pickup

ピックアップ?


ピックアップについて
 ピックアップは、小型交流発電機です。モーターを手で回すと電力が生まれますよね。同じ原理です。ピックアップはピックアップの磁石によって弦が磁性体になり、その磁性体となった弦がコイルを通る磁束を変化させる事で、電磁誘導作用が起こり、電力を発生させます。
何故、電力が発生するのかというと、ピックアップは磁石によって安定した磁界を保っています。
自然界は平衡を保とうとします。そこを弦によって安定した磁界を乱されると、弦の動きとは正反対の磁界を発生させて平衡を保とうとします。そのとき電力が発生します。電線に電流を流すと磁界が(電磁石)発生しますよね、これと逆のことです。
ちなみにマイク、スピーカーも同じ原理です。


アクティブとパッシブピックアップについて
 ピックアップとは電磁誘導によって電力を発生させるものです。磁力の強さ、コイルの長さが長いほど出力が大きくなるのですが、外界の電磁波(ノイズなど)に影響されやすくなってしまいます。パッシブピックアップとはこの磁石とコイルのみによって出力を得ようとしているピックアップのことをいいます。このパッシブピックアップはノイズを多く拾ってしまうので、これとは逆に磁力を少なくコイルの長さも短くして、外界の電磁波に影響されにくいピックアップを作りました、それがアクティブピックアップです。ですがピックアップの原理からして出力が小さくなってしまうので、プリアンプを内蔵したり、別に搭載させることで出力増幅や音質を調整します。プリアンプ駆動には電池を使用するので、よく言われる「アクティブ=電池使用」と言われるのでしょう。でもパッシブでブースター代わりにプリアンプを使用する場合もあるので電池を使用するからアクティブとは考えない方が良いと思います。


ポットについて
 ボリュームやトーンポットのことなのですが、これは抵抗を利用したもので、電力の流れる量を調整するものです。種類は一般的に500KΩと250KΩと50KΩと25KΩがあります。数値が大きい方が抵抗が大きいです(電流が流れにくい)。上で書いたようにパッシブは出力が大きいので、ある程度抵抗がないと電力の細かい調整がきかないので、ハムバッキングで500KΩを、シングルで250KΩ(場合によって500KΩ)を。出力の小さいアクティブは、ハムバッキングで50KΩを、シングルで25KΩ(場合によって50KΩ)を。
 絶対にこの組み合わせじゃなければ駄目だということではありません。調整といった意味で実用にはならないだけです。
ポットの種類にAポット、Bポットなどありますが、変化量の違いです。AはAUDIOの略で一番使用されているものだと思います。Bの略は分かりませんが、僕が使用した限りでは急激に変化するものでした。
 あとボリュームもトーンもですが、抵抗にたいして高音域が一番大きな変化をします。例えばボリュームを下げると一番はじめに高音域が下がってくるのが分かりやすい現象(参考までに「調整ページのハイパス〜」)です。そういった意味でもトーンポットの抵抗値をどれに決めるか好みが分かれますね。それにトーンを設置していればトーンをフルにしていても高音域が削られています。ポットの抵抗値が大きい方が、このフルにしててもが少ないのですがトーンの利きが悪くなります。フルの時を犠牲にするか利きを犠牲にするかですね。利きもよくフル時の問題回避改造方法はあるのですが分解など難しいです、僕はトーンつけてません(使わないから)。


ハムバッキングについて
 空中の外来ノイズを抑えたピックアップです。シングルピックアップの欠点はノイズの多さです、そのノイズをどうにかしようと1956年にセス・ラヴァーという人がハムバッキングを発明しました。構造については上記の二項目を読んでから、こちらを読んでください。ノイズも一つの音であり波形です。ギターの音というのは弦が磁性体になって・・という事は説明しましたが、ノイズは空中に存在している時にある種、磁性体として存在しているのでピックアップの磁石には左右(+−)されません。弦にとってはその磁性体となる為の磁極が変わると相(+−)も変わります。しかしコイルの巻き方(右回りか左回りか)が変わると、今度はノイズに対しても弦音に対しても相(+−)が変わります。この性質をうまく使います。結論はまず、シングルピックアップを二つ並べ、二つのピックアップの内、一つをHOT(+)とCOLD(−)を逆にして(例えば一つが右巻回り、もう一つが左巻回りみたいになり、片方が逆巻になる)直列につなぐと、ノイズも弦音も打ち消し合って(+と−)ゼロになる、そして今度は、二つのピックアップの内、一つを磁極を変えて(例えば一つがS極、もう一つがN極みたいになり、片方が逆磁極になる)みると、ノイズの相は変わらず(+と−)ノイズは打ち消し合ったままで、弦音の相は変わり(+と+)、ノイズは消えて、弦音は倍の出力を得ることが出来ます。これがハムバッキングピックアップです。


位相について
 位相は、線を逆にするか、磁石を逆にするかで変わります。
 位相とは、電力の相の位置のことです。交流電気にはゼロ電位に対して2つの相があります。一般にその2つを+と−に分けて表現しています。
 電力が発するときに、最初どちら側から出るかが位相という事になると思います。(交流は+と−を交互に繰り返しています。安い蛍光灯機器などがチカチカして見えるのが、目に見える現象です。)
 ピックアップを複数搭載する場合、この相があってないと不都合が起きます。例えば、片方が+から発電するのに対してもう片方が−から発電する場合、両方を合わせると、ゼロになってしまいます(ショート)。これが位相が合ってないという事になります。
 位相が合ってない時ですが、蚊が鳴くような音、中音域が欠けた音になります。どうして音がゼロにならないかは、音には複数の周波数帯があって、干渉する周波数帯と干渉しない周波数帯があるので、干渉しない周波数帯域の音が出てるからです。いわばこれもイコライジングで、これを「フェイズアウトした音」として好んで使用してる人もいます。
 あと位相が違う場合、厳密には片方のピックアップしか使用しない場合でも影響はあります。しかし一般にはミックスした場合です。フェイズアウトした音というのもミックスした場合です。
 この合ってない時、ピックアップ(1)のHOTが+、COLDが−。ピックアップ(2)のHOTが−、COLDが+という状態にあります。
 合わせるにはどちらかの接続してある線を逆にして(1)と(2)のHOT、COLDの極性を合わせる、つまり位相を合わせます。直した後(1)と(2)をミックスした時の音が違ってるバズです。
 余談ですが、家庭のコンセントにも位相があります。コンセントには短い穴と長い穴があります。短い方を+、長い方を−と呼んでます。
 やってはいけない事ですが、1つのコンセントの短い方と別のコンセントの短い方を線でつないでみてもショートしません、これが位相が合ってると言うことです。(ショートする場合、工事した電気屋の頭がショートしてる)
 この位相ですが電気機器の方でも密かに指定してます。コンセントプラグの金属の棒の付近にこんなマーク∇(逆三角形)がある場合、こちら側をマイナス(コンセントの長い方)へという意味になってます。


5ウェイピックアップセレクター
 HSHピックアップ配列のギターでピックアップセレクターを使いセンターとのミックスポジション時にハムバッカーが自動的にシングルモードにタップしてセンターとミックスする一般的な接続方法を説明します。簡単な図にします。

5ウェイPUセレクター番号は接続端子です。1番にフロント又はリアのHOT、2番にセンターのHOT、3番にリア又はフロントのHOT、4番にボリュームポットの端子に接続されているHOT線、5番はナシ、6番にフロント又はリアのタップ線、7番にポットなどにアースされているCOLD線、8番にリア又はフロントのタップ線です。ちなみに又はって言うのは前者又は後者って事で、1番がフロントだとしたら3番はリアって具合に以後統一して読んでください。それとこれ以外にいろんな方法があります。タップ線をCOLDとして考えるのではなく、HOTとして考える場合もあります。あと、5番がボリュームポットの端子に接続されている場合は、上の図を反転して8番を1番として考えてください。尚、4回路5接点のセレクターは説明書を参考にしてください。


ボリュームポットの配線について
 ボリュームポットを裏から見た配線図です。

ボリュームポット配線図ピックアップセレクターへとは、例えば上の5ウェイピックアップセレクターでいうと、HOTは4番に繋がります、COLDは7番に繋がります。シールドジャックについては、オレンジがジャックの先端に接触する部分です。灰色部分はジャックの根本に接触する部分です。ジャックは製品によって各接続端子が設けてありますのでお手持ちのジャックをよく見て、この図の様になる端子に取り付けてください。








PickUp Report

使用感想をまとめたものです。