シュペルトップバランの製作 
強制バランが、どうもコアの特性のせいで、ちょっと失敗しましたので、今度はシュペルトップバランに挑戦です。

強制バランが、一種のトランスなのに対して、シュペルトップバランは電気的なトラップにより、平衡不平衡接続時に生じる、同軸ケーブル外導体からの電波の輻射をさせない仕組みです。

あまり詳しい動作原理を無理して説明しようとするとボロが出るのでこの辺で止めます。

材料は5D−2Vと3D−2Vで、実際フィーダーとして使用するのは3D−2Vの方です。
シュペルトップバランの構造は、極めて単純で、給電線の給電部付近から、原理的には1/4λ長の金属の筒(阻止套管)をかぶせ、給電部とは反対側の筒の終端部と、給電線の外導体を接続するものです。
原料は、5D−2Vと3D−2V。
5Dを地道に剥いて外導体を剥き出しにします。
筒状のものをかぶせるその形態から、別名バズーガマッチとも呼ばれます。

一般にこのバランはVHF以上の波長の短い周波数帯で使用されます。
HFで使えない訳では無いでしょうが、仮に7Mhz用の場合、阻止套管(同軸にかぶせる金属の管)の長さは、短縮率を無視すると10mもの長さになり、工作する際も難しいですし、10mもの長さを阻止套管によりゴワゴワした同軸の実用性は?です。

ただし、実際には同軸ケーブルの短縮率が66.6%ほどありますので、阻止套管は7m弱の長さになると思います。

今回製作するのは50Mhz用ですから、阻止套管の長さは波長6mの1/4λ、1.5mのさらに66.6%の約110cmほどになります。
詳細な寸法は、デッドコピーなので敢えて書きません。アンテナハンドブックやCQ誌の記事をご参照ください。

工作の手順としては、
@5Dの外導体を地道に剥いて筒状の網線を確保します。

A次に、3Dの外導体接続部分の被覆を剥いて、@で作った網線を被せます。

B接続部分をほぐした銅線で縛ります。そうしないと網線がうまく3Dにハンダ付けできません。
阻止套管(同軸外導体)とフィーダーの外導体の接続部分。ほぐした銅線で縛った上ではんだ付けした。 電気工事用のパイプを給電部に使用。蓋と中間継ぎ手を利用した。
カーマニアがつかうブレーキなどのフレキシブルホースのようです。
C3Dの外導体と阻止套管(網線)をハンダ付けします。なお、給電部側は決して3Dの外導体と接続してはいけません。

D網線の上からビニールテープなどを巻いて絶縁します。この時、給電部側からでなく、外導体との接続部分から巻き始めた方が良いです。なぜなら、阻止套管の網線は、上からビニールテープで巻いてきっちり密着させると、どんどん長さが伸びますので、網線は給電部側で長さを正確に調整できるからです。

最後に、3Dの給電部側の被覆を剥いて給電点に接続します。

このバランは、ヘンテナの給電部として使用しますので、給電部に50cmのIV線(強制バランから取り外したもの)を取付け、電気工事用の管を利用した容器に入れます。
電気工事用の管の継ぎ手部品に同じく終端用の蓋をつけて、ドリルで穴をあけてIV線を通します。

その上でIV線に同軸をハンダ付けして、さらに同軸の反対側にコネクタを着け、最後に給電部分を接着剤を充実させて固めて完成です。

でも、接着剤の選択を誤りまして、有機溶剤系の接着剤では、充実させた(充填した)部分では、極端に固まるのが遅くなります。やはり、2液式のエポキシ接着剤が良いようです。

これでヘンテナがうまく動作しなかったらどうしようかと思ったりして・・・。(^_^;)

参考文献:アンテナハンドブック、CQ Ham Radio (03年11月号) ともにCQ出版社刊
接着剤の選択を誤りました。乾燥が激遅。2液式のエポキシ接着剤が確実でした。溶剤系の接着剤は充実させた固着に不向きです。