2001.8.4

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二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B
連続絵カード(B) 
 時間的、空間的な文脈の中での
 場面や相手の気持ちの認知
「どうしているの?」「相手はどんな気持ち?」「どうすれば良い?」

二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B二B

指導事例

(1)
1、「どうしているの?」   
        トイレに行きたくなった。先に入っている人があったので
        「早く出て!」 
        とドアを思いきりたたいている。
2、「中の人はどんな気持ち?」 
        急がされるとおちつかず、いやな気分。
3、「どうすれば良い?」    
        なかなか出てこなかったら軽くノックをして待っていることを伝える。
        終わったら出て来るのだから、あとは待つ。


1、「この子、何をしているの?」
  「ドアをたたいて、早く出てって。」
  「うん、どこのドア?」
  「?」
  「ここ赤い字で何か書いてあるよ。」
  「使用中? トイレ?」
  「そうね。この子も早くトイレに入りたいのかな?」
  「うん。」


2、「中の人はどうしていると思う?」
  「?」
  「この子、ものすごい勢いでドアをたたいているね。普通、コンコンって軽くたたいても
   聞こえるよね。」
  「うん、びっくりしているかな。」
  「そうね、中の人の顔を見てみようか。」


  ここで2枚目の絵カードを出す。
  
  「わぁ、いやだな、うるさいなって。」
  「そうね、これじゃ、ゆっくりトイレに入っていられないね。」


3、一枚目のカードを2枚目の下に隠して
  
  「中の人のことも考えたら、どうすればよいのかな?」
  「?」


  ここで3枚目の絵カードを出す。
  
  「ドンドンドンって思いきりたたかなくても、中の人にはわかるよね。」
  「うん。」
  「じゃぁ、軽くトントンってたたいて・・・、何か言う?」
  「すみません、早く出てって。」
  「うん、でも中の人ももしかしたら、お腹が痛くてでられないのかもしれないのだから、
  『待っています。』って言えば充分ではないかな。後は黙って待つしかないね。」
 



(2)
1、「もうすぐ出かけるのにお母さんが近所の人と話している。この子は何を言ってい
  るのだと思う?」                
        「早く帰れ!」
        と言っておいかえそうとしている。
2、「近所の人はどんな気持ち?」
        とてもいやな気分。近所の人は、出かけることも知らずに、ただ話をして
        いただけなのに。
3、「どうすれば良い?」    
        「そろそろ出かける時こくだよ。」
        とお母さんの方にそっとつたえる。




1、「もうすぐ出かけることになっているのね。でも、お母さんはずっと近所の人と話し
  ている。この子、近所の人に何を言っているのかな?」 
  「帰って!!」
  「うん、そんな感じね。」
  「おこったみたいな顔をしているね。お母さんの顔は?」
  「あせ、あせ。」
  「あせ、あせ? あせっている? そんな言い方をしたらダメって言いたそうな顔ね。」
  「ところで、近所のおばさんは、どんな気持ちかな?」
  「びっくりしている。」
  「どうして?」
  「?」


2、ここで2枚目の絵カードを出す。
  
  「ほら、おばさんのこの顔見て。何か言いたそう、何をいいたいのかな?」
  「?」
  「このおばさん、どうして帰れっていわれたかわかっていると思う?」
  「うん、でかける。」
  「えっ、このおばさん、そんなこと知っているの?」
  「?」
  「あのね、出かけるのは、この男の子とお母さんでしょう? このおばさん、そん
   なこと知らないよ。」
  「?」
  「出かけるってこと知らないのに、いきなり帰れって言われたので、このおばさん
   どうしてそんな事言うのって困った顔をしているよ。」
  「ふうん。」
   
3、「このおばさんに、いやな気持ちにならないで帰ってもらうには、どうしたら良いのかな。」
  「でかけるから帰って!!」
  「うん、そうか。良く知っているおばさんなら、そう言ったらわかってくれるかもね。
   でも、もっと良い方法があるよ。これを見て!!」


  と言いながら3枚目を出す。
  
  「お母さんに言うの、何て言ったら良い?」
  「おばさんに帰れって言って!」
  「うん、お母さんはもっとおばさんがいやな気持ちにならないように言ってくれるよ。
   『あら、ごめんなさいね、出かける事になっていたのをすっかり忘れていたみたい』
   とかね。」
  「こんなふうに、お母さんにもうでかける時間だっていう事だけ伝えて、あとは任せた方がいいよ。」



(3)
「今、家にはだれもいません。この子はどうしたのだと思う?」    
        るすばんをしている時、電話に出た。よくわからなかったので、何
        も言わずにガチャリと電話を切った。
2、「電話の相手はどんな気持ち?」
        いきなり切られて、何もわけがわからずびっくり。
3、「どうすれば良い?」    
       「わかりません。大事な用事なら、また、かけなおして下さい。」
        と言って相手の名前を聞いておく。あとで、それを家の人につたえる。



1、「今、家にだれもいないの。この子、何をしているのかな?」
  「あ、電話をかけようとしている。」
  「本当だ、そうも見えるね。ごめんごめん。これね、電話がかかってきたところ。
  でも、良くわからない電話だったみたいね。〇〇ちゃんは、知らない人からの
  電話に出た事ある?」
  「忘れた。」
  「電話には、良く出る?」
  「出ない。」
  「あ、そうか、出ないのか。」
  「この子も、普段はあまり電話には出ない子ね、きっと。相手が何を言っている
  のかわからなくて、どうして良いかもわからなくてガチャリと切ってしまったんだ
  ろうね。」


2、「いきなり電話を切られた相手の人は、どんな気持ちかな?」
  「いやな気持ち。」
  「うん、きっとそうだね。いきなり切られたら、びっくりするよね。」


  ここで、2枚目の絵カードを出す。
  「ほら、やっぱり、何なんだろうって、いやそうな顔をしているね。」
  
3、1まいめの絵カードを2枚目の絵カードの下に隠して、
  「わからない電話を取ったら、黙って切らないで、何と言えば良いのかな? 」
  「わかりませんって。」
  
  ここで3枚目の絵カードを出す。
  「そうそう、『わかりません。又、かけ直して下さい。』って言えば良いね。名前も
   聞いておいて、お家の人が帰って   来たら、〇〇さんから電話があったよ
   ってつたえられればもっといいね。」
(4)
1、「どうしたのだと思う?」  
        友だちに電話をかけて遊ぼうとさそったのに「遊べない。」と言われ
        た。はらがたってガチャリと電話を切っている。
2、「その友だちはどんな気持ち」
        いきなりガチャリと電話を切られて、いやな気分。自分も遊べない
        時がある。友だちには友だちのよていがある。今から出かけるとこ
        ろだったのかもしれない。
3、「どうすれば良かった?」  
        「じゃあ、こんどあそぼうね。」と言って電話を切る。


  
1、「この子どうしたのだと思う?」
  「遊べないって言われて怒っている。」
  「うん、そうみたいね。良くわかったね、すごい。」


2、「怒って、いきなりガチャリと電話を切ったみたいね。そんな事をされて、電
   話の相手のこの子、どんな気持ちかな?」
  「いやな気持ち。」
  「うん、そうだろうね。この子どうして遊べないんだろうね? 遊ばないじゃな
   くて遊べないって言っているよ。」
  「?」
 
  ここで2枚目の絵カードを出す。
  
  「これ見て、これが遊べない理由みたいよ、何?」
  「さぁ、でかけるわヨって。」
  「それで、遊べなかったんだね。」


3、1枚目の絵カードを2枚目の絵カードの下に隠して
  「遊べないって断られた時、電話をいきなり切らないで、どうすれば良かった? 」
  「?」
  
  3枚目の絵カードを出す。
  
  「二人ともニコニコしてるよ、何て言っている?」
  「じゃぁ、こんど遊ぼうね。」
  「そう、そう言えば良いんだね。今度は一緒に遊べると良いね。」
(5)
1、「遊びに来た友達が、大事なおもちゃを出して遊び始めた。何と言っているのだと思う?」 
        「勝手に遊ぶな、もう帰って!」というようなことを言っている。
2、「友だちはどんな気持ち?」 
        いきなり「勝手に遊ぶな、もう帰って!」と言われたら、わけがわからずい
        やな気持ちになる。
        その友達は、それにさわられたくない事を知らなかっただけかもしれない。
3、「どう言えば良い?」    
        まず、「それは大事なものだから、さわらないで。」としっかりつたえる。



1、「遊びに来た友達が、この子の大事にしている飛行機のおもちゃで遊び始めてしまったのね、
   この男の子、どうしている?」
  「怒っている。」
  「うん、え〜っと、どうして怒っているんだっけ?」
  「この子の大事なおもちゃだから。」
  「そうそう、先生がさっきお話したこと良く聞いてたね。そうなのよ、大事なお
  もちゃを勝手に出して遊んでいるから怒っているのね。どんな事を言ってい
  るのかな?」
  「勝手に遊ぶな!! やめろ〜!!」
  「そうね、どなっているみたいね、この顔。」
  「ね、この友達、この飛行機がこの子の大事なものだって知ってるんだっけ?」
  「えっ、知らないの?」
  「うん、だって、言わなきゃわかんないよ。」
  
2、「どなられたこの友達、今、どんな気持ちかな?」
  
  と言いながら2枚目の絵カードを出す。


  「えっ、はてなって。」
  「どう言うこと?」
  「だって、大事な物って知らなかったから。」
  「あ、そうか。『どうしてそんなにコワイ顔で怒るの?』って事?」
  「うん、そう。」


3、ここでせりふを隠した3枚目の絵カードを1枚目の絵カードの上にのせる。

  「じゃぁ、この子、怒らないでどう言えば良いの?」
  「ここに書いてあるの?」
  「うん、でも見ないで自分で考えてみて。」
  「ぼくの、飛行機にさわらないで。」
  「どうしてさわって欲しくないのかも言おうよ。」
  「ぼくの大事な飛行機だからこわれたらいやだからさわらないで。」
  「うん、ここにも『それは大事なものなんだ。』って。怒鳴る前にそれを友
  達にしっかり言わないと、わからないよね。」
(6)
1、「けしゴムをわすれた。右の男の子はどうしているのだと思う?」   
        こまったので、友だちのをだまって取って使おうとしている。
2、「その友だちはどんな気持ち?」
        自分のものを勝手に使われたら、いや。
3、「どうすれば良い?」    
        借りる時は「貸して。」とたのむ。相手が「いいよ。」と言ってから使う。



1、「この子、けしごむを忘れたみたい。どうしている?」
  「隣の子に借りている。」
  「借りているの? 」
  「取ってるの?」
  「どう思う? 隣の子の顔を見て。」
  「知らん顔してる。」
  「うん、と言うことは?」
  「黙って使ってる。」
  
2、「黙って使われたら、お友だちはどんな気持ち?」
  「いや。」
  「そうね、貸すのがいやなのではなくて、黙って使われるのがいやなのね。」
  
  と言いながら2枚目の絵カードを出す。


3、「じゃぁ、この子、どう言えば良かったのかな?」
  「貸してって。」
  「うん、ほら、この友達もいいよって言って貸してくれているね。」


  と、3枚目のカードを見せて確かめる。



(7)
1、「友だちのおもちゃをこわしてしまった。この子はどうしているのだと思う?」   
        知らん顔をしている。
2、「友だちはどんな気持ち?」
        大事なおもちゃをこわされて、知らん顔をされたのだから、おこっている。     
        もう、ゆるさないと思っているかもしれない。
3、「どうすれば良い?」  
       「ごめんね。」とあやまる。わざとこわしたのではなくてもあやまる。自分のお家の人に
       も、こわした事を話して、必要ならべんしょうもしてもらう。



1、「これ、友達のおもちゃなんだけど、この子どうしている?」
  「こわした。」
  「こわしただけ?」
  「ポイってしている。」
  「うん、壊したのに、知らん顔しているんだね。」


2、「こんな事をされたら友だちはどんな気持ち?」
  「いや。」
  「怒っているかな?」
  「うん。」


  ここで2枚目の絵カードを出す。

  「何て言って怒っている?」
  「僕のおもちゃを壊すな!」
  「他には?」
  「手が取れたじゃないか!」
  「うん、怒っているのは壊した事だけ?」 
  「あっ、なんで、シランプリするんだ!」
  「そうね、壊した事もいやだけど、すぐに言わなかった事は、もっといやだね。」


3、「こんなふうに友達のものを壊してしまった時はどうすれば良いの?」
  「ごめんなさい。」


  ここで3枚目の絵カードを出す。

  「うん、〇〇ちゃんも自分の大事なおもちゃを壊されたら悲しいよね。
   それをシランプリされたら、もっと悲しい?」
  「うん。」
  「自分のお家の人にもちゃんと、壊した事は話さないといけないね。どうしてだかわかる?」
  「正直にいわないとダメだから。」
  「うん、もし修理できないものだったらね、弁償って言って同じもの用意
   して返さなければいけない時もあるからね。」
(8)
1、「どうしているのだと思う?」   
       トランプで負けそうになった。そのまま負けるのはいやだから、とちゅうで
       「もう止める。」と言ってやめようとしている。
2、「他の人はどんな気持ち?」
        楽しんでいる時に勝手にやめられたのでは、みんなもおもしろくない。
3、「どうすれば良い?」   
        負けそうになっても、さいごまでやってみる。勝つ事も負ける事もあるのがゲーム。



1、「今、何をしているの?」
  「トランプ?」
  「うん、そうだね。でもこの男の子、トランプをどうしている?」
  「投げている。」
  「そうね、ほら、こんな顔をしているよ。トランプを楽しんでいるの?」
  「ううん、いやなの。」
  「どうしていやなのかな?」
  「わからない。」
  「この子、トランプをしていて自分の思い通りにならなくて負けそうになった
   から、もう『止める』って言っているのかな。」
  「ふうん。」
  「〇〇ちゃんは、負けそうになって、いやになったことある?」
  「忘れた。」
  「覚えてない? じゃぁね、もしみんなで楽しくゲームをしている時に、こんな
   ふうに突然『止める』って言ったら、他の人はどんな気持ちかな?」


と言いながら、2枚目を出す。

2、「いやだ。」
  「えっ、どうして?」
  「だって面白くないもん。」
  「えっ、トランプが面白くないの?」
  「ううん、面白くなくなるの。」
  「あ、それまでは面白かったのね。せっかく面白かったのに、カードを放りな
   げて、いきなり『止める』なんて言われたら、いやな気持ちだよね。他の人も。」


  じゃぁ、一枚目のこの男の子はどうすれば良かったの?教えてあげようよ。
  「むずかしい。わかんない・・。」


そこで3枚めを出す。

3、「これ、さっきの男の子がゲームをした時の顔よ。負けた時の顔はどっち?」
  「こっち(左)。」
  「そうね、負けたら悔しいもんね。」
  「じゃぁ、こっち(右は)?」
  「勝ったんかな?」
  「うん、そうね、きっと。勝ったらうれしいね。」
  「この男の子、ゲームをしたら、ずっと負けてばかりなのかな?」
  「知らない。」
  「〇〇ちゃんは、勝つ?」
  「負ける。」
  「そう。良くまけるの。くやしいね。勝ちたい?」
  「うん。」
  「何回も何回もやったら、勝つこともあるよ。負けた時、次はこうやって
   勝つぞと作戦を考えるのも面白いよ。」
  「ふうん。」
  「勝つことも負けることもあるのが、ゲームだものね。」



  この後、勝ち負けに偶然の要素が大きい、ばば抜きなどの
  ゲームをして勝つことも負けることもある事を実感させて、やりたい。
(9)
1、「どうしている?」       
        ボールをけって遊んでいる。
2、「実は、これはクラスのボールで、この子は一人で遊んでいる。他の子はどう思っていると思う?」
        みんなも使いたい。クラスのみんなのボールを使ってひとりで遊んでいる事を、カン
        カンになっておこっている人もいるかもしれない。
3、「どうすれば良い?」      
        クラスのボールをひとりじめしてはいけない。みんなで使う。



1、「この子、何をしているの?」
  「ボールを蹴っている。」
  「うん、たのしそうだね。」


2、「でもねぇ・・・、
   これは、クラスのボールなのよ。クラスのボールをひとりじめしてい
   るのね。クラスの他の子はどう思っている?」
  「いや。」
  「どうして?」
  「だって、みんなのボールだから。」
  「だから?」
  「みんなも使いたい。」
  「うん、そうだろうね、きっと、ひとりじめしている事を、みんな怒っているかな。」
 
  ここで2枚目の絵カードを出す。


  「やっぱりそうみたいね。」
  
3、「じゃぁ、この子、ボールを一人占めしないで、どうしたら良いの?」
  「返す。」
  「返して、どうするの?」
  「みんなで使う。」
  「そうね。」
  
  ここで3枚目の絵カードを出す。
  
  「クラスのボールなんだから、みんなで使うものだからね。
   もう、みんな怒っていない?」
  「うん。」



(10)
1、「どうしているのだと思う?」   
        給食当番の時、すきなおかずが出た。自分のだけにたくさん入れたので、もんくを言
        われている。
2、「もんくを言っている人はどう思っている?」 
        自分もほしいし、他にほしい人もいるかもしれないのに”ずるい”と思っている。   
3、「どうすれば良い?」            
        ほしい人みんなのが同じようになるようにくばる。 



1、「この子、どうしているのだと思う?」
  「給食? ずるい? あっ、自分のを沢山にしている。」
  「そう。良くわかったね。給食当番の時に、自分の食器に沢山入れて、友達に
  ずるいって言われているのね。」


2、「でも、ずるいって言った人はどうしてそう言ったの? どうおもっているの?」
  「自分も欲しい。」
  「そうか、欲しい人は他にもいるのに、当番だからって、自分のだけ沢山入れる
   のがずるいって事?」
  「そう、そう。」


   ここで2枚目絵カードを出す。
  
  「あ、やっぱりそうだったみたいね。」


3、「じゃぁ、この子はどうしたら良かったの? みんなが良い気持ちになるには?」

  と言いながら3枚目の絵カードを出す。
  
  「みんなにあげる。」
  「そうね、自分だけがほしいんじゃないのね。欲しい人みんなに同じようにあげないとね。」
(11)
1、「どうしているのだと思う?」   
        友だちが、おとしものをひろってくれたけれど、知らん顔をしている。
2、「ひろってくれた人はどう思っている?」
        せっかくひろったのに知らん顔をされて、その人は良い気分ではない。
       「もう、ひろってやるものか。」と思っているかもしれない。
3、「どうすれば良い?」      
        親切にしてくれたり助けてくれたりした時は「ありがとう。」という。
( この絵のように、わざわざ相手の手をにぎらなくても良い。)



1、「女の子がね、この男の子のえんぴつを拾ってくれたんだって。男の子、どうしている?」
  「知〜らないって。」
  「うん、せっかくひろってくれたのに知らん顔をしているんだね。」
  
2、「そんな事をされたら、ひろったこの女の子、どんな気持ちかな。どう思っているかな?」
  「ふん、せっかく人が親切にひろってあげたのにって。」
  「そうだろうね。良い気分じゃないよね、無視されたら。」
  
  ここで2枚目の絵カードを出す。


  「ほら、やっぱり怒っている。何て言っている?」
  「もう、ひろってあげないよ。」


3、「うん。じゃぁ、この男の子、拾ってもらった時、どう言えば良かった?」
  「拾ってくれてありがとうって。」
  「そうね、友達に親切にしてもらったり、助けてもらったりした時はありがとうって言うのね。」
  
  ここで3枚目の絵カードを出す。
 
  「ほらね。」


(12)
1、「友だちの家に遊びに行ってもだれも出てこなかった。かぎがかかっていなかったので、
  だまって家にあがりこんだ。この子は何をしている? そしてどうなったのだと思う?」
        だまって家にあがりこんで遊んでいたら、そこのおばさんが帰ってきた。
2、「おばさんはどう思っている?」 
        よその子が、だまって家の中に入ってきていたので、そのおばさんはびっくりして
        いる。どうしてそんな事をするのか不思議に思っているかもしれない。
3、「るすの時はどうすれば良い?」      
        帰る。よその家に勝手に入ってはいけない。


1、「ほら、これを見て。これはね、この子の家じゃないの。この子ね、お友達の家に遊びに来
  たんだけどピンポンをならしてもだれも出てこなかったので、黙って家に上がりこんだのよ。
  何をしているの?」
  「車で遊んでいる。」
  「えっ、ここはどこだっけ?」
  「友達の家。」
  「友だちは今、家にいるの?」
  「いない?」
  「そうね、いないのに家にあがりこんでしまったのね。」
  「あっ、この人はだれ?」
  「お母さん。」
  「だれの?」
  「この子・・・、じゃなくて友達のお母さん?」
  「そうね、このおばさん、どうしてこんな顔しているの?」


2、「びっくりしている。」
  「うん、びっくりしている顔だね。」


  ここで、2枚目の絵カードを出す。
  
  「このおばさん、どう思っているの?」
  「は〜〜って!!」
  「は〜〜っ?」
  「うん、どうして、男の子がいるのかなって。」
  「あ、そうか、ここのうちの子はいないのに、一人で遊んでいるのはおかしいってこと?」
  「うん、そう。」
  
3、「この子、はじめピンポンをならしたんだったよね。」
  「うん。」
  「でも、その時はだれもいなかったんだよね。」 
  「うん。」
  「るすの時には、どうすれば良いの?」
  「待つ。」
  「家の中で?」
  「ううん。」
  「外で待つんだね、待っても帰って来ない時は?」
  「帰る。」
  
  ここで3枚目の絵カードを出す。


  「よその家に、勝手にあがりこんではダメなんだね。留守だったら?」
  「帰る。」
(13)
1、「どうしたのだと思う?」   
        友だちと2時にやくそくをしていた。気がついた時は、もうやくそくの時こくを1時
        間もすぎてしまっていた。
2、「やくそくをした相手はどんな気持ち?」 
        やくそくを守らなかった事を許せない気持ち。「まだかな、まだかな。」
        とずっと待っていたのかもしれないのだから。
3、「このまま放っておけばよい? どうすれば良い?」          
        今からでも、電話をしたり、やくそくの場所やお家に行ったりして、わすれていたこ
        とをあやまる。


1、「これ、どうしたのだと思う?」
  「この子と約束をしてた。でも約束を忘れてたの。」
  「うん、良くわかったね、凄い! 何時に約束をしていたの?」
  「2時。」
  「うん、今は、何時?」
  「えっ、時計がないからわからない。」
  「あ、今って・・・A^^;、今は何時ってことじゃなくて、この絵では、何時って。」
  「3時。」
  「うん、約束の時間を1時間も過ぎてしまているってことね。」
  
2、「約束をした友達、どうしているだろうね?」
  「?」
  「待っている?」
  「わからん。」
  「まだかな、まだかなって待っているかもしれないよ。」
  
  ここで2枚目の絵カードを出す。


  「あ、本当だ。」
  「ずっと、待っているのかな? 怒っている?」
  「わからん。」(^_^;)


3、「どうしよう、このまま放っておく? どうしたら良い?」
  「わからん。」(;^_^A
  
  ここで3枚目の絵カードを出す。
  
  「どうしている?」
  「謝っている。」
  「そうね、約束をしたのに行かなかったら、約束を破ったことになるね。今からでも、
  約束の場所に行ったり、もし怒って帰ってしまっていたらお家に行ったり電話をした
  りして謝らないといけないね。」
  「ふうん、そうか。」  A^^;
(14)
1、「お母さんの大事なグラスを割ってしまった。今、何をしている?」 
        お母さんにわからないように、割れたグラスをだまってすてようとしている。
2、「お母さんはどんな気持ち?」
        だまっていたら、お母さんはますます悲しくなる。
3、「どうすれば良かった?」    
        自分からしょうじきに言ってあやまる。だまっていてもみつかる。



1、「この子、何をしているの?」
  「コップを割って、ゴミ箱に捨てている。」
  「うん、グラスを割ってゴミ箱に捨てているのね。これね、お母さんが大事にしていた
   ものなんだって。お母さんに言ったのかな?」
  「さあ・・。」
  「この子の顔を見て考えて。」
  「内緒かな・・。」
  「うん、お母さんの大事なグラスを割ったのにお母さんに内緒で捨てようとしているのね。」


2、ここで2枚目の絵カードを出す。
  
  「あっ、お母さんにみつかったみたいね。」
  「お母さん、どんな気持ち?」
  「悲しい気持ち。」
  「えっ、何が悲しいの?」
  「コップを割ったから。」
  「他には?」
  「?」
  「う〜〜ん、グラスが割れたのも悲しいね。でも、この子が黙ってそのグラスを捨てた
   ことも悲しいよ。 ちょっと、お母さんにどっちの方が悲しいか聞いておいで。」


  (通級教室のマジックミラーから様子を見て下さっているお母さんに聞きに行かせる。)

3、「どうだった? お母さん何て言っていた?」
  「黙って捨てたのが悲しいって・・。」
  「そうか、そうだよね。」


  ここで、3枚目の絵カードを出す。
 
  「グラスが割れた事より、黙っていたり、嘘をついたりされる事の方が、お母さんは悲しいんだね。」
  「ほら、この子、何て言っているの?」
  「お母さん、グラスを割ってごめんなさい。」
  「お母さん、どんな顔している?」
  「にこにこ笑っている。」
  「うん、良かったね。」
(15)
1、「この子たちは、どうしているのだと思う?」 
       みんなはドッジボールをしたいと言っている。テレビゲームをしたかったので、
       「ドッジならしたくない!」とどなるように言っている。でも、みんなと遊びたい。
2、「みんなはどんな気持ち?」 
       いやな言い方をされたので、おこっているかもしれない。
3、「またいっしょに遊びたい。どうすれば良い?」    
       「ごめん。」とあやまって、「今度またしようね。」と気持ちをつたえておく。



1、「この子たち、どうしているの?」
  「この子らは、ドッジボールをしたい。この子はゲームをしたいの。」
  「あ、そうか。一人だけドッジをしたくない、ゲームが良いって言っているのね。」
  「どんな言いかた?」
  「おこってる。」
  「おこって、どなるような言い方なのかな。うん、他の人はにこにこしているのに、
   この子はこわい顔をしているね。」


2、2枚目の絵カードを出す。
  
  「そんな言いかたをされてみんなどんな気持ちかな?」
  「おこってるよ。」
  「うん、みんなおこってしまったみたいね。ここ、なんて書いてある?」
  「かんじわるいって。」
 
3、「ドッジをしたくないのは仕方がないけど、言い方が良くなかったのかな?」
  「どう言えば良かったの? この子、みんなと遊びたいんだと思うんだけど。」
  「ゲームをしようよ。」
  「うん、でも、あとの3人はゲームよりドッジの方が良いって言っているよ。でも、
   この子はドッジはしたくないのね。どう言えば良いのかな?」
  「?」
  「自分はドッジはしたくないって事と、でも一緒には遊びたいって事を言わないといけないね。」
  「うん。」
  「じゃぁ、なんて言うの?」
  「ドッジはしたくない。でも一緒に遊びたい。」
  「うん。A^^; そうね。」


  ここで3枚目の絵カードを出す。

  「ほら、この子、何て言っている。」
  「こんどしようね。ごめんね。」
  「今はしたくないけど、又、一緒に遊ぼうねって言っておかないと、友達には
   気持ちはわかってもらえないね。」
  「今度は、又、みんなとゲームもできたら良いね。」
  「うん。僕、ゲームしたい。 A^^;

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