雪 国 奇 行 2
==初日の出リベンジ==
(大館駅にて)
平成14年12月28日
23時09分新宿発「ムーンライトえちご」新潟行き
出発当日にあわただしく準備をして,スパッと出発。
いつもなら喫煙席に座るのだが,今回は禁煙席。 喫煙席ってば,なんていうか腐臭に近い臭いがするんよね。
ほとんどが野郎で女性の姿も皆無だし。 禁煙席はシートも綺麗だし。
んで,「ムーンライトえちご」。
しばらく時刻表から遠ざかっていたからいつからなのかは知らないけど「新潟行き」になってやがる。
それまでは「村上駅」っていう新潟のさらに北まで行っていたのに。
4時56分に新潟に着いて,別の快速に乗り換えて村上駅まで行かなきゃなきゃいけなくなってしもうた。
しかもその村上行きの列車への乗り換え時間はわずかに2分。
4時58分には出発してしまうのだ。 寝てしまっていたら最期。 特急に乗らざる終えない。
携帯のアラームを「4時40分」にセットし就寝。
「4時30分」起床。
不思議なモンで「乗り換えなきゃならないんだ」と気合いを入れるとアラーム前に起きれる。
荷物をまとめ直して乗り換え準備。 周囲の人達も徐々に起き始めて準備を始めている。
乗り換えの快速は座席の争奪戦になることであろう。
争奪戦に備えて4時40分に荷物を持ってデッキへ移動。
4時56分新潟駅着。 同時にホーム向かい側に停車している列車に飛び乗って座席を無事に確保。
旅慣れていない人はまごついて後から遅れて乗車してきたが,新潟で降りる人が多かったようで,立っている人は比較的少なかった。
定刻よりちょっと遅れて,6時丁度に「快速・村上行き」に発車。
ここでも気は抜けない。 村上駅まで1時間無いのだ。
眠ってはいけないので,雑誌を読んだり眠気を感じたら席から立ってみたりしながら車内を過ごす。
村上駅着5分前に席を立ち,ドアの前に移動。
5時48分,村上駅着。
より良い席を確保するタメにダッシュ♪
村上駅から先に行く列車に乗るためには隣のホームへ行かなければならないため、ひとつしかない狭いやや急な下り階段に人が一気に殺到する。
毎度走りながら思うのだが,「ムーンライトながら」の大垣ダッシュよりも危険だと思うのねん。
私は先頭から4番手ぐらいで通路を駆け抜け列車に飛び乗った。
無事に座席確保。 毎度の事ながらスリリングだなぁ、村上駅は・・・・・・。
6時03分村上駅発「普通・酒田駅行き」乗車。
2時間半ばかり列車に揺られていくことになるので,とっとと仮眠。
8時25分酒田駅着。 1時間の電車待ち。 雪は降っていないが,ものすごく冷える。
駅の温度計を見ると「マイナス2度」。 うは。 寒いワケだよ。 川崎にいると氷点下はほとんどないからねぇ。
いつもの事ながら,こんな時間ではやっている店はほとんどない。
ちょっとは栄えてみろよ,とも思うのだが,栄えたら栄えたでつまらんかもしれん。
駅を出て左手に行くと,立ち食いそば屋があるので,そこで朝食。 これも毎度おなじみの事。
店内は同じように朝食を食う人でごった返している。 味はさほどでもないし,値段も安くない。 つくづく思うけど大名商売してるよなぁ。
駅に戻る。 荷物はどうせ盗まれないので駅の壁際に置いて町をフラフラしようとする。
15分もたずにギブアップ。 寒いのでギブアップ。 一昨年来たときはこんなに寒くなかったよなぁ・・・・・・・・。
駅の待合室でチンタラと待つ。
9時37分酒田駅発「普通・秋田行き」乗車。
車内はえらいこと混雑している。 先頭車両に乗ったがギュウギュウで座っているので窓の外も見ることは出来ない。
まわりの人を見渡してみてもたいして面白い人は居ないようなので,仕方ないので寝ていた。
1時間後起床。 トイレに行くために最後尾の車両(ちなみに3両編成)へ向かう。
2両目はだいぶ空いている。 最後尾車両。 空席が目立つぢゃないかい(笑)
大混雑している先頭車両に戻り,荷物を抱えてガラガラの最後尾車両へ移動。
ノンビリ足を伸ばして,結局寝てしまった。
11時29分秋田駅着。 約1時間半の列車待ち。
陽が射してポカポカした感じで気持ちよい。 と思ったら,一転にわかにかき曇り,雪がバンバン降ってきた。
メシを喰いに町を練り歩こうとも思ったが,急におっくうになり,駅前のイトーヨーカ堂のレストラン街へ。
レストラン街の一角に,プリクラコーナーみたいなのがあって,女子高生がものすごい列をなしてた。
秋田ではプリクラがブームの真っ最中らしい。 列のところにちゃんと椅子が置いてあるぐらいだし。
さて,美味しい「アキタコマチ」なんぞも食べたかったが,どこも微妙に混雑してやがる。
このままだと時間もなくなってしまうので,カレー屋さん入った(笑)
うむ。 Goodじゃ。 店員さん可愛い♪ 可愛い♪ 秋田美人っていうんかなぁ?
激辛カレーを注文。 ほどなく出てくるが,激辛というほど辛くはなかったっす。
秋葉原駅ビルのカレーを見習って欲しいもんじゃて。 話は飛ぶけど,秋葉原駅ビルの激辛カレーって,すごいんよ。 辛いモノはかなり得意なんだけど,あそこの激辛カレーだけは正直まともに喰えない。 口に入れたとたん後頭部を「ドーン」と衝撃が走る感じがするもんよ。
んで,会計。 可愛い店員さんが他の人に教わりながらレジを打ってくれた。
うむうむ,ういやつじゃ♪
「よし決めた。 王子は汝を妻に娶るぞ。
迎えに来るから待っておれ!」
と,心の中で絶叫して店をあとにした。
駅の外は,吹雪いたり晴れたりというワケの解らない天気が続いている。
妙に栄えすぎていてつまらないので,駅に戻ることにする。
ふと見ると,横断歩道のところにおじいちゃんが転倒している。路面が圧雪状態だったためか,なかなか起きあがれない様子。
人の往来は激しいが,誰も手を貸す様子はない。 秋田は気候も寒いが人間も寒いのかぁ?
しょうがないんで抱えて起こそうと思ったのだが,足元が滑るんでなかなかうまくいかない。
するとどこからか,おそらく中学生ぐらいの女の子5人が手を貸してくれた。
よしよし,あたたかいぞ女子中学生。
おじいちゃんを抱き起こそうと女の子がかがんだ時に,スカートの中が見えてしまった事はここでは伏せておいてあげよう。
13時11分秋田駅発「普通・青森行き」乗車。
これから4時間ばかりこの電車に乗っている事になる。 車内は相変わらず混雑している。
新幹線の終着駅のせいもあるんだろう,「どこから見ても帰省客」がかなり多い。
目の前には人が立ち並びぃの,窓は結露で曇りぃので外の様子はほトンとうかがうことは出来ない。
むー,つまらんのうつまらんのう。
12月のダイヤ改正で特急電車の便は良くなったけど,普通列車の本数が少なくなり,接続も悪くなった。
んで,この混雑。 一昨年,稚内まで行った時はもうちょっとユッタリしていたような気がするんだけどなぁ。
青春18きっぷで旅をする人間にしてみりゃ,東北地方は非常に厳しい限りじゃて。
パッと目を覚ますと,車内はだいぶ空いてきている。
外はだいぶ雪国らしくなってきている。
ああ,俺はこんな景色が見たかったんだ。
延々とこんな景色が続く。 退屈っていえば退屈なんだが,私は飽きること無く車外が眺めていた。
17時11分青森駅着。
寝方が悪かったらしく,腰が痛い。 旅を続けるのには支障は無いけれども気になるところ。
もう外は完全に暗くなっている。 気温はマイナス5度。 雪が激しく降り続いている。 列車の出発時間は「22時40分」。 寒いが何もやることはない。
この時間から観光地に行けるワケもない。 荷物をコインロッカーに入れて町をチンタラと歩く。 無意識のうちにそのままパチンコ屋へ。
19時頃,景品交換所から15200円ばかり持って出ることができた。プラス7千円。
そのままラーメン屋へ。
青森駅からここまで歩いてくる途中にちょっと新しめのラーメン屋をみつけていたのだ。外見はちょっとした喫茶店風で,なかなか小洒落た感じ。
客は誰も居ない。 店員さんは若いのとおじさんの二人。 ラーメンを注文。
なんか慎重に作っているのか,慣れてないのか二人して動きが鈍い。 んで何故か二人ともよそよそしい。 仲が悪いんかな?(笑)
タレの量を慎重に量って入れて,スープの量を真剣に量って入れて,麺をしっかりしっかり湯切りして・・・・・・・・。
目の前で作っていたにもかかわらず,カウンターの外にいた店員のお盆を経由して,ラーメンが出てきた。
どれどれ。 魂のこもった一杯。 とくと味あわせていただきます。
スープを一口,麺を一口。
あはははは。
美味しくない(笑)
なんていうんだろう。 アッサリしたカップラーメンを食べている感じ。 あんだけ丁寧に作ってダメなんだから才能無いんじゃないのかい?
外は相変わらず吹雪いている。 そのまま別のパチンコ屋へ。 儲けも損もなく,プラス7千円のまま。
やることは無くなってしまったが,時間はタップリとある。 アーケード街を駅から反対方向にズーッと歩いていく。
飲み屋は結構にぎわっている様子で,酔っぱらいが集団でたむろしているのが点々と。
中には滑って転びそうになったオヤジを若いの(仲間)がパッと抱きかかえ,
「田中さん転ばなくてホントによかったホントによかったああああぁぁぁぁ」
「ありがとう! ありがとう!! ありがとう!!!」
んで,田中さんをワッショイワッショイと胴上げしていた変な連中もおった。 酔っぱらいは全国的に変わらないねぇ。
人影も無くなり,民家が多くなってきたところで,特に何もなく引き返す。
アーケード街に戻ってくるが,さっき開いていた店のほとんどは閉店してしまっている。
開いているのは,カラオケと飲み屋とラーメン屋ぐらいなもんだ。
あ。 そうだ。 「津軽海峡冬景色」の歌碑でも見に行こう。 っていうか,もうそれぐらいしか見るモノは無いだろう? 青森駅に戻り,青森ベイブリッジ方向に向かって歩く。
青森駅から歩いて5分ぐらいのところに青函連絡船の後があり,そこに歌碑がある。
せっせ,せっせと歩いて,しばらく誰も足を踏み入れていないだろう公園を突っ切り到着。
やあ,2年ぶりだね「津軽海峡冬景色」歌碑。
あはははははははは,サッパリわかんねぇ。
一部分だけ雪がかかっていないところがあって,かろうじて歌碑ということが解る。
一昨年来たときには,恥ずかしいからヤメロっていうぐらいに「都はるみ」が流れたのだが,今回はウンともスンとも言わない。 寂しい限りじゃて。
それにしてもこの辺は,人通りも車の通りもほとんど無くて気持ちが良い。
寒いけれども気持ちが良い。
歌碑から振り返れば,青函連絡船・八甲田丸と青森ベイブリッジが見える。
ああ,雪国に来ているんだなぁ。
ちなみに,上のベイブリッジの写真。 雪が降っていないように見えるでしょ?
ところが,バンバンに降っているんよ。 フラッシュを焚かないとこんな写真になるんよね。
例えば,フラッシュを焚かないとこんな写真。
んで,同じ場所,同じ方向でフラッシュを焚くとこんな写真になる。
雪の中をセコセコと歩き,青森駅に戻ってきた。 ちょっと腰が痛い。
これから夜行急行「はまなす」に乗って札幌まで行くのだが,あらかじめ取っておいたのは普通の指定座席。
ちなみにカーペットカーというゴロ寝ができる席(?)もあるのだが,それは確保出来なかった。
このまま普通座席に座ると腰痛が悪化しそうな感じもあったので,パチンコのプラス7千円を使い,寝台車に変更。
これでノンビリと行くことができる。
やがて改札が始まり,駅構内へ。
四六時中電車が来る都市部とは違って,地方のそれなりの大きい駅でも,基本的には電車ごとに改札口が開くんよ。
「ただいまより●●時●●分発,普通列車●●行きの改札をはじめます」なんて構内放送が流れると,ゾロゾロと客が改札口へ向かうような感じやね。
もっとも,ド田舎になると無人だから改札すらもない。 最近はそういった駅に降りてないなぁ。 そのうちそんな旅も復活させたいもんだ。
んで駅構内へ。 あらかじめ買って置いたビール&つまみに加えて,メチャクチャ混み合う売店で雑誌を購入。
ちなみに先頭車両は,今は無き「ドラえもん列車」だったので写真なんかを取っておいた。
車内に戻り,荷物を整理して寝る準備にとりかかると,
後ろから「中村さんですか?」と・・・・・・・。
振り返ると「ちょっとした山賊」のようなオッサン。

誰だ? 誰だ?? こんなヤツに見覚えはないぞ??? 俺かTAKAさんのHPの読者なのか????
俺はこのままこの山賊にカマを掘られてしまうのか???????
すると,山賊は名刺を差し出した。
ふおおおおおおお。 元山形サポの「zanさん!!」。
2001年J2最終節「山形戦」以来の再会じゃのう。
なにやら睡眠時の無呼吸云々とかになってしまい,ダイエットしたとのこと。
<ありし日のzanさん(大元にて)>

この差じゃ誰も解らないって(笑)
それにしてもなんたる偶然。
zanさんは同夜行急行列車の自由席に座っているのだが,
曰く「こういう列車に乗るんだから,全車両みるのが最低の礼儀」とのこと。
もし私が列車外でもうちょっと写真を撮っていたら。もしzanさんが「最低の礼儀」を忘れていたら。 絶対に再会することは無かっただろう。
だいいち,目的が全く違うのに同じ列車に乗り合わせる事自体・・・・・・・・。
世の中は会おうと思えば広く感じるけど,偶然に会うには狭いんだなぁ。
寝台車では他の人の迷惑になるので,発車時刻までホームでバカみたいに大声で話し込んでいた。
やがて出発。
あまりの偶然の再会に興奮した気持ちを抑えるために,ロング缶のビールを2本ばかり一気に空ける。
青函トンネルを全く意識することなく通過。
函館駅に停車している最中に寝てしまった。
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