| 0.はじめに これは、2004年7月31日にアーリントンパーク競馬場へ行ったときの記録です。アーリントン競馬場は日本でも有名ですね、一時潰れたので。という景気の悪い話は置いておいてアーリントンミリオンというレースで有名ですね。(今年は8月14日に行われます。)この季節は月・火曜日以外はほとんど開催しているようですが、土曜を選びました。単に調査団(団長・会計・広報をいびおかが全てこなす。だって1人だもん。)のスケジュールの問題というのもありますが、7月31日はThe Washington Park H.というG2が行われる日でした。このレースがアーリントンミリオンとどう関連があるかは定かではありません。 |
右側は備考欄ですので、アーリントンパーク競馬場に行ってみたい人は参考にしてください。ただし、私にとって初めての海外の競馬場に行ったときの記録ですので、大いに無作法だったりするかもしれません。また、完全にアーリントンパークに特化して書いていますのでアメリカの他の競馬場には適用できないでしょう。 | |
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1.アーリントンパーク競馬場に着くまで アーリントンパーク競馬場はシカゴの郊外にあります。シカゴはアメリカにしては珍しく車がなくてもなんとかなっちゃう都市です。電車やバスが発達して、またそれほど危険ではありません。アーリントンパークにはもちろんレンタカーでも行けるでしょうが、私は「メトラ」なる列車に乗っていきました。メトラというものはシカゴのダウンタウンと郊外を結ぶ10本ぐらいの路線を持った鉄道会社と言えばいいでしょうか。日本の私鉄をイメージするのがいいかもしれません。 アーリントンパーク競馬場は、メトラのUnion Pacific Northwest LineのまさにArlington Parkという駅の目の前にあります。まずは,その始発であるOgilvie Transportation Center駅で列車に乗ることからスタートです。 ドキドキしつつも席を確保。「Ogilvie」は「オギルヴィー」という発音ですが、私は「オグリビー」ってどういうバッティングフォームだったっけ?と考えることで出発までの時間を潰しましたが答えは出てきませんでした。とくに何の感慨もなく発車。列車内では車掌さんが1つか2つの車両を担当しているようで、頻繁にやってきます。各車両にはトイレが付いていました。トイレに入っている客に対して、盛んに「出て来い」とノックしまくる車掌さんにアメリカの正義を垣間見ました。ちなみに、そのお客さんは10分後ぐらいにようやく出てきましたが、ちゃんと切符を持っていましたよ。相当具合が悪そうな青い顔していましたけど。 Arlington Parkまでは50分ぐらい。その間、コーチ屋に話し掛けられたらどう対処するかばかりを考えていました。「ファッキンジャップぐらいわかるよバカヤロウ、ダンカン、ラッシャー、枝豆」のマネを復唱していたんですが、結果的にはどうやらコーチ屋なんていなさそうだったので安心してください。 気分は「世界の車窓から」のつもりでしたが、沿線は田舎ってこともなく、普通に住宅地が延々と続く退屈な光景。それでも見慣れた「京阪の車窓から」やら「阪急の車窓から」よりは新鮮。アメリカ人の悪い癖である無駄に庭の手入れをする光景が至るところで。他には自動車整備工場のようなところでジャッキアップした車をガシガシ蹴っている整備工がいたりと。さすが車社会、アメリカである。 ここで一応、注意。Arlington Park駅の前にArlington Heightsという駅がありますが間違って降りないように。いや、普通は間違わないと思います。が、そのArlington Heights駅で降りた家族連れがいて、まさか間違ってるんじゃないだろうなあ、と思ったら本当に帰りにArlington Park駅から一緒に電車に乗りました。その家族が間違ってArlington Heights駅で降りたわけではなく、最初から予定の行動であったのだと祈りたい。 |
Ogilvie Transportation Center駅へはGREEN LINEのClintonから歩いていきました。高架に沿って南下して5分ぐらい。Ogilvie Transportation Center駅からArlington Park駅までは片道3.7ドル。ただし土・日使えるフリー乗車券が5ドルで売っていたのでそれを買いました。また、ガイドブックには「車内で車掌から切符を買ってもいいが、手数料1ドルかかる」と書かれていましたが私が見ていた限りでは手数料は徴収していなかったようです。まあ、チケットブースで買ったほうが無難ですが。 このメトラ、電車の本数があまり多くない。1時間に1本ぐらいと思っていたほうがいいんですが、土曜日はさらに少なく帰りは2時半の次は5時半、その次は8時半でした。前もってメトラのホームページで時刻表をチェックしておきましょう。フリー乗車券は座席の前のホルダーに挟んでおきます。車掌さんが一瞥をくれて認証してくれます。フリーじゃない乗車券は車掌さんに手渡して鋏を入れてもらってからホルダーへ。(この辺は適当で大丈夫です。) 車両は2階建て。と言っても1階と2階がはっきり分かれているわけではなく、日本の電車の網棚の上に座っているとお考え下さい。よって上の階は1列シートで狭そう。また、降りるときにやっかいかもしれないので、少なくとも行きは下の階に乗ったほうがいいかもしれません。 |
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| 2.いよいよ競馬場 Arlington Parkに着きました。進行方向にそれらしき建物が見えるのですぐわかります。いかにも競馬場という白いスタンドが見えます。軽井沢のペンションのようなイメージ。って軽井沢なんぞにゃ行ったことないですが。続々と人が降りますが、はっきり言って皆さん、ゆるい、ゆるすぎる。鉄火場に向かう雰囲気じゃない。こんな連中が相手なら絶対に勝って帰れると思いました。 さて入場。これまたはっきり言いますと、こじんまりしています。綺麗な競馬場として有名なそうで確かに綺麗なんですが、ただそれだけ、というのが正直な印象。グリーンピアのようなイメージ、というのは言い過ぎか。いずれにせよ活気に欠けているんですが、そもそも日本の競馬場と比較しようというのが間違っているのでしょう。 まず目に飛び込んできたのがパドック。よっしゃ、まず馬見たろ、と思ってパドックの正面に陣取りましたが、全然馬が目の前にやってこない。いや、確かに馬は入ってきてはいるんですが、パドックの後方に各馬の準備するブースがあって、出走馬は前のレースが終わると入ってきて、そこでじっとしていたり、その前でブラブラしてたり。そのブースの結構近くで見れる場所もありますが、あまりパドックで馬をじっくり見ている人たちはいません。 ![]() ファンが馬を見る場ではなく、馬を準備する場所。これぞパドック。 馬を見る眼に自信があるのならば、パドックでいいと思った馬を買うってのは悪くない戦略かも。なお、パドックは次のレースの馬が待機しているだけではなく、レースが終わった馬や騎手達が引き上げていく場でもありました。負けた馬や騎手なんて晒し者ですが、さすがに罵声を浴びせる人もおらずおおらかです。負けたっぽい騎手が携帯電話で話をしながら引き上げている光景はおおらかを越えているように見えましたが。 ![]() あんたら、さらし者だよ |
入場料は6ドル。レーシングプログラムも込みの値段です。日本のように入場券を買って、“もぎり”のお姉さんに渡すんじゃなくて、お金を払ってそのまま入場する形です。(という、かなりどうでもいい情報。) | |
| 3.馬券を買う準備 パドック正面でスタンド方向に見上げると、おお、各国の国旗に混ざって日の丸が。 ![]() 今、見返すと競馬場の入口にも日の丸が。(一番上の写真参照) さすが、阪神競馬場と提携しているだけある。その阪神競馬場、いや、日本代表のつもりで馬券を買いに来た私。不人気ドラマ高校教師2にて京本政樹扮する藤村先生が出てきたときに何故かそこだけミュージカル調だった「狼が来たぞ、狼が来たぞ」の名場面の雰囲気でスタンドに足を踏み入れましたが、誰も「単勝馬券の虎」が来たことに気付きません。まあ、「わからん奴等には馬券でわからせるしかない。目には目を、歯には歯を、馬券には馬券を、だ。」とハムラビ法典を間違って引用しつつ闘志を燃やしました。 パドックもなのですがスタンドも人が少ない。G2が行われるというのに。全部でどうだろ、3000人もいないんじゃないですかね。こりゃ潰れるわいな、と悪態を突きつつ、ちょうど2レースが始まるようなのでまずはレースを観察。ふむふむ、なるほどスタートがあそこでゴールがここね。3Rは出馬表を見るのに時間を費やしました。入場時に強制的に渡されるレーシングプログラムには日本のスポーツ新聞の馬柱と同じぐらいの情報が入っています。予想オッズや短評と言った主観的なものも盛り込まれています。アメリカの競馬はダート中心。しかも逃げ先行有利で間違いない。ということで、先行力がある馬を見つける作業から。ふむふむ、これが道中の位置取りね、と段々わかってきました。その出馬表を見てわかったんですが、牝馬限定戦が多い。また、騙馬が牡馬よりも多い。2歳の時点で騙馬にしてたりしてますもんね。血統を重んじるんだかドライなんだかよくわかりません。 4Rは馬券の買い方を習得するのに時間を使いました。人がいる窓口がありますが、やはり自動の券売機がいいだろうと思い他人の行動を観察します。日本からやってきた単勝馬券の虎が発券機の前でマゴついていたらみっともないったらありゃしない。怪我で試合に出られないタイガーマスクがサイン会でサインしている会場にわざわざやってきて「お前はペーパータイガーだ」と罵るブラックタイガー(「プロレス・スーパースター列伝」より)が脳裏に浮かびます。まあ、そもそもペーパータイガーって言われてもあまり悔しくない気がしないでもないが。発券機にローリング・ソバットを浴びせるわけでもなく、正面から向かい合い、いよいよ馬券を買うという闘いのゴングが。日本の競馬のようにマークシートのようなものはなく、画面に触って操作するタッチパネル式でした。ちなみに、券売機で操作にマゴマゴしていると画面が「次はこのボタンをタッチしたらいいんじゃないかい?」と教えてくれます。(と結局は、マゴついていたわけですが。)意外とわかりやすくて簡単に買うことができました。 ![]() さっぱり見分けがつかん。7センチ四方ぐらい 左が馬券、右がバウチャー(いわばプリペイドカードのようなもの)。よく見ないと見分けがつかないので要注意です。本当に紙切れ。日本の馬券よりも破りやすそうですが、紙吹雪にする不届き者はいませんでした。 |
出馬表はじっと見るとわかるのですが、馬齢と性別を知るのは実は非常に難しい作業です。馬名の下に小さく「5y.o.」と書いてあるのが馬齢(この場合5歳)。そして毛色は無視して次の「.f」あるいは「.m」が牝馬という意味です。(牡馬とせんばは特に区別する必要がないと思うので牝馬以外は覚えなくてもいいでしょう。) 発券機はタッチパネル式。紙幣を入れるところが右下に、紙切れ(バウチャー)か当たり馬券を入れるところが左下に、そして発券された券が真ん中から出てくるようです。バウチャーというものはお金の代わり。プリペイドカードとお考え下さい。 さて馬券の買い方です。10ドル紙幣を入れて2ドルの単勝を買う方法を例にします。まず10ドル紙幣を入れます。そして a.競馬場を選ぶ(他場も発売していますので) b.いくら賭けるかを選ぶ(2ドルのボタンを押しましょう) c.様式を選ぶ(単勝はWinです) d.馬番を選ぶ e.「Print」と書いてあるボタンにタッチする で馬券が発行されます。残り8ドル残っていますね。これは「Balance」という単語が書いてあるボタンにタッチしてください。8ドル分のバウチャーが出てきます。その機械では現金は出てきません。次に馬券を買うときはそのバウチャーを入れてください。なお、当たり馬券もバウチャーも人がいる窓口で現金化してくれます。と言っても払い戻し窓口というものは存在せず、馬券を売っている窓口が払い戻し業務も兼ねています。(この辺は効率が悪いと思った。) | |
| 4.いよいよ馬券を買う さて、話が前後しましたが、馬券を買います。5レース。古馬のダート6ハロン。私が指名したのは10番【Illegal Smile】。日本語で言うと「不法な笑み」。 ![]() さすが、アル・カポネが暗躍したシカゴだ 「こいつらから馬券で金を巻き上げてやろう」とたくらむ私にぴったりの表情、と言いたいところですが、場に馴染むのに必死でニヤついている余裕なんてありませんでした。その日は10ドル勝負つもりだったので10ドル紙幣を券売機に入れ2ドルの馬券を買いました。なお、単勝は2ドルが最低単位になっているようでした。(これは確認していませんが、単勝・2着払い複勝・3着払い複勝の払い戻しが全部2ドルでいくら、という表示になってたので多分そうだと思います。)入場時にもらったレーシングプログラムには予想オッズが書いてあってそれによると8倍。元金にプラスしてこれだけ帰ってきますよ、という表示で、日本で言うと9倍に相当します。最終的には7.5倍(日本式表現)の3番人気タイでした。 券売機はそれほど混まないのですが、早めに馬券を買ったので、スタートまでゴール板付近に待機することに。日本と違ってゲート入りにはファンファーレはないのですが、パドックから本馬場へ馬を呼ぶときにはラッパを吹いていました。 ![]() 一番オーソドックスなメロディー(ファミリージョッキーのスタート前に鳴るやつ)を吹いてました。 なお、返し馬はせず、1頭に対し1頭の誘導馬が寄り添ってスタート地点まで歩く方式でした。岡部騎手が「日本ではレース前に体力を使わせすぎる」とどっかで書いてたと聞いたことがあることを思い出しました。(かなりのまた聞き。) ![]() 子供ばっかり さて、結果は4着。見事に外したんですが、このレースでアメリカの競馬は期待値が高い馬を見つけやすいと感じました。多分、長いスパンで馬券を買っていけば勝てます。ただ、上限で5レースしかしないためこの日に勝てるかというのは全くの別問題でして、と言い訳しつつ、6R・7Rもついでに外して、8RのWashington Park H.に。どうでもいいですが、7Rは1着同着という珍しい光景を見ました。私の目にはどう見ても同着には見えませんでしたが。なお、7Rは芝のレース。芝のほうが時計がかかるのがアメリカでは芝レースが人気がない理由なのかも。日本の芝馬をBCターフに連れて行くのはどうかと思いますね。 ![]() 第5R。あの白い柱がゴールだ |
馬券の種類を書いておきます。ちなみに、馬券を買うことについてはWAGERという単語が使われていました。 WIN:単勝 PLACE:2着までの複勝 SHOW:3着までの複勝 EXACTA:馬単 TRIFECTA:3連単 ここまではわかりやすいと思います。今、レーシングプログラムを見ているんですが、馬連に相当するものが書かれていません。(レース結果を見てもないですね。)以下、見慣れない馬券群です。 SUPERFECTA:4連単 ACROSS the BOARD: WIN・PLACE・SHOWを兼ねた馬券だそうです。1着になると全部の配当が来るし、3着に入るとSHOWだけの配当。ただ、例文では「1番のACROSS the BOARDに2ドル」となっていますが、各券種にそれぞれ2ドル(計6ドル)賭けることになるんでしょう、たぶん。 DAILY DOUBLE/PICK3/PICK4: 連続する2レース、3レース、4レースの単勝を当てる オッズは整数、もしくは分数表示ですがこれはあくまでアバウトな表示でして、配当は小数点以下もまでちゃんと計算されます。ここで注意が必要なのですが、馬券の種類によりますが、ほとんどの配当は2ドルの馬券に対していくらいくら返ってくるよ、と表示されます。例えば単勝が2.80となっていたら、2.8倍に1倍足して3.8倍かあ、というのは間違い。単に2.8ドル返ってくるだけです。(すなわち日本式の1.4倍ってこと。) | |
| 5.The Washington Park Handicap G2のWashington Park H.はダート1+3/16マイル。すなわち1900m。賞金総額35万ドル。総額1万ドルのレースもあるようなので、やはりかなりの高額賞金ですが5頭立。ちなみに、1着21万ドル、2着7万ドル、3着3万8500ドル、4着2万1000ドル、5着1万500ドル。アメリカの競馬は頭数が少ないイメージがありますが、それでも他のレースはフルゲート12頭立だったりしますのでやはり物足りないイメージ。また、会場もG2だからって別にどうってことない様子。重賞だけ異様に力が入っている人が多い日本とはだいぶ温度差があります。 Handicapというだけあってハンデ戦。トップハンデは前走G1で2着の【Olmodavor】。G3を2勝し重賞の常連ですが、レーシングプログラムの短評では「前走のG1は弱いメンバー構成だった」とズバッと切り捨てています。レーシングプログラムの予想に反し、1番人気になったのはG1馬【Colonial Colony】。アメリカのG1というものがどのぐらい価値があるかわからないので純粋にタイムだけを参考にすることに。目をつけたのは5番の【Eyes of the Tiger】。5番と言っても黄色い帽子ではなく、レーシングプログラムによると「burgundy cap」。これは何色なのだ?いずれにせよ、枠で帽子の色が決まっているわけではありません。最軽量ですが、ここ2戦のマイル戦のタイムがなかなかのもので、3走前のダート7ハロンのG1では1分20秒22で3着。このスピードに期待することに。最低人気で7倍(日本で言う8倍)のオッズになってました。 ![]() 「5番のWIN(単勝)に2ドル」ってわかりますね。 一応、パドックで馬の様子を確認。よさそうなのでそのまま単勝を買うことに。よさそうと言っても私の感覚ですのでアテにはなりませんが、アメリカの馬は総じてゆるく仕上げている感じがしました。パワーが重視で太めにしているのでしょうか? いよいよスタートなんですが、特に他のレースと変わったところもありません。距離が長いのでスタンド前からの発走にも関わらず、ゲートに群がる観衆も皆無。写真を撮りたかったのですが、カメラを持った人なんていないんですよ。撮影が禁止されているわけではなさそうでしたが、あまり撮らないようにしてました。(写真がかなり引き気味のショットばかりであるのはそういう理由です。)さて、各馬ゲートに収まって発馬。私は何を見ていたか?レースそっちのけでゲートをどうするのかを観察してました。日本は芝のレースはダートコースにゲートを入れますよね。外のトラックがダートのアメリカも内側の芝コースに入れるかと思いきや、芝を大切にするアメリカ人の性なのか、さに非ず。なんとトラックを逆走してます。4コーナー付近の直線の外側に適当に置いてました。どうせ直線に置くなら1コーナーに持ってったほうがいいと思うんだが。ゲートを引っ張る車にトラブルがあって直線に入ってきた競走馬とかち合ったらどうするんだろうと要らぬ心配をしてました。 レースは4コーナーではほぼ一団。大外【Olmodavor】の内を【Eyes of the Tiger】が突いて出て先頭へ。【Olmodavor】に一瞬交わされるも【Eyes of the Tiger】がさらに伸びて粘る粘る、そしてそのままゴールイン。おおお、当たった。もう配当より何より、この観戦記で自慢できるというので頭一杯。あとは、確定を待つだけです。ウィナーズサークルもあるのですが、日本のように一度引き上げた馬が出てくるのではなく、勝ったとおぼしき馬は馬場でぶらぶらしながら確定するのを待って、確定したらウィナーズサークルに堂々と入る権利を得ます。(と言いつつ、負けた馬が先にウィナーズサークルを通ってパドックに引き返すんですが。)私は【Eyes of the Tiger】と【Eusebio Razo, Jr.】騎手を祝福すべく、ウィナーズサークルに。ウィナーズサークルに近寄っているのは、このレースも例外ではなく子供ばかり。アメリカ人は勝者に対して意外と冷たい。実はこのレース、審議になっていました。4コーナーで【Olmodavor】に並びかけた際の走行妨害を審議していたようですが、リプレイで見ても全く問題ないような程度でしたので会場は「早く確定させろよ」という雰囲気。結局、そのまま確定し、まばらな歓声。私は勝者に敬意を表しつつ払い戻しへ。 ![]() 全く統一感のない口取り どこの窓口も人が多いこと。みなさん、払い戻しで並びたくないから早めに切り上げてたのか。9Rはやらず勝ち逃げすることにしたので当たり馬券と2ドル分のバウチャーを出して現金化。この日はトータルで8ドル賭けて15.6ドル返ってきました。お金を受け取り、「悪いが貰っていくぜ。でも実力主義だもんな。そうだろ、アメリカ。」と偉そうに肩で風を切って駅に向かう日本代表がそこにはいました。 ![]() 配当金。Washington Park H.だけにワシントンが描かれたコイン(クウォータ)が2つ。 |
Arlington Parkのプラットフォームにはどっちの方向行きとは書かれていませんでしたが、行きは競馬場側、帰りは反対側のホームを使いました。(アメリカは電車も右側通行だよなあ、と考えていると逆になるので注意。)シカゴ行きは当然人が多いはずなので、そちらで待ってましょう。繰り返しになりますが土曜日は、帰りの電車は3時間ぶり、それを逃すと3時間後ということで非常に混んでいました。 | |
| 6.まとめ と、悪意たっぷりに書きましたが、いいところですよ、実際。まず交通の便がいい、というのが素晴らしい。駅からの距離は府中・中山・京都・阪神のどの駅よりも近いぐらい。中京は見習ってください。そして綺麗。綺麗というのは建物やコースがというのはもちろん、場内に全くゴミが落ちていません。ベンチも沢山あって座れます。(って、単に人が多くないってだけかもしれないが。)以下、その他、初めて行く人が気になるであろう項目をまとめます。 A.服装は? 競馬場は紳士・淑女の社交場・・・・・なんていう雰囲気は全くありませんでした。ラフな格好がいいようです。というか正装なんてしていったら周囲から思いっきり奇異な目で見られることでしょう。口取りですらジーパンにTシャツだったりしてますから。ただし、指定席には行ってませんので、ひょっとすると指定の人はいい格好してるのかもなあ。とは言え、下から指定席のスタンドを見上げると、手すりからスニーカーを放り出して座っているような光景しか見えなかったので、あまりお行儀がよいわけでもなさそうです。ただし、日本でたまにいるリアルな馬の仮面を被るという行為は暴挙に近いことは間違いありません。 B.英語は? 英語はほとんど使う必要がありません。私が英語を使ったのは電車の切符を買うときと、当たり馬券を現金化するときだけ。その現金化にあたっても、窓口のおばちゃんが「何言ってんの?こいつ」という顔をしていたのでわざわざ言わなくてもいいかもしれません。ただ、その場合、「続けて馬券を買いますか?」と聞かれている人もいたので、その場合は何食わぬ顔でノーと答えておけばいいと思います。出馬表は凡例と突き合わせて見てかなくてはなりませんが、簡単な単語ばかりですのでゆっくり見ていけば問題ないはずです。 C.アメリカ人はゴール前で絶叫するのか? 「カモン、カモン」といった単純なものからや「シックス アンド イレブン」と馬番を織り込むなど、叫んでいる人は少なからずいますが、日本ほどの迫力はありません。日本の競馬場も安全ですが、それ以上に安全です。街中にいるよりも競馬場の方がよほど治安がいい。 D.給茶サービスはあるのか? ありません。また、日本の競馬場には必ずあるうどん・そば屋はありませんでした。うどんやソバを打つ人材が著しく不足しているのでしょう。 以上がアーリントンパーク競馬場の観戦記でした。私はデューク東郷のように勝った競馬場へは二度と行かないことを信条としているため二度と行くことはないでしょうが(日本の競馬場は負けてるからしょうがなく行っている)、チャンスがあればもう一度行ってみたいですね。そのときには、今のような牧歌的ないい面を残しつつ、もっと活気がある競馬場になってることを願ってやみません。 |
ちなみに、この日の売上は場内・外を合わせて620万ドル。活気がないと馬鹿にしてましたが、結構な売上ですね。場内の売上は80万ドル。で私の推定した来場者数で割ると、1人当たり1日数万円の賭け。この辺の金銭感覚は日本の競馬と大差がないようです。ちなみに、前の日(金曜日)は600万ドル、次の日(日曜日)は500万ドル。 |