イースーチーFM002
2003年8月9日作成

山中湖ボサノバOFF本番の帰りの車中でライブの余韻に浸りながら聞きたい曲、
という基準で選んだ8曲。
単にボサノバのスタンダードを並べるだけではつまらないので、
イスチが考える「ボサノバ的な良さを持ったボサノバではない音楽」を中心に選曲しました。

「ボサノバ的な良さ」って何だ?つー話になりますが、
イスチ的には「ラウド過ぎない清涼感」つーか、「はじける寂寥感」つーか、、、
んー、伝わらないのでやめ。

割と最近買ったCDからの選曲です。意外と和物ばかりです(8曲中5曲)。
あと今回は、敢えてあんまり長くなり過ぎないように気を付けました(全部で36分くらい)。


●Track1:little creatures / dead p.c.

147fm0021.jpg 「FUTURE SHOCKING PINK」より(2001年)

1曲目から「dead p.c.」です。清涼感のカケラも無いタイトルです。
しかも良くわかんないノイズのフェードインから始まるからボリュームを設定しづらい!
歌詞も、“The German car has stopped in Berlin〜”(ドイツの車がベルリンで止まった)と、
SPIRITS的にイヤーンな感じです。

でも良いんです。リトルクリーチャーズ好きだから!
サウンド的には地味ながらも今回の選曲のコンセプトを全部内包しているような感じです。
勝手に解釈すると、ジャジーなロックをヒップホップ的な方法論で再構築したような、瑞々しくも太い音。
リムショットの固くて均一な音と生ドラムの漂うようなグルーブの対比が好き。

リトルクリーチャーズは、日本人男性3人のバンドで、元々、あの「イカ天」出身です。
当時、町田の和光学園に通う高校生だった彼らの演奏は、
他のイカ臭いバンドとは全く違った風格を持っていて、当時中学生のイスチも当然夢中に!
グランドイカ天キングに輝き、間も無くメジャーデビューを果しましたが、
それ以来、地味ながらも名作をコンスタントにリリースしております。

●Track2:山本のりこ / E Luxo So

147fm0022.jpg 「カロール」より(2002年)

昨年インディーズから初ソロアルバム「カロール」をリリースした
ボサノバ弾き語りな山本のりこさんの作品です。
(今回チョイスした曲は、ボサノバというよりもサンバって感じですね。)

沼津の実家に帰省したときに必ず行くカフェ「BLUE WATER」のCDコーナーで
試聴して速攻買ったCD。
何でも、静岡県内では上記のお店でしか買えないとのこと。沼津ストラット!

彼女のボーカルとギターはスキル的には凄いとは思わないのですが、
何か「骨太さ」のようなものを感じます。
「オサレなカフェミュージック」とは一線を画する器の大きさがあります。

ボーカルの強力なコンプ処理、後半に少しずつ音数が増えていく感じなど、
「音としての快楽度」もバシバシ感じます。

●Track3:juana molina / Que llueva!

147fm0023.jpg 「SEGUNDO」より(2000年)

アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで音楽活動を行っているフアナ・モリーナの作品。

なんとなくジャケットが気になって試聴してみたんですが、
この「Que llueva!」にやられて速攻購入。

「アルゼンチン音響派」とかいうらしいですが、フォーキーな中にもしっかり「毒」が
ちりばめられているあたり、かなりツボです。

ネットで調べてみたところ、やっぱりこれ系の音は日本人に受けるらしく、
売上の2/3は日本だそうです。クレモンティーヌとかカーディガンズみたいな売れ方ですね。

ちなみに彼女は本国ではタレント(コメディアン?)としてかなり有名らしいです。

●Track4:KENJI JAMMER / Carry me on(Remixed by KAMA AINA)

147fm0024.jpg 「HULA-HULA DANCE 2」より(2003年)

爽やか系が2曲続いたので、ここら辺で訳わかんない曲を行ってみましょう(汗)。

ボム・ザ・ベースやシンプリーレッドのレコーディングに参加した(らしい)ことでも知られる、
ロックギタリスト鈴木賢司が昨年久々にリリースした「ハワイアン・ラウンジ」なソロアルバム、
「HULA-HULA DANCE」(まだ買ってない)のリミックス集の「HULA-HULA DANCE 2」より
KAMA AINA リミックスの1曲。

微妙に位相がずれたような気持ち悪いステレオ感のあるギターのフレーズが
延々と繰り返されることにより、「アコースティックなのにdeathな感じ」
が醸し出されている稀有な曲です。
さらにやたら能天気な口笛、ウクレレが脈略なく混ざり合うと思っていたら、
いつの間にか聞き手を楽園へと導き、「何だったんだー!」
という感想を残す非常に変な曲です。まぁ、「アシッド癒し系」とでも言っておきましょう(爆)。

KENJI JAMMERという名前は、彼がロンドンで音楽活動をしていたころ、
いつもギターを持って誰とでもジャム・セッションする性格から付けられたニックネームらしいです。

ちなみに、KAMA AINAとは、1曲目にも収録したリトルクリーチャーズのメンバーの
青柳拓次さんのソロユニット名なのね。

●Track5:MICHEL CAMILO & TOMATITO / Para Trilo y Salgan

147fm0025.jpg 「SPAIN」より(2000年)

お次は情熱のタンゴ!
第2回オーディオオフ
でも試聴用に使ったCDですね。

ドミニカ共和国出身の超技巧派ジャズピアニスト、ミシェル・カミロと
スペイン出身のフラメンコギターの名手トマティートの超鮮烈なセッションが最高です!

ピアノとギターだけなのにリズムが炸裂しまくり、
哀愁と情熱が入り混じった緩急自在な演奏は素晴らしいの一言です。

意外とこの曲、birdのプロデューサーで有名な大沢伸一さんとかが、
ブリブリの2STEPリミックスとかしたら面白いかもしれない、、、

●Track6:port of notes / Sailing To Your Love (New Recording 2002)

147fm0026.jpg 「Joint Adventure」より(2002年)

イスチが愛してやまないポート・オブ・ノーツです。
カヒミ・カリィやラブ・タンバリンズを輩出したインディーズレーベル、クルーエルレコード
から2枚のオリジナルアルバムと7枚のマキシをリリースしていますが、
昨年春に、ボーカリストの畠山美由紀さんがソロ歌手としてメジャーデビューして、
現在は、事実上解散状態です。

このCDは基本的にはリミックス集なんですが、今回チョイスした曲は、
2ndアルバムに収められている曲のセルフ・リアレンジ(アコースティックバージョン)。

ちょっと録音状態が悪いのが気になりますが(車の中でもヒスノイズが聞こえる、、、)、
「これぞポート・オブ・ノーツ!」といった感じの、優しく美しいサウンド。
私だけかもしれませんが、畠山美由紀さんの声には、「普遍的な母性」のようなものを感じます。

彼女の英語の発音はすぐに日本人のものとバレちゃう感じですが、
逆にこういう曲をアングロサクソンの姉ちゃんに歌われてもイスチ的には胃もたれしちゃうので、
このぐらいが良いアンバイです。

●Track7:TORTOISE / The suspension bridge at iguaz' falls

147fm0027.jpg 「TNT」より(1998年)

「シカゴ音響派」を代表するトータスの作品から1曲。

元々このCDは、イスチが最も尊敬するミュージシャンである、
竹村延和さんのリミックスが国内盤のみに収録されているという理由だけで、
安い輸入盤には目もくれずにわざわざお高い方を購入した、というものなんですが、
未だにイスチの愛聴盤になっている素晴らしい作品です。
特に、深夜にHTML編集しながら聴くと最高!

彼らのサウンドを一言で言い表そうとすると、オリジナル過ぎてどうにも困ってしまうのですが、
なんとかうまく形容する言葉を探そうとネットで検索したところ、、、
「フリー・ジャズ、ジャーマン・プログレッシブ、アンビエント・テクノ等々をミックスした、
ジャンルの枠を超えたポスト・ロック」ということらしいのですが、、、
さすがに訳が解りません(爆)。

しかし今回チョイスした曲(直訳すると、イグアス滝の吊り橋?)は、
地味ながらも映像的且つ、知的な示唆に富んだ音で、
聴くものの心に大きなインパクトを与えるだけの内容をもっていると思います。

●Track8:キリンジ / 来るべき旅立ちを前に

147fm0028.jpg 「OMNIBUS」より(2002年)

最後は、イスチが住む埼玉県坂戸市出身の兄弟デュオ、キリンジです。

このCDはいわゆるオリジナルアルバムではなく、
ぞれぞれがソングライターとしても活躍する彼らが、
これまでいろいろなアーティストに提供してきた曲をセルフカバーしたものが中心となったものです。
んで、今回チョイスした曲はブレッド&バターに提供した曲。

イースーチーFM002の全体の流れを踏まえ、
この曲だけ日本語詞で違和感を感じる方がいるかもしれませんが、
イスチ的には凄く真っ当な流れだと思っています。
今回のイースーチーFM002は曲順をどうするか、かなり迷いましたが、
トータス〜キリンジの流れは構想当初から固まったイメージになっていました。
繊細なアレンジに、多分に共通項があると感じたからだと思います。
元々声質がサイコーだったヤスのボーカルも、びっくりする程成長した!

でも、歌詞を聴いてみると、、、

「やけに続く赤 信号機を蹴っ飛ばせ 素敵な友達 パーティーが僕を待つのさ」
OFF会を終えて、これから夜会に参加する為にジュラに急ぐSPIRITSメンバーの心情を
歌っていますね(爆)。


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