2004.12.19

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状況の認知絵カード3
 
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指導事例

(1)「スーパーマーケットって広いなあ。ああおもしろい!」


「スーパーマーケットでお買い物したことあるね?」
「ない。」
「おかずやお菓子をお母さんとスーパーに買いに行くことあるでしょう?」
「○○○○で買う。」
「それが、スーパーマーケットよ。」
「これが欲しいとき、どうすれば良いの?」
「レジに行く。」
「うん、自分で勝手に持っていくの?」
「お母さんにこれ買ってって。」
「お母さんは、他のものと一緒にかごに入れてレジでお金を払うんだね。」
「これ、ここの子、スーパーの中で走りまわっているね。どう思う?」
「ダメ。」
「うん、他のお客さんもいるし迷惑だね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



スーパーマーケットには買い物に行きます。
家の人と行くときは、一緒に歩くようにします。
スーパーマーケットにはたくさんの品物が並んでいます。その品物はお店のものです。
家の人と一緒に必要なものを選んで、店内用の買い物かごに入れます。
かごに入れたものの代金はレジに並んで払います。
お金を払ったら、もう品物は買った人のものです。ふくろに入れて家に持って帰るこ
とができます。
(2)「レストランではどうしたら良いの?」

「ここ、レストランね。レストランで食べたことある?」
「あるに決まってる。」
「うん、レストランで何を食べた?」
「ラーメンとか、お子さまランチとか、アイスクリーム。」
「ラーメンもあったの。メニューがあったでしょう?」
「メニューって?」
「レストランにある料理の絵や値段が書いてあるもの。」
「あ、あれ。」
「メニューを見て、食べるものを選んだ?」
「お母さんが、見てた。」
「家族みんな、同じものを食べた?」
「なんかごはんとかお肉とかあるのを食べてた。」
「食べたいものを注文できるからね。」
「お金を払うときはそばにいた?」
「うん。5千円札を出してた。」
「よく見てたね。 裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



レストランには食事に行きます。
空いている席にすわります。お店の人が案内してくれることもあります。
自分が食べたいものを決めます。メニューを見て選ぶこともできます。
一緒に行った人それぞれが、一人ひとり違うものをたのむこともできます。
みんなが食べるものを決めたら、お店の人に注文をします。
注文したものが運ばれて来たら食べます。
食べ終わって店を出るときには、お金をはらいます。
一緒に行った人みんなで店を出ます。
(3)「ハンバーガー、早く食べたい。まだですか!」


「ここはハンバーガーショップです。」
「○○○○○○?」
「うん、そういう名前のお店があるね。こんなふうに並んで買うの?」
「先生、知らんの?」
「行ったことはあるよ。この子、『まだですかぁ』って言ってるけどまだなの?」
「まだまだ、並んでるから。」
「順番なんだね。順番が来たら、注文できるの?」
「ポテトとかジュースとかも買えるよ。」
「お金は?」
「ここで払う。」
「払ったら、食べても良いの?」
「違う。持って帰って食べる。」
「でも、ここで食べている人もいるよ。」
「待ってるのと違う?」
「食べているみたいよ。」
「あ、食べてた、食べてた。奥にいすがあって食べてた人いた。」
「○○○○○○に行った時?」
「うん。」 
「では、裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


ここは、ハンバーガーショップです。
注文をするために、カウンターにはたくさんの人が並んで順番を待っています。
この子も列の後に並んで、順番が来たら、注文することができます。
注文したものの用意ができるまで待ちます。待っている間にお金を払います。
店の中のテーブルで食べることができます。
「持ち帰ります。」と言ってふくろに入れてもらい、店以外の場所で食べる人もいます。
店で食べた人は、食べ終わったら、ゴミやトレイを片付けてから出ます。
(4)先生が「今度、テストをします。」と言った。 「えっ、何のテスト?」


「テストをするんだって。何のテストがあるの?」
「・・・・・。」
「今は、何の時間?」
「音楽。」
「音楽の時間に漢字のテストをする?」
「しない。」
「先生、リコーダーを持っているよ。」
「じゃ、リコーダーのテスト。」
「うん、多分そうね。音楽の時間にリコーダーを持って言っているんだkら、きっとそうだね。
 でも、なんで、この先生、今ではなくて次の時間のことを言っているの?」
「・・・・。」
「次の時間まで、いっぱい練習しておいてねということとちがうかな。急にテストをしますって
 言われたらあわてるよね。次までしっかり練習をしておいたら、今より上手になるし、心の
 準備が出来ていておちついてテストを受けられるよね、きっと。
 裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」




今は、音楽の時間でリコーダーの練習をしているところです。先生は音楽の時間の話をしているのです。
先生が「今度、テストをします。」と言ったのは、「次の音楽の時間にリコーダーの演奏のテストをします。だから、それまでにしっかり練習をしてください。」という意味なのです。練習をすれば、むずかしいところもできるようになるかもしれません。練習の仕方がわからないときは、先生に相談することもできます。
(5)教室の中で、皆がさわぐ声がうるさくてがまんができない。
先生が「まじめにしなさい!」と大きな声でどなった。先生を怒らせるなんて、みんなにも腹
が立つ。「静かにしろ〜!」 


「この子たち、今、何をしているのだと思う?」
「けんかしている。」
「うん、この子たちはそうだね。こっちの子は?」
「何か書いている。」
「今、授業中で、みんなで模造紙に何かを書いているんだね。それなのに、
 さわいだり、けんかをしたりしている人がいるから、先生が?」
「まじめにしなさいって。」
「怒っているね。あれ、この子も怒っているね。」
「うん。」
「みながうるさくしているのもいやだし、先生が怒っているのもいやなのかな。
 裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



さわがしい教室でつらくなったときは先生に相談することもできます。なかなか静かにならないときには、一時的に他の教室に避難するなど何か良い方法を考えてくれるかもしれません。
クラスのみんなを静かにさせて勉強をさせるのは先生の仕事です。だから先生は、さわいでいる子たちを、この場面のように大きな声で叱ることもあるのです。
(6)「黒板を見て!」と先生が言った。
「見たよ。あれ?黒板の右下の日直の名前が消えかかっている。」
 
「先生、何と言っている?」
「黒板を見て。」
「うん、この女の子、そう言われたから黒板を見ているね。」
「名前の所を見ている。」
「うん、先生は、黒板のこの名前の所を見てって言ったんだっけ?」
「『黒板を見て!』って。」
「先生が見て欲しかったのは、その黒板のどこの所だと思う?」
「ここ!」
「そうそう。先生は、皆にここに書いてあることの説明をしていたんだね。でも、見ていない人が
いたから、 わざわざ、『こっちを見て!黒板を見て!』って言ったんだね。」
「『こっちを見て!』は言ってない。」
「あ、そうだね。『こっちを見て!』って言えばわかりやすかったね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



「黒板を見て!」と言ったのは、みんなに伝えたいことが黒板に書いてあるから、それを読んで下さいという意味です。書かれたことを見ながら先生の話を聞くと、先生の話がもっとよくわかるかもしれません。
この子のように、黒板に気になるものを見つけたときには、休み時間になってから先生に相談することもできます。今は先生の話を聞きます。
(7)「お家にまっすぐ帰りましょう。」と先生が言った。
「まっすぐ進んだら、田んぼに落ちてしまう。」



「先生が何か言ってるね、何て言ってる?」
「まっすぐお家に帰りましょう。」
「うん、まっすぐに帰るって、まっすぐ前に歩いて帰るってことかな?どう思う?」
「ううん、まっすぐ行ったら、ここに行く。」
「この子もそう言っているね。じゃ、まっすぐ帰るっていうのは、まっすぐ歩いていくことではないんだね。
 どこかで寄り道をしたりしないで、そのまままっすぐ・・・。」
「家に帰る?」
「そうそう。」
「じゃ、そう言えば良いのに。」
「うん、本当だね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


「まっすぐ帰りましょう」というのは、いつも通る道を通って、さっさとお家に帰りましょうという意味です。
田んぼに落ちないように角を曲がって、道を歩いて帰っても良いのです。
帰る途中で、立ち止まって遊んだり、いつもとは違う道を通って帰ったりすると、家に着く時刻も遅くなります。お家の人が心配するかもしれません。事故や事件に巻き込まれてしまうこともあるかもしれません。
(8)「じっとしてなさい!」とお母さんが言った。
息は止めた。でも、心臓をじっと止めることはできない。



「このお母さん、じっとしなさいって誰に言ったの?」
「この男の子。」
「うん、この絵、こっちから見てね。この子が部屋の中で暴れてたのかな。」
 そばにいる女の子は何をしている?」
「宿題。」
「うん、これ、お姉ちゃんかな。お姉ちゃんが宿題をしているそばで、この男の子が暴れてたんだね。
 お母さんは、どうして、じっとしてなさいって言ったの?」
「うるさいから。」
「おねえちゃんのじゃまにならないようにじっとしてなさい、静かにしてなさいってこと?」
「うん。」
「この男の子、心臓をとめられないって言っているけど、心臓もじっととめないといけないの?」
「ううん、心臓は・・・止められないよ。」
「そうだね、静かにすれば良いんだね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



「じっとしてなさい。」というのは、この場面では「お姉ちゃんが宿題をしやすいように静かに遊んでください。」という意味です。息や心臓は止めなくてもよいのです。
お姉ちゃんが宿題をしている間は、別の場所に行くか、静かに遊んでいると、お姉ちゃんもとても助かります。
(9)「今日の宿題はノートに漢字を書くことです。」と先生が言った。「そうか、書いてくるんだね。」
 
「漢字の宿題ある?」
「うん漢字ノート。」
「書き順や、その漢字を使ったことばや短文を書いたりするノートね。
 いつも、そのノートに書いただけで覚えてしまう?」
「わからない。」
「漢字ノートの他に、漢字の宿題が出ることあるよね?」
「漢字の小テストで間違えたのを3回書いてきてって。」
「そう、小テストがあるのね。どうして3回も書くのかな?」
「間違えたから。」
「そうね。今度は間違えないで書けるように覚えるために書くんだね。」
「じゃ、この絵の『今日の宿題はノートに漢字を書くことです。』というのは書いて覚えてくるってことな
 んだね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」




ノートに漢字の練習をするときは、一字ずつ、ていねいに正しく書きます。書いて覚えるのです。覚えるためには、何回か書いて練習することが必要かもしれません。
(10)チャイムが鳴ったから教室に帰った。
「あれ? 誰もいない。みんなで僕を仲間はずれにするなんてひどい!」



「教室に帰ったのに誰もいないよ。どうして?みな、どこかにワープした?」
「黒板に書いてある、体育館にいるんだよ。」
「ほんとうだ、机の上にも脱いだ服が置いてあるね。」
「そうだよ。体育の時は、遊び時間に着替えたら良いのに。」
「○○ちゃんはいつもそうぢているの?」
「うん、先生がそう言う。」
「ふうん、先生は着替える時にはずっとそこにいるの?」
「いない。」
「えっ、どうして?」
「知らない・・・・・あっ、先生も着替えてくる。先生も遊び時間の間に着替えるんだ!」
「きっと、そうなんだね。先生がいつもいるわけではないから、先生の話や、周りの子の様子や、
 黒板に書いた字をよく見て行動することは大事なことなんだね。
 では、裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



黒板には「3時間目の体育は体育館でします。」と書いてあります。これは先生からのお知らせです。クラスのほかの友だちは、これを読んで体操服に着替えて体育館へ行ったのです。すぐに体操服に着替えて体育館へ行くとよいです。これから体育館へ行けば、一緒に体育をすることができます。
(11)「県名なんて簡単だ。あの子まちがえた、もっとちゃんとやれよ!」


「社会の授業中に、都道府県名を発表しているんだね。この子が間違えて、この子がそれを
怒っている場面だね。」
「この子はわざと間違えているのだと思う?」
「違う。」
「うん、都道府県名を覚えるのは苦手で、一生懸命覚えようとしても覚えられないのかもしれないね。
 こっちの子はそれが得意で簡単に覚えられたから、この子がわざと間違えていると思っているんだね。
 でも、わざとではないんだね。」
「自分は得意でも相手は苦手、自分は苦手でも相手は得意なこともある。
 どちらも、お互いに相手を責めずに、がんばってねと応援できると良いね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



一生懸命まじめにやっていても、まちがえることはあります。
まちがえた人は自分でもくやしく残念に思っています。
ほかの人に、まちがえて欲しくない気持ちを伝えるときには、
「がんばって!」と応援するとよいです。
(12)「あっ、またゲームオーバーになった! どうしてだ!」

「○○君は家でゲームを良くする?」
「する。」
「先生はゲームはあまりしないからわからないけど、何時間も続けてやるの、面白いの?」
「ぼく、うまいで。」
「この子怒っているみたいだけど、すぐにゲームオーバーになってしまうの?」
「なる時もある。でも、作戦を立てたら大丈夫。」
「作戦?」
「うん、どんな武器を使うかとか・・。」
「へえ、その作戦っていつもうまくいくの?」
「うん、この間なんて・・・・・・・・。」
「すごいんだね。この子もそんなふうに色々考えてみたら、ゲームももっと面白くなるかもしれないんだね。」
「では、裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ゲームで思いどおりにならないとき、とてもくやしいです。
ゲームでは、うまくいくときといかないときがあります。むずかしいゲームも簡単なゲームもあります。
むずかしいゲームはやめておくこともできます。むずかしいゲームに挑戦するときは、落ち着いて、どうすればうまく行くのか考えて工夫することもできます。
思い通りにいかないときに、どうすればうまくいくか考えながらゲームをするのが楽しいと思う人もいます。
(13)クイズの本を借りた。「答えがわかった。ここに書こう!」


「本にのっているクイズをしているんだね。答えがわかったから、『ここに書こう!』って言っているね。あれ、
でもこの本に書いて良かったのかな?」
「うん。」
「家にある本だったら良いよね。でも、友だちや図書館から借りたほんでも書いて良いの?」
「だめ。」
「そうね。借りた本に勝手に書き込むのは良くないよね。困ったね、どうしたら良いかな。
 裏に、どうしたら良いか書いてあるかもしれないから読んでみようか。」



図書館や友だちに借りたクイズの本の答えがわかったときは、別の紙や自分のノートに書くとよいです。次にそのクイズの本を読む人も、自分でクイズの答えを考えて楽しみます。
借りた本は特にていねいにあつかうことが大切です。次に読む人もていねいにあつかわれたきれいな本でクイズを解くことができます。
(14)おじいちゃんのお葬式。「ねぇ、おばあちゃん、おばあちゃんはいつ死ぬの?」

「これ、お葬式だけど、○○ちゃんはお葬式って何か知っている?」
「だれかが死んだんでしょ?」
「そう、この写真のおじいさんが亡くなったのね。人は一度死んだらもう生き返ることはない。
 おばあちゃんも悲しんでいる。『いつ死ぬの?』なんて聞いたら、おばあちゃんはますます悲しくなってしまうよ。
 こんな時にはね、おばあちゃんを元気づけてあげると良いね。どう言えば良いか裏の文を読んでみよう。」



おばあちゃんもいつかは亡くなります。でも、それがいつなのかはだれにもわかりません。生まれてきた人はみんないつかは亡くなります。死ぬときのことを考えると、恐い、寂しい気持ちになる人が多いです。おばあちゃんが亡くなったときのことを考えて心配になったときは、「おばあちゃん、元気で長生きしてね。」というと良いです。
(15)「のどがかわいた。おばさん、ジュースを出して! ケーキも食べたい!」
                 (友だちの家に遊びに行った時のルール その1)


「友だちの家に遊びに行った時は挨拶するね。何て言うの?」
「こんにちは。」
「そうだね。お家の中で遊ばせてもらうんだったら、『おじゃまします。』って言えば良いね。
 ねぇ、お友達の家って、ゲームとか色々珍しいものがある?」
「忘れた。」
「この絵の子、あちこち探そうとしているのかな。トイレはどこかなとか。ね、トイレって勝手に使っても良いのかな?」
「わからない。」
「あのね、自分のおうちとよそのお家は違うんだよ。自分のお家なら黙ってトイレに行くけど、
よその家におじゃましている時には、『トイレを貸してください』って断るのがエチケットなんだよ。」
「のどがかわいたり、お腹が空いたりしたらどうしたら良いと思う。」
「『ジュースを出して』って言ってる。」
「この子は、そう言ってるね。でも、そう言わないで、そんな時には、『すみません。のどがかわいたのでお水を飲ま
せてください』
 って言うと良いよ。」
「お腹が空いたときには、お家に帰っておやつを食べると良いね。」
「帰るときのあいさつは?」
「おじゃましました。」
「はい。では、 裏にこの絵の説明文があるから読んでみよう。」



友だちの家に入るときには、「おじゃまします。」とあいさつをします。
友だちが遊ぶ部屋で一緒に遊びます。トイレに行きたくなったときは、トイレの場所を教えてもらってから使わせてもらいます。のどがかわいたときは、「お水を下さい。」と頼むと良いです。「おやつを下さい。」と言うのは良いことではありません。
帰るときは遊んでいたおもちゃや本を片づけてから帰ると、友だちは助かります。帰るときには、「おじゃましました。」とあいさつをします。
(16)「ここには何が入っているのだろう、調べてみよう! 」
        (友だちの家に遊びに行った時のルール その2)


  
「お友達の家で遊ばせてもらっているんだね。お友達の家であちこちの戸をあけて中をのぞくのは良いと思う?」
「だめ。」
「そうね。ここにあるのはここのお家の人のものだからね、勝手にあけたり、さわったりしたらいけないんだね。
 他にもよその家にはその家のルールがあるかもしれないよ。見える所に置いてあるものでも、さわってはいけないも
のもあるかも知れない。
 そのお家の人に聞いて『良いよ。』と言ってもらってから見せてもらうと良いね。」
「では、裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」




友だちの家には、珍しい物が置いてあるかもしれません。
その中やその向こうに何があるのかが気になる引き出しや戸などもたくさんあります。
でも、その家にあるものは、その家の人のものです。自分の家のものでないものを勝手に開けたりさわったりするのは良いことではありません。
どうしても気になるものは、友だちやその家の大人の人に頼んで「良いよ。」と言っても
らってから見せてもらうようにします。
(17)電話連絡の仕方

「はい。」                         「いいえ。」
  ↓                           ↓
「##(自分の名前」です。○○くんはおられますか?)   「すいません。まちがえました。」
  ↓             ↓             ↓
「はい。」          「今、いません。」      番号を調べてもう一度かけます。
○○くんが「はい。」       ↓
  ↓           「では、またかけなおします。さようなら。」
「##(自分の名前)です。   
(連絡する内容を伝えます)」
  ↓
○○くんに連絡したことを
繰り返して言ってもらいます。
うまく伝わっていたら
「さようなら。」と言って、電話をきります。


「電話をかけるんだね。クラスの連絡網の電話だね。」

「まず、『**さんですか?』って聞いて、『はい。』って相手が答えたら『##です。』と自分の名を名のって
 用件を伝えるんだね。相手に用件が伝わったか確かめて、さよならと言ってから電話を切るのね。
 ちょっと練習をしてみようか。」

「相手がいなかったら、『では、またかけなおします。さようなら。』と言ってあとからまたかけ直すといいね。
 電話にでた人に伝えてもらうこともできるよ。では、その練習をしよう。」

「もうひとつ、電話番号を間違えてかけてしまった時は『**さんですか?』と聞いたら『いいえ。』と相手が
 答えてくれるから、 『すいません。まちがえました。』とていねいにあやまらないといけないんだよ。
 裏にもそのことが書いてあるから、読んでみよう。」


誰にどんなことを連絡するのか、考えておきます。メモにしておくこともできます。
受話器を持って、相手の電話番号のボタンを押します。
呼び出し音が鳴り終わって、相手の人がでたら、「**さんですか?」と尋ねます。
以下、表の字を見ながら説明します。
(18)「お姉さんの名前は? 生年月日は? 電話番号は? 身長は? 体重は?」
  町で会った知らない人に、何でも聞いて良いの?  
                                     (会話のルール その1)



「この子は、このバス停でこの女の人とはじめて会ったんだね、きっと。この子はこの女の人の事を知りたいのかな。
 でも、突然にこんなふうに話しかけられて、この女の人はどうだろう、うれしそう?」
「ううん、何かいやそうなびっくりしているような・・・・。」
「そうね、ふつう、こんなふうにバス停ではじめて会った人にこんな質問をすると、相手はびっくりするよ。
 それは失礼なことだからね。」
「知っている人だったら?」
「知っている人だったら、知らん顔しないで『こんにちは。』ってあいさつをするのは大事なことだね。
 他に相手から、『どちらにおでかけ?』とか聞かれることもあるかもしれない。
 そんな時には、『ちょっと、買い物に。』とか『遊びに。』とか簡単に答えれば良いよ。
 相手も、あいさつのつもりで聞いているだけのことが多いからね。」
「では、裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


出かけた時には、一緒に行った人と話をします。
この子は、バスを待っている時に初めて出会う人に話しかけています。知らない人に突然に、名前や生年月日などを聞くのは失礼なことです。相手の人はびっくりしたり、困ったりしてしまいます。
(19)自分が話したいことは、だれにでもいつでもどこででも話して良いの?
                                     (会話のルール その2)


「この子、話したいことがあるんだね。自分が話したい事はだれにでもいつでもどこでも何でも話しても良いのかな?」
「わからない。」
「知らない人にとつぜんに話しかけるのは止めた方が良いね。それと、急いでいいる人に話しかけるのも迷惑だね。
 急いでいるかどうかは、様子を見ていたらわかることもあるけど、もしわからなかったら、
 『今、ちょっと良いですか?』と、相手の都合を確かめると良いかもしれないね。
 わからないことは、お家の人や先生に教えてもらうと良いよ。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



話したいことがある時に話す相手は、主に、家族や友達や先生などそれまで話したことがある人です。
急いでいる人もいるので、話を聞く時間がある人に話します。「今、いいですか?」と相手に確認することも大切です。
話して良い人、良い時間、良い場所、良い内容がわかりにくいときは、(   )に相談することもできます。
(20)自分が話したいことは、どんどん話しても良いの?  (会話のルール その3)

  
「この子、お話をしたいんだね。でも、この相手の人、お話を聞いてくれている?」
「ううん。」
「えっ、どうして。この子がお話をしているのに聞いてくれていないの?」
「なんか、話をしている。」
「あっ、この子とではなくて、今、この二人がお話をしているってことね。
 そうだね、良く気がついたね。
 この二人のお話が終わったら、この子の話を聞いてくれるかな。」
「・・・・。」
「自分が話したいことがあっても、その時、他の人が話していたら待たないといけない
 んだね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


誰かに話すときは、その人が話し終わるまで待ちます。相手の話が途切れるのを待って自分の話したいことを伝えます。
会話の途中に話しかけられると、相手の人たちは困ってしまうことがあります。
(21)自分が質問したのに、その答えではなく質問が返ってきた。 どうしたら良いの?
                                           (会話のルール その4)
  
「この子、いっぱい話したいことがあるみたいね。
 あ、でも、自分が話しているときに相手に質問をされたんだって。自分が話しているつもりなのに、相手に質
問をされたら
 びっくりするよね。こんなこともあるんだね。」
「○○さんが、話しているときに、友だちから逆に質問をされたりしてことある?」
「忘れた。」
「じゃ、もし質問されたらどうしたら良いのかな?」
「質問には答える。」
「うん、答えられることには答えれば良いね。答えられないこと、答えたくないことがあったら?」
「答えない。」
「うん、お互いにお話をしあう、それを会話と言うのだけど・・会話では、お互いが交替にに話す。話したくないことや
 話しにくいことがあったら、『それわからないよ。』とか、『ごめん、それ内緒。』とか言って答えなくても良い時もあるよ。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


話を聞いている人も、聞きながらいろいろなことを感じたり考えたりしています。
だから聞いている人もその考えの中で、知りたいことを質問してくることもあるのです。
質問されたことで知っていることは答えます。知らないことや答えにくいことには、「それはわかりません。」と答えても良いのです。
(22)「この虫の説明をしてあげるよ。」

「この子、虫のことをよく知っているみたいだね。だから、虫のことをいっぱい話したいんだね。
 みんな、聞いてくれそう?」
「・・・・。」
「この子は?」
「かゆいって。」
「うん、虫にさされて、かゆくて、お話を聞く気になれないかもしれないね。」
「この子は?」
「こわいって。」
「虫は好きではないみたいね。」
「この子は?」
「聞いてる。」
「そうね、虫の話を聞きたい子も、聞きたくない子もいるんだね。本当は聞きたいけれど、今は疲れていて
 いやだという子もいる。一人ひとり違うね。相手が聞きたいかどうかを考えたり確かめたりしながら、
 話すことは大事だね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」

この友だちはこの虫の話に興味を示しているようです。
しかし、いつもいつも、相手が虫の話に興味を持つとはかぎりません。自分は好きなことでも、相手も同じように好きとは限らないのです。
この場面の他の子のように、虫が苦手だったり、暑さで疲れていたり、虫にさされてかゆかったりなど、理由があって話に興味を示せない人もいるかもしれません。

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