80.昔に名主を偲ばせる長屋門と堀

80.昔に名主を偲ばせる長屋門と堀

(松本家) 
武家屋敷を思わせる端正な白壁の塀

 松本家はちょうど栃木街道と佐野街道に挟まれた上国府塚地区、県道下国府塚〜思川停車場線沿いにある。
 現在、市内に残る古い民家は18世紀以降に建てられたものが大部分と考えられている。従って、それ以前の民家建築については不明な点が多い。
 特徴は、広大な敷地と冬の空つ風を防ぐ屋敷林だ。主屋を中心に蔵・納屋・肥料小屋などが広い庭を囲んで建てられている。
 また、村役人や豪農の家は、玄関・座敷を表に突き出した栃木県特有の曲り家形式が多かった。
 棟はソリ棟、軒先はセガイ造りが一般的。主屋から腕木や桁を突き出し、これに横木を載せ井桁部に天井を張り、この横木で垂木を支えたもの。
 村役を務めた家や本家筋の家などに限って許され、家の格式を表す指標ともなっていた。市内にみられる長屋門のほとんどは明治以降の建築と考えられる。
 漆喰壁の白さとドウダンツツジの緑、小さなポストの赤が鮮やかだ。


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