白泉社

66

 狼には気をつけて    1〜4  遠藤淑子  白泉社

67

 人形芝居  1〜2  高尾滋  白泉社

68

 パパと歩こう  1〜  慎結  白泉社

69

 そらのひかり    わかつきめぐみ  白泉社

70

 ゆきのはなふる    わかつきめぐみ  白泉社

71

 モノクローム・ガーデン  1〜4  夢路行  スタジオDNA

72

 木々のゆくえ    えばんふみ  集英社

73

 水玉ファブリック    林みかせ  白泉社

74

 空のまんなか  全3巻  香村陽子  集英社

75

 十二秘色のパレット  1〜4  草川為  白泉社

76

 GHOST ONLY  1〜  慎結  白泉社

77

 ブルー・リボン    持田あき  集英社

78

 キス、絶交、キス ボクらの場合  全10巻  藤原よしこ  小学館

79

 ラピスラズリの王冠  全2巻  川瀬夏菜  白泉社

80

 空のむこう    遠藤淑子  白泉社

81

 青空ポップ  1〜3  小桜池なつみ  集英社

82

 とらわれごっこ   1〜2  サカモトミク  白泉社

83

 CRASH!  1〜  藤原ゆか  集英社

84

 わんの実  全2巻  岡崎呼人  白泉社

85

 ガッチャガチャ  1〜7  橘裕  白泉社

86

 ラブ★コン  全17巻  中原アヤ  集英社

87

 ガーリッシュ シーズン    川瀬夏菜  白泉社

88

 まなびや三人吉三   全4巻  山田南平  白泉社

89

 告白倶楽部  1〜3  山本修世  白泉社

90

 ラブリー百科事典   1〜2  岡野史佳  エニックス

91

 888 −スリーエイト−  1〜3  桑田乃梨子  幻冬舎コミックス

92

 あのこにもらった音楽  全2巻  勝田文  白泉社

93

 保育園へ行こう!   全4巻  樫の木ちゃん  集英社

94

 ボクを包む月の光   1〜4  日渡早紀  白泉社

95

 ビーナスは片想い   全12巻  なかじ有紀  白泉社

96

 ガートルードのレシピ  全5巻  草川為  白泉社

97

 あっさりショコラ(仮)    いくえみ綾  集英社

98

 秘密のポー    東城和実  新書館

99

 とらわれの身の上  1〜5  樋野まつり  白泉社

100

 キミとここから!     朝吹まり  集英社
 

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作 品 名
  君に届け  1〜
作 者 名
  椎名軽穂
出 版 社
  集英社・マーガレットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年5月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の爽子は、長い黒髪に青白い肌というホラー映画に出てきそうな容姿のせいで、霊感少女などと噂され、周囲から恐れられていた。しかし、本来は、明るい性格で、積極的に行動する優等生タイプ。そんな中、翔太というクラスメートだけは、普通に接してくれて、友達を作ろうと努力する爽子にとって、憧れの存在だった……。
感  想
 容姿と性格のギャップが大きい爽子の個性が、なかなかインパクトあります。クラスで浮いた存在ですが、ちょっと天然の入ったマイペースなキャラクターという事もあり、展開は、割とコミカルですね。人のために一生懸命になれる純粋な言動にも魅力を感じます。翔太の存在は、ラブストーリーとして見ると、典型的のようにも思いますが、噛み合っていない関係を見る限り、道程は険しいかも……。
 
 
 
 
作 品 名
  青空ポップ  1〜
作 者 名
  小桜池なつみ
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年11月〜2007年4月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 中学生の織花は、ファッション雑誌のモデルに応募して、書類審査を突破した。モデルだった亡き母親に憧れて、夢を抱く彼女は、逆境の中、強い意志で、オーディションに挑み……。
感  想
 モデル絡みのストーリーだけあり、キャラクターは、美人揃いですね。ヒロインの織花は、ちょっと個性に弱さを感じますが、明るく前向きで、母親を見て学んだ打たれ強さも持ち合わせていますし、それなりに魅力的ですね。
 
 
 
 
作 品 名
  カラクリオデット  1〜
作 者 名
  鈴木ジュリエッタ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年6月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 天才科学者、吉沢博士が生み出したアンドロイドのオデットは、自分と人間の違いに気付き、何が違うのか知りたくて、学校へ通う事になった。人間ではない事を隠して、学園生活を始めたオデットだが……。
感  想
 学校に通い、人間らしさを学んでいくオデットの視点が、新鮮ですね。些細な事でも、理由を考える彼女の視点を通して、物事の本質を理解していくという過程が、丁寧に描かれています。出会う人によって、恋愛だったり、友情だったり、喜怒哀楽を実感しながら、色々な事を経験して、成長していく姿が印象的な作品です。好みとしては、微妙なところでしたが、話が進むのと比例して、緩やかに、好み度が上昇していくような作品です。
 
 
 
 
作 品 名
  水玉ファブリック
作 者 名
  林みかせ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年1月
同時収録
  水玉ファブリック / 杣木さん家の恋愛事情 / 導きの杖 / 星に願いを。
ストーリー
(水玉ファブリック)
 高校生の頼は、背が高い事にコンプレックスを抱き、好みの可愛い服が着られなくなっていた。ある日、友人に誘われ、人気のある洋服メインのセレクトショップに行った頼だが、ちょっとしたアクシデントで、高価な家具を壊してしまう。店のオーナーから、弁償の変わりに、一度、ファションモデルとして、ショーに出て欲しいと頼まれるが……。
(杣木さん家の恋愛事情)
 高校生の鯨は、ちょっとした家庭の事情もあり、巧と新という双子の大学生が住む大きな家で、住み込みの家政婦として働く事になった。一週間の試用期間付きという条件もあって、張り切る彼女だが……。
感  想
(水玉ファブリック)
 心ない言葉に惑わされ、好きなものを遠ざけてしまった頼が、周囲に人達の協力で、少しずつ前向きに変わっていくというストーリーに、好感持てますが、ちょっと、地味かも知れませんね。
(杣木さん家の恋愛事情)
 同居ものという事で、ラブストーリーなら定番だと思いますが、この作品は、ほとんど恋愛要素がありませんね。両親を亡くしている事や、叔母の心ない言動に、寂しい思いをした彼女の心理描写が印象的です。現実は、きれい事では収まらないのかも知れませんが、ちょっと、酷すぎますね。それだけに、巧と新の優しさが身に染みます。
 
 
 
 
作 品 名
  とらわれごっこ  1〜
作 者 名
  サカモトミク
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年2月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の忍は、ちょっとしたアクシデントで、周囲の人達から恐れられている同級生、美晴と関わってしまう。成り行きで、彼の祖母が営む着物の店のモデルをする事になるが……。
感  想
 小学生に間違われるという小柄で童顔のヒロイン。あまり斬新な個性ではありませんが、出会いから恋心を抱いていく過程が、ドラマチックに描かれていて、好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  キミとここから!
作 者 名
  朝吹まり
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年4月
同時収録
  キミとここから! / ラヴVS / スターズ☆
ストーリー
 小学生のりおは、漫画家になるという夢を持っていた。ある日、描き上げた漫画を、出版社に持ち込むが、絵が下手という致命的な欠点があり、良い反応は得られなかった。そんな時、偶然、投稿作を見たという人気漫画家のひなの楓から、漫画の原作を書いてほしいと頼まれ……。
感  想
 見どころとしては、漫画家、ひなの楓の秘密と、りおの秘められた才能といったところでしょうか……。夢に向かって突き進む、りおの熱意には、好感持てますが、ちょっと空回り気味で、楓との出会いも含めると、ラブコメがメインになりそうですね。
 
 
 
 
作 品 名
  山本善次朗と申します 1〜
作 者 名
  槙ようこ
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年5月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 小学生のほたては、幽霊と会話する能力や人の心が読めるという能力を持っていた。母親を亡くして以来、祖母と二人で暮らしてきたが、ある日、面識の無かった実の父親に引き取られ、彼の田舎で暮らす事になった。転校先の小学校でも友達が出来、楽しい毎日を過ごしていたが……。
感  想
 ほたての個性に魅力を感じますね。無邪気で明るい小学生のヒロインというだけでもポイント高いのですが、それに加えて、霊感と人の心が読めるという能力を持っている事で、ストーリー展開の幅が大きく広がっています。
 
 
 
 
作 品 名
  株式会社ラブコットン  1
作 者 名
  樫の木ちゃん
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年7月
同時収録
  株式会社ラブコットン / 泣きむし武勇伝 他
ストーリー
 高校生の成は、世界中を旅してまわる自由奔放な両親との生活に嫌気がさし、幼い弟と二人で暮らす事にした。しかし、厳しい現実に直面した彼女は、生活資金を稼ぐ方法を模索していたが、祖母が営んでいる寂れた服飾店を拠点に、ファッションショップの開店を思い付いた。学校で、有能な仲間をスカウトした成だが、元手となる資金の不足で、行き詰まっていた……。
感  想
 かなり極端な展開ではありますが、成の言動には、目が離せない斬新な魅力を感じますね。頭の良さと、行動力で、有望な人材集めから、店の運営まで、テンポ良く進めていますし、続きが楽しみなストーリーです。
 
 
 
 
作 品 名
  ガーリッシュ シーズン
作 者 名
  川瀬夏菜
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年7月
同時収録
  ガーリッシュ シーズン / 真実のスペル / 江戸ルネサンス / 未完成幸福記録
ストーリー
(ガーリッシュシーズン)
 中学生の葉月は、四人姉弟の長男だが、三人の姉に可愛がられ、よく女装させられていた。家事全般も得意で、しっかりした性格だか、そんなある日、家に遊びに来ていた姉の友人、真奈と知り合う。危なっかしい言動の彼女が、気になる葉月だが、自分のことを、女の子だと勘違いされ……。
(未完成幸福記録)
 近未来、急速に進化した科学技術により、都市では、通信教育が一般化されていたが、高校生の悟は、あえて、地方にある学校へ通うことになる。切っ掛けは、歳の近い唯一の友人で、研究所に勤めている天才少女、麻知の意志によるものだった。都市で流行している感情を蝕むという奇病の薬を開発するため、データ収集という名目だが、彼女の代わりに、学校の様子を記録することになった悟は、初めての事に戸惑いながらもユニークな友人達と、楽しい一時を過ごしていた……。
感  想
(ガーリッシュシーズン)
 絵柄のせいか、キャラクターが、みんな可愛いですね。女装した葉月まで、可愛く思えてしまいます……。仲の良い関係を維持しながら、男として見てもらおうと努力する展開は、斬新さに欠けますが、キャラクターの魅力だけでも、十分楽しめる作品です。
(未完成幸福記録)
 キャラクターの個性が、ユニークで、一見、コミカルな雰囲気のストーリーですが、テーマは、意外に、重いですね。客観的な描写に、多少、物足りなさを感じます。
 
 
 
 
作 品 名
  キスよりも早く  1〜
作 者 名
  田中メカ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年7月〜
同時収録
  キスよりも早く/月とひまわり
ストーリー
 高校生の文乃は、一馬という同じ高校の若い教師と結婚していた。両親を亡くし、幼い弟を抱えて、途方に暮れていたところを助けられたのが切っ掛けだが、結婚して一ヶ月が過ぎても、何も求めてこない彼に、少なからず不安を抱いていた。
(月とひまわり)
 高校生の朝日は、明るく元気で、人懐っこい性格。来る者拒まずという感じで、毎日、複数の女の子と遊んでいたが、ある日、美月という真面目で優等生タイプの同級生から、1ヶ月限定で、恋人になって欲しいと頼まれる。朝日は、彼女が提示した報酬につられ、引き受けるが……。
感  想
 学校では、正義感の強い暴れ者として目立っている文乃ですが、家では、新妻コスプレとかサービスカットが多いですね。元々、美人タイプのキャラクターで、魅力はありますし、ツンデレっぽい性格も的を射ています。一馬も、無敵の強さを誇った過去の逸話が見え隠れする行動力に、好感が持てますし、誰よりも彼女のことを大切にしているのもわかりますので、ラブストーリーとしても、興味深い作品です。
(月とひまわり)
 ミステリアスな女の子という要素と、地味な容姿がメガネを取ると美少女に変身というヒロインの魅力は、定番という事を差し引いてもポイント高いですね。ほんと、目を見張る程の美少女で、しばらく見入ってしまいました。ただ、主題は別のところにあって、ストーリーを見ると、唐突に思えた告白とか、期限付きの本当の理由なんかも上手く繋がっていますし、意外性のある展開に、とても感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  CRASH!  1〜
作 者 名
  藤原ゆか
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年10月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の花は、家が芸能事務所という事もあり、売れるアイドルが一目でわかるという特種な才能を持っていた。その能力を生かし、新人の発掘を全面的に任されていたが、ある日、 街で、偶然知り合った桐という少年に可能性を見出す。彼の他にも見逃せない少年が、一気に4人も見つかり、5人組のアイドルグループという構想が浮かんだ。今回は、プロデュースも自分がやりたいと思う花だが……。
感  想
 花の能力が発揮された5人のアイドルユニット誕生の瞬間という展開ですが、バロメーターが、鼻血というのは、微妙なところですね。本格的な芸能界ストーリーという線も考えられますが、男が5人という事で、恋愛絡みの人間関係がメインかな……。とりあえず、続きが楽しみです。
 
 
 
 
作 品 名
  木々のゆくえ
作 者 名
  えばんふみ
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年11月
同時収録
  木々のゆくえ/サンタになりたい/声になる
ストーリー
 卒業を控えた中学生の樹里は、クラスから一際浮いた存在で、高校にも進学せず、いつ死んでもいいと思いながら、毎日を自由奔放に過ごしていた。そんな中、何かと干渉してくるクラス委員の葉に、惹かれ始めていた。
 一方、残された命が短いという樹里の事情を知り、思い切って告白した葉は、彼女の思い出作りに、協力する事になったが……。
感  想
 病気で長く生きられないと知った時、残された短い時間をどう使うだろうか……。かなり重いテーマを描いた作品ですね。未練を残さない為にも、人との関わりを避け、無気力な毎日を過ごしそうと考える樹里の気持ちも理解できますが、一人で抱え込むには辛すぎると思いますし、押さえ込まれた本心を垣間見てしまうと、葉の存在は大きいと思います。
 ただ、葉の視点から見ると、残された時間は変えられないままで、悲劇を回避できるとは思えませんし、実際、辛い出来事だったと思います。
 ポイントは、最後に、彼女が残したゲームでしょうか……。思い出の詰まった回想が得られる手の込んだエピソードで、樹里にとっては、残された時間を、楽しい事や、幸せと思える事で満たされていた事が、とてもよく伝わってきましたし、葉に配慮したような引き際も泣けるところですね。
 
 
 
 
作 品 名
  赤髪の白雪姫  1〜
作 者 名
  あきづき空太
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年12月〜
同時収録
  赤髪の白雪姫、八月の四季彩
ストーリー
 ある王国で、薬剤師の仕事をしている街娘の白雪は、希に見る赤髪という容姿から、王子に見そめられるが、それを拒み、国を出る事を決断した。行くあてもなく、森をさまよっていた白雪は、ひょんな事から隣国の第二王子、ゼンに助けられる。
感  想
(1話) 意志は強いけど、妙に冷めたものの見方をする白雪の言動は、なかなか斬新ですね。自分の意志を通そうとした行動が、運命的な出逢いを生み、相手の考え方に刺激されながら共鳴していくような関係に、好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  チョコレートコスモス  1
作 者 名
  春田なな
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2007年12月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の紗雪は、ドラマのような恋に憧れていたが、目つきの悪さという容姿のせいで、何かと怖がられ、恋愛には程遠い毎日に、不満を抱きながら過ごしていた。
 そんな調子で、夏休みに入り、友人達と海に行った紗雪は、好みの男性と知り合い、親しくなる。しかも、同じ学校に通っているという理想通りのシチュエーションで、再会を果たすが、その相手は、家庭科の教師だと知り……。
感  想
 教師との恋愛ものという設定になりそうですが、難しそうですね。幼なじみの悠士の言動も気になります。目つきが悪いという紗雪の容姿は、あまり関係ないような気もしますが、とりあえず、攻略を決意した彼女の言動に、目が離せませんね。
 
 
 
 
作 品 名
  片恋の日記少女
作 者 名
  中村明日美子
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックスSP
価  格
  \650.
発 行 日
  2008年1月
同時収録
  父と息子とブリ大根、待ち人キタリ、娘の年頃の娘、とりかへばやで出会いましょう、原色メガネ男子標本、片恋の日記少女、みたいなメモリー
ストーリー
(片恋の日記少女)
 高校の教師を目指し、就職浪人中のたかしは、ある日、女子高の教師で、昨年亡くなった父親の日記を見つけた。それには、毎日、同じ電車に乗り合わせている同校の女子高生への思いが綴られていて、興味を持った彼は、三つ編みで緑の花のピンどめをしている少女という手掛かりを元に、その相手を探そうとするが……。
感  想
 7本収録の短編集です。小悪魔っぽい性格の美少女に、主人公が振り回されるというパターンが多いですね。短編という事もあり、中途半端な結末も目立ちますが、表題作については、好みのど真ん中を射貫かれたようなストーリーで、この1本だけでも満足できます。
(片恋の日記少女)
 運命的な出逢いというか、電車というのは、ドラマの宝庫かも知れませんね。少ない手掛かりでの人探しだけでも難しそうですが、更に、ストーカー撃退に協力というドラマチックな出会いや、美少女の容姿と性格のギャップなど、短時間で親しくなる要素が満載です。そして、何よりも、ヒロインの魅力が一番かな……。相手を振り回すタイプで、小悪魔っぽい言動や頬染めて見つめるシーン等、とにかく可愛いです。何度も読み返しても、飽きない程、完璧というか、これ以上、無いという程、好みのシチュエーションですね。
 
 
 
 
作 品 名
  ふたりめの事情
作 者 名
  久世番子
出 版 社
  新書館・ウィングスコミックス
価  格
  \557.
発 行 日
  2006年11月
同時収録
  表題作のシリーズ(ふたりめの夏事情/プレゼント開けて/上手な風邪の治し方/きみに告白を/空をこえ夏をこえ) / NO GIRL,NO LIFE!
ストーリー
 中学生の帷澄は、夏休みに入ったある日、自分とそっくりな幽霊を見た。彼は、生まれてすぐ死んだ双子の弟、安澄だというが……。
感  想
 幽霊の設定は、そう珍しくありませんが、帷澄の他にも、安澄を見える人がいるという展開は、輪郭がはっきりしてくるようで、いいですね。そういう意味では、小姫の存在は大きいと思います。帷澄の心の弱さ、安澄の真意等、見どころも多いですね。全体的に、絵柄が好みというせいもありますが、穏やかな雰囲気のストーリーに、好感が持てます。また、シリーズ中盤から後半にかけて登場する新たな家族、千笑の不毛な恋がコミカルに描かれていて、とても魅力を感じます。
 
 
 
 
作 品 名
  甘口少年辛口少女
作 者 名
  久世番子
出 版 社
  新書館・ウィングスコミックス
価  格
  \557.
発 行 日
  2005年11月
同時収録
  甘口少年辛口少女 / 少年目少女科 / ハーメルバーレルの侍女 / 瞳の中で会えるなら / カレンダー
ストーリー
(甘口少年辛口少女)
 料理を作った人の残留思念を読む事ができるという能力を持つ奎吾は、ある日、ひょんな事から、かおるというクラスメートの家庭の事情を知ってしまう。性格的には、正反対の二人だが、母親に対する悩みを共有し、親しくなって行く……。
感  想
 5作品収録。好みのツボを付いている表題作を初め、性格の悩みやファンタジーっぽい舞台で繰り広げられるラブロマンス、不思議な体験で過去の誤解が解けていくハートフルなストーリー、そして、死へのカウントダウンという切ないエピソードまで、どの作品も心に刻まれる珠玉の短編集です。
(甘口少年辛口少女)
 気が強い美人タイプのかおるに魅力を感じます。なかなか過激な性格ですが、不器用な言動に優しさがにじみ出ていますし、奎吾に絡んで、愛情を表現する姿も可愛いですね。主題は、母親絡みの悩みを解消していくところにありそうですが、結末、奎吾の能力を、うまく利用したかおるの行動に、ラブストーリーとしても、好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  NGライフ 
作 者 名
  草凪みずほ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年10月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の敬大は、前世の記憶を持ち、人の前世を見出せる能力を持っていた。1900年以上前のイタリアで、当時、シリクスという青年だった彼は、セレナという恋人がいたが、自然災害に巻き込まれて、すべてを失ったと言う。前世の大親友、ロレイウスの生まれ変わりの美依というクラスメートに、事細かく相談に乗ってもらう毎日だが、ある日、隣に越してきた裕真という少年が、セレナの生まれ変わりだとわかり……。
感  想
 かなり強引な設定ですが、要は、恋人と親友の性別が逆になってしまった事で、奇妙な三角関係を形成しているというラブ・コメかな……。一歩間違えば、ボーイズラブにもなりかねない設定で、難しいところですが、慣れてくると、斬新さが際だって、面白いですね。特に、美依の言動が、ポイント高いかな……。切ない恋心を抱きつつ、小悪魔のような仕草で、敬大を振り回しているというパターンに、好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  会長はメイド様! 
作 者 名
  藤原ヒロ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年9月
同時収録
  会長はメイド様! / 透明な世界
ストーリー
 高校生の美咲は、元男子校という高校の生徒会長として、生真面目に生徒をまとめていたが、一人だけ、逆らえない拓海という同級生がいた。家の事情で時給の良いメイド喫茶でアルバイトをしている事を、偶然、彼に知られてしまったのが原因だが……。
感  想
 男勝りで、腕力もあり、生徒会長としても、毅然とした態度で挑む美咲に、魅力を感じます。メイド喫茶のネタは、微妙ですが、絵柄はかなり好みなので、悪くはないですね。  リアクションが面白いというか、からかいがいのある性格で、拓海が、執着するのも理解できます。ただ、何でも一人で解決してしまうせいか、拓海の影が薄いようで、ラブストーリーとしては、バランスが悪いかも知れません……。
 
 
 
 
作 品 名
  わんの実
作 者 名
  岡崎呼人
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年8月
同時収録
  わんの実 / 僕が妊婦だった頃
ストーリー
 擬人化した犬の視点から見た飼い主のエピソードを描いたシリーズ作品。基本的に、1話完結で、4話収録。
 飼い犬のイヌノミは、飼い主の嘉哉が大好きだったが、ある日、海涼という彼の友人にもらわれて行く事になった。しかし、海涼は、動物アレルギーで、犬にさわる事もできない体質。しかも、嘉哉の姉妹から、泥棒の容疑をかけられ……。
感  想
 1話と2話は、イヌノミという利口で、正義感の強い犬が活躍しますが、3話は、ちょっと、雰囲気が違いますね。杢次郎という無口な老犬の意味深な行動が、ポイントかな……。気が強いけど、正直で思いやりのある性格の依沙や、偏屈で人間嫌いと噂される老人の真意、そして、杢次郎の健気さが伝わってくる意外なエピソードに感動しました。依沙の乱暴な捨て台詞にも温かさを感じます。
 4話は、鯉壱という世話好きなタイプの犬が活躍……。巨大魚の伝説は、空想の域を超えていませんが、こだわる理由や鯉壱の健気な言動が、とても印象に残ります。蒼乃との関係も好感が持てますし、幻想的な話しを重ねた事で、斬新さが出ていて、かなりインパクトの強い作品になっています。
 
 
 
 
作 品 名
  GHOST ONLY 〜幽霊専用レストラン〜
作 者 名
  慎結
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年7月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の「えま」は、「GHOST ONLY」という奇妙なレストランで、アルバイトをしていた。彼女が持つ幽霊を見る能力を買われ、スカウトされたのが切っ掛けだが、そこは、従業員も客も幽霊という深夜営業の店だった……。
感  想
 幽霊という事で、悲しい事情が付いてまわりますが、それが、幼い女の子となると、尚更ですね。容姿もリアクションも可愛くて、えま達との微笑ましいエピソードに好感が持てます。ハッピーエンドとは言えませんが、この特別なレストランによって、悲しみを和らいでいるような独特の雰囲気がいいですね。
 
 
 
 
作 品 名
  ゆきのはなふる
作 者 名
  わかつきめぐみ
出 版 社
  白泉社・ジェッツコミックス
価  格
  \760.
発 行 日
  2006年6月
同時収録
  主様シリーズ(くちないの薫る頃、春は花笑み、天つ水降り、雨の宮 風の宮、雨の宮 風の宮〜春の虹〜、はるつぼみ桜色、あわゆき ふわり、ゆきのはなふる)
ストーリー
(くちなしの薫る頃)
 梔子山の主、茜姫に思いを寄せる鶉山の主、秋水は、恋文を送るが、よい返事がもらえず悲しんでいた。それでも、頻繁に会っては、我が儘な彼女の言動に振り回され……。
(雨の宮 風の宮)
 雨師の都世は、自他共に認める女たらし。ある日、揺花という霧吹山の第三姫と知り合った都世は、露骨な態度で自分を嫌っている彼女に興味を示すが……。
(はるつぼみ桜色)
 挿頭山の御池掛、小毬は、密かに、山の主、浅緋に思いを寄せていた。時々、見回りに来る彼と過ごす平穏な一時に、幸せを感じていた小毬だが、そんなある日、浅緋の見合い話が浮上し……。
(ゆきのはなふる)
 雪師の幻宵は、洞窟にある住処で、冬に備え、雪の準備をしていた。ある日、近くの泉に出掛けた彼は、突然、上から落ちてきた人形を拾うが、奇妙な事に、微かながら動く様子を見て……。
感  想
(くちなしの薫る頃)
 秋水の困った顔が好きという茜姫の悪戯っぽい言動に魅力を感じます。真面目で単純な性格の秋水と、いいコンビですね。微笑ましいエピソードです。
(雨の宮 風の宮)
 自分の気持ちを把握できず、好きなのに嫌いと言ってしまう女の子のもどかしさや、自分の気持ちを認めたくないという思いなど、不器用な恋心に魅力を感じます。続編で、都世のプレゼントを見た揺花の表情が印象的です。
(はるつぼみ桜色)
 小毬が可愛いですね。一途で、奥ゆかしい言動が、健気で、とても魅力を感じます。演出とはいえ、なかなかドラマチックな展開ですし、泣きながら謝る小毬と、それを包み込むような浅緋の告白シーンに、とても感動しました。
(ゆきのはなふる)
 主様シリーズとしては、異色の物悲しいエピソードですね。104ページの長編という事もありますが、アンドロイド等の定義に似たテーマを掲げ、答えのない問いに、色々と考えさせられる作品です。

 
 
 
 
作 品 名
  らせつの花 
作 者 名
  潮見知佳
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年5月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 除霊の仕事をしている霊能力者の羅雪は、ある日、夜行という図書館の司書と知り合う。悪霊の憑いた本の除霊という依頼だが、その仕事が切っ掛けで、彼自身の持つ霊能力に興味を抱く。強引な勧誘の末、彼と一緒に仕事をする事になるが……。
感  想
 前作「ゆららの月」から数年後という設定ですね。いまいち報われなかった夜行のフォローという気もしますが、悪霊に魅入られているという羅雪の個性も斬新で、ゆららに負けない魅力を感じます。夜行の守護霊も健在のようですし、まだまだ面白くなりそうな要素を秘めていますね。
 
 
 
 
作 品 名
  しにがみのバラッド。  1
作 者 名
  和泉明日香 (原作・ハセガワケイスケ)
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年3月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
〜傷跡の花〜
 高校生のマコトは、幼い頃、目の前で両親を亡くして以来、何度と無く見る同じ悪夢と、死神の姿が見えてしまうという日常に、悩まされていた。ある日、モモと名乗る白い容姿の死神と出会う。落ちこぼれだと言う彼女に興味を示すが、辛い毎日は、変わらず、学校でも体調を崩していた。そんな時、体調を気遣ってくれたトイロという同級生と親しくなるが……。
〜水のないプール。〜
 高校生の水月は、ある日、突然現れた白い死神に、死を宣告される。幼い頃、建設現場の事故に巻き込まれ、自分をかばって死んだ姉の事で、ずっと悩んでいた彼は、静かにその日が来るのを待っていた。しかし、何かと関わってくる豊花という同級生と、次第に親しくなり……。
〜きのうとあしたの其処らへん。〜
 高校生のやえ子は、幼い頃、外国に引っ越してしまった壱吾という初恋の相手を、ずっと思い続けてきた。ある日、その相手と数年ぶりに再会した彼女は、思い描いていたイメージとかけ離れた彼を目の当たりにして……。
感  想
〜傷跡の花。〜
 心に深い傷を負って、苦しみながら生きるマコトに、救いの手となったトイロの存在……。それだけでも、好感持てますが、ストーリーは、もっと奥が深いようで、辛い現実を支え合うような二人の姿に、感動しました。
〜水のないプール。〜
 1日経てば、辛いことも忘れてしまう明るく前向きな豊花の性格に魅力を感じます。死を受け入れようとしていた水月が、彼女との出会いによって変化する心情が、印象に残りました。死神の真意は、よくわかりませんが、シリーズもののようですし、続編に期待したいですね。
〜きのうとあしたの其処らへん。〜
 このシリーズで、一番、しにがみとの関わりが薄いエピソードですね。色々と、ミステリアスな要素を思いめぐらせましたが、結局、単純なラブストーリーで、ホッとしたような物足りないような複雑な心境です。
 
 
 
 
作 品 名
  君とひみつの花園  1
作 者 名
  林みかせ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年5月
同時収録
  君とひみつの花園 / ラブリーデイズ
ストーリー
(1話) 中学生の梛晦(なつ)は、男っぽい性格を直すため、全寮制の名門お嬢様学校に転入した。美人で清楚な藤緒という同級生と同室になり、女らしさを学ぶチャンスと、胸をふくらませるが、そんな矢先、藤緒が家の事情で女装している男だと言う秘密を知り……。
感  想
(1話) 男っぽい性格が災いして失恋を繰り返していた梛晦と、歌舞伎の家系を継ぐため、女を演じている藤緒……。あまり斬新な設定とは言えませんが、女子高が舞台という事もあり、ほのぼのとした雰囲気に好感が持てます。意に反して、女の子にもててしまう梛晦の言動もコミカルに描かれていますし、コメディの比重が大きければ、今後にも期待できそうですね。
 
 
 
 
作 品 名
  7時間目ラプソディー
作 者 名
  田中メカ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年5月
同時収録
  7時間目ラプソディー / Light Right ラビット
ストーリー
(1話) 高校生の倫子は、有能なクラス委員長として、クラスメートから慕われていたが、担任の佐久先生と意見が合わず、口論の絶えない毎日。全然、教師らしくない彼の軽率な言動に振り回される倫子だが……。
(Light Right ラビット)
 高校生の喜一は、子供が好きで、よく近くの幼稚園で子供達と遊んでいたが、それには、もう一つ目的があった。意中の相手、椎名という幼稚園の先生に、アプローチを繰り返す彼だが……。
感  想
(1話) 倫子が可愛いですね。真面目で、頼りがいのある性格ですが、恋愛小説のような恋に憧れる純真さや、多彩なリアクションに、魅力を感じます。ラブストーリーのパターンとしては、ありふれていますが、文化祭の楽しそうな雰囲気が、いい演出となり、とても、楽しめました。
(Light Right ラビット)
 子供が効果的な演出になっていますね。もちろん、若さに似合わず冷静で的確な喜一の言動もポイント高いですし、人を励ますような温かさの感じるエピソードに、感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  ラブ・ベリッシュ!  1
作 者 名
  春田なな
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年2月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 全寮制の高校に入学した由夜は、新たな生活に期待していたが、なぜか、女子寮に空きが無く、新設された男女共同寮へ入る事になった。困惑しながらも、同じ寮の住人を紹介された彼女は、梓という美形の同級生やケンカばかりしているワイルド系の渚、天真爛漫な笑佳たちと親しくなるが……。
感  想
 木苺寮にしても、キャラクターにしても、とにかく、謎だらけですね。基本的には、特別な立場に置かれた由夜の恋愛を含めた人間関係の行方が気になります。特に、王子様と崇拝されるようなルックスの梓や、不良っぽい渚と、意味深な美少女の雨芽が、要チェックかな……。
 
 
 
 
作 品 名
  キラメキ☆銀河町商店街  1
作 者 名
  ふじもとゆうき
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年4月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
(1話) 中学生の千乃は、都市郊外にある商店街の八百屋の看板娘として、平穏な毎日を過ごしていた。彼女は、魚屋の藍や、米屋の杏子、焼鳥屋の香澄、そば屋の一休、酒屋の守と仲が良く、幼い頃から行動を共にしてきたが、最近、一緒に過ごす時間が減り、ちょっとした違和感を抱くようになるが……。
感  想
(1話) 仲の良い友人、幼なじみとしての関係を描いた楽しそうな雰囲気に好感が持てます。そんな関係を大切にしようと奮闘する千乃の健気さに魅力を感じますね。不動の関係を求めるのは、難しいと思いますが、環境の変化にも前向きに、最良の結果を目指して努力する姿に感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  花の名前  1
作 者 名
  斉藤けん
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年6月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の蝶子は、二年前、事故で両親を亡くして以来、京という親戚の家に居候していた。12歳年上で、直木賞受賞の作家だが、無口で、無表情の上、頑固者という偏屈な彼に戸惑いながらも、良好な関係を築いていた……。
感  想
 献身的というか、誰よりも京の事を理解して、さり気なくサポートする蝶子に、魅力を感じます。一番辛いとき、救ってくれた恩というのもあると思いますが、それ以上に芽生えた気持ちが抑えきれなくなっている切ない心情に、惹かれます。
 
 
 
 
作 品 名
  猫町ショップガイド
作 者 名
  サカモトミク
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年8月
同時収録
  &MAGIC / JUMON/R / S・GIRL / 激情カフェー / 僕は救世主
ストーリー
 猫町アパートメントという商店街を舞台にした短編集。
(僕は救世主?)
 高校生の祐は、人の過去や未来を見ることができる能力を持っている。それは、母親の家系に代々受け継がれている特種な能力で、年をとるにつれて薄れていくものらしいが、彼は、その力を有効利用するべく、占いの店でアルバイトをしていた。ある日、客として訪れた自分好みの可愛い女の子、愛と出会った瞬間、突然、能力が完全に消えてしまい……。
感  想
(僕は救世主?)
 天真爛漫というか、明るく前向きな性格で、八つ当たりにも嫌な顔一つ見せない愛の性格に魅力を感じます。最初は、ナンパの手口のようにも感じましたが、偽りのない優しさは、はっきりしていますし、ちょっと強引とも思えるような迷いのない行動力に、好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  ケータイくんといっしょ
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年7月
同時収録
  表題作のシリーズ(ケイ太、ガルボ、サクラ子、サチさん、老人力ケータイ、マヤ蔵、超能力ケータイ)
ストーリー
〜#1.ケイ太〜
 大学に入学した綾乃は、ちょっとした親切がきっかけで、同じ大学の智貞という男と知り合う。彼は、大の旅好きで、世界中を旅するのが夢だと言う。早速、休学して北海道旅行に出掛ける彼と連絡を取り合うため、携帯電話を購入した二人だが、メール交換を続けていたある日、綾乃の携帯電話に奇妙な異変が……。
〜#3.サクラ子〜
 高校生の桜は、3人の男と付き合っていた。合コンで知り合って以来、それぞれ、タイプの違う魅力があり、どうしても1人に選べない桜は、携帯電話のメール交換で、うまく乗り切っていた。そんなある日、彼女の携帯電話に異変が……。ニムラという寄生生物が原因の奇病に感染し、携帯電話に人格が芽生えてしまう。
〜#4.サチさん〜
 携帯電話に取り憑く未知のウイルス「ニムラ」が、少しずつ、世に浸透していた。感染すると、携帯電話が意志を持ち、宿主の人間を幸せにしようと働きかけるという。今回は、妻を亡くし一人暮らしする事になったお爺さんの携帯電話に感染。それも、かなり特殊な例という人形サイズの女子高生の姿に変化して……。
感  想
〜#1.ケイ太〜
 斬新というか、新種の病気という怪しい設定が、かなりインパクトありますね。一歩間違えば、街中が大パニックにもなりえる大胆な設定ですが、根底にあるのは、遠恋にありがちなストーリーだけですし、物足りなさも感じます。
〜#3.サクラ子〜
 気の合う友達と恋人の違いでしょうか……。本気で人を好きになると、他のことが見えなくなるという典型的なエピソードですが、達心の言動に好感持てますし、嘘をつくときのクセというのが、効果的に使われていますね。嘘を見抜かれ、震える程、ショックを受ける桜が、印象に残りました。
〜#4.サチさん〜
 意志を持った携帯電話という発想が、微妙ですが、今回は、全く新しい設定にも見られますし、既に、携帯電話とは言えないかも……。ストーリーは、お爺さんの青春時代の淡い恋心が切なく描かれていて、ちょっと、しんみりしてしまいました。また、いつも出てくる携帯電話会社の人とニムラ研究の教授との意外な関係も明らかになり、話しに繋がりが出てきましたね。結婚相手と一番好きな相手が違うという事に対する見解も興味深い内容でしたし、とても印象に残りました。
 
 
 
 
作 品 名
  青色図書館
作 者 名
  林みかせ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年10月
同時収録
  青色図書館 / 2年H組 学校のススメ
ストーリー
 高校生の麻衣は、気に入った服を買うため、アルバイトをしようと決めた。そんな時、ちょうど、時給の良いアルバイトが見つかり、飛びつくが、そこは、風変わりな私設図書館だった。無口でマイペースな若い館長に興味を示す麻衣だが……。
                  ◇
 私設図書館で、司書のアルバイトを始めた麻衣は、アサギという館長で、小説家の青年に興味を抱く。彼の影響で、本も読むようになり、友人を驚かせるが、ある日、親友の茶都に好きな人が出来たと知り……。
                  ◇
 図書館のアルバイトを含め館長(下籠谷)の世話に幸せを感じていた麻衣だが、ある日、テストの成績が下がった事で、アルバイトをやめさせられてしまい……。
感  想
 館長の本に対する思い入れに、影響を受けながら、彼自身に惹かれていく麻衣の心理描写が、印象に残りました。天真爛漫な感じの性格にも魅力を感じます。
                  ◇
 ストーリーの流れから、三角関係を予想していましたが、外れました……。純粋に、友人との関係を描いたエピソードで、微笑ましいですね。特に、知り合った時の回想が印象的です。
                  ◇
 麻衣の前向きで、積極的な性格は、周囲の人達にもパワーを与えるようで、好感持てますが、短気で頑固な一面もあり、それがトラブルの元になるというパターンが多いですね。ま、そんなところも含めて可愛いと思いますが……。麻衣と下籠谷の関係もいい雰囲気に見えますが、ラブストーリーとしては、微妙なところですね。とりあえず、お互いに本音を語り合えた結末には、感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  夏目友人帳  1
作 者 名
  緑川ゆき
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年10月
同時収録
  表題作のみ(1話〜4話)
ストーリー
(1話) 妖怪の類を見る能力を持つ高校生の夏目は、周囲の妖怪達に狙われていた。彼らから逃げるのに精一杯の毎日だが、ある日、偶然、小さな祠に封印されていた妖怪を呼び出してしまう。言葉の通じる彼と話し、妖怪に狙われるのは、亡き祖母、レイコの持っていた友人帳というものが原因だと知る。彼女は、強い妖力を持っていた為、周囲の人達に恐れられ、いつも一人だったと言う。孤独から逃れるために始めたのが、妖怪との勝負。友人帳には、彼女が負かした妖怪の名が書かれていると聞かされるが……。
(2話) 友人帳という祖母の遺品を狙う妖怪に襲われる毎日の夏目……。強い妖力を持っていた祖母が、多くの妖怪を負かし、子分となる証として集めた友人帳だが、それは、収められている妖怪を支配する事ができるものでもあった。彼は、根本的に、妖怪と縁を切るため、友人帳の妖怪たちへ、名を返す事に徹していたが……。
(3話) 名の返還を求めて訪ねてくる妖怪達に対応する毎日の夏目だが、ある日、一風変わった陽気な妖怪に、相談を持ちかけられる。妖怪退治をする人間が現れて、困っていると言う彼らに、力を貸して欲しいと頼まれるが……。
(4話) 数日の暑さで、近くの小さなダムが干上がり、沈んでいた村が姿を見せていた。水の底で眠っていた妖怪たちも姿を現し、名の返還を求めて、訪れる彼らの対応に忙しい夏目だが、そんな時、どうしても会いたい人間がいるという妙な妖怪に取り憑かれ……。
感  想
(1話) 全体的に、孤独を感じさせられるストーリーですね。レイコの若い頃のエピソードが、客観的に描かれている分、寂しさが増幅されます。特に、ひしがきという妖怪の心理描写は、泣けてくる程、切なさを感じます。レイコがどんな思いで、妖怪達と接していたのかが見えてきますし、知り合った事で、前よりも寂しいというひしがきの思いも理解できます。孤独が生み出した優しさに重みを感じますし、強引な手段にも温かい関係を築いていたレイコの言動にも魅力を感じます。
(2話) このシリーズは、友人帳の妖怪を通して、レイコの回想を見るたび、彼女の人柄に、興味が湧いてきますね。一見、傍若無人な振る舞いが目立ちますが、情に厚い性格のようで、好感が持てます。それだけに、夏目の陰は薄いですね。今回の妖怪は、儚さの感じる切ないエピソードに包まれ、しんみりとした雰囲気に、ちょっと泣けてきました。
(3話) 夏目の過去、自分にしか見えないものの存在に悩み、深い孤独を味わった幼少時代の回想が、とても印象に残りました。特に、優しそうなお姉さんの話は、切ないですね。元々、孤独をテーマにした作品に惹かれる傾向がありますが、この作品も、心に染みる優しさ、穏やかさに、心地よさを感じます。
(4話) 妖怪とか霊とかが関わる話しは、あまり好きではありませんが、この作品だけは、不思議な魅力を感じますね。根底にある孤独を描いたテーマのせいかも知れませんが、儚げで、切なさが込み上げてくるエピソードと、夏目の体を張った優しさが身に染みて、とても感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  ことのは
作 者 名
  麻生みこと
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年11月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
〜薄様の付け文〜
 高校生のことはは、書道部の部長、藤崎に一目惚れして、書道部に入部した。しかし、思いを伝える間もなく、彼は、卒業してしまう。しかも、書道留学で上海に行ってしまい、がく然とすることはだが、意を決し、筆で書いた手紙を送った。すると、勘違いした彼から、添削された自分の手紙が返ってきて、妙な文通が始まる……。
〜人魚姫の声色〜
 高校生の達洋は、水球部に所属し、大好きな泳ぎを満喫していたが、プール開きの日に、女子水泳部の真鍋という同級生と知り合う。入部したばかりで、泳げないという彼女に興味を示した達洋は、個人的に、泳ぎを教える事になるが……。
〜天井桟敷の内緒話〜
 高校生の律は、演劇部の部長で、脚本と演出を担当。ある日、新歓公演の劇に感動したという入部希望者が訪ねてきた。主演女優の雅を絶賛し、思いを熱く語る克巳という新入生で、裏方希望だったが、女ばかりの部員の中、次の公演で、主格のキャストに大抜擢される。戸惑いながらも、感動的な脚本を書く、律に興味を示す彼は……。
〜詩人の恋〜
 高校生の佐古は、ある日、教室で詩の綴られたノートを拾った事が切っ掛けで、持ち主の熊沢と親しくなる。昨年のクラスメートでもあるが、明るい性格で、喜怒哀楽の激しい彼女と、無口で無表情の自分とは接点がなかった。そんな彼女に片想いをしている相手がいると知った佐古は、その事を秘密にする代わりに、今後も詩を読ませてもらうという約束をするが……。
感  想
〜薄様の付け文〜
 文通というのが、ポイントかな……。手紙に、小物を入れるのもいいですね。感情のこもった手紙に、心を動かされていく藤崎の気持ちも理解できますし、何よりも、ことはの強い思い、切ない気持ちが、とても印象に残りました。
〜人魚姫の声色〜
 無口で無愛想な性格。人付き合いが悪く、近寄りがたい雰囲気がある女性という感じの真鍋ですが、そんな先入観は持たず、無邪気に関わっていく達洋の言動に、好感が持てます。つらい過去を引き出した上で、内面的な部分に惹かれるという典型的なラブストーリーのような気もしますが、道は険しそうですね。
〜天井桟敷の内緒話〜
 劇に感動したと熱く語る克巳に興味を示す律、しかし、その矛先は、自分ではなく、演じた雅に向けられている事で、複雑な心境から、ちょっとした意地悪を思い付くという流れは、完璧ですね。とてもリアルです。そして、次第に、本質が見えてくる克巳の変化と、律の切ない思いが込められた脚本が印象的です。
〜詩人の恋〜
 熊沢のリアクションが、とても可愛いですね。小柄で表情豊かな言動に魅力を感じます。でも、熊沢に殴られるシーン等、彼女に惹かれて行く佐古の真意が見えていただけに、意外な結末には、納得できない部分もあります。
 
 
 
 
作 品 名
  ハヤブサ
作 者 名
  六本木綾
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年4月
同時収録
  表題作のみ(1話〜最終話)
ストーリー
 高校生の隼は、歌う事が何よりも好きだが、中学生の頃、個性の強すぎる声が原因で、合唱部をやめて以来、人前で歌うことを避けていた。しかし、歌いたい気持ちは抑えきれず、誰もいない場所を探しながら、歌い続ける毎日……。ある日、友紀という同級生に、偶然、歌を聞かれてしまうが、意外にも、彼が立ち上げようとしているバンドのボーカルに誘われた。どうしても信じられない隼は、校内で居場所を失い、海岸に場所を移すが、そこで、梓という同級生と知り合う。彼女に一目惚れした隼は……。
感  想
 かなり個性的で、ミステリアスな雰囲気のある梓が、気になりますね。探しても、探しても見つからないもの……。とても、切実ですが、似たような悩みを抱える隼と、気持ちが重なったようで、なかなかドラマチックな出会いに、感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  ZIG★ZAG  1〜
作 者 名
  なかじ有紀
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年4月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 私立青風学園に入学し、男子寮に入った太陽は、同室の苑生という気難しそうな同級生と知り合う。変わり者のの寮長や、数年ぶりに再会した隣室の諏訪など、新たな環境での生活に期待を膨らませていた。そんな時、諏訪の知り合いの佐帆と知り合い、その男勝りな性格に興味を抱くが……。
感  想
 特に、ひねりもなく、正統派のラブコメという感じですね。ちょっと、初期の作品に設定が似ているかも……。ラブストーリーとして見ると、太陽と佐帆が良い感じですね。芽と苑生も期待できそうで、二組のカップルが浮上していますが、そうなると、どちらとも関わっている巽己の存在が、気になります。5人とも片想いという複雑な人間関係も考えられますが、どちらにしても、横道に逸れず、今回のようなラブ・コメ路線を貫いて欲しいですね。
 
 
 
 
作 品 名
  セーラー服にお願い!  1〜
作 者 名
  田中メカ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年4月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の雛菊は、ちょっとしたアクシデントで、学校の裏山にある神社の小さな祠を壊してしまう。中に祀られていた鏡のようなものを手にした途端、神体が自分の体に取り込まれてしまった。成り行きで、神様代理となった雛菊は、不思議な能力に悩まされる毎日。人の姿に変身できる狛犬のコマとシンに守られながら、奇妙な体験を重ねて行くが……。
感  想
 相変わらず、女の子のキャラクターが可愛いですね。神様代行という事で、不思議な力を秘めた雛菊のドタバタ・コメディという感じでしょうか……。不本意な事に巻き込まれながらも、いざとなると相手の事を親身になって協力している雛菊の性格に好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  ホームメイド  1〜
作 者 名
  谷川史子
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \420.
発 行 日
  2005年2月
同時収録
  ホームメイド / 空の息吹、草の声 / スキップ・ツーステップ / ランデヴー
ストーリー
 高校生の日和子は、漫画家の母と二人暮らし。父は、腕利きの仏像修理師で、ほとんど家にいなかった。忙しい母の代わりに、家事全般をこなしている彼女は、わがままで、人使いの荒い母に、不満を募らせている毎日だが、その一方で、16歳に運命的な出逢いがあるという子供の頃に見た不思議な夢の事で、期待に胸を膨らませていた。
感  想
 運命的な出逢いというのが主題かと思っていましたが、意外なホームドラマに展開して、ちょっと意表を突かれた感じがします。複雑な家庭の事情、母親の真意、過去の回想と、ストーリーの全容が見えた時、激しく心を動かされました。特に、父の回想を描いた短編「空の息吹、草の声」には、とても感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  ハツカレ  1〜
作 者 名
  桃森ミヨシ
出 版 社
  集英社・マーガレットコミックス
価  格
  \420.
発 行 日
  2004年1月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生のちひろは、小学校からの女子校育ち。そんな彼女が、ある日、ハシモトという近隣の男子校に通う人に告白された。初めての事に戸惑いながらも付き合い始めたちひろだが……。一方、初めて告白したというハシモトも、ちひろとの接し方に苦労していた。
感  想
 ちひろとハシモト、お互いに同じくらい恋愛感情を抱き、性格も似通っていて、バランスの取れた恋人関係のように思いますが、恋愛の進展は、限りなく遅いですね。初めての事ばかりで、お互いに相手の気持ちを確かめ、戸惑いながら築き上げていく関係というのは、初々しさがあり、好感が持てます。また、イブシやちやこが抱く片想いが、とても切なく描かれていて、泣けてきました。
 
 
 
 
作 品 名
  地球行進曲  全2巻
作 者 名
  林みかせ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年6月〜2005年4月
同時収録
  地球行進曲 / 君の旋律は秋の色
ストーリー
 高校生の柚子は、両親を亡くして以来、ずっと、姉と二人で暮らしてきたが、一ヶ月前、その姉も、事故で亡くしてしまった。姉には、父親のいない2歳になる息子の翔がいて、柚子は、彼を育てながら、辛い経験を生かす為、弁護士を目指して、一生懸命頑張っていたが……。
感  想
 高校生で、良い成績を維持しながら子育てという境遇で、笑顔を絶やさず、明るく振る舞う柚子の健気さに、魅力を感じます。子供のエピソードも印象に残りました。辛い時の人の優しさは、身に染みますね。苺のエピソードに、ちょっと、泣けました。
 
 
 
 
作 品 名
  マリア様がみてる  1〜
作 者 名
  長沢智 (原作:今野緒雪)
出 版 社
  集英社・マーガレットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年7月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 カトリック系の伝統あるお嬢様学校の私立リリアン女学園。そこでは、特定の先輩とスール(姉妹)の契りを交わし、先輩から後輩へと伝統を受け継いでいくというシステムがあった。高等部1年の祐巳は、ある日、ひょんな事から、紅薔薇のつぼみと呼ばれる白百合会(生徒会)の幹部で、全校生徒の憧れの的となっている2年の祥子から、スールを申し込まれるが……。
感  想
 負けず嫌いの祥子が見せる嫉妬とか、癒し系タイプの祐巳など、個性的なキャラクターに魅力を感じます。ちょっとした事件や、微妙な人間関係にも、興味深いものがありますね。ほのぼのとした雰囲気に好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  花の宴
作 者 名
  六本木綾
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年7月
同時収録
  花の宴 / 銀杏アパート
ストーリー
−紫陽花−
 高校生の基は、兄が経営する花屋を手伝う毎日だが、商才のないマイペースな彼と、立地条件の悪さで、店は大赤字……。兄に代わって、奮闘する基は、ある日、いけばなの有名な師範という兄の友人と知り合う。大口の顧客を会得するチャンスとして、取り入ろうとするが、彼の妹、円に気に入られる事という意外な条件を出され……。
(銀杏アパート)
 古いアパートに越してきた帆南は、自分が住むはずの部屋に、誰か住んでいると知り、困惑する。鍵も変えられ、部屋に入れず、途方に暮れる帆南は、他の住人に助けを求めるが……。
感  想
−紫陽花−
 フラワーアレンジメントでは、かなりの才能を持つ兄と、花が大好きな基の二人で営む花屋さんという設定が、ほのぼのとしていて、好感が持てます。誰かのために花をアレンジする基の楽しげな雰囲気がいいですね。でも、基本は、やはり、ラブストーリーです。円との出会い、そして、意外な真相が、ドラマチックに描かれていて、とても感動しました。
(銀杏アパート)
 暗い過去を抱えていそうな帆南の不器用な個性に惹かれます。何をやっても上手くいかず、自己嫌悪に陥る彼女の心理に共感が持てる部分もあり、とても印象に残りました。アパートの住人も個性的で、まだまだ話が膨らみそうな勢いのある作品です。
 
 
 
 
作 品 名
  砂時計  1〜
作 者 名
  芦原妃名子
出 版 社
  小学館・フラワーコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2003年9月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
(12歳冬・祈り)
 両親の離婚で、母と一緒に実家で暮らすことになった中学生の杏は、田舎での生活に馴染めず、不満を募らせていたが、ある日、近所に住む大悟と知り合い、親しくなって行く。彼と行動を共にすることで、毎日が楽しく過ごせるようになるが……。
(14歳夏・神鳴)
 心の病で、自殺した母を目の当たりにした杏は、何も出来なかった自分を責めるが、大悟に元気付けられ、立ち直る事が出来た。そんな中、大悟に思いを寄せる歩と張り合う杏は、サマーキャンプを舞台に、闘志を燃やしていたが……。
感  想
 プロローグで、結婚を控えた杏が描かれ、ストーリーは、14年前からの回想として始まります。定まってしまった未来を見てしまうようで、あまり好きなパターンではありませんが、要点をまとめて凝縮したエピソードは、かなり心を動かされます。
 三角関係や遠恋のトラブルなど、恋愛については、定番というか、淡泊な印象を受けますね。ただ、それに重なる暗い家庭の事情や心の傷が、色濃く浮かび上がり、色んな人達の様々な心の闇、悩みを、試行錯誤しながら克服していく過程がドラマチックに描かれ、思わず夢中になって入り込んでしまいます。特に、杏の根底にある母親の死という心の傷についての描写が、周囲の人達との接し方にも影響を与えていますし、痛々しさを感じます。
(1巻)
 母親の自殺が、かなり衝撃的なエピソードになっていますが、明るく前向きな杏の性格に、暗い要素は、最小限に留まっているような気がします。逆に、月島家でのアルバイト等、楽しいエピソードが多く、好感が持てます。キャラクターでは、無邪気で従順な椎香の言動が可愛いですね。
 
 
 
 
作 品 名
  V・B・ローズ  1〜
作 者 名
  日高万里
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年8月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生のあげはは、小物作りが趣味で、その腕前は、既にプロ並み……。彼女が作ったバック等は、アゲハ・シリーズと呼ばれ、評判になっていた。
 そんなある日、あげはの7歳年上の姉が、突然、結婚する事になった。才色兼備で、憧れの存在だっただけに、ショックを受けるあげはだが……。
感  想
 あげはが、可愛いですね。ワイルド系美少女と歓喜する巳艶のリアクションも理解できます。性格も、姉を喜ばせたい一心で、一生懸命頑張る姿に、魅力を感じます。特に、姉の本心を察し、自ら許容量を超えた苦労を背負う姿に惹かれました。思い描いた理想を詰め込み過ぎて、身動きがとれなくなってしまう悔しさも理解できますし、秘めた才能を少しずつ引き出しながら、着実に力を付けている彼女の今後が楽しみです。
 
 
 
 
作 品 名
  サボテンの秘密  全4巻
作 者 名
  春田なな
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年8月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の未来は、中学生の頃から思いを寄せていた同級生の京平に、告白する決心をして、呼び出した。しかし、告白する寸前、彼の何気ない一言に激怒して、殴ってしまう。
 短気な性格が災いし、好きな相手ともケンカばかりの毎日だが……。
感  想
 かなり鈍感な京平と、短気な性格の未来……。漫才を地でやっているような関係で、コメディとしては、楽しめますね。もちろん、恋愛にも期待していますが、そうなると、やはり、中学から高校にかけて変身した京平の真意が気になります。恋愛絡みのような気もしますし……。
 それにしても、告白しようとした相手を殴ってしまう未来の言動は、インパクトありますね。京介の言葉に、一喜一憂するリアクションも可愛いですし、前途多難な恋の行方も気になります。
 
 
 
 
作 品 名
  夢幻スパイラル  全2巻
作 者 名
  草凪みずほ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年9月〜2005年
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の弥生は、強い霊力を持つ現役の霊術師として活躍しているが、その力のせいで、専門外の化け物にまで、命を狙われる毎日……。ある日、強い能力を持つ温羅と名乗る鬼に襲われた彼女は、間一髪のところで、猫神珠という特殊な数珠で、彼を封印した。猫の姿に変えられた鬼を、手元に置く弥生だが……。
感  想
 弥生に魅力を感じます。暗い過去、不幸な境遇というイメージがありますが、表情を変えず、強気に前へ突き進んでいくような言動や、猫に変えられたときの温羅への容赦ない仕打ちがコミカルに描かれていて、とても好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  トカゲ王子  全2巻
作 者 名
  和泉明日香
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年10月〜
同時収録
  トカゲ王子 / テイオンヤケド。
ストーリー
〜星の降る木の下で〜
 呪いでトカゲの姿にされてしまった王子、シェーナは、偶然、知り合った隣国の王女、カナリィの愛によって、元の姿に戻る事ができた。恋人として付き合うことになった二人だが、事情を知らない周囲の人達に真意を明かせず、悩んでいた……。
〜王子!王子☆王子?〜
 シリーズ。カナリィ王女との出会いにより、呪いが解けたシェーナ王子は、ガザニア王国に、帰る準備をしていたが、そんな矢先、弟のヒース王子が訪ねてきた。彼の話によると、自分の偽者が現れ、王子として居座っているという。その話に激怒したカナリィ王女と共に、真相を調べる事になったシェーナ王子だが……。
〜サマー・ホラー・バケーション〜
 カナリィ姫の叔父が住む南の島に招待されたシェーナ王子とカナリィ姫は、南国でのバカンスを、楽しんでいた。そんな時、偶然、噂で聞いていた幽霊屋敷に、足を踏み入れてしまった二人は……。
感  想
 カナリィ王女の魅力に尽きますね。冷静に相手の本質を見抜き、慈愛に満ちた優しさと、強い腕力を生かした正義感の強い行動力に惹かれます。激怒する姿も可愛いですし、シェーナ王子との関係も好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  蝶々に聞いてごらん
作 者 名
  藤田貴美
出 版 社
  幻冬舎コミックス・バーズコミックスDX
価  格
  \840.
発 行 日
  2004年10月
同時収録
  蝶々に聞いてごらん / 眠り姫の棺 / BAD MEDICINE
ストーリー
 中学生の育生は、ある日、安气子という若い占い師を訪ね、父の占いを、取り消すよう詰め寄る。彼女の占いのせいで、死期が近いと察し、塞ぎ込んでいる父を見かねて、彼女に真意を問いただす育生だが、要領を得ず、客として、毎日、通う事に……。
感  想
 不思議な力を持った占い師との出会いという設定は、なかなか興味深いものがありますね。安气子に魅力を感じます。ミステリアスな雰囲気で、落ち着いた言動が一転、取り乱す姿も可愛いです。家庭の事情を絡めたドラマチックなストーリーで、感動しましたが、シチュエーションとして、一番期待していたラブストーリーにならなかったのは、ちょっと、残念ですね。
 
 
 
 
作 品 名
  僕等がいた  1〜
作 者 名
  小畑友紀
出 版 社
  小学館・フラワーコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年11月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校に入学した七美は、知り合いのいないクラスで、友人を作ろうと努力していたが、空回り気味……。周囲は、矢野元晴という同級生の話題で持ちきりだった。ルックスが良く、知り合った女の子の3分の2は、必ず恋に落ちるという噂の彼だが、七美は、あまりいい印象を持てなかった。そんな中、なぜかクラス委員の議長になってしまった七美は、副議長の元晴に何かと振り回され……。
感  想
 ドジで、危なっかしい言動の七美は、見ていて飽きませんね。一難去ってまた一難という七美と元晴の関係も好感が持てます。切なさとコミカルさが、うまくかみ合ったストーリーに、目が離せませんね。
 
 
 
 
作 品 名
  ハチミツとクローバー  1〜
作 者 名
  羽海野チカ
出 版 社
  集英社・クイーンズコミックス
価  格
  \420.
発 行 日
  2002年8月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 美大生の竹本は、大学の近くにある老朽化したアパートで、貧乏な暮らしをしていたが、同じ大学の先輩で、生真面目な性格の真山や、危なそうなアルバイトに足を染めている6年生の森田と一緒に、楽しい毎日を過ごしていた。そんなある日、はぐみという小柄で、小学生みたいな新入生と知り合う。彼女の事が気になる竹本と、新しい玩具を見つけたようにはしゃぐ森田によって、親しくなって行くが……。一方、アルバイト先で知り合った理花という大人の女性に片想いしている真山。そして、そんな彼に切ない想いをぶつける鉄人という愛称を持つあゆみが加わり、複雑な人間関係が形成されていく……。
感  想
 超人的な優れた才能を持ちながら、生かし切れない森田や、かかと落としが得意技という武闘派ながら切ない恋心を抱えるあゆみ等、キャラクターの個性に引き込まれる作品ですね。特に、森田の奇行には、想像を絶するパワーがあります。コメディ要素と同じくらい印象的なのが、切ない片想いの描写……。基本的に、2つの三角関係が形成されていますが、森田と理花の真意が不透明という事もあり、なかなか進展しませんね。客観的に描かれた視点のせいか、主役が定まらず、先の見えないストーリーで、続きがとても気になります。
 
 
 
 
作 品 名
  キス、絶交、キス ボクらの場合  全10巻
作 者 名
  藤原よしこ
出 版 社
  小学館・フラワーコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年3月〜2005年
同時収録
  キス、絶交、キス ボクらの場合 / 真冬のエイプリルフール / 恋の病にドロップ3錠 
ストーリー
 高校生の真緒は、生真面目な優等生タイプ。そんな彼女には、自分と正反対のタイプで、違う高校に通う恋人がいる。裕也という小中学生の頃の同級生で、中学校の卒業式に、真緒が、全校生徒の前で、告白したのがきっかけだが、彼とは、小学生の頃、キスされて以来、5年間絶交していたという経緯がある。
 恋人として付き合い始めてからも、お互いに、嫌われるのを恐れ、一進一退の関係が続いていたが……。
感  想
 人間関係としては、シンプルで、あまり波風の立たない展開ですが、各エピソードに、真緒と裕也、それぞれの視点から描いた2つのストーリーがあるのは、なかなか斬新ですね。お互いの心理が、痛いほど伝わってきて、切なくなります。特に、壊れそうな寸前に見せる本音が、インパクト強いですね。苦しい程の強く、一途な恋心を抱きながら、素っ気ない態度をとってしまう真緒に、魅力を感じます。
 
 
 
 
作 品 名
  めぐる架空亭
作 者 名
  草川為
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年4月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 小説家の笹舟は、偶然、祖父の部屋で見つけた「架空亭」という未完の小説が入った箱を開けてしまった事から、不思議な世界に迷い込んでしまう。「架空亭」は、祖父が研究している明治時代の小説家、雪村千鳥が死の床で書いていた作品で、魂が宿っているという。その小説に描かれた旅館へと引き込まれてしまった彼だが、祖父の話では、新たに誰かが、その小説を読むまで、取り憑かれるという。取り憑かれたものの生気を糧に、存在するという「架空亭」の事を知り、困惑する笹舟だが……。
感  想
 取り憑かれた人が、自由に出入りできる旅館「架空亭」という面白い設定ですが、虚弱体質の笹舟には、災難のようで、コミカルに描かれた展開に、好感が持てます。でも、やはり、一番の魅力は、架空亭の主、甘喃ですね。気が強く、ドライなところもありますが、意外に思いやりのある性格のようで、とても可愛いです。
 
 
 
 
作 品 名
  オゾン
作 者 名
  麻生みこと
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年2月
同時収録
  オゾン / OXYGEN COMMUNITY / SHALL WE DANCE ? / Sofa〜ソファ〜
ストーリー
 往復三時間かけて、横浜の大学に通う茂雄は、単調な毎日に疑問を抱き、幼なじみの映を誘って、バンドを結成した。当面の目標は、一ヶ月後の学祭ライブだが、彼は、音痴という致命的な問題があった。肝心のボーカルが不在のまま、悩んでいたある日、街中で見かけた走るパン屋さんの車から流れる歌声に、惚れ込んだ茂雄は、歌っている女性を捜そうとするが……。
(SHALL WE DANCE ?)
 高校生の雛は、若手人気俳優の由紀彦と付き合っていた。しかし、女性関係のスキャンダルが絶えない彼に、不安が募るばかりで……。
感  想
 迷いや不安を抱く茂雄の心理に共感が持てます。譲れないものを、追いかける姿にも迫力がありますし、必死に見つけたボーカルも、他力本願ではないかと悩んだり、一喜一憂しながら迷い続ける心理描写が印象的です。
 茂雄と映と千可、それぞれに、独特の強い個性があり、妙な三角関係という感じで、面白いですね。大阪への小旅行というエピソードも楽しめました。三人が織りなすドラマの行方が気になります。
(SHALL WE DANCE ?)
 マスコミを利用して、愛情の深さを確認する由紀彦と、嘘と真実に振り回されながらも愛情を注ぐ雛。客観的に見ると、相思相愛とわかりますが、事情を知らない雛の視点では、かなり切ないラブストーリーですね。でも、ラブストーリーというよりは、コメディとして楽しめそうな作品です。雛の逆襲を描いたオチが最高〜。
 
 
 
 
作 品 名
  桜蘭高校ホスト部  1〜
作 者 名
  葉鳥ビスコ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2003年8月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 超上流階級の人達ばかりという私立桜蘭学園に、特待生として通う一庶民のハルヒは、ホスト部という容姿端麗な男が活動するクラブに迷い込んだのがきっかけで、800万円の借金を背負っていた。ルックスの良さを買われ、女でありながら、ホストとして、活動する事になったハルヒだが、そんなある日、春日姫と呼ばれる常連客に、目を付けられ……。
感  想
 学校に、ホストクラブという設定には、驚かされますが、あまり違和感はありませんね。個性的なキャラクターのコミカルな展開も面白いですし、謎めいた女の子が絡んだりして、客観的ですが、ラブストーリーとしても楽しめます。ハルヒも、一見、地味ですが、特待生というだけあり、理路整然とした言動で、名セリフも多く、かなり人を惹きつけるパワーを持っていますね。
 
 
 
 
作 品 名
  クロスロード  全7巻
作 者 名
  海月志穂子
出 版 社
  秋田書店・プリンセスコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2003年7月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   高校生の花実は、一緒に暮らしていたお婆さんが亡くなり、一人になってしまった。途方に暮れる彼女だが、そんな時、1年間、音信不通だった義母と再会する。更に、義兄の太郎と、義弟の夏と7年ぶりに再会……。血の繋がらない家族が全員揃う。しかし、義母は、颯月という6歳の新たな子供を残し、恋人と海外へ逃亡……。成り行き上、義理の兄弟たちと、新たな生活が始まる花実だが……。
感  想
   親がいなければ、住むところさえ苦労する現実に直面し、当たり前に過ごしてきた生活が維持できない社会の厳しさを痛感する花実の心理が印象に残りました。セリフの一つ一つに、重みを感じます。キャラクターも、一見、コミカルですが、義兄弟との同居という微妙な人間関係は、目が離せませんね。
 
 
 
 
作 品 名
  人形師の夜  1〜
作 者 名
  橘裕     
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  1995年3月〜
同時収録
  1話読切のシリーズ。(かなしいきもち/ハコニワ/神様ヘルプ!!/99の嘘/闘う男/パールガーデン/いつか世界の終わりがきても/最愛のあなたへ/ピロー・マーチ/君といつまでも/最後の夏休み/朝のうた/黄昏の国/そんなおまえを殺したい)
ストーリー
  (最愛のあなたへ) 姉の死が原因でノイローゼになってしまった母と家に寄り付かなくなった父……。そんな冷めきった家庭に疲れきっていた貴子だが、ある日、妙に明るい性格の家政婦が尋ねてきて……。
(最後の夏休み) 高校生の束音は、同じ学校の男の告白を断るが、なおも何かと誘ってくる彼に迷惑していた。そんな時、いつもさりげなく助け船を出してくれる同級生の男の存在に気が付いて……。
(朝のうた) 私立探偵の拓巳は、血のつながっていない娘、千里と助手の信治と一緒に暮らしているが、それに至った経緯に、人形師と言う女性との関わりがあった。
 拓巳の人間不審気味の少年時代や千里や信治との出会いを描いた回想と、いとこの由美の切ない心情を絡めたドラマチックな長編ストーリー。
(そんなおまえを殺したい) 何かと腹が立つ事の多い世の中に失望し、無気力な日常を送る真弓だが、ある日、心の中で思っていた事が次々と現実となり、自分のせいになっていた……。全く身に覚えの無い事で困惑する真弓だが……。
感  想
   巻末で、このシリーズは、ハッピーエンドにこだわらないと書いてありますが、ほんと、容赦なしというか、悲しい印象が残る作品ばかりですね。
 でも、これだけキャラクターが可愛く描かれていると、多少、好みの展開とは違っても印象に残りますね。
 特に「朝のうた」は、ややハッピーエンド気味の展開を中心に、かなり好みのエピソードが描かれていて、シリーズで一番、感動しました。孤独を感じる辛い境遇や心の支えを失い何も信じられなくなっていた過去の回想がとてもインパクトありますね。
 
 
 
 
作 品 名
  観用少女  1〜
作 者 名
  川原由美子
出 版 社
  朝日ソノラマ/眠れぬ夜の奇妙な話コミックス
価  格
  \780*
発 行 日
  1995年1月〜
同時収録
  1話読切のシリーズ。(食卓のミルク/ポプリドール/スノウホワイト/レイニイ・ムーン/ラッキードール/遠い水音/春を解く呪文/ブルードール/空中庭園/ミッシング・ドール/宝石姫/天使の役作り/楽園の果実/桃源郷/サークル/蜜月/空を飛ぶ夢/翠玉/嵐/流砂/プレゼント/珊瑚/メランコリィの花冠)
ストーリー
   プランツ・ドールと呼ばれる生きた人形によってもたらす様々な人間関係を描いたシリーズ短編作品集です。
(ブルー・ドール)悪徳金融の社員の青年が、借金のかたに奪取したプランツ・ドールを、買い手が見つかるまでのあいだ育てる事になったが……。
(空中庭園)メイドのアルバイトをするヒロインは、ビルの屋上にある庭園で、プランツ・ドールと共に暮らしている青年の所で仕事をするが、一風変わった様子の彼は、実は……。
(楽園の果実)小説家の妻をもつ主人公は、ずっと探していた歌をうたうプランツ・ドールを手に入れるが、奇妙な事に…
(蜜月)父と二人で暮らすヒロインは、ある日、自分の幼い頃にそっくりの観用少女を可愛がり始めた父に困惑し、その真意に悩むが……。
(メランコリィの花冠)
 姉の経営している便利屋で働く主人公は、ある富豪の依頼を引き受けた。プランツ・ドールに寄生して育つ珍種の植物で、その花を咲かせるという仕事。通常、珊瑚色の花をつけるその植物は、プランツ・ドールに甘美な憂鬱を与える事により、幻の青い花を咲かせるという。その映像を得るため、理想のプランツ・ドールを育てる事になった主人公だが、彼女への愛情が深まるにつれ、開花は、彼女の死を意味するという事に深い悲しみを抱く……。
感  想
   観用少女のミステリアスな雰囲気にひかれますね。特に、なついた時の描写に、子犬のような可愛らしさがあり、とてもひかれます。「宝石姫」という作品の描写は、その最たるものですね。
 また、「空中庭園」や「楽園の果実」に見られるラブストーリーにも、とても魅力を感じます。ちょっと気の強いところのあるヒロインの心情変化に興味深いものがありますね。特に、「楽園の果実」のヒロインは、涙と嫉妬心の感じられる言動から、かなり切実な思いが伝わってきて印象的です。
 蜜月……は、やはり妬きもち120%ヒロインに魅力を感じました。特に、思っている事を残さず全部ぶちまけた言動にひかれます。  あと、空を飛ぶ夢……では、観用少女に激しく嫌われる主人公という設定が意外で、結末がとても印象に残りました。
 ブランツの「天使の微笑み」も最高ですし、可愛さあふれるキャラクターに感動の連続ですね。
 そして、シリーズを通して最高傑作と言えそうな「メランコリィの花冠」……。プランツ・ドールという特殊なキャラクターの魅力を再認識し、そのミステリアスな雰囲気、微妙な表情に強烈なインパクトを感じます。
 もちろん、これだけの魅力を引き出したのは、大切なものを失うという主人公の心情や予想外のドラマチックな展開等、様々な要素はありますが、その中でも、結末に見せるプランツ・ドールの意外な行動は、忘れられません。
 一人でも多くの人に勧めたい逸品ですね。
 
 
 
 
作 品 名
  ひつじの涙  全7巻
作 者 名
  日高万里
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年4月〜2004年3月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   高校生の圭は、自称、諦めの悪い女。目的に向けて突き進む前向きな性格。そして、今の目的は、同級生の京介が住むアパートの部屋を見せてもらう事。彼が住む前、その部屋に住んでいた知り合いに関わる事で、手掛かりを探していると言う。アタックを続ける圭だが……。一方、暗い過去を抱える神崎は、部活の選択に迷っていた。圭に食事に誘われ、彼女の家を訪れた神崎は、そこで、圭の複雑な家族事情を目の当たりにする……。
感  想
   明るく元気で可愛い圭に魅力を感じます。簡単にあきらめないという信念の理由も説得力ありますね。暗い心境の神崎を救う癒し系のキャラクターと言えそうですが、明るく振る舞う圭にも暗い過去が……。圭と神崎の漫才コンビのような関係が目立つドタバタコメディという反面、深い傷を癒し合うような二人の関係に好感が持てます。予想以上に、深みのあるストーリーで、恋愛要素を含め、今後の展開が楽しみです。
 
 
 
 
作 品 名
  愛してるぜベイベ☆☆  全7巻
作 者 名
  槙ようこ
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年11月〜2005年3月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   高校生の結平は、ルックスの良さと軟派な性格で、女性関係も派手な毎日を過ごしていた。そんなある日、叔母の失踪で取り残されたという5歳のいとこ、ゆずゆを、家で預かる事になった。立場上、ゆずゆの面倒を見ることになった結平は、困惑するが、彼女の健気さに心を打たれ、母代わりとして、忙しい毎日を過ごしていた。一方、何かと辛いことの多いゆずゆだが、結平の優しさに触れ、好意を抱きながら、頑張っていた……。
感  想
   キャラクターがいいですね。特に、ゆずゆが可愛いです。小さな女の子の描写がリアルで、不幸な境遇に直面し、複雑な心境を露わにした言動に、泣けてきます。結平を慕う姿も無邪気で、ほんと、可愛いですね。また、結平のさり気ない優しさもタイミング良く、心の支えになっているゆずゆの気持ちも納得できます。ストーリーは、まだ、全体像が見えてきませんが、平穏な生活を脅かす要素も見え隠れしていますし、ラブストーリーに展開するとすれば、心というキャラクターが、大きく絡んできそうで、どちらにしても、続編が気になります。
 
 
 
 
作 品 名
  ゆららの月  1〜
作 者 名
  潮見知佳
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2003年2月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   霊感の強いゆららは、意に反し、何かと目立つ存在だった。クラス変えを機に、地味に過ごそうと心に決めたゆららだが、自分の席に地縛霊が……。そんな時、明と夜行という新たな同級生と知り合う。彼らも自分と同じような能力を持っているようで、何かと絡んでくるが、ある事件を切っ掛けに、自分の守護霊の存在を知る。ピンチに陥ると、守護霊が自分と入れ替わり、別人のような容姿に変身してしまうと知った「ゆらら」だが……。
感  想
   霊感はあっても、何もできず、怖がるだけというゆららの個性に、物足りなさを感じていましたが、まさか、そうくるとは……。
 内気で情け無さそうな表情のゆららも可愛いですが、何よりも、二重人格っぽい設定が、ポイント高いです。元々、大好きな設定ですし、コミカルな雰囲気もアクションシーンの多い展開もいいですね。
 
 
 
 
作 品 名
  まるいち的風景  1〜
作 者 名
  柳原望
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  ¥410※
発 行 日
  1998年3月10日〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   父親の死によって、家に戻って来た幸太は、父の代わりに家庭用ロボット「まるいち」のモニターを引き継ぐ事になった。行動トレース型のロボット、まるいちは、持ち主が教えた動きをそっくり真似る事で機能しているが、その動作に、亡き父の姿を見た幸太は……。
感  想
   行動トレース型ロボットというのが斬新で、とても印象に残りました。特に、まるいちを通して、相手の本心が見えてくるような温かい要素に感動しました。
 また、まるいちが犯罪に使われるというショッキングな展開と、人の心の弱さ、寂しさがよく伝わってくるエピソードですが、似かよったパターンの割に斬新で、感涙しそうな程、深く感動しました。多少、コミカルな展開を交えた幸太とななこの関係もなかなか見所がありますね。まるいちへの強い思い入れによって、傷つく事の多いななこの心情描写にもひかれますし、頼子という持ち主の一人のエピソード等により救われる展開も印象的です。
 
 
 
 
作 品 名
  フルーツバスケット  1〜
作 者 名
  高屋奈月
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  1999年1月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   明るい性格で、どんな事があってもめげない性格という女子高生の透は、母親を亡くし、親戚にも恵まれないという境遇から、一人でテント暮らしを始めるが、アクシデントによって、住処を無くしてしまう。呆然とする透は、偶然、知り合った近くに住む同級生、草摩由希の家で世話になるが、彼を含め草摩家の人たちには、奇妙な秘密が隠されていた……。
感  想
   不幸な境遇や物の怪など、暗そうな設定の割に、明るい展開が目立ちますね。透の明るく前向きな性格によるものが大きいと思いますが、異性に抱きつかれると動物に変身してしまうという草摩家の設定もユニークですし、ドタバタしたコミカルなエピソードに好感が持てます。また、透の母親とのエピソードも印象的ですね。心の底からの優しさ、思いやりが、はっきりと伝わって来て、心が和みます。
 
 
 
 
作 品 名
  天然パールピンク  全4巻
作 者 名
  田中メカ
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年12月〜2004年7月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   高校生の貫二は、小さな芸能プロダクションを経営する父と二人暮らし。アイドル女優、真珠の人気で、経営を支えていた。ある日、そんな彼女から、実の娘がいる事を告げられる。珠子という中学生で、一緒に暮らす事を望む真珠だが、清純派アイドルとしての立場を考慮して、貫二の家で、預かる事になる……。一方、珠子は、幼い頃、貫二と交わした約束を信じ、貫二を一途に思い続けてきた。10年ぶりの再会に喜ぶ珠子だが、何も覚えていないという彼に……。
感  想
   サル並に身軽で、一途に突っ走るタイプの珠子が、とても可愛いですね。芸能界ものに加え、同居ラブ・コメと、好みを完璧に網羅しています。でも、「10年ぶりに会った人間に愛情わく?」という貫二の問いも納得できますし、珠子の強い恋愛感情の理由も気になるところです。芸能界絡みのエピソードも期待できそうですし、続きがとても楽しみですね。
 
 
 
 
作 品 名
  っポイ!  1〜
作 者 名
  やまざき貴子
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \390*
発 行 日
  1992年2月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   女の子のような容姿の平は、背を伸ばすため幼なじみで親友の万里と共にバスケを始めるが、その目的よりもバスケの楽しさにはまっていき……。
 中学生最後という微妙な年頃、すれ違いの多い複雑な人間関係を、コミカルに描く青春ストーリー。
感  想
   純真な恋心とか、ドラマチックな展開の連続というエピソードにひかれます。キャラクターも絵柄はもちろん、個性的で目立つタイプばかりで、それだけでも楽しめますね。ただ、コミカルな反面、時々見せる暗くシビアなエピソードは、かなりマイナスのイメージがあります。
 
 
 
 
作 品 名
  EXIT  1〜
作 者 名
  藤田貴美
出 版 社
  ソニー・マガジンズ/KB
価  格
  ¥530*
発 行 日
  1998年6月7日〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   高校のクラブ活動で結成したバンド、蛮嘉のボーカルとしてプロを目指す卓哉は、卒業と同時に仲間を失うが、ギタリスト、凡河内との出会いにより、夢に向かって一歩前進した……。
感  想
   夢にすべてをかける卓哉のひたむきな生き方にひかれますね。心の底から好きなものを共有できるような仲間というか、妥協を許さない究極のメンバーを、苦労して探し出すエピソードに好感持てます。また、日常的な描写でリアル感があるだけに、ドラマチックな展開は、インパクト強いですね。高校時代の描写等、卓哉の弱い面も描かれたエピソードも印象に残りました。特に、妃名子のエピソードが最高です。
 
 
 
 
作 品 名
  オート・フォーカス  全5巻
作 者 名
  六本木綾
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2001年8月〜2004年2月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   高校生の美和は、一ヶ月前、母の再婚により、陸という中学生の弟ができたが、無口で無愛想な彼と馴染めずにいた。一方、美和と仲の良い幼なじみの渉は、彼女に思いを寄せていたが、突然現れた陸の存在に……。
感  想
   平穏な日常の中、子犬やカメラのエピソードを中心に、相手を知るためのエピソードがいくつか散りばめられていて、なかなかドラマチックですね。ゆっくりと丁寧に描かれたセリフやシーンに説得力があり、印象に残りました。人間関係も三角関係という状況が鮮明になり、目の離せない展開が続きそうですね。
 
 
 
 
作 品 名
  GO!ヒロミGO!  1〜
作 者 名
  麻生みこと
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  2000年9月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   国立T大生の羽柴ひろみは、厳しい親から逃げ出すため、猛勉強して、T大に合格したという経緯があった。思惑通り、上京し、自由奔放に過ごす彼女だが、元来の攻撃的な性格により、周囲に馴染めず、一際浮いていた。そんな状況に悩みながらも、ちょっとした知り合いの秀樹を足がかりに、同性の友人を作ろうと計画するが……。
(エピソード4)
 数少ない友人、ヒデキに恋人がいると知ったヒロミは、その彼女に興味を示す。しかし、友達ならヒデキと距離を置いた方が良いというさつきに制止され……。
(エピソード5)
 たばこの不始末で、ボヤを出したヒロミは、部屋が全焼し、住むところを失ってしまう。途方に暮れ、ヒデキに助けを求めるが……。
感  想
   激しい個性をさらけ出すひろみの言動に目が離せませんね。感情がはっきり表情に出ていますので、微妙な変化が手に取るようにわかりますし、ターゲットの皐月との微妙な人間関係もコミカルに描かれ、臨場感あふれるドタバタ劇を含め、とても楽しめました。
(エピソード4)
 相変わらず、自由奔放というか、本能に近いようなヒロミの言動は、インパクト強いですね。でも、恋愛には脆そうで、最後に見せた涙が印象に残りました。(その後、笑わせてくれましたが……)
 ヒデキの恋人やさつきも、個性を生かした魅力的な言動が見られますし、全体的な雰囲気がとてもいいですね。
(エピソード5)
 これも運命なのか、希望通りの同居生活に入ったヒロミは、どんどんテンションが上がっていきますね。もう、アブナイ域に達しているかも……。ヒロミから、全く目が離せない状況が続いていますし、そう考えるとかなり強烈なキャラクターです。
 ストーリーが地味なだけに、ここまで印象付ける個性の強さは、相当なものがあると思います。大きく動き出した人間関係も含め、今後の展開が楽しみです。
 
 
 
 
作 品 名
  Honey  1〜
作 者 名
  橘裕
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  1999年9月10日〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   学校医の千鶴は、看護だけではなく、生徒達の悩みの相談相手になろうと意気込むが、そんなに思いに付け込み、陥れようと企む人も多く、何度も危ない目に遭う。そんな時、優等生ながら、問題児と噂される生徒、久我直樹と知り合い……。
感  想
   童顔で、純粋無垢な個性を持つ千鶴が、とても可愛いですね。無防備な言動に、危なっかしさを感じますが、暗い過去を持ちながら、すべての人に対し献身的な姿は、とても健気で、ほんと聖母マリアというイメージを重ねてしまう程、魅力的ですね。
 ただ、ラブストーリーとして見ると、物足りないかも知れません。心の傷の描写等、印象に残る要素もありますが、単調なストーリーで、全体的に印象薄いですね。
 
 
 
 
作 品 名
  Papa told me  1〜
作 者 名
  榛野なな恵
出 版 社
  集英社/ヤングユーコミックス
価  格
  \460*
発 行 日
  1988年2月〜
同時収録
  Papa told me/アリスカフェ
ストーリー
   小学生の知世は、作家の父と二人で暮らしていた。母親がいないというハンデに傷つきながらも、自立した自由で創造的な父子家庭を目指し、健気に奮闘していく姿を描いたハートフルストーリー。
感  想
   好奇心旺盛で優等生という知世の大人顔負けの言動によって、世の中の不条理な要素を鋭く付いて行く展開は、とても興味深く、印象に残ります。
 また、そんな世知辛い世の中で傷ついた大人達に、さりげなくというか、無意識に勇気を与える知世の言動にも感動しました。
 メルヘンチックな一面と、知世という無邪気なキャラクター性が、シビアな問題も和らげ、温かいイメージの残るストーリーに仕上がっていて、とても好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  目隠しの国  全9巻
作 者 名
  筑波さくら
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  2000年2月〜2004年3月
同時収録
  目隠しの国 / まつりのあと / 間違える男 / 百花事務所の悪魔 / 雨の中
ストーリー
   高校生のあろうは、触れる事によって、その人の過去を見る特殊な能力を持っていた。一方、同級生のかなでは、同様に人の未来を見る能力を持っている。少なからず、能力の事で悩んでいる二人は、お互いに気を使って、親しい関係を保っていたが……。
感  想
   特殊な能力という設定よりも、かなでの表情に魅力を感じます。無理して笑ったり、明るく振る舞う言動に健気さを感じますし、とても可愛いですね。感情がはっきり表情に現れている描写が、とても印象的です。
 設定の割に、地味なストーリーですが、お互いに悩み等、弱い部分がわかりあえるだけに、ラブストーリーでも理想的と言えますし、微笑ましい関係に感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  いつでもお天気気分  1〜
作 者 名
  羅川真里茂
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \390*
発 行 日
  1994年9月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   中学卒業の日、突然、彼女にふられた竜次は、彼女の真意が分からず高校に入学してからも悩んでいた。そんなある日、彼女の親友から告白されて……
感  想
   素行が悪く、短気でケンカも強いという竜次の個性が、コミカルに描かれていて、意外に、気に入っています。不良達にも恐れられる普通の人という感じで、かっこいいですね。  ストーリーは、恋愛はもちろん、周囲の人達との人間関係がなかなかドラマチックで、友情などが絡んだ感動的なシーンもたくさんありますし、魅力のあるキャラクターが多いのもポイント高いと思います。
 
 
 
 
作 品 名
  あの山越えて  1〜
作 者 名
  夢路行
出 版 社
  秋田書店・ALC
価  格
  \700.
発 行 日
  2003年3月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   東京で、小学校の教師をしていた君子は、2年前に結婚した歩の夢につきあい、彼の田舎で、暮らすことになった。両親の助けを借りながら農業をはじめた彼を見守り、村の小学校の教師として、生き生きとした毎日を過ごす君子だが……。
感  想
   田舎暮らし、癒しの空間という感じで、憧れますね。ストーリーは、小学校の先生という設定が、ポイントでしょうか……。大ざっぱなところはありますが、先入観を持たず、堂々と、毎日を楽しく過ごしている君子の言動に、好感が持てます。教師としても好かれそうなタイプですね。
 また、夫婦を取り巻く周囲の人達との関係も、ほのぼのとしていて、いいですね。3話から登場する中学生のまりなという姪っ子が絡んでからは、展開も面白くなってきましたし、全体的に、繊細に描かれた田舎の雰囲気は、やはり、魅力を感じます。
 
 
 
 
作 品 名
  BELL  1〜
作 者 名
  麻生みこと
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  2000年3月〜
同時収録
  BELL / 母と子の儀式 / 神様がみてる
ストーリー
   街でトラブルに巻き込まれた高校生のヒロインは、柄の悪い男に追われ、あるマンションの一室に逃げ込んだ。そこで、自称、掃除屋という男と知り合い、行きがかり上、彼の仕事を手伝うことになるが……。
感  想
   とにかくよく喋るヒロインに、終始、目が離せませんね。人を尾行するという探偵のような行動やスリルのあるエピソードは、思わず夢中になってしまいます。また、舞台が明確で、極めてリアルな設定は、とても説得力がありますし、危ないところを助けられるというドラマチックな展開は、恋愛のシチュエーションとしても期待できそうです。
 「掃除屋」というミステリアスな男と好奇心旺盛な女子高生の絶妙なコンビネーションに好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  桑田乃梨子作品集 ラッキー!!
作 者 名
  桑田乃梨子
出 版 社
  白泉社・ジェッツコミックス
価  格
  \620.
発 行 日
  2004年4月
同時収録
  オッケー!! その1 / オッケー!! その2 / プリンス・ガーデン / 34─さんじゅうし─
ストーリー
(オッケー!! その1)
 高校生の裄布は、仕事で海外に行っている両親に代わりに、さいはて荘というアパートの管理人をしていた。無口で無表情という不器用な彼は、何かと誤解されやすく、些細な事で心を痛める毎日……。そんなある日、アパートの新たな住人となる苑という大学生と知り合うが……。
(オッケー!! その2)
 さいはて荘の新たな住人、苑の強引な愛情表現に、ペースを乱される裄布だが、皮肉にも、彼女のおかげで、他の住人達とのコミュニケーションが得られるようになっていた……。
感  想
(オッケー!!)
 独特の愛情表現で、強引に突き進む苑の個性に魅力を感じます。裄布の暴言や八つ当たりのような言動も気にせず、誰よりも彼の事を理解して、すべてを包み込んでしまうような優しさと、明るく前向きな性格に好感が持てます。ラブコメとしては、理想的な展開ですね。
 
 
 
 
作 品 名
  少年中毒
作 者 名
  山本修世
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \420.
発 行 日
  2005年1月
同時収録
  少年中毒 / 男の子の唇 / 感電する9月 / 羽化する蝉
ストーリー
 女子高に通うさやかは、近隣の男子校の学園祭で、「少年ドラック」という秘薬を購入し、飲んだ事がきっかけで、不眠、動悸、食欲不振という症状に悩んでいた。薬に入っていた周平という少年の涙を求め、彼に、猛アタックするが、薬は、化学部が冗談で作ったもので、何の効力もないと言う……。
(男の子の唇)
 高校生の成菜は、ちょっとしたアクシデントで、保健室で寝ていた見知らぬ男の子とキスしてしまう。それ以来、彼を意識するようになるが……。
感  想
 自分でも分からない気持ちを、正当化しようと必死になっているさやかの言動が、とても健気で、魅力を感じます。偽りの秘薬という設定が、出会いのエピソードとして、ドラマチックに描かれているのが、なかなか斬新ですね。
(男の子の唇)
 相手の事が気になり、切ない心情と共に、熱い視線を投げかけている成菜の微妙な言動に惹かれます。心情描写が中心のせいか、やや抽象的な表現が目立ちます。悪くはないですが、印象薄いですね。
 
 
 
 
作 品 名
  ブルー・リボン
作 者 名
  持田あき
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2006年4月
同時収録
  ブルー・リボン / ラストブルー
ストーリー
(1話) 高校生の小夏は、映画監督を目指し、日夜、撮影に没頭していた。そんな彼女には、人目を忍んで会っている恋人がいる。相手は、葵という人気急上昇中の若手俳優だが……。
(ラストブルー)
 中学生の小夏は、何もない田舎町で、映画監督になりたいという夢を持って、毎日を過ごしていた。ある日、彼女が天才と称賛していた俳優の葵と、偶然、知り合う。忍びで訪れた彼に、街のガイドを頼まれた小夏は……。
感  想
 読みきり作品「ラストブルー」の続編。舞台は、3年後に移り、ストーリーも日常的な現実味を帯びた展開になっていますね。夢に向かって突き進む葵と、挫折を繰り返し、夢を見失いかけている小夏……。対照的な二人の境遇は、ラブストーリーとしても、大きな試練を迎えているようで、なかなか興味深い作品です。
 
 
 
 
作 品 名
  まなびや三人吉三  1
作 者 名
  山田南平
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年5月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 高校生の七々子は、両親の海外赴任によって、いとこの槙太の家で世話になっていた。東京での暮らしに馴染めない彼女は、槙太の勧めもあり、新聞部に入るが、厄介な仕事を任されてしまう。学校を騒がしている三人吉三という何でも屋のような怪人の正体を探るというものだが……。
(2話) 新聞部の部長、京子に憧れ、彼女の為に、校内を騒がしている三人吉三という怪人の正体を暴こうと、地道な取材活動を続けている七々子だが……。
(3話) 新聞部の仕事も失敗して、落ち込んでいる七々子だが、更に、クラスにも馴染めず、友達もできない事に悩んでいた。一方、生徒会執行部員として奮闘している槙太の桁外れの運動神経に興味を示す生徒会長は……。
感  想
 仏頂面の七々子が、なかなかいい味出していますね。リアクションも笑えますし、結構、行動力もあり、言動を見ているだけでも楽しめそうです。
(2話) 七々子の妄想というか、夢に爆笑しました。地味な性格と思っていましたが、本性は、かなり過激で、危ない性格ですね。ストーリーは、客観的な描写という事もあり、全体像は見えていますが、キャラクターの真意など、内面的な部分では、謎が多く、続きが気になります。
(3話) 暴走の度合いが増してきた七々子と、サルのような身軽さと犬のような従順さを合わせ持った慎太など、個性の強いキャラクターを生かしたドタバタコメディとして、なかなか期待できそうです。
 
 
 
 
作 品 名
  ボクを包む月の光  1
作 者 名
  日渡早紀
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年6月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 「ぼくの地球を守って」次世代編。
 小学生の蓮は、空を飛ぶ超能力を持つ父の輪と、歌で花を咲かせる事が出来る母の亜梨子の子供だが、自分には特殊な能力がなく、平穏な毎日を過ごしていた。そんな彼は、幼なじみで、テレポートの能力を持つ日路子(カチコ)と、仲が良く、いつも一緒に遊んでいた。しかし、彼女は、消息の掴めない母、そして、外国で暮らしている父の未来路と一年以上、離れて暮らしている事に、悩んでいると知り……。
感  想
 ぼく地球…シリーズ、数年後のストーリーという事で、前作を読んでいると、何倍も楽しめそうですね。主役の蓮は、多少、印象薄いような気もしますが、彼を取り巻く周囲の環境は、かなり興味深いものがあります。特に、色々と、複雑な事情を抱えているカチコの言動に、魅力を感じます。彼女の容姿や言動を見ていると、未来路の相手も、だいたい想像つきますが、数年間の間に、どんなドラマがあったのかも気になりますね。
 
 
 
 
作 品 名
  保育園へ行こう!  1
作 者 名
  樫の木ちゃん
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2005年8月
同時収録
  保育園へ行こう! / 奥さまは女子高生
ストーリー
 高校生の心愛(ここあ)は、子供が大好きで、両親が経営する保育園を手伝っていた。そんな彼女は、同級生の真広に思いを寄せていたが、彼は、学園の二大アイドルの一人という人気者で、遠くから見つめるだけの毎日だった。ある日、保育園に新しいアルバイトが入ったが、それが、真広だと知り……。
感  想
 保育士の仕事になると、人が変わったように、その能力を発揮する心愛の性格が、なかなか斬新で、魅力を感じます。ドジな一面とのギャップもありますが、周囲の人に好かれる理由も納得できますし、子供絡みのほのぼのとした雰囲気にも好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  そらのひかり
作 者 名
  わかつきめぐみ
出 版 社
  白泉社・ジェッツコミックス
価  格
  \620.
発 行 日
  2004年4月
同時収録
  そらのひかり / cotton candy cloudy / はるつぼみ桜色
ストーリー
 志望校に落ち、不本意な高校生活が始まった希凛だが、入学早々、登校拒否を続ける湯島という同級生と知り合う。成り行きで、彼を登校させようと試みる事になったが……。
(cotton candy cloudy )
 高校生の環は、母親と二人暮らし……。ある日、母親が日記を見た事に激怒して、家を飛び出してしまう。途方に暮れる環は、人懐っこい脳天気なおじさんと知り合う。成り行き上、彼の家に泊めて貰う事になるが、そこは、近所の人達の溜まり場と化した騒動の絶えないところだった。三つ子の息子を含め、本音で口論しながらも良好な関係を保っている家庭を目の当たりにした環は……。
(はるつぼみ桜色)
 挿頭山の御池掛、小毬は、密かに、山の主、浅緋に思いを寄せていた。時々、見回りに来る彼と過ごす平穏な一時に、幸せを感じていた小毬だが、そんなある日、浅緋の見合い話が浮上し……。
感  想
 割とコミカルなキャラクターが多く、平穏な日常の中で、楽しそうな雰囲気がありますね。妙に律儀で、人の良さを感じる希凛の言動に、好感が持てます。また、脳天気な虎之介というおじいさんが、いい感じですね。キャラメルを配るのもそうですが、前向きな言葉に元気付けられます。河川敷でのエピソードもほのぼのしていて、いい演出になっていますし、温かい人間関係に、魅力を感じる作品です。
(cotton candy cloudy)
 以前、講談社で発売された「夏目家の妙な人々」シリーズの新作ですね。
 今回も、色々と悩みを抱えた女の子が、夏目家の独特の雰囲気に染まり、毒気を抜かれていくようなストーリーで、とても楽しめました。
(はるつぼみ桜色)
 小毬が可愛いですね。一途で、奥ゆかしい言動が、健気で、とても魅力を感じます。演出とはいえ、なかなかドラマチックな展開ですし、泣きながら謝る小毬と、それを包み込むような浅緋の告白シーンに、とても感動しました。

 
 
 
 
作 品 名
  パパと歩こう  1〜
作 者 名
  慎結
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \420.
発 行 日
  2004年11月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
〜花の行く道〜
 私立探偵のハルナは、叔父のアキオが開発した人間の子供のようなロボット、A−3と暮らしている。ある日、アキオに頼まれ、彼の娘、由華をしばらく預かる事になった。産業スパイに狙われ、自宅が危険な状態だと言う彼に、協力するハルナだが……。
〜宙へ向かう鳥〜
 A−3との暮らしにも慣れてきたハルナは、ある日、風邪で寝込んでしまう。いとこの由華と、彼女のロボットA−4が、見舞いに来るが……。
感  想
〜花の行く道〜
 探偵ものという割に、地味なシリーズですが、今回は、由華の存在が大きいですね。気が強く、わがままな言動にハルナが振り回されるというコミカルな人間関係に、好感が持てます。探偵の仕事も、大きな事件に関わった事で、ようやくハルナの敏腕ぶりが発揮されましたし、ストーリーの方も面白くなってきましたね。
〜宙へ向かう鳥〜
 ハルナの幼少時代の回想が、インパクトありますね。家庭環境に恵まれず、孤独感に苦しむエピソードが、印象に残りました。ロボットとの関係も、由華のエピソードが加わった事で、鮮明になってきましたね。少しずつ、明るい方向に向かって動いているようですし、今後の展開に期待しています。
 
 
 
 
作 品 名
  モノクローム・ガーデン  1〜
作 者 名
  夢路行
出 版 社
  スタジオDNA・ZERO-SUM COMICS
価  格
  \580.
発 行 日
  2003年9月〜
同時収録
  表題作のみ(1話完結の短編シリーズ)
1話、雪月下 / 2話、東京豪雪地帯 / 3話、Sweet / 4話、春を走る / 5話、春の海から / 6話、桜の下 / 7話、花の色 / 8話、朝の散歩
ストーリー
(1話/雪月下)
 父が経営する別荘管理の会社で、アルバイトをしていたヒロインは、ある日、依頼された場所を間違えて仕事をしてしまう。そして、そこに一人で住んでいるという女性と知り合い、行きがかり上、泊めてもらう事になった。冬至の日の慣習を聞かされ、満喫するヒロインだが……。
(4話/春を走る)
 母の再婚で、新しい父親が出来たヒロインは、ひな祭りを控え、家に豪華な7段飾りの雛人形が飾られた。しかし、毎夜、その雛人形に異変があり、原因を突き止めようとしたヒロインは、真夜中、幼い女の子の姿を目撃する……。
(5話/春の海から)
 高校生の主人公は、ある日、海岸で倒れていた女性を見つけた。自称、人魚だと言う彼女は、昔、結婚の約束をした男を探しているという。彼女のペースにはまり、色々と世話をする主人公だが……。
(6話/桜の下)
 小学生の主人公は、霊感が強く、よく幽霊を見ていた。ある日、桜の木の上で、下着姿の女性を見かける。自分にしか見えない彼女と親しくなった主人公は、彼女の微かな記憶から、死んで木の下に埋められ、木と同化した姿だと聞かされ……。
(7話/花の色)
 高校生の主人公は、些細な事で、女性不信になっていた。そんなある日、バス停の向かい側に、清楚な雰囲気の女性を見かけるようになる。毎朝、紫陽花が咲いている道端に一人、にこやかに佇んでいる彼女を見ることで、癒される主人公だが……。
感  想
 何気ない日常に、溶け込むような不思議な出来事。そして、ミステリアスな女性というキャラクターの魅力。全く違う8話の短編作品ですが、悲しげな設定の割りに、心の和む優しいストーリー展開で、微妙な心理描写中心の独特の雰囲気に、感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  人形芝居  1〜
作 者 名
  高尾滋
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  1998年10月〜
同時収録
  人形芝居/雪語り春待ち
ストーリー
   近未来、双子の人形師、静と嵐によって、子型のアンドロイドが創られ、子供の少ない時代の寂しさを埋めていた。そんなある日、役目を終えたアンドロイドのヒロが静と嵐の元に帰って来たが、なぜか、その持ち主の女性が後を追って来た。結婚間近という彼女は、二十年以上、一緒に暮らしたヒロと別れたくないと言うが……。
感  想
   表題作は、1〜4話収録されていますが、1話完結タイプで、4通りのドラマが見られます。どの作品も共通して、人情的な温かさを感じる感動要素の強いストーリーで、かなり印象に残りました。特に、生き生きとしたキャラクターがいいですね。行動的で気の強いヒロインにひかれます。テーマを含め、心に残る作品ですね。
 
 
 
 
作 品 名
  狼には気をつけて  1〜
作 者 名
  遠藤淑子
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  1999年11月〜
同時収録
  狼には気をつけて / お殿様にお願い / お星さまプリーズ / 星の大王様
ストーリー
   大資産家の娘、アレクサンドラのボディカードを引き受けたキース・フォレストだが、遺産がらみで命まで狙われる彼女に……。
感  想
   人間不信になりそうな環境下で、強く生きているアレクサンドラが、とても健気ですね。頭が良く冷静で大人っぽい言動の裏に、深い孤独を抱いているようで、悲しげな雰囲気が伝わってきます。そんな心を引き出し、温かく包み込んでいるようなフォレストの接し方に感動しました。同情ではなく、対等に、本心を見せ合ったような関係に好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  ラブリー百科事典 極東フェアリーテイルズ  1〜
作 者 名
  岡野史佳
出 版 社
  エニックス・ステンシルコミックス
価  格
  \580.
発 行 日
  2002年7月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   東京から田舎の学校に転校してきた乃亜は、何もない村の環境に、不満が募る毎日だった。せめて、理想の恋人を見つけようと、前向きに考えるが、一目惚れした相手は、妖精の国の王子だと言う。しかも、幼児のような体型に変身してしまう体質で、振り回されるばかり……。妖怪たちが、普通に暮らす奇妙な村で、奇想天外なドタバタ劇に巻き込まれる乃亜だが……。
感  想
   白泉社で発売された作品のリメイク版ですが、キャラクター設定以外は、全く新しいエピソードが織り込まれていますし、前作を読んでいても、数倍はパワーアップした奇想天外なエピソードに圧倒されますね。ひいな神のエピソードは、ちょっと、度が過ぎるような気もしますが……。キャラクターは、相変わらず、可愛さに魅力を感じますが、コメディ要素が強すぎるせいか、微妙なところで、物足りなさもありますね。
 
 
 
 
作 品 名
  ガッチャガチャ  1〜
作 者 名
  橘裕
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年7月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   男運が悪く、幾度となく修羅場を経験してきた友里は、素子という同級生と知り合う。美人で有名な彼女が、実は、美少女ウォッチングが趣味で、男勝りの腕力を持つという事実を知り、困惑する友里だが……。
感  想
   友里と素子、可愛い女の子が二人も出ていますし、絵柄もかなり好みですが、キャラクターの設定が強烈過ぎて、なかなか恋愛要素は見出せないかも知れませんね。ストーリーは、友里の言動に好感持てます。辛い経験や失敗を重ねて、優しさや思いやりに磨きがかかっていくようですね。硬派の生徒会長まで参入して、複雑化する人間関係も目が離せなくなってきました。
 
 
 
 
作 品 名
  空のむこう
作 者 名
  遠藤淑子
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \600.
発 行 日
  2004年3月
同時収録
  空のむこう / 敏腕 茂合課長! / あの子 / 幸せになろう / リンク / こんな話 / こんな話 その2 / 雨 / スノウ
ストーリー
 ある王国の王、ルーフは、巫女になる運命を持つエーディンと、幼い頃から親しい付き合いをしていた。そんな彼女が、巫女として、塔に隔離される日が訪れる。巫女の存在や信仰心に疑問を抱くルーフは、古くからの習わしに反発するが……。
(リンク)
 転校生の文香は、北海道で初めて迎える冬に、強い好奇心を抱いていた。そんな思いにつけ込まれ、スケート部という怪しいクラブに入部してしまうが……。
(スノウ)
 戦国時代、2つの大国に挟まれた小国の大名は、隣国大名の娘と、政略結婚する事が決まっていた。そんなある日、狩の途中に、女性の上着を拾った事から、スノウという女性と知り合うが……。
感  想
 なかなか重いテーマですね。「不安は心を蝕み、恐怖は心を失う」というセリフが印象的です。常に何らかの不安は存在すると思いますし、何かにすがりたくなるような心の弱さも納得できます。信仰心を大切にするオグマの主張も否定できない面があり、なかなか難しい問題ですね。期待していたラブストーリーという展開は見られませんでしたが、ルーフの優しさを誰よりも理解し、彼の力になろうと試みるエーディンの言動に魅力を感じます。
(リンク)
 タイプの違う様々に人にも、寂しさという共通点があるという文香の言葉が、印象に残りました。何をするにしても、失敗は付きもの……。めげずに、目標に向けて努力する姿がいいですね。特に、仲間意識の強い温かい人間関係に好感が持てます。
(スノウ)
 ミステリアスな雰囲気のスノウに魅力を感じます。主人公の男も要所では、潔さのある言動が目立ち、特に、引き際のエピソードが印象的です。ラブストーリーとしては、切なすぎる結末に、やりきれなさがあり、とても残念です。
 
 
 
 
作 品 名
  ラブ☆コン  1〜
作 者 名
  中原アヤ
出 版 社
  集英社・マーガレットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年3月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   高校生のリサは、背が高く男勝りな言動で、一際目立つ存在。そんな彼女は、同級生の敦士という背の低い男と、犬猿の仲で、口論の絶えない毎日を過ごしていた。しかし、周囲の人達から、漫才コンビと持てはやされる程、無意識に名コンビぶりを発揮する二人……。複雑な心境のリサは、敦士と協力して、お互いに恋人を作ろうと、友人を交えて好きな相手と遊びに出掛けるが……。
感  想
   まず、関西弁の会話がいいですね。何気ない会話も漫才を見ているような面白さがありますし、反発しあっても、似たような立場で、一喜一憂するリサと敦士の関係に、とても好感が持てます。ラブストーリーとしては、前途多難という感じですが、コミカルで、テンポの良い展開は、見ていて飽きませんね。
 
 
 
 
作 品 名
  あっさりショコラ(仮)
作 者 名
  いくえみ綾
出 版 社
  集英社・マーガレットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年5月
同時収録
  あっさりショコラ(仮)/ ベビー クラウド ノー レイン / ブローチ / キャベツの国から'03 逡巡
ストーリー
 高校生の行(こう)は、クールな性格で、あまり物事に動じない毎日を過ごしていた。そんなある日、コンビニでアルバイトをしていた行は、自分の対応がきっかけで、常連の女性客が、店の前で事故に遭う。妙な罪悪感に苛まれる行だが、後日、再び現れた彼女は……。
(キャベツの国から'03 逡巡)
 高校生の紘は、ある日、学食で、ちょっとしたトラブルに巻き込まれ、珠菜という同級生と知り合う。人懐っこい性格だが、理解できない感性を持つ彼女に戸惑い、危うさを感じた紘は、彼女を敬遠していたが、いつの間にか、友達扱いされていて……。
感  想
 事故で記憶喪失というのは、ありがちなパターンですし、疑いもなく受け入れていましたが、やはり、大きな落とし穴がありましたね。さすが……と、感心する程、斬新な展開に、驚くばかりです。祐実という女性に振り回されているだけのような気もしますが、行の心を動かした果敢なシーンは、インパクトありますね。
(キャベツの国から'03 逡巡)
 出会いが強烈ですね。確かに、潔さのある紘の言動は、好かれそうですが、意に反して、珠菜のペースに、はまっていく彼の姿は、同情してしまう面もあります。珠菜も、可愛いタイプではありますが、単純というか、周りが見えていないような言動に、危うさを感じますし、苦労しそうなタイプですね。適度にコミカルさのあるラブストーリーとして、結構、楽しめました。
 
 
 
 
作 品 名
  ラピスラズリの王冠  1
作 者 名
  川瀬夏菜
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年7月
同時収録
  ラピスラズリの王冠 / ひなぎく ろまんす
ストーリー
 サヴァラン王国で、魔法使いの家系で育ったミエルは、魔法が苦手で、自他共に認める怪力の持ち主。優秀な魔法使いの姉と生意気な妹に小言を言われる毎日だった。そんなある日、街に出掛けたミエルは、自分の怪力が原因のアクシデントで、ラディという青年と知り合う。郊外に住む貴族という彼に、不信感を抱きながらも、街を案内する事になったミエルだが……。
感  想
 怪力と制御出来ない魔法の力で、トラブルメーカーとなっているミエルのリアクションが、可愛いですね。明るく人懐っこいラディや友人のロゼットなど、周囲の人達との関係も微笑ましくて、好感が持てます。ストーリーとしては、王宮絡みで、ミエルの潜在能力が発揮できそうな場面もありそうですし、恋愛にも期待しています。
 
 
 
 
作 品 名
  空のまんなか 
作 者 名
  香村陽子
出 版 社
  集英社・りぼんマスコットコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年8月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 中学生の京は、極平凡な性格だが、華やかで個性的な4人の兄弟に囲まれ、何かと目立ってしまう毎日……。そんな彼女は、密かに、同級生の青嗣に思いを寄せていた。しかし、彼は、自分姉の事が好きだと知り、不本意ながら協力してしまう。複雑な心境の京は、本心を打ち明けるべきか、深く悩んでいたが……。
感  想
 切ないですね。中途半端な関係から、一歩前進しようとして、逆に後退してしまう。しかも、ライバルは、姉というのも辛いところですね。でも、テーマとなっている家族の関係を描いた一連のエピソードは、微笑ましい雰囲気があり、好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  十二秘色のパレット
作 者 名
  草川為
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \420.
発 行 日
  2004年11月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
(1〜2話)
 南海の孤島にある色彩の魔術師・パレット養成学校に通うセロは、強い潜在能力を持ちながら、それを上手くコントロールできなかった。落ちこぼれとして、周囲に迷惑をかける毎日だが、そんなある日、いつものような失敗で、校医のグエル先生を捜していた彼女は、港町で、魔術に使う極彩色の鳥の密輸事件に巻き込まれ……。
感  想
(1〜2話)
 セロの能力が、犯罪に使われてしまった事で、その悔しさが、パワーを増幅しているようですね。サスペンスっぽい展開で、なかなか迫力がありました。悪者との知恵比べも、コミカルに描かれていますし、セロとグエルのコンビも絶妙で、好感が持てます。
 
 
 
 
作 品 名
  888 −スリーエイト−  1
作 者 名
  桑田乃梨子
出 版 社
  幻冬舎コミックス・ガールズコレクション
価  格
  \620.
発 行 日
  2003年9月
同時収録
  表題作のみ(1〜8話)
ストーリー
 所長の一三五(ひさご)と、調査員の七五三木(しめき)、事務員の凪の三人で開業した末広探偵事務所だが、開業から数日経っても、暇を持て余していた。そんな時、ストーカーに関する女性の依頼が舞い込む……。
 大手探偵事務所を経営する父を持つ一三五と、希にみる運と勘の持ち主で、愛犬の小林君を溺愛する七五三木、そして、二人の暴走に振り回されながらもまとめている凪が巻き起こすコミカルな探偵物語。
感  想
 おおよそ事件とは無縁の探偵物語ですが、色々な意味で、個性の強い依頼人ばかりのコミカルなエピソードは、見ていて飽きませんね。基本的に、三人ともツッコミ役のようですが、やはり、凪のリアクションが一番楽しめます。
 
 
 
 
作 品 名
  あのこにもらった音楽  全2巻
作 者 名
  勝田文
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年11月
同時収録
  表題作のシリーズ。(小梅夜曲/月下狂詩曲/金糸雀序曲/風色奏鳴曲T〜V)
ストーリー
  (小梅夜曲)
 幼い頃に母親を亡くし、旅館を営む母親の親友に引き取られて過ごして来た梅子は、高校卒業を控え、進路に悩んでいた。大学には行かず、旅館を手伝いたいと考える梅子だが、ある日、音沙汰のなかった実父が現れて……。
(月下狂詩曲)
 かつての天才ピアニスト、蔵之介は、手のケガにより、ピアニストへの道を断念したという経緯があった。幼なじみの梅子と結婚し、大学講師をしながら平穏な毎日を過ごす蔵之介だが、ある日、バイオリニストとして有名な昔の友人の娘が訪ねて来て……。
(風色奏鳴曲T)
 実家の旅館で、平穏な毎日を過ごしていた蔵之介は、ある日、友人の海外コンサートに招待され、パリへ旅立った。そして、そのパーティーの会場で、偶然、自分の運命を変えたエマ・ベラと、再会するが……。
(風色奏鳴曲U)
 妻子と平穏な毎日を過ごしていた蔵之介だが、ある日、ピアニストとして有名なエマというフランス人が、旅館の宿泊客として、訪れた。彼女は、蔵之介のピアニスト生命を絶つきっかけとなった張本人でもあり、複雑な心境の蔵之介だが……。
(風色奏鳴曲V)
 梅木旅館にエマが来て、数日経ったある日、ついに、彼女が、本心を語りだした。昔の事故の事が、わだかまりとなっていると知った蔵之介は……。
感  想
  (小梅夜曲)
 梅子と14歳年上の蔵之介の関係がポイント高いですね。優れた能力を持ちながら、ちょっと抜けた性格で台無しという蔵之介の性格に親しみを感じます。ピアノのエピソードを絡めた過去、そして何と言ってもオチが笑えますね。期待通りのハッピーエンドで、とても楽しめました。
(月下狂詩曲)
 才能を持ちながら、地味な毎日を過ごす蔵之介のマイペースな言動がいいですね。人に好かれるというタイプというのも納得できます。
(風色奏鳴曲)
 蔵之介、詰めが甘いですね。もてるタイプなのに、肝心なところで、大失態……。結構、笑えました。
 蔵之介とエマの関係を含め、過去の真相が、梅子たちにも明かされましたが、毅然とした態度で、優しい人と断言する梅子の言動が印象的です。そして、蔵之介の代わりに、エマに罰を与えるシーンも、彼女の苦しみを取り除く一番の方法と思えますし、ハッピーエンドと言えそうな結末に感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  のだめ カンタービレ  1〜
作 者 名
  二ノ宮知子
出 版 社
  講談社・KC Kiss
価  格
  \410.
発 行 日
  2002年1月〜
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   有名ピアニストの息子で、音楽大学に通う真一は、学校一というピアノの才能を持つエリート。しかし、ピアノよりも指揮者になりたいと願う彼は、海外留学を希望していたが、飛行機恐怖症の為、実現できずにいた。そんなある日、ひょんな事から、隣に住む野田恵という同じ学校の後輩と知り合う。彼女は、変人と名高く、何かと騒動を起こしていたが、その独創性のあるピアノに、惹かれ、振り回されながらも、色々面倒を見るようになるが……。
感  想
   世界に通用するような才能を持ちながら、要領の悪さで、自滅している真一と、強調された個性に、意外な才能を隠し持っているような野田恵のコンビに、好感持てます。音楽の奥の深さを感じながら、コミカルなエピソードで、テンポ良く楽しめる作品ですね。
 
 
 
 
作 品 名
  告白倶楽部  1〜
作 者 名
  山本修世
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2004年1月〜
同時収録
  表題作のシリーズ(告白倶楽部/Please tell me if you love me/カウントダウン/空耳天国/少女眼鏡)
ストーリー
 トラウマや誤解が絡み、告白出来ない5人の女の子の切ないラブストーリー。
(少女眼鏡)
 高校生の春季は、ある日、不注意で、愁という同級生の眼鏡を壊してしまった。彼は、恐い男と評判で、近寄りがたい存在だが、成り行き上、眼鏡が直るまで、面倒を見ることになった……。
感  想
 出会いのエピソードとしては、ありふれていますが、片想いという切ない恋心を抱くヒロインの心理描写に魅力を感じます。特に、「少女眼鏡」のヒロイン、春季が可愛いですね。小柄で子供っぽいリアクションが、なかなかポイント高いです。
 このシリーズ、回を重ねる毎に面白くなりますので、おすすめは、2巻以降になりますね。
 
 
 
 
作 品 名
  秘密のポー
作 者 名
  東城和実
出 版 社
  新書館・ウィングスコミックス
価  格
  \557.
発 行 日
  2004年4月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
 大学生の正人は、10年前に海辺で拾った謎の生物と、人知れず暮らしていた。丸っこい容姿で、会話の出来るポーと、しゃべる事ができず、人形サイズで小さな女の子の容姿をしたモコ。二人は、一身同体で、視界から離れると、動けなくなってしまうと言う。モコを溺愛している正人は、ポーを邪険にしながらも、密かに三人で平穏な日々を送っていた。そんなある日、同じ大学で、ロボットマニアの石田という男に、ポーとモコを見られてしまい……。
感  想
 モコが可愛い〜。それだけは、断言できます。好奇心旺盛で、無邪気な子供のような行動と、しゃべれない分、多彩な表情を見せる彼女の魅力に、すっかりはまってしまいました。ストーリーは、正人の受難を描いたコメディですが、意外に笑えるシーンも多く、終始、目の離せない面白さがあります。
 
 
 
 
作 品 名
  とらわれの身の上  1〜
作 者 名
  樋野まつり
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  1999年11月〜
同時収録
  とらわれの身の上 / リアルの嵐 / 時間を凍らせて / ペール・ノエルの長い夜
ストーリー
   大学生の恵は、昴上家の執事として、代々仕えてきた黒石家に生まれるが、当主とその家族は、十数年前に事故で行方不明となっていた。当主の遺言により、莫大な遺産が転がり込み、優雅な生活をしていた恵。そんなある日、当主の娘、鈴花が見つかり、帰ってきた。反発する恵だが、彼女を見た途端……。
(リアルの嵐)
 高校生の伊央は、若い教師に思いを寄せていた。ある日、千載一遇のチャンスが訪れ、思い切って、彼に思いを伝えるが……
(時間を凍らせて)
 田舎の高校に通う亜由は、同級生で幼なじみの友司に思いを寄せていたが、進学を控え、離れてしまう事に不安を抱いていた。そんなある日、放課後、吹雪で学校に足止めを食らう二人は……。
感  想
   絵柄がかなり好みです。恵の二重人格のような個性もユニークですし、鈴花の表情や恋心を抱く心情描写に惹かれます。
(リアルの嵐)
 伊央の意外な性格に魅力を感じます。失恋の悲しみを抱きながらも明るく、前向きに振る舞う健気さや、意外に強い精神力を見せるエピソードが印象的。
(時間を凍らせて)
 幼なじみの関係って、やはり、好感持てますね。元々、仲のいい雰囲気があるだけに恋愛要素も自然で、説得力がありますし、絵柄も可愛く、シンプルな割に感動しました。
 
 
 
 
作 品 名
  ビーナスは片想い  全12巻
作 者 名
  なかじ有紀
出 版 社
  白泉社/花とゆめコミックス
価  格
  \410*
発 行 日
  1999年11月〜2004年7月
同時収録
  表題作のみ
ストーリー
   大学生となり、期待に胸を膨らませ、一人暮らしを始めた紗菜は、隣に住む英知という同じ大学に通う男と知り合う。また、入学式で、深見という男に一目惚れするが、彼が、英知の友人と知り……。
感  想
   ラブストーリーというよりは、人間関係重視の青春ドラマという感じの展開で、好感が持てます。楽しさが伝わってくるような旅行のエピソードなど、現実的なストーリーがいいですね。今後の人間関係を含め、展開が気になります。
 
 
 
 
作 品 名
  ガートルードのレシピ  全5巻
作 者 名
  草川為
出 版 社
  白泉社・花とゆめコミックス
価  格
  \410.
発 行 日
  2001年7月〜2003年10月
同時収録
  ガートルードのレシピ / マイグランドファーザー
ストーリー
   高校生の漱は、ひょんな事から人造の悪魔、ガートルードと知り合う。他の悪魔のパーツを集めて作られたという彼は、奪われたパーツを取り戻そうと追ってくる悪魔から逃れる為、自分の設計図「ガートルードのレシピ」を探しているという。そんな彼に協力する漱だが……。
(マイグランドファーザー)
 中学生の嗣郎は、特異体質の祖父と二人で暮らしていた。寿命が普通の数倍もあり、成長も遅い彼は、祖父ながら青年のような容姿をしている。ある日、同級生の池上から祖父宛の手紙を預かった。彼女は、嗣郎が密かに思いを寄せている相手だが……。
感  想
   ガードルードと過ごす場所に、心地よさを感じる漱。真意は、よくわかりませんが、彼の弱点にはなりたくないと思う強さに好感持てます。冷静に見える表情に反した大胆な言動が、なかなかインパクト強いですね。
(マイグランドファーザー)
 女の子が仕掛けた罠にはまってしまったという気もしますが、嗣郎の行動にキョトンとした表情の池上が可愛いですね。絵柄も好みですし、ほのぼのとした雰囲気が気に入りました。
 
 
 
 
 

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