100.十三夜・十五夜のワラ鉄砲

100.十三夜・十五夜のワラ鉄砲

収穫を感謝するお月見の行事大地の精霊をよみがえらせる

 秋の取り入れが終わると、神にそのお礼をしなければなれない。ワラ鉄砲は、豊作に感謝するお月見の子どもたちの楽しい遊びだった。里芋の茎を芯にその上から新ワラを巻き付け、縄でしっかりと締めつける。
 子供たちはめいめい手にワラ鉄砲を持ち、各家の縁先で「十五やお月のワラデッポ 麦も小麦もよくあたれ 三角畑のソバとれろ ハンジョウ」と大声で叫びながら大地に叩きつける。
 大地を叩くのは、農作物の害となるモグラを打って追い出すのだともいわれるが、もともと大地の精霊をよみがえらせる呪術であったといわれる。
 各家では月のよく見える縁側にちゃぶ台を出し、花瓶にススキの穂を入れて飾り、収穫物の芋や枝についたままの柿などと一緒に団子をあげて子供たちを迎えた。
 お供え物は「十五夜」は5の数、「十三夜」は3の数という。5本のススキ。十三やになると栗のイガはもうついていなかったこともあった。


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