バランの製作 
ダイポールアンテナなどの平衡系のアンテナに、不平衡の同軸ケーブルで給電する際には、平衡―不平衡の変換、
Balance To Unbalance :Balun、一般的にバランと呼ばれる変換回路を、アンテナの給電部に挿入する
必要があります。今回は、そのバランを自作してみました。
今回製作したのは、バランの中でも対応する周波数の広い、トロイダルコアを使った広帯域バランです。
このバランは、次に製作するヘンテナの給電部として使います。
まずは、巻き線の製作、トリファイラ巻きの巻き線を作る為に、UEW銅線0.8φを3本まとめて、より線を作ります。
@万力が無いので、片方をダンベルに挟んで Aもう片方を電動ドリルのチャックに挟めます
Bそして一気に「ギュイィィィン」とより線を作ります。よりがきついほど良いバランが出来るそうです。一気に出来る様は、かなり爽快です。
まず最初に、トリファイラ巻きの巻き線を作り、トロイダルコアに保護用の紙テープを巻きます。

次に、トロイダルコアに巻き線を巻きつけ、3本の銅線がそれぞれ絶縁破壊を起こしていないかを確認します。

巻き線の巻き始めの方の線A,B,Cと巻き終わりの線A',B',C'をテスタで確認します。(A-A',B-B',C-C'で導通)
使用したバランは、外径4cm内径3cmほどの物、手持ち品を使った Cコアにこすれて銅線の絶縁破壊が起こるのを防ぐ為に、マスキングテープで巻く
線の判別が出来たら、平ラグ板などを使って、配線します。

Aは、不平衡の芯線、B'とCは接続して不平衡の外皮導体、A'とBは接続して平衡側、C'も平衡側にそれぞれ配線します。

どの線をABCのいずれにするかは任意です。

配線が終わったら、コネクタ、平衡側の線に配線してケースに収めます。
D巻き線を巻き終わった状態。ここから巻き線のA-A',B-B',C-C'を確認する。 ケースは、100円ショップで二個100円のもの。平衡側の線は、結束バンドで締めて、抜けない様にしてある
出来あがったヘンテナ給電部。原価は多分コアも入れて800円ぐらいかな?
周波数が高ければ、シュペルトップバランなどでも良かったのですが、使用周波数が50Mhzなので、スリーブにする網線(8Dの外部導体)の手配も出来そうに無いので広帯域型強制バランにしました。

動作原理は良く分からないです。シュペルトップは、等価回路に置換えると何とか理解できましたが、広帯域バランの動作原理は理解していませんので今後勉強します。

心配なのは、コアの型番が不明の為、はたして50Mhzでの動作に耐えるものが出来るかです。
ま、失敗したら他のもっと低い周波数で使えばいい事です。
その時は、他のバランを試すことにしましょう。

参考文献:アンテナハンドブック(CQ出版社刊)