52.毘沙門山古墳と田園風景

52.毘沙門山古墳と田園風景

田園風景の中に浮かぶ古墳の山影

 思川と巴波川に狭まれた鏡・中里・寒川地区には、毘沙門山古墳を筆頭に茶臼塚・鶴巻山・三味線塚古墳などが点在、群を形成していた。しかし、大半は圃場整備などにより墳丘が削られ、消滅に近い状態となっている。
 毘沙門山古墳も消平が甚だしく、現況は円墳の形態をとっているが、墳丘の形状および周湟から、もとは墳丘長41.2m・後円部形34m・高さ5.2m・周湟幅12mを測る帆立貝式の前方後円墳であったと考えられる。
 昭和32年(1957)8月27日、県の史跡に指定。同52年(1977)、道路造成にともなう調査で円筒埴輪片や高杯・甕形土器などが出土している。築造年代は5世紀末から6世紀と推定される。
 取り入れも終わった秋の夕暮れ、田園に小さな山影がポッカリと浮かびあがる。


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