2001.11.19(2004.10.2更新)

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五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五

状況の認知絵カード1 

五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五五

指導事例

(1)「お〜い、ボールを投げるぞ!」
「ここで、素振りの練習をしよう!」
「待て〜! 犬が逃げた!」
「包み紙、ポーイ! このハンバーガーおいしいな。」


「この絵を見て! 何をしている?」
「えっとね、ボールを投げている。あ、おじいさんにあたった。
  犬がいる。つないでない。」
「え、犬が勝手に遊びに来たのではないの。」
「ここ、犬をつなぐひもを持っている。」
「ほんとうだ、良く見つけたね。」
「でも、ボール遊びをしたり、犬を放したりしたらいけないの?」
「うん。」
「どうして?」
「ほら、ここに書いてある。」
「そうだね、書いてあるね。犬を放したらいけない理由は?」
「だってほら、この赤ちゃんが泣いてる。」
「そうね、小さい子にほえかかったり、かみついたりしたらいけないものね。」
「こんな立て札、見た事ある?」
「ない。」
「そう。今度、公園に行ったら見てみて。他に何か公園ではしてはいけない事を
 している人っている?」
「あ、この子、ごみを捨てている。・・・この子、バットを振っている。」
「本当ね。こうやって公園をきれいに掃除してくれているおじさんもいる。
 休んでいるおじいさんや、遊んでいる子もいる。
 公園には色々な人が来る。ルールを守らないと困る事になりそうね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは公園です。
ボールを投げている子がいます。それがお年寄りに当たってしまいました。せまい
所でボールを投げると、人に当たってしまうことがあります。
バットをふりまわしている子がいます。そばには、走りまわっている子がいます。ふ
りまわしているバットが、この子たちに当たってしまうかもしれません。
リードを持って犬をおいかけている子がいます。散歩に来て、犬が逃げてしまった
ようです。犬はほえています。赤ちゃんが泣いています。赤ちゃんを抱いている人
も、困っています。
ハンバーガーの包み紙をポイ捨てしている子がいます。ほうきを持ってそばに立っ
ている人は、この公園の掃除をする人です。この人がポイ捨てしたゴミの掃除をす
るのです。ゴミをくずかごに捨てると公園は汚れずにすみます。
入り口の立て札には、公園を気持ちよく利用するためのルールが書いてあります。
(2)「できた! 僕のを見て!」

「あれ?この子何をしているの?」
「先にしてもらう。」
「えっ、なになに、どういう事?」 
「ほら、男の子を押している。」
「本当だ。突き飛ばしているね。何がしたいんだろう?」
「先生にマルをもらう。」
「あ、そうか。自分のに早くマルをしてほしいから、順番ぬかしをして
 見てもらおうとしているのね。」
「周りの人、どうしている?」
「怒っている。」
「本当だ。この指でさしている子は、何を言っているのかな?」
「こら〜、人を突き飛ばしたらだめじゃん!」
「うん、そんな感じね、この座っている女の子は?」
「怒っていない。」
「じゃぁ、悪くないと思っているんだ。」
「違うって! 見てないんじゃん!」
「あ、そうかそうか、見てなかったのか。先生は?」
「びっくりしている。」
「うん、みんな黙って順番を待っているのに、そんな人がいたらびっくりだよね。」
「この後、先生、この子に何と言うだろうね。」
「止めなさい! 順番抜かしをしたらだめ!」
「うん、他には?」
「?」
「友だちを突き飛ばしたことは?」
「だめ!」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


ここは教室です。
できたプリントを持って一目散に先生の所に走って行った子がいます。通り道にい
た子は、背中を押されて転びそうになっています。
先生に見てもらうために大勢の子が並んでいます。後から来たのに、先に見ても
らおうとしているこの子を見て怒っています。先生も驚いています。
プリントを見てもらう時には、並んでいる人の列の後ろに並びます。もしこの子が
そのことを知らないのなら、そのことを教えてあげると良いです。
(3)「僕、スケボーがうまくなった。 今、そっちに行くよ!」


「これ、何をしているの?」
「えっと、この人とこの人はスケボーをして遊んでいる。」
「この人たちは?」
「写真を撮っている。」
「そうそう、ここにカメラを持った人がいるもんね。」
「あれ、このカメラマン、怒っているよ、どうして?」
「だって、これでは、じゃまになるもん。」 
「あ、写真を撮るのにじゃまになっているのね。」
「この二人は写真を撮っているのには、気がついているのかな?」
「気がついていないかも。」
「どうして?」
「遊んでいるから。」
「遊びに夢中で気がついていないって事?」
「うん。」
「そうかもしれないね。ここに並んでいる人たちは怒っている?」
「ううん。」
「あ、一人だけ、困った子だって顔をしている人がいるよ、どの人?」
「この女の子の後ろの人。」
「うん、良くわかったね。嫌な時には、ことばだけではなく、こんなふうに
 顔や態度で嫌だって気持ちを伝えている人もあるんだね。」
「この子たち、この後、何て言われるかな。」
「今、写真を撮っているから、どいて。」
「そうね。人が沢山あつまっている所では、お互いに相手のしている事を
 良く見て、気をつけ合わないとね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


ここは公園です。
スケートボードで遊んでいる子どもたちがいます。
記念撮影をしようとしている人たちもいます。カメラを構えている人は、間
に子どもがいるので、シャッターを切ることができずに困っています。
写真を撮ろうとしている人がいたら、自分は写らないように立ち止まるか、
カメラを構えている人の後ろ側を通ると良いです。
前を通ってしまったときには、できるだけ早く通り過ぎると良いです。
(4)「わぁ〜っ! 勢いをつけてこのつり革にぶら下がったら面白いぞ!」
 

「えっ、これ何? 何が起こっているの電車の中で。」
「この男の子がつり革にぶら下がって遊んでいる。」
「どうなったの?」
「この前の人の服が汚れた。」
「本当だ。他には?」
「赤ちゃんが泣いてる。」
「どうして?」
「大きな声を出してさわいだのとちゃう?」
「うん、そうかもしれないね。」
「他に、迷惑がかかっていそうな人、いる?」
「おじいさんは寝ているし、この人は本を読んでいるし・・。」
「じゃぁ、うるさくしてもかまわない?」
「ダメ。」
「ね、じゃぁ、迷惑そうな顔の人を探してみて。」
「えっと、このそばの人と、立っている人と・・・、あ、ここで
 座っている女の人。」
「そうね、良くみつけたね。」
「少しぐらいうるさくても気にならない人もいるかもしれないけど、
 電車には大勢の人が乗っているわけだから、迷惑だって思っている
 人も大勢いるはずね。
 このおじさん達だって、うるさいより静かな方が本や新聞は読みやすい
 かもしれないしね。」
「だから、色々な人がいるこんな場所ではどうするの?」
「暴れない、静かにする。」
「そうね。人に迷惑がかかる事はしてはいけないね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


ここは電車の中です。
大きな声を出しながら、つり革にぶら下がって遊んでいる子がいます。
その子の靴で、前にすわっている女の人のスカートが汚れてしまっていま
す。
赤ちゃんが泣いています。眠っているお年寄りがいます。本や新聞を読ん
でいる人もいます。
つり革は、電車が揺れたときに、倒れないようにつかむためのものです。
あみだなは荷物をのせるところです。
電車の中では、空いている席に座るか、つり革や手すりを持って立つかし
て静かに過ごします。窓の外の様子や車内広告を見ていることもできます。
(5)「へへののもへじ。どうだ、面白いだろう!」 


「この絵で気になることある?」
「あ、この子、落書をしている。」
「今、何の時間なの。」
「そうじ時間。」
「うん、なのに、この子は何で落書をしているの?」
「だって、今、掃除の時間だって気がついていないから。」
「あ、そうなのか。掃除の時間だってことを忘れて、面白そうだから
 チョークで落書をしているのか。
 他の子は、掃除しているね。落書なんか面白くないのかな。」
「掃除の時間は掃除をしないとダメ。」
「そうね。他の子も落書はしたいかもしれないけど、今は掃除の時間だから、
 掃除をしているのね。」
「あ、注意をしている人がいるよ。どの人?」
「先生とこの子。」
「この子は何て言ってるの?」
「そんな所で遊んでいたら、先生に言うよ!」
「あ、そうか。女の子が自分で言って聞いてくれないときは先生に言うのね。
 先生に言って、どうするの?」
「おこる。」
「うん、おこってもらうんだね。どうしておこられるんだっけ?」
「落書をしたから。」
「そうね。掃除の時間なのに遊んでいるからね。
 今は何の時間なのか。自分は何をするのか、何をしたらいけないのか。
 周りの人は何をしているのか。
 叱られるかどうかではなくて、自分はどうするのかをしっかり考えて行動を
 することが大事ね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



今は掃除時間です。
ほうきで床をはいている子たちがいます。ぞうきんで机をふいている子がいます。
椅子を机にのせている子がいます。皆、掃除をしています。
掃除をしないで、黒板に落書きをしている子がいます。今は何をする時間か、自
分の役は何かがわかっていないのかもしれません。わからないときは、先生に
詳しく教えてもらうと良いです。
(6)「あの子、泣いている。そばのかっこいい自転車はあの子のかな。」

 
「これどうしたの?」
「こけて泣いている。」
「うん、この大きい子は?」
「見ていて、あっちへ行ってる。」
「あ、そうね。小さい子が泣いているのにしらんぷりして通り過ぎようとしている
 ね。」
「このまま通りすぎたら、この小さい子どうなるかな?」
「泣く。」
「そうね、けがもしてそうだし、痛くて起きあがれないかもしれないね。」
「この大きな子、どうしてあげたら良い?」
「だいじょうぶ?って言う。」
「うん、じゃぁ先生が小さい子になるから、大きい子になって声かけてね。」


「え〜ん、え〜ん。痛いよ、痛いよ。」
「だいじょうぶ?」
「痛いよう。痛いよう。」
「だいじょうぶ?」
「痛いよ、痛いよう、ママー。」
「ママ、いないよ。」
「ママー、ママー。」
「・・・どうしたらいい?」
「いやだぁ! 痛いよう、痛いよう、ママー!」
「・・・もぅ、どうしたら良いかわかんないよう。」


「うん、困ったね。
 『痛いね、ママの所まで行こうか?』
 って言っても、起きあがれないようだったら、大人の人を呼んでお家に連絡を
 してもらった方が良いね。」
「この男の子みたいに、知らん顔をして通りすぎたら、この子、ずっと一人で
 泣いているだけかも知れないものね。可愛そうだものね、こんな時は助けて
 あげないとね。」
「うん。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは道路です。
小さな子が道路にたおれて泣いています。自転車に乗っていて、電柱にぶつか
ったようです。
男の子は、だまって通り過ぎようとしています。こんなときには、男の子は小さな
子に「大丈夫?」と声をかけると良いのです。声をかけてもらうと、小さな子は安心
できるかもしれません。もしけがをしていたら、近くにいる大人を探して知らせると
良いです。
(7)「わぁ、広いな。 走ってみよう! 声もひびくぞ。」


「あれ、何か怒っている人がいるよ、どうしたの?」 「だって、ほら、この子、本を取って逃げて
る。」
「あ、本を取ったように見えるのね。でも、ここ、どこ?」
「本屋さん。」
「ううん、ほらここにね、貸し出しって書いてあるよ。本を貸す所を何と言う
 んだっけ?」
「図書館。」
「そうそう、図書館ね。その図書館で、ここに座っている人たちは何をしている
 の?」
「怒っている。」
「・・・・。うん、怒っている人もいるね。この怒っている人たち、図書館に
 何をしに来たの?」
「本を借りに来た。」
「そう、本を借りに来て、座って読んだり調べたりしているんだね。」
「じゃぁ、この男の子は?」
「走っている。」
「そうね。みんなはどうして怒っているの?」
「走ったらだめ!」
「そうか、ドタバタとうるさいと、じゃまになるね。」
「あ、ここの奥の方に座っている女の子も何か言っているよ。何?」
「コラ!ちゃんと本をかたづけて。」
「え、どういう事?」
「ほら、ここに本があるからかたづけてって。」
「この本はだれが出したの。」
「この男の子。」
「そうね、きっと。ずっと置きっぱなしで、あちこち走りまわったりして片付けそう
 もないからそんな事を言われてしまったんだね。」
「図書館は、皆に迷惑がかからないように、静かに本を読んだり、借りて帰ったり
 する所だからね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは図書館です。
本を持って、大きな声で叫びながら走りまわっている子がいます。
ソファーや机で本を読んでいる人がいます。この子がそばで走りまわっているので
落ち着いて本を読むことができずに怒っている人がいます。
図書館では、自分で書棚から本を選んで静かに座って読みます。読み終わった本
は自分で書棚に片付けます。選んだ本を借りて帰ることもできます。
カウンターの中では、貸し出し係りの人や、本を整理する係りの人が働いています。
わからないことや困ったことがあるときは、その係の人に相談することができます。
(8)「ギャ〜! 痛い! ボールをぶつけられた!」


「この絵を見て。
 これってどういう事? どうしているの?」
「皆で、この子にボールをぶつけていじめている。」
「えっ、ああ、そうも見えるね。でも、ほら、ここ、この線を見てよ。」
「見た。」
「・・・。線を引いて何をしているの?」
「ドッチボール。」
「うん、そうみたいね。この緑の服の男の子も一緒にしているの?」
「うん。」
「・・・・。この男の子、背中に何か背負ってるよ。」
「ランドセル。」
「と言う事は・・、この子は一緒にドッチボールをしていたのではなくて・・。」
「?」
「家に帰ろうとしている所だったんじゃない? 」
「あ、そうか。ここに女の子がいる。」
「うん、この女の子も帰る所だね。帰ろうとしていて、どうなったの?」
「ボールをぶつけられた。」
「わざと、ぶつけられたの?」
「うん。」
「・・・・・。でも、アッ、アブナイって言っている人もいるよ。
 ぶつけられたんじゃなくて当たってしまったんじゃない?」
「ふうん・・、そうか・・。」
「この男の子、急いでお家に帰ろうとしていて、皆がドッチボールをしている事
 に気がつかないで、そのど真ん中を横切ろうとしてしまったのだろうね。
 それで、ボールが当たってしまったんだね。
 どうして、右側にいる二人も怒った顔しているの?」
「じゃま、だから?」
「そうね。じゃまをするなよって怒っているんだろうね。わざとじゃまをしたん
 だっけ?」
「違う。」
「そうね、気がつかなかっただけなんだから、周りの子も怒らないで欲しいね。
 この子も、次からは、こんな事のないように気をつけられると良いね。」
「うん。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは運動場です。
地面にはドッジボールのコートのラインが引いてあります。ドッジボールをして遊ん
でいる子たちがいます。
ボールが頭に当たって、叫んでいる子がいます。この子は、ラインに気が付かない
でコートの中に入ってしまったようです。下校途中なのかランドセルを背負っていま
す。
コートのそばや中を通ると、この子のように、ボールが当たってしまうことがありま
す。運動場を歩くときはボールで遊んでいる人たちがいない所を歩くと良いです。
コートやボールに気がついていないのなら、周りの人がそのことを教えてあげるこ
とはとても大切なことです。
(9)「このおもちゃで何を作ろうかな。」


「ここはどこ?」
「おもちゃ屋さん。」
「このおもちゃ屋さんのおじさん、何と言ってる?」
「箱をあけて遊んじゃ困るよ。」
「え、どの子に言ってるの?」
「この子。」
「本当だ、箱をあけて遊んでいるね、これブロックかな、面白そうね。
 でも、どうしていけないの。前、デパートで皆でブロックで遊んでるの見た事
 あるよ。」
「このおじさん、ケチだから。」
「あ、先生が見たのは、みんで遊んで下さいって置いてあったブロックだった。
 これも、遊んで下さいって置いてあったのかな?」
「違う。」
「そうね、この子が箱から出してしまったんだね。どうして出したらいけないの?」
「壊れるから。」
「うん、壊れたり汚れたりしたらお店の人はこまるのね。どうして?」
「迷惑だから。」
「うん、ここはお店だから、このおもちゃは売る為に置いてあるんだね。
 壊れたおもちゃを買う人いる?」
「いない。」
「そうね、誰も買わないとお店の人、困るね。だから怒ってるんだね。」
「ねぇ、この女の人は誰?」
「お客さん。」
「何をしているの?」
「お金を払っている。」
「どうもすみませんって、申し訳なさそうな顔をしているよ。だれのお母さん?」
「この子のお母さん?」
「そうだろうね、きっと。
 売り物を勝手にあけて、お店の人に迷惑をかけたので、申しわけありません
 って謝りながら買っているのかな。お母さんまで謝って可愛そうだね。
 この子、お店の人にもお母さんにも、ごめんなさいを言わなきゃあね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


ここはおもちゃ屋さんです。たくさんのおもちゃが並んでいます。どのおも
ちゃを買ってもらうか選んでいる子もいます。
ブロックの箱を開けて遊んでいる子がいます。お母さんがあわててお金を
払っています。
お店にあるおもちゃは、お金を払うまではお店のものです。お店の人にお金
を払って、家にもって帰ってから遊びます。
(10)「あっちに何かあるぞ!」
  「ジュース缶をけったら、どこまで飛んでいくかな。」
  「おっとっと、スリルある!」
  「わぁ、この花きれい!」


「この絵を見て。この中に困った事をしている子がいるんだけど、どの子?」
「この子、危ない。川に落ちる。」
「あ、本当だ。ちょっとバランスがくずれてヨロッとしたら落ちてしまうかも
 知れないね。他は?」
「犬の散歩をしている。」
「うん、犬もいるね。良くみつけたね。でも、困った事をしている人はいる?」
「あ、このおじさんコラッって怒っている。」
「誰を怒っているの?」
「この子。」
「この子何をしているの?」
「わからない。」
「この子、何かを駐車場に蹴り入れたみたいよ。」
「ジュース!」
「そうね、こんな所でジュースの缶を蹴ったら、自動車に当たったり、人がいたら
 人に当たったりするかもしれないね。」
「あ、猫に当たった。」
「うん、危ない、あぶない。他にも危ない事をしている人がいるよ、ほらこの辺。」
「車が来る。」
「そう、よそ見をして歩いているね。この子、車にはねられそうね。」
「あれ、この2階のおばさんも、困った顔をしているよ。どうして?」
「?」
「あのね、この子、このお家の子じゃないのよ。何をしようとしているの?」
「花をとってる。」
「そうね。よそのお家の庭に勝手に入るのもいけないし、大事にしている花を
 勝手に取るのはもっといけない事なんだね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」


ここは町です。
自動車が来ているのに気がついていない子がいます。このままでは、はねら
れてしまいます。
ジュースの缶をけった子がいます。猫に当たればけがをするかもしれません。
車に当たれば傷がつくかもしれません。
わざと、道の端の川のそばを歩いている子がいます。落ちたらおぼれたりけが
をしたりするかもしれません。
花だんに入って花を摘んでいる子がいます。それは、その家の人が育てたそ
の家の花です。
安全に気をつけ、ルールを守って遊ぶことはとても大切なことです。
(11)「あっ、面白そうなすべり台! すべってみよう!」


「みんな仲良く楽しそうに遊んでいるね。何をして遊んでいる?」
「すべりだいと、砂場と、ブランコと、これパンダとゾウと木とベンチと
 ・・・。」
「うん、すべりだいとブランコと砂場で遊んだり、動物に乗ったりして遊んで
 いるね。」
「あ、一人、困った事をしている子がいるよ。どの子?」
「この子、あぶない!」
「えっ、どうして?」
「だってブランコにぶつかる。」
「本当だ、ぶつかりそうだね。あれ、この公園、ブランコの前に近づけないよう
 ガードする柵がないんだね。危ないね、作ってもらわないといけないね。」
「他に、困った事をしている子はいない?」
「小さい子を、パチンとたたいている。」
「本当だ。どうしてこんな事をしてるのかな?」
「すべりだいをしたいから、順番抜かしをしてる。」
「そうね、みんなちゃんと並んで待っているのに、この子だけ順番抜かしをして
 いるんだね。」
「この子、悪い子だね!」
「いつも、こんな事ばかりをする子ではないのだろうけどね。
 この後の子、怒って、文句を言ってるね、何を言ってるのかな。
 先生が順番抜かしをした子、〇〇君がこの怒っている子になってみようか。」


「おい、じゃまだよ、どけよ。おれが、先にすべるんだから。」
「ダメ、小さい子をたたいたら! 」
「たたいてないよ。どけって言っただけだよ。大きい順だよ。いいじゃないか、
 チビはあとからすべれば。」
「ダメ。みんな、並んでいるんだから。」
「ふん、勝手だろ。お前、なまいきだな。」
「・・・・・。何だよ、ばか!」
「なんだと! 」  
「・・・、けんかになってしまったね。でも、先生は〇〇君の言った方が正しい
 と思うよ。でも、正しいことでも、相手に通じない事もあるんだね。
 どうしても相手がわかってくれない時は、大人の人に助けてもらったら良いね。
 それに、小さい子は守ってあげないとね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは公園です。
ブランコに乗っている子がいます。その子の背中を押している子がいます。他の子ど
もたちは並んで順番を待っています。
すべり台のところには、並んでいる子を押しのけて列に入ってしまった子どもがいま
す。
並ぶときは一番後ろに並びます。並ぶことの意味や並び方がわからない子どもに、
そのことを教えてあげることはとても大切なことです。
(12)「なんだよ、痛いな! 叩くなよ!」

 
「この子怒っているみたいだけど、どうしたの。」
「後の子がたたいた。」
「うん、そうね、たたかれて痛かったのかな、たたかれた事がいやだったのかな。
 どうして、たたいたのだと思う?」
「?」
「ほら、この後の子の左手を見て! 何がある?」
「えんぴつ。」
「そうね、このえんぴつどうしたの? だれのものなの?」
「この子の!」
「そうよ。ということは・・この後の子どうしてたたいたのだと思う。」
「えんぴつが落ちているよ、って。」
「そうね、背中をポンと軽くたたいて教えてくれたって事ね。」
「そうか。」
「後の子もえんぴつが落ちたよって言いながら合図をしてあげたら、誤解されなく
 てすんだかもしれなね。」
 
「あ、ここ、この子、ティッシュをポイってしてる。」
「本当だ、これはいたずらかな? 飛ばされた方の子の顔がわからないから良くわ
 からないけど。でも、お勉強時間にこんな事をして遊んでたらいけないね。」
 えんぴつが落ちた事を知らせてあげた事は、遊びじゃなかったよね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは教室です。
教科書を読んだりノートに書いたりして勉強をしている子たちがいます。
背中をたたかれたので、怒っている子どもがいます。
後ろの席の子は、鉛筆が落ちたことを知らせようとしているようですが、前の席の
たたかれた子には、それがわかっていないようです。
背中をたたかずに、鉛筆を拾って渡してもらうと、怒らずにすんだかもしれません。
丸めた紙くずを人の机に向かってとばしている子がいます。何をすれば良いのか
がわからないのかもしれません。退屈しているのかもしれません。何をすれば良
いのかわからないときは先生に相談すると良いです。
(13)「わーい! 広いお風呂! プールみたいだ!」


「これは知らないひとがいっぱい来るお風呂なんだけど、この中に困った事を
 している子がいるよ。何をしているのかな?」
「およいでいる。」
「おふろでは泳いではいけないの? プールみたいに広いよ。」
「うん、だめ。」
「えっ、どうして?」
「だって、人に迷惑がかかるから。」
「どんな迷惑?」
「バシャバシャとうるさい。」
「あ、そうか、静かにお風呂に入りに来た人はうるさいよね。他には?」
「ほら、ここ赤ちゃんが泣いている。」
「赤ちゃん、お湯が顔にかかったのかな。」
「この中で迷惑そうな顔をしている人、どの人。」
「この人と、この人と・・・・・・・この人。」
「ほんと、みんな迷惑だって思っているんだね。」
 小さい子は面白がっているみたいね。まねをしなければ良いけどね。
 ねぇ、この泳いでいる子のお母さんはどの人だと思う?」
「?」
「ヒント、泳ぐのを止めさせたいと思っていそうだけど、今は離れた所に
 いる人。」
「この人?」
「そうね。この子が泳いで、みんなに迷惑をかけていた事に、たった今、気が
 ついたのかも知れないね。
 よその家のおばさんたちは、困った事をしていても、なかなか注意をしてくれ
 ない事もあるのよ。お母さんはすぐに注意をしてくれるから助かるね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは大きなお風呂(温泉)です。
バタ足で泳いでいる子がいます。
湯船につかっている人たちは、しぶきがかかって困っています。赤ちゃんが泣いて
います。小さな子たちがさわいでいます。
泳いでいる子のお母さんらしき人が気が付いて、こまった顔をしています。
家族だけではなく他の人も一緒につかう大きな湯船には、静かに入ります。それは、
みんなが気持ちよく過ごすためのルールです。
(14)「今度は、こっちこっち、僕にパスして!」
  女の子たち、何を怒っているんだろう。こんなに面白いのに。


「この絵を見て。何をしているの?」
「本を読んでいる。」
「あ、女の子はそうだね。でも、ほら向うの方で何をしている?」
「ボールを投げている。」
「うん、こんな事をしていたらどうなるかな?」
「あぶない。」
「うん、どうしてあぶない?」
「この子に当たる。」
「他には?」
「花に当たる。」
「そうね、花瓶に当たったら花瓶が落ちてこわれるね。他に、当たったらあぶ
 なそうなものはない?」
「電気・・・、窓、テレビ・・。」
「そうね、こんなせまくて物がいっぱい置いてある部屋でボール投げなんか
 をしたら、きっと何かにあたってこわれたり、人がけがをしたりするよね。
 教室であばれてはいけないのは、そういう事なんだね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは教室です。
ボール遊びをしている子たちがいます。
このままでは、ほかの子にボールがあたるかもしれません。花びんや蛍光灯や
窓ガラスやテレビに当たってこわれるかもしれません。
ボール遊びは、外の広い場所でします。教室では本を読んだり話をしたりして、
静かに遊びます。
(15)「おばさん、僕が・・・・・。」


「このお母さん、何をしようとしているのだと思う?」
「この女の子に袋をわたそうとしている?」
「そうみたいね。何て言っているのかな。」
「袋を忘れているよ。」
「そうそう、遠くだから大きな声で言ってるんだろうね。
 でも、どうしてもっと近くまでおいかけないの? 」
「?」
「お母さん、ダッシュで走れそうなかっこう?」
「赤ちゃんを抱いてる。」
「それに、傘も持ってるし、サンダルばきだしね。
 だから、大声で叫んでいるんだろうね。
 あ、そばにだれかいるよ。この男の子、何をしようとしているの。」
「?」
「手を出しているから、何かを受け取ろうとしているんじゃない? 何?」
「袋?」
「そう。その袋を受けとってどうしようとしているの?」
「渡す。」
「だれに?」
「この女の子!」
「そうね。この男の子、袋を女の子に渡してあげようとしているんだね。
 このお母さんが、困っているのがわかったんだね。」 
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



雨の日の朝、学校へ行くところです。赤ちゃんを抱いて傘を差している
女の人が、袋を持って女の子を追いかけようとしています。女の子が袋を
忘れていったのかもしれません。
男の子が手をさし出しています。その袋を女の子に届けてあげようとして
いるのです。
男の子が届けてくれると、袋を忘れた女の子も赤ちゃんを抱いているので
走ることができない女の人も、とても助かります。
(16)「お〜い! この袋!」
  あの子、呼んでいるのに、返事もしない。


  
「この男の子、女の子に何と言ってるのかな。」
「犬に追いかけられているよ〜。」
「えっ、この女の子、犬に追いかけられている事に気がついていないの?」
「気がついている。」
「そうね、いやだ、こわいよって顔をして逃げているものね。」
「じゃぁ、男の子、何を言っているんだろうね?」
「?」
「うん、わかりにくいね。実はね、このピンクの袋は、この女の子のなのね。
 それで、男の子が、この袋を女の子にわたそうとしているのよ。
 何と、言ってると思う。」
「この袋、わたすよ。」
「うん、
  『この袋が落ちてたよ。』とか、『おばさんに頼まれてもって来たよ。』
 とか言っているんだろうね。」
「でも、この女の子、返事もせずに行ってしまいそうだよね。どうして?」
「犬。」
「犬がどうしたの?」
「犬が追いかけている。」
「そうね、袋を受け取りたくても、今は犬がこわくてそれどころではないんだろ
 うね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは道路です。
男の子は、女の子に袋を渡そうとしています。
犬が女の子を追いかけています。女の子はあわてて逃げているので、
男の子が呼んでいる声に気がつかないのかもしれません。気がついていても返
事をするよゆうがないのかもしれません。
(17)「山田さんの家はどこ?」
  「そんな家知らない。おばあさん、自分でさがせば!」

 
「このおばあさん、この子に何か聞いているね。何を聞いている?」
「山田さんの家はどこ?」
「そうね、この子、知らないんだね。だから『知らん』って言って通りすぎようと
 しているね。でも、このおばあさんを見て。たいへんそうだよ。何がたいへんそ
 う?」
「荷物がたいへん。」
「うん、重そうだね。この後、大きな荷物をかかえてそのお家をさがすんだね。」
「この子は、そのお家を知らないみたいだけど、何かできる事はないかな?」
「荷物を持ってあげる。」
「そうね、そうしてあげたらこのおばあさん、助かるだろうね。」
「でも、このおばあさん悪い人だったらは?」
「・・・・。そうね。でも、こんな荷物をたくさん持ってこの子をどこかに連れて
 いくのは無理かもしれないよ・・ね。
 でも、知らない人についていくのは心配?
 だったら、ほら、その辺に歩いているおばさんや、ここにあるお店屋さんに、
 聞いたり、頼んだりしてみるといいね。」
「このおばあさん、最初からそうしたら良いのに・・。」
「・・・・。おばあさんも荷物が多くて疲れていて、そこまで気がつかなかった
 のかも知れないね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは町です。
重そうな荷物を持ったおばあさんが山田さんの家を探しています。
おばあさんは男の子に家はどこかと聞きましたが、男の子は知らないので
「知らん」と答えています。
おばあさんは疲れているようです。
通りを歩いているほかの大人の人やお店の人の中に、山田さんの家を知っ
ている人がいるかもしれません。聞いて来てあげると、おばあさんはとても
助かります。
男の子が急いでいて時間がないときなら、
「山田さんの家は知りません。急いでいるのでごめんなさい。」と答えること
もできます。
(18)教室の窓からお母さんが、
 「かさはかさ立てにあるしね。」
  と言った。
 「うん、かさはかさ立てにあるよ。当たり前だよ。」


  
「雨の日、おかあさんがかさを届けてくれて、
 『かさは、かさ立てにあるしね。』
 と教室の窓から声をかけたのね。
 お母さんは、それだけ言って帰ってしまったのだけど、
 そのあと、お母さんは何と言おうとしたのだと思う?」


「かさをさして帰っておいで?」
「うん、そうね。
 かさ立てにかさを入れておいたから、ぬれないようにかさをさして
 帰っておいでって事ね。」
「じゃぁね、
 『今日、学校からのプリントはないの?』
 って言われたら、その続きは?」
「?」
「お母さんが、ないのって聞いたら、あったら出してねって事ね。」
「『すみません、この辺に郵便局はありますか?』
 って言われたら、その続きは?」
「?」
「あったら・・・・」
「教えて?」
「そうそう、そういう事ね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは教室です。
お母さんが男の子に、
「かさを持って来て、かさ立てに入れておいたよ。」
と知らせています。


雨が降りだしたので、お母さんは、かさが必要だと考えて持って来たの
です。もし、帰るときにも雨が降っていたら、かさ立てに入れてくれたこ
のかさをさして家に帰ると良いです。
(19)友だちが、
 「それ たのむ。」
 と言った。
 「僕に? 何をたのみたいの?」



「この男の子、何と言ってる?」
「それたのむ。」
「そうね、それって何?」
「黒板?」
「あ、そうか。黒板の方を向いているみたいだからそう思ったのね。
 黒板をどうするの?」
「?」
「この子、今、教室を掃き終わって、何かをしたいのよ。
 この子の足元を見てごらん、何がある?」
「ごみ。」
「そうね、だとしたら、それって?」
「ちりとり。」
「そうね。掃き終わったからちりとりを持って来てってことね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは教室です。
ほうきでゴミを集めている子どもたちがいます。
「それ たのむ!」というのは、「ちりとりを使うから持って来て!」とい
う意味ですが、男の子にはわからなかったようです。
「そのちりとりでゴミを集めるから持って来て!」と言えば、この男の
子も理解できたかもしれません。
ちりとりをもっている子は、ほうきで集めたゴミをちりとりに入れて、
ゴミ箱に捨てる役ができます。ほうきでゴミを集めている人と協力す
ることができます。
(20)先生が、
 「ちょっと手を貸してぇ。」
 と言った。私の手、どうするのかな。

  
「この人だれ? 何と言ってるの?」
「先生。ちょっと手を貸して。」
「手を貸してってどういう意味?」
「ほら、このノートが落ちそうだから、手を貸してって。」
「手伝ってって事?」
「そう。」
「すぐに、手伝いに行った子があるみたいね。
 でも、この女の子、わからないみたいよ。〇〇ちゃん、この女の子に
 手を貸すってどういう意味か教えてあげてよ。」
  
「手を貸すっていうのは、手伝うって事だよ。」
「こんなふうに、身体の一部の名前を使ったちょっと難しい意味のことばって
 たくさんあるよ。
 たとえば、
手を切る。手が届く。手が出ない。手をぬく。
足が出る。足をのばす。足でかせぐ。足が棒になる。
口を出す。口に合う。口を切る。
耳が痛い。耳が早い。耳を貸す。
目が高い。目がない。目にうかぶ。
鼻が高い。鼻に付く。鼻を折る。」


まだまだ、いっぱいあるよ。こんど勉強をしようね。
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



先生が沢山のノートを運ぼうとしています。
「ちょっと手を貸してぇ。」
と言われてすぐに先生の方にかけよろうとしている子がいます。
そのことばの意味がわからずに、自分の手をしげしげと見つめている
子もいます。
「ノートが落ちそうだから、落ちないようにおさえて!」
と言えば、この子も理解できたかもしれません。
 
(21)知らないお兄さんに
 「お前、金、持っているか?」
  と言われた。
  持っているから、
 「うん、持っているよ。」
  と答えた。



「大きなお兄さん、何と言っているの?」
「おまえ、金、持っているか?」
「お兄さんは、男の子がお金を持っているかどうかを知りたかっただけ?」
「違う。ほらこの後の方に人がいる。3人でこの子のお金をとって
 使おうとしている。」
「そうね、お金を持っているかどか質問しているのではなくて、お金を持って
 いるのならよこせ!っていう意味なんだね。」
  
「前もあったね、こんなの。電話で、
 『おかあさんいますか。』と聞かれたら、『いたら、代わってください。』
 っていう意味だし、
 お客さんが、
 『灰皿、ありますか』と言ったら『灰皿を貸してください』っていう意味が
 あったりするのね。」
「この絵のようにお金を持っているかと聞かれて見せて、そのまま取られ
てしまったりする事のないようにしないとね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



知らないお兄さんが男の子に
「お前、金、持っているか?」
と聞いています。
男の子は、お金を持っているので、正直にお金を見せてしまったようです。後の方に
はそのお兄さんの仲間と思われる人が立っています。
この場合、お金を持っているかどうかを聞いているのではなく、持っていたらその
お金を自分たちに寄越せという意味があるのです。
こんな時には、
「いいえ。」
と言って、その場をすぐに立ち去っても良いのです。
(22)知らないおじさんに
 「車に乗ったら、良いものを見せてあげる。」
 と言われた。
 何を見せてくれるのだろう。



「これを見て。この車に乗っているおじさんん何と言っている?」
「良いもの見せてあげる。」
「良いものって何かな?」
「?」
「このおじさん、本当にこの子たちに良いものを見せてあげようと思っているの
 かな?」
「悪い人?」
「わからないけど。
 この男の子は、このおじさんが悪い人だと思っているのかな?」
「?」
「悪い人だと思っているのなら、こんなににこにこしていられる?」
「?」
「悪い、こわい人だと思ったら、〇〇君は逃げるんと違う?」
「うん。」
「この女の子はどう思っているのだろうね。どんな顔をしている?」
「いやな顔。」
「そうね、この男の子がおじさんの言うことを信じているみたいだから、
 ダメよ逃げようって言いたそうな顔をしているね。
 こんなふうに声をかけて、子どもをどこかに連れていってしまう悪い人がいるっ
 て事は聞いたことある?」
「ある。」
「良いものを見せてあげるとか、良いところに連れて行ってあげるとか、お母さん
 がけがをしたので今から病院に行こうとか、色々な事を言って、子どもを連れて
 行こうとする人がいるのね。
 この人が、もしそんな人だったら大変だね。
 ともかく、知らない人にこんなふうに声をかけられても、『いりません。』って
 言って、その場から早く逃げ出す方が良いね。」
「裏に、この絵の説明文があるから読んでみよう。」



ここは道路です。
知らないおじさんが、男の子に、
「車に乗ったら、良いものを見せてあげる。」
と言っています。
男の子は、何を見せてくれるのか気になっている様子ですが、女の子の方は、
このおじさんは子どもを誘拐したりする恐いおじさんかも知れないと疑っている
ようです。
知らないおじさんのことばは、そのまま信じると危険であることも多いです。この
女の子といっしょにすぐにその場を立ち去る方が安全です。

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