
55.満願寺
| 観晃橋を渡って立木地内に入り左手に見えるのが満願寺。天台宗のお寺で山院号を日光山勝長寿院という。健保6年(1218)、小山朝政が父政光の追善供養のため建立したと伝えられ、開山は弁覚和尚。 弁覚は延暦寺などで研学、承元4年(1210)頃に小山・結城・下河辺氏らの後ろ盾と将軍実朝の信頼を背景に、日光山の座主についた。俗名を大方余一といい、政光の従兄弟にあたる。 境内には「政光逆修塔」と伝えられる文治4年(1188)銘記の石幢がある。凝灰岩製で五輪塔の水輪部を利用して台座とした六角石柱で、宝珠・請花・笠の部分は失われ、一石を六面に加工、幢身の頂に径2.5p、深さ12pの円孔を穿っている。おそらくここに写経や髻を納めたのだろう。一字ずつ陰刻されていたが、磨滅でいまはわからない。 昭和39年(1964)10月20日、考古資料として市の文化財に指定された。表参道の「朝日松」の雄姿がみられなくなって久しい。 |

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