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「南京の基督」
1995年 100分 アミューズ・香港ゴールデン・ハーベスト
監督:トニー・オウ
原作:芥川龍之介
脚本:ジョイス・チャン
撮影:ビル・ウォン
美術:エディー・マー
音楽:梅林 茂
出演:レオン・カーフェイ、
富田靖子
、トゥオ・ツォンホワ、ジェシカ・チャウ、ラオ・シュン、ユイン・ダッチョウ、マーク・カスバーグ、中村久美、
文豪・芥川龍之介の同名小説を映画化した香港と日本の合作映画である。また、靖子さんは本作のヒロインを熱演し、'95年の東京国際映画祭で最優秀女優賞を受賞し、国際女優としてはばたくことになった記念すべき作品である。
1920年代の南京を舞台として、妻子ある日本人小説家と、キリストの存在を信じる中国人娼婦との恋愛を描いたドラマ。年老いた父の借金を返済するために遊郭に身を任せる金花と出会った小説家の岡川。二人は同棲を始めるが、岡川に妻子がいることを知った金花は身を引いて姿を隠してしまう。また、岡川も日本に帰国する。その後、行くあてのない金花は再び遊郭に戻るが、不治の病に冒されてしまう...
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脱線メモ:「南京の基督」
監督はトニー・オウ。多くの美術監督を務め、「チョウ・ユンファ 終わらない愛を探して」で監督デビュー。「夢中人」「さらば英雄 愛と銃撃の彼方に」など監督作の多くは劇場未公開である。かなりの芥川通であるらしい。
原作者・芥川龍之介の作品で、最も有名な映画化作品といえば、国内・海外を問わず黒澤明監督作「羅生門」であろう。その原作「藪の中」は、その後も「暴行」「アイアン・メイズ ピッツバーグの幻想」「藪の中」「MISTY」と何度も映画化されている。
香港のトップスター、レオン・カーファイと、富田靖子という組み合わせで描かれる本作のユニークな点は、主要登場人物である、日本人作家と中国人娼婦を演ずる二人の国籍が逆であることである。予定調和に陥らないこの選択は成功であったようで、ふたりの新生面を見ることが出来た。
京都会館での上映に舞台挨拶のために現れた富田さんは、一語一語「そうですねー」と考えながら、自分の言葉で答えていて、その誠実な人柄が感じられました。
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