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「男はつらいよ 幸せの青い鳥」

1986年 松竹 106分
監督:山田洋次
原作:山田洋次
脚本:山田洋次、朝間義隆
撮影:高羽哲夫
音楽:山本直純
出演:渥美 清、志穂美悦子、長渕 剛、倍賞千恵子、前田 吟、吉岡秀隆、下條正巳、三崎千恵子、太宰久雄、佐藤蛾次郎、有森也実、美保 純、すまけい、笠 智衆、他
 本作は、シリーズ第37作目となる作品である。マドンナは'70年代後半にアクション女優としてその名を馳せた志穂美悦子。松竹・大船撮影所50周年記念作品「キネマの天地」があったため、前作から1年ぶりの登場となった寅さんシリーズの作品です。(この時期の松竹は、現在と違って余裕があった時代でした。でも、「寅さん」に頼りすぎていましたが...)ちょっと異色な顔ぶれが揃ったことで話題となった作品でもありました。そして、長渕氏はシンガーとしての面目躍如といったところでしょうか、挿入歌も歌っています。
 本ページは「男はつらいよ」シリーズの解説ではないので、詳しくは述べないことにします。(というよりも、このシリーズについては殆ど書けない。一応、シリーズデータはこちらにあります。)
 「キネマの天地」のヒットということもあって、気をよくした山田洋次監督が楽屋落ちのネタを入れるために、「キネマの天地」のヒロイン・小春を演じた有森さんを引っぱり出したということで出演者に名前がある、というのが正直な所です。当時の有森さんは「キネマの天地」でシンデレラ・ガールとなり、一躍スターになったとはいえ、テレビドラマを中心に、ごく普通のお姉さん(一応、作品の中ではヒロインということになる)を多数演じていました。(当時、也実さんが「ホップ、ステップ、ジャンプでいうジャンプを一気にしてしまったので、その間を埋めているのです」というような発言があったことを記憶していますが、「キネ天」の主演抜擢でも決して舞い上がってはおらず、冷静に自分を捉えているということで、感心したのと同時に共感もしました。)ただ、「キネマの天地」での演技力が評価されていたこともあって、実力派の若手女優ということになってテレビドラマでは引っ張りだこだったとはいうものの、どの役も優等生という感じが多かったように思います。(でも、このために也実さんのイメージというと「星空のむこうの国」の理沙のイメージとダブるようになりました。)このあたりが俗に言う「才ゆえの苦悩」を生むことになるきっかけになったのだと思います。(とはいうものの、也実さんの謙虚な姿勢には共感します。だからこそ、也実さんを応援したくなるのもまた事実です。)
 また、寅さんこと渥美 清氏も亡くなり、「男はつらいよ」シリーズは幕を引いてしまいました。「キネマの天地」で有森さんは寅さんこと渥美さんと親子を演じていましたし、山田洋次監督も認めている(惚れ込んだ)女優さんですから、寅さんシリーズがもしも続いていたら、そろそろマドンナとして登場することが予定されていたように思えるのですが、実際はどうだったのでしょうかねぇ...(それとも、'90年代の寅さんシリーズでは、やっぱりゴクミ中心の起用を続けたのでしょうか...今となっては夢物語ですが...) ※「男はつらいよ」シリーズの解説はこちらにあります。
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