ふろんたぁれおいかけにっき
==やや長めの50時間==


<<11月19日>>
 3時30分起床。
 起床ってーか、あんまり眠れないで軽く夢を見ている最中に目覚まし時計で起こされたってーか。
 4時30分出発。 TAKAさんと武蔵中原駅で待ち合わせ、川崎駅からバスに乗り、羽田空港へ。 それにしても川崎から出発するバスは、やたらと狭い市街地を走っていく。なんかイライラするほどトロい。
 羽田空港着。 発。 福岡着。 よーするに何事もなく着いちゃったのね♪ とりたてて書くことはない。 無理に書くとすれば機内のヘッドフォンで落語を聞いて一人でニヤニヤ笑っている私を見て、TAKAさんが気味悪がっていた程度だったろうか。
 さて福岡空港についた2人。 試合まで10時間ちかくある。 とりあえず空港の荷物一時預け所にポールと荷物を預け、空港内のカレーを食べてからどうしようかと考える。
 マジでなんにもやることがない。
 綺麗な女性の後をくっついていく「簡易ストーカーごっこ」をTAKAさんに提案したがアッサリ却下(当たり前だ)。その他「露出狂遊び」や吹き抜けの空港最上階からツバを落下させる「無差別攻撃」等の暇つぶしを考えたが俺の胸だけにしまっておいた。
 結局、博多の森の位置を確認したあと、太宰府天満宮へ行くことに。 とりあえず賽銭を入れ、必勝祈願。 絵馬吊して必勝祈願。 ちなみに絵馬にはわざと汚い字で「ふろんたあれがじえいわんにあがれますよに」と書いて、その隣りに普通の字で「彼女が欲しい」と書いて「●●ちゃんと結婚できますように」と書いてある絵馬に重ねるように吊しておいた。
 その後、天神まで戻り、必勝最終祈願の「カツ丼」を食べる。 やたらと早く出てくるし、冷めているし、肉が固いしクソ不味かった。 二度と天神でカツ丼はくわねぇ。
 天神で少々道に迷ったが、地下鉄に乗り、再度福岡空港でヒマを潰すことに。
 やがて、つかちゃんが到着。 空港に着いたら連絡するという、セッキー(兼ブランメルサポ)&「酒を飲むと女性に対し積極的になる男」こと、しゅーじはすでに福岡に到着していて、天神で昼飯を食っているとのこと。 TAKAさんは「天神まで戻ろう」と言ったが、さすがにクソ高い地下鉄に何度も乗ってらんねぇし、博多の森球技場でやりたいことがあったので、一人残り空港から直接競技場へ行くことにした。
 空港でNHKの「体操の時間」をまったりと鑑賞したあと、徒歩で球技場へ。
 16時頃に球技場に到着。すでにアビスパサポーターは行列を作っている。「入口は本当にここかいな」と思い係の人に聞くと「横断幕はありますか?」と逆に聞かれた。 ある、と答えると「じゃあ入って付けていいですよ」とのこと。 誰もいない球技場。 ヘヘヘッ。 気持ちいいぜ。
 付けた後、再度ならび直す。 TVカメラがウロウロしている。 やがてフロンターレサポーターを狙うようにして、カメラが近づいてくる。 私にマイクが向けられる。 あらら。 天下のNHK様からインタビューを受けてしまったわい(汗)。 まわりはアビスパサポなのでやや小さいボリュームで話す。 緊張しまくっていたし(笑)。
 やがて開場。 やりたいことがあったので急いでゴール裏アウェイサイドへ。
 一気に旗を組み立て振る。 どうしても球技場でアビスパよりも早く大旗を振りたかったのだ。 それにどんな意味があるんだ? と、聞かれても困ってしまうのだが、どうしてもやりたかったのだ。
 それを見て、集まってくる報道陣。 後はインタビューの雨あられ。 NHK、日テレ、TBS、フジ、テレ朝、テレ東とようするに全局制覇してしまった。 ついでにサンスポからも取材をうける。
 サポーターが徐々に集まってくると、テンションも徐々に上がってくる。 身体中の血液が静かに止まっていく。
 試合開始直前。 商店街の人から気合い入れがあり、止まっていた血液が一気に逆流する。
 さあ、試合開始。
 戦前から激しい試合が予想されたが、まさに序盤から「死闘」と言っていいほどの戦いが繰り広げられる。
 先制点はフロンターレ!! 沸き上がるサポーター。 すでに勝ったような雰囲気が漂う。 でも私は笑えなかった。 どう考えても劣性の中での得点だ。 血は逆流してもどこかで冷静だった。
 終了間際に失点。 ハーフタイム中も大旗を降り続ける。 通常5分も振っていると腕がパンパンに張ってしまうほど重い旗なのだが、血が逆流してしまっている私には何も感じない。 ちなみに私は半袖だったが寒さすらも感じない。
 後半開始。 「J1へ!!」の願いを込めて、喉の限界まで声を絞り出す。
 願いが通じたのか、ツゥットのゴールで勝ち越し。
 これでなんとか行けるだろう。 アビスパも浮き足立つだろう。 私も笑顔になった。
 残り10分を切ったあたりから、時計ばかりを気にするようになる。 ソワソワしてしまう。
 5分、3分、2分・・・・・・ 時計を見て、次に時計を見ると10秒ぐらいしかたっていない事もあった。
 何度も何度もピンチになりながら、必死に守る。
 やがて電光掲示板の時計の表示が消える。 ロスタイムは3分。
 ロスタイムになっても、ピンチは続く。
 そろそろだろう、と思った瞬間。 両サイドのアビスパが総立ちに。 激しく旗が振られる。
 放心状態になってから20秒もたたないうちに、90分終了のホイッスルが鳴り響く。
 夢が遠ざかっていく音が聞こえてきたような気がしていた。
 顔を洗うために、トイレにいく。 もう喉も限界を通り越している。 咳をし洗面台に唾を吐くと、赤いものが混じっている。 俺の声帯も軟弱だこと軟弱だこと(笑)  90分間連続で大声だせねぇのかよ。
 残業開始。 フロンターレの劣性はかわらない。
 やがて、球技場が大歓声で包まれ、私は泣き崩れてしまった。
 ほとんど何も考えられずに選手を送り、片づけをした。
 2年間の事も考えられない状態だった。
 ロビーに行くと、TAKAさんがタバコを吸っていた。 1本もらい吸った。 もう禁煙している意味がなかった。
 仲間と別れ、一人夜行特急に乗るため博多駅でノンビリと待つ。 いや、待っていられなかった。 川崎で声援を送ってくれた仲間に電話する。
 「中村ちゃん。 凄いことになっているじゃん」 なんとまあ、NHKに私のドアップが写ったらしい。 更に、プロ野球ニュースにも写っていたらしい。 うわ・・・・・職場の人も見ているかもしれないなぁ、と脳味噌の中に汗をかいてしまった。

<<11月20日>>
 寝台特急「なは」に乗車。 レガースシートに座る。 なかなか乗り心地がよろしい。
 やがて検札がきて私の切符を見せる。 車掌さんは言った。
 「これ、昨日の切符ですよ」。  ええっ!!  だって「19日」って書いてあるじゃ・・・・・・・・・。
 あ・・・・・・・。 博多0時10分発・・・・・。 正確には「20日」なんだ・・・・・・・・。
 車掌さんの温情でそのまま乗せてもらう。
 アッという間に睡魔に襲われ、気付いたら大阪に停車していた。 実に9時間も寝てしまったらしい。
 気分もスッキリしていた。 終点新大阪で下車。 ムーンライトながらに乗って帰るので時間はある。
 京都へ向かうことにした。 スーツ姿の人達とともに、「寺を見れば銭、坊主見れば銭」で有名な京都着。
 さすが観光名所。 修学旅行の生徒と、おばあちゃんおじいちゃんが佃煮にしてもやがて腐って食べられなくなるほどいる。 修学旅行で思い出した。 長崎まで各駅停車の旅をしたときに、100万ドルの夜景を見に稲佐山に登った。 その夜景は、さだまさしが「宝石箱に身を投げたような」と表現した通りに美しいものであった。 すると修学旅行に来ていた生徒が大量に山頂に雪崩れ込んできた。 「うわああああああああああ!! すげえええええええええ!!!!  めちゃくちゃすげええええええええ!!」 と、叫びまくっていた。
その光景は「修学旅行」というよりも「醜驚旅行」であった。 ちなみに翌日、帰りの寝台特急の切符をなくしてしまい、私も「醜驚旅行」になってしまった。
 話がそれたな。 それたついでに、自分が高校生の時に「峠の10人突き」という荒技をやり停学寸前までいってしまった。 それが何かは言えないが・・・・・・・。
 さて、東寺と東本願寺の外見だけをみて、パチンコ屋へ。 早くも出発。
 「信号機もミャァミャァ鳴く」ことで有名な名古屋着。 酒を飲む。 これにて三禁終了。
 そのうち11時をまわりムーンライトながらで帰りましたとさ。 ぐっすり眠ってね。

(武蔵中原−川崎 160円) (バス 330円) (缶ジュース2本 240円) (カレーセット 720円)
(空港内荷物預け 1000円) (空港−博多 250円) (博多−天神 200円) (餅 105円)
(西鉄福岡−太宰府往復 780円) (絵馬 500円) (天神−空港 250円) (缶ジュース2本 240円) 
(ウーロン茶2本 400円) (タクシー代 700円) (吉野屋 700円) (缶ジュース3本 360円)
(新大阪・浪速スペシャルそば 490円(美味)) (京都コインロッカー 300円) (パチンコ 4000円)
(米原・鯖寿司 1100円) (お茶 110円) (名古屋コインロッカー&荷物一時預け 710円)
(名古屋の飲み代「素材屋」 6,490円) (缶コーヒー2本 240円)

他にも「ふろんたぁれおいかけ日記」のネタになりそうな事が色々とあったので、少しずつ書いていきます。