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「エジプト王朝興亡史」の研究室へ、ようこそおいでくださいました。
当室はプロジェクト「古代エジプト王国史」における事実上のメインページと位置づけられております。
とかく考古学分野でのみ脚光を浴びがちな古代エジプト王国の歴史に関して、
ここでは約3100年にわたって、通算32個も乱立し、生まれては滅んでいった王朝の詳細を研究し、
壮大な歴史ストーリーとしてのエジプト史をお楽しみいただくのが目的です。
われわれはエジプトの歴史を概観するにあたって、「生ける神」と称され、並ぶ者なき存在であった、
驚くべき権力者「ファラオ」たちの事績を中心に説明していこうと思っております。
そのために、黄金時代とされる新王国時代に大幅な研究ウエイトを与えました。
また他サイトではほとんど扱われないプトレマイオス朝時代についても、より詳細に解説いたしております。
さあ、今すぐ、われわれとともに、雄大なエジプト史の世界へ旅立ちましょう!
当室におきましては、まさに書籍のページをめくるように、
最初のページから順番にお読みになることを推奨いたしております。
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● 内 容 目 次 ● |
「エジプト王朝興亡史」では、以下のような章立てで解説いたしております。 基本は各王朝をひとつずつ説明していく方式を採用していますが、 より詳細に、人物単位、事件単位で解説したものもございます。 以下の目次では、各章の概略を簡単に述べさせていただきましたので、ご参考にお願いします。 下表の目次には、それぞれの章へのリンクを設けておきました。クリックしてお楽しみください。 お客様の「知」に対する欲求を満たせるよう、最大限の努力を惜しみません。 配信回数は全19回です。制作完了しだい、当室にて展示いたします。 |
章名・登録日・ページ容量 | 内 容 の 概 略 |
序章 悠久のエジプト文明 登録日:2003年1月26日 145.1KB 24秒@56kbps |
ここでは、これからエジプトの歴史をお読みいただくにあたって、ぜひ知っておいていただきたい基本的な事項と、エジプトにおける特殊な地理的事情、さらにカルトゥーシュ(王名枠)などファラオたちの名前にまつわる伝統の解説などを行っております。エジプトの歴史を満喫したい、というお客様はまずここをご訪問くださるようお願いいたします。 →写真についての解説はこちら |
第1章 先史時代から先王朝時代 登録日:2003年2月1日 117.0KB 20秒@56kbps |
王朝が誕生する以前、エジプトにも旧石器時代や青銅器時代がありました。まだ氷河期だったエジプトに初めて定住した「エジプト人」にスポットを当て、彼らの当時の生活を推測します。 また後世、重要な政治的ファクターとなる都市の形成、さらにわれわれの知識の源泉である当時の史料などについても解説します。古代エジプトのルーツをお知りになりたい方はぜひどうぞ。 →写真についての解説はこちら |
第2章 初期王朝時代(第1王朝〜第2王朝) 登録日:2003年2月2日 190.2KB 32秒@56kbps |
実在が確認されただけでその事績がまったくわかっていない2人、「スコルピオン」王とナルメル王とはどういった人物だったのか。彼らの人格、人間的魅力について考えるとき、われわれは歴史のロマンを感じずにはおれません。わたしは彼らについて、独自の考察を行いました。 その他、初期王朝時代を形成する第1王朝、第2王朝をおもに取り扱います。伝説上の王メネスと同一視される初代アハ王の業績、または混乱する第2王朝を救い、エジプト3000年の繁栄の基礎をつくった英雄カセケムイ王など、盛りだくさんの内容です。 →写真についての解説はこちら |
第3章 古王国時代(第3王朝〜第6王朝) 登録日:2003年2月11日 266.1KB 44秒@56kbps |
古代世界の七不思議のひとつ、ピラミッドは古王国時代に最も多く建造されました。ファラオは「神」となり、絶対的な権力と財力を背景に巨大建築に没頭できたのです。ここでは世界最初のピラミッドを作らせたジェセル王を初めとして、ひとりで3基ものピラミッドを残したスネフェル王、「ギザの3大ピラミッド」に象徴される王クフ、カフラー、メンカウラーなど、第3王朝〜第4王朝についての解説を充実させました。 もちろん、太陽信仰に代表される第5王朝、老王ペピ2世(在位94年)が属した第6王朝についても詳細に解説しています。 →写真についての解説はこちら |
第4章 第1中間期(第7王朝〜第10王朝) 登録日:2003年2月28日 108.5KB 18秒@56kbps |
古代オリエント世界に燦然たる繁栄の足跡を残し、古王国時代は老王ペピ2世の死とともに消え去りました。後には、70日間に70人の王が即位したという第7王朝をはじめとして、その存在すらも判然としない王朝群が続くことになります。絶対的に少数の史料をかき集めて、ここでは当時の混乱について、わたし独自の見解を述べさせていただいております。 →写真についての解説はこちら |
第5章 中王国時代(第11王朝〜第12王朝) 登録日:2003年3月2日 223.6KB 37秒@56kbps |
混乱の時代を乗り越えて、エジプトに再び繁栄をもたらしたのはテーベの第11王朝でした。統一を夢見ながらも挫折したアンテフ2世、ついに困難な統一をなし遂げたメンチュヘテプ2世などの苦闘を中心に解説いたします。 第12王朝は長命で冒険心に富んだ王たちによって繁栄の極みに達した時代でした。またピラミッドの建造も再開され、古王国時代の絶頂が再びもたらされました。改革者アメンエムハト1世をはじめとして、多くの軍事行動を率いたセンウセルト2世、3世などの偉大な王について解説します。 →写真についての解説はこちら |
第6章 第2中間期(第13王朝〜第17王朝) 登録日:2003年5月22日 174.9KB 29秒@56kbps |
いまだに謎の多い外来民族「ヒクソス」についての独自の見解や、影の薄い第14王朝や第16王朝、ヒクソスによる初の外国人王朝である第15王朝など、これまであまりわかっていなかった各王朝について詳細に解説いたします。 テーベに興り、統一の旗印のもとヒクソスと戦い、数多くの犠牲を払った第17王朝についてはとくに内容を充実させました。非業の死を遂げたセケンエンラー2世とカーメス父子の苦闘を中心に、輝かしい新王国時代を準備した彼らについて、物語を展開します。 →写真についての解説はこちら |
第7章 新王国時代(1)(第18王朝前期) 登録日:2003年7月6日 311.1KB 52秒@56kbps |
エジプト繁栄の代名詞、新王国時代を飾る王たちの物語。「新王国時代(1)」では兄カーメスの遺志を継ぎエジプトの統一を遂げたイアフメス王、「古代エジプトのナポレオン」と呼ばれるほど多くの遠征を行って最大版図を現出した王トトメス3世など、輝かしい事績を残した第18王朝前期のファラオたちについて個人単位で解説いたします。 もちろん、有名な葬祭殿を残した女王ハトシェプストについても多くの説明を掲載しました。繁栄のオモテとウラが歴史的な流れとともにご理解いただけます。 →写真についての解説はこちら |
第8章 新王国時代(2)(第18王朝後期) 登録日:2003年10月12日 358.1KB 59秒@56kbps |
ここでは、隆盛の絶頂にあった第18王朝が、もろくも崩壊していく時代を取り上げました。放蕩の限りを尽くして国庫を疲弊させたアメンヘテプ3世、「異端王」アクエンアテン、そして謎多き悲劇の少年王ツタンカーメンなど、世界史の教科書でもおなじみの人物たちの実情に迫ります。 また現在、「実は女だった」説が飛び出して学界をにぎわしているスメンクカラー王、また偉大な王としての「化けの皮」が剥がれ、猜疑心と陰謀に凝り固まった人物だったことが判明した王ホルエムヘブなど、新王国時代の混乱を象徴する王たちについても詳細に説明。 →写真についての解説はこちら |
第9章 新王国時代(3)(第19王朝) 登録日:2004年2月24日 399.7KB 66秒@56kbps |
エジプト王国最大の王であるラメセス2世は、近年多くの書籍で取り扱われるようになり、一般の方にとっても身近な存在になりつつあります。ここでは彼が属した第19王朝について、父セティ1世、息子メルエンプタハも合わせ詳しく記述いたします。 もちろん、「太陽王」ラメセス2世についての解説も盛りだくさん。彼の超人的な才能、建築にかける情熱、老獪な外交戦術、そして世界戦史に名高い「カデシュの戦い」についても、デジタル地図を併用してより詳細に説明しています。 →写真についての解説はこちら |
第10章 新王国時代(4)(第20王朝) 登録日:2004年6月2日 355.9KB 59秒@56kbps |
ヒクソスと並び、エジプトがこうむった大規模な民族大移動である「海の民」事件について、エジプト最後の偉大なファラオであるとされるラメセス3世の活躍を主題にして解説します。大国ヒッタイトをも崩壊させた民族大移動とは何だったのか、わたしなりに考察します。 第20王朝は「ラメセス朝」と呼ばれるように、ラメセス4世から11世まで、実に9名ものラメセスたちが王として即位しました。ですが、9名合わせても治世期間は84年に過ぎません。彼らが受けた悲劇、屈辱などを、個人レベルで解説いたします。 →写真についての解説はこちら |
第11章 第3中間期(第21王朝〜第24王朝) 登録日:2005年8月14日 298.9KB 50秒@56kbps |
第3中間期は、行政の中心地がデルタ地帯に移り、テーベに強大なアメン大神官の勢力が独立して起こった混乱期にあたります。第21王朝、第22王朝など、デルタ地帯に興った数々の王朝は、権威と領土の飽くなき争奪戦を演じてエジプトを混乱に陥れました。ここでは彼ら王たちの苦悩と混乱期における挫折、さらに末期における第25王朝との戦いなどを解説したいと思います。 →写真についての解説はこちら |
第12章 末期王朝時代(1)(第25王朝) 登録日:未登録 |
エジプト初のヌビア(現在のスーダン、エチオピア)人王朝である第25王朝を単独で取り扱いました。圧倒的な軍事力でエジプトを席巻したピアンキ王をはじめ、アッシリアに敢然と挑戦したシャバカ、シャバタカ王など、個人の事績を中心に記述します。 また、緊迫の度を深める当時のオリエント世界の情勢を、アッシリア、新バビロニアなど巨大帝国の興亡を題材に克明に解説します。ここを読めば、アジア情勢も概観できます。 |
第13章 末期王朝時代(2)(第26王朝) 登録日:未登録 |
ギリシアとの関係を深め、アジアに誕生した巨大な専制国家「アケメネス朝ペルシア帝国」に挑んだ第26王朝のプサメティコス1世、ネコ2世、アマシスといった王たちの記録。彼らがいかに戦い、敗れていったかが詳細にわかります。ここでも王個人の事績を中心に、ペルシアによる侵攻、アッシリアの滅亡、テーベの破壊など、「バビロン捕囚」ほか世界史的大事件を取り上げつつ、より国際情勢に特化した記述を行います。 |
第14章 末期王朝時代(3) (第27王朝〜第31王朝) 登録日:未登録 |
ついにペルシアの支配するところとなったエジプト。しかし反乱王朝の多くが民族の自由を求めて立ち上がり、飽くことなく反ペルシア闘争を継続しました。 われわれは知られざるペルシア統治時代をカンビュセス2世、ダレイオス1世の業績に追い、また反乱王朝のひとつである第30王朝の苦闘を詳細に説明し、来たるべきヘレニズム時代の前史を語り、エジプト人の旺盛な独立精神の発揚と挫折について、歴史的な背景をもとに分析します。 |
第15章 プトレマイオス朝時代(1) 登録日:未登録 |
ここではアレクサンドロス大王の東方遠征から筆を起こし、プトレマイオス朝の建設から繁栄期を経て、輝かしいヘレニズム時代に翳りが見えはじめる時期までを取り扱います。とくにあまり書籍が出回っていないプトレマイオス朝時代に関する資料集めには多くの時間をかけました。偉大な建設者プトレマイオス1世、王朝の最大版図を実現したプトレマイオス3世などの隠された人物像をお楽しみください。 |
第16章 プトレマイオス朝時代(2) 登録日:未登録 |
プトレマイオス朝時代中期は、地中海の新興国ローマの影響力が顕著になる時期に当たります。さらにエジプトは、政治に対する情熱を失った王たちのもとで、再起不能なまでに衰退していきます。ここではそうした時代背景を踏まえ、プトレマイオス8世やプトレマイオス10世など暗愚な王の実態を国際情勢の解説を合わせて記述していきます。逆に、あまりに「人間的な」ファラオたちの姿に、驚かれるかも知れません。 |
第17章 プトレマイオス朝時代(3) 登録日:未登録 |
ローマの暗躍を尻目に、みずからの保身と快楽のみを追い求めつづけたプトレマイオス12世、さらに過去の栄光を復活させるべく格闘した若き女王クレオパトラ7世の前半生について解説いたします。 迫り来るローマの圧力を前に、エジプトは衰退の一途をたどります。崩壊寸前の祖国を救うため、女王クレオパトラは渾身の外交戦術を開始しました。 ローマの英雄たちにすがるより他に生きる道を閉ざされたエジプトの、悲劇のストーリーです。 |
終章 新たなエジプトの歴史へ 登録日:未登録 |
女王クレオパトラの努力もむなしく、エジプトはついに滅び去る時を迎えました。 ここではエジプトの滅亡を軸に、生まれ変わらんとするローマ、カエサルやアントニウスなど英雄たちの悲劇、女王を取り巻く数多くの権力者たちの愛憎劇…。紀元前31年のアクティウムの海戦に敗れ、歴史の舞台から消滅していったプトレマイオス朝とエジプトの末路をドラマティックに再現します。 |
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