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3.海岸線を描く
 作業の最初のステップは、地図にはつきものの海岸線を描くことです。
 Illustratorなど、いわゆる「ドローソフト」といわれるアプリケーションでは、「ベジェ曲線」または「ベクトルデータ」とよばれるデータ形式を使って線を描いています。ピクセルの集まりである一般のペイントソフトと違って、曲線の角度・曲がり具合・距離・色といったわずかな情報しかもたない属性を与えられた線で描くのです。そうして描かれた線を、「パス」といいます。覚えておきましょう。
パスの構造 パスには開始点と終了点、そして曲がる場所を指定する必要があります。
 右図を見てください。ぐにゃぐにゃと曲がった線が描かれていますね。その線のことをパスといいますが、パスの上にいくつかの白い丸があります。これは「アンカーポイント」といって、ここで曲がったり、ここで線が始まったり終わったりしているということを示しています。
 そこから出ている細い青い線は「方向線」といい、線の曲がる方向や屈曲半径などを示しています。これをドラッグして引き出すことによって、線の曲がり具合を調節することができるのです。でも、この技術はある程度慣れてから勉強しても遅くはありませんので(わたし自身もあまり理解できていません)、今は、こういう原理で線が引かれたり曲げられたりしているんだ、くらいの知識で構わないでしょう。
 ですが、ここでぜひ覚えてほしいのが、「パスを閉じる」というステップです。
 右上の図では塗りを設定せず、線だけで描いていますが、もし塗りを適用したらどうでしょう。全然めちゃくちゃな塗り方になってしまうでしょう。パスが閉じられていないからです。
パスの閉じ方です 左の図を見てください。矢印の上では、線が途中で終わっていますね。そのままで少し線を伸ばしたりすると、今度は意図していない反対側が塗られてしまったりします。こういったことを避けるために、パスを閉じるのです。
 パスの閉じ方には2通りがあります。どちらを用いても構いません。
 簡単なのは、ペンツールを使って、開始点と終了点の両方をクリックして閉じてしまう方法。スマートガイドを使えば楽にできます。ただ、左図のように必ず直線で結ばれてしまうという欠点があります。
 もうひとつ、「オブジェクト(O)」メニューの中にある「パス(P)」を選択するといちばん上にある「連結(J)」というツールを使う方法があります。これも基本的には直線で結ぶのですが、結ぶ先がスムーズポイントだったりすると、曲線を使って結んでくれたりもして親切です。ただし、選択解除しないうちにやってしまわないと、開始点と終了点を正しくクリックする必要があるために、何度やってもうまく選択できないといった面倒なことになってしまいます。ちゃんと選択しているのにぃ! という方には、練習することをおすすめします。
 パスをきちんと描けるようになるまで、がんばって練習しましょう。

海岸線を描き終わったときの図 さて、いよいよ本番です。海岸線を描いていきましょう。
 ペンツールで一生懸命描く必要はありません。ペンタブレットを用意できたら、鉛筆ツールを選択してください。マウスで描くこともできますが、ペンタブレットを使っても相当な集中力が必要ですので、あまりおすすめしません。
 右の図を見てください。ここまで描ければ上等です。
 まず新規レイヤーを作成し、その他のレイヤーをロックします。海岸線や島々は、すべてこのレイヤーの中に納めましょう。そして、塗りは「なし」、線は濃いめの青色にします。
 ここで海岸線をトレースするわけですが、注意する点があります。
 必ずパスを閉じてください。海岸線は入り乱れていてとても単純な塗りではうまくいきません。右図の場合は、赤い外枠の下で直線を使って結んであります。赤く太い外枠の線は、実はパスを閉じるための直線を隠すためにあるといっても過言ではないのです。
 右図を例にとれば、海岸線は2つのパスに分かれています。上にある北海とバルト海、そして下にある地中海と黒海です。両方の海は実際はつながっているのですが、地図上では別々なので可能なのです。それにしても、北海とバルト海はともかく、地中海と黒海はこれでもたった1本の線で描かれているんですよ。
 島々は、数が多いためにデータ的にも大きくなってしまいます。エーゲ海の島々のように狭い範囲に集中している場合は、レイヤー上でグループにしてしまいましょう。レイヤーパレット上でグループをロックすることもできます。そうすることで、せっかく位置を決めたのに、間違ってひとつだけ動かしてしまう、といったミスが防げます。レイヤーパレットにある右向きの三角をクリックすれば「サブレイヤー」が出ます。これはIllustratorのバージョン9からの新機能ですが、もうわたしはこれがないと仕事できませんね。

河川を描き込みましょう4. 河川を描き込む
 さて、海岸線が終わったら、今度は河川と湖を描きましょう。
 レイヤーはもちろん独立させます。その理由は、海岸線といっしょにしてしまうと、この後の色塗りの作業がしにくくなるからです。
 線幅は1ポイントでじゅうぶんです。筆圧検知だとかはしなくて結構です。あまり精密に描き込んでしまいますと、今度はその上に乗る文字が見えづらくなってしまいます。ですから、描き込む河川も、できるだけ選んでおきましょう。とりあえずライン川、ドナウ川、エルベ川、ドニエプル川は外せません。歴史的にも重要な意味をもっているからです。
 この場合も、大河は支流も含めてグループにしてしまいましょう。
 それと、せっかくレイヤーに名前が付けられるのですから、できるだけ河川それぞれのサブレイヤーにも名前を付けることをおすすめします。
 レイヤーパレットの右端に、白丸がありますね。そこをクリックしますと、そのレイヤーに配置されたパスを選択することができるのです。もし河川名がわからないのに、「ドン川を選択したい」といったときなどは、サブレイヤーにある白丸をクリックすればドン川が選択できるのです。便利な機能ですからぜひ覚えましょう。
 わたしはかなり細かく描いてしまった(左図)のですが、もちろんこんなに細かく描き込む必要はありません。でも、先に挙げた、歴史的に重要な意味をもつ河川、それと国境になっている河川は必ず描くようにしましょう。
 ちなみに、湖の塗り色は海と同じで構いませんが、変えてみたいという方はそれも自由です。今のうちに塗りを適用しておきましょう。あとで変えたいというときでも、「オブジェクト(O)」メニューで一括選択できますので、一気に変えることもできます。
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