宍道の自然〜その2 露頭
露頭と言うのは、岩石や地層などが自然に、あるいは人為的に地表に露出している部分の事を言います。

ひと昔前、国土開発が盛んな頃にはそこかしこに露頭はあったもんですが、最近では土砂崩れ対策などで、すっかりコンクリートで固められ、土砂の採取場や海沿いの岩場などの他では、なかなかお目にかかれなくなっているようです。

露頭では、地層が目の当たりに出来ます。花崗岩の巨大岩体などが風化した地層では、均一な赤土のような面白みの無いものになってしまいますが、堆積岩や火山灰の地層では、地層がはっきりと現われ、昔は一体どんな地形だったのだろうかと想像する余地があり、楽しいです。

宍道のある場所にあるこの露頭は、珍しく切り通しをコンクリートで固めていないため、地層がよく分かる状態になっています。
左下がりの地層がはっきりわかる。そして地層に挟まる様にして丸石が
ノジュールと思われる石は、多層で一直線に並んでいる。
今回、ここを訪れて気付いたのですが、この露頭、ノジュールだらけです。

最初、ただの丸石かと思ったのですが、玉砂利の砂礫層にしては大玉の石ばかりで、中小の砂礫がないので変な地層だなと思いました。よく観察して見ると、どうもこの玉石はノジュールのようです。

ノジュールと言うのは、石灰質の殻などを持つ生き物の死骸から石灰分が染み出し、死骸の周りの泥などを周囲よりも固い状態にしたものを言います。(他の成因もある)

したがって、ノジュールの中(核)には、生物の遺骸である化石が含まれている事がよくあります。

実際、ノジュールと思われる石をよく見ると、貝殻が露出したものや、炭化した植物のようなものが含まれていました。
石の拡大画像、ほぼ原寸。明かに二枚貝?と思われる貝が露出している。 風化して下に落ちて割れたノジュールみたいなもの。中に黒い植物的構造みたいな粒粒がたくさん入っている。
ちなみに、私有地の可能性もあるし、崖を崩して他人の迷惑になるのはまずいので、一切露頭を掘ったり
石を持ち出したりはしておりません。