2年以上まえの「ラヴ・ハリ」映画日記

満足度5点満点:=1点:= 0.5点


02年10月31日
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ (DVD) 満足度★★★
ひとりごと:性転換手術に失敗したボーカリ ストが歌いまくるロック・ミュージカル。バンドをしたがえて歌う女装の主人公の素振りがメチャクチャさまになってるよ。本物のミュージシャンのように堂々 としてさ、歌も上手いし。しかも「女装してオカマ演技してます!」みたいな強引さがまったくないナチュラルさ加減がカッコいい〜って思っちゃったよ。貴族 みたいな髪型も顔に合っててキャラクター性バッチリだ。メイク顔はなんかジュリエット・ルイスに似てるかも。なんか後で聞いたら、コレそもそもヒットした 舞台だったそうで、なるほどコナレてるはずだ。ショッパナからもう激しく歌う歌う!どの曲からも愛や孤独の周波数が出まくってて、彼(彼女)の心情を表現 するには十分の高楽曲だ。男心でもなく女心でもなく、これがオカマ心というやつなのだな。欧陽菲菲の「ラブ・イズ・オーバー」をカバーして歌ってもらうとハマりそう。なんだか歌を聞いてるとオカマの中の渾沌とした宇宙に放り込まれた 気分になって、運命って何だろう、生きていくって何だろう・・・って一瞬考えてしまったよ。ちょっとしたオカマ・トリップってやつだろうか。性転換手術の 際、6インチあった部分が1インチだけ残ってしまったと言うが、なかなか想像しにくいね。巨大なデベソのようになってしまったのだろうか。・・・ああ、そ りゃたしかにかわいそうだ。そりゃたしかに「運命のオカマ」だわな。その部分を男に触られて「それ何?・・・オッ、オレもう帰らなきゃ・・・」とツレなく されて「何さっ、いくじなし!私を愛するなら股間まで愛しなさいよっ!!」と絶叫するシーンは、非常にシリアスな演技をしてくれていたがため逆に笑ってし まったよ。よく考えてみればけっこう暗くて地味な話だけど、音楽が場を盛り上げてくれるからなんだか楽しい映画のように見えるのがフシギ。「オカマ・ファ ンタジア」とでもいうべきか。

02年10月27日
トリプルX 満足度★★★
ひとりごと:古くさくなりがちなスパイ・ア クションを若々しくアレンジ。なんていうの?下町ふう?ストリート系?そんな感じの不良男がもしスパイに任命されたら・・・みたいな、「ドリフの大爆笑」 でいえば「もしものコーナー」みたいな、そんな「007シリーズ」とは逆に行ってます的コンセプトがすごく分かりやすくてよかった。主演のヴィン・ディー ゼルはまったく芸能人ぽくなくて、街の古着屋で革ジャン売ってそうな兄ちゃん(っつても35才くらいだけど)みたいで、風貌だけなら親近感バッチリだ。主 人公、スパイ活動中はバイクでビュンビュン飛ぶわ、ヘリの爆撃はよけるわ、雪崩に遭ってもスノボーに乗って生還するわで、本来の職業が自動車泥棒のくせに スーパーマン並みに運動神経が良くて、「アンタ、スパイ活動より かオリンピック選手にでもなったほうがよっぽど国のためになるんじゃないのかい。金メダリストになったほうがアメリカのためになるんじゃないのかい」と何 度も訴えかけたくなったよ。しかも「札付き のワル」役のわりには、ずいぶんピースフルなイイ奴で、ヴィンの好感度が上昇していくのがよく分かったよ。このへんは計算高いね。ブルース・ウィリスでい う「ダイハード」みたいなポジションになっちゃうのかなあ、ヴィンにとって、この映画(ツルッパゲつながり)。始めから終わりまで鼻息の荒いヒロインは、 色気もヘッタクレもなくてガッカリだ。まったく、なぜにそんなに鼻息だけは荒いのか。「鼻息女優」というジャンルでも作るつもりなのだろうか。もし「鼻息 女優」といジャンルが存在するなら、リーダーは間違いなくアンタだよ、と余計なことまで考えるハメになった(あ、荒い鼻息は役づくりですね。わかりまし た)。終盤登場する戦争兵器は、なんだかゴジラシリーズを思わせるヘッポコなデザインで笑った。あと「XXX」の刺青デザインもどう見てもクールとは思え なかったんだけど、そんなダサい部分も「カッコいいと思わないと時代に乗り遅れてしまうのでは・・・」と、30過ぎた者に危機感を与えるのだった。

02年10月24日
ヒューマンネイチュア(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:子供の頃から森で育った野生男 が人間社会を学ぶ。ひとことで言うと「アルジャーノンに花束を」と「北京原人Who are you?」を足したようなコメディ映画だった。人間的に暮らすとはどういうことか、みたいな、意外とマジメなテーマを含んじゃいるが、奥深い感じはまった くない娯楽作だった。登場人物たちがおろそしくユーモラスだからだろうか。女性の写真に飛びかかるほど欲情する野生男にリス・エヴァンスはもうピッタリの 役柄だけど、そんなのは普段の彼としてやや見慣れた感。それよりか、全身毛むくじゃらな体質をもつ女パトリシア・アークエットの全裸(たぶん着ぐるみだと 思う・・・たぶん・・・そうであってくれ!)で木々を飛びまわる姿のインパクトは強烈だった!どうも最近、コスプレ中心のインパクト女優になりつつあるパ トリシアだけど、今回の裸はいくらなんでも見てるこっちが恥ずかしかった(イイ意味で)。だってパトリシアとあろう者が脱衣系男優リス・エヴァンスと同等 の扱いだものなあ。普通、女優に対して「パッパ、パッパ脱いじま え!往生際の悪い」と立腹することはよくあるけど、今回のように「わかりました、もう十分です。どうか服を着てください。ブラを付けてください」と懇願し てしまうことは珍しい。「パティ、すげえよ アンタ。そのヤケクソさが」と賞賛せずにはいられなかったよ。ま、できればこの役、ジュリア・ロバーツにやってほしかったけど・・・ま、できればの話だけ ど。絶対やるわけないけど。っつーか普通の女は断るよ、この役。あとティム・ロビンスも出てるのだが、彼ら大柄男優2人と裸女優1人、計3人の映画的相性 はバッチリで、キャラクターたちのバランス感がすばらしく良いと思った。ティムは35才の役だけど、ホントにそのくらいの年齢に見えて「若けぇぜティム。 しかも自然な若作り加減。見習わねば。いや倒す!」と、自分が持ってる「若作り魂」に火を付けた記念碑的映画になった。

02年10月22日
アモーレス・ペロス(DVD) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:メキシコ製のバイオレンス・ ムービー。3グループによる別々のエピソードが繰り広げられ、時おり別エピソードの登場人物たちが同一画面でカラミ合うところが最大の魅力だ。コレ見てる と「パルプ・フィクション」(等)を思い出しちゃったよ。こういう構造の映画って手放しに「良い映画」とホメたたえられる傾向にあるよね、なぜか。まあ、 今となっちゃあ珍しくもない作風だけど、なんたって全編手持ちカメラによるメキシコの下町風情が味わえるのがイイのと、なぜかワンちゃんたち(犬)が思 いっきり人間関係にカラんでくるのがスゴイところ。登場人物はみな犬飼ってるし。みんな犬つながりだよ。もう画面が犬くさいのなんのって。犬くさいというか、犬の血のニオイ?そんなケモノ系フレ グランスが茶の間にまで漂ってきそうなくら い、犬たちにも生死に関わるドラマが用意されているのだ。登場人物(&犬)はみんな「自分ふうにしか生きていけない性分」を抱えてて、ハタから見てるとバ カなことをしでかすから、「人間なんて所詮、犬と同類。動物的に生きるもの」というテーマをこの映画からいただいたよ。主役の一人「ホームレス殺し屋」の キャラクターの描きかたが興味深かった。人を殺すのは平気なのに、犬は憎くても殺せなかったりして、そんなところが面白かった。闘犬場も舞台のひとつだか ら、犬同士が殺し合うシーンなんかは見てるのがイヤだったし、物騒な者たちが続々登場するしで、ストーリーが先に進むのがメチャメチャ恐かったけど、おか げで始めから終わりまですばらしい緊張感に包まれていたよ。犬猫愛護協会(←想像)は絶対オススメしない映画だね、っつーか逆ギレされそうな。キャラの一 人・幼な妻の女は立花理佐(代表曲「リサの妖精伝説」)にうりふたつだった。

02年10月17日
陽だまりのグラウンド(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ギャンブル好きで借金まみれの ダメ男キアヌ・リーブスが黒人少年野球チームのコーチに。さわやかな邦題がついてるけど、あだち充が原作じゃありません。でも今思えば「あだち充が原作 だ」といってもおかしくない内容だったような。ここのところすばらしい映画ばかり見ていたので、その反動でこの映画はよくないところばかりが目についてし まったよ。話がイカニモお涙ちょうだい系なベタさ加減で、逆に感動できずじまいだ。それに登場する少年野球チーム、ロクに練習もしないで勝ち進んでいるか ら、全員が天才野球少年に見えちゃったよ。キアヌは子供たちとたいした交流もしなかったように見えたけど(ついでにコーチとしてたいした指導もしてなかっ たけど)、なぜだか「少年野球、そして黒人少年が人生を変えた!」みたいなことになってるし。だいたい人間同士のコミュニケーションを描いたシーンがほと んどないので、胸にグッとくるものが何もないのだよ。でもまあキアヌと黒人少年たちが同一画面上にいるビジュアルは新鮮といえば新鮮だ。それが狙いのよう な気がするし。黒人の街がおそろしく物騒に描かれていたけど本当にそうなの?なんか常に弾丸を意識しているような危なっかしさだったけど。子役の顔がみん な魅力的だったのはイイね。ケミストリー系からダウンタウンの浜ちゃん系までバラエティに富んだ子役をとりそろえていたよ。ヒロイン(一応)が野球帽かぶったダイアン・レイン一人なのもなんだか観客に申し訳ない。 「すみません皆さん、ヒロインはダイアン・レインしか用意できませんでした」みたいな。ダイアンのことは嫌いじゃないけど(いやむしろ好きだけど)「陽だまりのグラウンド」と いうさわやかで開放的なフィールドに、辛気くささをかもしだせる女優ダイアン・レインってーのはどうなのさ。ダイアンのこと、子供たちが影で「すぐ母親に 告げ口するババア」と罵っていたのがかわいそうだった、と共に爆笑した。

02年10月15日
チョコレート 満足度★★★☆
ひとりごと:人種差別を描いた人間ドラマ。 真ん中にラブストーリーをはさんでいるけど、男女間の恋愛ものというよりは人間愛を感じさせて、突っついたら破けそうなオブラートみたいにデリケートなド ラマになっていたよ。ま、好みのジャンルの映画じゃないけど相当よく出来てるんじゃん?邦題はかわいらしいのに、前半はなんと黒人が電気椅子にかけられる 死刑執行ストーリーという超〜シリアスなもので見てるものイヤだったけど、「現実をまず確認」みたいな意味あいもあるし、物語ラストへの複線&主題にまで つながっている重要な部分なのだった。黒人嫌いのオジさん監守ビリー・ボブ・ソーントンが、死刑執行寸前の黒人にふと見せる同情?同情じゃあダメなんだ、 みたいなことを最後の最後に感じさせてくれたよ。ハル・ベリーが庭に並ぶ墓石を見て不安になるシーンには、過去の歴史が問題解決を妨げることを感じさせる し、星を見上げるビリー・ボブには希望も感じさせてくれるしで、こういう人間関係は常にフラフラしてる状態なのかなあと思わせてくれたよ。そしてビリー・ ボブから食べさせてもらうチョコレート・アイスクリームはほんのひとときの甘い時間を感じさせてくれた(あ、だから邦題は「チョコレート」なのだろうか。 これで邦題のついた理由が「ハルのブヨブヨに太った息子の大好物がチョコレートだから」だったら変だし)。そんな短い時間にすらすがって生きていくのか、 と思うと「う〜ん、せつない・・・」と思ってしまったよ。とまあ、こんな感じで、けっこう暗示させるものがたくさん用意されていたかなあ。ここまでちゃん とシリアスな演技をこなすハル・ベリーが新鮮だった。「あ〜アンタ出来るんだ!」みたいな。今作で数々の主演女優賞を獲得しているのにもかかわらず、 チェックするのが遅れてすまなかった、ベリーちゃんよ。「ロック・ユー」ではヒーロー役だったヒース・レジャーは今回、その辺のローソンで立ち読みしてそ うなどこにでもいるサエない兄ちゃんみたいで、「作品によってこうも違うのか。逆に言えば今回の監督はスゴイね、逆に言えば!」と思ったよ。エッチ・シーンたけなわのビリー・ボブには「お盛んじゃん!私生活でもそんな感じかよ!」 と・・・見ている誰もが思ったはずである。

02年10月9日
ロード・トゥ・パーディション 満足度 ★★★★☆
ひとりごと:「アメリカン・ビューティ」の 監督最新作(←宣伝文句による)。自分としては期待どおりのすばらしい作品だった!なんつーの?別にDVDを買って繰り返し見たい、というのじゃないけ ど、脚本や演出、はたまたビジュアルまでものクオリティが高いと感じて「うまいっ!」「よっ!ハンクス!」「シブいねぇ!ニューマン!ピィ〜ッ(←口 笛)」とほとんど全シーンに関心してしまうのだった。「父と子とはこういうもの」というシンプルなテーマを、フィクションならではのバイオレンシィなドラ マにして静かだけどエンターテイメント性たっぷりに描いてて「これこそ金を払って見る映画。これこそ娯楽。美しい・・・」と、ため息まじりに思ったよ。人 間関係の説明なんかも、ただセリフまわしで行うだけじゃなく、トム・ハンクスとポール・ニューマンがささやかにピアノ連弾し切なげなメロディを奏でるとい うシチュエーションを用意することで、「ああ、この2人は考え方も似てるし、仕事においても良きパートナーなんだろうなあ」と想像させてくれるし。こんな 感じで、様々な設定の説明を、私のイマジネーションをどんどん利用して行ってくれる仕組みになっているのがすばらしく楽しかった(まさに双方向性映画とい うべきか)。そういう意味では、表現方法に「押し付けがましくない洗練された上品さ」みたいなものを感じたよ。ハンクスもニューマンも、これまでのイメー ジを転換するには最適の役柄でトクしたじゃん。特にハンクスは、 ロバート・ゼメキス監督作出演に客もろともとっくの昔に食傷気味なため、今後、賞を狙うならこのサム・メンデス監督に乗り換えたほうが可能性は高いであろう。恐ろしいことにハンクスはこの調子だとまだま だこれからも賞を狙っていけそうだ。

02年10月6日
ドニー・ダーコ 満足度★★☆
ひとりごと:着ぐるみウサギの幻覚に悩まさ れるフシギ高校生ドニー・ダーコが体験する時間旅行(?)。なんつーかストーリー説明がしにくい映画だよ。すべての問題が解決するはずのラストシーンに なっても私がバカなのか、話を理解できずじまい。ほんと頭ん中いまだに「?」状態だ。ナニナニ?どこのサイトを見れば謎は解けんのさ?こういう時に限って 今野雄二さんは解説してくれないんだね。思い切って例えるなら「高校生版・ブルー・ベルベット」か?いややっぱそれはホめすぎか。しかし、劇中に転がって いるキーワードをたどって結末に進んでいったり、謎めいた出番の少ない脇役たちなど、脚本だけだとデビッド・リンチっぽいような気もする。ただビジュアル 的に「ウットリ度数」が少なくてフンイキに酔うことはなかったなあ、今回の映画は。ビジュアルにセンスがあればもっと楽しめたかも。最近でいうと「バニ ラ・スカイ」みたいな奇妙な話だけに、コレもトム・クルーズ主演 でリメイクしてほしい気も。タイトルも「バニラ・スカイ2」で問題ないじゃん?なんとなく。ちょうどいいことにニコール・キッドマン似の女子高生も登場するから、その役は本物のニコールでどう? キッドマン似の女子高生の他に、ドリュー・バリモアやパトリック・スウェイジ、「ER」のノア・ワイリーなんかが出てて、意外と「豪華め」な配役。「豪 華」ではなく「豪華め」なんだけど。「ドニー・ダーコ」という名前はキッドマン似の女子高生によると「ヒーローみたいな名前」らしいが、日本でいうと「本 郷猛」みたいなものなのだろうか。

02年10月3日
アバウト・ア・ボーイ 満足度★★★
ひとりごと:無職でノンキに暮らす男 ヒュー・グラントと少年の交流を描く。「アメリカ映画なのに、このイギリス感はいったい・・・」と思うほど「イングリッシュ周波数」が多く出てます。出ま くってます。なんつーの?「本場の味」?みたいな。日本製なのに「ブルガリア・ヨーグルト」?みたいなね。でもなんか「イギリス感」って通ウケするよね。 なんかまるで「良い映画」を見てる気がするんだよね。この映画はやっぱヒューがすばらしかった。死んだ父の印税でノホホンと暮らす未婚の38才という役ど ころも、これまったピッタリに感じたよ。奴の演じる役はどれもピッタリに感じるんだよね。作品選びが上手いのかなあ。奴の置かれるシチュエーションやセリ フは「あるある」と思わせてまあまあリアル。親戚の赤ちゃんを無理矢理抱かされて「落としそうだから返す」なんてゆーのはホントよくあることだしさ。とま あ、独身30男の心情などを表現した部分は共感できたけど、この映画、結局「金はあっても人間関係のない自己チューな生活より、迷惑をこうむられても人付 き合いのある人生のほうがすばらしい」と言いたいのだろうが、私的には「それよりもやっぱ自己チューでも印税生活のほうがいいに決まってるじゃん」と思わ ざるをえなかったは不景気のせい?しかしよく考えてみれば「印税生活をしながらも、人付き合いをする人生が最も理想的」なわけだから、結局「いいなあヒューは・・・金も女も友達も充実して・・・カッコもいいし・・・アンタだ け人生好景気だよ」と、憧れとも嫉妬ともとれる感想にたどりつた。主人公と近い年代の男には少々腹立たしい映画だったのだ。ヒューと友達になるガキがかぶってる帽子(参考画像)がカワイかったので早速似たようなやつを購入。しかし家に帰ってか ぶってみたところ、鏡の中にアホがひとり・・・。「かぶりこなせねえよ、日本人の30男にはよう!」とその帽子を足元に叩きつけたところだ。

02年10月2日
サイン 満足度★★★★
ひとりごと:「シックス・センス」で名をは せたインド人監督M・ナイト・シャマランが仕掛ける、超常現象を題材にしたスリラー。ミステリーサークルやUFOとかタブロイド的ネタをこうもマジメなテ イストでおおげさにふるまわれてなんだか楽しかった。そんな題材の映画はハリウッドでゴマンと作られてきたわけだけど、その視覚効果重視の業界をコバカに して笑い飛ばすようなシニカルな姿勢を感じさせる演出に、ニヤリとすることシバシバだった。ハリウッド的SFX映画とはまったく逆のスタイルが異端、ゆえ に超・珍作(でもアメリカでもウケたのならなんかうれしい)。部屋の外では大事が起こっているのに、音は聞こえても現場は見せてはくれないのだ、このイン ド人は。ほんと「ナニナニ?ナニが起こってるのさ、見せておくれようシャマラ〜ン!お金ならいくらでも払うからさ〜」とインド人のひざに抱きつき懇願した いほどじれったい!ああしかし、それがインド人の罠。けっこう商売上手。こんなに特殊映像に金がかかってないのに、いったいどこに製作費は飛んでいっ ちゃったのやら。このインド人、大作じゃなくて自主制作としてこの映画を作ったとしても、まったく同じクオリティに仕上げたに違いない(あるいはラジオドラマとしても表現可能)。そのくらい良いセンスを感じるよ。メル・ギブソンが画面にいながらも、見えないところ で糸を引くインド人の存在をず〜っと感じてたよ。「素人が偶然撮った未確認物体映像」なども、イカニモなフンイキで笑っちゃう。スタッフが作ったと思われ る劇中のミステリーサークルはなんだか形がイビツ。本物はもっとカチッと出来てるような気がするけど。やっぱ難しいんだね「手作りミステリーサークル」っ て。

02年9月26日
ザ・ロイヤル・テネンバウムズ 満足度 ★★★
ひとりごと:スチャラカ親父・ジーン・ハッ クマンを中心とした天才一家が繰り広げる家族ドラマ。ビジュアルがカッコよくておどろいた。なんだか70年代風な昔っぽい映像がイマふうだ。登場する建物 の看板からバス会社のロゴ、壁にかかった絵まで細部にわたって手抜きのない画づくりがすばらしい。たぶんこういう映像は、「昼はカフェめし、茶もカフェで、夕飯までもカフェですませてしまう勢い のオシャレ・ピープル」(ケッ!)のストライク・ゾーンのはず(私ですか?ええカフェにはよく行きますが何か)。まあアレだね、「バッファロー’66」や「バージン・スーサ イズ」系な映画だね。映画の内容は、家族それぞれの小さなエピソードたちを無造作に羅列してるだけなんだけど、これがまたとりとめがなくて、まったくまと まってない大ざっぱな感じがギリギリ味になっているという微妙な状況。ハックマンの長男ベン・スティラー(またこの男か)の幼い息子は2人もいらないよう な気がするし、なんだか余計なもの(というより、おびただしい詳細な設定)がたくさんあって、それはそれで、まあそういう映画なんだからしかたない。個性 は十分備わっていよう。共同脚本で出演もしているオーウェン・ウィルソン(またこの男か)の書いた部分だけがダメだったんじゃないだろうかと勝手に推測。 シリアスドラマ部分は現実感がないだけに安い仕上がりだが、人の魅力とコンプレックスをテーマにしたところは良いと思ったから許してやるよ。しかしベンと オーウェンは共演しまくってるね。仲いいのはわかるけど「テメエらナアナアで仕事してるんとちゃうんかい!」とヤジを飛ばしたくもなってきた。今後は気を つけたまえ。グウィネス・パルトロウは存在感バッチリでスゴイね〜。コメデイ色のないベン・スティラーはなんだかパンチ佐藤みたいだった。

02年9月22日
ズーランダー 満足度★★★
ひとりごと:ベン・スティラーが美形モデル を演じるというおバカコメディ。なんだか「オースティン・パワーズ」を思わせるノリの映画だけど、日本での公開規模は雲泥の差、なんと単館でのひっそりと した公開なのだった。ベンはかつて缶チューハイのテレビCMに起 用されるも、日本語吹き替えでセリフをしゃべらされるという屈辱の営業経験があったはず。そんな恥辱にまみれた活動も日本人への認知向上にはつながらなっ たようだ。オースティンの、60年代風サイ ケな背広にモミアゲ&黒ブチメガネという役者にドンピシャで強インパクトなキャラクターに比べると今回のベン、80年代ふうバブリーな衣装にバンダナ程度 のビジュアルじゃあアイキャッチ不足に思われる。と、まあ「オースティン」に比べると「キャラクター度」「主演男優認知度」等のランクはそりゃまあ下だけ ど、「セレブ度」「おバカ度」は負けてないね。カメオ出演シーンがチョコマカと多くて、随所に挿入されるから、「なんかもの足りないかなあ」と思うと有名 人でつなぐ、という、ま、映画のクオリティとしてはマイナスかもしんないけど、私のような一般市民客からしてみれば「お得感&退屈がしのげて助かる感」が 得られてよかった。ギャグも子供っぽすぎて笑えないものもあるけど、いいなと思ったのは、モデルのライバル同志の勝負は「ウォーキング対決」というやつ。 「よし、勝負はウォーキングで決めようぜ!」と、カッコつけてモデル風に歩くベンは、なかなか日本のコメディアンもしくは日本のコメディマンガみたいなセ ンスを感じて、ここんとこなどは一般市民に受け入れられやすいのではないか、と思ったよ。ベンのライバルは最近ホントよく見かけるオーウェン・ウィルソ ン。何だ?ベンとオーウェンは常にセット販売か?「タッキー&翼」みたいなものなのか。そもそもコレ、モデル業界、はたまたファッション業界を舞台にした 「あこがれの業界モノ」。それこそ一般日本人向けに、ギャグマンガやテレビドラマ(特に日テレ土曜21時枠)あたりにリメイクしたらおもしろいような気が するが。

02年9月16日
インソムニア 満足度★★★
ひとりごと:アル・パチーノ主演の刑事も の。予告やCMを見るとサイコスリラー色が強そうな感じだったけど、実際はそうでもなかった。どっちかっつーと、ひとりのオジサンの心の葛藤を描いてる、 といった感じだった。そんなふうに人間の内面を描いてます、みたいなところはなかなか硬派で良いと思ったが、この監督の前作「メメント」の持つ若々しい感性に比べると、フンイキがあまりにも枯れて て、アル・パチーノの加齢臭までもが漂ってきそうな出来ばえに少々肩すかしをくらってしまうね。30代でこんなにシブい映画つくっちゃって、まだ若いんだからもっとハジけてくれて もよかったんだけど。脇役を含めキャラは印象深く描かれてるし、人の心を中心に描いてるわりには物語展開も手際良くサクサク進むし、大丈夫、この監督は生 き残るよ(たぶん)。前作は「記憶できない男」、今回は「不眠症の男」というわけで、このまま病気シリーズを撮っていくつもりかなあ。こうなったら、そん なんばっか撮ってほしいなあ、この監督には。「次回作の主人公は閉所恐怖症の中年男です」みたいな。でも「不眠症」なら薬飲めばよかったんじゃないの?と 思うけど、まあいいです。共演のロビン・ウィリアムスとヒラリー・スワンクはまあまあ普通。しかし主要メンバー3人が「みつどもえ」になるシーンはさすが に変な充実感があった。この作品でオスカー・ノミネートは無理だろうけどさ、みんな出演したカイはあるんじゃん?私がこの映画のCMナレーションをつくる としたら「アル・パチーノのカツラ疑惑が確信にかわります。劇場でご確認くださいませ。「ワシの生え際ヘンかのう・・・。」バーン!(←銃声)」である。

02年9月16日
リターナー 満足度★★☆
ひとりごと:金城武主演のSFアクション。 予想はしていたけど、ここまでたくさんのハリウッド映画のコラージュが行われているとはね。ま、ベースは「ターミネター」と「E.T.」なんだけど、「マ トリックス」ふう映像&衣装はもちろんのこと、武が乗ったバイクが「MI2」で見たようにクルクルとバレリーナみたいに回ったのは笑っちゃったよ。他にも 数々のハリウッド映画が引用されてて、これはアレだね、笑いナシの「裸のガンを持つ男」だね。コラージュを行いつつも一つの物語にチャッカリまとまってる というところでは笑いナシの「最終絶叫計画」と言ったほうが良いのだろうか。ジャンルはパロディ映画だよ。どうせならこのテの映画お約束の「羊たちの沈 黙」のシーンも引用してほしかったけどそんな隙間ナシですね。テレビCMだと、クールでド派手な感じだったけど、実際は子供が喜びそうなソフトな口当り、 爆発やCGシーンもまあこんなもの。武はスクリーン映えするアジアン・ガイだね。あんな真っ黒くて長い革のコート強引に着せられても絵になるアジア人は武くらいだよ。ケイン・コスギじゃあこうはいか ないね。最近「国際派女優」を唱えだした鈴 木杏ちゃんは日に日にブサイクになる一方だけど、演技はまあ下手じゃないか。しかしこの娘が作品を子供っぽくしてる感じ。の敵役・岸谷五郎はすばらしくふ てぶてしい演技を披露してて良かった。ひょっとしたら主役より出演時間長いんじゃないだろうかと思うほど印象が強かった。五郎は最近「北の国から」に出演 したりと大活躍だから嫁の香もひと安心であろう。出てるのはほとんどこの3人くらいなので、なんかワキにもう1〜2人ほしかった気もするが。結局、武と杏 は恋愛関係になりにくいかけ合わせなので(杏と恋愛だとなんか犯罪っぽいしなあ)、愛の部分が感じられないのがご婦人がたには不満なのではなかろうか。 あ、でも今思えばあの2人は「同志」なのだな。それに、武と杏なんてゆーパッと見トビ箱も飛べそうにない2人に地球の将来がかかっているなんて、パッと見 だけだと最高にコワイ話だ。

02年9月14日
アマデウス ディレクターズ・カット 満足 度★★★☆
ひとりごと:80年代を代表する作品が未公 開追加映像と共によみがえる。コレ見た劇場、新宿高島屋にあるアイマックスシアターというところ、初めて行ったんだけど、定員制・入替制のくせに階段に並 ばされるわトイレは遠いわで映画が始まるまでは気に入らなかったけど、本編が上映されるとバカでかいスクリーンとハイクオリティな音響設備に驚いた。今回 の映画はモーツァルトの音楽がバンバン流れて、その音楽を体でビリビリ感じるほどのイイ音してたから、上映前の不愉快さもフッ飛んだね。音もよかったが作 品自体もすばらしかった。キャラクターとしてのモーツァルトと自称ライバルのサリエリの描き方、デフォルメ感とリアル感のバランスがいい感じ。アホみたい に天真爛漫なモーツァルトだけど家庭の家計を支える主としての悩みもあり、サリエリのほうは裕福な生活をしていながらも、自分より才能豊かなモーツァルト に密かにイジワルするという、それぞれの光と影がマンガちっくになりすぎず無理なく納得のいくように描かれてるのがなんだか大人だ。音楽の使い方もホント よく出来てて、シーンごとのつなぎに音楽をチョイとひっかけるのはもちろん、サリエリがモーツァルトの顔を初めて知るシーンでは、モーツァルト作の曲がま ず流れてきて「これは僕の曲!しまった、僕なしで演奏会が始まってる!」というセリフによりサリエリに認知されるという、演出と物語説明と音楽が一体化し てるシーンが多くて「スゲエ巧妙」と思ったよ。終盤、具合の悪いモーツァルトの仕事をサリエリが手伝うシーン、モーツァルトが曲をワンフレーズ歌ってサリ エリが楽譜におこす作業をくり返すんだけど、どう見てもモーツァルト一人で仕事したほうが早いし疲れないと思うのだが・・・。これもサリエリのイジワル だったのか。それにしても、この映画関係者そろって現在あまり姿を見せないのはさみしいところ。監督・男優・女優・・・一人残らず「一発屋」だったという寂しい事実、それはそれでいとをかしである。

02年9月14日
バイオハザード 満足度★★★
ひとりごと:有名テレビゲームをミラ・ジョ ヴォヴィッチ主演で映画化。ゲームを映画化した場合、たいてい「キャスティングやフンイキがイメージとちがう!つまらない!」などとゲームファンを中心と した一般ピープルに酷評されることがしばしば。「映画」と「ゲーム」って、まあ似てるメディアだと思うけど、「映画」は作品自体が(おおざっぱにいうと) 監督一人の世界観で繰り広げるものだとすると、かたや「ゲーム」は誰のものかというと、制作者かなと思いきや、主人公が持つ武器やアイテムのカスタマイズ やら走りだすタイミングやらその他演出はすべてプレーヤーが行うわけだから、これまたおおざっぱに言うと「ゲーム」の演出家はプレーヤー、さらにおおげさ に言うと「ゲーム」の原作はみんなの心それぞれに存在するのだ。だからゲーム原作の映画を見たときに「観賞」できず、自分が自由に作品をあやつれない、あ るいは自分がそこにいないもどかしさが違和感をより一層ひきたてるのではなかろうか。私もゲームの「バイオハザード」は何シリーズか遊び尽し、今回の映画 も十分楽しんだつもりだが、見てる途中も「あのシーンの構図はもっと上から見下ろした感じのほうがゲームに近いのに」などと、いちいち「原作ゲームと映画の違うところ」どうしてもチェックしてしまうんだよ、小姑みた いに!こんな自分がすごくイヤ。映画は随所 で客をおどかす仕掛けがあって、私もつい「ビクッ」と体が動いてしまい恥ずかしかった。なかなかスリリングな展開に謎もあり、ちょこっと愛を感じさせると ころもよかった。女優陣はミラ&ミシェル・ロドリゲスでメリハリがあるが(っつーか、ありすぎだが)、男優陣はみな同じような顔で判別に苦労した。冒頭 の、会社に閉じ込められた社員が神経ガスで皆殺しにされるところが一番ゾッとしたけど。その点、私の自宅はすきま風ビュンビュン吹くからガスを入れられて も安心なのだ。ああよかったわい。

02年9月5日
オースティン・パワーズ ゴールドメンバー  満足度★★★
ひとりごと:おバカ映画3作目。なんたって カメオ出演者の豪華さに驚く映画だね。量より質のカメオ出演だよ。私は生憎、最重要カメオ役者のシーン、朝の情報番組「ズームイン・スーパー」で流れてい るのを見てしまったので(フン、気のきかぬ番組よ)、ややインパクトも少なかったが、それでも十分。もしコレ、何の予備知識もなく見たとしたら、私は失神 してたかも(スマン、言いすぎた)。次回作があるとしたら、カメオ役者集めは楽になるんじゃなかろうか。今回の見てわかったことは「マイク・マイヤーズは、ギャグのネタは切れても、札束でいくら でも笑いを卸せる業界影の実力者」っつーこ とかなあ。と、まあ、仰天したのはオープニングだけで、あとはおそろしく普通。マイケル・ケインは出ているものの、オープニングが派手すぎたせいもあっ て、逆にたいそう地味に感じてしまったよ。それに、マイケル・ケインが出てるからって喜ぶ客は少ないと思うし。やっぱオースティンの父親役はショーン・コ ネリーでいってほしかったけど無理ですね。そもそもこのシリーズ、60年代の映画やフンイキを盛り込んだエッチなコメディ、みたいな感じで始まったけど、 今回のは昔の赴きを思ったほど感じさせてくれなかった気がするけど、気のせいか。途中から舞台は日本になったおかげで、なんだか素直に笑えず。いや、おか しかったっけど、「変な笑い」をいただいた。だって登場する日本の女の子2人の名前、「福美」は分かるとしても「福優(ふくゆ)」は無理があるじゃ〜ん。 しかし、アメリカ的な笑いを日本にここまで浸透させたのはスゴイかも。関係ないけど、オースティンとマシュー南の対談を見てみたかったなあ。2度とチャン スはないだろうなあ。

02年9月4日
タイガーランド(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:ベトナム戦争を舞台に、アメリ カ兵士同士の愛憎を描く。ラッセル・クロウとブラピを足したような(強引ですか)主役の兵士はなんでも最近ハリウッドでブレイクしつつあるというコリン・ ファレルという男なのだそうだ。トム・クルーズの「マイノリティ・リポート」の映像ではシャープな印象だったけど、今回のは体脂肪3割増&短髪でなんだか 柴犬みたい。アメリカなのに柴犬みたいな男、それがコリン・ファレルなのだな、わかりました。映画の手法はドグマ95(照明・音楽なし、手持ちカメラ撮影 等ナチュラル系)なんだけど、なんと監督は「バットマン&ロビン」でシリーズを再起不能にした男ジョエル・シュマッカーなのだった。数年前までハリウッド 一イマイチな監督だったけど、前作「フローレス」あたりからフンドシをしめなおしたのか、ミョ〜に良くなったジョエル(アメリカ人なのにフンドシをしめな おした男、それがジョエル・シュマッカーなのだな、わかりました)。彼なりに「これじゃイカン!このままじゃ骨のズイまでダメ監督になっちまう」と悩んだ あげくのドグマ95参入なのだろうか、知らないけど。金にまみれ たジョエル・シュマッカーが反省しておこなった「お遍路参り」的映画という感じか。反省したぶん、コレすごくイイよ。戦争ものなのに敵が一切出てこないのもおもしろい。キャラの配分もバ ラエティに富んでいて、結末も気になるというナイスな脚本だ。作品の底辺には彼の娯楽魂は生きづいていて、ドグマ95なのに分かりやすく、低予算なのにエ ンターテイメントに仕上がってて、余計なものがない分、ジョエルの実力は相当のものであることが証明されて株も上がったよ。もうアンタのことをイマイチだ なんて言わないから安心しなね、ジョエル。「パール・ハーバー」のナントカっていう監督も見習って今回の手法試してみればいいのに。あ、ジェリー・ブラッ カイマーが許してくれないか。


02年8月29日
エネミー・ライン(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:オーウェン・ウィルソン主演の 現代戦争アクション。なぜか最近話題作ばっかに登場するオーウェン。そしてたいてい大物役者と共演させてもらっているという相当ラッキーな男。しかも妻は ジーナ・ガーションときた(なんだかエロチック夫妻)。今回の作品は戦争ものだけど、リアリティも人物描写もソコソコに、アクション・メインなところと、 主人公の若々しい正義感・戦争観を全面にもってきてるところをみると、「アメリカの次世代金髪アクションスターで国の希望」という華々しいポジションに オーウェンは選ばれたのか。かつてヘボヘボ・ホラー映画「ホーン ティング」において、真っ先にクビをスッ飛ばされてたのも今は昔・・・。オーウェンよ、ついにここまでのし上がってきたか。なんだか「コンガチュレーション!」と酒を酌み交わしてみたくなっ てきたよ(オーウェンと)。映画の出来がどうのと言うより、オーウェンの出世ぶりに感心する同情映画だった、私には。共演のジーン・ハックマンは相変わら ず軍服を着て船長だか艦長だかを演ってる。コレ系の彼はちょっと飽きてきたかなあ。「クリムゾン・タイド」のときのジーンの役とややカブリ気味だ。どうせ なら同一人物にしちまえばよかったのに。だめですか。いま思えばこの映画、物語も人物描写もショボいけど、冒頭付近の戦闘機による空中戦の映像はすばらし くカッコよかった。日本のアニメふうな派手なカメラワークでさ。いろんな意味で、制作サイドの若さを感じてしまったよ。「戦争映画・ヤングモード」という 感じだ。

02年8月28日
キリング・ミー・ソフトリー(ビデオ) 満 足度★★☆
ひとりごと:ヘザー・グラハム&ジョセフ・ ファインズ共演のエロティック・サスペンス。想像以上にエロ・シーンが多くてびっくりだ。ここまで役者が脱ぎまくってヤリまくる映画見たのは「氷の微笑」 以来かも。そういやなんとなく内容も「氷の微笑」に似てる気も・・・。こっちのほうがずっと貧乏臭いけど。「貧乏臭い氷の微笑」という邦題でもOKだ。そ のうえ、ヒロインのヘザー、道ばたで見ず知らずのジョセフと目が 合っただけで即日エッチまでこぎつけるとは、なんだかバカップル・テイストがあふれすぎてて愛を描いてるわりに繊細さに欠ける。しかも合って間ないうちにノリで結婚しちまうとは、い い大人のくせに無計画すぎて、私のような一般市民には理解不能だ。画面に向かって「落ちつけヘザー!」と叫んでいたよ。でも、そういう感情的&特異的な愛 の形を表現してセンセーションを起こしたかったんだよね。ヘザーがジョセフにゾッコンになると、ジョセフのライフワーク・登山を習い始めるところはなんだ か巷に転がってそうな話。そういうもんだけど、それはそれでやっぱりバカップル・テイストだ。ヘザーの役はウェブ・デザイナーなんだけど、就業時間中もヤ レ美容室だ、ヤレ病院だと、なんだかんだ理由をつけで仕事をサボリまくっていてムカついた。ITバブル全盛期のスチャラカIT社員の姿をかいま見た気分だ よ。IT不況の現在を舞台にした「スチャラカIT社員ヘザー、クビになり再就職もままならずエッチどころじゃない」という続編が見てみたい気分だよ。

02年8月23日
耳に残るは君の歌声(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:1900年初頭、ロシアからイ ギリスにひとりぼっちで渡ってきた幼女の行く末は・・。クリスティーナ・リッチがジョニー・デップやケイト・ブランシェットを脇にしたがえて堂々の主役を やってるところがスゴイけど、さすがはジョニー&ケイト、脇でも超・輝いてて素晴らしかった。リッチとデップのラブシーンは、黒田アーサーと安達祐実のラブシーンをほうふつ(見たことないけどね)。冒頭はリッチのお父さん役の男優がこれまたホントに素晴らしい泣き の演技を披露してて「う〜ん・・・」とうなってしまったよ。やがて故郷の村を焼き出されて一人で船に乗る幼女の絵づらに(粉雪が舞い散る演出つき)、私の オジサン心が揺さぶられたよ、「だれかあの子を助けてやっておくれ!!」と心で叫んでしまうほど。と、まあ、このあたりのツカミは申し分のない出来ばえ だ。なんてことない日常のシーンも、なんだかカット割りのタイミングがバッチリでカッコよく感じたし。のちに幼女が成長してリッチに役がバトンタッチされ るわけだけど、そこからはやや薄味。つまんないわけじゃないけど、リッチの生きる方向性が伝わってこないというか、テーマがイマイチ伝わりにくい感じか。 一応世界中を移動してんだけどスケール感もうすく、「コレ」っというドラマ的に盛り上がったシーンもないに等しいので、どうも何かもの足りない感じ。豪華 な脇役もビジュアル面に華はあれど、キャラの深さは特に感じられず。いや、まあ映像はフンイキ最高で良かったけどね。どんな映画も「スクービー・ドゥー」 見たあとじゃあ傑作に思えるよ。ありがとうクソ犬。コレの監督の名前、サリー・ポッターって・・・。ハンドルネームみたい。

02年8月22日
スクービー・ドゥー 満足度★
ひとりごと:アメリカの人気アニメを映画 化。アメリカで大ヒットしたというこの映画・・・。アメリカでヒットはしても私が見た劇場の容量は40人。しかもスクリーンは・・ん?スクリーンじゃない よ、よく見りゃコレ、ブラウン管じゃん!テレビじゃん!!・・・という小規模な公開状況。ホームシアターってこんな感じなのかなあ、と、ウットリ夢見ると ともに「1300円払ってコレかよ」と軽く立腹。しかし映画が楽しめりゃそんなチンケな不満も解消するはず・・・そう、するはずであった。ま、たしかにサ ラ・ミシェル・ゲラー自体はめちゃくちゃカワイイが、やってることがアホすぎて、笑えるアホなら問題ないが、おかしくともなんともないアホだからタチが悪 い。彼女のダンナ、フレディ・プリンツ・Jrも一緒に出てチャラチャラした格好でバカやってるから、「夫婦そろって何をやっとるんだ」と親戚のおじさんふ うに説教したくなってしまったよ。スター・ウォーズのエピソード1にどうもムカつくCGキャラ、ジャージャー・ビングスなんてーのがいたけど、なんだか今 回の映画は出演者全員がジャージャー・ビングスという感じだ。映画見てる最中も、必死でこの作品について良いところを探したよ。くまなく探したつもりだが 見当たらず(のむらくんよ、よくがんばった)。コメディ映画だっ たが、私の口元は「ヘの字」キープのままラストシーンへ!!そういや主役はCG製の犬だったが、この犬がまたおもしろくもなんともないギャグ(?)やら、おもしろくもなんともな い変な顔の連発で非常にコマッタちゃんであった。一応「スクービー」というご立派な名前がついているようだが、のむらくんに言わせれば「ただのクソ犬」に すぎなかった。この映画の対象年齢は3才とみた。

02年8月10日
トータル・フィアーズ 満足度★★★
ひとりごと:トム・クランシー原作、人気 キャラのジャック・ライアンをベン・アフレックが担当。映画のスタイルとしては「現代アメリカ系戦争もの」で「消えた核ミサイルを探せ系」で「戦争始まり そうで始まらない系」という、よく見かけるタイプ。こういうタイプは「核ミサイル爆発寸前で回収、めでたし系」で終わりそうなものなのだが、コレのエラい ところは中盤で核爆弾が大爆発するところ。おかげで「途中で核大爆発系」という新たな系統を生み出したのだった。爆発するまでは話もつまんなくて、ここん とこ連日の熱帯夜で寝不足気味な私のまぶたも重くなってしょうがなかったのだが、核が爆発してからは物語も緊迫して(そりゃそうだわな)目もすっかり覚め たよ。核を落とされた国民としては「核の影響」を無視した展開は気に入らないけど、まあよいわ。なんかこの映画で言いたかったことはよく伝わってきたし。 みんな戦争なんて好きこのんでやってるわけじゃないってことだな。核が爆発してからのアメリカ&ロシア大統領のかけひきにより「みんな和平を望んでる」と いうことが伝わってくるし、メッセージを含みつつも緊迫したドラマとして成り立ってるところが面白かった。最近、出演作に荒さが目立ったモーガン・フリー マンは、仕事の出来るCIAという役どころで久々にカッコよかった。「スクリーム2」などに出てたリーヴ・シュライバーは今風なCIA工作員の役で、「ホ ントのスパイってこういう体育会系な感じなのかも」と思わせてくれた。なかなかナイスなキャラであった。数年前までアメリカ大統領といえばクリントン・タ イプに役が装飾されていたけど、今回のはブッシュ・タイプで「時代は変わった・・・」と思った。ちなみに今回アメリカ大統領を演じてるのは「ベイブ」のおじいちゃんである。オーストラリアでブタ を飼う農夫役からアメリカ大統領役にまでのし上がるとは、近年稀に見る大出世だ。ベン・アフレックはまあ普通。コイツが出てると映画が安っぽく見えてしまうのは私だけだろ うか。ま、ベンが出ていようがいまいが、この映画を見たこと&公開されたこと1年先に覚えてるかなあと心配になるほど印象は薄味なのだった。夏休み映画な のに。

02年8月4日
スター・ウォーズ エピソード2 クローン の攻撃(2回目) 満足度★★★
ひとりごと:スターウォーズ、物語の中間地 点をまたしても見てしまいました。1回目見た時は話の内容もよく理解できず、だって急にナブーだのパダワンだのクローンだの言われてもついてけなかったん だけど、2回目ともなるとそんな専門用語もすんなり受け入れられてストーリーも把握しつくして、どっちかっつーと楽しんでしまいました。いやまあたしかに 今回も役者の演技は薄くてドラマがないけど、そんなちょっとした不満もゴージャスなCGをイヤッっつーほど見せられれば金を払ったカイがあるってもんよ。 ほんとCGで観客をねじふせるね、この映画は。しかしアミダラ改めパ ドメは元女王にもかかわらずメチャメチャ強いね。強暴なモンスターに体当たりして気絶させたり、なんと飛行中の戦闘機から落ちてもピンピンしてるではない か。バリバリのジェダイになれそうな勢いだ。そ ういやあのジェダイですらバタバタ死んで行くハードな戦の中でも涼しい顔してたっけ。たいしたタマだよパドメ嬢。あとアナキンがふと強暴な顔を見せるとき はバックに「ダースベーダーのテーマ・別アレンジ」が流れるんだね。気が効いてるじゃん。R2D2はパッと見、カワイイんだけど、ドン臭そうでひどく足で まといに思えるけど、実はひっそりと大活躍してたんだね。思いっきり役にたってたよ。だってR2D2がピンチのパドメのそば通りがからなきゃパドメ死んで たじゃん!!っつーことはR2D2がいなけりゃ物語はエピソード2の中盤でバッサリ終わっちゃってたワケだし、それどころかパドメの子が活躍するクラシッ ク3部作だって存在しなかったんだから。「よくやったR2。オマエこそがスターウォーズの生みの親」・・・そんな賛辞を与えたくなってきたよ、あのドラム 缶みたいな奴に。

02年8月2日
シッピング・ニュース(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:サエない中年ケビン・スペイ シーが漁村で人生をやり直す。「シッピング・ニューズ」・・・和訳すると「釣りバカ日誌」か?まずはキャストの豪華さにオドロキ。ケビンの他にケイト・ブ ランシェット、ジュリアン・ムーア、ジュディ・ディンチ、ピート・ポスルスウェイト。スコット・グレン、リス・エヴァンスが続々と登場して、「ふう、やっ と終わりか」と思ったら最後にドラマ「ロズウェル」の主演男優ジェイソン・ベアがオマケで現れてもう満腹状態。キャストだけだと「実力派・オーシャンズ11」みたいな超豪華な面子である。どうやら製作 サイドのヤル気はマンマンのようだ。ま、こ れだけの逸材がそろえば、どんなつまんない話も魅せてくれるにちがいないと思ったら、ほんとに「たいしたことない話を役者が盛り上げてる」映画でおどろい た。イヤな予感的中である。ま、中盤までは面白かったけどさ。新聞社のインク係をやってたという地味なオジさん・ケビンが、田舎の新聞でコラムを書く仕事 を実力で手にいれた瞬間のシーンはホント感動したよ。たぶんそれは、その仕事を手に入れるまでいかに苦労して生きてきたかをケビンがいつのまにやら表現し ていてくれたからにちがいない。こんな感じで「仕事ストーリー」中心で物語が進んでいってくれたら納得できるんだけど、その先は脇役のコマゴマしたエピ ソードがいっぱいで、やや視点が定まらなかったよ、個人的に。ピート・ポスルスウェイトが演じる新聞の編集長がかもしだす中間管理職な味わいは十分だし、 ジュディ・ディンチの複雑な過去をにじみださせる演技もすばらしかった。役者を個別に見るとすごく充実してるんだけど、後半はなんかこう1本筋が通りきっ てない感じがして、ひとつの結末に向かっていってないもどかしさを感じてしまったのだった。しかしこのラッセ・ハルストレムが監督するとどんな舞台も見事 にメルヘン化するね。この映画の舞台も、ただのさびれた島のはずなのに、なんだか絵本に出てきそうなくらいカワイらしい箱庭ちっくな感覚で撮られている よ。今度から「スウェーデンから来たメルヘンおじさん」と呼んであげる。

02年7月31日
グラスハウス(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:リリー・ソビエスキーがサイコ 養父と戦う。ヘレン・ハントに顔も芸風も似てるリリー。まあアイドル映画としては無難な出来なのだが、リリーが突然ビキニになるというサービスシーンもま あよかろう、そういうもんだ。あまりに急にビキニ姿になるもんだから、副題を付けた「グラスハウス〜ビキニ姿にドキッ〜」という新タイトルを提案したいく らいだ。リリー・ファンなら(もし存在するなら)ソコソコは楽しめるだろうが、リリー・ファンでもなければ、共演のダイアン・レインのファンでもない私は (ウソ。ホントはちょっとファン)、あまりのありきたりな展開 に、「最初の10分見ただけで結末まで予想できるなんて、私は天才じゃなかろうか」とカン違いしてしまいそうな、ある意味ではイイ気分にさせてくれるタイ プの映画であった。舞台であるガラス張り豪 邸の、スケスケで丸見えな環境を生かした演出が皆無なのがまた残念だ。サスペンスの舞台なら好都合な素材に思えるが。せめて最後くらいはガラスは豪快に割 れてほしかったがそれもナシかい。クライマックスはリリーVSダイアン・レイン取っ組み合いにしてくれれば私の満足度もちょっとは上向いたのに。そもそも コレを見ようと思ったのは、アメリカ公開時に3週連続トップ10入りしてたからなんだけど、コレ日本じゃ公開されなかったのかなあ、記憶にございません。 コレがそんなにヒットしたってーことは、まさかリリーが人気者ということ?それに「見よう!」とレンタル屋に行ったら、ビデオソフトが目の前にあるにもか かわらず、そのあまりの地味なパッケージデザインに素通りしてしまったよ(これ)。もうちょっと「ドーン」とくるデザインはなかったんかい。もうこ こまで地味だと「迷彩」だね、「店内迷彩」(造語。(C)のむらくん)だよ。内容、パッケージ共に徹底的に「よくあるタイプ」に仕上げてあって、別な意味 での「ハリウッドの大人の仕事」を見た気がしたよ。

02年7月26日
タイムマシン 満足度★★★☆
ひとりごと:ガイ・ピアース主演のSFロマ ン。100年前から80万年未来までレトロ感覚あふれるデザインのタイムマシンで時代を旅するところが超ロマンを感じさせてくれた。BGMもすごくスケー ル感があってウットリだ。なんだか子供の頃に読んだ冒険小説みたいなワクワク感があるよ。もう夏休みの少年少女にぜひ見てほしいね(少女のほうはどうかわ からないか)。レトロと冒険がミックスされててさ、なんだか懐かしい、グリコの味がする映画だった。映像&アクションのクオリティは「ハムナプトラ」クラ スだけど、こっちのには話に一本スジの通ったテーマがあるからイイよ。「未来を変えるために今がある」っつーさ。クゥゥ〜いいねぇ。そんなテーマもセリフ にして説明するんじゃなくて、見終わったあとそう感じさせる仕組みになってるところがまたクゥゥ〜だ。主人公の若い教授は、死んだ婚約者を救おうとちょいと数年過去に行く予定だったのに気がつけば80万年先に到着とは、こりゃまたエラい 未来に行っちまったなオイ。ちょいと近所の 酒屋にビール1本買いに外出したものの、途中で新宿伊勢丹に行きたくなって進路変更したようなものだろうか。ま、そう考えてみれば「あるある」か。主役の ガイ・ピアースが先生役というのはなんだかうなずける。まじめそうだし。にしても、「メメント」では妙にイイ男ふうで「ふうん、ハリウッドにいるとアカ抜 けるもんだ」と思っていたが、今回の長髪姿はサルそのものでおどろいた。逆に、どうやったらそんなにサルになれるのか聞きたいくらいのサル度数だ。後半の 舞台はなんだか「風の谷のナウシカ」みたいだった。

02年7月25日
青い夢の女(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:美女の死体に振り回される精神 科医が主人公。この主役の医者、どっかで見たことあると思ったら ジャン・ユーグ・アングラードだった。まだいたのか!さすがは「フランスのエロチック・プリンス」の名を欲しいままにした男、まだまだその路線に変更は見当たらないね。今 回も相変わらずお盛んでいらっしゃいます。裸がメチャクチャ似合う男だね。全裸のほうが絵的にバランスがいいよ、なんとなく。下半身まで演技のテリトリー だ。現在のビジュアルは、ケビン・スペイシーに石田純一の髪をかぶせたような感じか。今思えば彼のハリウッド進出作「キリング・ゾーイ」はおもしろかっ た。公開当時はタランティノの影に隠れちゃってたけど。話を戻すと、この監督はあのヘビーすぎて困っちゃう映画「ベティ・ブルー」のジャン・ジャック・ベ ネックスにもかかわらず、全体的に妙にさっぱりしている。主人公のアングラードが死体を隠そうとして凍った道路でスッ転んだりして、ユーモラスなシーンが 多いし、デビッド・フィンチャーの「ゲーム」みたいに、主人公がどんどん現実離れしたトラブルに巻き込まれていく過程を見ると、なんだかとても娯楽ちっく だ。え、ひょっとしてコレ娯楽作?!最近流行のドメスティック・バイオレンスをフィーチャーしてるが、ヒロイン役の美女はそんなバイオレンス大好きな変態 女だった、というところは、ひょっとしてベネックスなりの現在を皮肉ったフレンチ・ジョーク(またはフレンチ・オヤジ・ギャグ)なのだろうか。監督のいつ もの「男と女のドロドロ」はスパイス程度。デビッド・リンチをほうふつとさせる凝った絵のイメージシーンはあるわで、作った本人はけっこう軽く楽しんだア トがうかがえる。にしても、ハタから見りゃあ枯れた印象のジジ臭い娯楽映画だが、フランス語だとそこそこオシャレに感じてしまうのがマカフシギなり。

02年7月18日
スター・ウォーズ エピソード2 クローン の攻撃 満足度★★★
ひとりごと:エピソード1ではクソガキだっ た主役のアナキンが、急成長して年上の女と恋におちるという、シリーズ中もっともラブ色の強いものになった。まあ、ラブとはいってもそこは演出力イマイチ のルーカス、恋愛のカケヒキや障害によるドラマも薄くて(っつーか皆無)、「好きだーっ!!」系スポーツ感覚な恋愛劇を見せてくれた。しかしあのコマシャ クレたクソガキ・アナ坊が、我らがナタリー・ポートマンにイヤラシイ目つき&うすら笑いを投げかける男になるとはね。ダパンプの曲(「ごきげんだぜっ!」 あたり)が似合う男になったよ、今回のアナキンは。この映画のおおまかなストーリーは?と聞かれると答に困るような、単独映画としてスジがあるんだかない んだかわからない、パズルのひとかけら的映画な感じ。ドラマ性を感じさせてくれなくて説明映像に終わっちゃってるのがさみしいけど、「シリーズ中間」とし ての役割はちゃんと果たしているように思われる。エピソード4におけるルークの叔父叔母の登場や、後の悪役アナキンのキレた殺りくシーンがあったり、いろ いろとクラシック3部作に通じる、またはほうふつとさせる部分が多いのは楽しい。ついにデススターの設計図までチラっと登場するし、ヨーダはチャンバラす るしで、マニアが流涙しそうなシーンが山盛りだ。個人的にはライトセーバーを振り回すジェダイの大群が敵ロボ軍隊と戦うところが「オオッ」と思ったよ。なんか画面がエラく盛り上がっててさ。宴タケナワだったよ。盛り上がると言えば始めっから終わりまで画面のCG処理がすさまじく て圧倒されたよ。「ILMよ、トチ狂ったか」と心配するほどの情報量だ。まあ、人物部分は、いかにもスタジオで撮影しました的、背景CGとのミスマッチ感 もあったけど、それにしてもCG映像の仕事量が膨大で圧倒された。画面の隅々はもう一回見ないと確認できないくらい・・・。もう一回見ようかなあ・・・。 そうやって私はルーカスに金を振り込みつづけて生きていくのであった。

02年7月16日
マリー・アントワネットの首飾り(ビデオ)  満足度★★☆
ひとりごと:18世紀、フランス革命のひき がねになったというスキャンダルを映画化。コレ原題の意味は「首飾りのスキャンダル」みたいな感じだったけど、それを「マリー・アントワネットの首飾り」 なんてゆー「ベルばら」ちっくな(古いですか)タイトルにするだけでなんだか魅力的な映画に感じてしまうからフシギ〜。たしかにマリー・アントワネットが 画面に出てくるだけで「オオ〜っ、さすが高飛車な態度」と、うれしくるんだよね。ホント、マリー・アントワネット様様だよ。こんな人、ホントに周りにいた らウザいけど、映画のキャラとしては最高レベルの存在感だ。今回、彼女はワキ役だけど最後にはオマケとしてギロチン・シーンもチラと見せてくれてれるから 気が効いてるね。ギロチン・シーンの背景にはフランスの大群衆が映ってたけど、アレ合成かなあ。一瞬しか映らないから、エキストラじゃあないだろうなあ。 と、まあ、マリーマリーと言ってるけど主役はヒラリー・スワンクなのだった。ヒラリーって昔の宝塚男役スターみたいな顔してるから、この「ベルばら」ちっ くな世界に意外になじんでいるように思われた。どうせなら男装のオスカルなんか演ったほうがより似合っていただろうけど。このヒラリーが演じるジャンヌは 少ない人脈と巧妙な話術で、まんまと金持ち司祭から大金を騙し取るという言ってみりゃあ犯罪者なんだけど、始めから終わりまでなぜかイイ人で通してるのが なんだか強引。「私は幸せになりたかっただけ」という言い訳で罪 を正当化する方向で物語は進むんだけど、そんなんで済むんなら警察はいらないんだよこの女狐!!と思っちゃったよ。ま、犯罪者にもそれぞれ事情があるのはわかるけどさ。ひっそりとインチ キ占い師の役でクリストファー・ウォーケンも出てる。相変わらずステキな演技をしてた。彼はホント「スリーピー・ホロウ」から「アメリカン・スウィート ハート」まで作品を選ばずガンガン出まくってるけど、どの映画も作品自体はパッとしなくても、彼の仕事ぶりだけは輝いて見えるからスゴイ。この人、一生こ んな感じなんだろうなあ。

02年7月12日
メン・イン・ブラック2 満足度★★☆
ひとりごと:ウィル・スミス&トミー・ リー・ジョーンズが「対エイリアン捜査官」に。1作目はもう5年も前なんだね。この2作目までに5年もかかってるけど、それだけウィルのスケジュールが いっぱいってことなのかなあ。前売券を買うとき「スコーピオン」にすべきかコレにすべきか悩んだけど、「面白くないとわかっている映画より、少しでも面白 いかも、と希望が持てる映画を見たい。だって金曜日じゃん、花の金曜日じゃん!MIB2にすべ!」と雌雄を決したのだった。見てみたら、まあ退屈はしな かったけど、新鮮味は全くないね。ギャグも全然笑えなかったし。アメリカ人、コレ見て笑えるのかなあ。理解できぬ。ビジュアルもパート1とほとんど同じ、 いやパート1の方がコワくてキモくてまだインパクトあったよ。それにパート1で「トミー・リー引退」でキレイに話が完結しちゃってるから、パート2は「ト ミー・リー復帰」のエピソードを追加しなきゃいけないのが余計な時間。そのトミー・リー復帰まではなんと「しゃべる犬」によって場をしのがせるという荒技 を見せてくれた。イヤラシイ戦法だ。でもやっぱ、いや〜子役と動物にはかなわないね。動物部分はまあまあ楽しかったよ(とほほ)。ゴジラシリーズ中の名怪 獣「ビオランテ」を彷佛とさせる触手系エイリアン・ララ・フリン・ボイルは特に見せ場なし。あえてこの映画のイイところを探すと、ヒット作なのに全然大 作っぽくないところが逆にイイね。大人だよ。肩に力はいってなくてさ。サクッと手軽に見れるし。いま思い返してみれば、チョイと出演したマイケル・ジャクソンの顔がこの映画の中で一番記憶に残ってる。唯一の見 どころはマイケルなのだ(私にとっては)。 他の観客もそうでありますように。

02年7月11日
ロック・スター(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:マーク・ウォルバーグがハード ロックバンドのボーカリストとして名を上げる。これまた見る前は「絶対面白くないであろう」と思ってて、しかも「マークが長髪?きっと似合ってないはず。織田裕二がパーマをかけたようなものであろう。 笑ってやるぞ、覚悟しろ」とコウマンチキな態度で見始めたのだが、最終的に楽しく拝見してしまいました(アイタタタ・・)。マークの長髪姿も5分もすりゃあ目が慣れて、サル顔にヘビ メタ姿も、マークは最初は有名バンドのフリーク役だから「ああ、こういう見た目アカ抜けないフリークいるかもね」と逆に説得素材に感じてしまう始末。それ になんたってマークのナリきりぶりが笑える(イイ意味で)。歌いっぷりもバリバリにハードロックな立ちふるまいでさ。マークはもともとラッパーだったか ら、そのギャップがまた楽しかったよ。素人バンド活動時はハデだけど、実際の仕事はコピー機の修理屋というのも「あるかもね」と思っちゃった。「猿の惑 星」の100倍くらいは魅せてくれた感じ。相手役のジェニファー・アニストンがちゃんと演技してるのを初めて見たけど、なかなかアッサリ風味で、ケバケバ しい衣装もサラリと着こなしててイイ感じじゃん。ブラピがホレるのもわかるなあ。このうす味なナチュラル演技、どっかで見たような、思ったら浅野温子の芸 風になんだか似てると思ったよ。このマーク&アニストンの持ち味である「普通さ加減」がなんだか親近感があって、突然迷い込んだ狂った芸能界にとまどう姿 に共感してしまった。このコンビは好感度高い感じでなかなかイイね。時代背景である80年代のフンイキはさほどないけど、ビジネスとしての音楽が適度に描 かれてるし、適度にアメリカのおおらかさもあるし、全然コジャレてないのが逆に良かった。血まみれでステージに立つマークはホント藤波辰爾と見分けがつか ないね。

02年7月4日
ハートブレイカー(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:シガニー・ウイ−バーとジェニ ファー・ラブ・ヒューイット扮する母娘がコンビで結婚サギ師に。一見ひじょ〜に面白そうな映画だ。私のカンでは「この映画はイメージより面白くないはず」 と踏んだのだが、見てみたら、まあそんなに悪くもなかったので結果的に得した感じ。やっぱ映画は期待して見ちゃあアカンな。でも時間が2時間以上あるから 進行がややモタモタしてる。ややムダなシーンを感じたよ。これで1時間40分くらいにまとまってたらきっと大ヒット(かも)。モタモタしてるシーンでソン した分は、なんとジェニファー・ラブのキュートな魅力(肉体)でカバー!いや〜アメリカにはまだまだカワイイ娘がいるもんだね。他の面子がシガニーやジー ン・ハックマンなど、いい役者だけど見た目は枯れに枯れてるから、ジェニファーの若さがより一層輝いてみえたよ。ジェニファーよ生き残れ、弱肉強食の街ハ リウッドで!クライマックスシーンではちょっと感動しちゃったし。母娘愛にも感動したけど、なにより、ジェニファーとバーテンとの純愛ドラマに感動しち まったよ。趣味が天体観測のバーテン(ロマンチストなキャラクターの設定として「天体観測」とはベタといえばベタだが)、星雲をジェニファーに見せてク ラッとさせる下りは「んなアホな」と思いつつも、心のどこかでウットリしてしまったよ!バカですか?シガニーは劇中、ロシアの生バンドをバックに歌うとい う珍シーンが。この歌が下手で下手で・・・。「ギィギィいってる コレ、何の効果音?」と思ったら、それはシガニーの歌声だったのだ!!いろんな映画で「下手な歌シーン」ってあったけど、コレは群を抜いてるよ。次回の「エイリアン」新作、もし恐怖感を倍 増させたいのなら主演・効果音・シガニー・ウイ−バーでいくとちょうどよいだろう。

02年7月3日
ハロウィンH20(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:20年前のホラー「ハロウィ ン」シリーズの新作。知らなかったけどジェイミー・リー・カーティスって「ハロウィン」がデビュー作だったんだ。彼女が同じ役で20年の歳月を経て主演す るってんだからマニアにはたまらないんだろうね、きっと。私はマニアじゃないから「へー」程度にしか思わなかったけど。ジェイミー・リーの他にジョシュ・ハートネットにLL・クール・Jが出演で、キャストは 「ギリギリ豪華」といってよいか微妙なところである。監督はジョン・カーペンターにかわって知らない男というわけで、まーったく期待もなにもしてなかったんだけど、これが 意外にうまいことまとまってて良かったよ。まず全体のフンイキが昔ふう、というか全然安っぽくないのがイイね。ま、悪者がいくら刺しても車でひいてもピン ピンしてたり荒唐無稽で、ただのショッカームービーといえばそうなんだけど、殺人シーンのシチュエーションとかアイデアがあって楽しめた。とくに悪者が車 を盗むシーンは気に入った。舞台は郊外の公衆トイレ、幼い娘と別々の個室に入った母親から車のキーを盗むところはイイ緊迫感を持ってたよ。それになにより 主人公のジェイミーが過去に殺人鬼(兄)に追い掛け回された恐怖のトラウマと最終的に戦うところが地味だけどドラマチックだった。ジェイミーは昔はどうだ か知らないけど、今はたくましすぎるほどになってしまって、殺人者と面と向かってもま〜ったく負ける気がしないよね。顔はサルだけど複雑な役を器用にこな すイイ女優だよ。コレもそうだけどジェイミーの出る映画にはたいてい彼女のラブシーンが挿入されるけど、それはいらぬサービスだと気づいてくれ製作サイ ド。

02年6月29日
おいしい生活(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:ウディ・アレン監督・主演の人 生賛歌。なんだかここんとこより一層作ってる映画が小作品になってるような気がするウディ。彼の顔のアップなんか見るともうすっかり完全に老人だね。首回 りなんかもう枯れ木だよ。叩いたら死にそうなほどキャシャなウ ディだけど、お元気だね〜。もうチョコマカチョコマカとしてマジでうっとおしいよ。でももし彼が死んだらそんな「うっとおしさ」も懐かしく思えるんだろう ね。長生きしなね、ウディ・・・。映画自体 もより一層分かりやすくなって、テーマである「等身大に生きることの楽しさ」が、これだとホントにその辺のおじいちゃん&おばあちゃんにでも十分伝えられ るんじゃないかと思えるくらいシンプルに描かれていた。ちょっとおバカなおじいちゃん(ウディ)が銀行強盗を企てるところから物語が始まるところが「ウ ディまだまだ現役です。攻めてます」と感じさせる。彼の妻役の女優は見たことがなかったんだけど有名なんだろうか。あと、彼のいとこのホワ〜ンとしてボケ まくる女役の女優も知らない人だった。このボケまくる女役の女優は、この役で何かの賞(全米批評家連盟賞だったか?)を獲ってたけど、「それほどいいかな あ?まあ悪くはないけど」と思う始末だった。このボケまくる女がウディを上回るほどにボケボケでうっとおしかったよ。こんな連中ホントに周辺にいたらキレ るね。「じっとしてろ!しゃべるな!」と。ヒュー・グラントも出てて、彼もいつもはチョコマカとして目に付く人なのに、さすがに今回はウディ他つわものが 回りを固めていたため影が薄かった。しかし「金持ちマダムを落とそうとする」ところはさすがに似合ってて安心した。「2枚目でちょっとワル。イギリスから 来た。女がらみでブタ箱に入ったこともある」、それが私の持つヒューのイメージ情報のすべてだ(2002年6月現在)。

02年6月26日
ラットレース(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:早い者勝ちで大金が手に入ると いう夢のような競争ゲームを描いたコメディ。なんだかノリは60年代のコメディっぽい?「チキチキバンバン」みたいな(←よくわかってない。イメージだと ソレ)。この映画、日本じゃ正月映画だったっけ。たしかに正月に家族で見ると楽しいかも(一部シモネタはあるけど)。ほとんどマンガみたいな話と設定だ し。よくもまあこんなにアイデアを出したなあ、と感心するほどアホなネタがギュウギュウに詰まっているよ。ホント小ネタが多いよ。まるで「得した」ような錯覚におちいるほどに。「下手な鉄砲もカズ うちゃあ当たる」戦法か。目的地に急ぐた め、時速マッハ1の実験車に乗ったりするのなんか、ほんと昔のアメリカのマンガみたい。常にドタバタしてて楽しかった。ゲストアクターがディーン・ケイン や「ミザリー」おばさんという地味な者だし、笑い自体も若々しさに欠けるけど、古風なぶん幅広い年代の人が楽しめそうな気もする「すごろく映画」だね。人 物設定も一応あるけど、途中からそんな設定は完全無視する展開が逆にアッパレだ。レースに参加する複数のグループそれぞれに一応エピソードの始まりみたい なものがあったんだけど、結局どのエピソードも完結しなかったもんなあ。ウーピー・ゴールドバーグは見せ場がなくて残念だった。キューバ・グッテイング・ jrは最後にすごく軽快ににダンスしてて驚いた。だってドンくさそうじゃん?ローワン・アトキンソンは「ビーン」とキャラがほとんど同じなんですけど。ま あ、別なキャラを演じられてもこっちが困るけど。こっちが恥ずかしいけど。

02年6月21日
愛しのローズマリー 満足度★★★
ひとりごと:ファレリー兄弟監督のラブコ メ。ファレリー兄弟といえば「メリーに首ったけ」のような、下品で明るいコメディ系ラブな映画、というのがイメージなんだけど、コレは、まあたしかにジャ ンルとしてはコメディだろうけど、そして、毎度おなじみ障害者や病人&けが人などを盛り込んではいるが、なんだかとても上品に仕上がってると思ってしまっ たよ(!)。まあ何と言うか、いつもの「障害者・けが人系ネタ」と「誰しも持ってる肉体的コンプレックス系ネタ」をミックスさせてるのはいつものことだけ ど、「問題は心の美しさ」に変換させてるところがいつもと違う。ファレリー兄弟の映画がここまでキュートっつーか理性的に進化するとはね。主役の男ジャッ ク・ブラックは「女性の心の美しさは見えるが、肉体的に醜い部分は見えない」っつーアメージングな役だけど、根はイイ奴だから、見てると自然にハッピーエ ンドを希望してしまうのだった。相手役グウィネス・パルトロウの役も純な性格だから見てるとやっぱり頭が勝手に応援モードになっちまう始末。ああピースフ ル。この主演2人の役どころがやけにカワイらしく心があるところが魅力だよ。まあこの映画の持つ女の美の方程式がブス=デブ、っつーんなら、ヒロインがダイエットすりゃあ何の問題もなかったような気もするが。劇中、グウィネスがパンツ丸見えで転倒するシーンに心の中で拍手をし たよ。「ギフト」でパンツ丸見えでスッ転ぶケイト・ブランシェットもすばらしいと思ったように、どうも私には「女優のパンツ・シーン」を賞賛する傾向があ るらしい(そんなシーンを集めたページを作ってもよいが、バカだと思われるのでやっぱやめ)。前半&中盤と、肉ジュバンを装着したグウィネスを出しおしみ してて、クライマックスあたりでドーンと登場するんだけど、出しおしみしてた割にはインパクトはなかった。「ああ、着てるな、肉ジュバンを」くらいのレベ ルだったのがフシギ。今後のグウイネスには「黒塗りの黒人グウィネス」、「しわ付き老婆グウィネス」等に挑戦してもらいたい(エディ・マーフィーあつか い)。

02年6月20日
ゴーストワールド(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:エキセントリックな少女が主人 公の青春劇。見る前は、ファッション重視のスタイリッシュなとんがった映画かと思ってたんだけど、見てみたら意外とマジメに青春してておどろいた。マジ メっつっても堅い感じじゃなくて、いや見た目はヤワラカイよ非常に。主役の女の子(ソーラ・バーチ)は何十回も着替えるし、ワキ役から小さなワキ役までヘ ンテコリンな人ばっか出てくるからね。レコードおたくとか、ヌンチャクでコンビニにいやがらせする人とかいろいろ。たしかにこの主人公みたいな変わった女 の子、いるよね〜。アメリカ版「ちびまる子ちゃん」という感じか。キャラとファッションはヤワラカイが、全体的にはヌ ル〜い出来だね。例えるならジョン・ウォーターズの映画を10倍くらい回転を遅くしたような映画という感じか。ここんとこは好みが別れるだろうけど、味は しっかり付いてるから悪いヌルさじゃないんだろう。なんつーかこうパッと見、不良っぽい印象なんだけど、どっかお利口さんな感じがするね。悪く言えば「遊 びきれてない」んだけど、良く言えば「10代の等身大の心情を浮き彫りにしてる」という感じ?主人公が友情やら愛やら将来の進路やらリアルな悩みを抱えて てもがき苦しんでるし、若者にありがちなフワフワとした心変わりとかがちゃんと描かれてたからマジメに思えたのだろう。教育的とまではいかないけど、けっ こうな大人が作った若者映画という感じだよ。イレーナ・ダグラスを久々に見た。ダパンプのISSAみたいな風貌に成長しきったブラッド・レンフロにオドロ キ。子供の成長は早い・・・そんなメッセージもいただいたような気がするよ。

02年6月15日
ブロウ(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:70年代アメリカにおいてド ラッグ密輸で名を上げたひとりの男を描いた実話。この、なんとかっていう監督、こないだ死んじゃったんだよね。おしい人を亡くしたよ。腕のある監督だね。 ドラッグについて描いちゃいるが、撲滅系・防犯系お説教はま〜ったくせずに、仕事としてのドラッグ密輸を背景に、最終的には家族愛を物語っていたという クールだけどひじょ〜に切なげな出ばえ。「犯罪」と「家族愛」の配分加減がホントうまくいってるよ。劇中、医者が主役のジョニー・デップに言うセリフに 「私は説教をするつもりもないし道徳への関心もない。しかし君はヤクをやめて入院すべきだ。君は女の子の父親なのだから」というのがあったけど、これって まさに監督が言いたかったことのような気がするよ。家族持ちの大人の男のドラマとしても哀愁がただようし、麻薬密輸ビジネスの描きかたも、会社員にも共感 できるような人間関係中心な仕上がりになっててそこ はかとなくリアル(ひとことで言えば「麻薬密売人も仕事と家庭の 板挟みになる、課長・島耕作なみに」ということか)。それに加えて、時代が60年代から80年代だから、デップの衣装や髪型も超〜クール。ほとんどデップのファッショ ン・ショー状態だ。またデップはどんな扮装しても似合うからすばらしいね。特にスタイルが良いわけでもないのにカッコよすぎ。ホント友達になりたいよ。っ つーか、なってやるよ。共演者は多数いるものの、気がつけば「デップの一人舞台」かと思うほどの目立ちっぷりだったよ。相手役のペネロペ・クルスはヤな女 の役も難なくこなしてたけど出番は計10分間くらい?彼女の出産シーンは一瞬だけどスゴイものを感じたよ・・・。ある意味お宝シーンであろう。ペネロペ よ、よくやった。

02年6月14日
スコーピオン・キング 満足度★★☆
ひとりごと:「ハムナプトラ2」の敵キャラ クターが主役をはる「ハムナプトラ番外編」。番外編というかエピソード1みたいなものかなあ、と思って見たのだが、思ったほど「ハムナプトラ」色は薄く て、しょうがないから単独映画として楽しんだよ。キャラクターの配置やヒロイックなストーリー(愛と友情・込み)やアクション、節々の会話の小ネタなど も、まあ典型的な感じだけどそれなりに充実していて商売映画としてはこれで十分なんだろう。なんだろうけどどうも「もの足りない」気分になったのは、肝心 の「ハムナプトラ」色が薄かったせいかもしれない。よ〜く見れば「ああ、あそこはハムナプトラなのかなあ」とハム・ネタ(ハムナプトラ・ネタ)を見つけら れはするが、どうも間接的。舞台もエジプト(「ハムナプトラ」の舞台)なんだかどこなんだかよく分からないし、バッチリと「あ、これハムナプトラに出てた 奴!」というウレシイ発見がなかったのがさみしかった。せめて共通キャラが登場してくれてればなあ。あと、お子さまにも安心なように配慮されたらしく、裸 と血しぶきが皆無で、視覚的に思いきりが足りないところもチト不満。まあハムナプトラ・シリーズは全部そんな感じだったから別にいいけど(商売としてのハ ムナプトラの展開はすばらしいと思うし)。主演のザ・ロックは意外に主演スターのたちふるまいと輝きを持ってて「ほほう」と思った。まるで昔のシュワル ツェネッガーみたい。日本人でいうと香取慎吾と長島一成を足したような感じか。アクションもサマになってて「ザ・ロック、これからはアクションスターです!」という心意気は伝わってくるが、この映 画以外のザ・ロックの使い道が思い付かないのもまた事実。「ターミネター4」にでも出るかね?共演のマイケル・クラーク・ダンカンはちっとも強そうに見えないね。「猿の惑 星」に続き「別に出なくてもよかった映画」に出ちまった感アリ。

02年6月8日
スウィート・ノベンバー(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:キアヌ・リーブス&シャーリ ズ・セロン共演のラブもの。広告マンのキアヌが自由人セロンに徐々に骨抜きになってゆくという前半はなんか「東京ラブストーリー」のカンチとリカを彷佛。 いやホントにセロンの奔放な役とか、突然の出会いから恋愛に進行する前半はまるで「柴門ふみ原作」だ。主題歌もエンヤより小田和正のほうがしっくりくるよ。キアヌの役は普通だけど、セロンの役は複雑だね。癒されたいから癒 す、みたいな天使的な役かと思いきや、後半はゲロまで吐き出す体調の悪い女になるしでもう大忙し。個人的には、お堅い性格のキアヌをおちょくるセロン、と いう前半の構図がまあまあ楽しかったから、2人の立場が逆転する後半はちょっと重くて気分も覚めた。結末がどうも消化不足。ラストのセロンの気持ちがよく わからない。この時ばかりはキアヌの「?」な気持ちがよ〜くわかったよ。どんな最後にしてもらってもかまわないが、こののむらくんの納得のいくように仕上 げてもらいたいもんだ。セロンは実際も愛犬家だから、登場する犬々(いぬいぬ)の扱いが様になってた。キアヌは裸のシーンが多い。また「愛のプレゼン」 シーンなど見せ場もまずまず充実。ラストは納得いかずともキアヌ・ファンには申し分ない内容であろう。劇中、こともあろうにセロンによるベットの誘いを 断って部屋を飛び出すキアヌ、というシーンがあって「キアヌよ!相手はセロン様だ。金は出しても断っちゃあイカンだろう」と腹立たしく感じたものの、すぐ さま気を取り直して部屋に戻ってくるキアヌ、そして続きをおっぱじめるキアヌを見て納得&安堵。それでよい。

02年6月7日
”O”オー(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:シェイクスピアの「オセロー」 を現代の高校を舞台にアレンジ。この「シェイクスピア原作・現代版」っつー映画も最近よく見かけるね。「ロミオ&ジュリエット」とか「ハムレット」とかい ろいろ。ま、おもしろかったものは一つとしてないけどさ。幅広い年齢層に受け入れられるだろうし、そこそこアートなフンイキをかもしだせるから?ハリウッ ドではコレ系の企画は通りやすいのだな、きっと。今までの「シェイクスピア原作・現代版」は現代版とはいえ、セリフまわしとかがやっぱり古いままでなんか 不自然だったけど、コレは完全に現代のドラマに置き換えられている感じ。筋だけシェイクスピアっつー感じ。言われなきゃシェイクスピア原作だなんて思わな いよ、きっと。そこんとこだけは「ああ見やすくて楽だなあ」と思ったけど、同時に刺激も何もないから、とりたてておもしろいとも思わなかったところがこの ジャンルの難しいところ。始まって5分くらいで、登場人物の人間関係がバッチリ頭に入ってきたのはスゴイと思ったけど。嫉妬と愛にまみれたキャラクター相 関図はなかなか魅力的だ。舞台が「バスケ部内」っつーところもチマチマしてていいじゃん。恋愛の修羅場なんてチマチマしたとこで繰り広げられるもんだよ実 際。「浮気したな。じゃあ殺す!」という発想をもつキャラクターも、「高校生なら、まあそう思うかなあ」とギリギリ納得させられた感じ(納得しちゃイカン が)。総合すると「あいのり」と「シェイクスピア」を合体させた ような映画ということになるか?主役の黒人 はやや魅力薄。ジョシュ・ハートネットはホントに高校生に見えてしまうほど若かった。それとトレードマークである一文字眉の眉間の部分が剃られてて寂し かった。監督は、こないだ見た「オー・ブラザー!」の3バカ大将の3男だと知りビックリ。あんなトボケた男にも監督がつとまるのだな(あ、トボケは演技で すね)。

02年6月1日
少林サッカー 満足度★★★☆
ひとりごと:香港産、まんがちっくなハチャ メチャ・サッカー格闘ムービー。なに?知らないけど巷ではワールドカップ(とやら)で盛り上がってるらしいじゃん。そんなお祭り気分の一般市民にひとこと言っておこう、「フーリガン対策と共に、くれぐれも少林 サッカーをお忘れなく」と。ああ、映画で爆 笑できる幸せよ・・・。まあ映画で「ニヤリ」とか「フフン」くらいの笑いをいただくことはしばしばあろう。「ギャハ・・」くらいならたまにはある。しか し、この映画からは「プーッ!アーッハハハハハ!」くらいの高ランクの笑いを随所でいただくことができた。やっぱアレだね〜、アメリカンジョークじゃダメ だね、アジア人はやっぱアジアの笑いが一番ツボを刺激するんだよね。「少林サッカー」と言ってはいるが、ハッキリ言ってサッカーじゃないところがバカバカ しくて最高!カンフーのスタイルでボール蹴って、相手選手もボールごと木の葉のようにフッ飛んで行っちゃうんだから。そんな、まるで「少年ジャンプ」のま んがみたいな豪快シーンの連続だ。ただの視覚効果じゃなくて、ちゃんと笑いにつなげてるところがスゴイ。で、さらにスゴイなあと思ったところは、要所要所 ではちゃんと「手に汗にぎらせてくれる」ところ。おおげさじゃなくて、さりげなくドラマが存在していたことを見たあと気付かせてくれるよ。香港では歴代ナ ンバー1のヒットを記録したそうだけど、それはやっぱ、ただのお笑いシーンだけじゃなく、ちょっとした感動や小さな恋のエピソードやスペクタクルシーンな ど、映画に必要な要素がひっそりと混入されていたからにちがいない。監督・脚本・主演のチャウ・シンチーとかいう人、笑いのセンスはもちろん、映画監督と しての才能も申し分ないね。ヒロインの女の子はかわいそうに一度としてマトモな姿・顔・頭で登場してなくて(同情と共に笑)、来日インタビュー時「普段の 私はこんな感じです(カワイイんです!)」とアピールしてたとこが微笑ましかった。


02年5月30日
オー・ブラザー!(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:コーエン兄弟監督、50年代を 舞台にした脱走囚の冒険。病み上がりにもかかわらず深夜に見ることになった。体調が悪いから途中で寝ちまうのではないか、と、心配したけど大丈夫だった よ。やっぱもうフンイキ最高で。もう水彩画のような上品きわまりない映像が、舞台である昔のアメリカにTooマッチだね。ここまで古き良きアメリカの香り をプンプンさせられると、自分の中のオッサン魂がムクムクと膨れあがってきちまうよ(明日には若者魂が膨れあがってますように!)。夜中に見るとまた「名 画臭」が増して感じるね。ジョージ・クルーニーはひとりだけメ ジャーな輝きを持ってるので、イイ意味でも悪い意味でも、「名画臭」を消してるね。この映画における「消臭力(エステー化学)」的存在になっているよ。それにこの映画、今まで見たこともないジョージの魅力を引き出して いるよ。「カッコ悪いジョージ」という魅力を。それに歌も上手いじゃん。もう出てくる人、子供からなにからみんな歌が上手くて、ハモるハモる。グッチ裕三 やモト冬木が小さく見えるほど、みんな巧みにハモりまくってたよ。これはアレだね、コーエン兄弟初の「音楽もの」ジャンルだといっていいんだろうね。脱獄 した3バカ大将が、うま〜く歌を歌うシーンなんか見てると「ああ、こういうのがやりたかったのか」と思ってしまったよ。映画でも何でも、「やりたいことが ハッキリしているもの」ってーのは気持ちいいもんだ。・・・と、まあ、病み上がりなだけに普段以上にアホな感想しか書けないが、ちゃんと深読みできそうな 映画ではあるな。今回は深読みする元気がなかったので省略したけど。でもおかげでアホはアホなりにも楽しめる、っつーとこもわかったし、ま、いっか。

02年5月22日
ファニーゲーム(DVD) 満足度★★★☆
ひとりごと:親子とサイコ野郎が避暑地の別 荘で対決。こう書くとなんだかノーテンキなサイコもの、あるいは「13日の金曜日」みたいなスプラッターテイストな映画を思いうかべそうだけど、すごくも の静かでクールで(BGMなし。背景で聞こえるテレビ音声やステレオから流れる音楽が場を盛り上げるのだ!)、超・残忍で結局イカレてるステキな後味の 悪ぅ〜い映画だった。設定としてはこないだ見た「パニック・ルーム」系といってよい。密閉された家屋内で家族が賊と戦うところとかさ。普通ハリウッド映画 だと、まあ最終的に主人公が悪党に勝って(または殺して)ああよかった、助かった、みたいなストーリー展開が典型的。それで「ああ、サイコ野郎ってコワ い。人間ってコワい部分も持ってるんだなあ」みたいなノリで劇場を後にすることが多いもの。でもコレはそんなハリウッド映画とはマ逆のスタイルを持ってた よ。まるで犯罪が神でもあるかのように、悪を全肯定してるところが特徴かなあ。わがもの顔でのさばる悪と、悪の神様に翻弄され続けてる家族を見てるうち に、なんか、ハリウッド系サイコもの見てるときには感じなかった「犯 罪への憎しみ」がフツフツと沸いてきたよ、フシギ〜。「人間性が皆無な犯人に無情に打ちのめされる被害者」という構図が「ああ、ホントの犯罪の現場ってこうなのかもね」と リアルに感じたからかなあ。子役にも何の容赦もないからね。演じてる役者も大熱演。名前は知らないけどボロボロでスゴかった。長回しも多かったし。後で調 べたら、監督は「ピアニスト」を撮った人だった。劇中、携帯電話を水中に落とすも、後に乾かして使うというシーンがあった。そんな簡単なものなのか。

02年5月18日
パニック・ルーム 満足度★★★
ひとりごと:デビッド・フィンチャー監督の 室内アクション。話はなんてことない「夜、賊が新居に押し入って朝まで母娘が対抗する」というもの。こんな単純な話をよくもまあ2時間も引き伸ばしたもん だと逆に感心したよ、逆にね。たしかに映像は凝ってるね、さすがフィンチャー様だよ。鍵穴に鍵さすだけのシーンでも、カメラが鍵穴に入っていくからね。し かも自然に。ほかにもカメラはどんどん1人でいろーんなとこに行ってたよ。「おいカメラよ、どこまでいくつもりか、どこまで細部まで撮影するつもりか」と 何度となくツッコんでたよ。なんかそういったCG合成シーンが楽しくて少なくとも退屈はしなかった。いま思えばドラマ性はうすかった気がするけど、そこは それ天下のジョディ・フォスターが好演技でカバー。もう大カバーだね。独自の緊迫感と、思わず応援したくなる「弱さと強さ」があってイイね。これ他の女優 じゃ、さほど面白くもないような・・・。まあ、ジョディには「コレに出るくらいならハンニバルに出てほしかったよ」と言いたいけど。ジョディがインタ ビューで「脚本がすばらしいの。説明なしで進行して、観客は物語が進むにつれて自然に人物設定を勉強していくのよ」と言ってたけど、まあたしかにそうだわ な。しかしそれにしても人物たちもシンプルすぎるから、脚本はギリギリ合格(採点:のむらくん)、といった感じか。フォレスト・ウィテカーの役柄はよかっ たけど。なんというか、この映画、フィンチャーの前作や前前作と続けて見ると作品ごとの変化が楽しめて面白いかも。CDでいえば「捨て曲」?シングルCD でいえば「カップリング曲」的に楽しんだほうが気楽でイイね。デ ビッド・フィンチャーのB面映画なのだよ、コレ。ハイテクを駆使したはずの秘密の小部屋「パニック・ルーム」は意外と役立たず。もっと基地みたいな強〜い要塞だったら カッコよかったのに。

02年5月15日
スパイダーマン 満足度★★★
ひとりごと:同名アメコミをサム・ライミが 監督。冒頭でスクールバスを追っかけるトビー・マグワイアを見て「えっ、トビーよ、まさか高校生役か?!あと数年で30になろうというオマエがか」と思っ たよ。このトビーといい「ロード・オブ・ザ・リング」のイライ ジャ・ウッドといい、今ハリウッドでは「とっちゃん坊や」が猛威をふるっているね。「とっちゃん坊や」に時代の追い風が吹いてるよ。トビーは顔のつくりが監督のライミにちょっと似てるかなあ。トビーの 「イケてなさ」が今回は親しみやすいヒーロー作りに一役かってたよ。サえない高校生が正義のヒーローになるまでのプロセスが納得のいくように(ときおり小 さな笑いを交えながら)描かれているところが今回の特徴かなあ。2作目は「ヒーローゆえの悩み」について描かれるとみた(すでにラストがそうだった)。宿 敵を倒すストーリー展開は典型的なアメコミ型で普通。宿敵のグリーン・ゴブリン(中身:ウィレム・デフォー)は顔が般若みたいに豪快な表情してて笑った。 寝ようと思ったら壁をぶち破って仁王立ちになったゴブリンが部屋に入ってくるシーンは一層こわくておかしかった。オマエは西洋の「なまはげ」かよ、思った よ。スパイダーマンにやられて立ち去る時は「また会おうスパイダーマン。ワーッハッハッハッハ!」とまるでブラックデビル系のお決まり捨てゼリフを吐くと ころもおかしかった。敵を昔の「タケチャンマン」系「コメディ路線」にしてるところが今風な感じなのだろうか。スパイダーマンがビルの間をビュンビュン跳 びまわるビジュアルが大成功してる。しっかりと「これが今回のスパイダーマン」みたいな売りになってたよ。近年のアメコミものというとダークな風合いにし ようとしがちだけど、逆に派手にしてるところが楽しかった。素人から玄人までそれなりに楽しめる「ヒット臭」をかもしだしているよ。キルスティン・ダンス トは叫びっぷりも落下っぷりも申し分ないが、金髪じゃないと味が出ぬな。

02年5月14日
ワイルド・スピード(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:アメリカの走り屋「ストリー ト・レーサー」たちによるカーアクションもの。始めのほうはあんまりおもしろいとも思えなかったけど、後半になるとけっこう持ち直した。今どき珍しい 「カースタント」が若者たちによって繰りひろげられるという、あんまり見ないジャンルだけにパッと見は新鮮。スタントマンたちも大活躍してたよ。何台かで 街中をレースするシーンなんかはかなりマンガちっくにデフォルメされて悪くない。なんか車内にノートPCがつながってて、キーを片手で打ちながら(車の機 能を操作)運転するなんてちょっとカッコいいし(よい子はマネしちゃダメ)。西洋の「首都高バトル」といった感じ。コレで見る限り、車の速度は時速400キロくらい出てるように見えるけど気のせいですね。おおむね車が 爆走してるシーンは悪くないね。なんだかゲームの「グランツーリスモ」とかを映画化するとまさにコレになるよ。人間ドラマ部分はフに落ちない部分が多い し、友情も愛もエピソードが足りないけど、「熱い絆」を安っぽいなりに描いてるのがカワイイ。変な戦争映画作ったりするより、こういうの作ったり演じたり するアメリカ人のほうが好きだなあ。キーパーソンになるハゲた兄ちゃんの顔に深みが足りぬ。キャスティング中、ひとりで異彩を放ちまくっているミシェル・ ロドリゲスの獣のような目が好印象。アンタ女豹や、ハリウッドの女豹やでぇ!

02年5月8日
恋する遺伝子(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:アシュレイ・ジャッド& ヒュー・ジャックマン共演の恋愛もの。恋愛ものとして「社内恋愛」においての善し悪しを共感できるように描いているのはいいんだけど、どうも全体的に「お 堅い」感じ。なんというかユーモラスというかキュートだとか、そういうふうな柔らかい部分が薄くて、映画としてカワイクない。やっぱこういうジャンルはメグ・ライアンのラブ・コメにはかなわないね。メグは出てるだけで、その映画自体をもカワイくしてしまえるスゴイ 女だとコレ見て改めて思ったよ。まあ、コレはコレで見ててそれなりに物語は楽しめるから別にいいんだけど。特に、社内恋愛終了後のアシュレイと上司・グ レッグ・キニアが社内で顔を合わせなきゃいけない時の気まずさは笑っちゃうくらいリアルかも。フラれたアシュレイが元カレを憎む方向に走るものリアルかも (こわいけど・・)。ワキにグレッグの他、マリサ・トメイ、エレン・バーキンを持ってきてるのがシブいところ。マリサはアシュレイの友人役だけど、2人の 顔の濃度がややカブリ気味か。エレンは顔も態度も「年とったキャメロン・ディアス」みたいだった。アシュレイの親友とやらが最後のほうに病気になって突然 登場するのがとても強引。アシュレイがある決心をするために登場させられたのだろうが、そこまで強引にもってくるほどのエピソードでもなかった気もする が。全編アシュレイが独自の恋愛論を語りはじめるから堅い印象なのかも(つっても、たいした恋愛論でもない)。堅いというよりか「大人」そして「リアル」 なのかなあ。そういや、大人ちっくなプチ・エロトークも随所にちりばめられてるし。「ブリジット・ジョーンズの日記」を、う〜んとおとなしくしたような映 画であった。

02年5月7日
アザーズ 満足度★★★☆
ひとりごと:ニコール・キッドマン主演の昔 風ホラー。登場人物が少なくて、ほとんどの場面がニコールづくし。っつーかニコールの美顔づくしだった。しかしホレボレするほどのイイ女なのでダラダラ出 ててもうれしいのだった。ニコールの顔は昔の美人女優の正統派美形なフンイキがありつつも、今風な個性も兼ね備えてるような気がするね。まさに今が美しさ のまっただ中!「私を御覧!!」という感じだ。こんな美女と離婚する男の顔が見てみたいもんだ。映画の特徴としては基本的に「オバケが出てきて驚く」とい うシンプルなもので、前半あたり見てて「「ホーンティング」みたいにパッパラパーな映画になりなさんなよ」と心配しつつも、スクリーンからはどこかしら自 信に満ちたオーラが。「いまに見ていたまえ」的なプライドとも思える精工な複線、タイミングの良すぎるカット割り、登場人物の設定が、不気味にこののむら くんを攻め立てていた。そしたら案の定、後半ステキな展開に・・・。まあ、オチとしてはどっかで見たようなオチだけど、見せ方が気に入った。「ババアはキショイ」という概念を利用した複線が本筋とカラミ合って最後にガタガタッ、バサバサッと盛り上がる、みたいなさ(ネ タバレになるので詳しく言えない・・・)。あとはサブリミナル的効果にもビクッとさせられたり、「暗い部屋で1人でお勉強」とか「寝てたら勝手に開け閉め されるカーテン」だとか、実体験風こわさを表現するのがすごく上手いと思ったよ。シンプルなようでよく見ると「映画で使える(CG以外の)様々な効果」を 使い尽くしている徹底ぶりだった。ああ、この監督がハリウッド版「リング」を作ってくれたらよかったのになあ。

02年5月1日
バーバー 満足度★★★
ひとりごと:コーエン兄弟が1940年代を 舞台に一人の床屋の人生を描く。「映画の日」だから見に行ったんだけど、まー混むわ混むわで大変だった。同じ場所で上映してる「ドリアンドリアン」まで満員御礼とはどういうこっちゃ。そんな に見たいか?「ドリアンドリアン」を?!まっ たく東京人の趣味はわかりまへんなあ。で、この映画、さすがのコーエン、始めっから終わりまで美しいモノクロ映像に秀逸なサスペンスシーン、そしてかいま 見せる空しさとユーモア!人生を笑い飛ばすというポジティブな感じじゃなくて、「人生なんてこんなもの。この程度なもの」とボヤキを感じさせてくれるとこ ろが、いい意味で「大人の男」な味でよかった。もう「うっとり」と時間に身をまかせていたよ。もう映画見に行ったというよりは「お茶の先生」のとこに勉強 しに行った、みたいな。なんというか「作法」と「気持ちよい空間」を味わいに行ったみたいな・・。それが私にとってのコーエン映画なのだ。今回のは特にモ ノクロだったせいもあるのか、映像がまるで写真集の写真のようにキマってる。殺しのシーンは(コーエン作品ではいつもそうなんだけど)、登場人物の心臓の ドッキンドッキンが聞こえてきそうな、静かなシーンなのに緊張感がこっちに伝わってきてすばらしかった(今回のシーンは時計の秒針の音がずーっとコチコチ 言ってて、その音がなお緊張感を盛り上げてた)。後半登場する敏腕弁護士役の男は、ややミスキャストっぽい?敏腕に見えなかったから。それともウサン臭さ があるから別にいいのか。お決まりのフランシス・マクドーマンド(妻役)は、まあ普通。主役の多面的な中年男役は、何でも出来るビリー・ボブ・ソーントン にはうってつけ。「小さな野心を抱える無口な床屋」また、ズルイ部分も凶悪な部分も愛もある、それでいて生き方・不器用(手先は器用だが)という超・難易 度の高い役。一人の床屋に宇宙を感じてしまったよ。

02年4月30日
アニバーサリーの夜に(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ジェニファー・ジェイソン・ リーとアラン・カミング共同監督による人間ドラマ。スタイルとしては前に見たディカプリオの「あのころ僕らは」に似てる。ナチュラル演技&カメラワークな 感じが。いろんな人が1か所に集まって会話していくうちに、人間関係や心情がわかっていくということも似てる。あと、一晩の物語っつーとこも。手ブレ付き のナチュラルなカメラワークって最初は新鮮でいいんだけど、何十分も見てると飽きてくるんだよね、個人的に。でもコレはナチュラル演技からだんだん舞台ふ の派手な演技になぜか変化していくので、さほど飽きもしなかった。しかも監督のジェニファーとアラン、けっこうセンスあるのかなんなのか、一晩のパー ティーの中で数多くのキャラクターをサラっとしていながらも深さを感じさせていて、もしコレが初監督なら、おそろしくうまいこと撮れてるよ。このスタイル でここまで撮れれば上出来だね。半分ドキュメンタリータッチに見えて実は役者の演技力に支えられてるね。「隣の犬がうるさくて不仲な隣人」とか、けっこう 小さいドラマをよく引っ張り出して、役者の演技にゆだねてる感じが悪くなかった。夫婦から多人数まで、いろんな感情のもつれが「人はわかりあえない」と 言ってるみたい。プロの巧みな感情表現に酔える人なら楽しめるねコレ。登場人物が映画監督や女優や作家で、本人たちから見て身近なジャンルだったから描き やすかったのかな。ジェニファー・ビールスやフィービー・ケイツとか出てるんだけど、普通なら「終わった女優の同窓会」みたいになりそうなとこだけど、逆 に「いい味だしてんじゃん、アンタまだまだ現役でっせ」と思わせてくれた。嫌われ女優役のグウィネス・パルトロウもなかなかハマってて良い。グウィネスに向かって野郎どもが「いい胸してんじゃねえかオイ」なんてのたまうシーンが あったが、そのセリフにだけは説得力がなかった(撮影時、豊胸前)

02年4月27日
グリッター(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:マライア・キャリー扮する歌手 のサクセス・ストーリー。当然のように映画としての出来は悪いが、最高に笑える!マライアのふん装がすでに笑える。80年代が舞台だから、それっぽい ファッションなのだろうが、どうもしっくり似合ってない。鉄人レースの選手がかぶるような帽子かぶってるシーンや、ほとんど裸でのプロモーションビデオ撮 影シーンにも自然に失笑がこみあげてきた。ハッキリ言ってヘタな コメディ映画(「エボリューション」等)より笑えました。そもそもマライアの役は孤児院で育って(って、こんな設定アリ?!)、大人になってからも生活は厳しい状態。のはずなのに、ああそれなの に高級メイクに高級ドレス、20代のはずなのにすっかり大物臭をただよわせ、いかにも金持ってます的ゴージャスな香りがイヤでも発散しちゃってます!え? なに?女優って演技するものじゃないの?ああ、たしかにしてました演技。彼氏とのエッチ後はじらう表情、悲しみを乗り越えて涙をこらえてのステージなど、 微妙な演技がなぜか爆笑をさそう。ある意味彼女は天才です。物語の途中コンサートのリハーサルを「やってられないわ!」とキレて飛び出すシーンがあったけ ど、そこんとこはエラくリアルな演技を見せてくれた。彼女がキーボードを弾き語り音楽作ってるシーンなんかは興味深かった。なんかたたずまいがプロっぽっ くて(あたりまえか)。流れてる曲&歌はやっぱりすばらしい。個人的にはマライアにはまた映画に出てほしい!ここまでくると逆に愛おしいよ。

02年4月26日
ブラックホーク・ダウン 満足度★★★
ひとりごと:1990年代アフリカでの部族 間抗争を描いた戦争もの。まあ、話はおもしろくないんだけど、やっぱり映像がズッシリと重量感があって、映像からの緊張感で後半は一気に見せてくれた。ソ マリアの街かどでマシンガンやらなんやらバンバン打ちまくるんだけど、そのロケ地がヤケにリアルに撮れててすばらしかった。ソコだけ見てるとオリバー・ス トーンふうなノンフィクションちっくな感じだ。全体のグレーな色あいは「プライベート・ライアン」ふう?真っ黒いヘリが爽快な海と空を背景にふてぶてしく 編隊飛行するあたりは「地獄の黙示録」ふうか?アメリカ人の司令官たちが衛星(?)からの映像を見て指示したり、ややサイバーなところはトニー・スコット ふう?とまあ、映像的にはなんだか「20世紀の戦争映画をつまみ 食い」的なノリ。建物が爆発して黒くて粉々 になった破片が画面をうめつくすほどバラバラ降ってくるあたりは、やっぱりリドリー・スコット的にダークでよかった。映像は重いけど話とかは思ったよりド ライな感じだった。役者も薄味系でまとめてあるし(ユアン・マクレガーの出番が少なくてオドロキ。しかもジョシュ・ハートネットごときに命令されると は)。メッセージもすごくシンプルで、終盤あたりに、ごていねいに説明してくれるから楽なようなつまんないような(自分なりに解釈もしてみたかったし)こ わい武器使って殺しあうシーンもややゲーム感覚なカッコよさがあって複雑な気分。音楽や現地の人を撮ったシーンなどには、製作サイドのナルシストな香りが ややただよってるところもちょっとイヤ。結局、「アメリカ人が撮った娯楽系戦争映画」なんだよね。なんでだろうか、アメリカ同時多発テロ以降、私の頭の中 が反戦モードになっているのか、こんな映画の映像にもつい拒否反応が。しかし、戦争映画の映像もどんどん進化していくね。どうせこれもまたCG合成バリバ リなんでしょ?気づけなかったけど。よりリアルな戦争映像を映画で体験し続けて、このまま私はどうなっちゃうんだろう、何かが麻痺してしまうんじゃない か、とちょっと不安になった一夜であった。

02年4月20日
コレリ大尉のマンドリン(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:第二次世界大戦下のギリシアの 島が舞台の恋愛もの。見る前は「ぜ〜ったい面白くない」と決めつけていたのだが、見てみたらさほど悪くもないので「見てもないのに面白くないと言ってすま なかった、コレリ大尉」と画面に向かって一礼したよ。やっぱり「決めつけ」はよくないね、反省。この映画、なんか高級感があるね。巨匠が撮った映画みたい な高品質な香りがするよ(別に巨匠が撮ったわけでも、言うほど高品質なわけでもないのにさ!)。ほとんど島でロケされてるから、美しい風景がそう感じさせ るのだろうか。「泣き」がないのがチト魅力薄だけど(CMで黒柳徹子が泣いたと言ってたけど、いったいどのシーンで?)、「何があっても生きていかなきゃ ならない」みたいなボヤキと希望の半々な感じが人間くさくて、ホロ苦に切なくてよかった。ヒロインのペネロペ・クルスは地味な役ですごくハマッてる。「バ ニラ・スカイ」みたいな都会ものよりかずっといいね。変なフェロモン出てるよ。「村一番の美人」フェロモンが。やっぱ「街」より「村」だよ、ペネロペのテ リトリーは(ホメ言葉)。そんなペネロペ、今回は、婚約者・セクシーガイのクリスチャン・ベールをフッて、ハゲでジジイのニコラス・ケイジに走るという理 解不能な役どころ。ペネロペがニコラスに走る理由が「マンドリン が弾けるから」なんだから、特技ってもんは持っとくもんだね。タイトルも「コレリ大尉のマンドリン効果」のほうがしっくりくるじゃん。と、まあ、マンドリンマンドリンと言ってるけど最終的にコレリ大尉が 弾くのはマンドリンじゃなくてギターなんだからまた訳がわからない。この場合のタイトル案は「コレリ大尉のマンドリンは?」になる。

02年4月19日
ポワゾン(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:19世紀のキューバが舞台のエ ロチック・ラブ・サスペンス。たしかこの映画、公開時は15禁だっけ?18禁だっけ?どっちか忘れたけど、そんな感じだったからエロ映画なイメージ。主演 がバンデラス&アンジェリーナという「ハリウッド2大フェロモン役者」なんだからエッチシーンへの期待も高まる一方だ。始まって数分で2人は出会うんだけ ど、まだ冒頭なのに「のう書きはよい。早くおっぱじめろや!!」 と心で叫んでる自分がいる・・・。しかしよ うやくたどり着いた2人の初夜シーンはなんと「扉が閉まる音」で表現終了。次のカットは朝だった!「ふざけるな。この面子でそりゃねえですぜ。上品ぶるん じゃねえっ」と落胆したのちさらに数分後、ようやく期待できそうなエッチシーンに突入!なるほどね。まあまあエッチであった。何度かボカシが入っていた が、一体何がハミ出てボカすハメになったのか少々気にはなる。「さあ、お次のエッチシーンは」と待っていたにもかかわらず、2度と(さほど)エッチなシー ンにお目にかかることはなかった。まあ、こんなもんです。アンジェリーナにコスチュームは似合ってないし、バンデラスはワキ役みたいだし、話の展開に意外 性ないし、エッチシーンしか見どころないんだものなあ。アンジェリーナの役はよく観察するとかなりクレイジーで、アンジェリーナに合わせたアレンジがされ てる気が。おかげでバンデラスよりも目立ってる。チャームポイントの「唇」は、今回に限りジャマな感じ(コスチュームに合ってない気がする)。主役の2人 は文通で出会って人生メチャクチャになるから、私がこの映画から受け取ったメッセージは「出会い系サイトには気をつけろ」ということになった。

02年4月11日
ビューティフル・マインド 満足度★★★☆
ひとりごと:実在の数学博士が主人公の人間 ドラマ。いくつも賞を獲ったこの作品、なるほどすごくよく出来てて、賞を獲るのもううなずける。なんというか「適度」なんだよね。適度にラブ、適度にサイ コ、適度にクレイジー、適度にサスペンス、適度にトリッキー、適度にCG、適度に特殊メイク、と、いろんな要素をつめこんでいながらサラリとよくまとまっ てるよ。余裕を感じさせる大人の仕事だね。実話大作っぽいけど大袈裟な感じがしないし、それでいて娯楽で、なにげにラブストーリーで・・・。コレ見てる と、デミ・ムーア(!)の「ゴースト」を思いだしちゃった。なんかバランス感覚が似てる。ま、「ゴースト」の方は偶然できた傑作だけど。監督のロン・ハ ワードは昔から上手かったけど、物語の前半あたり見てて「今までで2番目にロンっぽくない(1番目は「グリンチ」)。大丈夫かいな・・・」と心配してたけ ど、中盤からは「すごいテクニックだ」とボー然としちゃったよ。もう彼にあげてください、アカデミー賞を。こののむらくんからもお願いします、といった感 じだ。ジェニファー・コネリーも貫禄あってビックリだ。ジェニファーが出てるシーンは全部おもしろい。「体液の交換、すなわち性交渉を一刻も早くしたい」 という口説き文句で落とせる女ジェニファーがいとをかし(ホンマに実話かい!?)。ラッセル・クロウもキャリア中最高の演技を披露。このままではラッセルの評価が上がっていく一方だ(困ったことに)。劇中、ベットでジェニファーの手がラッセルの股間に伸びるも、ラッセ ルが拒否する場面が。ふだんなら「んなわけないやん。ラッセルが拒否なんてありえへん!」とツッコむはずなのに、今回はツッコみ忘れたてしまったよ。←何 が言いたかったかというと、それほど演技がすばらしくて映画に没頭してしまったということ。私の中では最大級の賛辞である。「試みをくり返すたび成功率は 爆発的に上昇する」という博士のセリフは、なんだか勇気づけられるね。

02年4月9日
クレイドル・ウィル・ロック 奇跡の一夜(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:ティム・ロビンスが監督した 1930年代を舞台にした人間ドラマ。ティムが監督した映画は特に好きではない。というか別に好きでもキライでもないというか、今までの作品、あんまり映 画として「よかった〜!」と思わなかったのだが、コレ見てると「まあ、悪くない」と思っちゃったよ。なんというか、彼の映画は俳優のイイ顔がよく撮れてる よ。ティムは映画撮るっつーより、俳優を撮ってる感じがするなあ。昔の小さな芝居小屋が舞台なんだけど、クライマックスの劇中劇のシーンなんか、胸にグッ とくるし(芸術は政治や金銭に縛られない自由なもの、というメッセージが感動的だった)、演出も凝ってるし、そこんとこだけは「ひどく地味なムーラン・ルージュ」みたいですばらしかった。このシーンを見ると「ハハ〜ン、こういうことがやり たかったのか」と、なんか納得。そんなクライマックスに比べて、前半は喜怒哀楽が薄味で少々物足りない気も。それになんというかユーモアのかけらもなくて 「フフッ」とか「ニヤリ」とさせてくれないところがチトつらいとこ。ティムは相当マジメな男なのではなかろうか。マジメでデカイ、そして嫁は年上、これが 私の持つティム・ロビンス情報のすべてだ。こんなに感情の起伏がない平たんなストーリーなのに、よくもまあ俳優の顔だけはイキイキと撮れるもんだと逆に感 心するくらいだ。そういやティムは「ハイ・フィディリティ」にカメオ出演してたけど、「ハイ〜」に出演した役者がこっちにも計3人も出てる。仲がいいって ことなのかな、その辺の人たちは。中でも腹話術士役にブレイク寸前のジャック・ブラックを配してるところ、キャスティング・センスを感じたよ。タイトルが 覚えづらい。おまけで付いてる邦題もイマイチなのが損な感じ。

02年4月5日
モンスターズ・インク 満足度★★★
ひとりごと:世界中で大ヒットなCGアニ メ。ピクサー製作ということで、過去の作品「トイ・ストーリー」ではおもちゃの世界を、お次は「バグズ・ライフ」で虫の世界を描いてきて、じゃあ次はどう する〜?となって「よしモンスターの世界にしよう」といふうな会議が行われたにちがいない。なので、そんな企画から話をつくったと思われるので、「子供の 悲鳴をエネルギーにしてモンスターの世界が成り立っている」という設定は、私はどうにもこうにも無理矢理作られた設定に見えて、ストーリー自体にはセンス を感じられずにいた。なんていうの?ビジネス?みたいな。でも見てみると、センスは無いけど必死で練って絞り出したと思われる映画的アイデアがてんこ盛り で、相当な努力のあとが感じられて悪い気がしなかった。悪いモンスターの肌の色が背景によって変わったり(カメレオンふう)、「どこでもドア」みたいなド アを開けて人間界へ行ったり、ビジュアル的に「これでもか」と言わんばかりにいろいろと工夫が施されているのだった。そういう意味では、これまでのピク サー製CGアニメには見られなかった体育会系な香りを感じてしまったよ。強引、というか強気というか。それにCGのクオリティーはやっぱり高いね。画面の すみずみまで(センスはないまでも)こだわってて充実感があるよ。ほんと「解像度いくつだよ!?何千だよ!?」と、さまぁ〜ずの三村ふうにツッコミたくなるくらいキレイ。「キレイだなあ」とゆっくり絵を観賞させるヒマを与えないほど終始ハ イテンションで、あれよあれよとフンイキに巻き込まれてしまった。けっして「CG」だけが売りじゃなくて映画作品としてちゃんと成り立ってるとこはやっぱ りエライかも。お約束になったエンド・ロール中のNGシーンは、今回のはしつこすぎるような・・・。余韻を妨げられたよ。ピクサー、次は何が主役のCGア ニメ作るんだろう。もうネタ切れのような気がするんだけど。

02年4月4日
ドラキュリア(DVD) 満足度★☆
ひとりごと:「スクリーム」監督のウェス・ クレイブンが製作した現代版ドラキュラ。カメラマンは「グリーン・デスティニー」の人らしいけど、そんな高級感を微塵も感じさせないビンボ臭い仕上がり。 オマー・エプスの熱演もカラ振りなC級ホラー映画だった。カラ振りもカラ振り、3打数連続カラ振りっつー感じだ。まあ、ナマ首の出来は良いんだけど、その 他ホラーテイストをかもしだすグッズがなくて味が薄かった。だい たい2002年にもなって、ドライアイスの煙とともにドラキュラ登場だなんてカッコ悪〜い。主役(だと思う)ドラキュラ役の男は、もうきっと年とってるのに、後ろ髪のばしたりしてス ンゴイ若作りしてるのがなんだかイタい。「スクリーム」でいえばネーヴ・キャンベルみたいな(そういや彼女どこ行っちゃたんだろ)ヒロインは必死で演技し てて、「ああ、この娘なりに勝負をかけてる。こんな映画で勝負をかけちまってる。でもそのプロ意識は認めてやる」と、なんだか複雑な心境にさせられた。ド ラキュラの出生の秘密&正体をこの映画なりに解釈してるんだけど、そこんとこのアイデアだけはまあまあ悪くない。続編も製作可能、みたいな終わり方してる けど「絶対ありえねえっ。何様のつもりか!」と心の中で叫ぶ始末の映画であった。

02年3月28日
マレーナ(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと: 監督は「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ。好みの監督じゃなかったが、他にレンタルしたいDVDもなかったから、しかたなく。 1940年代・シチリア島を舞台にしたロケーションが美しい。晴天の下、海からの風が気持ちよさそうだ。このへんのシーンだけ編集して「癒し系ビデオ」に して売ってほしくらい。数秒間しかない空襲シーンもイイ感じ。映像はさすがに繊細にキマってるね。物語には繊細さを感じなかったが・・。少年が美しい未亡 人に夢中になるっつー話だけど、アメリカ映画によくある「思春期もの」映画と大差ない直球ぶり。どうしてこんなに無感動?っつー感じ。どうも胸にグッとこ なかったよ。たいていの場合、感動する要素は「愛」の部分だけど、少年が未亡人に抱く愛は結局たいしたものではなかった、というふうに見えたからかなあ。 ま、未亡人「マレーナ」のほうに愛の物語はあれど、今回のマレーナの描き方は、完全に少年から見た外見だけの存在だから(それはそれで面白い)、彼女の心 情を表現する場がほとんどないので、感動できなかったのだろう。ま、マレーナ役のモニカ・ベルッチは文句なく美しかったからまあいっか。途中から美しさが バージョンアップするのも良かった。モニカの最大の見せ場では、 フジテレビのドラマ「愛という名のもとに」で鈴木保奈美が絶叫した名セリフ「女はねぇ〜!男の性のハケグチじゃないのよぉぉ〜っ!!」を思い出した。

02年3月28日
ロック・ユー!(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:若手男優ヒース・レジャー(と やら)が主演の中世ヨーロッパを舞台にした出世物語。この映画の中心になる中世の決闘ゲーム「ジュースティング」(とやら)のシーンはまあまあ迫力があっ てよい。対戦する2人が馬に乗ってヤリで突くというものだ。一瞬「やぶさめみたい」とも思ったが。こんなゲームあること知らなかったから、題材としてまあ 新鮮といえば新鮮。観客がなぜか中世なのにQUEENの“We Will Rock You”を歌い盛り上がるというハチャメチャなところがこの映画のウリなのだろうが、ハチャメチャなシーンがあまりにも少なくて逆に盛り下がったよ。やる なら「ムーラン・ルージュ」くらい徹底的やらないと今の時代ダメなのだ。もうひとつハチャメチャなシーンをあげるとすれば、宴のシーンで即興の創作ダンス をなぜか数十人、打ち合わせもなく踊りこなしてしまう部分だ(曲:DAVID BOWIE)。始終ハチャメチャなら許せるが、ほとんどマジメなシーンなのに急にこんなシーンになるから非常に浮いて見えたよ。マジメな部分も、時代は中 世のくせに、なんかこう、その時代独自のうす汚さというか下品さみたいなものが皆無で、時代劇としての説得力に欠ける。全員風呂上がりみたいな清潔感があ ふれているのだ。時代劇と今ふうな感じを融合させたかったのだろうが、なんかバランスが悪い感じだよ。ま、「男と女の考え方の違い」を案外リアルに描いて いるところは良かったけど。主人公はわずか数日間で地位・名誉・ 女、すべて手に入れてしまうという超幸運な役どころ。オマエはシンデレラか!?シンデレラ・ボーイきどりなのか!?世の中そんなに甘くないのに!ブラピとマーク・ウォルバーグを足したような男前・主演のヒース・レ ジャー(とやら)はこの映画でブレイクしたのだろうか。彼が今頃「世の中、ロック・ユー!の物語ほど甘くなかった!」と、うちひしがれていることを願って 止まない。

02年3月23日
アメリ(2回目) 満足度★★★☆
ひとりごと:アカデミー賞にもノミネートさ れるしで、「アメリ現象」はまだまだ続く・・・。つき合いでまた見ることになった。しかし何度見ても良いね。始まってすぐのアメリ(子役)をフィーチャー したタイトルバックがすでに良い。子役アメリがなにげに食べる苺、ガムを伸ばす指、倒すドミノ、紙切り遊び・・・ほんとにフレンチな感じで憧れてしまう よ、この雰囲気は。ストーリーやビジュアル・・・なにもかもセンスよく感じでしまうけど、どの題材もホントに普通の日常風景。ふだん食べてるもの、日常の 中で行う小さな復讐やいたずら、そのへんによくある3分間写真機にまつわる恋愛とサスペンス!!こんなに普通の生活の中にいろいろおかしな事柄があるもん だ、と再発見させてくれるね。そして日常を語るとともに生きかたのバリエーションと成長し前進することのすがすがしさも描き出してて中身は濃いのだった。 画面の隅にチラと通り過ぎる電車とか、カット寸前にパパッと飛び去る鳥だとか、超こだわりの絵づくりにはアニメ的ファンタジーを感じ・・・。このへんの様 々な要素のバランスがもう最高どす。そしてなによりすばらしいの が、フランスのヒット作にもかかわらずヴァンサン・カッセルが出てないこと(最近なんか彼、出過ぎで、ウザくて・・・)

02年3月22日
裏切り者(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:マーク・ウォルバーグ&ホアキ ン・フェニックス共演の犯罪ドラマ。おまけにシャーリーズ・セロン様まで出てるというのに、おそおろしく地味な映画だ。前科ありだけどホントは良い息子 (マーク)と母親との親子関係に感動すべきか、それとも、マークが企業の汚職に立ち向かっていくとこに感動すべきか、それとも、マークと親友ホアキンとの 友情&裏切りに感動すべきか、どの感動要素も「いまひとつ」押しが弱くて胸にグッとこなかったよ。あともうちょいで感動する、ってとこで終わっちゃた。ど の役者も(意外に)イイ演技してて良かったからオシイなあ。割と「大人の闇の世界」ってやつ?会社の人がお金で警察を丸め込んじゃったり?そういう巷の悪 代官みたいな人を細かく描いてて、そこはかとなく社会派だった。今 にも「スケバン刑事」が出てきて汚職重役をこらしめそうな、そんな展開がテンコ盛りだ。あと、どのシーンもビジュアルはダークで、隅々まで神経がゆきとどいててすばらしかった。 映像的にはイイ仕事してはる。ほんとヤル気マンマンだよ(映像部分は)。どこのカットも美しい絵のような仕上がり。この監督、まだ31才んだって?!まだ 若いのにこの「いぶし銀」な作風・・・。ひょっとしたら、えなりかずき君のような系の男なのかも(いい意味で)。

02年3月16日
テルミン(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:昔の電気楽器「テルミン」に関 わる人たちについてのドキュメンタリー。「テルミン」・・・決して吉田照美の愛称ではない。発情期のネコの叫び声みたいな音色を奏でる電気仕掛けの箱のこ とだ。この楽器を発明した「テルミン博士」の数奇な運命を普通に表現してて「知ってるつもり!?ロングバージョン」状態。テルミンが発明されたのは 1920年代という昔昔のことなのに博士自身や演奏風景などしっかり映像として残ってるのがスゴイ。やっぱ電気系の博士だから映像系には強かったのだろう か(←この発言、私ってバカですか)。しかもこのテルミン博士、なんと、イーサン・ホークにケビン・コスナー(??)を足したような美男子だ。このテルミン博士、まさに、100年に1度の知性と美貌を兼ね備えた超美形ハンサム博士 だったのだっ!ホント、ハリウッドスター並 みのカッコよさだ。「さぞや、おモテになったのでゲしょうな〜」と思ってたら女性遍歴はわりと地味(あえて言わず)。いやしかし、想像するに、当時は相当 目立って人気があったんじゃなかろうか。目立ちすぎたばかりに数奇な運命に翻弄されることになったのじゃなかろうか(地味な顔でよかった)。テルミン博士 が年とった最近の映像もあって、「昔はカッコよかったんだろうなあ」と思わせる「昔は美形臭」のただよう上品なおじいちゃんになってて、「美形が年をとっ たらこうなる一例」を見た気がして勉強になった(なんじゃそりゃ)。物語の終盤は、おじいちゃんが歩いたり昔の知り合いと再会したりする映像が。こういう 映像ってダラダラ流れてるだけで胸にグッとくるものがある。少し卑怯だ。SFちっくな音色で産声をあげたテルミン、やがてユーモラスな音色で活躍、最後は 物悲しい音色で幕を閉じる・・・。電気製で人間ぽくてカワイくて異端・・・楽器テルミンとテルミン博士の魅力の共通点と、時代が犯した才能ある人を闇に 葬ってしまうという罪に、運命の切ない部分を感じさせてもらったよ。

02年3月15日
アメリカン・スウィートハート 満足度 ★★☆
ひとりごと:芸能界が舞台のラブコメ。ハリ ウッドスター役キャサリン・ゼタ=ジョーンズとジュリア・ロバーツが姉妹役というところがなかなかソソるとこだ。「大物姉妹もの」というジャンルで思い出 すのはサンドラ・ブロック&ニコール・キッドマン共演の「プラクティカル・マジック」なんてーのがあったっけ。ああ、あの頃はまだニコールはサンドラの背 後に追いやられていたっけ。なつかしい・・・。ま、どうであれ大物姉妹は姉妹のくせにちっとも似てないのが特徴だね。今回のゼタ=ジョーンズは「わがまま 女優っぷりが見どころ」と雑誌で読んだけど、たしかにわがままだけど予想より大爆発はしてなかった(わがまま監督役のクリストファー・ウォーケンのほうは 大爆発してて楽しかったけど)。それよか、大スターなのにあんまり「きらびやか」じゃなかったような。物語の舞台のほとんどが、ゼタ=ジョーンズ扮するグ ウェン主演映画試写会場である都会から離れたホテルなので、なんかこう豪華な感じを出すシチュエーションがないんだよね。豪邸とかゴージャスな衣装でのオ スカー授賞式とかがないから、ビジュアルが思った以上に貧粗な感じ。そこんとこがやや拍子抜けだったよ。映画より舞台化したほうがイイかも。ハリウッド2 大女優主演という華々しいキャスティングでありながらこんなに貧 粗な印象に仕上げるなんて、なんだか逆に 「作り手は大人?」って思っちゃった。たしかにただの若々しいラブコメじゃなくて芸能界の影の部分を描いてて、そこんとこはまあまあ興味深い。新作映画に ついてインタビューを受ける女優グウェンが「監督はすばらしい人。俳優をとても大切にしてくれるの」なんてゆーセリフはほんとよく聞く模範回答で笑っ ちゃった。あと、スターが映った監視カメラ映像を、映画会社がテレビ局に渡して宣伝に利用したりするシーンもあって、最近、「ウィノナ万引き映像」をテレ ビで見たばっかだから、あまりのタイムリーさにびっくりした。ラブコメとしては感動もナイに等しいけど、ショウビズ業界の裏を読む参考(程度)にはなる映 画であろう。

02年3月9日
マルホランド・ドライブ(2回目) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:デビッド・リンチの話題作をも う一度見た。つき合いで見たのだ。満員で驚いた。うれしいやら迷惑やら。この映画、3時間弱あるので初見の時は長く感じたけど、なぜか2回目は早く感じて しまった。スピード感すら感じるほどに。謎めいたシーンをくまなく見ようと必死だったからかな。パンフも読んだし、2回目にもなると、意味不明だったシー ンの解明もだいたい済んだ(ような気がする)。でもやっぱアレだね、ヘンテコ・キャラの何人かは存在意義が不明解のままほったらかしになってるね。やっぱ 元々テレビドラマを想定してたからかなあ。「壁の中の小さなおじさん」がよくわからないし、途中、黄色い電話を誰かがかけるシーンがあったけど意味がわか らないし。殺し屋の兄ちゃんが奪ったリスト(本)て何だったのか、その後兄ちゃんが話してたお姉ちゃんは何だったのかとか・・・。そのへんは別に意味がわ からなくても全然OKといえばOKなんだけど。未公開シーンてんこもりのDVD発売を期待するしかないね。それにしてもナオミ・ワッツは前半と後半の顔が まったく違っててビックリだ。化粧と髪型でここまで変われるのか〜。こわいこわい。エッチなシーンになるとなぜか観客全員が身動きひとつせずシーンと静かに固まるという珍現象が。別に動いてもいいんですよ〜(ま、私も静かになってましたが)。

02年3月7日
ロード・オブ・ザ・リング 満足度★★★
ひとりごと:古典ファンタジーの名作(なの だそう)をピーター・ジャクソンが映画化。2002年にもなってここまで古風な映画も珍しいと思ってしまった。たしかにCG合成もふんだんなSFXバリバ リの映画だけど、物のデザインとか、またストーリー展開とかも「今どき感」のまったくないベタなもので新味に欠ける。それはきっと原作を忠実に再現してる からなんだろう(読んでないから推測)。これはそういう映画なのだろう。だいたい主人公(イライジャ・ウッド)が身長1メートルくらいという設定だから、 彼の登場シーンはほとんど合成シーン(?)。この映画はそんな地味な合成作業の塊なんだから、スタッフには「ごくろうさん」と言いたくなってくるよ。ふつ うのハリウッド的ファンタジー映画なら、クライマックスには物語中最大のSFXシーンを用意するものだけど、コレのクライマックスシーンには物語中最大の 人間ドラマ・シーン(まさに人間ドラマであった)を持ってきてるところがエライ。「感動シーン」というオオゲサな感じじゃなくて「心のドラマ」と思わせて くれるのが上品だし、「人間も悪いとこばかりじゃない」というメッセージがいつのまにか語られていてすばらしかった。「指輪物語のイイところはココ」と 言ってるみたいで、監督の原作に対する愛が感じられたよ、私には。始めから終わりまで妙な緊張感があって、登場人物がモンスターに襲われてやられそうにな るとちゃんとヒヤヒヤさせてくれるし、魔性の指輪はちゃんと「ヤバイ香り」がただよってるふうに感じるし。そのへんの演出力と、役者の演技力には確かなも のを感じたよ。主演のイライジャ・ウッドよ、よくやった。彼は役にハマりすぎて今後の「イメージ定着症候群」がやや心配になるほどだ。顔がイイね。世界と 融合してる。たぶん彼は「指輪物語」に出演するために生まれてきたんだろう、そんな気さえしてきたよ。主人公は登場人物のほとんどに守ってもらえるとゆーうらやましい役。私がもし主人公なら終 盤は完全に殿様気分&テング状態になるところだ(これだから人間ってダメなのか)。

02年3月3日
ジェヴォーダンの獣 満足度★★☆
ひとりごと:フランスに出没したといわれる 「野獣」をやっつけるアクション時代劇。本国フランスでは「クリムゾン・リバー」を超える大ヒットなのだそうだ。別に「クリムゾン・リバー」ごとき映画を 超えたって何の自慢にもなりゃしないがね。前半はもったいぶって「獣」も姿をチラとしか見せないし、実話を元にしているからなんかちょっと歴史モノっぽす ぎて堅くるしく感じてやや退屈。後半「獣」の正体が映像としてハッキリ見えてからは、話も前半とはうってかわってメチャクチャになってちょっと楽しかっ た。っつーか笑えるくらいハメをはずしすぎなの珍味。前半までさほど強くもなかった主人公が、後半はランボーみたいな屈強な戦士に変身ちゃってビックリ仰 天。前半まで獣退治は子分にやってもらってたから、「主人公よ、自分で獣退治が可能なら、最初からアンタ自信が獣退治すりゃあ話は早いのだ」と思わずツッ コんでしまったよ。高級娼婦・モニカ・ベルッチも後半はいつのまにやら「必殺仕事人」の山田五十鈴みたいなマンガ・キャラになっちゃってるし。急にB級 SFちっくな武器を持ち出してくるし。まったくもう・・・。個人的には笑えて楽しかったけど、実話のリアリティーはどっかにフッ飛んじゃった。マジメな映画と思って見に来たた者を失意のどん底におとしいれる急展開、なるほど別な意味では「クリムゾン・リバー」を超えてるかもね。

02年3月2日
マルホランド・ドライブ 満足度★★★☆
ひとりごと:デビッド・リンチ最新作。この 前みたリンチ映画は「ストレイト・ストーリー」という変化球のような、あんまりリンチっぽくない映画だったっけ(アレはアレで号泣させてもらったから良 かったけど)。この「マルホランド〜」はひさしぶりに見たリンチっぽいリンチ節の効いた正統派リンチ映画だったような気がする。日常的なのにミステリアス な「ツイン・ピークス(+ブルー・ベルベット)」系のノリがホント久々に私の脳天を直撃。フンイキやキャラクター達を堪能したのはもちろんだけど、前半で 培った概念を逆手にとった怒濤のクライマックスに、私の脳みそは 心地よく大混乱!完全に、仕掛けられた罠に かかった感じ、はずかしいくらいに。前半と後半のちょうど境目で、私は私自身が足首からズボズボと音を立ててリンチ・ワールドに落ちていくのがわかった。 この構成といい脚本といい、リンチってこんなに映画的テクニックがすごかったっけ?テクニックだけじゃなく、すごくトガってる。トンがってるよ。精密画と 抽象画を一枚の画用紙に書いてるみたいな、そのへんのバランスが最高値に達してる感じ。見てる間、「これ「ツイン・ピークス」みたいなテレビドラマにした らスンゴイことになるのでは」と思ってたら、聞くところによると、そもそもテレビドラマのパイロット版を追加編集したものなのだそうだ。ドラマ化はボツに なったという。もったいない話だけど、この物語の構成は映画のほうがグッとくるかもね。主演のナオミ・ワッツ、いろんな賞をとってるみたいだけど、映画の 始めのほう見てて「まあそこそこ上手いけど賞をあげるほどじゃあ・・・」なんて思ってたけど、見終わったあとは「アンタが一番!」と叫んでいたよ。「ツイ ン・ピークス」ふう数々の謎があるけど、観賞後すぐさまパンフレットを読んだら、納得できる解説がいっぱい。もうちょっと自分で謎解きを楽しんでから読め ばよかったなあ。

02年2月8日
キス・オブ・ザ・ドラゴン(ビデオ) 満足 度★★☆
ひとりごと:ジェット・リーがフランスで大 暴れ。ジェット・リー・・・あいかわらず激強(げきつよ)でカッコイイじゃ〜ん。弾丸すらよけそうな勢いだね。素手でもうこんなに強いジェットなのにアンタ、アツアツのアイロン両手に持ったジェットに 立ち向かうなんて自殺行為だよね。悪者の 下っ端に向かって「ムリムリ、やられるって」と思わずツッコむシーンの連続であった。たしかジェットの前作「ロミオ・マスト・ダイ」は、「ジェット、アメ リカで荒くれ黒人をコテンパンにやっつける」という映画だったっけ。で、今回は「フランスの悪徳警官を退治」するという、まるで「ジェットの世界平和行 脚・第2弾」的内容。ほんとまるでパート2みたい。なんかソックリに見えるのはやっぱジェットのカンフー・アクションが彼特有のスタイルも持ってるから か。っつーことはジェットのアクションは誰が撮ってもそれなりにカッコよく撮れるということ?両作ともアクションシーン以外はパッとしないもんね。前作は 共演が急逝したアリーヤだったからなんか貴重な映画になってしまったけど、今回の共演はあのブリジット・B級女神・フォンダだから、貴重な感じどころかお そろしく手軽(ほか弁・感覚とでもゆーか)にすませた映画っつー感じ。そういやこの映画、リュック・ベッソン製作だっけ。ブリジットの出世作(?)は「ニ キータ」のリメイク版「アサシン」だったから、なんかブリジット、ベッソンに近い女なのか遠い女なのか微妙な距離を保ってるのがいとをかしであった。

02年2月23日
クローン(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:ゲイリー・シニーズ主演の SF。原作はフィリップ・K・ディックの短編だという。この本を持ってるのだが、そしてきっと読んだのであろう(昔)、しかし全く中身は覚えてなくてちょ うどよかった。短編らしいオチもまずまず合格で楽しめた。テーマである「クローン自身による愛・思想・魂の存在価値は?」というのも切なくてよかった。舞 台は近未来だけにSFXというかCGシーンも多いんだけど、意外にそのクオリティーが高くて驚いた。ひょっとして金かかってんの?おかげでハードな印象を 与え、特種効果によるB級臭さを消してる。本来なら45分くらいでまとめられそうな話をやや水増しした感あり。ちょうど「Xファイル」の1話分くらいの尺 がちょうどよさげな感じ。ノリは出来の良いテレビドラマみたいだけど、時おり観客をビクッとさせる演出は上手いかも。あとで調べたら、モーガン・フリーマ ン主演「コレクター」の監督だった。なるほどね。話は「自分は異星人のクローンかも?!」と、主人公が地球の警察に追われるというもの。全編ほとんど追っ かけっこをしてるのでハリソン・フォードの「逃亡者」を思いだしたよ。コレ、逃亡者を追う警官役にトミー・リー・ジョーンズを迎え「逃亡者〜未来編〜」として公開しても何の問題もなし。問題ある、か。

02年2月17日
地獄の黙示録 特別完全版 満足度★★★
ひとりごと:79年作に未公開映像約50分 を追加編集。ベトナム戦争が舞台だけど、悲惨な戦時中の状況を感じるというよりは、主人公の心情や出会う人たちとの関係をメインに描いてる、という感じ だった。派手は戦場から川をボートで上っていくにしたがって、主人公の心の旅なフンイキになっていくのが興味深い。林を爆弾で焼き払ったりする豪快なシー ンもあるにはあるけど(こんなに火薬いっぱい使っちゃって焼いちゃって、誰にもおこられないのかな)、それにより「戦争はイヤ」みたいな反戦メッセージ量 は少なくて、どっちかっつーと「炎で焼き尽くされる林」というイメージ・ビデオみたい。なんかまるで別な星の戦争映像を見てるみたいな。リアルじゃない、 といわけじゃないのに、どっか幻想的。フィルムに描いた詩的な戦争絵画というような赴きを感じたよ。なんかそのうちこういう夢見そう。劇中のセリフに 「ディズニーランドよりここのほうがイイぜ!」なんてゆーのがあったけど、アトラクションを巡って行くよなストーリー展開も手伝ってまるで「地獄のディズ ニーランド、悪夢のジャングルクルーズ!」という感じ。最後には「地獄のミッキー・マウス、あるいは織田無 道」な油ののりきった状態のツルッパゲ・マーロン・ブランドが我々をお出迎え。すでに大物な香り。夢のような世界観の中、「フランス植民農園」での会食 シーンだけなんか現実的で浮いてた気がする。デニス・ホッパーは今とほとんど変わりなくて笑った。マーティン・シーンは若くてなんかカッコイイじゃん。し かし本っ当、息子のチャーリーとエミリオを足して割ったような顔してる。マーティンよ、チャーリーとエミリオは間違いなくオマエの子である。こののむらく んが保証しよう、安心するがよい。

02年2月15日
チアーズ!(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:チアガールのチームが大会でバ トル。かなり正統派なスポコン・マンガみたいだった。エッチなネタも少しはあるが、なぜか明るくてさわやかだ。ユニフォームや空の色がパキッと爽快な色し ててなんだかアメリカン。チーム内でのイザコザもナシに等しく、ドロドロしたエピソードも皆無!ほんと健全でスポーティな映画だね、そのかわり物語に伏線 も何もないんだけど・・・。激しくてノリノリのチアリーディング には楽しくて釘付け!日本で言うとPL学園の応援席(パタパタ・パネル)に釘付けになるようなものか。「ムーラン・ルージュ」のニコール・キッドマンまでとはいかないが、それに迫るほどのキル スティン・ダンストのハジけっぷり&なりきりぶりが、これまた爽快だった。「よくやった。でかしたぞダンスト」、そんな賛辞を与えたくなる仕上がりだ。い つもアメリカ映画に登場する高校生なんて子供に見えなかったけど、ダンストのことは子供時代から知ってるから、なんかちゃんと高校生が子供に見えてうれし かった。悪役(?)のチアガールチームや、浮き世離れした振付け師など、いかにもマンガなキャラクター達に笑ってしまった。中身は薄いけどなんか許せるね この映画。しかし、別にエロビデオ借りてるわけでもないのに、なんなんだろうこのビデオ借りる時の恥ずかしさは・・・。

02年2月11日
点子ちゃんとアントン(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:原作はドイツの児童文学。貧乏 だけど良い人が金持ちにイジメられる話は好みじゃないので、途中でビデオを止めようかと思ったくらい個人的に好きじゃない話だけど、ビジュアル的に小洒落 た感じがあって、見た目にはそう悪くもなかったので、どうにかこうにか最後まで見ることができた。子供同士の、しかも男女間の友情を描いてるところはカワ イくて少々感動もしたし。そもそも劇場公開前に、前売り券のおまけとして付いていたポストカードの写真はすごくイイ感じで気に入ってたので、ビデオのパッ ケージにその写真を見た時についつい手をのばしてしまったのだった。いま思えば前売り券を買ってポストカードをもらっておけばよかったよ(でも映画自体は 見たくもなんともなかったからなあ)。でもドイツの小娘のくせに あだ名が「点子」と漢字なのはなぜなのか。境鶴丸アナ(フジテレビ)なみのイチかバチかのバクチ的ネーミングだ。翻訳者のセンスなのか?名前は変だし、この点子という女、結局最終的 に自分の幸せをつかみ取ると同時に世の親たちにもチクリと説教するのだが、やり方がおおざっぱでイライラする。貧乏なアントンを助けるために、深夜の駅で 歌って小銭稼ぎとは、子供っぽすぎてイライラした(あ、でも子供だからしょうがないのか)。あと、なんっつーか「私はお金持ち。でも深夜の駅で儲けるほど 歌も上手なの〜!私なんでも出来ちゃって困っちゃう〜!」みたいなヤな「お嬢様周波数」が出てるのさ、この点子という女からは。なんかこう天才が持つ「天 真爛漫さ」みたいな?ヤな感じ?だいたい最初から最後までおまえが(そして点子の母も)おとなしくジッとしてれば、貧乏なアントンにはひとつも迷惑はかか らなかっただろう。この点子という女、このまま育つとロクな30代にならないね。アントンみたいな息子は欲しいが、点子のような娘はカンベン、そんな気分 だ。

02年2月8日
オーシャンズ11 満足度★★★☆
ひとりごと:スティーブン・ソダーバーグ監 督の軽いノリの犯罪娯楽作。コレはアレだね、大作を期待してはならないね。なんつーかお遊び?「ソダーバーグと愉快な仲間たち」による親睦会?みたいな、 そんな心構えで見なけりゃいけないという・・・、あまりに出演者が豪華すぎて正統派な映画じゃなくなっちゃたけど、でも、ああそれでも「作ってくれてあり がとう!」と言いたくなったよ。やっぱりソダーバーグのテイストは小粋でカッコイイ〜!作風を説明すようとすると「こういう映画な洋服あるよね?」になっ ちまう。前半は監督の趣味、後半は客へのサービス、といった感じの構成だろうか。ソダーバーグ、こんなに娯楽度数高い映画撮ったの初めてじゃない?ソダー バーグがメジャー撮ったらこうなるのか〜。これからの他の映画のスタイルも全部こうなっちゃうんじゃないかと心配するくらいに魅力的な作風だ。ジョージ・ クルーニーによる「自分のギャラを削って大物俳優に出演交渉」という制作エピソードも、男気のある美談としてこの映画のイメージを良くしてるよ。ブラピ、 マット・デイモンもイイ仕上がりだし、中盤ジュリア・ロバーツが華麗に登場すると(歩きかたは全くエレガントじゃなかったが)、この祭も最高潮!私の中で はクリスマス・イブからクリスマスになる瞬間のような興奮が。ま、ド サクサにまぎれてアンディ・ガルシアまでもが大物俳優扱いされてるのがシャクにさわるけどほんとに「ドサクサにまぎれて」という言葉は「オーシャンズ11」におけるアンディ・ガルシアにあるような言葉だね。 劇中、クルーニー、ジュリア、ブラピの3人が車に乗って走り去るシーンがあったけど、なんという濃い面子の車内なのだ。ひとつ空いてる席に私も乗せてほし いような、怖くて乗りたくないような。

02年2月4日
彼女を見ればわかること(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:実力派女優共演のオムニバス 「女のドラマ」。「女」をテーマにしてるけど(例:中絶、不倫、母性本能などなど)意外に中身あっさり風味の映画だった。なんというか「日常、切りとって みました」的な短歌みたいな映画だったよ。特に強いメッセージは感じられなかったけど、物語がわかりやすくて、コレはコレで世界がちゃんと構築(ドグマ 95に片足つっこんだような映像だったし)されてて楽しめた。まるで面白くない日本映画みたいなダラーンとした空気が流れてて、「コレ、日本人が監督やっ てんじゃないの?」と思ったくらい。まあ普通なら「ダラーンとしてて退屈だなあ」となってしまう私だが、第1話からグレン・クローズ様が女医というドンピ シャな役で登場して、やっぱり上手くて演技に釘付けになってしまい結局楽しんでしまった。やっぱツカミはグレン・クローズで決まり!、という感じだ。「ツカミ女優」としては最適の人材だよね。続いて第2話もホリー・ハンター様が銀行の支店長という、なるほどと いう役でご登場。2人ともハタから見る限りは頭よさそうだからキャスティングはバッチリだ。それにしてもホリーはいくつになってもカワイイね〜。今回もす ばらしくカワイイ髪型だったよ。一見、さほど面白くもない話を女優の名演技でカバーしてるように見えなくもないが、全体のフンイキはイイ感じだ。出てる 女、みんなそれぞれ深いキャラクターを持ってるけど、肝心のおキャメちゃん(キャメロン・ディアス)だけが、「ただ盲目」な役でもの足りなかった。個人的 には、もうひと掘り下げしてほしかったよ。「チャリ・エン」にも出りゃあコレにも出、作風・演技とも幅を持たせようと必死のキャメロン側のスタッフの姿が 目に浮かんできた。これが私にとって「キャメロンを見ればわかること」だった。

02年2月1日
フロム・ヘル 満足度★★★
ひとりごと:「切り裂きジャック」が登場す るサイコ・スリラー時代劇。「切り裂きジャック」って名前だけはよく聞いてたけど、この映画の舞台が18世紀(くらい)で、「なんとそんなに昔の者だった のか」と驚いた。冒頭に「後世の者は言うだろう。20世紀は私が生んだと。byジャック」というジャックの残した言葉が記されるけど、ホントその通りな感 じになっちゃたからキモイ。その「ジャック」の正体をこの映画なりに暴いているのだが、その内訳話はヤケにうまいこと出来ている。今さら「切り裂きジャッ ク」やサイコ・スリラーなんて扱っても新味がないだろうと思ってたけど、新味はなくとも実話という説得力がこの映画を支えてるよ。登場人物たちの個性も適 度に際立っていてイイね。特にイイな、と思ったのは、敏腕警視ジョニー・デップ&うんと年上の部下との関係。なんかお互い認めあってる感じがイイじゃん。 と、まあこんな感じで、設定・ビジュアル・配役に申し分なしにもかかわらず、気持ち悪いシーンや怖いシーン、実在人物のリアリズムの見せ方に工夫がなく て、な〜んか「腹八分目」な印象を抱いたまま終了。惜しいね。コレ、もうちょっとどうにかしたら結構な名作になっていたような気がするよ。そういやコレ 「羊達の沈黙」に似てる。あたりまえか。コレの続編が「プリ ティ・プリンセス」?!

02年1月28日
モンキーボーン(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:ブレンダン・フレーザー主演、 アニメ合成付きファンタジー・ラブコメ。メイン・アニメキャラである「モンキーボーン」は小憎らしくてなかなかカワイイ。しかし今どきのハリウッド映画な のに、コマ撮りアニメとは逆に新鮮だよ。クレイ・アニメ「チキンラン」がヒットしてたから、影響されたのかな。アニメの猿相手に、リアクション過剰に演技 するブレンダンはまるで最盛期のジム・キャリーを彷彿。同じ作風映画「マスク」でのジム・キャリー&キャメロン・ディアス共演という高級感に対し、コレは ブレンダン&ブリジット・フォンダ共演という「バリューセット」な香りがするところがB級度数高くてこれまた「逆に」マニアックな感じ。「B級女神」とい うか「生涯B級女優宣言(してないか)」という枕詞をもつブリ ジット・フォンダが共演なら、もう最初からB級とふまえて見れるから「期待はずれ感」も薄くなるね。影の主役「死んだ体操選手」役の男が上手かった。この映画の中で最も難易度の高い役なの に。しかもぜんぜん知らない男優だし。そういやブレンダンは日本じゃブレイクしないなあ。「ハムナプトラ」もブレンダン目当てに見に行く者は少ないだろう し。彼の「ギャーッ」と悲鳴を上げる3枚目演技、けっこう好きなんだけどなあ。やっぱ「ギャーッ」じゃあ日本のギャルはついてこないのか。

02年1月26日
ドリブン(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:レニー・ハーリン監督による F1レーサーたちの友情物語。レニー・ハーリン監督っつーだけでも暑くるしいのに、なんと脚本(!)・出演スタローン、共演ジーナ・ガーションで暑くるし さの倍々ゲーム。今は真冬だけど、テレビ画面からは真夏の酷暑のフンイキがただよい、茶の間においてストーブがわりになるほどにホォーーットゥッ!!はっ きり言ってF1業界なんてひとつも描いてない。レース中のかけひきやマシンの性能、コースの個性などなど、油臭ささや小難しい要素は一切ナシ。ゲームセン ターのレースゲームのように、アクセルとブレーキオンリーの世界だ。しかし原色で彩られたマシンのペインティングやら何やら、派手なビジュアルは魅力的 で、今までにF1映画ってあんまりないから新鮮だった。「勝負をする者は純粋でなくてはならない」というテーマはレニー・ハーリン&スタローンが言うから こそ説得力があるし。シンプルそうな映画だけど、誰がジミーで誰がメモなのやら・・・というふうに、役名と登場人物がほぼ全員最後まで一致しなくて困っ た。途中、登場人物が1人、レース中とんでもない大事故を起こすけど生還してきて驚いた。どう考えても死んでる状況だったのに・・・。主人公の若者がヤケ を起こしF1で公道を走り出すシーン、なぜだかスタローンもF1で追いかけるけど、別に追いかけなくてもいいんじゃないのだろうか・・・(これでは市民へ の迷惑も倍々ゲーム)。さんざん2人で公道を走っておいて、その後は逮捕されることなく物語は進んでいくのだった(さすがレニー・ハーリン!)。また、よ くよく考えてみれば、スタローンて別に主役じゃないし、レースに勝つわけでもなく、かといって負けるわけでもなく・・・スタローンさんよ、アンタの役この映画に必要ないんじゃないの!?

02年1月21日
バンディッツ 満足度★★★
ひとりごと:ブルース・ウィリス、ビリー・ ボブ・ソーントン、ケイト・ブランシェット共演の銀行強盗もの。やや粋な大人の香りのする犯罪映画だった。なんつーか、大人のスタッフたちがワキあいあい と相談しながら好きなように作った、そんな良いフンイキがただよっていたよ。いいタイプのメジャー映画だね。ここのところブルース・ウィリスはまともな映 画に出てないので「ビリー&ケイトによるブルース救済映画」に見えなくもないが。銀行強盗役って役者にしてみれば演じてみたい役柄なんじゃないだろうか。 カッコいいもんね。ビリー・ボブは当然のように上手くて楽しい(くしゃみ連発演技とか)。ケイトはなんだかグレン・クローズみたいな大物女優的エンターテ イメントな演技をするね。彼女はまだ32歳くらいだけど老けてるね〜。ケイトを殺す相談をする男2人に「聞こえてるんだけど!!」とツッコむケイトの演技 が最高さね。後半、恋愛シーンが多くなるとスピード感が落ちた気がしてややイライラした。恋愛シーンにおいては、中年男2人に三十路女が叫ぶ「けんかをやめて!私のために争わないで、もうこれ以上(by 竹内まりや)」が渋いのなんの。20代の 「けんかをやめて」映画は「パール・ハーバー」、30代は「ブリジット・ジョーンズの日記」、40代はまさにコレだね。そういやケイト主演の「ギフト」は ビリー原作・脚本だったっけ。とても脚本を書くような人に見えないビリーのすばらしさよ。

(追加)01年12月12日
あのころ僕らは 満足度★★☆
ひとりごと:若いころのディカプリオ出演イ ンディペンデント映画が今やっと公開。ほとんど、深夜のレストランで若者たちがナンダカンダとくっちゃべってるシーンという、お手軽に撮られた印象の白黒 青春映画だった。まあ、ちょっとエッチな話題になったりするところが公開延期になっちゃったりしたところなのかなあ。まあ、エッチっつっても20代前半の若者のエッチな話なんてたいしたことないけどね。こいつらに30代のトウの たった者達が繰り広げる本当のエッチな話を聞かせてやりたいもんだね。若いディカプリオは演技の上手さも全盛期で、なんかついついディカプリオに目がいっちゃうという「舞台荒らし」ぶり。 ついでにトビー・マグワイアまで出てた。ホントこの頃の、ディカプリオと一緒のトビーは「ディカプリオのオマケ」的周波数が出まくりだね、今は違うけど。 物語はほぼレストランでの一夜での出来事なんだけど、たかが一夜にイベントが起こりすぎのような気が。しかし自分の若い頃を思い出してみると、数日の出来 事がまるで一夜の出来事のように思い出されるからフシギ。たまたまかもしれないけど、この映画「昔の苦い思い出」的風情が感じられる。私にとってこの映画 は「回想的青春映画」とジャンル付けし、これはこれで良いということにしておこう。今でも飲み会なんかで、ちょっと誰かと誰かが口論になったりすると、 「ああ、ビデオカメラで隠し撮りしたい!」と思うけど、まさにその「隠し撮りに成功映像」みたいな楽しさもあるし。同時に、誰でも映画が撮れそうな気にも させてくれるし。

02年1月15日
ヴィドック 満足度★★☆
ひとりごと:19世紀のフランスを舞台にし た劇画調の犯罪アクション。この監督、なんでも「アメリ」のジャン・ピエール・ジュネのもとで映像をつくっていたらしく、ビジュアルにおいてはなるほどす ごく手がこんでいてスタイリッシュだった。セットの出来もすばらしく、幾重にも重ねられたCG合成により映像的にさらに濃厚な印象を与えるね。フランスの CG合成マニアが作った代物、という感じの出来ばえだ。連続殺人鬼が登場するけど、何やらよくわからない「エネルギー吸収ガラス」製の仮面をかぶってご登 場。高い場所から飛び下りたり、目にも止まらぬスピードで移動したり、マントの下から無数の鳥を飛ばしたりと、犯罪者っつーよりもう完全にイリュージョニ スト。犯人を捕まえようとするのがデップリと太ったジェラール・ドパルデューだから、まるで「スポーンVS北野武」の対決を見てるかのよう。マンガちっくで設定は楽しいかもしれない。見せ場であるアクションシーンがキマっていればもう ちょっと私の満足度も上がっていただろう。格闘シーンなんかは、あまりにも短い(0.5秒くらい)のカットの連続で何をやってるのか分からなくて困った。 いくらなんでもカット割りすぎで落ち着きがなさすぎると思ったが。この監督、小学生の頃は先生に「落ち着きがありません」と通知簿に書かれたくちだね。

02年1月9日
バニラ・スカイ 満足度★★★
ひとりごと:トム・クルーズ主演のミステリ アスなサスペンス。この映画のオリジナル版「オープン・ユア・アイズ」をすでに見ていたがために初見のインパクトが得られなくて満足度もイマイチなんだけ ど、初めてこのストーリーを体験したものはたぶん、きっと「ラストを想像できなかった」と言うに違いない(と思う)。トム&ペネロペのスキャンダルもある からイメージだけだと典型的ラブストーリーだと思うよね(まあラブストーリーはラブストーリーなんだけど・・・)。実に奇妙でキテレツな映画なんだよね、 ホントは。内容はほっとんどオリジナル版と同じだった。この監督はこんなリメイク仕事やりたくなかっただろうなあ。自分の味を出せる映画じゃない感じだも んなあ。流れてる音楽とかが唯一監督の趣味を反映してるんだけど、どの曲もユルすぎてストーリーに合ってない。逆にジャマだよ。もっとこうミステリアスで スリリングな音楽はないんかい。でもまあ、他に監督の趣味入れる要素ないからしかたないか。許してやるよ。トム、あいかわらず若いね〜。今回は、裸で鏡の「ナルシスト・トム(ギャランドゥ付き)」、顔に傷の「怪物トム」、義顔マスクの 「犬神スケキヨ・トム」と、「MI2」とは また別のエンターティナーぶりを見せてくれて、「さすがクルーズ!」と感心するばかり。この映画では「お飾りアクトレス」とばかり思っていたおキャメちゃ んことキャメロン・ディアスは、ストーカー的な女をすばらしく演じていてびっくりだ。陽気な部分がむしろ恐くていい味を出していたよ。すばらしいストー リーに華のある役者たち・・・、アメリカでさほどヒットしなかったのは何でだろ。

02年1月8日
スパイ・ゲーム 満足度★★★
ひとりごと:ブラピ&ロバート・レッド フォード師弟共演が話題のサスペンス。アメリカのスパイが中国で逮捕、という話だけど、社会派な重さがま〜ったくないのが爽快だ。映像は暗いけどノリがカ ジュアルなんだよね。ウイスキーのソーダ割りみたいな映画だ。この映画の好きなところは、余計なシーンはスッ飛ばしてどんどん先に行き、抜けた部分は客が 想像で埋めることができるところ。なんというか、行間を読ませるってーの?セリフによる説明ではなく、客である自分の想像で楽しませてくれるところが心地 よかった。心地よい作業であった。見ながら私はこう思っていたよ。「トニー・スコット、わかってらっしゃる」とね。ハリウッド映画でありながら大味に感じ させない技術に感動したよ。レッドフォードは始めっから最後まで出っぱなしで、想像以上に大活躍(というか大忙し)。そしてもちろん自慢の前髪は「ハラ リ」であった(確認よし!)。知的で愛もあるというオイシイ役どころでイメージもイイね。彼と有能な秘書との会話や別れのシーンは、少ないけどなんかグッ ときた。ブラピは血だらけのシーンになるとイキイキしているように見えた。ブラピの役も知的なんだけど、感情的な若い部分もあるというやっぱり魅力的な 役。この師弟2人、まさに理想の上司と理想の部下。この師弟構 図、「ナースのお仕事」における松下由樹と観月ありさの関係にそっくりだ。

02年1月8日
スパイキッズ 満足度★★☆
ひとりごと:子供がスパイになって親を救う というファミリー向けアクション・ムービー。監督がロバート・ロドリゲスということで、「ロドリゲスが子供映画?いったいどこまでハリウッドに魂を売って いるのか確かめねば」と劇場に参じたわけなのだった。見た結果、物語のテーマが「家族愛」というところにそこそこ魂は売っているよに感じたものの、映像の 豪快さはやっぱりロドリゲス節を感じさせられた。合成を施したビジュアル面においては楽しかったよ。海上や空中での追っかけっこシーンなんかホント合成が うまくいっててイイ感じ。特に前半は合成シーンが多くてノリノリでよかった。後半は話をムリヤリ解決しててあんまり好きじゃない。車が崖から海にドボーン と落ちて潜水車に変型(007みたい)したり、肉眼では見えないくらい小さい超小型カメラなどなど、スパイグッズがいっぱいでロドリゲスの子供心を見た感 じ。主演の姉弟の子役2人、姉の名はカルメンというのがなかなかカッコいい。「カルメン’77」(byピンクレディー)を思いだしたよ。なかなか役名にな らない名前だよね。弟の子役の髪、天然パーマなのが大人をムカつ かせる。「天然パーマ」や「後ろ髪だけ長 髪」の子供って訳もなくムカつくよね、フシギ〜。ラストシーンでは某大物男優が2分くらい出演。「ザ・メキシカン」もラストで大物が登場してびっくりした けど、最近のハヤリなのかなあ、こういうの。「シークレット・スター」とでもいうか何というか。

01年12月30日
殺し屋1 満足度★★★
ひとりごと:マンガが原作(なのだそうだ) の歌舞伎町バイオレンス・ムービー。なんか知らないけど、この三池という監督、世界でも注目されているらしい。なんたって2001年だけでも監督公開作7 本だよ7本!「質より量」の人かと思ったら、この「殺し屋1」を見る限り妥協要素が見当たらず。おそろしいエネルギーを持ったオッサンだ。映画の中での暴 力&虐待シーンもバッチリ見せてくれて痛々しいのなんの・・・。思わず「ボカシを・・・ボカシをかけてくれ」と心の中で懇願し続けたよ。普通の映画なら 「ボカシをはずさんかい!」となるはずなのに逆なのだった。決し てデート中にこの映画を見てはならぬ。よいな!こんなストレートな表現いっぱいなのに登場人物たちの関係はけっこう複雑なのだった。「1」と「垣原」の関係とか、そ こに元・警官のオヤジが絡んできたり、脇役の多国語を操るホステスが絡んできたり等々、人間関係の構図と対比がすばらしいね。よく絡んでるよ、「ゴッド ファーザー」なみじゃん!?(←テキトー)あるいは麺とスープなみじゃん!?(←からみかたが)。原作が良いのか脚本が良いのかキャラクターにそこはかと なく奥深さがただよってて興味深かった。多国語を操るホステスの演技が上手かった。浅野忠信は出てたのか出てなかったのか分からなくなるくらい「素」を通 り越して「透明人間化」してる(最近)。忠信に肉体の存在感はあんまり感じない。私の中では「幻のような役者」、言い方を変えれば「おぼろ役者」(?)に なりつつあるのだった。

01年12月29日
デュエット(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:グゥイネス・パルトロウ出演、 グゥイネスの父が監督の「カラオケ・バー」がキーワードの人間ドラマ。おそろしく作風がオヤジ臭いところが気にくわないが、適度にドラマチックでまあまあ 楽しめた。とくに主役というのはいなくて、数組のグループのエピソードが別々に進行していって最後に交わっていくという今風な構成だ。グィネスが完全に主 役じゃないところがなかなか良いが、どうせなら棺桶の中で死んでいるのが本物の「グゥイネス・ママ」だった、くらいの心の余裕があったなら、この映画は完 全にブレイクしていたんじゃないだろうか。マジメすぎるんだよねー、なんか。いろんなキャラクターがカラオケで歌ったら実は上手かった、という「カラオ ケ・ショータイム・シーン」はどれもやたらと盛り上がるので、他のシーンが地味に見えて、歌のシーン以外は退屈に感じてしまったよ、もったいない。常に 「歌はまだか」と思っていたよ。グゥイネスの歌も意外に上手いし、彼女の父親役・ヒューイ・ルイス(!)とのデュエット曲も感情的に聴かせてくれて楽し かった。生き分かれた父娘が亡き母の思い出の曲を共に歌うという、ま るで浜村淳の曲紹介があっても不思議じゃないアメリカなのに浪花節な魂が宿っていたよ。そう、完全に浪花節なんだよね。まるで、どっかの日本映画のリメイクのようなフンイキがいとをかし。 そもそもコレ、昔カップルだったグゥイネス&ブラピのための企画だったそうだが、2人が別れてしまったため、ブラピのかわりにすばらしい美男が用意されて いて、「はは〜ん、こいつがブラピのかわりか」と一発でわかってしまうところも楽しかった。あの「ブラピのかわりの男」、今後なんだか密かに応援してしま いそうだ、同情して。

01年12月21日
シュレック 満足度★★★
ひとりごと:おとぎ話を題材にしたCGアニ メ。キャラクターのデザインが最悪なのが気にかかる。なんでこんなダサいデザインが採用されるのか理解 できないね。なんなんだ主役・シュレックのあの顔は?!なんでお姫様の服がよりにもよってマ緑(ビリジアンか?)なのだ?!まったくセンスのひとかけらも 感じさせないね、デザイン部分は。話はまあまあよかった。途中、話をあまりにもハショリ過ぎてる気もしたし(ダラダラ長いよりはマシ)、ギャグも笑えな かったけど(案の定)、この映画の根底に息づく徹底的な「アンチ・ディズニー精神」が気に入った。ディズニー・アニメにも登場したピノキオや7人の小人が 鎖で繋がれる冒頭シーンから挑戦的だと思ったけど、ラストのオチがディズニー・アニメじゃ絶対ないタイプになってて、っつーかマ逆だしで、なかなか爽快。 こうして見ると、ディズニー・アニメって教育によろしくないような気にもなってくる。ディズニーが血統書付きだったら、こっちは野良犬タイプ。ディズニー が夢の世界なら、こっちは近所の道ばたといった感じだ。とても共感できる設定になっていて悪くないね。ロバ役の声・エディー・マーフィーは役にしっくりハ マっててイキイキしてて楽しかった。おキャメ(キャメロン・ディアス)も意外に上手いと思った。ホント、エディは何やってもおもしろいんだよね、実は。

01年12月20日
アメリ 満足度★★★☆
ひとりごと:フランスのフシギ娘「アメリ」 が人々に小さな幸せを与えるという話。こう説明すると、なんだかホノボノとしたメルヘンちっくな甘〜い映画のような感じだけどホントはちょっとクレイ ジー。アメリがやることってよくよく考えてみれば不法侵入に詐欺まがいな偽装手紙、ウソもつくし一歩間違えば脅迫ともとれるような行為ばっかりで、フシギ 娘の反面どこかヤバイ娘の香りなのだ。でもギリギリで良い娘として観客に受け入れられるのは、違法行為によってでも人を幸せなムードにさせてしまっている からだろう。喜んでるんだから、ま、いっか、みたいな。要は人を幸せな気分にさせる手段は違法合法関係なしってことか?この映画の好きなとこは、人と人が 接触し影響しあって成長していくという関係が描かれているとこ。出てくる人みんな最後には成長してるとこがチト感動的(あ、写真集めの男は成長してない か)。アメリ女優だけが取り上げられがちだけど、けっこう群集劇だよね。カワイイふりしてアメリはけっこうアダルトな女であるところも辛口な感じでイイ。あと、なんたって画面の絵づくりに妥協なしで、どのカッ トもすみずみまで神経がゆきわたったフレンチテイストあふれるピリッとしたビジュアルがもう最高だ。どんな仕掛けで撮ってるのか、水面で跳ねる小石をバッ チリの構図で撮ってあって「おお!」と思ったよ。登場するエログッズ屋の看板ですら「カワイイ〜」し。この「エログッズ屋の看板」がこの映画をよく表現し てる。トンがってるけどカワイイ、みたいな。見る前は「単館じゃなくてたくさんの劇場で公開しろよ〜」と思ってたけど、このトンがった感じはやっぱ渋谷の 単館で見なきゃあフンイキじゃないね、やっぱり。

01年12月13日
メメント 満足度★★★★
ひとりごと:記憶が10分しか持てない男が 主人公のサスペンス。なんと時間をさかのぼって物語が進むという、いまだかつて見たことないユニークぶり。まったくユニークきわまりないよ。これまでにも タランティーノ等が現在・過去・未来エピソードをちょいと入れ替えるという手法はあったけど、ここまで完全に最初っから最後までオール逆回転という映画を 私は今まで見たことがない。世界一ひねくれた映画だよ(普通に撮 れんのか普通に!)。ま、ただのユニークな 映画なら素人でも撮れそうなものだが、コレのすばらしいところは、ユニークかつエンターテイメントであるところ。主人公にとってはラストシーンから物語は 始まって、時間が逆に進んでいくなら主人公のプロフィールとかなんとか、数々の謎が解けていくと思いきや、ますますいろんな謎が生まれてきて混沌としてい くところが奇跡的に楽しい。こうなってくると、この映画の映像をコマ切れにし、映画のラストシーンからつなぎ直した「正常な時間バージョン」を見てみたい 気もしたが、それだときっとつまらない映画になっちゃうんだよね。ほんとはコレ、最初撮った映画がつまんなかったから時間を逆にして編集し直したんじゃな いの?!んなワケないか。「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」や「バトルフィールド・アース」なんかも思い切って時間を逆にして再編集したらイイかもよ。ケビン・ コスナーの勝利シーンから始まる「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」・・・やっぱりつまんないか。

01年12月10日
ハリー・ポッターと賢者の石 満足度★★★
ひとりごと:有名ファンタジー小説の映画 化。大きなヤマ場が終わって「ああ終わったな」と思ったら、そこからやっと「賢者の石」のエピソードが始まるという、延々と「ハリー・ポッターな世界」が 続いて内容たっぷりだった。まるでクリスマスケーキを1個まるごと平らげたような甘い満腹感が。きっとカットされたシーンも多いだろうから、ディレクター ズ・カット版が出来るとしたら「地獄の黙示録・完全版」並みの長さになってしまいそうな予感。クリス・コロンバスにどの程度ファンタジーが描けるのかそこ そこ興味はあったけど、偉大な原作のおかげで意外と世界観を表現できていて感心した。エピソードの構成にメリハリがあるし、なんたって音楽がジョン・ウイ リアムスだから全編アトラクション的なノリがある。やっぱジョン・ウイリアムスの力は偉大だね。音楽もそうだけど、多彩なキャラクター&グッズを見てると 「スターウォーズ」を彷彿とさせたよ。子役殺しのコロンバス、は たして今回は主演のうち何人の子役がこの先地獄を見るのか興味もあるが、マギー・スミスの役が2作3作目にも登場するなら、それまで彼女がもつのかどうか も心配だ。ハリーの親友役の金髪の小僧はな かなか良い表情をする。水前寺清子やハーレイ・ジョエル・オスメント坊やも良い味を・・・あ、出てなかったっけ。似てたけど。

01年12月9日
GO 満足度★★☆
ひとりごと:窪塚洋介が在日韓国人を演じる 青春映画。なかなかエネルギッシュな若々しい映像部分もあるけど、基本は日本人による在日韓国・朝鮮人への差別が描かれていてテーマはひじょ〜に重かっ た。そこんとこだけが私の好みに合わなかっただけ。逆に言えばそれだけメッセージ性がストレートに伝わるとも言えるか。でも、若い人がこういう映画見て るってことはうれしいよね。ヒットしたのもいいじゃん、て感じだ。在日韓国人て指紋をとらなきゃいけない決まりがあるなんて知らなかったし。律窪塚洋介は なかなか存在感があってイイね。やっぱ「GO」は窪塚洋介じゃないと、と思わせる説得力を持ってるよ。ちゃんとオーラを感じたよ。父親役の山崎努はまるで サッポロ黒ラベルのCMそのまんまな豪快な役で笑った。すばらしいオッサンだ。萩原聖人は「陰陽師」に続く「おいしいチョイ役」で得してる。このままおい しいチョイ役が続くと「日本のミッキー・ローク」と呼んでやるからな。覚悟しろ。柴咲コウはあいかわらず制服姿が似合ってない。「ポンズ・ダブルホワイト」にはあんなにしっくり馴染んでいるのに。と、まあキャスティングへの話題には事欠かない。主人公が過激で過敏 な青春を過ごしたその後の物語も知りたくなったよ。最後に「その後、彼は小説家に。彼女はアメリカ人と結婚・・・」とか一文、私のために添えてほしかっ た。「スタンド・バイ・ミー」みたいでよくない?

01年12月8日
ギター弾きの恋(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:ショーン・ペンが1930年代 に生きた伝説のギタリストを演じる。すっかり忘れてたけどこれ、ウディ・アレンが監督だった。最近のウディ映画の中では最も小粒に思われる。ギターを弾き こなす(ように見せる)ショーン・ペンの役づくりは文句のつけようもないくらいすばらしいが、どうもこの主人公のギタリストのキャラクターには魅力を感じ ないまま終わってしまった。仕事はスッポかし、酒&女&お金大好きな生きることに不器用な人間、ということはよーくわかったけど、「でも憎めない男」とい うふうな感情をゆさぶる結果にはならなかったよ、個人的に。ゴージャス美女のユマ・サーマンとか、口のきけないオツムの弱いカワイイ女とか、女性陣のキャ ラはマンガみたいに際立てって見てて楽しかったけど。まあ、だいたい作風として、劇中に現在の著名人インタビューを交えたりしてて、どこかしらドキュメン タリーちっく、っつーか、ギタリストの人生に起ったことをカジョウ書きしたような再現ドラマな感じで、ドライな感じだ。普通に映画にすると、登場人物も少 ないし、めちゃくちゃシンプルになるからこんなスタイルにしたのかな?どっちかっつーと、観客が感情移入しないタイプの映画のように見えた。ま、ちょっと した「伝説のギタリスト・プロフィール再現映像」程度な感じ。このギタリスト、結局行方知れずになっちゃたらしく、まるで空想の人物みたいにになってると こが今の人々の想像をかきたてるのだろう。「行方知れずになって 後世に名を残す」、そういう出世法もあるんだなあ。この主人公、まさか数十年後、自分が主役の映画が出来るなんて夢にも思ってなかっただろうね。後世に名を残したい者 よ、先の人生、行方知れずになってみるのもいいかもよ。

01年12月8日
ハード・デイズ・ナイト(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ビートルズが自分達自身を演じ たアイドル映画。ジョージがポールとジョンをバックコーラスにしたがえてリードボーカルをとる曲はなんだか泣かせるね、曲は明るいけど。話はノーテンキだ し、ビジュアルもたいしたことないし、ギャグも今となってはイマイチ笑えないけど、なんたって劇中かかりまくってるビートルズ・ナンバーがやっぱりどれも キラキラしてて、まったく古臭くないのがこの映画を永久にささえてる。彼等の演技もくったくなくて、まさに「ザ・アイドル」っつー感じだ。人気のあるうち に、輝いているうちに映画は撮っておくもんだね。時を経て見ると微笑ましいような切ないような気になってきちゃって、どんな駄作映画でも「時代の記憶」み たいな味になってイイ感じ。バンドは解散するから、人はいずれ死んじゃうんだから輝けるんだ・・・フッ、そんなセンチなことを考えながら見てしまったよ。 てっきりジョンとポールが中心なのかと思いきや、意外とリンゴが 大活躍してて、当時リンゴがひじょうにかわ いがられていたことを思わせる。ポールは父、ジョンは母、ジョージとリンゴはカワイイ息子、みたいな構図に見えた。だいたい演技するビートルズなんて見た ことなかったから新鮮だった。劇中と同じように、同時は女の子の大群にもみくちゃにされていたのだろうが、そんな大群の中からオノ・ヨーコをチョイスする ジョンのセンスって計り知れないものがある、と改めて思ったよ。(←ジョンのセンスは間違ってない、という意味)

01年12月1日
デンジャラス・ビューティー(ビデオ) 満 足度★★★
ひとりごと:ブスのFBIサンドラ・ブロッ クがミスコンに潜入捜査。ひさびさにサンドラ・ブロックを見た。サンドラ・ブロック主演映画は面白くない、という先入観があったためか、今回のこの「デン ジャラス・ビューティー」、意外にも結構楽しんで見ることができた。しかしサンドラ・、コメディエンヌとしてかなりの貫禄が出てきてるね。ウーピー・ゴー ルドバーグ並みだよ。笑うとブタのように鼻がブーブー鳴るなんて、ビキニラインの脱毛に「だぁ〜〜っ!!」と絶叫するなんて、そこまでするなんて、という ような徹底的な「ブス役づくり」に私の満足感もアップだ。ミスコンに潜入後はサンドラ、とても40前とは思えないくらいのピチピチさに仰天。変な薬でも飲 んでんじゃないの?!と思わせるヤングぶりだ。まだまだサンドラは終わっちゃいないってことを思い知らされたよ。ミス・アメリカ候補の女達のおおげさな立 ちふるまいもホントのミスコンの女みたいで楽しかった。サンドラは男みたいな役なので、まるで男がミスコンの楽屋に忍び込んだみたいなフンイキだから、男 でも女でも楽しめるような気が。セリフ回しもいいし、犯人もいいし、ラブもちょっとあって、特に悪いとこないまずまずの出来ばえ。これ日本でヒットしな かったのかなあ。ヒットしてもいい映画だけど。ここんとこ調子の 良い「駄作で鍛えぬいた男」マイケル・ケインも出てる。あやうく「駄作王に逆戻り映画」になるとこだったね。セーフ!

01年12月1日
15ミニッツ(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:デ・ニーロ主演(?)の犯罪ア クション。またしてもデ・ニーロさんの映画か。ほんとに出まくってるね、このオジさん。ま、何やっても上手いけど。今回のデ・ニーロは敏腕刑事。で「コワ モテだけど実は人情のある男」という、いつもの、お決まりの「デ・ニーロ節」が味わえた。ちょっといつもと違うところは、主役っぽいけど主役じゃないとこ ろ(見ればわかる)。主役と同時にキーパーソンであるという、なかなか微妙なところがチト変わってて「ほほう」と思った。若手のエドワード・バーンズとの 先輩後輩的関係も実にさりげなく描かれててイイね。普通の映画なら怒鳴りあって「お前は若すぎる!」とか「オレはオレのやり方でやります!」とか言っちゃ うんだけど、コレはほんとに普通の生活のやりとりとするだけで、表面上は決して取り乱した言動はしないところがイイ。この先輩後輩はホントは実力を認め あってるのがわかる唯一のシーン、「お前は昔飼ってたバカ犬に似てるんだ」とデ・ニーロが言うと、バーンズが彼のタバコに火を付ける、というクダリも気が 効いててシビレたよ。「昔飼ってた犬に似てる」というのは愛のある賞賛だよね。いいフレーズだ。悪役の犯罪者はなぜかビデオカメラを携えてて常に録画して る(まるで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」みたいに)のが、なんか「今の時代」を表現しているかのようだ。しかも録画したもの(ドキュメンタリー?) を軽々しくテレビ放送したことでの人々への影響を描きだすあたりは、こないだのテロ映像を何回も何回も放送するテレビ局を思わせて、社会派な赴きもある。 いや意外になかなかの力作だあった。ヘタクソな似顔絵を見て皆「あの娘だわ!」「あの娘よ!」と確信し、事件が解決方向に向かうのはなんか無理があるけ ど。そういや「ザ・ダイバー」に引き続き今回もシャーリーズ・セ ロンがチョイ役でデ・ニーロと再共演してたけどなんで?同じ事務所?夏木陽介と賀来千香子の関係みたいなものなのだろうか。謎である。

01年11月23日
テイラー・オブ・パナマ(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ピアース・ブロスナンがパナマ を舞台にスパイ活動。まるで「007」を100倍水で薄めたような映画だった。薄味に感じてしまったのは、私がパナマに全く興味がなかったからに違いない が、この映画を見ると、現地の社会情勢やら何やらが(劇中設定が事実なら)よくわかってまあまあ勉強になった。「え?そうだったの?!」みたいなことだら けだった。リゾート映画かと思いきや社会派な映画なのだった。言われてみれば、こんな映画でも見なきゃ、パナマ情勢について知ることもないもんね。ああ、 よかった。共演のスーツ仕立て屋役・ジェフリー・ラッシュが上手いおかげで映画が成り立ってる。ジェフリーが深夜帰宅すると、ベットの妻(ジェイミー・ リー・カーティス)は全裸だった!!なんだ?パナマで生活してると就寝時もこんなにオープンな気分になるものなのだろうか。こんな映画で裸になるジェイ ミーって一体・・・。それにしても、ベットで待ってるのが全裸の ジェイミー・リー・カーティスだなんて・・・おそろしや〜!う〜ん、あまりのインパクトにそこんとこしか記憶に残ってないなあ。今おもえば、彼女「猿の惑星」に(ノーメイクで) 出ててもおかしくない顔してるね。マーク・ウォルバーグとのツーショットを見てみたいよ。あ、ところでパナマってどこにあるの?

01年11月22日
ムーラン・ルージュ 満足度★★★★
ひとりごと:ユアン・マクレガー&ニコー ル・キッドマンによる19世紀のパリを舞台にした恋愛ミュージカル。前半は喜劇、後半は悲劇という感じか。それにしても、ああこれは私の目の錯覚か、変な キノコでも食べたかなあ、な、な、なんとユアンとニコールが雲の上で歌い踊っているではないか!雲の上だよ雲の上!なんなんだコレ〜。ユアンが歌うのはま だわかるけど、ニコールが、あのちょっと高慢チキな香りのするニコールがここまで大量に歌ってくれるとは感激だ。「ありがとうニコール様」と言いたくなっ てくる。まるで「ふたりのビッグショー」状態だったもん。そもそもニコールはクールな美人なので、パリの花形高級娼婦(またの名を「日陰の花」)という役 はまさにストライクゾーンなわけで、彼女を一目見ようと店におしかける男達と共に、私も心の中で「待ってました!」と思わずかけ声をかけてしまったほど、 この配役には説得力が十分だ。最初から最後までハイテンションで繰り広げられる歌と踊りに圧倒されたよ。「踊るマハラジャ」並みだね。私はあまりの迫力に ずーっとボー然としてしまっていたよ。この、何でもありのメチャクチャ加減が徹底的でイイ感じ。暗い話題の続くこのご時世、こんなお祭り騒ぎできるのは 「ムーラン・ルージュ」か「秋葉原電気まつり」くらいだ。とくにビジュアルにセンスがあるわけじゃなし、派手さと勢いだけでここまで魅せるとは、まるで「つんくプロデュース」。このバズ・ラーマンとかいう監督、いまひとつつかみどころのない監督だったけど、この映画 でやっと理解できたような気がする。それくらいやりたいことがハッキリしてる映画だよ。でもこんな力作つくっちゃったら、もう余力ないんじゃなかろうか。 この監督、もういつ死んでも悔いはないだろうね。まあ、話はたいしたことないんだけど。アカデミー賞になにかしらひっかかるような予感がするのは私だけだ ろうか。

01年11月17日
隣のヒットマン(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:ある日、隣の家に殺し屋(ブ ルース・ウィルス)が引っ越してきて困る男の物語。ビデオ屋に行ったら見たいビデオはだいたいレンタル中で、数本ある「デンジャラス・ビューティー」です ら全部レンタル中の札が(いったいどこのどなた様が見てるのやら少々興味)。なんとか空いてるビデオを探したら「ザ・ダイバー」と「隣のヒットマン」を見 つけて、どっちを見ようかさらに悩んだ。だってどっちも別に見ても見なくてもいいような映画じゃん。しかし上映時間を見たら「ザ・ダイバー」は2時間以上 もあって見る気が失せた。というわけで別にさほど見たくもなかったけど見ることになった「隣のヒットマン」、この邦題けっこういいじゃん。原題が「THE WHOLE NINE YARDS」だから、邦題のほうが中身がイメージしやすいよ。始まってしばらくは、おそろしく面白くない映画周波数が出まくっていたけど、中盤にさしかか ると「さほど悪くもないじゃん」と思うようになった。タイトルだけで「バリバリのコメディ」と決めつけて見てしまったため、私と「ヒットマン」の間に誤解 が生じていたようだ。「ヒットマン」よ、すまなかった。これは「大人のちょっとしたコメディタッチな小話」なのだな。主役の男が不幸な日常から脱出するく だりは、なんというか「大人の夢」か「大人のファンタジー」的かおりがするね、わずかなかおりだけど。ウディ・アレンとかがリメイクするとイイ映画になりそう。主役の男(大和田伸也に激似)は、お人好しで憎めない男という設定の ようだが、周りでバンバン人が殺されても平気だし、警察には抜群の演技力でウソつくし、不倫はするしで、けっこうな、いや相当なワル。よくよく考えてみれ ば、主役の男、逮捕されてもおかしくないよ。「いい人に見える人ほど悪人」、そんなメッセージをこの映画から受け取ったのは私くらいだろう。

01年11月11日
エボリューション 満足度★★☆
ひとりごと:「Xファイル」のディビッド・ ドゥカブニーが主演した、エイリアン版「ゴーストバスターズ」みたいなもの。話はしょーもないもので、あまりにバカっぽいことをわざとやってるところは 「大人の余裕」みたいで悪くない。しかし、コメディ調にもかかわらず、「どうやら笑ってほしいシーン」において、私は微笑すら浮かべることができなかっ た。いや正確には、ドゥカブニーの同僚の黒人の体内にエイリアンが忍び込み、そいつを尻の穴からつまみ出すシーンは心の中で「ぷっ」と吹きだしはした。あ くまでも心の中でだ。黒人だけはまずまずの仕事ぶりだったが、その他はなぜに笑えないのか・・・。主役が悪いね、主役が。ドゥカブニーと、とってつけたよ うな役・美人博士ジュリアン・ムーアの持ち味が100%お堅いものなため、作風にマッチしてないね。ドゥカブニー&ジュリアンも少しは努力して「笑えるコ メディ」になじんでほしかったよ。まったく協力的ではない、っつーかお高くとまってるように見えるね、この2人は。ドゥカブニーよ、お前のコメディ映画に 対する情熱は「尻を出す」程度でおしまいか?!アマちゃんだな。ジュ リアンよ、ズッコケるのはかまわぬが、その後フツーに起き上がってどうする?!パンチラのひとつもないんかい!鼻血一滴だせぬのか!この主役2人のサービス精神の存在感ないのが少々不満。やっぱりコメ ディはコメディアンが出演してる映画に限るね。マイク・マイヤーズとか、普段何気に見てるコメディ系役者がサービスの天才に思えてきた今日このごろであ る。

01年11月10日
グリンチ(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:クリスマスがテーマの絵本ちっ くなファンタジー。ジム・キャリーが全身着ぐるみ状態で熱演!なんだけど、言われなきゃわかんないくらい顔面メイクが物々しい。言われればわかるねジム だって。「そういやアクションがなんかジム」、みたいな。ジムのメイクは普通にキマッてるけど、舞台である架空の街人たちにも「鼻の位置、ちょい上」的特 殊メイクが施されているんだけど、これがあまりにも自然にキマっててすばらしいね。「グリンチ」の世界を構築しているのはジムでも監督のロン・ハワードで もなく、この街人たちの顔メイクであるといってよい。少しの不自然さも許されないところを、よく仕上げているよ。メイクも含めて、CG合成などSFX部分 に妥協なし!う〜ん、一流の仕事ぶりを感じさせるね。全体に流れてる空気が一流の香りがするよ。物のデザインやらはディズニーランド系、ストーリーはティ ム・バートン系、主役の怪物グリンチはジム・キャリー系(あたりまえか)と、ノリノリな映画の割に監督の存在感ゼロなのが気にかかる。だいたいなんでロン・ハワードがこの映画を監督してるのかが謎。この程度の軽くて毒のない楽しい(そして普通の)映画なら他の誰でも 撮れそうなものだが。悪者のグリンチが最終的に結局イイ子ちゃんになっちまうところはつまんな〜い。しかもみんなで輪になり歌い出す始末。ここのシーンに 来て再び思ったよ、「なんで監督がロン・ハワードなんだ?」ってね。

01年11月9日
ソードフィッシュ 満足度★★★
ひとりごと:ジョン・トラボルタが悪役の犯罪アクション。なんとこの時期にテロリストが主役の映画だった。高層ビルにテロリストが乗る乗り物が突っ込んだ りして、見てる間は別な意味でハラハラしたよ。最後まで見ると、なぜこの物騒な映画が公開できたかわかるしくみ。たしかにテロリストが自分を美化する「テ ロ心理(?)」も表現されちゃいるが、テロ後の報道に対する一般市民がいかに対応すべきかということが問われているのだった(ちと大袈裟か?)。そういう 意味ではこの物語、テロに対して毒にも薬にもなる映画かもね。娯楽性もたっぷりで、ストーリーが2転3転すタイプで楽しかった。冒頭、トラボルタのムダ話 から始まって、なんだかタランティーノっぽなあ、と思いきや「マトリックス」っぽい映像になり、途中のフンイキはソダーバーグを感じさせたり、(ほぼ)主 役不在の多人数ドラマという点ではポール・トーマス・アンダーソンを思い出させたりと、
「今どきのハリウッド映画全部見せます」的な出来ばえ。パッと見は実にミーハーなんだよね、パッと見は。よく見ると全然ミーハーじゃないんだけ ど。よく見ると渋いんだよね、「子供は見ちゃダメ」みたいな。こんなにゴチャ混ぜな感じなのに、なんだか美味しい。そう、それは冷蔵庫の残り物でパパ パーッと作ったチャーハンみたいなものなのであろう。ま、作ってくれる人にもよるけど。今回のチャーハンを作ってくれた監督は、栗原はるみ並みのセンスが あったと思われる。

01年11月3日
スターリングラード(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:ジュード・ロウ主演、第2次大戦下のソビエトを舞台にした戦争ドラマ。思った以上にスケール感があり、劇場で見なかったことを後悔したよ。 「プライベート・ライアン」ふうの冒頭の激しい戦闘シーンは、短いながらも現地での戦争状況を手際よく説明してた。敵に背を向けると上官に撃たれるし、武 器も人も不足してるし、ほとんど殺されに行くような戦地であると。負けるとわかってても敵に抵抗するのが使命だった過酷な状況であったというということが 映像で表現されてて上手いと思った。戦争風味の中に青春ラブストーリが重なって、ついついストーリーの先が気になってしまったよ。ラブシーンひとつとって もシチュエーションに気がきてるし(←レイチェル・ワイズによる「夜這い」という戦法が今なんだか新鮮!)。やるじゃんジャン・ジャック・アノー!さすが 「パール・ハーバー」とはひと味もふた味も違うね。「パール・ハーバー」のナントカっつー監督よ、おまえはジャン・ジャック・アノーの爪のアカを煎じて飲 んだほうがよい。戦争娯楽映画の理想形じゃない?わりあい人間ドラマ部分はあっさりしてるけど、ジュード対エド・ハリスによる狙撃兵対決のスリリングさが 売りだね。狙撃兵は敵の頭を狙うから、弾一発で事が終わるところがドキドキさせる。
「黒ひげ危機一髪」ふうのドキドキ感なのだ。手足どっか撃たれて治療、なんていう中途半端な怪我がないところがまた恐ろしくもあり。こんな狙撃兵にスポッ トを当てたところがエライよね。この映画、独・米・英・アイルランドの合作らしいけど、ジャン・ジャック・アノー、前から多国籍映画を撮り続けてるね。な んか尊敬。今度から「ボーダーレス・ディレクター」と呼んであげる。シリアスな映画だけど「自分の屁をロウソクの炎で爆発させる兵士」が一瞬だけ映ったの を私は見逃がさなかった。

01年11月2日
ベティ・サイズモア(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:夫が殺されたショックで妄想癖が悪化する女を描いたサスペンス・コメディ。今なにかと話題のレニー・セルウィガーが主演ということで期待して 見てしまったが、思ったよりコメディ色がうすくてノリもイマイチだった。「ブリジット・ジョーンズの日記」を見たあとだけに「期待はずれ感」もひとしお だ。いまさらだけど「ブリジット・ジョーンズの日記」はよくできてたね。観賞の順番としてはまず「ベティ」、そのあと「ブリジット」にしたほうが盛り上が れたのになあ。失敗失敗。セルウィガー演じるベティが、「ER」ふうテレビドラマ内の二枚目ドクターを現実の婚約者と思い込んでしまうというアイデアはお もしろいね。しかもホントに会ってしまっちゃうところもおもしろいところであろう。でもベティが「あなたは私の婚約者」といくらボケても、ドッカーンと笑 えるわけじゃなく、なんかこう「あらららカワイソウ。夫が死んだショックで頭が・・・」と不憫に思えてくるのが、な〜んかパッとしない。根が暗いね。まあ ドッカーンと笑えないまでも、いかにもテレビドラマちっくに安い演技を披露するグレッグ・キニアや、ニセ看護婦ベティがドラマで見たままの応急処置で(こ わすぎ)けが人を救ったり、ベティの購読雑誌が「月刊ナース」(うーん見てみたい)だったりと、ニヤリと笑えるシーンはあるから、ここはポジティブに「シ ニカル・コメディであった」と思うことにしよう。
なんだか最近レ ニーがスゴイ女優のように思えてきた。さす がハリウッドで生き残るだけのことはあるね。十分な演技力と個性があるように思われる。この映画だってたいしたもんじゃないけど、レニーが独自のフンイキ でひっぱってるもんね全編。・・・コレ私の妄想でなければよいが。

01年10月26日
ブリジット・ジョーンズの日記 満足度 ★★★
ひとりごと:レニー・セルウィガー主演、30過ぎ未婚女の恋愛劇。劇場内は案の定、モテない女の集会ようなフンイキだった・・・。しかもその女性客たちの ほとんどが2〜3人グループで、必ずといっていいほどムシャムシャと何か食べている。う〜む。まさに「日本のブリジット・ジョーンズたち」を目の当たりに 観察することができて(別にしたくもなかったが)あーよかった。映画も、婚期を逃しそうな勢いの女の生態をリアルに(たぶん)、ストーリーはコミカルに描 いて楽しかった。原作が小説と聞いていたので、なんとなくイメージ的に「恋も仕事も精一杯がんばるわ。それ以外にも人生大事なことってあるかも」みたい な、やや思想的な話かと思っていたが、見てみたら「ブリジットの恋のゆくえ」がメインの半コメディ路線の恋愛もので、娯楽感があってソレはソレで楽しかっ た(しかし面白い場面はすべて予告編で流れてしまってたが)。ラスト近くはやや雑な印象だけど、小さな脇役にも個性があって、映画の世界を奥深くしててよ かった。小さな脇役も入れると登場人物はけっこう多いはず。全員をなかなか手際よくまとまてあるね。レニー、色男上司ヒュー・グラント、それとトナカイ柄 セーターを着る男の主演3人が役柄にピッタリなため、映画から「役柄ピッタリ・パワー×3」が発せられ(1人だけだとパワーはそれほどでもない)、見てい た私は「盛りだくさん感&満足感」を得ることができた。とくにヒューは、初登場シーンから「ヒュー様」と叫びたくなるほどの色男ぶりだった。なるほど、 ヒューは実はカッコよかったのだな。それに思い返してみれば、ヒューはなかなかいい作品に出続けている。レニーの顔と体は、ブサイクな中に10%のカワイ らしさが配合された
「女優版ベイブ」系。整形では決して出せない絶妙なバランスを武器にしてるところが珍 しいし、共感を呼ぶところだろう。この映画をパクったドラマが作られそうな予感。

01年10月23日
トレーニング・デイ 満足度★★★
ひとりごと:デンゼル・ワシントンが悪役に挑戦した刑事ドラマ。この映画には興味深い特徴がある。デンゼル扮する先輩刑事とイーサン・ホーク扮する新米刑 事だけの交流を描いてる「ほぼ2人芝居」ということと、朝太陽が昇ってから夜寝るまでの1日間だけの物語ということ。そこらへんはヤル気を感じて悪い気は しないけど。「ほぼ2人芝居」ということになるとやや間がもたない感じもするね、車中で2人のシーンが多くなっちゃうし。まあ大小さまざまなエピソードも 交えられてるけど、どれもイマイチ魅力に欠けるような・・・。挿入されるエピソードによってデンゼルがいかに悪い奴か説明されるんだけど、やや「説明オン リー」で遊びがない感じ。例えば、若者グループを銃で脅したりするシーン、脅される若者の中には女の子もいたりして、そこんとこでデンゼルの容赦ない性格 が表現されるんだけど、なんか「ああ、それだけ?」みたいな、物足りない気分になってしまったよ。ここんとこで「女の子は妊婦だった」くらいの、ある意味 「娯楽性」が欲しかったね、個人的に。今まで良い人のデンゼルしか見たことなかったけど、悪役もそれなりに上手かった。なんか「がんばってる」感じがした よ。正確には「がんばってる」と「ムリしてる」の間くらいかなあ。でも冒頭から終盤までず〜っと
「デンゼル、悪いふりしててホントはいい人の役なんじゃないの〜?」と疑い続けてしまった。これを「刷り込み」という のだな。私にとっては「刷り込み体感ムー ビー」なのだ。

01年10月17日
陰陽師 満足度★★★
ひとりごと:平安時代が舞台のアクションロマン。予備知識もほとんどなかったけど、なかなか娯楽で楽しめた。アクション中心なんだけど、テーマは「愛」と いうことで、怪物や鬼など出てはくるものの基本的にロマンチックな印象。なんかアレだね、七夕の「おり姫&ひこ星」みたいなロマンがあるね、この映画。こ の陰陽師「安倍清明」って実在したんでしょ?そこんとこがまたロマンだし、安倍清明が小さく呪文を唱えると「ドロン!」と人が紙切れになったりするところ がなんかカッコいいし、親友との友情は熱いしで、女性に人気なのもうなずける。野村萬斎のセリフ、腹から声出てて、な〜んか平安時代にいざなってくれる ね。こう、やっぱり立ちふるまいもシツケがゆきとどいてる感じ?背筋ビシッとしてて、そのへんのオバチャンたちから「ええ子やわぁ〜」と、見合いの話でも 持ってこられそうな清楚な感じが平安時代の家屋にマッチしてる。キョンキョンも出てて意外に大活躍。萬斎とキョンキョン、そして元スピードの今井絵理子が 3人で森を走るシーン、この3人の取り合わせが珍しかった。こんな機会でもなければ、この3人が一緒に森を走ることなど一生なかったであろう。SFXの出 来がカラッキシだめで、赤ちゃんは完全に人形だし、鬼女が腕に噛み付いてきても歯が腕にぜんぜん刺さってないし(でも血は出てる)、なにより気になったの は出演者の「顔とカツラの継ぎ目」がバッチリ残ってること。
幻術 を使いこなす陰陽師といえど「顔とカツラの継ぎ目」は消せぬものらしい。

01年10月14日
トゥームレイダー 満足度★★★
ひとりごと:人気ゲームを映画化。人から「トゥームレイダーおもしろかったですかぁ?」と聞かれ返事に困った。この映画を「おもしろかった」か「おもしろ くなかった」か人に伝えるのは、なかなか微妙にむずかしい。まあ、映画としてはダメなほうに入るけど、ゲームのスピード感や世界感はまあ表現できてるし、 主演のアンジェリーナ・ジョリーのエロチックでアクティブな魅力を味わうには申し分ないし・・・。ジャンルとしては「チャーリーズ・エンジェル」や 「MI2」に入る。そう、アンジェリーナによる「ひとりチャーリーズ・エンジェル」だと思って見れば悪くもないか。これらの映画に共通して言えるのが「脇 が弱い」ことと「会話に気がきいてない」ことがあげられる。スタッフは主演俳優に気が集中し、他の大事なことは後回しになってるのかな?メカニック担当の トボけたパートナー役の男なんか、会話しだいでより一層トボけた魅力を出せる気がするけど、ま、いっか。カンボジアの森や遺跡のシーンは情緒があってよ かった。そのかわりラストのセットはショボかった。アンジェリーナはすばらしいね。たかが20代半ばでスゴイ存在感だよ。黒いサングラスで、ふてぶてしく 足を投げ出して座る姿がおそろしくナチュラルだ。またファイティングポーズもバッチリ決まるし、ブン殴るフォームもサマになってる。ファイティングポーズ が決まるハリウッド女優なんてなかなかいないよ。顔をしかめ荒い息をする姿もゲームのキャラそっくりで満足。ゲームキャラ実写キャスト史の中でも、今回の 「ララ・クロフトをアンジェリーナ」という配役は
「ルイージ (スーパーマリオ)をジョン・レグイザモ」を超えるナイスなキャスティング。ララは男みたいな役だけど、父親(ジョン・ボイド)との共演シーンではちゃんと娘の顔になるところが、なんか女優。

01年10月12日
回路(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:黒沢清監督作のネットスリラー。なんでもこの映画、世界中でヒットしているそうではないか。しかもハリウッドでリメイクもされるらしい。
髪型だけでもってる芸能人・加藤晴彦にしてみればラッキーな主演作。これをタナボタと言わ ず何と言う。ネットとオバケを絡ませてると こがイマふうなのだろう。なんか、呪のビデオを題材にした「リング」に対抗してるみたい。今度は「ネット」で、みたいな。井戸がメイン舞台だった「リン グ」と違って、こっちのほうの舞台は意外に壮大。なんたって「ネット」だから。世界規模よ地球規模。舞台が壮大なとこはハリウッドが好きそうだけど、どこ かしらうすら寂しいフンイキを持ってるとこと孤独なテーマが「日本」っぽい。オバケが出るシーンはホントに背中がゾクとしたよ。真っ黒い人影がこんなに恐 いなんて・・・。やっぱりホラーは日本映画が一番こわいね。ホラー大国・日本ってーのもいいかもよ。ただの恐怖映画というだけじゃなくて現代人のコミュニ ケーションについて描いてるところと、現代的な要素と空想のバランスがとれてるところが良い。「赤影」ではすばらしかった麻生久美子はなんか普通だった。 これは一体どういうことだろう。

01年10月9日
ことの終わり(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:レイフ・ファインズ&ジュリアン・ムーア共演のメロドラマ。冒頭に「R指定」の文字が。監督は「クライング・ゲーム」で局部のアップを物語の オチにしてしまったという、言わば「チ○コ前科」経歴の持ち主ニール・ジョーダンだけに、「一体レイフ&ジュリアンのどこがどうなってR指定?!」と映画 が始まる前から私の期待はふくらむ一方だった。なるほど、見てみるとまあまあ過激といえば過激なシーンはあるね。14〜5歳の思春期まっただ中の子供たち なら鼻血ブーであろう。しかしながら私のような30も過ぎ、ちょっとやそっとじゃ興奮しなくなってしまった者にしてみれば過激度数も「腹八分目」にしか感 じないのがやや悲しかった。ジュリアン・ムーアはがんばってるけど、役柄にくらべて持ち味が上品すぎるかなあ。
物語は「ジュリアン・ムーアの“悪女聖書(バイブル)”」として始まり、やがては「ジュリ アン・ムーアの“天城越え”」として昇華す る彼女メインの映画。ここまでやらせてくれれば女優名利に尽きるってもんだろう。カット割りや間の取り方とか、なんか昔の映画見てるような趣があってよ かった。もし白黒で有名俳優が出てなかったら、60年代映画と間違えちゃうくらいだ。半分自分の趣味で作ってる感じも悪くない。映画の世界観を構築する力 のスゴさを観じたよ。スキがないね。ニール・ジョーダンの映画なんて久々に見たけど、やっぱり結構な実力の持ち主だと思ったね。エライエライ。

01年10月5日
リトル★ニッキー(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:アダム・サンドラーが悪魔の息子に扮するコメディ。アダム・サンドラー・・・。この男の顔と名前がいつまでたっても覚えられないのは私だけだ ろうか。「メリーに首ったけ」に出てたのは彼?それともベン・ステイラー?う〜む、どっちがどっちだかわからぬ。まあいいや、どっちでも。この映画、CG はショボくて、障害者を扱ったギャグも過激すぎず、ビジュアル的にもギャグ的にもなかなか中途半端。にもかかわらず最後まで退屈することなく見れるのは、 サンドラー自らによる脚本にヒネリがあることと、随所にタランティーノ(!!)が登場するからだろう。なんというかタランティーノには「こんなのに出てる ヒマあるんなら新作を作ってー」と言いたくなるけど、けっこうな熱演ぶりに「元気ならまあいいか」というホノボノな気持ちにもさせられた。ここは素直に 「タランティーノ、元気です。2000年はリトル★ニッキーに出演」という彼の近況報告をありがたくいただくことにしよう。彼の他にもハーベイ・カイテル やパトリシア・アークエットなどが出演で、タランティーノ系の香りがチラホラ。
タランティーノとパトリシアを同一画面上で見たときは感動すら覚えたよ(2人ともスゴイ扮装だったけど)。悪魔役ハーベイのセリフ、「余の即位10000年を記念して・・・」 のくだりはデーモン小暮を彷佛。天使役のリース・ウィザースプーンはひどくカワイらしく見えた。ライティングのせいであろう。

01年9月30日
スコア 満足度★★☆
ひとりごと:デ・ニーロ主演、プロの泥棒物語。デ・ニーロか。この人もよく見るね。あんまり映画に出過ぎてて、なんだかありがたみも薄らいできた。ありが たみは薄らいできたものの、見るとやっぱり上手くて、グイグイ映画に引き込まれてしまうから流石どす。ま、映画としちゃあ、つまんない方。泥棒ものなの で、ちったぁハラハラしたかったね。スリルがなかったね。デ・ニーロの役どころは、泥棒の腕はピカ一の一匹狼、私生活では生ジャズが楽しめるレストランの オーナー、っつーわけで、渋い一面も華麗な一面も持ち合わせている、一見魅力的な役。なのにどっちの面も描ききれてないような気が。若手泥棒役のエドワー ド・ノートンもすばらしく上手いものの、彼を交えた物語のオチが「とほほ」な出来でガッカリ。「まさかこれがオチ〜?!そりゃないぜデ・ニーロさん よぉ〜」と心の中で叫んだよ。こういう映画って「オチ」さえ良ければだいたい許されるものだから、もうちょっと何か考えてほしかったなあ。デ・ニーロ&エ ドワード・ノートンが出ていながらこの程度の生ぬるいストーリーとオチじゃあなあ。あと忘れちゃいけないマーロン・ブランドも出てる。ヤバイ、ヤバイよ 彼。死にかけだよぅ〜、こわいよぅ〜。スクリーン上の
マーロン・ ブランド、完全に「老人ホームから一時帰宅した祖父」状態。なんか具合悪そうで演技どころじゃない感じ。「おじいちゃん大丈夫?」と客である私が心配してしまったよ。客を楽しませるどことか逆に 心配させてしまう「逆エンターティナー」という新ジャンルを、彼はこの映画で開発してしまったと言ってよい。

01年9月29日
コヨーテ・アグリー(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:実在のバー「コヨーテ・アグリー」を舞台に、そこで働く若い女のサクセス・ストーリー。「ジェリー・ブラッカイマー製作」の文字がパッケージ を飾っている・・・。「パール・ハーバー」なんていう重い映画はダメだけど、こういうアッケラカンとした映画は実にブラッカイマー氏に向いているね。なん かこう、いい意味で明るくて健全なアメリカを感じさせるよ。夢をもった女には苦悩や挫折があるだろうが、もちろんそんなヘビーな要素には軽〜く触れるだ け、登場人物たちに全くドロドロした感じがないのが、疲れたとき何げに鑑賞するにはもってこい。それに
こういう陽気で湿っぽさゼロのアメリカ人を見るとなんかホッとするし、テロ後だけに。まさ か「コヨーテ・アグリー」ごときに癒されるとは。そのかわり感動もないけどさ。しかし、バーのカウンターでセクシーガールたちが仁王立ちになって舞い踊るシーンは迫力 があって爽快。アルコール度の高い酒をカウンターにブチまけ火をつけてその上で踊るとは!ダンス中、頭から水はカブるわ、客がトラブってるときは彼等の頭 上にバケツで氷おとすわ、それホントかい!?っつーくらいハジけてる。実際に店内いつもこんな状態だったらクレイジーだよ、”クレイジー・バー”コヨー テ・アグリーだよ。この店、まさにこれ以上ないっつーくらいブラッカイマー氏にうってつけの素材。派手なダンスシーンだけ映画にしたかった、みたいな。納 得。そのわりに主役の男女は意外に質素な顔だち。ブラッカイマー製作映画にもかかわらず、主演の男女はコンビニで立ち読みしてるような普通の奴ら。男のほ うなんか「アンタほんとにハリウッド男優?」と問いただしたくなるくらい凡庸な風ぼうなのだ。まさかこれを「リアリティ」なんて言うんじゃないだろうね、 ブラッカイマーさんよ。彼等の設定も地味で、案外そこんとこでちょっとだけ「大味さ」がうすれてる気も。これで主役が梅宮アンナと羽賀研二みたいな奴だっ たら見る気しないもんなあ。

01年9月29日
小さな目撃者(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:口のきけない少女が殺人事件にまきこまれるサスペンス。「口のきけない少女」が主役というところにヤル気を感じさせるね。声を出して助けを呼 べないというところでハラハラさせるというのが売り。でも、それほど「口がきけない」っつーとこを活かしてるわけでもなかったなあ、意外と。もうひとヒネ リあると結構な傑作になっていたはず。サスペンスものに障害者を取り入れるというケースはまあまあよくあるけど、どの作品も悪くないと思う(「冷たい月を 抱く女」とかもそうだったっけ)。コレは舞台がアムステルダムということもあって「旅情サスペンス」っぽい。少女が殺し屋と互角に戦ってて「ホーム・ア ローン」ぽいとこもある。それともホントに「ホーム・アローン」のオランダ版リメイク?(オランダの映画なのだ)しかしこの殺し屋は弱いなあ。たかが10 才の少女にブン殴られてバッタリ、だなんて・・・。前半はサスペンスフルなカメラワークがクールで楽しかった。後半は
なんとウィリアム・ハートのアクションを見る事ができる。人生最後のアクションと心に決め たかのような大ハッスルぶり、「スピード」 のキアヌ並みのハジケぶりでビックリしたよ。アムステルダムの警察やホテルの従業員が全員全く仕事にヤル気のない設定になっていたけど、地元の人から怒ら れやしないかちょっと心配。しかも、地元の人の貧富の差を表現するシーンがあったり、冒頭ではアムステルダムを犯罪都市として紹介してるしで・・・。「旅 情サスペンス」風のわりに現地をちっともホメてないとこが新鮮だった。

01年9月21日
ハムレット(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:シェイクスピア作、舞台を現代のニューヨークにおきかえて映画化。ハムレット役はイーサン・ホークで、まあ、あたりさわりないキャスティング だ。2000年のニューヨークが舞台なので、ハムレットもビデオカメラを使った映像作品を作ってみたり、ガールフレンドのオフィーリアはカメラマンだった りして、ちょっとアーティストぽいところが「ああニューヨーク」と思わせる。着てる服やヘアスタイルもアメリカなスタイリッシュさをかもしだしていてカッ コいい(カイル・マクラクランの例のいつもの髪型だけはスタイリッシュさを感じなかったが)。ビジュアル的には「ニューヨークな感じ」を全面に押し出して いてまあ悪くない。でもセリフだけはやっぱりシェイクスピア調でなんだか奇妙。
いまどき、女に吐く捨てゼリフが「尼寺へ行け!」とは無理がある(ちょっと言ってみたいけど)。ディカプリオ主演の現代版「ロミオ&ジュリエット」も、セリフだけは 昔のまんまだったっけ。なんで?セリフは今ふうにしちゃいけないってゆー決まりでもあるのかなあ。それとも、セリフ変えちゃうとシェイクスピア色がなくな るから?セリフが古臭いところがちょっとなじめなかった。劇中、いちいち監視カメラ映像やFAX、パソコンなどデジタル機器が小道具として多数登場し、原 作からのアレンジ具合が楽しめる。まあ、原作(またはケネス・ブラナー版映画)をまず知っておかないと全然楽しめないのが、この「小道具アレンジ」の悲し いところ。言ってみりゃあ「ハムレット」のパロディ版なのだな、旧作を見てないと楽しめないんだから。DVDはケネス・ブラナー版とイーサン・ホーク版と の抱き合せボックスにするといいかも。

01年9月19日
ファイナルファンタジー 満足度★★
ひとりごと:人気ロールプレイングゲームがCG映画に。私はゲーム版でよく遊 んだものだが、シリーズ多々あれど、ただの一回も物語を「おもしろい!」と思ったことはない。大人にはチト幼稚なスキだらけの物語だから。この映画のス トーリーも基本は幼稚だけど、前半はなかなかよくごまかしてる。後半は化けの皮もはげ、いつものファイナ ル・ファンタジー節「命にかかわる危険な場所だけど、とにかく行ってみよう。行けば謎がとけるかも!!」みたいなウンザリな展開 に。まったく人の行動に説得力のある根拠がないのさ。おまえたちは命が危ない場所に、謎が解けるか解けないか分からないのに一か八かで行ってみるのか?ク レイジー!設定や重要な事実(ま、私にとっては屁のような事実だったが)も、ただのナレーションや説明口調のセリフのみで済ませてしまってるのもオソマツ なフンイキにさせる。それに、そもそも映画による「感動」とは何ぞや?と問いたいね。私の場合の感動とは、キャラクター間の感情のコミュニケーション後、 それにともなう感情的リアクションから受けることが多い。例えば、少年が仲の良い飼い犬に、つい暴力を振るってしまった直後、衝撃を受けた犬が走り去り、 少年は自分の犯した過ちに気づく・・・、みたいな。なんというかこの映画に、そいういう「キャラ間コミュニケーション&感情リアクション」が見当たらない のが、気に入らない理由。ま、他にもダメなとこいっぱいあるけど、キリがないからもうやめよーっと。あ、でもCGはすばらしかったね。とくにおじいちゃん 系キャラは本物と見まごうクオリティーでびっくりした。ヒロインの声のミン・ナはかつてゲームの映画版「ストリート・ファイター」で、ブサイクなくせによ りにもよって美少女ヒロインを演じてしまい、多くのゲームファンを失意のどん底におとしいれた女。それなのに反省の色も見せず
今回も人気ゲームのヒロインを演じてしまうとは、このミン・ナという女、いったい何度ゲー ムファンを落胆させれば気がすむのであろう。隊 長の男は、見た目ベン・アフレック、声アレック・ボールドウィンで、「1人パール・ハーバー」状態。オツな味だった。

01年9月13日
スーパーノヴァ(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:スタッフ交代が相次ぎ、架空の監督名がクレジットされてしまったSF。まあ、めちゃくちゃつまんないわけじゃないけど、地味でアイデア不足の 小作なために印象が薄いだけ。宇宙のフンイキも、もうちょいだ。舞台の宇宙船がワープするとき、乗組員はなぜか老若男女全裸でカプセルに入るんだけど、裸 シーンは皆バストショットで刺激ナシ。
こういう映画にこそ「フル チン」というインパクトが必要。「フルチ ン」だって「とりえ」のひとつ。せかっく、うってつけのシチュエーションがあるのになあ。アンジェラ・バセットも服を脱ぐシーンはあれど、その後、けんこ う骨より下は映されず。ま、とくに見たいというわけではないが。このへんの裸シーンの思いきりの悪さが、この映画を「根性なし」にしてるね。巻末には、な んと「もう一つのラストシーン」が入っていた。わずかだけど期待のようなものを抱きそれを見てしまった自分がくやしい。そこにはなんと、さらに面白くない ラストシーンが入っていたからだ!このビデオを借りる直前まで、「ペイ・フォワード」と「偶然の恋人」のどっちを借りようかレンタル屋で悩んでいたが、ど うにもこうにも両作とも見たいとは思わなくて、ふと視線を変えた先にあったこの「スーパーノヴァ」を発見、この映画に望みをたくしレジへ直行したのだっ た。今思えば、私はあのとき究極の選択をしたのだな。

01年9月12日
バガー・ヴァンスの伝説(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:マット・デイモン主演のゴルフ時代劇。配役、セリフ、演出ともども良いが、始まって早々から結末が読めてしまうのが玉に傷。それよか、
選手の精神集中シーン演出、「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」とソックリ!これは大きなイメージ ダウン。スポーツ選手の挫折と復活を描いて ることもあって全体的にカブるね「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」に。アメリカ人て、こういう「スポーツ選手が復活してもうひと花咲かせる」っつー単純な話が好 きなのだろうか。好きなんだろうね。大味になりそうなシンプルで大袈裟な話だけど、ゴルフ場の自然に赴きを持たせてビジュアル的にシックな感じにまとめて るのが良いね。ゴルフ1コースを人生にたとえてしまう豪快さが楽しいといえば楽しいし。いやコレある意味豪快なだけに、ホントに一歩まちがえれば「ラブ・ オブ・ザ・ゲーム」の二の舞いになるとこだ。ロバート・レッドフォード、う〜ん大人の監督。ウィル・スミスは「謎のキャディー」という役(なんだか文字に すると市原悦子を想像してしまうが)だけど、なんだかヒョウヒョウとしてイイ味じゃん。以外とまともな役も出来るんだなあ、と感心したよ。シャーリーズ・ セロン様はあいかわらずお綺麗で、昔の衣装もバッチリ着こなしてたね。チャキチャキした性格の役で、清川虹子を彷佛。古い顔だちの若手キャストをうまいこ と使ってた。

01年9月7日
シャドウ・オブ・ヴァンパイア 満足度★☆
ひとりごと:名作ホラーに出ていたのは本物の吸血鬼だった、という設定の時代劇。この映画を楽しめる人はウィレム・デフォーの素顔を知っている者に限られ るだろう。だってまったく別人みたいなオバケメイク&不気味アクションしてるんだもん。デフォーを知らない人が見たら、普段もこういう人かと思っちゃっ て、楽しめる要素ゼロの状態に陥ることが心配。デフォーの扮装以外、楽しめるとこナ〜シ。
マルコヴィッチ?出てたっけ?(あ、主役だった!!)だいたい主役なのに、キャラクター不明のまま終了。天下のマルコちゃんをこんなにガサツに 使うなんて、なんとゆー罪な監督か。そもそも一体何が言いたかった映画なのやら。「フィクション映画が実はドキュメントだった」というところが唯一の面白 さを味わえるところなんだろうけど、「ドキュメンタリーだった」と思わせるリアルな要素が圧倒的足らないし、なんたって映画のくせに登場人物たちによるド ラマが全くないのがスゴイ。退屈で寝そうになったよ、こののむらくんともあろう者が。少しは愛しあうとか憎みあうとかしろよ。それができなくば恐がらせて くれ、一応ホラー・テイスト持ってんだから。DVD化の際は「デフォー出演部分のみ編集バージョン」のみの発売を希望。こんな情報量少ない映画も珍しい。 プロデュースにニコラス・ケイジの名を見た気がしたけど、あれは夢だったのだろうか。

01年9月4日
バーティカル・リミット(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:「クリフハンガー」ふう雪山アクション。なんてことない「遭難者を助けにいく」だけ(!)の話。直球勝負な映画だなあ。観客をびっくりさせた り、ドキッとさせたりするシーンがいくつか用意されてて、どれもタイミングよく決まってる。タイミングというのは「ホワット・ライズ・ビニース」みたいな 「くるよくるよ〜。ほらきた!」みたいなジャスト・ビックリ・タイミングではなく、「くるよくるよ〜。・・・あれ?こないじゃん。わーっ今きた!」みたい な、普通よりワンテンポ遅らせて意表をつくタイプ。なかなかそのテのツボを押さえてあって感心だ。スタジオ撮りの人間と、実写雪山の合成はうまくいってな くて、なんかそこのシーンだけ興醒めした。ロバート・ゼメキス映画などに見る「さりげないCG合成」というのはけっこう重要なのだなあ、と思ったよ。合成 が下手なだけで、なんだか古風な印象。古風な中に、例えばある人物が靴下を脱いだら指がなかったり(凍傷かなにかで失ったのだろうか)、手の指が逆に折れ 曲がったりする痛いシーンのおかげで、イイ意味で「不良」な印象もかもしだされてる。単純な話なのにチャラチャラしてないのであった。70年代の幻の名作 映画を今見てるような感じ、かなあ、変な感覚を味わったよ。物語は恋愛要素が少なく、兄妹愛が中心なのが特徴。しかしこの妹、よくよく考えてみると迷惑き わまりない妹だ。
「美形の兄&ブサイクな妹」という設定は、なぜ だかミョ〜にリアル。ビル・パクストン、登 場シーンからすでに死臭がただよっているのには笑った。

01年9月1日
シビル・ガン 楽園をください(ビデオ)  満足度★★★
ひとりごと:アン・リー監督の南北戦争が舞台の青春ドラマ。なんだか変な邦題がついちまってる。何なのさ「シビル・ガン」て・・・。「楽園をください」っ て・・・、なんかちょっと違うじゃん。う〜む、タイトルで損してるね。こんなタイトルじゃ全くイメージ伝わらぬな。暗い物語で見るのがやや疲れるけど、最 後まで見れば満足感も十分。終盤は「さすがはアン・リー」と思わせる渋いドラマを見ることができる。少々目頭が熱くなったよ。ジェフリー・ライトに泣かさ れた。彼はいろいろいい役で出てるね。戦争状態での個人レベルな戦いがていねいに描かれていた。ドイツ移民の主人公が、敵と味方の板ばさみ状態になるのが 特徴。板ばさみだけに視点は中立&冷静。完全にアメリカ人ぽくない南北戦争映画だよ(アン・リーだからあたりまえか)。やたらとニガーにこだわる当時のア メリカ人を、アン・リーらしく「ハタから見てる」感じがおもしろかった。当時のアメリカ人からすれば普通な差別行為を、アン・リーはそれをまるで初めて見 たかのようにカルチャーショックっぽく描いてて興味深い。ま、そんな感じで異種族間の友情やら対立やら、黒人への接し方の変化、もちろん戦争の残忍さや無 意味さなど、内容はギュウギュウに詰まってて、なんというか
「猿 の惑星」で見たかったものがすべてある!こ れ登場人物の半分に猿メイクさせて撮り直した「猿をください〜猿の惑星・改造バージョン〜」をぜひ作ってもらいたいねアン・リーに。例えば、途中、ゲリラ 隊が休憩中、敵の家族に送られた手紙を勝手に開封して朗読するも、母親が戦地の息子を心配する内容で、猛々しい者どもが一瞬シーンとなるという、そんな小 さなエピソードにも気が効いてるよ。静かなのにドラマチックだ。トビー・マグワイアはハリウッド一農場が似合う若者であろう。

01年8月31日
オーロラの彼方へ(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:30年前の父親と無線で話をするとゆーSFちっくなサスペンス。なんだか「Xファイル」な物語。クオリティーも「よくできたテレビ番組」みた い。とくに際立ったセンスは感じないけど、最後まで結末がどうなるかわかんなくてついつい見てしまっちゃって悪くない。「若い頃の親に会う」とゆう映画は よくあるけど、今回のは「無線を使って話をする」っつーとこがロマンティックじゃないか。無線だよ無線。そこから聞こえるノイズ混じりの声がなんだか暖か くてイイ感じ。それに題材的に身近だし、なんだかノスタルジックな情緒があるところがよいね。安い出来だけど何つーか「心」がある。そういう意味では日本 人に好まれる映画かもしれぬ。物語、無線で話をするうちにどんどん運命が変わっちゃうんだけど、これだと
テーマが「運命はあとから変えてもらえる」+「自分たちだけ幸せだったらそれでよい」とい うことになって、なんだか教育に悪いような・・・。ま、ほんとは「運命は努力して変えていくもの」ということを言いたかったんだろうけどさ。登場人物の老けメイク&若づ くりが自然に出来上がっててすばらしいね。役者自身、ほんとは若いんだか年寄りなんだかわかんないもん。父親役はデニス・クエイドなんだけど、私生活でい ろいろあった彼を役ごと無条件に応援してしまうのは私だけだろうか。デニス、今後「同情され男優」として世界中の殿方からひっそりと支持を得そうな予感。

01年8月24日
プルーフ・オブ・ライフ(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ラッセル・クロウ&メグ・ライアン共演のアクション。政情不安な国での外国人誘拐事件を扱ったやや社会派な映画に、メグ・ライアンが「ロマン ティック・コメディ」路線のまま乱入した感じの映画だった。メグは「夫がゲリラに誘拐され心労こんぱいした妻」の役。ああ、それなのにメグちゃんよ、 キュートな髪型とメイクにファッションと、画面に登場するたび上から下までキメキメじゃん!
夫の命が危ないってー時にこんなチャラチャラした格好した妻がいたら、普通なら正座で説教そのあと往復ビンタである。けっこうハードな内容なだけにメグだけが笑っちゃうくらい浮いてる よ。夫のデビッド・モースなんか、髪もひげもボーボーでシャツも小汚く、足に杭は刺さるしで散々な格好だから、メグがよりいっそう浮いて見える。でもメ グ、ここまで「ロマンティック」系な我が道を1人で突っ走ってると、もう逆にアッパレに思えでくる。しかも役名が「アリス」だよ「アリス」。カワイすぎ だっつーの。キュートな髪型とファッションで「これは私主演の映画よっ」と主張してるみたいだし。交渉人役のラッセルはあいかわらず無難に上手だった。し かしこの妻と交渉人は物語中いつの段階で愛しあっていたのだろうか?あるときから2人は急に「愛しあっていた」モードに突入しちゃって「愛のはじまり」が よくわかんなかった。ま、おかげで「不倫」臭さは薄いけど。画面からの「不倫」臭さは薄いけど、撮影現場での「不倫」臭さはプンプンだったんだよね。芸能 界ってこわーい。

01年8月23日
RED SHADOW 赤影 満足度★★☆
ひとりごと:「SFサムライ・フィクション」の中野裕之監督が、昔の忍者ヒーローものをリメイク。「忍者ヒーローもの」といえばハードなものを想像してし まうけど、見てみたらそれは「仮面ノリダー」みたいな軽いノリのものだった。ギャグ(らしきもの)もちりばめられ、部分的に楽しくは出来ていよう。が途 中、会話のひとつに「またエッチな話?」というセリフが出てきて、時代劇なのに「エッチ」という言葉はなんか変、と、ふと覚めてしまった。手裏剣を投げる シーンでは野球のピッチャーふうに投げたり、まあギャグとしてやってるんだろうけど、それをやっちゃあお終いのような・・・。そういうこと気にする映画 じゃないかも知れないけど、そんなような時代劇に不自然な部分を随所に感じて、映画の世界に入っていけずじまいだった。どんな映画でも「ふと映画の世界に 入ってしまう瞬間」ってあるんだけど、どんなスターが出ていようと、スターと分かっていながら役に感情移入してしまうような瞬間が。この映画にはそんな映 画のだいご味である「プチ・トリップ感」がまったくない。映画に気取りがないのはいいけど、ハメをはずしすぎて、映画という一つの世界になってない気がす る。だから感動もなく、シリアスなシーンも緊迫できないのだ。根津甚八が熱演してもどこかしらウソっぽさがただよってしまう結果になっちゃっててもったい ないね。この映画の安藤政信は「赤影」じゃなく「安藤政信」のまま、「奥菜恵」は姫を演じながらも「奥菜恵」のままなのだ。だから「仮面ノリダー」になっ ちゃうんだよ。
タイトルを「バカッ影」に変え、フジテレビで放送 するくらいがちょうどいい出来。映像はほん とスタイリッシュでカッコいいけど、「映像センス」と「映画センス」は別なんだなあと、改めて感じたよ。どうやって集めたのか豪華なキャスティングだけ ど、くの一の麻生久美子がダントツすばらしく撮られているのは偶然か?

01年8月10日
ジュラシック・パーク3 満足度★★★
ひとりごと:スピルバ−グ製作の恐竜映画シリーズ3作目。割に小作だったけど、ロマンを持った大人が描かれててヒューマンな感じで悪くない。ハリウッド一 の草履顔女優ローラ・ダーンがチョイと出演でおいしい役どころも楽しいが、改めてサム・ニールがかもしだす「知的だけど不器用な大人」臭に「すばらしい」 と思ってしまった。いいキャラだね。「ハンニバル」にはホプキンス、「ジュラシック」にはやっぱりサム・ニールと思わせるよ。彼のおかげで大人客も満足。 ほんとこのシリーズって、子供から大人まで楽しめる理想的な形を持ってる、珍しいくらいに。前回までのスピルバーグ作は、遺伝子操作から始まり恐竜の習性 などを取り入れたスーパーリアルな設定をベースに、エサにされる恐怖と恐怖から逃れる爽快感を描くという「リアル体験アトラクション型タイプ」の映画だっ た。今回のは、恐竜の描き方、デザイン的にもどこかユーモラスで、迷彩柄恐竜なども登場し視角的にもどこかファンタジー。空飛ぶ恐竜トリケラトプスの顔な んてホント擬人的というかキモカワイイというか。実際にある島に来たというより、時間の止まった架空の島にワープして来たという感じ。絵本の世界に迷いこ んで来たみたいな「空想閲覧型タイプ」の映画だったよ。目新しい恐竜を見せはするけど、リアルな恐怖を体験させてはくれなかったね。
「恐竜」というよりは「イタズラ妖精」みたいで恐くない。別に悪くないけどさ。同じ「恐竜」という題材だけど、前の2本とは全く 違うアプローチがされてて「へえ」と思った。大役を仰せつかったこの監督のプレッシャーを考えると、なんだか同情。

01年8月8日
レクイエム・フォー・ドリーム 満足度 ★★★☆
ひとりごと:「π」で話題になったダーレン・アロノフスキー監督の新作。系でいえば「麻薬撲滅メッセージ」系なんだけど〜「トラフィック」みたいな。「ト ラフィック」以上にアンダーグラウンドなフンイキと映像、なんたって普通なら若年層への薬物蔓延をとりあげるところを、この映画では老人がドラッグの被害 に合ってしまうところが最大の特徴だ。老人というのは主人公の母親で、見てるとまるで自分の親を人質にでも取られてるかのようなイヤな感じになるところが 小憎らしい。何と言うか例えば「親不孝したくなくばドラッグをやめろ!さもなくば母親を痛い目に!」とか「親不孝な者には天罰!」とか、超身近なテーマ 「親不孝」を振りかざし、
ほとんど脅迫的にドラッグ撲滅を訴えか け教育する、映画版「戸塚ヨットスクール」な んだよコレ。ちょっと度が過ぎるほどコテンパンに観客を教育。コレ見る限りだと、監督はドラッグに対して相当強いメッセージを持ってるように見える。ある いは前回の「π」が映像美のみ話題になったから、今回は中身も充実させたのかな?キャラクター達がドラッグにおぼれ、坂道を転がり落ちるように不幸になっ ていく様は、ジェットコースターの「下り」のようなスピード感&恐怖感バッチリでよかった。そこのところで監督の持ち味を十分に味わったよ。「上は隠して 下隠さず」のジェニファー・コネリーは小さいながらもイイ映画に出てる。出る映画は小さいが乳はバカデカイ、それがジェニファー・コネリーなのだな。

01年8月3日
猿の惑星 満足度★★☆
ひとりごと:ティム・バートンが過去のヒット作をリメイク。バートンといえば、なによりビジュアルで魅せなくてはならないはず。ちっともバートンらしいビ ジュアルが拝めなくて残念だ。
ペプシのボトルキャップやらなんや らで、お祭り気分に乗せられている皆の者、我に返れ!冷静に考えてみれば「猿の惑星」という素材にバートン・センスは全く合わないじゃん。逆に「マーズ・アタック」風アプローチもできなくはないだろうけど (宇宙ステーションのシーンにほんの少々おもちゃ感覚なテイストを感じたが)、やっぱり無理があるしなあ。バートン、美術系なのに体育会系映画に挑戦して ます、っつー感じ。キャストもなんか体育な奴ばっかだしね。アクションに徹していて、まあ退屈はしないけど、少なくともコレ「猿の惑星」なんだからちょっ とはドラマチックにしてほしかったよ。ストーリーなんてたいしたものじゃないし。人間ドラマ(っつーか猿ドラマか?)も薄すぎてもの足りないね。「チャー リーズ・エンジェル」並みの軽さだよ。せっかく猿役にティム・ロスやヘレナ・ボナム・カーターが出てるんだからもっとドロドロしてほしかったね。それにし てもヘレナの猿は上手かったね。彼女以外に猿を演じられる女優が思いつかないよ。これからは「猿女優」と呼んであげる。ティムもまあまあ上手いけど、チン パンジーふう(あるいは北島三郎ふう)メイクのビジュアル的なインパクトのほうが大きいかなあ。猿の長老が死ぬ時「あとは頼んだぞ、息子よ・・・ううっ (ガクッ)」と、今どき珍しいベタな死に方をして笑ってしまった。ま、シリアスな大作を期待した私がいけなかったんだろうなあ。きっとすべて「真夏の猿の 惑星まつり」というちょっとしたイベントだったんだろう。続編にはゲイリー・オールドマン出演を希望。

01年8月1日
千と千尋の神隠し 満足度★★★☆
ひとりごと:宮崎駿アニメ最新作。宮崎駿の過去の作品で未来SF、アドベンチャー、時代劇など、幅広いジャンルのアニメを楽しめたわけだが、今度はファン タジーというわけで、監督たった1人の中の「空想」にまだ引き出しがあるのか、と驚いてしまう。ルイス・キャロルと宮沢賢治に「となりのトトロ」をごちゃ 混ぜにした世界っつー感じ。といっても、今回の映画はいつもより「力はんぶん」で作ってる気がしてならないけど。いつもなら上映時間は2時間半はあるもの なのに、今回のは2時間だし、なによりヒロインがブサイクというところで、もう自分の趣味で自分のために作ってるんじゃないのでは?なんて思ってしまった わけさ。それに、お化けのデザインとか世界のデザインが思ったよりトンがってなくて、案外ソフトだし。だいたい「風の谷のナウシカ」の奇想天外な世界観を 作った人が、これぽっちの世界を作るのなんて、きっとたいした手間ではないはずだよ。ま、仮に適当に作られたとしても、アクションのワビサビやら、少年少 女間のマブしすぎる友愛やらのツボを完璧に押さえた、映像的にも過去の作品のオイシイ部分を集めたような超娯楽作だった。肩に力が入ってないんだけど、 メッセージもあり、しかもわかりやすいし。ほんとにノリノリで軽快。
この映画に、ユーロビートCDでいうボーナストラックの「ノンストップ・リミックス」みたいなオマケ感覚を感じたのは 私だけだろうか。「もののけ姫」という壮大 なバラードの後に収録された、客へのサービス作品みたいな。ひょっとしたら、ほんとにこの映画で引退しちゃうかもね、監督。たかがアニメのセル画で描かれ た少女の瞳に強い意志を感じてグッときてしまうなんて・・・、ほんとこんな映画、誰でも作れるわけじゃないよ。長生きするのだぞ、駿。

01年7月29日
悪いことしましょ(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:ブレンダン・フレイザーが7変化するラブコメ。顔の作りと部品は良いが、どうもダサ男、って−奴はどこにでもいるよね。今回のブレンダンはそ ういう役。しかしブレンダンよ、なぜにそこまでダサ姿が板についているのだ?!ベストをズボンの中にいれるダサ・ファッションセンスを完全に自分のものに してるね。そんな格好しながら驚いたとき目を丸くし「ギャーッ」と叫ぶ彼・・・「ハムナプトラ」の彼と同じ人だなんて・・・ブレンダン、スターだけど、な んかちょっといい人かも。しかも変身するのがスペイン人やらバスケ選手と幅広く、付け鼻や黒塗りもバリバリで「おまえはエディ・マーフィーか!」と誰しも がツッコんだことであろう。彼のキャラ、最初は「まったくサエなくて、周囲の者からも嫌われて」て、見てる私も彼がちょっとキライだっだんだけど、そのう ち彼を応援してしまい最終的に成長する姿に、こののむらくんともあろう者が感動し、ちょっとだけ泣いてしまったよ!だって会話やテロップの使い方とかいろ いろ気が効いてる映画なんだもん。でも
「A.I.」「パール・ ハーバー」では無反応、「悪いことしましょ」で泣いてしまう自分が大好き。「泣け!」と言わんばかりの映画じゃなくても、心の隙間にスッと忍び込んでくる映画って人それぞれなんだよね(一生の うち滅多に泣かないという知人は、ピアース・ブロスナン主演「ダンテズ・ピーク」中の「祖母が家族を助けるために酸の湖に飛び込むシーン」で号泣したとい う。普通の者なら決して泣いたりはしないシーンである)。「私の場合は「悪いことしましょ」か・・・秘密にしてよーっと。まさかこの映画が私にとってこの 夏一番のヒットになるんじゃあるまいな?!ま、まさかなあ。「ブレンダンの片思いの美女役、「どっかで見たことあるなあ」と思ってたら「A.I.」のママ だった!!今回のはずいぶん若々しいね。マライア・キャリーみたいだよ。悪魔役のエリザベス・ハーレーの活躍ぶりには驚いた。「股下何cmなんだよソ レ!?」という超ミニスカ姿などの他に、まさか黒ビキニ(一瞬)にまでなってくれるとは・・・。エロサイト(海外)の「エロ画像の女」を思いだしたよ。

01年7月26日
ブレアウィッチ2(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の続編。監視ビデオの映像に写ってしまったヘンなものを解析したり、ビデオに撮ったものを後で見直したら 違うものが写っていたり、と、「映像」を取り入れたストーリーはきっと悪くないように思われる。しかし、そこからは霊的な(っつーか、気味わるい感じ)が まったくただよってなくて、恐くもなんともないのが気にくわない。だいたい
「ブレアウィッチ」唯一の特徴であるドキュメンタリー・スタイルをやめちゃうなんてバカじゃないの?!コレは一応「再現ドラマ」ということになっちゃいるが、「ブレア ウィッチ」の魅力はそういうことじゃないんだけどなあ、私的に。まず「ドキュメンタリー」あっての「ブレアウィッチ」だと思うんだけど。深夜のささやき声 も手ブレのビデオ映像で見ると、なんかちょっとゾッとする、みたいな、そんなノリが好きだったのに。素人が撮ったビデオ映像に見知らぬ人影が、みたいなノ リがね。今回のはご丁寧に特殊メイクを施した子供の幽霊が登場したりで、おかげでこれまでのリアルなフンイキが損なわれ、まったくこわくなかったというわ けさ。1作目のヘザー・ドナヒューの大悲鳴がなつかしいよ、あの心の底から叫んでるような悲鳴がね。演技じゃないような悲鳴が。ビデオの巻末には「ブレア ウイッチ・謎解き映像」なるものが収録されてたが(こういうおまけ、最近のハヤリか?)、これもまたパッとしない内容。謎といっても映像にかくされた謎で 「間違い探し」みたいなもの。そんなCG自慢は見たくない。なんか悪い意味で大人になっちゃたなあ、「ブレアウィッチ」。

01年7月19日
パール・ハーバー 満足度★★☆
ひとりごと:「アルマゲドン」製作陣による戦争&恋愛劇。「戦争もの」とは言っても反戦メッセージや歴史の重厚さは皆無。普通の戦争ものだと、戦火にさら された人間がいかに狂った精神状態になるか、とか、惨劇をリアルに描いて殺し合いの意味を考えさせたりするものなのだが、もう気持ちいいほどそんなのはあ りません。っつーよりは、タイタニックふうに沈む戦艦、海底に沈む戦艦の現在の映像、「アルマゲドン」みたいな曲をセリーヌ・ディオンふうに歌った主題歌 などを見聞きして、「さてはヒット作を作り出すために、「タイタニック」に次ぐ歴史的悲劇として、たまたま真珠湾が選ばれただけなのでは?舞台なんて戦争 でも事故でもなんでもよかったのでは?」と、カンぐってしまったよ。歴史的な描写もあるにはあるが説明程度で、よく見ると日本人役者の口パクがところどこ ろセリフと噛み合ってないじゃん。そこでさらに私は「まさか日本人客の気分を害さないようにセリフを修正したのでは?」とまたまたカンぐってしまったよ。 おまけにアメリカ側の言い分が「真珠湾攻撃を受けたのは我々がバカだったから」みたいな言い方をしていて、日本人を罵るシーンもあんまりない。「日本人の みなさん「タイタニック」と「アルマゲドン」みたいな映画です。安心してご覧になってください。さあ、いらっしゃい劇場へ」みたいな、
ある意味観客に土下座してるようなスゴイ商業映画だよ。そんなに欲しいか金・金・金が!・・・それでも見に行く私はやっぱり悲しいくらい一般人であった。ゼ ロ戦によるCG空中戦はガンダムか宮崎アニメみたいにカッコよくキマってた。やっぱ「撃沈される戦艦」っつーのは男のロマンだね!3時間あるのに退屈しな いのはエライ。ワンカットが短いんだよね。つまんないと思ってるヒマを与えないのだ。しかも15分おきくらいにゲスト・アクター(トム・サイズモア、ア レック・ボールドウィン、ダン・エイクロイドなど)が登場して長丁場をしのいでる。かつてケネス・ブラナーの「ハムレット」も長時間をゲスト・アクターで 変化をつけてたけどなかなかウマいやり方だ。恋愛部分は、幸せになって欲しい人がみんな死んじゃってさみしかった。なぜにヒロインの看護婦が最後までノホ ホンと・・・。とんでもないアバズレ・ナースなんだけどなあ。挿入歌として「けんかをやめて」(by河合奈保子)を希望。

01年7月17日
ダンジョン&ドラゴン 満足度★★☆
ひとりごと:ロール・プレイング・ゲ−ムの元祖を映画化。原作のゲームは全く知らないんだけど、要はアレだ、「ドラクエ」みたいなもんでしょ?この映画 も、主人公の少年と友達、プラス魔法使いの女の子が冒険する話だから、その構図はまさに「ドラクエ」。「ドラクエ」の映画版と思えば、ほんとにそんな気が するくらい似てるね。お城はあるし、お姫さまは出てくるし、悪い皇帝のような奴も出てくるしで。お姫さまは「アメリカン・ビューティー」でスペイシーの娘 役だったブサイクちゃん。いや〜、やっぱ姫は「スターウォーズ」のナタリー・ポートマンにかぎるね!ブサイクちゃんもがんばってはいるが、年少なのに毅然 としてる感じはやっぱりナタリーのほうが一枚上手であろう。
悪役 であるジェレミー・アイアンズの髪型が「7・3分け」なのが気にかかる。悪の皇帝どころかコレではまるで「ヒラ社員」。せっかくのファンタジーものなんだから、ちょいと気のきいた髪型にし てもらえばよかったのになあ、バッハやベートーベンみたいな派手なやつをさ。監督はなんでも原作ゲームの大ファンで、コレが初監督らしく、なるほど言われ てみればこれチマチマしてて「熱くて暗い」出来。言いかえれば「オタッキー」な出来。「性格の暗いハムナプトラ」っつー感じさ。仕掛けいっぱいのダンジョ ンやら、ゲームの要素を「これでもか!」と言わんばかりに詰め込んでるよ。これで「おおまかな筋」が一本通ってたらなかなか良かったんじゃなかろうか。今 回のは「キャラクターたちが相次ぐトラブルに行きあたりバッタリ対応してたら終わっちゃった」みたいな感じだったから。コレ、人にどんな話だったか聞かれ ても答えに困るよなあ、話があるんだかないんだか・・・。

01年7月14日
橋の上の娘(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:パトリス・ルコント監督作。酷暑のこの日、ビデオレンタル屋に行っても見たいビデオが置いてなくて、しょうがなく借りたのがコレ。ルコントと いえば、スタイリッシュな映像に男女の愛を描かせればフランス一の監督(っつーイメージだ)。今回もやっぱりテーマは「男と女」。もう男女間の目線の芝居 のやりとりに「フ〜、大人じゃ〜ん」という感じだ。大人だけど「夢」や「運命」もあって、40過ぎのオッサン、オバハンには十分すぎるほどの胸キュン度 (死語か?)(ナイフ投げの的となり、恐怖と快感を同時に得るヒロインに共感できるかどうかは疑問だが)。ビジュアルも、舞台が曲芸とかを催すサーカスの テント内みたいなところで、これはどう撮ってもウマく撮れる場所なだけに手堅い感じ(しかもモノクロだし)。いつもと違うのは(っつても2〜3本しか見て ないけど)、ヒロインがヤングだということだろうか。男のほうは年とってるけど、女はなんとバネッサ・パラディだ。冒頭の彼女はボサボサ頭で「う〜んイマ イチ」と思ってたけど、途中で髪をショートにするとアラ不思議、フレンチ・フェロモン5割増!「ほっほう、さすがはレニー・クラビッツやジョニー・デップ 等マニアを手玉にとった女だわい」と、そのフレンチな魅力を再確認したよ。
「やはりフランス女は短髪にかぎる」、そんな法則が今、私の中にできあがったところだ。

01年7月13日
サウスパーク 無修正映画版(ビデオ) 満 足度★★☆
ひとりごと:過激テレビアニメの劇場版。少しは知ってたけど、ちゃんと長時間見たのは初めて。ここまで過激とは!映像だけ見るとカワイイんだけどなあ。な んと全編放送禁止用語でうめつくされてるではないか。その放送禁止用語のバラエティさに「差別用語はこうやって使うのか〜」と変な勉強もできた。「こりゃ あ日本語版は作るに作れないであろう」と思ったら、DVDには日本語版が収められているという。チッ、DVDを借りてくればよかったぜ。言論の自由をうた うとともに、映画やインターネット上での卑猥&高度な映像たちに対抗してる感じがしたよ。言葉だけでもここまでスゴくできるってね。問題は目に見えるもの だけじゃないよ、みたいなことをなにげなく含んで、なにげないけど強力でソウルフルな印象を持ったよ。私はインターネットを始めて3年くらいになるけど、 始める前までのネットのイメージは「映像や画像であふれた世界で、そういうものが中心となった最先端のもの」と思ってたけど、ネット始めてみると、エネル ギーにあふれているサイトっていうのは「テキスト中心、文章中心」のサイトなんだよね。高度なイメージがあるけど、それを支えてるのはアナログ魂あふれる 「人間くさい部分」なんだと思ったよ。インターネット上にはフラッシュをバリバリに使った技術系サイトもあれば、テキストだけでも威力十分なサイトもあ る。サウスパークって、言ってみりゃあ
「テキスト中心サイト」な らぬ「テキスト中心映画」なんだなあと思っ たよ、ソウルフルでさー。関係ないけど、劇中のブルック・シールズの声はミニー・ドライバーがやってるそうだ!!ボールドウィン兄弟はたぶん違う人がやっ てるんだろうなあ。あの兄弟をチョイ役で使うとは、なかなかやるではないか。(チョイ役で出演するほうが味が出る者どもだから)

01年7月7日
フロム・ダスク・ティル・ドーン2(ビデ オ) 満足度★★
ひとりごと:ロバート・ロドリゲス&タランティーノ監督ホラーの続編。まったく知らなかったけど、たぶん誰も知らなかっただろうけど、いつのまにか作られ てましたっつー感じの、やっぱりC級なホラーアクション映画。本編前にはパート3の情報も。なんだか「13日の金曜日」化してるけど・・・。ショボショボ な特殊効果や、主演は代表作が「T2」オンリーというロバート・パトリックだしで、C級なフンイキがバリバリだ。コウモリの飛び方がカッコ悪ぃ〜。いろん な職業の5人チームによる銀行強盗の話だけど、それぞれの人間関係が詳しくあればちょっとは楽しめたのかも。数年前なら銀行強盗映画も流行だったけど、今 だとさすがに時代遅れな感じ。5人が無駄話するシーンに1%ほどタランティーノ風味を感じたが、ほんとにほんの一瞬で終わっちゃた。無駄話のシーン、よ かったのになあ。冒頭の殺され役美女(「スクリーム」みたい)として、
なんと「ビバリーヒルズ青春白書」のバレリーが出てる!そんな唯一の見どころも3分で終了〜。しかも激ショボに〜。「ビバリーヒルズ・・・」仲間のドナは大ヒット ホラー「スクリーム2」に出ていたというのに・・・。バレリー、さぞや屈辱であろうな。

01年7月3日
A.I. 満足度★★★
ひとりごと:人間子供型ロボットの「自分&愛」探し行脚。人間のエゴにより創造されたロボットの旅っつーところはなんだか「フランケンシュタイン」とかを 思い出したよ。それにイマイチなSF的ビジュアルもあって、「どこの老監督が撮ったんだ?」っと思わせる意外に古いタイプの映画だった。ナマ首状態で話す ジュード・ロウや、顔半分機械むきだしで主人の為に自爆するハーレイ坊やとか、派手なシーンを期待すると相当肩すかしをくらうであろう。古風で静かな話の 中に「未知との遭遇」「ET」「ジュラシック・パーク」などの要素を適度にミックスさせてるところが楽しいところ。この映画のテーマのひとつとして「プロ グラムによる愛を感情として認めるか」というのがあると思うけど、きっとコレ見て泣いちゃうような「認める派」と無表情で劇場を後にする「認めない派」に ハッキリ別れて、なんだかそれはそれで問題作なような気もする。私はコレ見てて「いくら子供型ロボが泣き叫ぼうとも、所詮それってプログラムがやってるこ とじゃん。ビデオデッキを修理に出したとしても、ビデオデッキがかわいそうとは思わないじゃん」とクールに見ていたよ。話は「奉公編」「流浪編」「●● 編」と3部に別れてて、構図は「おしん」みたい。
第一印象は「鉄 腕おしん」といったところ。「おしん」でい う小林綾子(子役)、田中裕子、乙羽信子が3人がかりで演じた大河ドラマを、ハーレイ坊やたった1人で、しかもすばらしく演じててびっくりだ。水中でアブ ク&まばたきひとつなく(ロボットだから)佇むハーレイ坊やのプロ意識にア然。こういうのケビン・スペイシーとかがやってたら別に普通なんだけど、やって るのが子供だから完全にだまされちゃった。ヤバイ、ヤバイよ、このままじゃアカデミー賞とっちゃうよハーレイ坊や!2年前でも2年後でも無理だったこの キャスティング。スピルバーグ&ハーレイ、奇跡の出会いだよ。今回のスピルバーグ、完全に子役に助けられた感じ。

01年6月28日
シックス・デイ(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:シュワルツネッガーの近未来もの。シュワ映画を金を出して見るのなんて「ターミネーター2」以来。自分のクローンが知らないうちに作られてい たという話。クローンといえば、数年前にニュースで見た「クローン猿」思い出す。2匹の子ザルが、怯えきって抱き合いながら報道カメラのフラッシュを浴び ているシーンを。私はまったくの部外者だが、あの時、小さく胸の痛みを感じたものだ。「ああ、よくないことをしてる気がする」とね。この、人に妙な罪の意 識を感じさせる絶好の素材である「クローン」ネタをあつかいながらこの映画、まったく切ない気分にさせてくれなかった(シュワ映画だからあたりまえか)。 まあ、クローンとオリジナルが同一画面にいる面白さや、ヘンテコなワキ役もまずまず充実してるし、物語的に娯楽要素はまあまああったかなあ。未来ものに不 可欠なビジュアルセンスはなかったけど。CG合成もSFグッズも特殊メイクも出来がイマイチでカッコわるかった。
「クローン技術」より「SFX技術」を磨けよ、っつー感じ。この映画、クローンという「ちょっと社会派」を取り入れたところだけ が唯一のとりえだね。悪役の、「自分もクローンのクローン博士」はマイケル・ジャクソンあたりにやってもらったほうが、なんかスゴ味が出て面白いんだけ ど。不可能だけど。

01年6月24日
ザ・コンテンダー 満足度★★★
ひとりごと:アメリカ副大統領候補の女と、派閥の違うオヤジ達との戦い。戦いといっても口ゲンカっつー感じ。最近テレビで、田中真紀子と変なオッサンとの 対立と言い争いがよく放送されてるけど、ノリはまさにソレ。ワイドショー感覚だね。劇中の好感度バッチリな大統領と副大統領候補の女の関係は、言われてみ ると小泉純一郎&田中真紀子の関係に似てなくもなく、なんとまあタイムリーな公開かと感心してしまう。この映画のテレビCMに真紀子のコメントなど挿入し とけば、間違いなく大ヒットしたであろうに。ワイドショーなどで真紀子を応援しているオバハンたちにとってはきっとタマんないような「女性バンザイ映画」 だし。話は、若い頃のセックス事情を暴露された女性政治家は、スキャンダルにまみれても出世できるかというものなので、「ふ〜ん。まあ若い頃の話だし、過 去にいろいろあっても今仕事ができてりゃあ問題ないし、むしろ人間臭くて失敗のひとつやふたつあったほうが人として魅力的だよね」などと思いながら、そう いう映画なのだと信じて見ていたが、実はこの副大統領候補の女、田中真紀子なんか比較にならないほどご立派な人間だったのだ。「女の鑑」以上だよ、もう尼 さん並みのご立派な方で一気に現実感がなくなった。結局、ハリウッド映画にありがちな「ただのヒーローもの」に治まってるのがちょっとだけ気に入らなかっ た。主役の女は、オスカーでジュリア・ロバーツと主演女優賞を競い合った女。
主演女優賞が欲しくば、回想シーンでの4Pセックス・シーンも自分で演じたまえ!かたき役のゲイリー・オールドマンはあいかわらず「ギャフン」と言わ されてた。あいかわらずね・・・。

01年6月22日
ギフト 満足度★★★
ひとりごと:サム・ライミ監督のオカルトちっくなミステリー。ケイト・ブランシェットが霊能力で殺人を予感したり犯人を探したり、公の場で罵倒されたり で、なんだか「アメリカの宜保愛子物語」っつー感じ。思ったよりも全然地味な演出の映画だった。タイトルが意味するものにやや感動はしたが、ミステリーと してパッとした話でもないし、演技派なキャスティングが唯一の楽しみ。出てるのがヒラリー・スワンク、ジョバンニ・リビージ、グレッグ・キニア、キアヌ・ リーブスなんだもん、楽しいよね。結局「犯人は誰?」みたいな話になるから、
オスカー系俳優による「ウサン臭さ出したもん勝ち大会(キアヌ以外)」になっちゃって、それはそれで楽しかった。ま、最終的に一番ウサン臭かったのは主役のケイ トだったけどさ。彼女は浮き世離れした役にかぎるね〜。「電車で1人でしゃべってる女」とか演やらせたら最高だと思うんだけど。今回のキアヌも味があって よかったよ。「コイツひょっとして上手いのか?」と思っちゃってしまったから、映画ってーのはホント魔物だよ。劇中のケイトは貧乏だけど、事件後書いた自 伝がベストセラーになり、成金霊能者と変ぼうした姿を描いた続編を期待したい。「アメリカの宜保愛子」から「アメリカの細木数子」へ、みたいなノリで。

01年6月21日
ウエディング・プランナー 満足度★★★
ひとりごと:ジェニファー・ロペス主演の恋愛劇。挙式のイメージ・プロデュースからスピーチの内容までとり仕切るウエディング・プランナー・・・。そんな 職業あるんだね。知らなかった。そんなヘンピな職業を取り上げているところは興味深い。ま、話は「花婿に恋してしまったウエディング・プランナー」っつー わけで、結末はもうどう転んでも想像どおり。コレ意外とマジメよ。笑いなしの「ベストフレンズ・ウエディング」という感じ。でも、下品なネタや「顔芸」な んて我らがジェニファーには確かに不向き。そんなもなージュリア&メグにまかせておけばよいのだからコレはコレでいいのだ。このマジメっぷり、インテリ・ カップルや、駅で良く見かける抱き合ったまま彫像のようにピクリとも動かないブサイク・カップルが見るぶんにはちょうどいいのかもね。こんなマジメ映画中 にも、巨乳・巨尻・巨腕・巨もも4拍子そろったジェニファーの肉厚っぷりをかいま見せるサービス・シーンがあるのはサスガというか何というか。静か〜なラ ストシーンの後にいきなりジェニファー自身による官能ソングが流れるのもなんかスゴイ。だいたい「6年間もデートしてない恋愛下手」という役どころが、今 のジェニファー・ロペス様には無理があるし。
「その肉厚な体で恋 愛下手かよ!」と、さまぁ〜ずの三村なら間 違いなくツッコミを入れていたであろう。

01年6月15日
ハムナプトラ2黄金のピラミッド 満足度 ★★★
ひとりごと:ブレンダン・フレイザー主演、エジプト系アドベンチャーの続編。1作目は男女のロマンスをからめたデート映画、今回のはロマンス後誕生したと いうコマシャクレた息子も活躍するというファミリー映画になっていて、市場が大幅に拡大されているではないか!殺りくシーンでも一滴の血も見せず、ディズ ニーばりの子供客への配慮がなされている。イヤラしい!そのうち孫もできてブレンダン引退、さらに数年後ブレンダン復活エピソードでも作ろうって寸法じゃ ないだろうね?!まさか「ハムナプトラ」ごとき映画がここまで展開するとは思ってもみなかったよ。ダークホース中のダークホースだね。前作公開から2年く らいで完成という速攻映画にもかかわらず、CG合成のなんとまあ多いことか!めちゃくちゃ時間かかってそうに見えるよコレ。気合いは十分感じるね。なんか アレだね、
この監督、1作目がヒットしたからって相当調子にノッ てる感じ。有頂天だよ有頂天!今この監督に テーマソングを与えるとしたら、それは中山美穂の「ツイてるね、ノッてるね」であろう。今回のレイチェル・ワイズの役どころにもド派手なアレンジがされて てびっくりだ。はっきり言って主役はブレンダンじゃなくてこのレイチェル嬢なのだ。こんなに大活躍するレイチェルを見たのは初めて。まったく好みじゃない 女だったけど、ちょっと魅力的に感じてしまうほど。この監督からの「愛され方」は「ニキータ」におけるアンヌ・パリローなみではなかろうか。本人にはまっ たく不本意だろうけど、残念ながら「ハムナプトラ2」こそがレイチェル・ワイズの女優人生最大の代表作になりそうだ。

01年6月14日
誘拐犯 満足度★★☆
ひとりごと:ベニチオ・デル・トロ主演のサスペンス。この漢字3文字の邦題・・・、なんだか「処刑人」だの「犯罪者」だの「暗殺者」だの「依頼人」だの 「交渉人」だのとだんだん紛らわしくなってきたね。とくに「誘拐犯」だなんて最も地味じゃん、地味すぎて記憶に残らないし。中黒を入れて「誘・拐・犯」に してみればどうだろう?うーんなんかエロチック・サスペンスみたいになっちゃっうか・・・。それにしても、フ〜ッ・・・、ベニチオが主演か・・・。なんか 感慨深いものがあるね、ついにここまで登りつめたか、というさ。今回の役どころは大金を狙う無口で沈着冷静なプロの犯罪者。まったく何やらせても上手い ね〜。でもベニチオが上手いのはあたりまえ。実は、共演の
妊婦役 ジュリエット・ルイスが陣痛に悶絶する演技が最大にして唯一の見どころなのだ、この映画。老人殺し屋軍団による銃撃戦など、おもしろいシチュエーションもたまにはあるけど、物語の80%は ダラ〜ンとした退屈なシーンで埋め尽くされているのだった。ほんとベニチオ&ジュリエットが画面にいながらもこんなに退屈だなんてどういうこと?!暴力 シーンのまっただ中に妊婦がいるにもかかわらず全然ハラハラしないし。せめてラストシーンくらいはグッとくるものにしてくれてればよかったんだけどなあ。 この映画の宣伝文句は「ユージュアル・サスペクツの脚本家が次にしかけた罠」みたいな感じだったと思うけど、とくにミステリアスな印象はなかったけ ど・・・。最後のスタッフ・ロール時点で私は席を立ってしまったが、ひょっとしてあの後、なにか「大オチ」が待っていたのだろうか。なんか気になってき た。

01年6月7日
僕たちのアナ・バナナ(ビデオ) 満足度 ★★
ひとりごと:エドワード・ノートンが監督したラブコメ。なんと始まって2分で「これはつまんない映画」と確信してしまったよ。なんていうかノリ?テンポ? そういうのがギクシャクしまくってるね。
「素人がウディ・アレン をマネしたら思いっきり失敗した」みたいな映画だったよ。まったく、こういうのに限って2時間以上あるんだよな〜、尺。2人の異宗教の神父と1人の女(アナ・バナ ナ)の恋愛劇という設定はなかなか珍味。ヒロインの性格も浅野温子なみにサバサバしてて、登場キャラクター自体は悪くない。っつーかキャラクター・オン リーでもってる映画っつーか。最近よく見るベン・ステイラーが出てて、笑えるところもちょっとある。もうどうせなら笑えるとこだけ編集してくれたらよかっ たのに〜。まあノートンなりの片寄った思い入れがあって、「ちょっぴり笑える切ないラブスト〜リ〜(失敗作)」なんてゆークソ映画にしちまったんだろうけ ど。恋愛部分では「きっとノートンもいろいろあったんだろうなあ。だからこんなに恋愛部分がしつこい味なんだろうなあ」と思いながら見たよ、最後までガマ ンしてね。個人的感情で映画つくるのは決して悪くないから別にいいけど〜。

01年6月3日
ロスト・ソウルズ 満足度★★☆
ひとりごと:ウィノナ・ライダー主演のオカルトホラー。こないだ見た「エクソシスト」になんだか似てる。悪魔祓いが題材だから。監督はなんでも「プライ ベート・ライアン」のカメラマンらしく、たしかに映像はすばらしいよ。そこはかとない暗さがフンイキあるし、ロケ地の町並みも絵としてバッチリ決まってて ホント、ビジュアル面に妥協なしといった感じ。そのかわりストーリーはまったく盛り上がらないのさ。オカルトなのにドキドキ感もハラハラ感もなし。何の説 明もなく物事がどんどん進んでいって、中盤くらいから徐々に自然にエピソードが解説されるという脚本はいいなと思ったから、なんかもったいないね。これで 盛り上がる演出が加わったら、デビッド・フィンチャーまっつぁおなアート娯楽になってたんじゃなかろうか。ま、だいたい、悪魔がこの世によみがえって世界 が危ないって話のくせに、登場人物が神父2〜3人でちっぽけな部屋でどうのこうのするだなんて規模が小さすぎ。しかも悪魔も悪魔でオマエ弱すぎ!途中出て くる殺人犯のほうが圧倒的に強いじゃん。さんざん期待させておいてコレかよ。
この悪魔、史上最弱の悪役といってよかろう。ホント悪魔なんだからもうちょっとしっかりしてほしいと思ったよ。「この悪魔はニセ悪魔 で、実は本物の悪魔が別にいた」というパート2をつくるつもりなのなら許してやる。

01年6月1日
クイルズ 満足度★★★
ひとりごと:エロ作家マルキ・ド・サド伯爵が精神病院で過ごした晩年を描く。ま、歴史文芸作ってやつ?文芸作だけど、いつもの文芸作とちがうのは、始めっ から終わりまで常にエロ・ネタで埋めつくされているところ。なんたって主人公のサド伯爵、天才エロ作家だから。捕われの身でも常にエロ話を書くわけだ。常 によ、常に!ビジュアル的な性描写はないものの、ほんとに始めっから終わりまでセックスの話題をしてるんだよ!で、純朴な者が口の達者なサド伯爵に影響さ れちゃったりして、そこんとこはなんだか
「エロエロ・ハンニバ ル」といった感じ。表現の自由というテーマ を分かりやすくてエネルギッシュな娯楽にしててまあまあおもしろかった。ケイト・ウィンスレットは小間使い、ホアキン・フェニックスはおとなしい牧師、マ イケル・ケインは極悪病院長と、皆それまでのイメージとは逆の役をやってるのも楽しい。主演のジェフリー・ラッシュはチンコも披露。テーマがテーマだけに ボカシもなし。別にチンコをだせばいいってもんじゃないけど、出したら出したでエライと思えるのがフシギ。

01年5月31日
ふたりの男とひとりの女(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:「メリーに首ったけ」でヒットを飛ばしたファレリー兄弟監督のコメディ。主演のジム・キャリーとヒロインのレニー・セルウィガーはたしかこの 共演がきっかけで付き合いはじめたんだっけ。で、婚約までこぎつけたものの、式を挙げる挙げないで意見が食い違い破局したんだっけ。ま、挙式のやりかたに ついてカップルの意見の違いはよくある話だわい。「ジム・キャリーは仕事は順調だけど私生活は不幸」と、FMでクリス・ペプラーが言ってたのを思い出す。 遠い日本のラジオのパーソナリティー・クリスにこんなこと言われるなんててね、ジム。っつーわけでこの映画、主演2人のメモリアル・ムービーなわけだ。そ んな話を聞くとなんだか
映画の根底に悲壮感がただよってるね。見てて痛々しいよ。監督お得意のギリギリ・ギャグ(人種差別や子供虐 待などを取り入れたギャグ)はあるにはあるが、量は多くないね。かわりにシリアスな犯罪劇部分がちょっとある。それに完全に「お笑い映画」にしてしまえば いいものを、最終的に「ちょっといい話」にしようと欲を出してるのがカワイくない。余計なことをやりすぎだね。ま、ジムの顔芸はスゴイと認めるけど。2つ の人格が殴り合ってケンカするとこを1人でやっちゃうんだから。エンド・ロールは、エキストラをほとんどを写真入りで紹介してて、これがこの映画の中で一 番印象に残ったよ。

01年5月26日
シャフト(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:サミュエル・L・ジャクソン主演の刑事ドラマ。なんでもコレ、70年代ブラックシネマのリメイクなんだって?ソレ申し訳ないくらい知りませ ん。別にいいよね。黒いロングコート姿のサミュエルはイカしてるが、映像のスタイリッシュさがなくてもったいない。テーマの人種差別におけるメッセージは ギリギリ伝わってはくるけど、この主役のシャフト刑事、そもそも一件の殺人事件から怒り大爆発、てっきり人殺しのキライなキャラクターかと思ったら、後半 は鬼のように自分が人を殺しまくり!まるで、環境問題をうたいながらも敵のアジトを大量の爆薬つかって大爆発させるスティーブン・セガール親父みたい。ア ラは多いけど、まあ良く言えばB級なノリと言うべきか。物語途中、悪役のチンピラが便座に座って用をたしながら話する場面があるんだけど、なんと
ウンコが便器の水たまりに落ちる「ポチャン」という音がした!これにはおどろいた。今まで映画の中で、人がパンツを下ろし便座に座 るシーンは数あれど、ウンコが落ちる音を聞いたのはこれが初めてではなかろうか。実生活でもトイレで、人のウンコが落ちる「ポチャン」音を聞いたときは 「ああ、いやなものを聞いた」と小さく思ったりするものだ。この些細な「ヤな感じ」という超細かい演出を、こんなB級ドラマの制作側がほどこしたなんて信 じられない。きっとこの効果音挿入、偶然の産物にちがいない。

01年5月25日
ジュエルに気をつけろ! 満足度★★★
ひとりごと:美女に翻弄される男たちの珍騒動。有名だけどパッとした映画に出てない女リブ・ライター。ここいらで軽くヒットを狙ったのか、そして狙いすぎ たのか、人気者キャメロン・ディアスを完全にパクってヒットを狙ったかのようなエロチック・コメディだった。露出の多いセクシーウェアとセクシーポーズで 殿方を虜にするヒロインという設定や、このテの軽いエロ・コメ映画には欠かせない男マット・ディロンももちろん登場してるしで、タイトルも「首ったけシ リーズ第2弾・ジュエルに首ったけ」に変更しても何の問題もないくらい「メリーに首ったけ」にテイストが似てる。リブはたしかにいい女だが、
エロシーンになったりすると親父の顔がチラついていまひとつノリきれぬ。まあ2世タレントの性といってよいな。この映画のプロデューサーでも あるマイケル・ダグラスも出てて、リーゼントの粋な殺し屋という役を怪演してるつもりなのが腹が立つ。オマエに怪演なんてできねーっつーの。お色気を出そ うとするリブと、超若づくりのダグラス、この2人の「無理矢理やらされてます」的周波数をやや感じるね。そのぶん珍作だけど。数年後「あのリブ・タイラー がこんな映画に出てました」などと話題になりそうな。

01年5月19日
アメリカン・サイコ 満足度★★★
ひとりごと:80年代を舞台に、狂ったエリート証券マンが犯す連続殺人を描く。ブランドもの大好きナルシスト主人公が、自分よりゴージャスなライバル(な ど)を殺していくわけだ。コレはアレだね、半分コメディだね。10年前のトレンディ・ドラマの再放送を見てたとしよう。ブラウン管の中には黒い家具で統一 された、だだっぴろいフローリングの部屋で、ブランドものの黒いセーターを肩にかけ前髪を立てた浅野ゆう子with石田純一がいたりする。それを見ると 「なんだこのセンスは!ヘンなの!バカみたい!」と思わず笑ってしまうであろう。その感覚を極端にデフォルメした映画だよ、きっと。バブル全盛時の金の使 い方、ブランド中心の表面的プライドはな、んとまあバカバカしいことよ、とね。
ちょっとした皮肉だね、一言の風刺さね。単刀直入で、「映画見た」っつーよりは「曲を聞いた」ような、あるいは「絵を見た」ような感じがしたよ。ほんとに 「ちょっとした」感じ。この「ステッカー感覚」がなんだかクールな気がして、よかった。ウィレム・デフォーの出番が少ない。クリスチャン・ベールは脱ぎっ ぱなし&ヤリっぱなしで、しかも全裸でチェーンソー持って追いかけてきたりしてびっくりだ。この彼の「ひと山超えた」感じは、すがすがしい。

01年5月17日
ブラッドシンプル/ザ・スリラー(DVD)  満足度★★★
ひとりごと:コーエン兄弟デビュー作の再編集版。再編集したっつーものあるだろうけど、まったく古さを感じないスタイリッシュな映像がステキ。モーテルに ある赤ランプ付きプッシュホン、コーヒーメーカー、コンバースのキャンバス地スニーカーなど、登場する
古いグッズがなんだかカッコいい。物を見る目がある奴らが作ったんだなあ、としみじみ思ったよ。人殺しが題材のサスペンス で、半殺し状態の人を生き埋めにするシーンなんかは、「静かな風景の中での心の高ぶり」がこっちまで伝わってきて、演出面でもすっかりすでに成熟してる感 じ。ちょっとしたトラブルの連続が心にダメージを与え続けるというプロセスを、神経質なくらいの細かい演出でやっててグーよ。シンプルだけど繊細だよ。初 めて見る私には、コーエン兄弟の新作だと言っても十分通用するよ。新作じゃないな、と思うところは、なんといっても主演女優フランシス・マクドーマンドの ヤングぶり。tooヤングだよ、まだピチピチじゃん!今ヨボヨボなのに。コレ16年前の作品だから、たった16年であそこまでヨボヨボになっちまったとい うことだ。ちょっとヨボヨボになりすぎである。きっとヨボヨボになりやすい体質なのであろう。

01年5月12日
バトルフィールド・アース(ビデオ) 満足 度★★
ひとりごと:ラジー賞独占の未来SF。意外とつまんなくない。いや、つまんないんだけど、きっとメチャクチャつまんないと期待しすぎていたので、そう感じ てしまったのであろう。普通「おもしろいと期待した後、期待はずれでつまんない」と思うんだけど、今回の場合「つまんなすぎるところを期待した後、期待は ずれで、ん〜やっぱつまんない」という、なんとも特殊な「期待はずれ感覚」を体験してしまった。いや〜ラジー賞とってよかったんじゃない?そんな賞でもと らなきゃマジで注目されないよ、この映画。ま、アメリカ人からするとこの映画、かなりダサいのではなかろうか。なぜかスローモーションが多いんだよね。こ れ監督の美学なんだろうけど、あんまり多いから「シャキシャキ感」がなくて損してる。美術や特殊メイク、衣装、SFXなどを見ると、今の時代の感覚とはズ レているように思われる。「ターミネーター」、いや「スターウォーズ」とかの時代に作られた映画のような古さがあるね。それが狙った古さ(レトロ)じゃあ なく、作ってる人が「カッコいい」と思って作っているところ(つまり天然)がダサさをかもしだしているのであろう。お笑いでいえば森脇健児みたいなさ。
エイリアン役のジョン・トラボルタがどうしても生粋の地球人(しかもチャキチャキのアメリ カン)に見えてしまうところが致命的。

01年5月11日
カル(ビデオ) 満足度★★★☆
ひとりごと:韓国製のサイコスリラー。普段の私ならおそらく見ることはないであろう韓国映画。ある人に「謎がわからないから見てほしい」と言われたから見 ることにしたのだった。なんだか「氷の微笑」を思わせる連続殺人が題材。陰鬱に降りしきる雨のシーンは「セブン」みたい。セリフが少なくて説明は映像だけ で行うという、なかなかアカ抜けた映画だった。ひととおり見て、「まあまあよかったな。さてとビデオを巻き戻すか」と思ったら、なにやら「カルの謎リス ト」なるオマケ映像が始まった。それを見てびっくり。劇中、写真を見て驚いた顔をして死ぬ人がいるんだけど、そういえばあれ何に驚いたのだろう、とか、途 中の殺人は一体誰が殺したものなのか、とか、首のない死体の首はどうなったのか、とかいろいろ、言われてみれば明らかになってないエピソードてんこもり だった(言われないとわからない私も私だが・・・)!ビデオの最後に「
カル公式ホームページにヒントがあるかも」などという、もったいぶったメッセージが残され た。「ここで教えてくれればいいじゃんかケチ!それにホームペー ジを見るという作業をしいられたあげく、ヒントだけしか与えられぬとは何様のつもりか!」と、つぶやきながら公式ホームページを閲覧。が、やはり予告通りヒントだけでちゃんとし た答えは載ってない。そのかわりに「カルの謎解き本」の広告を発見。ああ、私はメディアに翻弄されている、と実感しながらも謎への興味は増すばかりだ。こ の感じ「エヴァンゲリオン」の謎にイライラしてた感じにそっくり。本は後日書店で探すことにして、公式ホームページの掲示板をのぞいてみたら、これがまた 大繁盛中!みな謎の推理に必死らしい。それらを読み、パズルの空白部分を埋めるように、物語の隙間を自分なりの推測を当てはめてみるとあら不思議、この映 画、人によっていくらでも解釈可能な、おそろしく複雑で奥が深い映画であることがわかるのだった。

01年5月10日
ショコラ 満足度★★★
ひとりごと:ジュリエット・ビノシュ主演のメルヘン調・世直し物語。ファンタジー調だけど、コテコテのファンタジーでもなく、空想的な演出もあるけど、出 演者みな演技は大マジだしで、なかなかファジー(死語)な出来。脇の女優陣が楽しかった。「マトリックス」のキャリー・アン・モスはなんと「イジワル教育 ママ」の役。意外としっくりいってるね〜。彼女が改心するプロセスが不十分なように思われたけど、ま、いっか。監督の妻・レナ・オリンは気が狂ったクソバ バアの役、ブサイクに成長した「ポネット」主役の子供まで出てる(ビノシュの娘役だからブサイクでいいのだ)。どいつもこいつも実に的を得た配役であろ う。主役のビノシュは、閉鎖的な村に未婚の母として乱入、いやがらせにも笑顔で対抗、自身が作ったチョコレート菓子でもって1人また1人と村人の心を溶か していく・・・、とビノシュにはもったいないくらい好感なヒロイン。まるでNHK・朝ドラのヒロインだ。劇場の99%は女性客で、ビン底メガネをかけた地 味な主婦が目立つ。
まさかビノシュ、これら主婦の「希望の星」に なっているのではあるまいな?!ビノシュに は後半、美男の流れ者のギター弾き・ジョニー・デップとの恋なども用意されてて、客の主婦たちもさぞや興奮ぎみだったにちがいない。ビノシュ、なんと泣き 落とす戦法でデップの唇を奪い、躊躇するデップにさらに強引にカブリついていくのだった!その姿はまさに「ビノシュ・ザ・フレンチファントム」と呼ぶにふ さわしかった。

01年5月2日
トラフィック 満足度★★☆
ひとりごと:アカデミー賞をいくつも獲得、麻薬密売を描いた社会派ドラマ。思った以上に大作感があった。アメリカとメキシコ、それぞれのシーンでは画面の 色を変えて、手持ちカメラによるリアルな映像・・・う〜んステキ。このインディペンデント映画みたいなフンイキの中にスター俳優がいる新鮮さよ。人間関係 が複雑に絡みあっていくとともに、人物がアメリカに行ったりメキシコに行ったり(画面の色が変わって)、映像と映画の構造に面白さがあってまたステキ。こ れは評論家好きする映画だわい。「昔スコセッシ、今ソダーバーグ」と言ってしまいたくなる、21世紀型スタイルの犯罪映画だ。しか〜し、内容が素人の私に は大人すぎた!ニュース番組みたいだし、
麻薬撲滅メッセージが うっとおしかったのさ。メキシコのシーン で、屋台で食事するベニチオ・・・、現地人かと思うくらい超ナチュラル!この映画と一体化してるね彼は。撮影時、妊婦だったゼタ・ジョーンズは小太り気味 で、太もも丈の真っ赤なネグリジェ(!)を身につけた姿は「今いくよ・くるよ」の、くるよちゃんみたいで、どうしようかと思ったけど、演技自体はそう悪く もなかったであろう。一番ダメだったがマイケル・ダグラスのおっちゃん。例のワンパターンな芝居みてると興醒めしたよ。娘役の女をちょっとは見習え。せっ かくのリアル映像を台なしにしてると思ったけど。家に帰って子守りでもしてろ!(そして浮気して離婚しろ!)

01年5月1日
ナッティ・プロフェッサー2 クランプ家の 面々(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:エディ・マーフィー主演コメディの続編。何がすごいってエディ、特殊メイクで7〜8役こなしてるってとこ。しかもほとんどが家族(ジジイ、バ バア、ひいババアなど)などを、ちゃ〜んとキャラクターづけして演じてるのがエライ!ほとんど出ずっぱりなのだったエディ・マーフィーは。この仕事は大変 だったろうなあ。エディ、素で演じてるキャラクターもいるんだけど、そいつはなんか物足りなく感じてしまう。
もはや肉ジュバンなしのエディには魅力を感じなくなってきてるように思えるが大丈夫?ヒロインにはなんと「世界の珍獣」ジャネッ ト・ジャクソン様。このDVDには彼女が歌う主題歌「ダズント・リアリー・マター」のクリップが収録されててお得な感じ。いや〜マジでいい曲だ。歌って踊 るジャネットは演技するジャネットの数百倍イイね。カッコいいよ。劇中では彼女とエディのロマンス部分がやけにマジメっぽくて、ひっじょ〜に邪魔だった。 巨大ハムスターのシーンは大爆笑した。シモネタも多いけど、その種類としては「ネットリ系」で、さわやかさに欠ける。

01年4月28日
ザ・メキシカン 満足度★★☆
ひとりごと:ブラッド・ピット&ジュリア・ロバーツ共演のサスペンス風味のロマンス劇。後半テンションが落ちて残念だけど、言うほど悪くない映画かも。素 人なら十分楽しめるであろう。なんたってブラピにジュリアだもん。
さ すがに好感度は高いね、スター様だよスター様!くやしいけどブラピはイイ男だし、ジュリアは魅力的だ。ブラピに関して言えば、「エドウィン」のCMを2時間見てるか のような小洒落た感じ。ジュリアはお得意のコケティッシュ系ハートウォーミングなシーンが多いし。ま、みんなの理想の2人を描いた、理想的なハリウッド映 画だね。2人の着てる衣装が今ふうでセンスがよい。持ってるカバンもイイけど、特にアクセサリー類がイイね。そんなに高価そうじゃないんだけど良質、みた いな。・・・そんな読み捨てられる雑誌のような映画だけど、売れてるスターの持つオーラだけで映画一本、間を持たせてしまうという、ブラピ&ジュリアの威 力を見せつけられたよ。

01年4月27日
タイタス(ビデオ) 満足度★★★☆
ひとりごと:シェイクスピア原作を大胆な解釈で映像化。ア然とするくらい大胆なアレンジが施されたシェイクスピア映画だった。一応、古代ローマが舞台なん だけど、自動車は出てくるし、みんなビルに住んでるし、衣装は空想的だし、冷蔵庫にはビールが冷えてるしで、なんかもうちょっとしたSFを見てるみたい。 そう、ちょうど「スターウォーズ」でも見てるかのようなフンイキだった。ジェシカ・ラングなんか目のまわり金に塗って、女体型の金の鎧みたいなド派手な衣 装着て、まるでケンヤと踊っていたころの小柳ルミ子を彷佛とさせたよ。映像があんまり我が道を行ってるから、視覚的に退屈はしないね。つっても3時間くら いあるけど。この監督、ミュージカル「ライオンキング」の演出家らしい。言われてみれば、映画監督による映像っつーよりは、どっかの前衛空間デザイナーが 作った映像みたいだった。なんかこう、室内でも空間にスケール感ドーンとある、みたいな。普通シェイクスピア映画って古風でつまんないからなんか新鮮だっ たよ。話は超バイオレンスものだし(ナマ首の出来は悪いが)、みんなチンチンや巨乳や美尻(←アンソニー・ホプキンス!)などを放り出し(ボカシなしなの がエライ)刺激的で楽しかった。
アンソニー・ホプキンスといえ ば、今回の役どころ、あまりにも「ハンニバル」とカブってると思うんだけど・・・。●●を自分で●●たり、●●を●●したり・・・。「ハンニバル」の練習してるとしか思えない。

01年4月21日
オータム・イン・ニューヨーク(ビデオ)  満足度★★
ひとりごと:リチャード・ギア&ウィノナ・ライダー共演の悲恋物語。ビデオ屋に行っても特に見たいものもなかったので、しょうがなくこの悪評高い映画を見 ることにした。つまんない映画は話のネタにするにはちょうどよい。ウィノナの役どころは余命いくばくもない可憐な乙女。たしかに見た目は若くて30才には 見えないね。同時に病弱にも見えぬ!心臓が悪いってーのに発作シーンも病院シーンもほとんどなくて、女優として見せ場ゼロ。白目をむき、口から泡だすくら いの病状にリアリティがほしかったね。まったく生活感もないし。ま、そのおかげで、黒の短髪にシンプル系の衣装というウィノナ・スタイルが目立ち、世界中 に潜むという「ウィノナ大好き乙女たち」にはアピールするものがある。ギアはギアで、50才になっても「ギアさま節」炸裂状態だ。まったく全編アメリカ ン・ジゴロ・フォーエバー状態。「君からはすでに贈り物をもらったよ。それは・・・愛」って・・・。その言葉に頬を染めるウィノナ!「浮気をしてすまな かった。もう一度君を、愛・さ・せ・て・く・れ」って・・・。その言葉に頬を染めるウィノナ!って、そのくり返しだよ。
ギアよ、お前は河村隆一か!これセリフだけ見てたら完全にコントだよホント。そのうち「笑う犬の冒険」でウッチャンあ たりがやってくれそうだよ。

01年4月16日
フローレス(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:デ・ニーロとオカマちゃんの友情物語。保守的な男が、犬猿の仲のオカマちゃんとの間にやがて友情が芽生える、とゆーシンプルな話。先の展開が 読めるだけに、ここは「半身不髄のデ・ニーロVSオカマのフィリップ・シーモア・ホフマン、ザ・演技対決!」として見るべきであろう。シーモア・ホフマン も上手いが、やっぱり腐ってもデ・ニーロ、病気の役もあってシーモア・ホフマン以上の上手さだ。ちゃんと歩けない&しゃべれないはもちろんのこと、保守的 な中年がかかえる孤独みたいなのがにじみでててすばらしかった。この対決は直球勝負のデ・ニーロの勝ちであろう。変化球勝負のシーモア・ホフマンもいつに なくヤル気のある演技でがんばってたけど、ちょっと無理があったかなあ。しかし映画のトーンは暗かった。いや、つまんなくはないんだけど、ひどくマジメな 作風だ。NHKのドラマかよ、と思ったくらい。たっま〜にシーモア・ホフマンのセリフに「私が彼を助けるの。デンジャラス・マインドのミシェル・ファイ ファーみたくね!!」などと度々映画を引用するのが笑えるところ。この「デンジャラス・マインド」あたりを出すところがいいよね。あと、
オカマ派閥間でケンカの際、止めに入るのが屈強なレズビアンのみなさん方というところは爆 笑した。なんだかんだ言って、普通だけどそ れなりに楽しいし少し感動するしで悪くない出来。監督のジョエル・シュマッカー(!!)ひさびさ(っつーか初?)のヒット。

01年4月14日
五条霊戦記(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:義経&弁慶が新解釈で活躍する娯楽時代劇。いちお〜娯楽作品だろうけど、娯楽というよりは、映像中心の映画らしく、ビジュアルはスタイリッ シュで今ふうで若々しくてよかった。月夜にスプレーみたいに飛び散る鮮血とか、さ、なかなかカッコいい。ほとんど山奥でロケしたようで、風景も美しく、撮 影も手が込んでいる。ジャパニズムな良さもちゃんとあり、ロケならではの生っぽさもある、とまあ、映像は申し分ないが、どうもダルダル〜な進行で困った。 殺陣シーンなんか「同じカット遣い回ししてんじゃないの〜?」と思うくらい単調。持ち前の無表情さを活かした浅野忠信と、
持ち前の貧乏臭さを活かした永瀬正敏というドンピシャなキャストがいなければ、私は途中で寝てしまっていただろう。キャラク ターに合った配役が揃っていれば、映画なんで少々おもしろくなくても間が持つものだ。あ、でも、時代劇にありがちな、いかにも京都うずまさで撮りました〜 みたいな、古臭さがまったくないのはすばらしい。例えばだけど、刀ふりまわしてズバッ!シャキーン!フ〜ッ(深呼吸)、みたいな「古い型」は一切ない。こ れって結構スゴイかも。なんだか、新しくてよさげなものを作ろうとする気合いは十分感じたよ。

01年4月13日
電話で抱きしめて(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:メグ・ライアン主演の家族ドラマ。脚本を書いたノーラ・エフロンの妹が原作者なんだって。もう出てくるのが女性ばかりで、いかにも「女性の応 援歌」みたいなフンイキだ。いやフンイキだけでホントは応援なんてしてないけどさ。親父と娘の交流を描いて感動させたかったのだろう、たぶん。かと、思え ば突如コメディぽくもなり、なんだかワケがわからない。恋愛シーンのないメグ。やっぱアレだね、メグちゃんは劇中でも恋してなくちゃダメだね!カワイらし さ半減だよ。ダイアン・キートンが監督やってるだけに、なんか「女性向け、女性中心の、ちょっと硬め」に仕上がってて、男から見ると超〜つまんない。だい たい出演もしてるダイアン・キートン、仕事のできる有名雑誌の編集長という役どころなんだけど、ブロンドのおかっぱ頭に赤いフレームのメガネ、胸元のバッ クリ開いた黒いタイトなスーツに、幅が10センチくらいある首輪(!)を身につけてて、激ダサの極み。センスのひとかけらも見当たらないよ彼女の服装。
こんなカッコウしてたら石川三千花のえじきになるのも時間の問題だね。ま、おかげでメグちゃん(40歳)がよりいっそうキュートに見 えたけど。

01年4月9日
ハンニバル 満足度★★★☆
ひとりごと:「羊たちの沈黙」続編。前作の主役はジョディ・フォスターだったけど、今作はアンソニー・ホプキンス。街を歩いてたら普通のおじさんに見える であろうホプキンス。彼主演の映画が世界中で大ヒットするなんて、ステキな世の中じゃん。劇中には、ホプキンス演じるレクター博士とゲイリー・オールドマ ンが対面するなんていうワクワクするようなシーンまであってうれしかった。レクター博士が主役なだけに、彼の趣味嗜好などがたくさん描かれているところが 今回のおもしろいところ。香水やワインはもちろん、美術品などにも精通、しかも美食家という、なんとも殺人鬼らしからぬ華麗さ。このへんの設定や、彼と FBI捜査官クラリスとの奇妙な絆が存在するところや、フィレンツェを舞台にした時代劇ふう首つり殺人とかイロイロ興味深くて、
監督リドリー・スコットを通り越して「原作者トマス・ハリスってエライ」と思ってしまったよ。「そのへんに転がってるB級サイコスリラーのワ ンランク上いってます」みたいなプライドっつーかブランド色を感じたね。ほんとに「原作トマス・ハリス」がブランド化した映画じゃん?コレ。映画見てると 原作者の顔が浮かんでくる。映画の魅力っつーより、原作の魅力なんだろうか?原作読んでないからわかんないけど。私の印象では「ハンニバル」って映画と原 作でひとつなんだよね。こういうのもまた楽しい。それだけに、原作なしのオリジナル脚本で製作される3作目がとても心配。

01年4月7日
リプレイスメント(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:キアヌがフットボーラーに挑戦。こないだ見たキアヌはヘッポコ殺人鬼だったから、今回のは、ずいぶんマシに見える。寄せ集めた個性派フット ボール選手たちが試合に勝つという筋書きはだいたい「メジャーリーグ」を彷佛とさせる。でもこの映画、スポーツもののわりにはさわやかでハートフルな仕上 がり。汗臭さや
フルチンのシャワーシーンなんてもってのほか。キアヌ特有の「無臭さ」がそうさせるのもあるけど、選手の中に耳の 不自由な奴がいて、キアヌがそいつを世話したり、金に困ってる奴にも世話したりと、なんだか人情味あふれるエピソードが多い。監督役のジーン・ハックマン なんか、酒場でケンカしてブタ箱に入れられた選手に、「今度しでかしたら選手生命は終わりだぞ!(←マジな顔で)例のムカつく奴を殴ったんだろ?顔を見た かった(←ニッコリと)。」と叱りつけた後には微笑みで締めくくる、理想の上司っぷり大全開だ。このジーン・ハックマンがイイ人すぎるのが感動的なよう な、つまんないような・・・。個性派選手たちの紹介シーンは存在するけど、紹介だけで進展しない。そのへんの小さい伏線の後始末をしてくれてたら私の満足 度も上がったであろう。唯一の伏線、恋愛部分がキスでフィナーレとは、さわやかすぎるにもほどがある。

01年4月5日
チューブ・テイルズ(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ロンドンの地下鉄を舞台にしたオムニバス。オムニバスといえば、全部で3本くらいかなあと思うところだけど、コレは8〜9本くらいある(たぶ ん)。どの話も5〜10分くらいの超短編。しかも監督にはユアン・マクレガーやジュード・ロウなども挑戦しているのだった。ジュード監督の「小鳥と老人の 話」はまったくおもしろくなかったけど、ユアン監督の「ミュージシャンの一目惚れの話」はよかった。「ゲロの話」の次にだけどさ。まあ、全体的にさほどお もしろくもないエピソードばかりだけど、ワン・エピソードがもう、わたせせいぞうの「ハートカクテル」並みの短時間なので、おもしろくないと思ってるヒマ がない。つまらなさをスピード感でごまかしながら新人監督を発掘してるこの映画、企画としてはうまくいってるように思う。しかし、この映画だけ見てると
「ロンドンの地下鉄はオバケ屋敷かよ!?」と思っちゃうね。空想的な話が多いから。

01年4月4日
ミート・ザ・ペアレンツ 満足度★★★
ひとりごと:デ・ニーロ&ベン・ステイラー共演のコメディ。ベン・ステイラーとかアダム・サンドラーとか、このへんのポジションにいる野郎どもの区別が まったくつかない私だが、コレにはどうやらベン・ステイラーが出てるもよう。個人的にはデ・ニーロの妻役がグウィネス・ママであるほうが興味深いけど。こ の話、言ってみりゃ、野際陽子が長男の嫁・浅野ゆう子をイビりたおすテレビドラマみたいなもの。デ・ニーロが娘婿・ベン・ステイラーをイビりたおしまくる という話だ。彼女の家に行って気を使いまくるベンの気持ちはよくわかる。よかれと思ってした行為が周りをシーンとさせたり、ジョークもウケなかったり。そ れになにより共感できたのは、
優秀な親戚との同席。あれ困るんだ よね〜、比べられる感じが。そんな状況にこ とごとく置かれながらも女の家族に気をつかうベン、はっきり言ってめちゃくちゃイイ奴です!この男と結婚しない女はバカだね。「ナースのお仕事」の観月あ りさと同様の好感度があるよ、このベン・ステイラーには。「メリーに首ったけ」並みのイイ邦題がついてたらもうちょっとヒットしたかも。
01年3月31日
シャンハイ・ヌーン(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ジャッキー・チェン主演のハリウッド映画。捕われた中国のペペ姫(穂積ペペじゃあるまいし)をジャッキーがアメリカまで助けにいくという時代 劇だ。さすがは元祖カンフーマスターのジャッキー。アクション部分は元気いっぱいで楽しい。ジャッキー他アジア系俳優は現代劇より時代劇のほうがしっくり くるね。しかしジャッキー、役どころを考えてると少々年をとりすぎてる気も。30歳くらいの役じゃん?ペペ姫役はルーシー・リュー。
最近ルーシーのことを「あ、美人かも・・・」と思ってしまう自分が不思議。「慣れ」ってす ごいね。ルーシーの格闘シーンはほとんどな くてさみしかった。捕まって静かな役だけど、「ホントは戦えるんでしょ?強いんでしょ?チャーリーズ・エンジェルなんだからよ!!」と、ふと思ってしまう のだった。姫を助けたり、異種族の友情や、独立心など、(あたりまえのようだけどだけど)男心をくすぐる要素が描かれててなかなかよろしい。最後には ジャッキー映画お約束のNGシーン集が。劇中のヘタなアメリカンジョークよりおもしろかった。

01年3月30日
ザ・セル 満足度★★★
ひとりごと:ジェニファー・ロペス主演、SF風味のサイコスリラー。なにやら未来的な機械を使って殺人鬼の脳に入っていって捜査し、その精神世界のビジュ アルの美しさがこの映画の最大の売り。なるほどその映像は、ダイナミックでゴージャスで、ところどころインディア・テイストもかもしだされ、ハリウッド映 画ではなかなかお目にかかれないクオリティの高さだ。前半の美術に金をかけすぎたのか、クライマックス・シーンは急激にショボくなるのがさみしいところ。 ジェニファーもほとんどの衣装がよく似合っててイイ感じ(聖母ルックだけはどうも、ね)。白い羽がついたドレスを着ればまるで「エロ姫」のよう。ダークな ドレスを着れば「ミステリアス・エロ姫」。はたまた普通のスカートにブラウスを身につければ「エロ教師」のようで楽しい。エロエロと言ってはいるがコレ、 ジェニファーにとっては「いやし系」に挑戦した意欲作。それとも
「ショ タコン女」に挑戦した意欲作と言うべきか。 「優良サイコもの」に欠かせないのが犯人の異常性。これがなかなかイッちゃっててよろしい。サイコものの善し悪しは犯人の魅力にかかっていると言ってよ い。犯人に独自の異常性があるおかげでこの映画、ビジュアル中心なのだがサイコものとして「ギリギリ合格」なのだ。

01年3月23日
ハイ・フィデリティ 満足度★★★
ひとりごと:音楽オタクが恋愛遍歴を語る。全編、主人公であるジョン・キューザックの一人称でストーリーが進む。ときどきカメラ目線になったりして。何が 気持ちいいって、もう、主人公のこと、っつーか「男」のことだけ語られるということ。ほんとに男のこと(だけ)がよく描かれている。。冒頭から「人生の失 恋トップ5」を発表するジョン。男なら必ず心に存在するトップ5・・・。こういうの酒の席でホントに発表する奴い〜っぱいいる(←私は公にはしないタイプ だが)!そしてカッコ悪いフラれ方の数々、フラれた後のウジウジ感、趣味へのこだわり(今回の場合、レコードからテープへのダビングの心構えとか)など、
男なら必ず思い当たるフシがバリバリだ。だいたい男なんて「趣味と恋愛の両立」が人生のテーマみたいなものなんだから。この映 画、私から言えば「男の恋愛における子供みたいな不器用さと、趣味を仕事とするロマン」ということになろうが、ご婦人がたから言わせれば「浮気するな。 ちゃんとした仕事しろ。バッカじゃないの」ということになるのかもしれない・・・。というわけで、ご婦人がたはこの映画を見ないでくれたまえ。いや、男の ことを勉強するというのなら見てもかまわない。怒らないと約束してくれるなら。

01年3月21日
エクソシスト ディレクターズカット版(ビ デオ) 満足度★★☆
ひとりごと:オカルト映画の傑作が未公開映像追加でよみがえる。「エクソシスト」…。大むかし見たかもしれないけど、まったく記憶になかったから新作を見 る感じ。なんか硬派な映画だね。巨匠が撮ったみたいな。全体にただよう静けさが不気味でいいね。少女が病院で血を取ったり機械で検査するところですら、な んかこっちがイヤな気持ちになってしまった。
少女イジメとして。リンダ・ブレアは子供なのに怪演してておどろいた。ま、メイ クのせいもあるのだが。憑依前と憑依中の顔の落差が激しくて、演技だとしたら子役として末おそろしいと思うほど(大人になったらタダの人になっちゃったけ どさ)。コレ夜中に見たんだけど、見る前は「こわくて眠れなくなるのでは?」と心配してたけど、別にこわい映画ではなかった。登場人物みんなマジメに苦悩 してるところが、なんか「人間、描いてます」みたいな感じで、月日が経っても愛されるんだろう。

01年3月20日
あの頃ペニー・レインと 満足度★★☆
ひとりごと:70年代を舞台に、15歳の音楽ライターが体験する恋と仕事。まあソツがないといえばそうだし。テンポいいし。だいたい不思議なんだけど、
劇中70年代の音楽かかりまくってりゃ映画なんてソコソコいいような気がするものだ。困ったことにこの映画、見終わった後、何か心に残るかといえばナ〜ン にも残らかった。「フランシス・マクドーマンド演じる主人公のママがちょっとこわかった」っつーことと、「主人公の少年は頭が良くて飛び級し、性格もいい から人に愛される(監督の自伝的物語らしい)」という自慢話くらいしか記憶に残らない。全体的に清潔すぎるね。テレビドラマみたい。音楽業界ものなのに エッチやドラッグのシーンなんて皆無。キャストだって、超ウス味のケイト・ハドソンがヒロインだし(ニアウォーター系女優と呼んでよし)。ケイトのキャラ は一応「小悪魔」らしいが、まるで天使のようなカワイらしさで、ミスキャストギリギリのところがまあ、ソソらないでもない。主人公の少年はまだ味はあるも のの、彼が取材する売れっ子バンドのメンバー(一応、重要なキャラクター)にビジュアル&性格ともに全く魅力がなくて損な感じ。ほんと雑巾みたいな普通の 奴ら。近所の兄ちゃん連れてきて撮った、みたいな。それとも、実際、当時のバンドとはこういうものなのだろうか。ま、おかげでケイト・ハドソンが輝いて見 えるんだろうけど。ケイト、別にいいけどウス味なんだよなー。アサリのお吸い物でゴハン食べるより、トン汁でゴハン食べたかったのさ、この日は。(←比 喩)

2001年3月15日
スナッチ 満足度★★☆
ひとりごと:ガイ・リッチー監督の、84カラットのダイヤモンドをめぐる犯罪バイオレンス劇。登場人物が出てくる出てくる…。多すぎて誰が誰なのかわから ぬ。1回見ただけじゃあよく理解できぬな。ブラピとベニチオ・デル・トロはなんと脇役で、アクセントとして目に飛び込んできた。っつーより主役もいないと いえばいないからなー。まあ「マグノリア」みたいな感じ?1人を追って物語を楽しむっつーよりは、群集を真上から見て楽しむ、みたいな。人間関係は複雑な わりに物語は単純。よくよく考えてみたら、監督の前作と大体同じ内容の映画だから新鮮味に欠けるし、”時間が戻って別アングルからエピソード再スタート” なんて手法は、「処刑人」ですら取り入れてる今じゃあ珍しくもなんともないテクニック。「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」を作った人 のハリウッド進出作なんだから次はもっと進化してておもしろいはず、と期待してたから
「ああ、なんだこの程度?」と拍子抜けした。やんちゃに見えて実に保守的。マドンナの旦那のくせに。ブラピの「ウンコしてる姿もカッコいい〜だ ろ?」という、あいかわらずの俺流美学は認めてやるけど。

01年3月14日
リトル・ダンサー 満足度★★★
ひとりごと:イギリス産、少年によるバレエ・サクセスストーリー。上映開始時間ギリギリまでケンタッキーで時間をつぶしていたら、劇場に着いてびっくり仰 天。平日だというのに満員だった。こののむらくんともあろう者が、前から2列目というバッド・シートに座るハメに。なんでこんなに集客力があるのか…。な んてことはない普通のシンプルなスポコンものなのだが、ひどく泣ける。泣けてしまう。すべてこの子役のせい。11歳くらい?エッチなんかに興味はなく、バ レエには純粋な情熱を傾け、ときおり色気も発散、人を傷つけてもその後は反省して抱きついてくるし、亡き母の墓には足しげく通うしで(このへんの母がらみ のシーンでは、全ご婦人を魅了したはず)、めちゃくちゃ理想の息子なのだ。絵に書いたようなね。子役は「美しい雑草」のようなスクスクした魅力を撒き散ら している。
なんつーか父性本能をくすぐられた。親として見てしまった…。親として、子の純粋さと美しさにシビれ、そ して応援してしまった。子役よ、すっかり腹黒くなってしまったのむらくんにオマエはまぶしすぎるぜ。ほんとにまぶしかった。子役のオヤジに感情移入しま くったよ(このオヤジ、演技はイマイチだけど、ヘタなりに泣かせる)。「アルプスの少女ハイジ」のクララが立つシーンで、ハイジが「立ったーっ!クララが 立ったーっ!わぁぁぁぁーっ!(号泣)」と言うシーンは何度見ても泣けるが、この映画も「ハイジ」と同じで、わかっていても同じシーンで泣いてしまうに違 いない。

01年3月10日
顔(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:阪本順治監督、殺人を犯した女の逃亡劇。カンヌにはビョーク?、日本には藤山直美がいるではないか、と思わせるね。演技の質はまったく違うけ ど。直美の存在感はイイね。ひょうひょうとしてるけど存在感があるのがイイ。作風もひょうひょうとしていて、どこかしらユーモラス。映画を見ていて、見心 地がよく「終わってほしくないな〜」と思わせる映画ってたまにあるけど、コレはソレだね。ついでに言うと今回の牧瀬里穂もイイ。
てっきりTSUGUMIオンリーで終わる女だと思ってた。ブスの姉・直美を陰湿にイジメぬく美人の妹という使い方もあるんだ ね。牧瀬は演技が超下手だから、使う方の手腕が見れる絶好の素材。牧瀬を見れば、だいたいそのスタッフが良いか悪いか分かるようなもの。逆に言ってしまえ ば「その映画は牧瀬次第」ということになるが。毒か薬どっちかの女優なんて、ある意味牧瀬おそるべし!牧瀬に限らず、キャストは全員いいダシが出てる。っ つーかキャスティング中心の映画とも言える。「ラヴ・ハリ日本アカデミー賞・最優秀主演女優賞&助演女優賞」は直美&牧瀬で決まり!

01年3月9日
キャスト・アウェイ 満足度★★★
ひとりごと:ロバート・ゼメキス監督&トム・ハンクスのコンビによる無人島脱出アドベンチャー。魅せるねゼメキス。なんか、一流のシェフの店で出された料 理を楽しむような安心感、もうよく出来ててあたりまえ、みたいな世界。とにかくサクサク進行する。ちょっとしたセリフやしぐさでキャラクター説明も早々に 完了、スペクタクルシーンもCG合成もバッチリ。スタッフも役者も一流の仕事をしてる感じで、見ている間「ああ、私は今、本場ハリウッドのショービジネス を堪能している」と思ったよ。途中、無人島で一人っきりのハンクスがバレーボールをマスコットがわりにして会話するシーンがあって、「ハンクスにセリフを 言わせて状況説明するためにバレーボールを利用?無理があるのでは?」と、ちょっと興醒めしたけど、終盤「ああ、なんか必要だったのかもねバレーボール」 と思わせるちょっとしたエピソードが。こういう”後始末”もお上手。漂流シーンなどに過酷さがあんまりにじみ出てないし、説教くささも多少あるけど、基本 は「恋愛においての男心&女心」を描いてて、ラストシーンも軽くしようとしてるのもイイ。なんにしろ、
ゼメキス&ハンスクの価値を必ず上げる効果がある、2人のプレゼン映画。この後はゼメキス、また趣味のホラー映画でも撮るつもりなのだ、絶 対。

01年3月3日
ブレアウィッチ2序章バーキッツヴィル7 (ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:「ブレアウィッチ2」公開前にアメリカで放送された、言ってみりゃ「ブレアウィッチ・エピソード1」。1940年代に起った、ブレアの森付近 の村で8人の子供たちが誘拐されて、7人殺され1人帰ってきたという事件を、お得意のドキュメンタリー・タッチで検証してる。やっぱ、にせドキュメンタ リーは「ブレアウィッチ」系に限るね〜。コレなんか事件を検証した人々のインタビューと1960年代に撮られたというフィルム映像だけで構成されてるんだ けど、「ウソっぽ〜い」と感じさせるヒマを与えてくれないくらいほど情報量が多い。基礎情報の説明だけでどんどん時間が経ってゆく。「映画ブレア・ウィッ チ・プロジェクトの悲鳴を上げて走って逃げるシーンは演技だと思うわね」なんていうセリフがあるのは面白い。そこだけじゃなくて全部ウソなのに。全部ウソ だと分かっていながらも頭の中の0.001%が「ホントかも」と思ってしまうこのマジックよ!
最後まで真顔でウソをつき通す大人たち、ステキだった。

01年3月3日
プランケット&マクレーン(ビデオ) 満足 度★★☆
ひとりごと:リドリー・スコットの息子の監督デビュー作。なんて言うの?ニューウェーブ時代劇?映像はいいけど盛り上がらないねコレ。映画的に仕掛けがな いんだよ、伏線みたいなものが。「前半登場のあの小物が、後半こんなふうに活かされてる」みたいなさ、例えばだけど。言ってみりゃ映画的テクニックよ、テ クニック。そういうさ、ちっちゃなヒネリが客の脳みそに記憶として残るものにするんだからさー。・・・お説教はこれくらいにしといてあげる。まだ若いんだ ろうからね、テクはこれから磨くがよい。
作品として「不良きど り」だけど、しっかり品行方正。緒方直人や 中井貴一みたいな映画。

01年3月2日
ファイナル・カット(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:ジュード・ロウ本人死後、彼の撮った映像を友人達が見るというフェイク・ドキュメンタリー。ジュードが仕掛けた隠しカメラに写ってたものは、 友人たちのセックス、ドラッグ、金銭トラブル、暴力、そして●●という、「表面はキレイでもプライベートは汚いもの」っつー、まあありがちな内容。別に テーマは悪くないと思うけど、どうも気に入らないのはコレ、ドキュメンタリーなのにナマっぽさがうすくて迫力がない。手ブレもないし、映像に不鮮明なとこ ろも見当たらないし、コレ別にドキュメンタリー・タッチにしなくてもいいんだよね。ジュードの秘蔵映像鑑賞中の友人たちをドキュメンタリーふうにカメラが 追ってるというスタイル。カメラが回ってるのにわざわざケンカなんかしないじゃん?普通。それなのにわざわざケンカシーンがあるなんてなんか不自然。 ジュードが編集したというビデオに、ジュード死後直後の映像まで入ってるのも変。幽霊となって編集したとでも言うのであろうか。ドキュメンタリーとして説 得力がないね。「そういう意味では
ブレア・ウィッチは徹底的だっ た」と改めて感心した。そして「ショムニ」 の江角マキコの名セリフ「やるなら徹底的よ!」を思い出した。

01年2月21日
処刑人 満足度★★☆
ひとりごと:タランティーノみたいなバイオレンス娯楽。まるで5〜6年前にタイムスリップしたかのような錯覚に陥ったよ。タランティーノ風バイオレンス映 画が流行したあの頃を思い出した。似てる!似てるよタランティーノに風味が。劇中、時間が過去に戻ったり、銃を誤って撃っ猫がコッパみじんとか、手法やエ ピソードもまるでタランティーノ風。
「オレにだってアレ(タラン ティーノ)くらいの映画は撮れるんだぜ〜」みたいな、自己満足周波数をビンビン感じた。この周波数は、かつて見たオリバー・ストーン監督作「Uターン」を見たときに感じた「セン スの押し売り周波数」になんだか似てる。すごく面白いんだろうけど、そのエンターテイメントが観客方向に向かって行かず、制作側方向に行ってるあの感じ に。そもそもセンスとはにじみ出るもの。わざとらしく作られた「にせセンス」をこの映画からはなんか感じるんだよね、個人的に。主演の美青年2人の演技も 「オレたちってカッコいい〜周波数」が出ててなんかムカつく(ただの嫉妬か?)。唯一ウィレム・デフォー演じる、女装したり(シガニー・ウィーバーみたい だった!!)、オペラを聞いたりしながら捜査するヘンテコFBI捜査官だけが観客にアピールするエンターテイメント性を持ってて、「デフォーさすがだよ。 アンタやっぱイイ役者だよ」と思った。言っとくけどこの映画、凝ってるし、よく出来てるんだよ、ほんとに。

01年2月14日
アンブレイカブル 満足度★★★☆
ひとりごと:「シックス・センス」で名を上げたインド人監督の最新作。雑誌などの前評判では「アメコミがどうのこうの…」とか、ワケのわかんないことが書 いてあって、「はあ〜?アメコミぃ〜?これの一体どこがアメコミなのやら」と思ってて。見てる途中も「まあ、アメコミは題材にしてはいるが別に普通じゃ ん。とりたてて面白いとも思えないが」と思ってた。しかしラストシーンになって「なるほどねインド人!!そういうことか」と、ひざをたたいたよ。オチがい いね。アメコミ風ストーリーをインド人なりにアプローチしたんだね、と。長い時間見たカイがあったよ。なんか「インド人、大味なハリウッド映画を冷笑」み たいな感じがするのもいい。ほんと
「オチ命」の映画だよ(このインド人もしこれからオチなし映画をつくったら、世界中の 者からソッポを向かれてしまうのではないかと心配になってもくる)。しかし何年も不仲だった主演の夫婦が、たかが一夜のセックスで仲直りするとは一体どう いう…まあよい、大人ってそういうものかも知れないし。見終わった後、劇場ではなにやら「アンブレイカブル謎解きの書」なるペラ1枚の紙きれが配られた。 読んでみたが、別に謎でもなんでもないただの演出例が書いてあるだけだった。殺しても死なない不滅の存在である役のブルース・ウィルスの頭が、なぜハゲあ がっているのかという私が抱いた最大の謎には答えてはくれなかった。

01年2月13日
ザ・ウォッチャー 満足度★★
ひとりごと:キアヌ・リーブスが連続殺人鬼に挑戦。まあ、はっきり言って挑戦は失敗だたわけだが…。素人目にもキアヌのヘタさがハ〜ッキリと見てとれた。 ここまで何の味も出てないと、むしろすがすがしいくらいだ。キアヌ、殺人鬼なのにま〜ったく怖くありません。予告で流れた「ハンニバル」の「正直な話、君 の奥方をだね…食したいのだよ」とのたまうホプキンスのほうが数秒間だけどよっぽど怖かった。
もし怖いものを見たくてこの映画を見た人がいるなら、それは「ハンニバル」予告に金を費やしてしまったと言ってしまっ てよかろう。まあキアヌごときとレクター役 のホプキンスを比べるほうが間違っているのだが。共演のジェームズ・スペイダーがやけに(なぜか)熱演してるから、スペイダーで楽しみキアヌで覚める、と いう繰り返し作業を私の頭の中では(しょうがなく)行っていた。ストーリーもストーリーで、中盤で私が「次はこうなって、その次こうなって…、最後はこう なるな〜んて単純な話じゃないよねまさか、作ってんのプロなんだし…」と言うか言わまいかのうちにその通りの展開になってびっくりした。ストーリーにおい て、な〜んの工夫の後も感じられなかったよ。映像だけはやたらとカッコつけてるくせに。最後のさらに最後のキアヌの顔はまあまあおもしろかった。人形だけ ど。ギャッーハ!

01年2月10日
クリムゾン・リバー 満足度★★☆
ひとりごと:ジャン・レノ主演のフランス製サイコ・スリラー。なんか「羊たちの沈黙」か「セブン」みたい。羊たち以来サイコもののお約束ごとって「やや宗 教めいた連続猟奇殺人」「死体に隠された謎とき」「異常な犯人像」とかある。どの要素もしっかり含んでて、やりたいことはよくわかる。世界中でヒットさせ たいんだなって。でも、中盤までは別に悪くないんだけど、犯人がどうも気に入らない、っつーかおもしろくない。犯人が明らかになるとこってもうクライマッ クスじゃん?そこに「異常な犯人」っつー身の毛もよだつような気持ち悪さがないんだよね。サイコものなのに、こざっぱりしてる。なんかそこんとこが不満。 そもそもこの監督、フランスで「憎しみ」や「アサシンズ」なんていうトンがったアート系作品を撮った人。この「クリムゾン・リバー」、同じ人が撮ったとは 思えない、普通の
そのへんに転がってるようなアメリカふう凡作映 画だった。いったいどうしちゃったんだろ う?ホントに超普通よ。言語、衣装、車、あと飲み物はカフェオレっつーとこだけフレンチテイスト。

01年2月8日
ハート・オブ・ウーマン 満足度★★★
ひとりごと:メル・ギブソンがラブコメに初挑戦。かねてから私が「おもしろい」と思うシチュエーションとは「言ってることと思っていることが違ってて、そ れを同時に見ること」ということ。それを形にしてみようと試みたのが「映画3コマまんが」だったりするのだった。というわけで、「女の本音が聞こえてしま う男」を描いたこの映画、好みといえば好みの映画なのかもしれない。もしハリウッドから私あてに「脚本を書け。5億やる」と電話がかかってきたら、こうい う物語を書いてしまう確率は大だ。カモ〜ン!ハリウッド!ハイそういうわけで、さてこの映画、見る直前までは「トム・ハンクス&メグ・ライアンでやったほ うがいいんじゃないの〜?」なんて思ってたけど、見てみたら完全にメルギブ用に書かれたメルギブのためのラブコメだった。わざわざパンストはいたりマニ キュアつけたり、歌って踊ったりするシーンが用意されてて、メルギブのイメージを覆すような、彼がやるからおもしろいっつーシーンのオンパレードだ。しか も今回のメルギブ、女の気持ちがわかるから「セックスの神」と呼ばれるようになり、やがては恋愛カウンセリングまでこなす「愛の神」にまで昇華してしまう 様は、これまでの彼のイメージとは程遠いものでショッキングですらある。そういう意味でのインパクトもある。
ヘレン・ハントはなんだかワケもなくムカつく。

01年2月6日
タイタンA.E.(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:SFアニメ。いつものアメリカ製アニメというのは完全にお子さま向けで、子リスや子ブタが歌を歌いだしそうなフンイキがバリバリだけど、コレ はもうちょっと対象年令が上みたい。中学生くらいを相手にしている感じ?CGをガンガン使ったりロック調の音楽流したりして、ほんのちょっとだけハードな 印象だった。でもほんのちょっとだけ。キャラクターがね、やっぱベースがディズニーのキャラクターみたいで「ああ、またか。他の絵の系統はないのかね?ア メリカよ」とガックリきた。話はまあ簡単に言うと宇宙冒険なんだけど、冒険メンバーが「やんちゃな主人公」「クールだけど格闘もできる美女」「不良のオッ サン」「助手のモンスター」と、
アンタこれ構図スターウォーズと まるっきり同じじゃん!少しは何か考えてほ しいものだ。宇宙基地や宇宙船などのデザインも、何のアイデアもイマジネーションも感じられずカッコわるい。もう少しダサさを極めてくれたら「ダサすぎて カッコいい!」ってことにもなったのだろうけど中途半端なんだよね。全く気付かなかったけど、声の出演はマット・デイモン、ビル・プルマン、ドリュー・バ リモア、ジョン・レグイザモとスゴイ面子が揃ってる。ジョン・レグイザモは、来る仕事は拒まない主義と見た。

01年2月2日
ギャラクシー・クエスト 満足度★★★☆
ひとりごと:「スタートレック」をパロディにしたというSFコメディ。とはいうものの「スタートレック」なんか一回も見た事なかったからどうなるかと思っ てた。しかも、渋谷の単館という小洒落た場所にもかかわらず、周りにはオタクっぽいむさくるしい男どもであふれかえっているし。でも「スタートレック」な んか知らなくても十分楽しめる。パロディものにありがちな下ネタ系の笑いには頼らずに「テレビ役者がホントに宇宙に行ったらこんなリアクションをする」と いう実にオーソドックスではあるが品のいい笑いを提供してくれた。しかも、よくある「アメリカ人しか笑えない」というものではなく「日本人も爆笑でき る」、笑い的には質の高いものではなかろうか。笑いの部分だけにはとどまらず、エンターテイメントが与える視聴者への影響、虚像の中にある本質の見極めな ど、さりげなく「エンターテイメント論」を繰りひろげているところもすばらしい。それは「テレビ番組制作サイド」と「視聴者サイド」間のラブ・ストーリー として描かれている。「視聴者サイド」から「テレビ番組制作サイド」への片思いが両思いになった瞬間、「このトカゲヘッドにかけて復讐を誓う!」とゆー ヘッポコな劇中の名セリフが愛の言葉に聞こえるなんてまさにエンターテイメント・マジックである。なんかこのへんの表現のしかたが
巧妙で、しかも感動的なんだよ。同時に「テレビ番組制作サイド」と「視聴者サイド」の理想的かつ本来あるべき関 係をも明るく描き出して・・・。奥深い。この話「恋におちたシェイクスピア」の次の次くらいによくできている。
01年1月31日
ファイナル・デスティネーション 満足度 ★★☆
ひとりごと:10代の男女が「運命」と戦うパニック映画。映画が始まってしばらくは、これどんな映画なのか、どんなジャンルなのかさっぱりわからなかっ た。とにかく主役の竹本孝之似の男の身に、「自分の乗る飛行機が墜落する夢を見る」など「イヤな予感」「ムシの知らせ」が続出。これからいったいどうなる のやら?と、前半は正体不明な映画なりの期待と楽しみがあったけど、中盤にさしかかるころ謎は解け、楽しみも半減。「はは〜ん、
結局スクリームみたいな映画なわけだ」と。「スクリーム」の敵は殺人鬼だったけど、この映画の敵は「死」という運命な のだった。敵が人ではなく、火花が散ってる電線とか、落雷とか、倒れてくる大木だったりと、グッズ系なんだよね。なんか滑稽。しかし今までの「スクリー ム」2番せんじのB級映画に比べれば、まだちっとはヒネリを効かせていて悪い気はしない。それに「殺人鬼と戦う若者」よりは「運命と戦う若者」のほうがな んかイメージいいし好感度高いし。ラストシーンがバッサリと終わったので、スタッフロールの後もなんかあるんじゃないかと、ずっと待ってたんだけど結局何 もなかった。気がきかぬな。

01年1月30日
ハリウッド・ミューズ(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ハリウッド映画製作業界を舞台にしたコメディ。ハリウッド映画のヒット作はすべて「創造の女神ミューズ」のおかげであった、とゆーファンタ ジックな物語だ。この女神さまをシャロン・ストーンが演ってるんだけど、わがままで高級品好きで気まぐれな、本人とカブる役柄も手伝ってか、まずまずのハ マり具合で「カジノ」以降のシャロン映画の中では最もイイ感じの仕上がりになっているように思える。シャロンの脱ぐシーンもあったから疎そこそこヤル気も あったのであろう(それともあれ代役だったのかなあ)。テンポはいいが、とくに変化のある話でもないし、
主演は知らないオッサンだしで、どこかしら「安さ」がただよっている。その「安さ」の合間合間にジェイムズ・キャ メロン(本物)やマーティン・スコセッシ(本物)が出てきて、セリフ付きの演技をご披露するとゆー仰天のシーンが用意されている!なんかインパクトがあっ てそこしか記憶に残んないや。劇中「ティファニーの包装紙に包まれたキーホルダー」が登場するけど、この映画も「大物監督という包装紙に包まれたたいした ことない映画」のような気が。どうせならポール・バーホーベンも登場してもらってシャロンと「氷の微笑」ネタでカラむシーンがあったら楽しかったのに。

01年1月23日
アヴァロン 満足度★★
ひとりごと:押井守監督のバーチャルゲームを題材にしたSF。日本の映画なのに全キャスト外人じゃん!しかもセリフがどっか異国の言葉で、日本語字幕入 り。なかなか意欲的だし、外国の人にも受け入れ安い映画であろう、第一印象は。でも
娯楽性がないので中身はとてもダラダラしてる。役者の演技がおもしろくないし、味もない。ドラマもないし、オチもよく理解できな かった。こういうのを「アート系SF」と言うのだろうか?映画として好みじゃなかった(別な言い方をすれば「これに娯楽性が加われば、世界中をアッと言わ せることができたのに」ということになる)。しかし、さすがはウォシャウスキー兄弟に影響を与えた押井監督だけに、映像は斬新で美しかった。ほぼ全編ほの 暗いセピア調の世界…。それにスパイスとしてCGをミックスした、シックでレトロだけどどこかしら新しくてピリッとしてるSF世界が繰り広げられていた。 小道具であるパソコン画面なんか「セピアなDOS画面」みたいでカッコいい。キーボードのキーなんて全部真っ黒なんだよ。真っ黒いキーをカチャカチャッと 打ったりして、なんかクールでおもしろい。こんな映像作る人が日本にいるんだ〜、とちょっとうれしかったよ。押井守…、作品的に世界で大ブレイクするとは 思えないけど、確実にマニアを輩出するカルト映像作家な香りはプンプンする。

01年1月22日
アメリカン・パイ(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:10代の若者たちのエロチック青春物語。エロくてチープなフンイキはわからないでもないがノリが悪い。こうスコーン!と突き抜けて、「なんか もう逆に爽快」な感じがないので、「ただのつまんないC級青春映画」になってる気がした。個人的にはもっとこう、ロックンロール!してほしかったなあ。エ ロ度も最近の映画としては刺激がない。ただ、10代半ばにありがちな「発育途上な子供の無防備な体」を持ち、中三くらいのガキどもにありがちな特有の気持 ち悪さがあるキャスト陣には、別な意味で味はある。いや、中にはさわやか系カップルも登場するよ。「アメリカン・ビューティー」で初々しかったミーナ・ス ヴァーリ嬢なんかがそれ系。でも「脱ぎ」はなかったけど。
「アメ リカン・ビューティー」クラスの映画ではスッポンッポンになっても、「アメリカン・パイ」ごとき映画じゃあブラひとつチラリとも見せぬ!逆にドキドキさせる女である。逆にね。

01年1月19日
どら平太(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:市川崑監督の時代劇。どら平太なる不良奉行が世直しするという、まあ言ってみれば
「遠山の金さん」みたいなものだ。それプラス、奉行所のエラい人までギャフンと言わせる「ショムニ」ふうな要素もある。ま、どら平太のキャラクター、普 段は女とギャンブル好きでチャラチャラしてるけど、イザ悪者相手になるとビシッと腕がたつというのは、典型的ではあるけどやっぱり魅力的だ。不変的なね。 市川崑というと、私の中では、「冷たいくらいピリッとしたスタイリッシュな日本美を撮る」というイメージがあるけど、今回のはちょっとそういう意味ではや や薄味であった。ストーリーも先が読めてしまい、21世紀を迎えた今じゃあスリリングさに欠ける。カドのとれたイイ子ちゃんな出来っつー感じ。ちょっと前 に60年代の監督作「黒い十人の女」が再上映されて話題になったんだから、もっと若者をも意識した映画にしてくれればよかったのになあ。無理か。主演は役 所広司だけど、彼がやるとなんか今ふうなフンイキになるね。またそこそこ器用にこなすし。相手役の浅野ゆう子はびっくりするくらい下手だった。黒木瞳を相 手役に迎えた別ヴァージョン「どら平太〜失楽園へ〜」の製作を希望。

01年1月18日
レッド・プラネット 満足度★★
ひとりごと:ヴァル・キルマー主演のSF。宇宙服・宇宙船のデザインや通信する機械など、小物の出来がSFしててイイ。ネコ型ロボット(ドラえもんじゃな いよ)も、コンパクトに箱の中に折り畳まれた姿から、ペット型四つ足タイプに変型、戦闘時には人間型に変型と、なかなか凝った設計で実によく出来ている。 このロボットのおもちゃがほしいくらいだ。しかし楽しいのはグッズのみ。物語や人物心理を盛り上げる演出が皆無でドキドキもハラハラもしなかったよ。「マ トリックス」で名を上げたキャリー=アン・モスはクールでよかった。事故でパニくる宇宙船内でテキパキと対処する姿は、「エイリアン」のシガニー・ウィー バー(当時19歳)を彷佛とさせたよ。いつもツンとしてはいるが時としてチラリと女をかもしだす「チラリズム女優」として味が出てる。実にハードSFに合 う女だ。今回はたまたま偶然に味が出たのだろう。
キャリー=ア ン・モスが出てなければ「イイとこなし」になるとこだった。ヴァル・キルマーなんて出ていようが出ていまいが、どうでもいいような役になっちゃてるから。この映画言われて見れ ば、火星が舞台だけに問題作「ミッション・トゥ・マーズ」に確かに似てるかも。「レッド・プラネット」のほうがSF度・スタイリッシュ度は高いけど、どっ ちがおもしろかったかというと、いい勝負。

01年1月15日
アフリクション白い刻印(ビデオ) 満足度 ★★
ひとりごと:もう何年か前(おととしくらい?)これでニック・ノルディがオスカー候補になったという、ゆがんだ家族関係を描いた作品。ニックと父親 (ジェームズ・コバーン)の愛憎が物語のメイン。中には殺人事件も。ニックは最近すっかりおじいちゃんになっちまったと思ってたけど、これはなんかすごく 若いぞ。今までの「老け」は役づくりだったのだろうか、謎だ。コバーンが子供を虐待するので、
なんかちょっと社会派な感じ?「アメリカを描いてます」みたいな。コバーンなんか迫力あって超こわい。幼い息子の頭に、酒瓶ガーンだもん。こんな親父だった ら困るよな〜、生活しづらくて。そのコバーンの血を引いてるだけにニック、ちょっとしたことですぐカッとなって、そんな自分の遺伝子を嫌悪してもがく姿、 まあたしかに言われてみればちょっと鬼気迫ってるかなあ。いやでもやっぱりコバーンのこわさのほうが勝ってる!年とってヨボヨボになっても、葬式で酒をあ おって大暴れする超迷惑で物騒なジジイなのだ。舞台は雪国で常に雪景色でなんか「ファーゴ」や「シンプル・プラン」とか思い出した。雪国が舞台のアメリカ 映画ってこんなのばっかだから「雪景色=ミステリアス」というイメージが定着しつつある。

01年1月13日
サイダーハウス・ルール(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:ジョン・アービングという人が書いた、孤児院出身の青年を描いた小説を映画化。なんかちょっと「男版キャンディ・キャンディ」みたいな。「く だらない法律やルールはいらぬ。自分の心にしたがって人生を進むのだ」というメッセージがなかなか心を打つね。さわやかにね。孤児院を飛び出した主人公 が、別の地でいろんな人と出会い、別れ、決断し、成長する、という典型的だけどジーンとするツボを押さえた適度な出来。この「成長」の部分が要は「都会生 活はもうおしまい。いなかに帰る」という感じでなんかあたたかいような、さびしいよいうな、大人な味わいだった。劇中の子役たちもかわいらしく、孤児院を 去る時は車に走って追いかけてくるし、逆に隠れてしまう子供もいるしで微笑ましい。
シャーリズ・セロンともあろう方が、トビー・マグワイアなんてゆー毛も生えそろってないようなクソガキに食われちまう のは納得いかないところ。海辺でじゃれあう 2人だったが、急に欲情した真顔のトビーに襲われるセロン!!人生初エッチが屋外とは(しかもセロン相手とは)許せぬ主人公だ。
01年1月11日
ルール(DVD) 満足度★★
ひとりごと:大学生が殺されていくというショッカームービー。この映画の特徴は、殺しのシチュエーションが「都市伝説」をモチーフにしているところだ。 「都市伝説」・・・、なんでもアメリカじゃあ「車のバックシートには殺人鬼が潜む」「消灯して走る車にハイビームで注意すると、追いかけられて殺される」 など、日本でいう「口さけ女」みたいな伝説があるらしい。それを「都市伝説」って言うんだってさ。というわけで、アイデアはなかなかおもしろい。「トイレ の花子さん」みたいでさ。けど、悩めるヒロインという設定や、ボーフレンドが殺人鬼容疑者だったり、
物語の構成もなにもかも「スクリーム」そっくり!犯人が予想できなかった分「スクリーム」のほうがレベルは高かろう。この監督、ジョン・ カーペンターを師とあおいでいるらしいが、これを見る限りだとケビン・ウイリアムスンを師とあおいでいるように見える。こういうの見たら、「ああスクリー ムって、スピード感もあるし、ビクッとさせられるシーンもたくさんあったし、けっこう楽しかったよな〜」とその偉大さを改めて感じた。

01年1月10日
スチュアート・リトル(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:ネズミが人間の養子になるというファンタジー。ネズミが人間の孤児院にいて、ベラベラしゃべりまくっても、誰一人フシギに思わないステキな世 界・・・。しかもある夫婦がネズミの内面を重視して自分たちの養子に決めるという、なんともハートウォーミングな童話のような物語だ。「要は見た目ではな い。中身である。血のつながりだけが家族の絆ではない」という、よくありがちなテーマで、ネズミも自分の身の小ささを生かして活躍し「個性重視」なメッ セージすら感じさせる。まあ悪くない。基本は子供向けで、ビジュアルもはでな色使いだけど、家の内装など、どこかしらクラシックな渋さもあって大人も楽し めるところがエライ。ネズミは全身CG製だけど、猫は体は生身、口パクだけCGという「ベイブ」式。
この猫たちの演技がすばらしい!飼い猫と野良猫との心のぶつかりあいシーンなど笑える。なぜか飼い猫は野良猫にゴマをするんだよね〜。「これだから飼 い猫はよ〜」とか言われたり。この動物演技の基礎をつくった「ベイブ」の偉大さを改めて感じた。

01年1月6日
ダンサー・イン・ザ・ダーク 満足度 ★★★☆
ひとりごと:ビョーク主演のミュージカル。なんと冒頭3分は画面真っ暗、その後は全編手持ちカメラで撮影され、随所に手のこんだハイクオリティなミュージ カルシーンが挿入されるという、攻撃的で挑発的な映画だった。「この映画をミュージカルにしよう」という発想がスゴイよね。普通じゃないよ。だって超ひさ んな話なんだもん。でも、自然にミュージカルシーンに突入しちゃうんだよね。美しいほどにひさんなシーンと軽妙なミュージカル(幻想)シーンがしっくりと 交わっていたよ。映画スタイルも普通じゃないけど、なんたってビョークの起用が普通じゃないね。なんなのさこの女。鬼気迫る演技とはこのことだ。120% 役に没頭してるのが客席からでも十分見てとれた。始めから終わりまでカメラはビョークのみを追ってるし(監督とこの女デキてんじゃないかと思うくらい)、 歌はビョークの自作自演だし、見てるうちに嫌がおうでもビョークの世界に引きずり込まれてしまう。そして
映画が終わってもビョークの世界からは帰してもらえないのだ!劇場を後にした客の足首には、上目づかいのビョークがずーっと絡み付 いていたはず。ほんと「ビョーク!ビョーク!!ビョーク!!!」な映画だった。ビョーク演じる母親が「自分は死んでもいいから息子に目の手術をさせたい」 と思うところがなんだかズッシリと重い。「自分と息子の生活」より「息子だけに幸福を与えること」だけを貫くところが純粋というか、頑固というか。B型? そもそも大金をお菓子の缶に入れてしまっておくのが大バカなのさ。銀行に預けろよ!銀行に!

00年12月27日
オール・アバウト・マイ・マザー(ビデオ)  満足度★★☆
ひとりごと:スペイン製、息子を亡くした母のドラマ。ま、「母のドラマ」というよりは、「女たちのドラマ」っつー感じか。息子が事故死してしまった母親 (年とった賀来千賀子ふう)を中心として、ニューハーフや女優や病気の少女など、世代&状況の異なる女たちの生きざまが描かれていてる。エイズ、同性愛、 ドラッグなどの要素をからめていて「現代的な女性像を描こうとしてるのか?」と思った。題材はハードだけど、ドラマとしては起伏がなくてちょっと退屈だっ たかなあ。「別れた男がニューハーフになっていた」という本来なら楽しいエピソードもあるけど、なぜか悲壮感たっぷりなフンイキなのだった。登場人物たち みんな号泣!う〜ん、誰にも感情移入できぬ。
まともな男が一人も 登場しないからなあ。この映画、完全に40 代女性向けであると言える。

00年12月21日
ダイナソー 満足度★★☆
ひとりごと:恐竜CG映画。CGというと「トイ・ストーリー」とか思い出すけど、そういうのとはコレ、ビジュアル的にちょっと違う。背景は実写で、CG製 恐竜と合成してるのだった。オールCGっつーわけじゃないんだね。CG恐竜の質感や動きはさすがに超リアルだった。が!リアルなのはそこんとこだけで、設 定や物語にリアルさは皆無。だってさー、恐竜が英語ベラベラしゃべるし、猿と暮らしてるし、人情あるし、
巨大隕石が地球に落ちても恐竜が絶滅するどころかアンタ、逆に繁栄してるし!草食の恐竜が団結して肉食恐竜やっつけちゃうしでもう・・・。テーマ が「アンチ弱肉強食」で、まあ子供向けの品行方正なディズニー製だからしょうがないか。ノリだけは「バグズ・ライフ」のようであった。ビジュアルのみがや けにリアルだから、なんか「リアルかリアルじゃないのかハッキリしてくれ」とちょっと思った。まあちょっとだけど。「グロテスクな恐竜の中身はミッキーマ ウス」、そう前もって心構えをしておけば楽しめたのかも。

00年12月20日
真夏の夜の夢(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:シェイクスピア劇を豪華キャストで映画化。えっ?これケネス・ブラナーが監督じゃないの〜?!物心ついた時からケネスのシェイクスピア映画し か見たことなかったから変な感じ。ケネスのほうがスタイリッシュに撮るかなあ。「ガラスの仮面」の劇中劇でしか知らなかったけど、コレ喜劇なんだね。
「ガラスの仮面」では妖精パック役は北島マヤだったけど、この映画では小汚いハゲおやじ だった!!全身泥まみれで取っ組み合いのケ ンカをするシーンなど、コメディちっくなシーンに随分役にたっているのがドラマ「アリー・マイ・ラブ」のアリー・マクビールだ(本名知らず。なんかケロッ グ・コーンフレークみたいな名前だっけ?)。彼女がこの映画を現代的にしてる超本人であろう。ほとんどキャラ(っつーか演技?)同じだもん、アリー・マク ビールと。この古典を見やすくしてくれていて、私には好都合な女であった。ただ共演のミシェル・ファイファーと顔のつくりがカブりぎみ。たぶん昔なら大笑 いするシーンも続出だ。昔ならね。妖精の王様役は、最近の私のツボにはまってるルパート・エベレット。髪を前におろし、ファンタジックな半裸の衣装に身を 包んだ彼の姿はまさに、森園みるくが描くレディコミに登場するセクシー・ガイそのものであった!!(こんなまとめでいのだろうか・・・)

00年12月19日
アラン・スミシー・フィルム(ビデオ) 満 足度★
ひとりごと:ハリウッド映画の監督が、自分の作品に不満な時に使う共通の偽名「アラン・スミシー」を題材にした業界もの。ハリウッドの裏側を赤裸々に大胆 に描いてくれていればおもしろかったのだが、どうもウソっぽくて生ぬるい出来だった。ほんと、あんまりつまんなくて意識が遠のくことしばしば。一応、大物 のシルベスター・スタローン、ウーピー・ゴールドバーグ、ジャッキー・チェンが実名で出てはいるけど、使われ方がちょっと疑問。高級車にブロンド美女をは べらせたタキシード姿のジャッキー(言っとくけど本人役)が映画会社にわがままを言うシーンなんてまったくリアリティないと思うんだけど。なんかそういう ことしなさそうじゃん?ジャッキー。しかも、
大物3人まとめて合 計登場時間5分程度とはさびしい。おまけで ビリー・ボブ・ソーントンが20秒ほど出てるのが唯一「おおっ?!」と思ったところ。アラン・スミシーという名の映画監督が主役で、「偽名を使いたいけ ど、偽名にしてもアラン・スミシーになっちゃう。どうしよう」というアイデアはまあまあおもしろいのに、うまくいかなかったようだ。この映画こそ監督名を アラン・スミシーとクレジットするべきであろう。

00年12月14日
ホワット・ライズ・ビニース 満足度★★★
ひとりごと:ハリソン・フォード&ミシェル・ファイファーによるスリラー。思った以上に枯れた印象の映画だった。中盤までは
「熟年夫婦の性と悩み」が話の中心だったから「霊はまだか!」とややイライラした。霊は出てきても、そんなに出番はなかっ た。「心霊もの」っつーよりは「ビックリもの」といったほうがよい。「くるよくるよ〜3・2・1ドカーン!」みたいな、お約束的ビックリシーン続出だ。あ あでも、わかっててもビクッとしちゃうんだよね〜。「おどかすなよ、犬!!」みたいなさ。ホント今まで映画で犬や猫にどれだけおどかされたことか!・・・ まあよい。監督ロバート・ゼメキスが「ヒッチコックを意識した」という終盤はたしかにシチュエーションや音楽や間がそれっぽくて興味深い。と同時に地味と も言える。スリラーとしてはかなりクラシカルというか、正統派だ。いたるところでゼメキスならではのSFXが見られるけど、あんまりよく出来ているため、 注意して見ないと気付かない。スタイリッシュさもないし、若者にはつらい映画であろう。

00年12月13日
ピッチブラック 満足度★★★
ひとりごと:B級SF、エイリアンもの。有名な役者はひとりも出てないけど、そのぶんSFXはちゃんとしてるし、退屈しないようにサクサク展開するし、娯 楽作品としてなんか好感が持てる。映画的なアイデアは乏しいけど、ありがちな定番エピソードのみを次々とくり出し、かなり直球勝負な印象。これだけ直球だ けなのに、最後まで客の興味をひくのはなかなか大変なこと。ほめてあげる。定番エピソードには「羊たちの沈黙」「レオン」「ジュラシックパーク」「ディー プ・ブルー」などを感じたけど。出てくるエイリアンの最大の特徴は、「翼を持ち大群でビュンビュン飛ぶ。CGで」ということだろう。そりゃあもう、夕方の コウモリみたいにスゴイ早さで。これはCG技術が発達した今だからこそできること。とても新鮮だった。
21世紀型エイリアンっつー感じなのだろうか。エイリアンによる殺りくシーンはバイオレンス色がうすくてやや不 満。でも子供をバンバン殺しちゃうのはイイ。エイリアンと戦う登場人物は商人から囚人、はたまた宗教家までいろいろ。しかも女子供までいるから、まさに凝 縮された人類という感じ。「アタシたちは人間よ!共食いするエイリアンじゃない!助け合うのよ〜っ!」っつーテーマなんだろうな。わかりやすくていい。

00年12月12日
デッド・オア・アライブ犯罪者(ビデオ)  満足度★★
ひとりごと:竹内力(!)と哀川翔(!!)共演のバイオレンスもの。ハリウッド大好きのこの私がなぜに「Vシネマの帝王・竹内力」の映画なのかというと、 ある人に強く勧められたから。その人は「映画史上類をみないラストシーン!!」とかなりおアツいご様子だった。途中はまったくおもしろくなくて、中だるみ の極みだけど、たしかに最初と最後は、なかなかいい意味でハメをはずしてて悪ノリしててイイ感じ。とくに冒頭部分は激しい音楽に下品な映像がからみあい、 舞台である新宿歌舞伎町のフンイキとベストマッチ。新宿の知ってる場所が次々登場して楽しかった。「ここ知ってる、ここ!」っていうさ。日本の映画はこう いう楽しみがあるよね。ロケもなんか隠し撮りしてるような、ナチュラルな感じ。新宿ロケ部分は下品さとナチュラルさがあってよかったかなあ。黒いコートと サングラス姿でショットガンをブッ放す
竹内力の姿ははまさに歌舞 伎町のキアヌ・リーブス!足の長さはキアヌ を超えてるぜ〜!

00年12月6日
マイ・ハート,マイ・ラブ(ビデオ) 満足 度★★★
ひとりごと:豪華キャストによる、数組の男女カップル・エピソード。脚本は悪くないけどノリが悪い。ノリは悪いが2時間でよくまとめてある。ビックリなの はこの映画のセレブ度の高さ。よくこれだけ集めたなあと思うほどの豪華キャストだった。ショーン・コネリーとジーナ・ローランズが夫婦とは!アンジェリー ナ・ジョリー、ライアン・フィリップ、マデリン・ストウ、デニス・クエイド、ナスターシャ・キンスキー、「X−ファイル」のスカリー、「ER」のグリーン 先生まで出てる。どうなってんのさコレ。しかもみんな適役であろう。とくに、「X−ファイル」のスカリー部分とアンジェリーナ・ジョリー部分のエピソード はまあまあの出来。最後はなんと全員そろっていろいろと…。全員そろうところが大オチ。こんなオチあり〜?こいつら全員そろうとマジで濃いよ。濃いけどな んかお得な気分。ちょっとした
セレブ・バーゲン状態だ。ちょっとしたユニクロ感覚におちいったよ。

00年12月5日
シャンドライの恋(ビデオ) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:ベルナルト・ベルトリッチ監督、一組の男女による恋愛映画。20世紀最後の珍作「M:I‐2」の美女(??)役サンディ・ニュートン主演だ。 「M:I‐2」ではハリウッドのクールな女をきどっていながらも、ひとかけらの華も感じさせてくれなかった彼女。今回のは、けなげな感じの役だったから、 その「幸うすい印象」にぴったりだ。主婦が不倫に走るかどうかという単純な話だけどさ。いやーさすがは腐ってもベルトリッチ、彼の
映画センスが大爆発してたよ。始まって20分主要キャストにセリフなし。男と女が初めて交わす会話が初セリフ とは気がきいてる。男はピアニストなので音楽はそのピアノ一本、イタリアのロケ地も手伝って情緒があってよい。スナップ的映像をちょいちょいっと並べてつ ないでサクサクッ手際良く進行させていて、思わず「アンタうまいっすね、ベルトリッチさん!」と言いたくなってしまった。音楽と映像の一体感もあってなか なか心地よい。女が着てる服も安そうだけど自分に合ったものをチョイスしていて好感が持て、しよちゅう着替えるからなんか若々しさもかもしだされている。 「ラスト・エンペラー」がデカい金縁の額に入った油絵だとしたら、「シャンドライ」は小さな木製の額に入った水彩画のような、さらっと品良くまとまった感 じ。なんというか、映画のスタイルがいいのさコレ。ラストもバッサリ終わって、「うぅ〜んウマイっ。ごちそうさん」と思わせる。あやうくアンタのこと忘れ ちまうとこだったぜベルトリッチさんよ。

00年12月2日
ナインスゲート(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:本の探偵ジョニー・デップが悪魔の書の謎をさぐる。世界に3册存在するという悪魔の書。3册は一見同じように見えるけど、挿絵の一部に相違点 が・・・。なんだかとってもおもしろそうだ。オカルトちっくではあるけど、いかにもなホラー映像はないし、あくまでミステリーであるというポジションを貫 いていて大人な感じ。子供にはつまんないだろうなあコレ。デップの役柄は、酒もタバコもやって、女も機会があればいただくという、なかなかあこがれる設 定。しかも全編フンイキがハードボイルドタッチで男心をくすぐるね。物語は悪魔の書に隠された秘密をを追ってヨーロッパの国々を渡り歩くんだけど、途中で 殺されそうになったり謎の女に助けられたり、
なんか「サント リー・ミステリー大賞」の2時間ドラマを見てるみたい。殺される人もたくさんいて、中には舌を出せるだけ出して死んでる方も。う〜ん、リアルなんだかどうなんだか。おもしろ いけどね。で結局、知りたいことは何ひとつ教えてくれないままラストシーンへ。せっかく長い時間見てやったのにこれかよ〜。ま、全部謎を明かしてしまった らファンタジーになっちゃうけどさ。

00年11月30日
2番目に幸せなこと(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:マドンナ主演、愛と友情の物語。まあマドンナ主演とはいうものの、どっちかっつーとルパート・エベレットが主役みたい。マドンナはシングルマ ザー、ルパートはその親友のゲイ役だなんて、そんなキャスティングあり?そのまんまじゃん設定。でも見はじめて思った。
この設定は悪くないとね。ルパートがとてもイキイキしてる。いつも半裸で「ザ・ゲイ」っつー感じ。普通にふる まってりゃいいんだからきっと演技も楽だったに違いない。いや、なかなか面白い男である。こうして見るとルパートはまだまだ使えるような気がしてくるな あ。物語の前半は「あたしシングルマザー!一緒に住んでる親友はゲイなの。どう?こんな生き方?」っつー「さわやか系・生き方提案」みたいなフンイキだっ たけど、後半は2人とも不仲になって裁判とかやっちゃってかなりドロドロなドラマしてた。「生き方提案」だけにしておいてもよかったと思うけど。終わり方 は超さみしい。物語的にちょっとルパートがかわいそうだったかなあ。タイトルはいいね。タイトルの意味がさみしくていい。

00年11月23日
エドtv(ビデオ) 満足度★★★☆
ひとりごと:私生活を生中継するとゆーテレビ番組に関わる人々の人間模様。これ監督ロン・ハワード。業界もので、大勢人が登場するドラマをサクサクと表現 するのがウマい人。実はけっこう好き。それになんか、私が子どものころ思い描いた「アメリカのさわやかな風」が吹いてるんだよね、映画に。「正統派アメリ カ映画」っつー感じがするのさ、いっつも。今回のもいいね。まあテレビ業界ものなんだけど、その中で操る者と操られる者、ハタから見てる一般大衆、それぞ れの醜いところが「明るく軽快に」描かれていてよかった。この「明るく軽快に」っつーところがいいところさ。「アメリカの風」さね!主役の男は、まぬけで 不器用だけど気のいい奴。マシュー・マコノヒーが演ってるんだけど、びっくりするくらい超ナチュラル!まったく肩に力が入ってなくて演技じゃないみたい。 ホントにこういう奴いるいる〜って感じだ。
ひとかけらもスターの オーラが出てません(ホメ言葉)。ひょっと して天才(あるいはマジでバカ)?なんか賞やってもいいんじゃない?マシューの兄貴役にはウッディ・ハレルソンとは、誰?このキャスティングしたの。どう もありがとうって感じだ。この二人が兄弟役で出てるだけですでに成功の香り。話はいろいろあって結局「人の不幸は蜜の味」とゆー不変なテーマにたどり着く のだった。それと「エンターテイメント業界批判」もピリッと少し。こういうのを見てすぐ「ああ、ボロは着てても心は錦でいたいもんだぁねぇ〜」と思ってし まう私は一般人ですか?

00年11月22日
ロミオ・マスト・ダイ(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ジェット・リー主演の青春アクションもの。ああ、ハリウッド映画なのにアジア人ジェット・リーが主役で、アジア人なのに屈強な黒人バッタバッ タ倒してもう大活躍。ほんとに画面のいたるところに「歓迎ジェット様!ハリウッドより」の垂れ幕が見えるようだよ。ジェットいいとこだらけで、
なに?これ「ジェット様接待映画」?まあたしかにカンフー、銃を使わず敵を倒すから、今のハリウッドが求めるアクション・ジャ ンルのひとつだよね。エキゾチックでビジュアルいいし。最近ハリウッド的カンフー映画をよく見かけるけど、どれもアクションがバラエティにとんでて興味深 い。今回も、フットボールは取り入れるし、しまいには火や水までカンフーの一部にしてしまうという幅の広さ。リーは女性には暴力を振るえないという紳士な 奴なので、女の敵には自分のガールフレンドをヌンチャクみたいに振り回してブンなぐるのだ。おもしろいけど、なんだかんだ言ってオマエ結局ブッ殺してるん じゃん、敵の女。まあいいけど。ラブシーンはひとつも見当たらず。必要とされてないんだね。かわいそう。リーの髪型と服装がダサすぎなのが気になる。あ と、リーの顔、私の実家の近所にあるクリーニング屋の息子に瓜二つなところもちょっとね…。

00年11月21日
ファントム(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:ベン・アフレック主演のSFスリラー。
またベン・ア フレックかよ。いったいどれだけ仕事すりゃあ気がすむのやら。しかし、ベンの出演する映画のジャンルはモノの見事にバラバラだな。今回のはB級テイストあふれるスリラーだった。ま あB級って言ってもスキは少なく、どことなく硬いしっかりした印象があって、金がないとチープに見えるSFX部分も最小限におさえていて、いい作品を作ろ うとするヤル気マンマンな感じがただよってる。そこはホメてやるべきであろう。ま、ヤル気のほとんどはカラ回りしちゃってるけどさギャハハッ!これ見て て、昔あったカイル・マクラクラン主演の「ヒドゥン」てゆーSF映画を思い出した。あれもエイリアン自体の描写シーンはほとんどなくて、人や犬に寄生する という形でエイリアンを表現してた。なかなか上手いやり方だ。この「ファントム」もまさにそんな感じ。得体の知れない怪物が、人や犬に入っちゃったりして さ。本当なら「怪物入り犬」は見ててゾッとしなきゃいけないけど、まったく怖くなかった。むしろかわいかったよ。演出が足りんなあ演出がギャハハハッ! (今回は邪悪毒舌キャラで攻めてみました)

00年11月17日
チャーリーズ・エンジェル 満足度★★★
ひとりごと:70年代、一世を風靡した美女 アクション・ドラマの映画化。なにかこう、突き抜けたものがある映画だった。ストーリーなし!気の効いた愛のセリフや、一応探偵ものなのに巧妙なトリック も一切なし!す〜べ〜て〜コスプレ!またはなぜかカンフー!そりゃあもう気持ちいいもんです。完全に遊び半分な、それは「チャーリーズ・エンジェル」っ つーよりは「金をかけたチャーリーズ・エンジェルごっこ」なのだっ!!3人の美女がカンフーの合間に見せる決めポーズも変だけどなんかカッコイイ〜ッ。そ の姿はまさに、2000年によみがえったアホアホ・エロ菩薩!私は思わずありがたくて手を合わせたよ。そして、できることなら美女 3人に蹴り飛ばされたかったね。敵役にはなんとケリー・リンチ。すっかり小柳ルミ子ふうババア臭がかもしだされている。よく見ると三田佳子ふう貫禄ババア 臭までうっすらただよっているではないか。しまいにはキャメロンにボッコボコにされて・・・。なんか寂しかった。キャメロン・ディアス好きの私としては、 久々にキュート&コケティッシュ風味の「ディアス節」を堪能。最近「エニイ・ギブン・サンデー」や「マルコヴィッチの穴」とかの普通の映画(?)ばっか だったから、うれしかった。もうおなかいっぱい。キャメロンの動く写真集的な見方もできるし。まあ思ったよりも、お色気はやや少なめだったけどさ。ホーム パーティなどで、これのビデオ流しておいたら、なんか楽しいかも。パーティグッズとして。

00年11月15日
TATARI タタリ(DVD) 満足度 ★★
ひとりごと:ロバート・ゼメキスが作ったホラー専門映画プロダクション「ダークキャッスル」第1回作品。前に見たヘッポコ・ホラー映画「ホーンティング」 に似てる。ちっともこわくないホラー映画っつーことだ。あと共通してるのはデジタル色が強いってとこかなあ。合成や化け物がいちいちデジタルしててキレイ すぎる。キレイにまとまりすぎてて、素っ気なくて逆に安い仕上がり。フィルムっつーよりVTRみたい。「ホーンティング」にはキャサリン・ゼタ=ジョーン ズ様が出てたぶんだけまだマシだけど。ほんとオドロオドロしさはゼロだね、廃虚の病院が舞台なのに。それに、
物語中の数々の問題がひとつも解決することなくジ・エンドとは。ま、それはそれで逆にすがすがしいけど。これ、昔の映画「地獄へつづ く部屋」のリメイクらしく、DVDには「新旧映像比較」なる特典映像が。これはまあまあ興味深く見させていただいた。リメイクものって、新味(CGや今ふ うなグッズ)を取り入れようとするじゃん?なんか取り入れすぎて、今だけにしか通じない薄っぺらなものになるパターンが多いと思う。

00年11月14日
マン・オン・ザ・ムーン(DVD) 満足度 ★★
ひとりごと:実在したコメディアン、アンディ・カフマンにジム・キャリーが扮する。このアンディ・カフマンという男、テレビ業界あるいはエンターテイメン ト業界の風雲児であったということは十分にわかった。なんたって彼の企画出演するテレビやステージの、ハプニングというハプニングは全部ヤラセなんだも ん。ついには放送中のテレビ画面のチラツキまでわざと作っちゃうんだから。それて、家で見てる視聴者をだますってんだから。それが面白いってんだから、 しょうがない。そういうセンスの持ち主なんだから。コメディアンっつーよりはアーティストぽい。私はちっとも面白くなかったけどさ。すべて寒いギャグだっ たよ。ほんとクスリともさせてくれなかったね。
これアメリカ人が 見たら面白いの〜?致命的なのはジム・キャ リーはジム・キャリーにしか見えないってとこ。架空のキャラクターを演じるならまんがみたいで楽しい奴だけど、アンタ、実在の人を演じちゃダメじゃん?の めりこめないよ映画に。まあ、芸が達者だっつーことは痛いほどわかったけど。痛いほどね。もういい。もうわかったからジム。

00年11月10日
スペース・カウボーイ 満足度★★★
ひとりごと:老人による宇宙パニックもの。これクリント・イーストウッド監督作。なのにローランド・エメリッヒ真っ青のハリウッド的娯楽作だった。「こん なアッケラカンとした映画も撮れるんだイーストウッド」と感心した。なんたって、おじいちゃん4人組がNASA公認でスペースシャトルに乗って宇宙へ行 き、地球を救う仕事しちゃうんだから。ジジイが宇宙へ行くまでの過程は「アルマゲドン」とたいして変わらない。途中、全裸で身体検査のシーンがあったけ ど、女医登場に股間を隠すジジイの中で、ドナルド・サザーランドだけ隠さず堂々と、むしろイキイキと女医にアピールするところが笑えた。この他、なんと NASA内でのロマンスもジジイには用意されていて「心はいつまでも不良少年」っつー感じだ。シナトラの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」が流れる (宇多田ヒカル版しか知らなかった。陽気な歌なんだね)ラストシーンは「心は死ぬまで不良少年」っつー感じで、ジジイのロマンチシズムも極まってフィナー レ!。普通、宇宙ものだと、SFXによる爆発シーンや大事故シーンなど視覚的なものを目玉とするけど、コレはそんなものには一切頼ってない。宇宙のシーン でも
常にジジイの心意気がメインテーマと感じさせるところが大人。

00年11月7日
グリーン・デスティニー 満足度★★★★
ひとりごと:アン・リー監督作、中国の時代剣劇。アン・リー…。最近じゃハリウッドで「アイス・ストーム」とか静かな映画を撮った人。この「グリーン…」 も始まりはおっそろしく静かに始まる。それはもう低血圧OLの朝のようにまったりとしたドラマで、「ああ、なんかアン・リーだな」と思った矢先、唐突に超 ハイテンションなアクションがおっぱじまるのだった!さっきの低血圧OLに頭から熱湯をぶっかけたような、急激な展開にド肝をぬかれたよ。しかもそのアク ションがすばらしく、ワイヤーでどいつもこいつも飛ぶ飛ぶ!スーパーマンかスーパーサイヤ人並みに、完全に無重力状態だ。アメリカ人のバカなガキがこれ見 たら「チャイニーズはみんなスカイをフライできるんでちゅね〜」って思うんじゃない?アクション剣術シーンは度々登場するけど、同じパターンのものは一つ もなく、キャラクター特性を活かし(ほんとに小娘からババアまでマッハ速度で手足を動かして超カッコいい)、シチュエーション&演出はアイデアと発想にあ ふれ、大胆なくせに安っぽさは皆無。むしろビジュアル的な美しさと、ストーリー補助の役目も兼ね備えて、上品で、知性さえ感じられる洗練された印象を与え るところがスゴイ。
ほんと100点満点、完璧なアクションシーン だった。私はうれしくて見ている間ずっと微 笑を浮かべてたよ。小娘と熟女というダブル・ヒロインによる恋愛ドラマ部分もなかなかに繊細でドラマチックで悲劇的で、ご婦人がたも大満足のはず。中国時 代劇のイメージって「過剰な演出、デフォルメしすぎのキャラクター、派手すぎの音楽・衣装…」っつー大味な感じだったけど、これは全く逆の感じ。ほんとに 「大胆で洗練」という言葉がぴったりのアクション映画だった。

00年11月2日
ダブル・ジョパディー(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:同一の犯罪では2回有罪になら ないというアメリカの法律を物語にとりいれたサスペンス。ま、要するに、「夫殺しの罪をきせられ投獄される妻、しかし夫は生きていた。出所した妻は夫を殺 しても無罪」っちゅーわけさ。ここんとこの設定はおもしろい。先に刑務所、後で殺人、っちゅーとこがね。物語もソツがなく展開も早いから、脳みそ真っ白に して楽しめる。「夫への復讐」&「息子奪回」が主役の女の心のテーマだから「ザ・主婦」っちゅー感じだ。「女ののど自慢」に出てきそうだ。ま、ごくごく普通のハリウッド映画だけどさ。ラストはノーテンキすぎて気に入らないけど。 そもそも主演のアシュレイ・ジャッドは笑顔とムッとしか顔の落差が激しく、表情の変化が大きいエンターテイメントな女優。こういう「最初しあわせ、次に刑 務所、出所後復讐」みたいなストーリーにはもってこい。共演のトミー・リー・ジョーンズはまったく目立ってなかったから、この映画、アシュレイ自身のプロ モーション・フィルムとして最適なものになった。

00年11月1日
NYPD15分署(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:チョウ・ユンファ&マーク・ ウォルバーグ共演の刑事もの。チョウ・ユンファ扮する不良刑事のもとに若手のまじめなウォルバーグが赴任してきて、このまったく違うタイプの2人がいつし か絆を深めて感動のラストへ・・・、となるはずだったのだろう。あいにく感動はしなかったよ。「いつしか絆が深まっていた」の理由になるナイスなエピソー ドがないんだもの。「いいな〜」と思うシーンがない、まったく。だから、おっそろしく退屈なのだった。せめてアクションシーンくらいは楽しませてくれれば よいものの、キレがなくアイデアもとぼしい。「だれかジョン・ ウーを連れてきてくれ!今すぐに!」と叫び そうになったよ。ま、とりあえずチョウ・ユンファだけはちゃんと自分なりに仕事をこなしてたのが唯一の救いであろう。一人で迫真の演技をしてたよ。たった 一人でね。娼婦役で工藤夕貴あたりが出ててくれれば、見どころがあったのに。

00年10月27日
インビジブル 満足度★★★
ひとりごと:ポール・バーホーベン最新作の透明人間物語。CGの使い方が目新しい。人間を細胞レベルで透明化させるとは、科学っぽくてホラーっぽくて得な 使い方だ。得に前半の「半透明ゴリラ」のビジュアルはインパクト大。「透明ゴリラ実験」をビデオに撮ってエラい人に見せて報告するシーンがあったけど、こ このビデオ映像はザラザラしててナマナマしくてさらによかった。CGによるツカミが成功したあとは超シンプルな殺りく劇に早変わり。まずは、自分の住む部 屋の窓から見える美女の部屋に侵入するとは
男臭い!窓からのぞく美女の部屋ほどあこがれるものはない(女湯でも可)。こ こんとこは一応言っとこうかな・・・、「うらやましい!」と。唯一のナイスなエピソードであろう。それをかわきりに、透明人間が殺す殺す!すごいスピード で犬だろうが人だろうが皆殺しさ。ただひたすらに殺してゆくのだった。あれを思い出した。殺人サメの映画。「ディープ・ブルー」。サメを透明人間に置き換 えた感じ・・・。以外とエロもバイオレンスもうす味。後半、普通のモンスター・パニック・ムービーになっちゃったところがやや寂しい。

00年10月16日〜22日

★たまには旧作を見てみよ うキャンペーン週間★
ぬわーんちゃっ て。仕事ガラみで旧作ビデオを数本見る(っつーか全編早送りor部分的にだけど)ことになっただけ。きっちり見たわけじゃないから満足度は省略。



ファイト・クラブ
ひとりごと:ブラピと同ポジ ションにいるアクター、ジョニー・デップやキアヌー・リーブスは、出たくない映画において「いやいややってます周波数」が出まくりだが、ブラピに関しては それがない。たとえ珍作「ジョー・ブラックをよろしく」ですら「やる気まんまん周波数」が出ているのだ。よって、ブラピ映画は手抜き感が薄く、ブラピ自身 の印象をも強いものにする。ナルシスティックさの副作用が意外にも、「映画の満足度」を上げる効果になっている。この点においてはホメてやるべきなのかも しれない。

クリムゾン・タイ ド
ひとりごと:初見のころはまだ 誰も気にもとめてなかったが、今、ビデオのパッケージを見ると「製作ジェリー・ブラッカイマー」印が!まあ、それは別として、コレはおもしろいね。キレが あるしコクもある。ウマいビールのような映画だ。ジーン・ハックマンとデンゼル・ワシントン、この2人はハリウッドスターだと知っていながらも、その演技 にグイグイ引きこまれ、物語の虜になってしまう。怒鳴り散らしながらケンカしたりすると、ホントにこっちまで緊迫してしまう。そんなハリウッド・マジック を堪能。話が通じなさそうなオヤジ、ジーンとマジメで正義感の強そうなデンゼル、そんな2人のイメージ&持ち味が活かされてるように思う。

エアフォース・ワ ン
ひとりごと:あいかわらず、大統領とファーストレディが協力してテロリストを血祭にあげるところは笑える。なぜにこんな二人が、戦闘のプロ、テロリストに 勝ってしまえるのか?!しかもブッ殺すんだからなあ〜。ウイリアム・H・メイシーが出てた。忘れてた。
ボディガード
ひとりごと:人には言えぬが実 は好きな映画。今となってはケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン共演の華々しいハリウッド映画だなんてホント昔話。時代の流れは早いものだ。コ レの特に好きなシーンは最後のほう、ホイットニーが暗殺者に狙われたとき、ケビンが身をていしてかばったところ。そこでホイットニーがガッバァァァ〜ッと 口を開けて倒れこむところ。なんかホイットニー、まったく演じてない汚くてイイ顔してるんだよ。女優じゃできない顔だね、ありゃ。天然の顔をしてるんだ よ、天然の。そこがなんか、ウソだけどホントっぽくてよい。

スタンド・バイ・ ミー
ひとりごと:おどろいたのはレ ンタル屋3軒目でやっと空いてるのがあったこと。いまだにバンバンとレンタルされているのだった。まあ、わかるけどね。そもそも私が映画好きになったのは この映画を見てからだったっけ…。あの頃の私は目上の者への口のききかたも知らず…まあよい、そんな昔話は。このリバー・フェニックスはハンパじゃない ね。子供なのにおっそろしくイイ味のオーラが出まくってるよ。ほんと、カリスマ子役だよね、この時代の。他の子役も子供なのにホントにイイだしがでて…。 メガネかけてる子なんて「なんだコイツは〜」って思うくらい味がある。いい意味でアメリカっぽい。映画のことまったく知らなかった頃のわたしを虜にしただ けのことはある。たしかにこの映画、「アメリカ風味」を味わいやすい映画であった。

恋愛小説家
ひとりごと:犬が超〜かわい い。ヘレン・ハントはかわいくない。初見の時には気づかなかったが「スクリーム」で死んで「スクリーム3」でビデオ出演した奴が出てた。ちょっとだけ。 へー。
ルームメイト
ひとりごと:公開当時はハヤリ のサイコスリラーものが次々と製作されたっけ。ネコもしゃくしもブライアン・デ・パルマもマーティン・スコセッシですらもサイコスリラーを撮ったあの 頃…。コレもそんな一本。ジェニファー・ジェイソン・リーこわすぎ!超こわい。当時はまだ若かったろうに脱ぎっぷりもよく、友達の彼氏を寝取ったりするき わどいシーンも体当たりでやってて、そういう意味でも超こわい!なんだよこの女は。このジェニファーを見るだけでも十分価値がある。もとがとれる。「女2 人組のどっちかはハズレ」という私が以前から抱いていた公式にもぴったりハマるんだよね。おぉ〜こわいこわい。

13日の金曜日
ひとりごと:最初っから最後ま で早送りで見た。ひょっとしてケビン・ベーコン出てる?20年くらい前の映画なのにすでに映画に出てるとは、オマエはいったい何歳なのだ。映像が古くてザ ラザラして、それだけでなんか気味が悪い気分。古い映像っつーのは独特なこわさをかもし出すものだ。戦時中のフィルムとか、音がなくてもなんかこわい。そ ういうの、お盆とかにテレビで放送されたりすると、これまたこわさが倍増。子供のころ昼にやってた番組「あなたの知らない世界」、これ今、そのまんま再放 送したらかなりこわいんじゃないだろうか。

レナードの朝
ひとりごと:その昔、私が目を つけた女優ペネロープ・アンミラーが出てる。名前がいいよね。なんか「どういうことだい?ペネロープ」とか、そういうセリフみたいな言葉がよく似合う。ど ことなくレトロな響きもあるし。そういや彼女、このあいだ「レリック」なんてゆーモンスターパニックムービーに出てたっけ。今なにしているのやら…。

理由なき反抗
ひとりごと:こんなの見ちゃっ た。しかも全編早送りで。「ラヴ・ハリ」の中ではもっとも古い映画であろう。40年くらい前の映画?街並みや自動車は時代を感じさせるデザインだけど、男 の服装や髪型は今とあんまりかわらないかなあ。フシギなもんだ。

若草物語
ひとりごと:なぜかタイトルの 枕詞に「ウィノナ・ライダーの」とある。まあよい。出演者が超豪華でびっくりだ。しかも皆、適役であろう。ウィノナの姉妹にクレア・デーンズ、キルスティ ン・ダンスト、母親がスーザン・サランドンとは、なんとまあ派手な親子か。隣の家にはクリスチャン・ベールが住み、その家庭教師はエリック・ストルツだ。 ウィノナは後にガブリエル・バーンと結婚するから、ただですら派手な家族が、よりいっそうド派手な家族にふくれあがるというすんぽうだ。キルスティンの成 長後の役はなんと、「リバー・フェニックス最後の女」ことサマンサ・マティスにバトンタッチ。…彼女だけが地味であった。


00年10月11日
X−メン 満足度★★☆
ひとりごと:人気アメコミの映画化。監督がブライアン・シンガーっつーとこが疑問。ミュータントという疎外された人間を描けそう、ということで声がかかっ たのだろうか。その割には人間を描ききってないような。しかもブライアンの映像にはアクがなく、アメコミ映画には必要不可欠なビジュアル的インパクトがな いのが最大の弱点。かといって「バットマン&ロビン」みたいになっちゃっても困るし、CG絵巻と化した「スポーン」みたいになっても「あーまたか」と思っ てしまうだろうしね。「地味だけど、まあこんなもんか。あの派手な原作をこんなに地味なハリウッド映画にしちまうのは、ある意味スゴイのかもしれないし。 個性的といえばそんな気もする」と思ったよ。でも、内容的にも視覚的にも踏み込みが足りないという印象はぬぐいきれない。一般の者に感想を聞いたところ 「派手なシーンがなくて、まったくおもしろくなかった。
ゴレン ジャーでいうアカレンジャーが存在しない。話 も途中で終わってる」と不満タラタラであった。私はそれを笑いながら聞き、胸に手をあて「納得」と答えるのだった。

00年10月9日
鬼教師ミセス・ティングル(ビデオ) 満足 度★★☆
ひとりごと:「スクリーム」の脚本家ケビン・ウイリアムスン初監督作。お得意の学園ものだ。こんどはサイコ教師のご登場。もうこのミセス・ティングル、悪 くて最高。ふだんは冷酷で、相当の毒舌家。生徒に縛られ、弱い立場になると、ネコなで声による巧みな話術で生徒を丸め込むあたりは超ズル賢くて、笑えるく らいに悪の華が咲き乱れている。校内では毛嫌いしている○○○と実はデキてるという設定も豪快。なかなかのナイス・キャラであろう。この1作で終わりにす るのがもったいない。ケビンの演出はまったくパッとせずキレもなくてイマイチだが、さすがは自称天才脚本家、学生生活の日常のほんの些細なエピソードをこ こまでふくらませ、人物像をデフォルメし、オチをつけ、(スキだらけだけど)まとめあげる能力はなんだかアッパレに思えてきた。登場人物も少ないのに。た ぶんこの脚本家、このジャンルにおいては無限に話をつくれる人なんだろう。質より量・・・、それはそれで認めてやる。


00年10月4日
ベリー・バッド・ウェディング(ビデオ)  満足度★★☆
ひとりごと:キャメロン・ディアス&クリスチャン・スレーター共演の犯罪コメディ。キャメロンの地位を不動のものしにた「メリーに首ったけ」は「さわや か・ギリギリ・エロティック・コメディ」だった。コレは「犯罪・悪趣味・ギリギリ・コメディ」といった感じで、連続殺人とコメディをミックスさせてるとこ ろが変わってるとこ。良く言えば「野心作」。でも、おっそろしく強引な展開なのだ。別に人殺ししなくていいところでもバンバン殺しちゃうし、ふつう怪しま れて捕まるだろう、と思うようなフに落ちないところもいーっぱいだ。
笑えそうでいて実はかなり引いてしまう。また悪趣味きわまりないラストも笑うに笑えない…。カワイらしいパッケージにだまされてレンタルするとびっくりするで あろう。まー意外に出番の少ないキャメロン出演シーンだけはおもしろく見れたけど。

00年10月3日
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(ビデ オ) 満足度★★☆
ひとりごと:老人になったキューバ音楽の名手たちが集まって開いたコンサートのドキュメンタリー。音楽ものだ。これを見た者からは「劇場で見たほうがよ い。音楽ものだし」と言われたが、秋の夜中に一人ビデオで見るのもまた一興だった。どの曲も哀愁&異国情緒がありすぎでトリハダがたった。「ああ、秋の 夜…」という感じだ。バンドメンバーのプロフィールなんかは「どこで生まれて、いつまでどこそこで暮らし、おやじの職業は…」なんていう超シンプルなイン タビューなのだが、みなジジイババアなので、見てるこっちのほうが「ああ、きっと若い頃は苦労したんだろうなあ」と、
勝手に頭の中が「哀愁増幅モード」になり、なんの仕掛けもないくせに、勝手にジーンとさせてしまうとゆー卑怯な映画。年より たちの顔のシワからスゴい量のいいダシが出てる。勝手に無意識ににじみ出る「老人力」に圧倒されっぱなし。普通、映画見るときに酒など飲まぬが、このダシ をツマミに一杯やりたくなっていた。

00年9月28日
マルコヴィッチの穴 満足度★★★☆
ひとりごと:入るとジョン・マルコヴィッチになれる穴をめぐる男と女の物語。←って何なんでしょう・・・。だって説明しにくいんだもの。もう、おっそろし く複雑で難解な映画だったよ私には。途中で考えるのを放棄してしまった。今も放棄してる。今のところ「男の内側を描いた、男のための映画」と、かるーく解 釈してるけど。この監督ほんとに30歳?!スゴイ人もいるもんだ。
マ ルコヴィッチ使いホーダイじゃん。これだけ やらせてもらえればマルコヴィッチも本望であろう。この映画を見た者は「マルコヴィッチ!」と叫ぶと聞いたが、なるほどその気持ちはわかる(例のシーンで は場内爆笑だった)。とりあえず私も風呂場で「マッ、マルコッ、マルコヴィィィッチ!」と叫んでみた。叫んどいた。ジョン・キューザック、キャメロン・ ディアスandチャーリー・シーン(!)も普通の監督じゃ絶対やらせないような、イメージとはマ逆のキャラクターをやってて楽しかった(チャーリー・シー ンやボールドウィン兄弟はチョイ役にかぎるね〜!)。この一作でもてはやされたキャスリーン・キーナーが全く好みじゃないのがツライところ。設定の割にみ んな演技はマジなのが笑える。全編どこかしらオカシイのが不思議な味わい。猿には泣かされた。「セクシャル・不思議の国のアリス」という感じ?こういう夢 見そうだもん。

00年9月27日
17歳のカルテ 満足度★★★
ひとりごと:ウィノナ・ライダー主演、精神病棟での少女の成長物語。いやー劇場の客、90%が女性だった。しかも満席(しかも皆、物音ひとつたてないお行 儀のよさだ)。これはウィノナ人気によるものと考えてよいのだろうか。たしかに、あの短髪は日本人ウケするものであろう。あの髪型だけやってれば、これか らも、そこそこやっていけるような気さえしてくる。映画でしか短髪にしないところを見ると、おそらく全てウィノナの計算。日本人はそんな「ウィノナ戦略」 にまんまとハマってしまっているということになる。さすがは「カワイイ顔したシタタカ娘ウィノナ」だ。。…とはいうものの、この映画においてのウィノナは よくやっている。すごくわかりやすい演技をしていてちゃんと伝わるから(そういう意味では私はウィノナを認めている)。そしてお目当てのアンジェリーナ・ ジョリーも姉御肌フルスロットルで大満足。ジョリーが暴れる登場シーンを、この映画のツカミにしてるところがすばらしい。思わず「姉さん!」と呼びたくな るパーフェクトな姉御っぷりだ。おかげで前半はトントントンと進むドラマが楽しめた。後半はヘビーな展開になって疲れてきたけど。まあ、題材が題材なだけ にしょうがないか。「意外と間口が広い映画で、社会になじめない気持ちにも共感できるし、病棟内でのデリケートすぎる友情物語もおもしろかった」というの が率直な感想かなあ。どうも実話をもとにしているらしく、精神病患者の言動など、そこはかとなくリアリティを感じさせる。
設定のわりに老けすぎの女優陣にはリアリティを感じなかったが。

00年9月21日
ラブ・オブ・ザ・ゲーム(DVD) 満足度 ★
ひとりごと:リタイヤ寸前のプロ野球選手の 奮闘をケビン・コスナー様が演じる。コレ、前にもいっぺんレンタルしてたんだけど、その日飲みに行ってしまい、泥酔状態で見ようとしたら冒頭部分で爆睡。 見ないまま返却してしまった。なんだか気になって、しばらくぶりにレンタルしなおしたのだが・・・。見てみて驚いた!つまんなくて。こんなものに限って2回分のレンタル料760円も支払ったかと思うと、「不運だね。秋風が心にしみるよ」とコートのえ りを立てたくなってくる。この映画、まずは恋愛部分がうっとおしい。おっそろしくクサイ芝居をくりひろげ続けるコスナーに「うっわ〜、ゲェェェッ!」と なったよ。コスナーってこんな芝居クサかったっけ?「ボディガード」のコスナーはけっこういいのになあ。合ってない役ということか。それとも自己愛に目覚 めたか。せめて野球の試合シーンくらいは快活に見せてほしかったが、普通以下。なんか、おおざっぱだった。ピッチャー、コスナーの投球シーンしか記憶にな い。チームメイトなんかキャッチャー役のジョン・C・ライリーくらいしか出てこないんだもん。脇役が見当たらないんですけど・・・。コスナーよ、お前だけ 見ろ、ということか?この映画は。

00年9月20日
クッキー・フォーチュン(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ロバート・アルトマン監督の小さないなか町を舞台にした人間ドラマ。アルトマンにしちゃー甘口であった。案外フツーだ。物語は自殺しちゃった 家族の1人(老婆)を恥とし、偽装殺人にしたてあげる娘たちの行く末なので、テーマである「血族内外のプライドに意味はあるか」というのは、まあまあちゃ んと伝わるか。この娘たちというのがグレン・クローズ&ジュリアン・ムーアという濃い2人。グレンはあいかわらずおもしろい。めちゃくちゃ演技が派手で上 手いのだが、
「101」あたりからなんか演技がコントっぽくなっ た。今回もその路線を突っ走り、作品を激甘 にしているのは残念ながらグレン本人なのであった。でも、なんだっけ、整形しながら逃亡してた女…、福田和子だっけ?あのエピソードをハリウッドで映画化 する際はぜひグレン・クローズにやってもらいたいけどね。なんか最近、「ワンダー・ボーイズ」というすばらしいドラマを見てしまったがために、他のドラマ をおもしろいと感じなくなってしまったような…。この映画も、途中、無実の罪で善人の黒人が留置されるなんてゆー、好みじゃないエピソードがあって、 「あ〜もう…、ハイハイわかりました」とヤになっちゃうんだよなー。

00年9月14日
60セカンズ 満足度★★☆
ひとりごと:ニコラス・ケイジ主演の「車泥棒」もの。またニコラス主演か。ご活躍なこって。この映画、なんかすごいアメリカン・テイストだった。「思いき りアメリカン」by杏里を主題歌にしてもいいくらい。たぶん、数々出てくる自動車のデザインやノリノリの音楽がそう感じさせるのだろう。何種類も車が登場 するが、どれもカッコいいね。書面のショットより斜後ろあたりから撮ってるあたりが、なんかマニアな香りだ。ニコラスが終盤搭乗し、街中をブッとばす車も なんだかイカしてる。ニコラスが車を「彼女」と呼ぶのもなんかいい。で、物語は50台のレアな車を24時間で盗むという超単純なもの。街中から年代物のレ ア車を探すところは「レア・ポケモン」を集めてるみたいで、楽しそうだ。収集心をくすぐるね。泥棒仲間も数多く登場するが、どいつもキャラがいまひとつ 立ってなく、アンジェリーナ・ジョリーやジョバンニ・リビージも爆発せずじまいなのがもったいない。キャラ同志のエピソードも胃がもたれるくらいベタで びっくりした。まあこれもアメリカン・テイストということだろうか。フンイキは悪くないけど、いくらなんでも単純でベタすぎる。
ブ厚くてマズいステーキのような映画であった。

00年9月13日
U−571 満足度★★★☆
ひとりごと:マシュー・マコノヒー主演の潜水艦もの。この監督、前に「ブレーキ・ダウン」という低予算ながら小気味よいアメリカ映画を撮った人。「ブレー キ・ダウン」はトラブルを片付けたらまたトラブル、みたいな「トラブル連続バタバタ系娯楽作」。今作もそんな娯楽魂は受け継がれていた。主人公をわざわざ 困ったほうへ困ったほうへ導いて、観客への娯楽サービスぶりがなんか楽しい。一応戦争ものだけど、そんな感じしないね。出来すぎた話だし。よく考えてみれ ば、これ小さなエピソードなんだよね。そこもいい。大作じゃない感じが。ハーベイ・カイテルは久々によい。息子ほど年下の上官マコノヒーに、多くを語らず 地味に仕えるというのがなんか渋くてよかった。「生茶」のCMの高倉健ふうでさ。潜水艦の艦長役
ビル・パクストン自身から無意識に発せられる強力な「沈没臭」には驚いた。最初登場しただけで、「あ、こいつの船、沈むな。私ならマコノヒーの船に乗 る」と思ったよ。マコノヒーの「無事ご帰還臭」とは正反対のこの臭気。なにか使いどころがあればよいが。

00年9月8日
最終絶叫計画 満足度★★★
ひとりごと:スクリーム&ラストサマーを中心としたホラー・パロディ・ムービー。本編直前の「この映画のネタは人に話さないで」というメッセージまで 「シックス・センス」のパロディなのが笑える。それから5秒後にはすでに「スクリーム」のパロディが始まって、早速、屁をかますヒロインに爆笑してしまっ た。それから全編、下品なシモネタの嵐!たしかに子供にゃ見せられぬ。いやーここまでシモ!シモ!で押されると逆に爽快ですな、逆に。ちなみに
私はマン先生がお気に入り。劇場内もみんな笑ってたよ。日本でこれだけ笑かせれば、本場アメリカではきっとみんな抱腹 絶倒だったんじゃなかろうか。私はスクリーム&ラストサマーシリーズを全部見てたから(はずかしいけど)、よりいっそう楽しめた気がする。スクリーム&ラ ストサマーをミックスしてもちゃんとひとつの物語になっちゃうんだね。

00年9月7日
救命士(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:マーティン・スコセッシ監督の医療もの。ニコラス・ケイジ扮する救急医療隊員の話だ。ニコラス、映画に出まくってるね。なんか半年に一回くら いの割合で顔を見てるような気がするよ。共演のパトリシア・アークエットもそういえばよく見る。夫婦で稼ぎまくってるんだ。コレはダラダラしててあまりお もしろくなかった。人命を救う救命士を、世紀末のニューヨークの救世主的なフンイキに感じるところがおもしろいところなのだろう、たぶん。あるいは、ほん との救世主は救命士ではなく、睡眠薬治療でストレス解消ビジネスをやってる、うさん臭い男だったかも、というところもきっとおもしろく見るべきところなの かもしれない。ゴーストなんてゆーファンタジーな要素もある。映像はさすがに濃厚で、90年代が舞台なのに、なんだか70年代な赴き。言いかえれば、
若作りしすぎて逆に年寄り臭くなった映画、っつー感じだろうか。

00年9月6日
ワンダー・ボーイズ 満足度★★★★
ひとりごと:「L.A.コンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン監督による人間ドラマ。かなりおおざっぱに分類すると「アメリカン・ビューティ」「ハ ピネス」と同じ仲間に入るような。2作品と違うのは物語のスピード感というか、娯楽感が圧倒的でまったく途中でタルまない(少なくとも私はそうだった)。 別にアクションシーンがあるわけでもないのにこのサクサク感は見ていて心地よかった。無駄なシーンがなくて感心する。さらに心地よいのは全キャラクターが 理性を持ち、ちょっとやそっとじゃ取り乱さないところだ。
見てい てイヤなシーンはなかった。なんだか高学歴 周波数を発散するキャラクターばっかなのだった。この高学歴な人々、みんな何がバカなことで、どんなことが重要で意味があるのかをよく知っていて、ゆえに ちゃんとした価値観を持っているところがとても好感がもてる。こういうことをイヤ味なくコミカルに表現されててうっすら感動。盲目の犬、ピストル、パソコ ンなど小物使いも上手すぎ。深読みもだいたい1段階ですむ快適さ。なにより、人はふんべつある行動をし価値あるものを選択する賢者という人間讃歌を、こん なふうな「娯楽チックあったかおもしろエピソード」にして言いまわしてしまう作り手のセンスにノックアウトされた。

00年9月1日
グッバイ・ラバー(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:パトリシア・アークエット主演の普通の犯罪サスペンス。基本はパトリシアとダーモット・マローニーとドン・ジョンソン(!)の三角関係だ。な んか昼メロなフンイキ。特にドン・ジョンソンがB級周波数を過剰に発散。ビンセント・ギャロがピリッと画面を引き締めてくれて、感謝すべきであろう。
ビンセントが出てなけりゃ、おそらく誰もこの映画を見てくれはしないだろう。パトリシアの性悪ぶりはまずまずのハマリっぷりだ。犯罪はくり返す が、スキだらけなところがパトリシアにぴったり。「汚なガワイさ」も極まった感じ。このパトリシアを見てたら、なんかキョンキョンを思い出したよ。女刑事 役の女はなかなかいい味を出している。見どころは、男どもが死ぬところ。ほんとにその通り。

00年9月1日
イギリスから来た男 満足度★★☆
ひとりごと:テレンス・スタンプ主演、ハードボイルドなタッチの復讐劇。いつのまにやら私のお気に入り監督の一人になってるスティーブン・ソダーバーグ監 督作だ。なのでちょっと期待しすぎてしまったか。一匹狼のテレンスが、やり手音楽プロデューサーのピーター・フォンダを追い詰めるというシンプルな話 だ。っつーよりシンプルすぎて間がもたぬ。ソソるシチュエーションも不足気味でなんかもったいない。映像はほんとにすばらしく、過去や未来の映像が随所に 挿入されて、「え〜っと、これはどこの映像だ?現在?過去?未来?」と見る者の想像力を適度に刺激。また物語の詳細をそれらの短い映像のみで説明。アー ティスティックなフンイキがカッコいい。回想シーンのテレンスは「この若いテレンス役の男、テレンスにそっくりだなあ〜」と思ってたら、なんと本人!昔の テレンス出演映画をそっくりそのままお使いになってる!!しかも超自然に自分の映画に組み込んでる。「映画」というよりは、
「映像リミックス作品」として成功してる。

00年8月24日
U.M.Aレイク・プラシッド(DVD)  満足度★★☆
ひとりごと:U.M.A(未確認生物)を題材にしたパニックホラー。おおむね「ジュラシック・パーク」に似てる。「ジュラシック・パーク」をうんと安くあ げたっつー感じだ。SFX部分の出来はよいけどね。劇場公開時のサブタイトルは「未確認生物」だったような気がするが、登場する怪物が別に未確認生物でも 恐竜でもなんでもないのでやめたにちがいない。だって普通のワニだもん!超普通のワニ。もし私が劇場でこれを見てしまったら
「金を返せ!未確認生物じゃないじゃないか!ただのチンケなワニ、ワニじゃないか!」とモギリの従業員につかみかかっていたにちがいない。ああよかったレ ンタルDVDで。ビル・プルマンが正義感のある役で出ているが、この男、今じゃあすっかりヒーロー系役者に落ち着きやがったな。ひと昔前までは「いい人だ けどフラレっぱなしのヘボ男」専門男優だったくせに。しかしなんでまた「ワニ映画」なんかに出ちまったかね。っつーか、そもそもなんで「ワニ映画」を作ろ うと思ったか疑問である。絶対売れないと思うけどなあ。ロケーションはすごいきれいな森に囲まれた静かーな湖で、気持ちよさそう。すいすいーっとカヌーと か乗っちゃて。ヒットはしなかったけど、仕事現場は楽しかったにちがいない。

00年8月23日
ミステリー・メン(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:パッとしない「職業ヒーロー」たちによるアクション・コメディ。これアメリカじゃ小ヒットしたものの日本では未公開に終わったという代物。 キャストがシブすぎ!超シブイ!ひょっとしたら、ウイリアム・H・メイシーが主役かも。で、敵役がジェフリー・ラッシュだし、超ワキ役にレナ・オリンの名 も。最近気になる女ジャンニーニ・ガラファロもいい味を出していたし、そのほかいろいろ。たしかに
こんな地味な配役では日本でのヒットは望めまい。このヒーロー達、合計7人(くらい)いるので、それぞれのプチ・エピソードもカラめなけれ ばならいため話も長げー長げー。しかしおかげで登場人物の家族が描かれていて、なんだか哀愁と感動(みたいなもの)も、にじみ出ている。「アンチ・バイオ レンス」というコマシャクレたメッセージも。特撮部分やセット、衣装、小物などの出来もよい。映像はダークでB級にしておくにはもったいないほどのまあま あのクオリティー。一応ヒーローものだけど、完全に子供は相手にしてないと思われる。

00年8月15日
パーフェクト・ストーム 満足度★★★
ひとりごと:ジョージ・クルーニー主演の「気象パニックアドベンチャー」。「実話が元になっている…」というが、たしかに元にはなっていよう。
だが何だ?全部作り話じゃん。救助ヘリコプターのエピソードぐらいはまるまる実話なんだろうね?だとすると、救助ヘリコ プターに乗ってた人たちのほうがお気の毒に思えてくる。あんなとこで海に飛び込んだら普通死ぬもんな。ジョージ・クルーニーの役は性格が不鮮明、しかもコ イツ線が細くてどうも不似合い。テーマは何?「一攫千金を夢見た男どものロマン」か、「天気予報を無視したバカ漁師」か、あるいは「男のロマンとバカは紙 一重」っちゅーことだろうか。漁船はなかなかカッコいい。業務用っつー感じが。荒れた海のCGは本物そっくりでよく出来ている。ちゃんと「こんな海に落ち たくない」と思わせてくれたもんね。なんか全体的に「感動シーンのないアルマゲドン」といった感じで、夏休みにみんなとわいわい見るにはちょうどいい。メ アリー・エリザベス・マストラントニオは意外に魚くさい女であった。

00年8月14日
GO!GO!ガジェット(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:マシュー・ブロデリック、ルパート・エベレット共演のSFコメディ。マシュー・ブロデリック…、はしにも棒にもひっかからない役者だ。自慢の 童顔も年をとってしまったら気持ち悪いだけである。この映画はなんでもアメコミが原作らしい。改造人間が悪者をやっつけるという単純な話だけど、頭からプ ロペラが出てきて飛んでったり、首や足がビヨヨーンと伸びたりして、なんか子供の頃見た「ロボコン」を思い出したよ。あるいは、一応刑事ものなので
「ロボコップ・ファンシー版」とも言える。ディズニー映画だけに、全編まんがちっくな演出とBGM全開で、完全に子供向 け映画な感じで刺激薄。10歳以下対象っつーか。ヒロインがブサイクなのも不満。万が一ヒットしてもいいように、パート2が作りやすいような終わり方に なってるのが、大人の私を唯一笑わせてくれたところだ。

00年8月10日
リプリー 満足度★★★
ひとりごと:マット・デイモン主演の「太陽がいっぱい」リメイク。超強力キャストがそろっているけど、全員を影の存在にしてしまうジュード・ロウのすばら しさよ!ここまで輝いたジュードを撮りきった映画はこれが初めてだろう。時に太陽のように歌い笑い、時に拳をふりあげ、ついには血を流しながら牙をむ く・・・その他多数、すべての言動に目がはなせない魅力がある。同画面上にいるはずの
グウィネス・パルトロウがまったく記憶に残らないほどだ。ああ、グウィネスよ、せっかく水着を着たというのにすまないね。ジュードがいなく なってからは、ここぞとばかりにグウィネスが前に出てくるからおもしろい。話はなんか、青春の持つ光と影をちゃんと描いているようで興味深い。人物の光と 影はもちろん、それぞれの恋愛関係家族関係、はたまた上流な家や学校においての陰影もさりげなく表現されているところがなんか気にいった。ラストシーンも これはこれでよいと思った。複雑なキャラクターの持ち主リプリーを演じるマット・デイモンはよくやってる。野心家から同性愛、孤独すぎて連続殺人にいたる という役は立体的で細かくてけっこうたいへん。ほめてあげる。黄色の海パンはいたカイがあったってモンよ。

00年8月7日
ワールド・イズ・ノット・イナフ(DVD)  満足度★★★
ひとりごと:007シリーズを久しぶりに見た。ティモシー・ダルトンとかが主演だとちょっとオジサンが過ぎて敬遠しがちだけど、今回のはロバート・カーラ イルやデニス・リチャーズが出てるからなんとなく。なんか世界中の渋い観光地をでの、秘密兵器を思わせるモーターボートやパラシュート部隊をからませたア クションシーンはホントにオヤジちっく。女テロリストも、キャサリン・ゼタ=ジョーンズみたいな風ぼうに、革のつなぎ(しかも赤!)を着用しエロエロし い。デニス・リチャーズなんか学者役でなぜかずっとヘソの出たタンクトップ姿という強引なサービス精神。しばらく忘れていた「007テイスト」を堪能した よ。なんかどことなく70年代を感じさせてくれて新鮮だった。始まって3分でアクションに突入したりけっこう派手だし。
「オヤジ向けM:I−2」といった感じにも見える。あるいは「ちゃんとしたM:I−2」というべきか。

00年8月4日
ハピネス 満足度★★★☆
ひとりごと:ひとくせある性癖の持ち主たちの人間模様。たくさんのキャラクターが出てきて、じつは彼らが知人だったり家族だったり、コネクションが存在し ていた、という構図はなんだか「マグノリア」を彷佛。本音とたてまえのバランスが崩れて家庭崩壊するところは「アメリカン・ビューティー」を感じさせる。 こんな最近のアメリカ映画の作風を持ってはいるが、この2作品が映画を客観的に楽しむエンターテイメントだったのに対し、「ハピネス」はもうびっくりする くらい観客(つーか私)を共感させる力のある映画であった。思いっきりセックスの要素を取り入れているところがミソですな。別にイタ電や、子供をレイプし た経験などないけど、「ああ、なんかわかる気がする、そうしたい気持ち・・・」みたいな。やっぱ
エロに対する気持ちは万国共通なんだ、と思ったよ。あと、好きな人には嫌われて、ヤな奴からは慕われてしまうという構図やエピソードも「ああ、ある ある!」と、うなずいてしまった。と同時に、自分をハタから見てる気にもなり、とてつもないおぞましさを感じたり、バカであさはかな自分も再発見してしま えるのだった。結局、どうやったってハピネスはほど遠い、というムナシイ話なのだが、見終わった後、暗い気持ちにならないのがマカフシギ。ここまで私に到 達する映画も珍しい。イタ電男役のフィリップ・シーモア・ホフマンの演技は独特のナマ臭さがある。スクリーン上で演技してるのに、まるで隣の席にまで来て 演技してもらってるるような。この人、この後もまちがいなく名バイプレーヤーとして活躍しそうだけど、ポックリ早死にしそうなフンイキもあるなあ。レイプ するパパ役の男はなんかピアース・ブロスナンふうだったけど、この役、ホントにブロスナン本人がやったら楽しいのに、。

00年8月2日
GO!GO!L.A.(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:アメリカ娘に恋したイギリス青年の「大陸間恋愛劇」。てっきりビンセント・ギャロが主演かと思ったら脇役だった。いやあ、脇役でもビンセント は目立ちますなあ。インパクトあるよコイツなんだかんだ言ってもさ。えらくカッコイイ服を着てると思ったら、それは掃除屋の制服だった。ギターを演奏する シーンもあるし、ギャロのおいしいところがよく出てる。なんとジョニー・デップまで出てるではないか、自分役で。しかもわりと出番が多い。脇が楽しいです な脇が。話も、「純朴な青年のちいさなアメリカ冒険記」といった感じで、
小洒落た小説を読んでるような気分。重くなく、かといってチャラチャラもしてないし、際だった演出もないわりに退屈もしない、超フツーで超無難な映画だっ た。悪くないけど、特に心に残るような代物ではない。

00年7月27日
アイアン・ジャイアント(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:巨大ロボットと少年の交流を描いたアニメ。このロボット、なんか「天空の城ラピュタ」のロボット兵に似てる。50年代の田舎町で、未知のもの (ロボット)と子供の交流はなんか「となりのトトロ」みたい。空中戦はなんか「風の谷のナウシカ」みたい、と、なんか宮崎駿アニメをいちいち思い出させる んだよね。まあ別にいいけどさ。でもホントに向こうのアニメって大味。背景とか人のしぐさとか。豚とか動物がいちいち目を丸くして擬人しちゃって。まあ、 子供向けだからしょうがないか。この映画の場合、設定が50年代なので、多少大味なほうがノスタルジーを感じさせてくれてイイってもんよ。ディズニーアニ メみたいに、途中で歌とか歌わないのもよい。すごく小さな話なんだよね。素朴な感じがしてカワイらしいよ。シンプルだけど哀愁もありメッセージもあり、夢 もある。キレイにおさまってて見た後、ニッコリさせてくれる娯楽性もある。まさに
「宮崎アニメ・海賊版」だ。(宮崎駿はホントにスゴイ人。日本人として誇らしいよ)

00年7月26日
レインディア・ゲーム 満足度★★★☆
ひとりごと:ベン・アフレック&シャーリース・セロン共演のサスペンス。またベン・アフレックが出てる。最近ホントよく見るよコイツ。調子にのってるよ ね。シャーリース・セロン様はすばらしいね!今回は悪女風キャラで、なんかシャロン・ストーンを彷佛とさせるよ。ヤング・シャロン・ストーンといった感じ だ。脱ぎっぷりもいいし。ひょっとしたらユアン・マクレガーの次によく脱ぐ俳優かもね。私の中でキャサリン・ゼタ=ジョーンズ熱が鎮火してしまった今、セ ロン様という女神がいてくれてよかった、そう思ったよ。悪役のチンピラには定番のゲイリー・シニーズだ。いやー悪い役だとオーラの出かたが違いますなあ。 「ミッション・トゥ・マーズ」ではいい人すぎてまったく物足りなかったから、なんかうれしかったよ。このセロン&シニーズが兄妹として登場するんだからス テキすぎる。なんちゅーイカした兄妹なんだろう、とね。ジャンルとしては2転3転するいわゆる「最後まで目がはなせない、誰が本当のワルなのかわからな い」的娯楽映画だ。あんまりどんでん返しがありすぎると、逆に覚めてしまいがちだが、これは適度などんでん返しで、純粋に楽しめた。登場人物の心の中で 「疑惑」と「信用」が、ふとしたきっかけでコロコロ変わるところがおもしろい。その心変わりが観客に対して説得力のあるんだよね。カチッとできてるから、 もう一回はじめっから見てもきっと楽しめそう。
映画版「シド ニー・シェルダンの小説(超訳)」といった 感じ。

00年7月21日
ドグマ 満足度★★☆
ひとりごと:ベン・アフレック&マット・デイモン共演の宗教パロディ。聖書や黙示録のことはまったく知らないけど、たぶんそれらの登場キャラクターたちが 現代のアメリカにいるという設定なのだろう。これアメリカで公開時、教会側からのバッシングにあったというが、それも納得。だって天使が人バンバン殺す し、13番目の使徒が黒人だったり、神様がオテンバな女性だったりと、こうすべて逆に逆に、まるで教会にケンカでも売ってるかのような、挑戦的態度の映画 だったから。こんなのマにうけてデモなど起こしちゃあヤツらの思うツボだ。「デモでも起こして話題つくってくれ〜」と言ってるようなものなんだもん。若々 しくて過激で下品なファンタジーで、ちみつな設定のアメリカン・ジョークな映画だった(笑うよりも顔をしかめるシーンのほうがいっぱいあったけど)。前 半、説明のためのセリフが多く、すなわち
字幕が多く、読んでると 眠くなってしまった。1分くらい寝たかも。 劇場が、気持ちよ〜く涼しくしすぎててくれたのがネック。

00年7月19日
M:I−2 満足度★★★
ひとりごと:「ミッション:インポッシブル」待望の続編。前作はスパイちっく&トリッキーな演出で私を熱狂させたが、この続編はまーったく別のものに。1 作目の主人公トム・クルーズは血気盛んな若者っつー感じだったけど、こっちのトムはクールなバリバリの色男だ。盛り場では、その色男の視線が美人泥棒の視 線とからみ合って、そしたらスローモーションになって、情熱的につま弾かれるガット・ギター!!クゥゥゥ〜っ、か〜っくいいぃぃ〜!て感じだ。アクション シーンなんか、炎の中から、羽ばたくハトと共にスローで登場のトム。バイクで事故ろうが、石で頭なぐられようが、常にスローモーションで復活。アンタ 「石」で「頭」、「ガーン」よ。普通死ぬだろう。バイクは走りながらバレリーナのようにクルクルと・・・。まさにザ・ジョン・ウー・ムービー!!すべて 「美学」として許されるジョン・ウーの偉大さを知ったよ。ひらきなおってるっつーか。この先もこの映画、ウー作品の中での珍品として語りつがれるれあろ う。この「オモロがっこよさ」は「極道の妻たち」の岩下志麻に通じるものがある。岩下の「あほんだらぁ、撃てるもんなら撃ってみぃ」のセリフは変だけど かっこいいもんね。
「ジョン・ウー・ミーツ・トム・クルーズ」は 「五社英雄ミーツ岩下志麻」のようなものな のである。

00年7月17日
ゴースト・ドッグ(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:ジム・ジャームッシュ監督、ひとりの殺し屋「ゴースト・ドッグ」の生きざまを描いてる。この殺し屋がフォレスト・ウィテカーというちょっと意 外な配役だ。で、コイツ「ゴースト・ドッグ」、日本の古い書物「葉隠」が愛読書とゆー変なヤツ。途中で出会う女の子は「羅生門」を爆読してるっつーんだか ら、変な外人大集合だ。なんか知らないけど「葉隠」って侍の定義っつーか生き方をつづった書物らしい。なのでこの殺し屋も「主人を第一に守れ」だの「顔色 の悪い時は化粧をしろ」(←ホントかい)だの侍かぶれしてるところがこの映画のおもしろいとこらしい。銃をしまうときも、刀をしまう時みたいにグルーンと 回したりして。まあ、私は生粋の日本人だから、こうハタから見てて
「こ れが侍?ヘンなの。別にいいけど」と失笑、失笑だった。ストーリーもナイようなもので、終始ゴースト・ドッグのキャラクター紹介が中心で刺激がなくて不満。読書家の少女と心 を通わせるところは「レオン」っぽい?伝書鳩で連絡をとる素朴な一面を持っていたり、チャウチャウ犬みたいな風貌のフォレスト・ウィテカーに合ったキャラ クターであったことは間違いない。

00年7月16日
13F(ビデオ) 満足度★★★☆
ひとりごと:「インディペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督が製作を勤めたSF。現代と1930年代をモチーフにした仮想空間を行ったり来た りするのは、なんか「マトリックス」や「イグジステンズ」を感じさせる。仮想空間の人々は皆、現実の人をモデルにしてるという設定なので、同じ役者が最低 2役やってるとこがなんかおもしろかった。ぜんぜんタイプが違うキャラクターだったりするので。少ない出演者でも登場人物はその2倍いるのだった。っつー わけで、そこそこ複雑に出来てて満足感が得られた。結局、犯人(?)探しみたいなことになるのだが、
スター不在なので、だれが怪しいのか皆目見当がつかないところもよい。もしゲイリー・シニーズあたりが出演していたら間違いなく「コイツがあやしい」と思ってし まうだろう。あと、1930年代の風景をしっかり妥協なく作り上げてるところが感心した。普通のB級モノならそのへんチープに作ってしまい、私をな〜んか 興醒めさせるからだ。金のかけどころが職人っぽくてよかったということだ。

00年7月15日
アンナと王様(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:19世紀、タイ国王と、王子たちの家庭教師の交流を描いてる。まったく見たくなかったけど、他に空いてるビデオがなかったのでしかたなく見る ことにした。タイが舞台だが、この清潔感と生活感のなさ、おそろしく金のかかったようなセットやロケーション、まさに「ザ・ハリウッド映画」っつー感じ だ。だけあって、娯楽色もバリバリで退屈はしない。家庭教師役がジョディ・フォスターなのだがこのキャラクター、未亡人で頭もキレて、相手が王様だろうが 裁判長だろうが正しいと思ったことはズバリと言い、皮肉を言われても皮肉で切り返すとゆー、典型的ジョディー・キャラ。ジョディ自身とカブってます。さぞ や演じやすかったに違いない。で、タイの王様役がなぜかチョウ・ユンファ。彼が演るとなぜかフトコロの深い王様に見えますなあ。やがてこの身分&国籍の違 う二人が恋に落ちるような感じ(?)になるところが、なんだかおとぎ話ちっくだ。いや
完全におとぎ話になっちゃてるコレ。夢見がちな主婦におくる、絵本のような映画であった。

00年7月10日
200本のたばこ(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:70年代のある大晦日、複数の男女の恋愛物語。カメラの目線がずーっと人の目線の高さだった。心地いいような、退屈なような。いくつかの男女 のエピソードが最後にシャッフルされて意外な者どうしが結ばれるというのは、まあまあ企画としてはおもしろいのだろう。でも、エピソード自体がまったくつ まんなくて、この私がウトウトしかけたよホントに。どんなふうにつまんないのかと言うと、ほらアレみたい、NHK教育テレビでやってる英会話の番組「とっ さの一言」、アレの中の寸劇みたい。「ここの花屋は休みですか」「いいえ10時開店です。10時に来て下さい」みたいな、ぜんぜん楽しくない会話。装飾が なくて事務的な感じ?ちょっとは楽しませろ、と思ったよ。
クリス ティーナ・リッチ、コートニー・ラブひさびさの失敗作っつー感じ。

00年7月9日
カーラの結婚宣言(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:知的障害者の女性の自立と結婚までの物語。知的障害者役にジュリエット・ルイスを配するのは納得でもちろん上手いのだが、知的障害の描き方が いくらなんでもハリウッド的ノーテンキさでリアリティと生活感が感じられなかった。っつーか、もともとそんな現実感なんか持たそうと思ってないんだろうけ どコレ。ヒロインの家はすでにお金持ちで、シーンが変わるたびにカワイイ服に着替え、職業訓練学校では難なく進級でウサンクサイのなんの。まあでも、シン プルな心の持ち主だけに、世間体を気にしない幸せを模索したり、表裏のまったくない恋愛関係をはぐくんだりする、そのへんのカワイらしさは共感できる。ゲ イリー・マーシャルが監督だけに、全編を通してさわやかな街並&楽曲があふれていて、そのフンイキはまさに「プリティ・ウーマン」&「プリティ・ブライ ド」そのもの。当然結末も大ハッピーエンド。コレ邦題も
「プリ ティ・障害者」にしたほうがよかったんじゃ ない?

00年7月5日
親指ウォーズ・親指タイタニック(ビデオ)  満足度★★☆
ひとりごと:「スターウォーズ」と「タイタニック」を親指に目鼻をつけたキャラクターでパロディ化。どうでもいいけどコレそれぞれ30分くらいしかないの に、別々にリリースされてるから、両方見るには2本分のレンタル料金が必要なのだ。なんかソンした気分。どっちもCGバリバリに使ってて、なんか「ちゃん としてる」感じ。手間と時間がかかってるのがよくわかる。どっちかっつーと「親指ウォーズ」のほうが気合い入ってつくってあるかなあ。ハリソン・フォード 役の親指の口が思いっきり右側に(45度くらい)つり上がってるのが笑えた。ヨーダは目もとがギョロっとしてて超キモチ悪かった。カット割りも似せてる し、一番最初に画面に出てくる「ルーカスフィルム」のロゴからパロディにするとは、なかなかオリジナル作への愛が感じられる。「親指タイタニック」は
セリーヌ・ディオンまでも親指化したところが価値のあるところだ。

00年6月30日
ラスベガスをやっつけろ(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:70年代を舞台にした、ドラッグ漬けジャーナリスト&弁護士の取材旅行。念願かなってやっと見れたわけだが、内容はあまりおもしろくなかっ た。っつーか良くも悪くもB級のノリで、ひっじょ〜に軽いですな。いくらゲロを吐こうが部屋が汚なかろうが、どこかしらスタイリッシュさがかもしだされて いて、スタイル重視な映画であることがわかる。みんな着てるものが超カッコいい!シャツの柄なんてトランプ柄や龍柄よ。(さっそく次の日、主演のジョ ニー・デップがかぶってたような帽子を2コ購入)。ジョニーなんかハゲ頭で熱演。ハゲだよハゲ!ジョニーはハゲでも絵になってジェラシー。共演のベニチ オ・デル・トロなんてデブだよデブ!デブのうえブリーフ一枚で、ゲロまで吐いて・・・もう感激ッス!!(これらブラピには絶対できない役柄だろう)その他 クリスティーナ・リッチ、トビー・マグワイア、andキャメロン・ディアスまで出てて、これ以上なにを望もう。系で言えば
「おもしろくないけど作ってくれてありがとう」系に入る映画だった。

00年6月26日
ハート(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:イギリス産の「移植した心臓」をめぐるサイコスリラー。息子の心臓を移植した男につきまとう母親の物語。この母親の屈折した愛情と、過剰なさ か恨みがこの映画のキモ。なんのヘンテツもない一人の主婦がふとしたきっかけで狂っていくとゆー意味で
「お茶の間サイコ」と言ってよいだろう。手術やバイオレンスシーンにおいて、描写がなかなか直接的でグロい印 象。気持ち悪い部分をぜんぜん隠さないんだもん、見ていて「ゲェッ」と思うシーン多数。が、そんな特種効果も偽物を感じさせないくらいよく出来たもので、 リアリティ倍増効果が。やたらとモテまくる短髪の人妻が登場するが、なんでモテるのか理解不能。この女をめぐって夫と愛人が取り乱しながら対立。そこまで 必死になるような女かね〜?ブサイクじゃん。

00年6月23日
グラディエーター 満足度★★★
ひとりごと:リドリー・スコット監督、古代ローマを舞台とした、一人の男の復讐劇。おもに剣戦士がコロシアムで戦う話だが、
なぜかテーマは「愛(ラーヴ)!」。バイオレンスシーンも過激なようでそうでもなくお子さまでも観賞可能。歴史好きなオジさ んはもちろん、サイコ好きな若者や、はたまた不倫好きなオバさんまで取り込めるとゆー、商業的に計算されつくされたイヤラシイ映画。「タイタニック」に触 発されて作ったんじゃないの?コレ。と、いくら商売のための映画とはいえ、そこはリドリー・スコット、自分のカラーも十分に取り入れ、粉雪が舞う殺伐とし た戦地や、興奮のるつぼと化したコロシアムに降りまかれる真っ赤な花びらなどなど、監督らしいアメリカ的スタイリッシュ映像も堪能できる。このへんの「商 売&アート」のバランス感覚はある意味リスペクトに値しますな、小室哲哉と共に。あと主役の、農民あがりの将軍を経た奴隷役にラッセル・クロウ、複雑な性 格の若い暴君にホアキン・フェニックスを配するとは、なかなかよくわかってらっしゃる。ピッタリであった。なんかローマの香りがして。まさかラッセルがこ こまで登りつめるとはね。超大作の主役だもんね。

00年6月22日
ミッション・トゥ・マーズ 満足度★★
ひとりごと:ブライアン・デ・パルマ監督の新作SF。なんか子供のころ読んだSF冒険小説のような物語。火星で消息を絶った仲間を救出にいくってゆー。セ リフが状況説明過剰でつまらなく、ぎょうぎょしい音楽も鳴りっぱなしでウルサイ。真っ暗な宇宙空間にバッチリな構図でただよう飛行士や、無重力の宇宙船内 をトリッキーに見せたりするシーンに「こういうのがただやりたかったのかも」と思ったり。映像に凝ったところはあるけど、よーく見ないと気付かないくらい 少ないのが寂しい。せめてCGシーンくらいは上等かと思いきや、プレステ2並みの代物に失笑。まったく盛り上がらないままラストシーンらしき部分に到着。 「まさかここで終わるんじゃないだろうね」と思った矢先「THE END」の文字が。
監督がかっとばしたオヤジギャグか?この映画は。とっととサスペンスの世界にお戻り!デ・パルマ先生!!

00年6月16日
エニイ・ギブン・サンデー 満足度★★★
ひとりごと:オリバー・ストーン監督のプロ・フットボールチームを描いたドラマ。オリバーが監督だからさぞ社会派なのだろうと思っていたら案外フツーのス ポーツ娯楽作だった。普通といってもまあ、大人数のキャラクターを手際よく表現してるし、フットボール業界、はたまたテレビ&金もうけ中心のスポーツ業界 を皮肉った部分もたくさんある。日本だとフットボールが根付いてないから映画会社もプロモーションが大変だったろうなあ。公開直前には夜のニュース番組に 出演しプロモーション活動するオリバーを何度か見たが、それは正解だろう。なんたってこの映画、スポーツもののくせに若々しさのかけらもなく、全編、中間 管理職を描いていて「中年エレジー」全開だし、しまいにゃ中年が若者に一泡ふかす「中年バンザイ」映画になっちゃうんだから。夜のニュースを見るオジサン をターゲットにして然るべきであろう。
タランティーノの台頭に自 分を励ますオリバー・ストーンの、マスター ベーション的映画にも見える。キャメロン・ディアスがフルチンの黒人に握手するシーンが一番おもしろかった。

00年6月12日
ワイルド・ワイルド・ウエスト(DVD)  満足度★★☆
ひとりごと:ウィル・スミス主演のSFちっくな西部劇。筋は全く練られてなくナイようなものだし、ウィルとケビン・クラインの会話もなんかノリがいまひと つだった。でも50年代という設定とSFをからめたビジュアルはまあまあで、女たちの衣装や、機関車やその他メカがモノトーンの渋さとハリウッド的華やか さを兼ね備えていてなかなかナイスデザインだった。特に「巨大クモ型メカ」のCGシーンはよい出来だ。のっしのっしと町や岩を壊しながら歩くさまはまるで タイムボカンの「びっくりドッキリメカ」のよう。なんか「乗りて〜!操縦して〜!」と思ったよ。私の中の子供心がむくむくと膨らんでいくのがわかった。こ このところだけ編集して上映したほうがよかったんじゃないだろうか、この映画は。

00年6月9日
インサイダー 満足度★★★
ひとりごと:アル・パチーノ&ラッセル・クロウが巨大たばこ会社の悪事を暴く。硬派で男っぽく、長いけどそのぶんていねいに作られた大人向け社会ドラマ だった。好みの映画じゃないけど、実話だけにズッシリとして、見終わったあとちょっとむなしくなるような現実感があってよかった。なんか、クールに味付け したオリバー・ストーンの映画みたい。ニュース番組ディレクターのアル・パチーノが上司に「会社のため放送禁止」と言われ、「君は報道人かね?それともビ ジネスマンかね?」とタンカを切るところは最高にカッコいい。この映画のテーマでもあろう。アル・パチーノはこういうアンチ・ビジネスの役はハマるね。こ う一匹狼みたいな。こういうの見ると
「ほんと会社ってのはイヤだ ね」と思ってしまうんだよね。魂までビジネ スに縛られないで生きていこうっと。ああ、そうそうラッセル・クロウ。がんばってるね。もうひとキレできるシーンが用意されてたらオスカー獲ってたかも ね。

00年6月8日
狂っちゃいないぜ(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:航空交通管制官の恋と仕事の物 語。ビリー・ボブ・ソーントン、アンジェリーナ・ジョリー、ケイト・ブランシェット、ジョン・キューザックというすばらしい方々が出ているのにこの凡作ぶりはどういうこと?この映画見る前は「ER」のような特殊職業ものだと思ってたけど、見てみるとほとんどが ジョン&ケイト夫婦のしょーもない浮気問題が物語の中心。マイク片手に歌うビリー・ボブ(太ももにからみつくジョリー付き。この2人は夫婦役なのだ!)、 おそらく自ら進んでほうり出したと思われるジョリーの乳、主演4人が同席する食事、など、レアシーンは多いものの、ジョンが浮気するプロセス、浮気のバレ 方に刺激がなさすぎで面白みがない。職業の設定が目新しく新鮮なものだけに残念なかぎりだ。まあ、ラストはそれなりにロマンチックには終わるけど。一応 ね。

00年6月5日
リトル・ヴォイス(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:「ブラス!」の監督の新作らしい。内気で無口な女リトル・ヴォイスが実は天才歌手だったという話。地味なリトル・ヴォイスが、フルバンド演奏 による舞台の上で別人のように派手なオーラを出すシーンが最大の見せ場だ。この主役の女だれ?後半にはややキレた演技も披露し、まあまあだった。共演して いるブレンダ・ブレシン、マイケル・ケインもそれぞれキョーレツな存在感があってよかった。なんか濃いコーヒー飲んだ時みたいな渋さ(顔をしかめるほど の)と充実感が得られた。ついでにユアン・マクレガーが「ブラス!」系おとなしキャラで出てる。ユアンは静かな役をやってもそれはそれで味があってよい。 なんか性格がいいように見える。マクレガー・ファンは満足できるだろう、この映画。脱いでないけどね。役者だけでおなかいっぱい。
リトル・ヴォイスの歌が言うほど上手いと感じられなかったのがネック。

00年6月3日
ポーラX(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:レオス・カラックス監督のヘビーな恋愛映画。カラックスといえば「ポンヌフの恋人」。私はさほど好きではない。今回のは、前半、小難しいセリ フまわしの連続で面白くなかったけど、主役のギヨーム・ドパルデューがさげまんに出会い、城に住むボンボンから一転、ボロ倉庫に住むダメ作家に落ちぶれる あたりから刺激的になってくる。このギヨーム、金髪に白いシャツとゆー王子様ルックに日本人女子が多数だまされてファンになってしまったにちがいない。そ してファンになったものの、劇中ホンバンファックが始まり彼のイチモツまで目撃し満腹になってしまったためファン終了になったと私はふんでいる。あのーほ んとにホンバンファックしてるんですけど・・・映画なのに。
大変 だね役者っつー仕事も。ギヨーム、そしてさ げまん役の女優よ御苦労であった。言い忘れたけど、映像がすばらしかった。美しいだけじゃなく隅々まで緊張感があって完成度が高いと思った。

00年6月2日
エリン・ブロコビッチ 満足度★★★
ひとりごと:ジュリア・ロバーツ最新作。「アウト・オブ・サイト」で私を虜にしたスティーブン・ソダーバーグ監督が、完全にジュリアのパワーに負けて(あ るいはジュリアに譲って?)存在感がほとんどない。っつーか、ジュリアの服どれも胸元バックリ開いてて、最初っから最後までそこに目がいきっぱなしで、話 の内容なんてよく覚えてない。
「あのデカいボインは本物か?」と、この映画を見たほとんどの者が疑惑を抱いているであろう。なんか 貼り付けているようにも見えなくもない。そんなわけないか。そもそも私はジュリアをキライではない。なんか分かりやすい演技をするし、なんか英語わからな くても、字幕なしで理解させてくれそうなキャッチーな演技をするところがよい。ここまで情報を適確に観客に送り届けられる女優はなかなかいない。そういう 意味で「仕事ができる女」と私は認識しているのだろう。今回の映画では「派手なカッコした豪快な子持ち女」を演じることや、ストーリーも実話をもとにして いるため、まるでジュリアの新境地的映画のような雰囲気がただよっているけど、「道ばたに落ちている雑巾みたいな女が大出世する」という筋書きは「プリ ティ・ウーマン」に通じるものがある。「リチャード・ギアなしのプリティ・ウーマン」と言ってしまってよい。

00年5月27日
スティグマータ聖痕 満足度★★★
ひとりごと:キリストと同じ傷が突然現れる現象「スティグマータ」を題材にしたオカルトもの。テーマは「教会否定」という強烈なもので、教会をタテ社会の あるひとつの組織として描かれているところが変わってる。神父たちもパソコンをバリバリに使って情報収集。とゆーふうに、なんか古いものと新しいものが交 差してるところが面白い。例えばガブリエル・バーン扮する神父は、神父であるとともに科学者あったり(なんか「Xファイル」のモルダーとスカリーを合わせ たような感じ。一人で2キャラ分楽しめる)、ビジュアル的には古代文字をファックスで送ったり、宗教の既存概念と新説のぶつかり合いとかも。99年と00 年、終末と創世期を行ったり来たりする感じをさりげなく表現してる。まさに世紀末とゆー感じだ。ほとんど一人舞台の
主演パトリシア・アークエットは憑かれた演技も気合い十分で大迫力だが、23歳という設定 には無理があると思う・・・。

00年5月26日
オネーギンの恋文 満足度★★☆
ひとりごと:なんか知らないけど、ロシアの文豪プーシキンとゆー人が書いたの小説の映画化らしい。主役のレイフ・ファインズが演じるのは、19世紀に生き た、ちょっとキザで、ズバズバとものを言って、古いしきたりがキライで、そのおかげで保守的な人々から誤解されやすいお金持ちオネーギン。このキャラク ターはなかなかうまく描かれている。やりたくもない決闘に無理矢理かりだされたり、素朴すぎる好きな友人にきらわれたりと、キャラクターの性格を通して人 生のさびし〜部分をにじませているところが面白いところ。
レイフ がまた、昔のコスチュームが似合いすぎる!デ カいシルクハットの「ななめかぶり」なんて、彼にしかかぶりこなせないであろう。なんでも監督はレイフの実妹らしく、そのせいかどうか知らないが、やけに レイフがキレイに適確に撮られていた。それにひきかえリヴ・タイラーのコスチュームの似合わなさといったら・・・。昔っぽくないんだよね〜、顔が、立ち振 るまいが。

00年5月25日
ヴァージン・スーサイズ 満足度★★★☆
ひとりごと:コッポラの娘ソフィアの監督デビュー作。70年代を舞台にして、ティーンの恋と閉塞感を描いてる。父のコネを使ってか、豪華で力のあるスタッ フが結集して、初監督とは思えない堂々とした映画だった。とはいえ、多数の登場人物のひとりとして、まっとうに描ききれてなく、脚本はなんか薄っぺらだ。 感情的な雰囲気はなく淡々として、進行も凡庸。にもかかわらず、始まって数分で劇に引き込まれるのは、スウィートな70年代ファッションと音楽、それに 伴った凝ったビジュアル、変化に富んだ演出がところどころにちりばめられているからだろうか。さすがは「渋谷」に選ばれた映画だけあって、こじゃれたムー ドがバリバリだ。印象としてはおとなしく、処女作の割にハメをはずしてない。批評家を気にしてわざわざクールに作ってあるような気にすらなってくる。私の
心のどっかで「ソフィアはコッポラの娘。きっとタダモノではないはず」と思ってるのか、観賞中も欠点を見つけては、さらにその裏を探すという作業をく りかえしていた。監督がエライのか、スタッフがエライのか・・・なんとも語れる映画である。

00年5月18日
プリティ・ブライド(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ジュリア・ロバーツ&リチャード・ギア再共演のロマンチック・コメディ。まあ、可もなく不可もない普通のハリウッド映画。舞台はアメリカのカ ワイイ田舎町で、子供から老人までカワイイ服を着てるし、見たメ的に女の子たちにはまあ悪くない映画なんじゃない?ロマンチック・コメディの超脇役にかか せないリタ・ウィルソンも出ております。なんかリタ・ウィルソンが出てると、そこそこのロマンティック・コメディを見てる気になるのがフシギ。それはたぶ ん「リタの夫はトム・ハンクス」→「ハンクスといえばメグ・ライアンと多数共演」→「メグといえばロマンティック・コメディの女王」→「それはそこそこお もしろい」という連鎖思考が無意識のうちに働くからであろう(私の場合)。ジュリアは、3度も結婚式中に逃げ出したことのある、結婚式恐怖症の役。
じゃあ、結婚式しなきゃいいじゃん、ジミ婚でいいじゃん、と思ちゃうけど。きっと花嫁姿で走って逃げるジュリアを撮りたかったんだよね。 ギアはこのテの恋のお相手には年をとりすぎているように思われる。シワも増え、象のような顔になりましたなあギア。

00年5月15日
ジャージー・デビル・プロジェクト(ビデ オ) 満足度★★★
ひとりごと:あの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」よりも前に作られたという、手法そっくりの低予算ムービー。ドキュメンタリーふう手ブレだらけの映像 はほんと「ブレア・・・」にそっくり。「ブレア・・・」は、見つかったフィルムを編集した、まさに素材のみの映像だったけど、この「ジャージー・・・」 は、素材の映像をもとに謎をつきとめるというストーリー付きで、
な んか「奇跡体験アンビリバボー」の再現ドラマを見てるかのよう。あと「ジャージー・・・」はホラーではなく、ドキュメンタリーふうではあるものの、ちゃんと完結する「創作殺人ミステ リー」であるといういのが「ブレア・・・」との決定的な違い。地味だけどアーティスティックでアバンギャルドな映画であった。

00年5月12日
グレイスランド(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:ハーヴェイ・カイテルが年をとったエルヴィス・プレスリーを演じる「人生応援ロードムービー」。
はじめっから「オモシロクナイ映画周波数」が出まくりだが、中盤になって、マリリン・モンローのそっくりさん役のブリジッ ト・フォンダが出てきたあたりから、やや「奇妙な映画周波数」が出はじめてくる。このブリジットによるマリリンのモノマネが、うっ上手い!!上手いという かなんか巧妙。よくマリリンのしぐさが研究されていて、ブリジットのプロ根性を見た気がする。終盤には彼女による「マリリン・歌&踊りのステージ」まで用 意されている。このブリジット、ブレイクしそうでしないまま終わりそうな女優であったが、私の中では今まさにブレイクしたと言ってよかろう。ま、女優とし てのブレイクではなく、モノマネタレントとしてのブレイクだけど。ちなみにハーヴェイ・カイテルによる「エルヴィス歌謡ショー」なるものもあり、腰を振っ て踊り狂う(エルヴィスになりきって)姿も拝めるが、私の感想は「イヤなものを見た」である。

00年5月8日
イグジステンズ 満足度★★★
ひとりごと:デビッド・クローネンバーグ監督最新作。バーチャルゲームを題材にした映画はこれまでにもいろいろあって、さすがにもう新鮮味などないところ だが、クローネンバーグが撮ると今だこのジャンルにこうも斬新さを与えるのかと感心した。背骨に穴をあけ直接体にゲームをダウンロード。生物を改造したブ ヨブヨと動くコントローラー(生きてる)(なんだかエヴァンゲリオンを彷彿)!きっ気持ち悪いっ!!なんちゅーセンスの持ち主なのだクローネンバーグ。で も、そこんところがかなりス・テ・キ。これら
「気持ち悪グッズ」 が名脇役になってた。ひょっとしたら脇役 じゃなく主役かもね。ジュード・ロウは持ち味を出しきれてないが、ジェニファー・ジェイソン・リーはカリスマゲーム作家という役柄がよく似合っていた(ど こかしらアンダーグラウンドなフンイキがあるし)。彼女、女としてはキライだが、女優としてはかなり使えますな。

00年5月5日
グロリア(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:これ80年公開ジーナ・ローランズ主演のやつ。店頭にシャロン・ストーンのリメイク版と一緒に並んでたから2本まとめて借りたのだ。この映 画、リュック・ベッソンの「レオン」の元ネタだというが、たしかに似てた。とくに冒頭のアパートで子供の家族が殺されるところなんか、気のせいか雰囲気も そっくりだった。グロリアと子供の逃亡にはタクシーやバスを使うことが多いが、
いつも金をはらうところまで撮っている。しまいには小銭がなく100ドル札をこまかくするシーンなども多数ある。タクシーの運転手には「釣りはいらない」とい うものがほとんどだけど「100ドルあげるから15分後にもどってきて」などということもあった。ロケのシーンがほとんどだし、「ああ、ほんとに足を使っ て逃亡してるんだな」という現実感があってよかった。グロリアの母性がビッグバンのように突如爆発し、子供の敵に発砲してしまうシーンはカッコよくてゾク ゾクしたよ。

00年5月5日
グロリア(ビデオ) 満足度★★
ひとりごと:っつーわけで、これシャロン・ストーンのリメイク版。オリジナル版の後に見るとヘボヘボ感が目立ちますなあ。なに?敵のギャングの事務所、 ヴィダル・サスーンの美容室みたいに白〜くてキッレーイで、なんか逆にB級な雰囲気だ。悪役も紫色のシャツとネクタイをし、まるで美容室の店長のよう。グ ロリアはなぜか日替わりで衣装を替え、しまいには金持ちも知り合いからゴージャスな服と車を与えられ、まるでシンデレラストーリーのようだ。味がなさすぎ る。
せめてシャロンがどっかで脱いでくれていればね、おもしろかったのに(脱ぐわけないか)。

00年5月1日
アメリカン・ビューティー 満足度★★★☆
ひとりごと:いろんな部門でアカデミー賞を獲った話題作。「ほんとにおもしろいの〜?」と半信半疑で見たが、確かによくできている。登場人物のそれぞれが 深く描かれているのはもちろん、あらゆるジャンルの現代の社会性(ドラッグ、銃、不倫、家庭内暴力などいっぱい)が盛り込まれ、しかもそれらがストーリー にガンガン関わってきて「最後はどうなるの〜?」と結末まで観客の気をひくところがすばらしい。別な言い方をすれば、社会問題をあつかいながらも娯楽作で あるところがよい。劇場の客、たしかにドッカンドッカン笑っていたよ。まー全部主演のケビン・スペイシーのおかげだけど。ほんとに私はケビンの父であるか のように鼻が高かったよ!「どうですか皆さん、ケビン演技上手いでしょう?コミカル演技もイケるでしょう?おもしろい?楽しんでる?」とね。ケビンが賞を 獲るのはわかるが、アネット・ベニングが主演女優賞候補になったのは納得できぬ。なんだ?セックス後すぐのカット(ベッド上)ですでに下着をつけていると は何ごとか!!ヤル気がみえぬ。子役たちは爆乳という爆乳を振り乱してがんばっているというのに。
アネットよ、おまえも乳のひとつやふたつ出さんかい!!他にも特に目立った演技してないし、まったくアメリカ人はアネット・ベニングを甘やかして ると思ったよ。

00年4月28日
トーマス・クラウン・アフェア(ビデオ)  満足度★★★
ひとりごと:.ピアース・ブロスナン主演の「華麗なる賭け」リメイク。大人の泥棒ものだが、出来は同系統の映画「エントラップメント」の数段上で、まあま あ楽しめた。衣装はセンスありそで実はなくてガッカリだけど、展開にちゃんと泥棒もののだいご味があって楽しい。金持ちの名画泥棒ブロスナンを追い、警察 に協力する女をレネ・ルッソが演っているが、この役、頭もよく脱ぎっぷりもよし、女としての弱さも持ち合わせるという、魅力あふれたキャラクターだ。前半 のズバ抜けた推理力でブロスナンを追い詰めるあたりは「女・古畑任三郎」といった感じでカッコいい。そのうえ、スケスケドレスでセクシーダンスを激踊(げ きぶ)したりと見せ場たっぷりだが、レネ・ルッソごとき女優では魅力を出しきれぬ。ルッソがいくら脱ごうとまったく色気を感じないのは私だけだろうか。服 を着たゼタ=ジョーンズのほうが色気は100倍あると思うが。あ、それとブロスナン、
胸毛腹毛はボウボウなのに背中と尻はツンツルリンなのはいくらなんでも不自然だ。表は(毛で)真っ黒なんだから尻の割れ目からも筆のように毛が溢れて いて当然。さては剃っているねブロスナン?

00年4月24日
ザ・ビーチ 満足度★★
ひとりごと:ディカプリオ最新作。ダニー・ボイルが監督ということで期待して見たのだが、なんかギクシャクしたミスマッチもはなはだしい映画であった。だ いたい舞台がピーカン天気の南国の島という健康的な場所といいうのがダニーのアンダーグラウンドな作風に合ってないような気が・・・。かかってる音楽も FMウケするさわやか〜なもので、ダニーの作風に合わず(音楽だけ聞くなら、これからの季節にピッタリのすがすがしい曲ばかりだが)。「トレインスポッ ティング」的ノリを無理矢理ハリウッド式ひな形にはめこもうとしてるところが無理がある。登場人物は、キャラの背景(どういう人物か)をすべて排除してい て、映画のノリだけで楽しませるつもりでいたのだろうが、いろんな歯車がかみあってなくて全くノリきれぬ。ディカプリオは鍛えた半マッチョ体で狂った演技 をがんばって披露するも、
私の感想は「だから何?それが何?」になってしまうのが、なんかもったいない。本来上手い役者なのだが、 ダニーの作風には合ってない。チョイ役のロバート・カーライルが出てくるところだけはなぜか歯車がガシャコーンと合い、ギアがトップに入るようなアクセル 全開のすばらしいノリになるのがマカフシギであ〜る。

00年4月21日
運動靴と赤い金魚(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:イラン産、小さな兄妹の感動ストーリー。イランの映画を初めて見た。まずはその、質素な生活や貧富の差の激しさ、家事を完璧にこなす子供たち など、わたしたちになじみのない文化におどろいた。主役の兄妹の妹の方(推定7歳)の靴が紛失するところから物語は始まるのだが、かわりの靴が買えなくて 困って悪戦苦闘する、といのがだいたいのストーリーだ。子供の靴が買えないんだよ。それくらい貧しい生活というのがなんかちょっとショック。私には現実感 がなくて、
ちょっとしたSFを見てるような気分だった。この、たった一足の靴をめぐる物語だけど、ちょっとしたスリ ルもあり最後はハラハラもし、社会性もなにげなく盛り込んでいて、こじんまりとしていながらもナイスバランスな映画という印象を受けた。主役の兄妹がよく できたお子様で、とくに兄(推定9歳)は、妹の靴が無くなったのは自分のせいだと思い、妹にまあたらしい鉛筆をあげたり(一本の鉛筆というのがいじらし い)、先生から褒美にもらったピカピカのボールペンをあげたり(なんだか懐かしさも感じられるエピソードの数々)と、ほんとにこんな子が世の中にいるのか と思うほどイイ子で心が洗われたよ(困ると泣き落としに走るのが少々ムカツくけど)!

00年4月20日
ボーン・コレクター 満足度★★★
ひとりごと:デンゼル・ワシントン主演のサイコスリラー。サイコスリラーのくせにおっそろしく後味のよい映画だった。簡単に言うと、「羊達の沈黙」風ハリ ウッド式娯楽系サイコスリラー、っつー感じか。まあ、監督がフィリップ・ノイスだったから全然期待してなかったけど、フィリップ・ノイスにしてはまあまあ 普通に楽しめた。身障者のデンゼルはほとんど顔だけの出演で、な〜んか、ぜいたくな感じ。彼にはちゃんと喜怒哀楽の表情が用意されていて、素材の味を出そ うとする作り手側の苦労がうかがえる。最後あたりは私の予想通りの展開になり「やっぱりハリウッド映画だね。ラーヴ・ヘァリウゥゥゥーッドゥッ!!(ラ ヴ・ハリウッド)」と心の中で叫んだよ。まあ、あれよ、これは旬の女優アンジェリーナ・ジョリーを拝見するための映画だよ、
アンジェリーナ入門ムービー。演技するアンジェリーナを初めて見たけどイイね。イイ顔してる。使える女だと思った。主役 の役者はよいが、殺され役の役者がドイツもコイツも気に入らなかった。変質者に殺されかかっているんだからもっと発狂するくらい暴れて抵抗しろ、と思っ た。タクシーに閉じ込められたらもっと激しい表情でガラスを割ろうとしろ、とね。そうやってもっと私に恐怖を感じさせてくれ、とね。恐怖が足りんのだ、こ の映画には。

00年4月15日
インディアナポリスの夏(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:1950年代アメリカを舞台にした2人の男の青春物語。ジェレミー・デイビスとベン・アフレックが出てるんだけど、ジェレミーが上手くて「ほ ほう」と思った。「上手い」というよりは「繊細」な感じ?このジェレミー、アメリカのアクターのくせに薄い胸板に細い腕、身長もあんまりなくてしかも内気 キャラときた。まるでのび太だ。
ハリウッド版野比のび太の誕生で ある。おもしろいと思ったのは、こいつの頭 の中セックスのことしかないところだ。映画が始まってから終わり近くまでずーっとセックスのことを考えてるのが笑える。あと、大人への反発なども描かれて いてなんかザ・青春っつー感じだ。劇中「ライ麦畑でつかまえて」が引用されるけど、たしかにこの映画、ちょっとアダルトな「ライ麦畑」、といった印象を受 けた。共演女優にはレイチェル・ワイズが出てた。ほんとにこの女をよく見る。ご活躍でございますなあ。

00年4月13日
スリー・キングス 満足度★★☆
ひとりごと:ジョージ・クルーニー、マーク・ウォルバーグ共演の湾岸戦争を舞台にした金塊強奪の物語。戦争中だというのに暗さや重々しさは全くナシ。逆に 灼熱感のある砂漠や真っ青な空も手伝って、まるでなにかのカーニバルに参加しているかのような若者達。映像もザラザラしていてスタイシッシュだし、カメラ ワークもノリノリで、なんかもうとても戦争映画とは思えない楽しさだ。すごくカラッとしている。車とかが爆発したりするところもなんか迫力があってよかっ た。物語も、クルーニーたちメインキャラ3人が隠された大量の金塊をモノにするという、ウケのよいものだ。ああ、にもかかわらず、
楽しかったのは前半だけで、後半は金塊なんて二の次で、なんと難民救助に精を出すクルーニーたち。前半の不良大人 キャラは影をひそめ、いい子ちゃんに変ぼうしてしまいなんか寂しかった。まあ、やっぱ戦争モノだし、軽いだけじゃダメなのね。

00年4月8日
クルーエル・インテンションズ(ビデオ)  満足度★★★
ひとりごと:若手スター共演のエロチック・ラブストーリー。ライアン・フィリップとサラ・ミシェル・ゲラー扮する性悪姉弟がリース・ウィザースプーン扮す る清楚なお嬢様をおとしいれるという物語だ。なんと全員高校生というヤングな映画。性悪姉弟の二重人格ぶりがなかなかワルくてよい。また、マンハッタンの ゴージャスで生活感のない家に住んでいたり、姉弟とはいえ腹違いでエロチックな関係というところがまた若者受けしそうなところだ。今となっては
ウィザースプーンが知的で清楚にはどうしても見えず困ってしまった。なんと彼女には水着姿になるとゆー、いらぬサービス シーンまで用意されている。どっちかというとゲラーの方にサービスシーンが必要だと思うけど。後半はライアン的に好感度アップできるおいしい場面続出だ。 彼のあの、短髪チリチリ頭はあれでよいのだろうか?あれはカッコいいのだろうか、本当に。

00年4月7日
オフィスキラー(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:サエないOLがムカつく上司や同僚を殺していくというサイコスリラー。さしずめ
「過激なショムニ」という感じか。上司と二人だけになる残業中の社内は、殺人するには絶好の場所なんだね。なかなか身近な設定でおもしろ い。殺した後は主人公の自宅の地下室にお人形のようにディスプレイするのだが、日が経つと死体の手が、痛んだバナナみたいに真っ黒になるのがなんだかリア ル。ジーン・トリプルホーンが出てる。久しぶりに見た。女流写真家シンディ・シャーマンという人の監督デビュー作らしい。その割にはアートっぽくなく、大 衆に受け入れられやすい、わかりやすい映画だった。あ、でも、オフィス用品に文字を照らし出すとゆう手法で撮られたタイトルバックはちょっとだけ「アー ト」っつー感じはした。

00年4月5日
スクリーム3 満足度★★☆
ひとりごと:人気ショッカームービー完結編。劇中劇「スタブ」と絡んだストーリーはまあまあ凝ってるし、映画業界の内輪ネタや映画の小道具&セットなどを 使った演出も悪くないのだが、どうも1&2と比べると元気がない、とゆーか、強引さがないとゆーか。1&2は半分体育会系のノリで強引でスピーディな進行 が楽しかった。3にはそういうエネルギーが感じられなかった。このシリーズ恒例のゲストはキャリー・フィッシャーでまあまあうれしかったが、2のゲスト、 ヘザー・グラハム&トリ・スペリングに比べるとややパワーは劣る。個人的には2が一番面白かったかなー。
やはり脚本はケビン・ウィリアムスンじゃなきゃダメなのね、なんだかんだ言っても。予告編に「天才脚本家ケビン・ウィリアムス ン最新作”鬼教師ミセス・ティングル”」とゆーのがあって笑った。天才脚本家って・・・しかも「鬼教師ミセス・ティングル」!!。なかなかステキな邦題で ある。

00年4月1日
セレブリティ(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:ウディ・アレン監督の芸能界で生きる人々の恋愛模様。性的にメチャクチャな生活をする女優やアイドルが描かれてるけど、「向こうの芸能界って ほんとにこうなの?ウソ〜?」っと、あこがれながら見ていたよ(あこがれかい!)。(←自分でツッコんでみました)。ディカプリオをはじめ豪華なキャスト だけど、中でも私の最近のお気に入りシャーリーズ・セロン様ぁぁっ!が出ててうれしかった。今回のセロン、ウディ・アレン監督作とあってかセクシーダンス まで披露し、もう大ハッスル(正確な発音はハッソーか?)!!彼女、演技はイマイチ、そのかわりバディはスゴイから、今回のスーパーモデル役はなんだかひ じょうにしっくりいってるよ。ついでに言うとビッチ女優役のメラニー・グリフィスもしっくりいっている。メラニーはあれだね、いまやもうビッチ演らせりゃ 世界一かもね。なんか年期はいってるっちゅーか・・・。
ウィノ ナ・ライダーはグウィネスに負けてから芸能人オーラが減り続けているように見えるが・・・。たしかに「セレブリティ好奇心」をくすぐる映画であった。

00年3月31日
ストレイト・ストーリー 満足度★★★★
ひとりごと:オスカー候補になったリチャード・ファーンワース主演、トラクターで旅をする話。ファーンワースふんするアルヴィンという老人、ネルシャツに 色の落ちたジーパン、ウエスタン調のブーツと帽子という扮装に、60年代製コンテナー付きオンボロトラクターに乗った姿はキャラクター性十分だ。内容は、 デビッド・リンチが監督だって言われてもわからないくらい彼特有のビビッドなテイストはなく、静か〜で、のどか〜な映像が延々と続いてた。だってさー、ト ラクターに乗ってたアルヴィンの帽子が風で飛んじゃうと、エンジンを止め、杖を取り出し、モタモタと道の脇に落ちた帽子を彼が拾いあげるまでずーっとカメ ラ回したりてるんだよ。その他はだいたいずーっと道路を走るトラクターの映像・・・。途中でハートウォーミングなエピソードを交えていながらも私の心の中 には疑問符が。「この映画はこれでいいんだろうね?ん〜?リンチさんよ」と心配していた・・・。ところがラストシーンですべての謎が(謎っちゅーほどでも ないけど)解け、びっくりするくらいの感動が私をおそった!今までの静かすぎる進行はこのためか、と。久々にすばらしいラストシーンを見てしまった。
私はあふれる涙をおさえることができなかったよ(!!)。私は普段、映画の本編終了後のスタッフロールが流れはじめると「あー 終わった終わった」と早々に劇場を引き上げるのだが、今回ばかりは席を立つことができず「うぅ〜ん・・・」と余韻に浸ってしまったよ。片輪を道路の鋪装さ れてないところに寄せて(他の車の邪魔にならないようにね)、時速8キロで走るトラクターの姿が心に残って・・・。

00年3月25日
πパイ(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:世界中のすべての物事を解析できる216ケタの数字を発見してしまった男の物語。この216ケタの数字、宗教的なことまでもちろん解明できる ということで「神の掲示」として受け止め、男が徐々に狂いはじめるのがおもしろい部分。なのだが、あんまり人間の崩壊を描いてるわけでもなく、かといって サスペンスフルさもさほどなく、とゆーよりは、モノクロのシンプルだけど悪夢のような不確かな映像と、数学をテーマにしたという発想を楽しむべき映画に なっている。映像はたしかにキてます、キてます、キまくりやがってます(ちょっとだけ)!前に見た「キューブ」もそうだけど、
数学をフィーチャーした映画(理数系ムービー)は頭痛がするほど神秘的で宇宙的で魅力十分だよね。まあつくれる人あんまりいないだろうけど。

00年3月24日
タイムトラベラーきのうから来た恋人(ビデ オ) 満足度★★☆
ひとりごと:ブレンダン・フレイザー&アリシア・シルバーストーン共演のラブコメ。ブレンダンはお得意のカルチャーばなれしたキャラクターでなんだかもう 安心して見られる。このテの役は彼に限るね。
アリシアよ、もうひ とヤセできぬものか。けっこう好きなタイプ なのにおしいところだ。せめて5キロ、いや3キロでかまわぬから・・・(まあいいか)。あと髪の毛の「巻き」が強すぎるぞアリシアァァッ!アリシアがブレ ンダンの泊まってたホテルの部屋で、きれいにたたんで収納された衣服や、きちんと並べられたハブラシなどの水まわり用品を見て「あの人らしいわね」と微笑 むシーンがあるが、私には過剰な潔癖症にしか見えないんですけど。あれは本来「チッ、潔癖症かよ」と顔をしかめるべきシーンだと思うのだが・・・(まあい いか)。話はやや盛り上がりに欠けるけど、クリストファー・ウォーケンとシシー・スペイセクがブレンダンの両親役というのが楽しいところだ。とくにシシー はああ見えてなかなかコケティッシュであった。

00年3月23日
トイ・ストーリー2 満足度★★★
ひとりごと:フルCGアニメの続編。CGなのだが、技術だけを売りにしてないところがエライ。ちゃんとスペクタクルが存在しハラハラするもんね。あと、お もちゃならではの「捨てられエピドード」を思い出に持つ新キャラ、ジェシーが泣かせる。周りの席からもすすり泣く声が(当然私ももらい泣いたが・・)! ジェシーを含めウッディ関連キャラがそろう(通称ウッディ・セット)シーンがあるがなかなか魅力的だった。ちょっとだけ欲しくなったよ。そのうちの一体は 箱に入れられたまま、というのがまたマニアック。それにしてもどのおもちゃもスゴイ怪力の持ち主なんですけど・・・。笑わせたり泣かせたりハラハラさせた りとイベント続きで退屈させない忙しい映画だった。大人から子供までまちがいなく楽しませるであろう。

00年3月21日
スリーピー・ホロウ 満足度★★★☆
ひとりごと:ティム・バートン最新作。意外にもストーリーは典型的ハリウッド式ホラーアクション活劇だった。もっと、こう「シザーハンズ」のような寂し気 な雰囲気の映画かと思ってたから、あまりにの派手さにビックリ。でもこんなあっけらかんとしたバートン・ムービーも新鮮。気持ちいいくらいに首とゆう首が 吹っ飛んで、子供の教育に悪いの悪くないの(まあ悪いんだろうけど)。ほんと子供が見たら気絶するんじゃないの?コレ。このなんの容赦もないところが 「バートンふうユーモア」なのだろうか。あとバートン特有のダークなビジュアルが美しすぎてもう最高!大木の根元から馬に乗った騎士が飛び出してくるとこ ろがフェアーンテァースティーック(ファンタスティックのつもり)!!拷問グッズや手術器具までナイスデザインだ。ジョニー・デップ扮するイカボッド捜査 官の、ボサボサの髪にハーフ丈の黒い上着と黒いブーツはいくらなんでもカッコよすぎ!もう
コスプレしたい度数120%だ。思わず「デップcooool!」と叫んだよ。デップ自身も37歳には見えないくらい(撮影時は35歳くらいかも)オド オドとしたよい味が出てる。ビジュアル面において興味は尽きない。DVDが出たら買っちゃうかも。

00年3月18日
ラン・ローラ・ラン(ビデオ) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:ドイツ産の走るラブストーリー。またしても変わった映画が!「ファイナル・ファンタジー」などロール・プレイング・ゲームをやってると突如 「3分前」などと時計が表示されることがある。時間内に時限爆弾を解除せよ、だのお姫様を救出せよ、だのと急に言われるのだ。で、必死でやるのだが、最善 を尽くしたにもかかわらず爆弾は爆発、主人公爆死でゲームオーバー。がっかりしていると画面は再び「3分前」の表示が。結局うまくいくまで何度もやり直す ことができるのだった。この映画ではまさにその「テレビゲーム」で行われた「ゲームオーバー&再スタート」が表現されている。ヒロインが現金を彼氏に20 分以内にとどけるのが目的。とどけられなければまた最初の場面に戻るというもの。また途中で関わった人の運命もそのつど変わるという、まるでゲームのフ ローチャートを思わせるオマケまで付いて。
まさに映画版プレイス テーション!!今の時代に受け入れられて当 然の、すごく若い映画だった。(ローラは意外とババアだったが)

00年3月16日
氷の接吻 満足度★★☆
ひとりごと:ユアン・マクレガー&アシュレイ・ジャッド共演のラブ・サスペンス。ラブ・サスペンス・・・なかなかはずかしい言葉である。「氷の微笑」を意 識したエロチックな邦題をつけられてるけど、エロさは皆無。っつーより「クライム&ロードムービーwithラブ」と言う感じだ。なんたってアメリカの端か ら端へ逃亡し、最後はアラスカまで行っちゃうんだから。CMや予告だと「映像が凝ってます」みたいな売りかたもしてるけど、映像的には見どころなしといっ てよい。中身もややダラダラしてる。主演の2人がしっかり仕事をしてくれてるのでそこそこ演技は楽しめる。「ビバリーヒルズ青春白書」のブランドン(ジェ イソン・プリーストリー)が金髪(!)のワル役でちょっとだけ登場。なんとユアンとブランドンの対決(?)というオツなシーンがあった。いろいろあるもの のブランドンが哀れ血まみれに!なかな楽しい場面であった。ブランドンよ、とっととケリーと結婚したまえ。

00年3月14日
オースティン・パーワズ:デラックス(ビデ オ) 満足度★★☆
ひとりごと:アメリカで大ヒットのおバカコメディー続編。前作に比べて、やや60年代チックさがなくねったような・・・。エルビス・コステロとバート・バ カラックがそろって歌うシーンはド肝を抜かれた。本物よ!本物!音楽はどれもよかった。もっとも笑ったのが劇中「ジェリー・スプリンガー・ショー」が始ま り(ジェリーはもちろん本物)、ドクター・イーブルと息子が御対面するというシーン。当然お約束の、むなぐらのつかみあい、「ピー」が入る罵りあいなどが あって楽しかった。実際の「ジェリー・スプリンガー・ショー」ではケンカする2人をなだめて、まとめ役のジェリーなのにコレでは、ドクター・イーブルにつ かみかかったり、かみついたりするという、びっくりするようなシーンがあって、私をおおいに楽しませてくれた。
最後のスタッフロール中にも「ジェリー・スプリンガー・ショー」が。「サンキュー、ジェ リー」と言いたくなった。

00年3月10日
海の上のピアニスト 満足度★★☆
ひとりごと:ティム・ロス主演のファンタジー。券を買う時、通ぶって「海の上ください」と言おうとしたら間違えて「海の家ください」って言っちゃた。でも 券は出てきたから通じたのであろう。劇場は意外に込んでいた。こギレイなカップルが目立った。ま、付き合って間もない時のデートには無難な映画であろう。 音楽と映像は美しいが(なんとSFXもバリバリに)、感動しそうで感動しない映画だった。生涯船上で生きた伝説のピアニスト、とゆー話はなんかあれだね、
「週刊ストーリーランド」の投稿作みたい。要するにおとぎ話だ。「ニュー・シネマ・パラダイス」の監督だけど、これひょっとしてハリ ウッド進出作?ど派手な演出と豪華なセット、大人数のエキストラと、彼なりのハリウッド・アプローチを試みたあとがうかがえる。前半のノリのいい場面は楽 しめたが最後がちょっと・・・納得がいかないとゆーか、理解できない展開になって、感動できず、見終わったあと何も心に残らなかった。この設定で胸にグッ とこないのはちょっと意ー味なーいじゃーん。タイトルを「海の上のサイコ・ピアニスト」とし、ティム・ロスを殺人鬼にしたほうがおもしろかったかもよー ん。

00年3月9日
ほんとうのジャクリーヌ・デユ・プレ 満足 度★★★☆
ひとりごと:実在したチェロリストとその姉の愛憎劇。邦題と予告CMだけ見るとまるで「イカれ女の生涯」みたいだけど、実は姉妹の愛憎を両者側から(2部 構成みたいに)描いていておもしろかった!主人公のジャクリーヌは想像してたよりもキレてなく、変わり者程度の女だった。なんたって演じてるエミリー・ワ トソンが最高!!とりつかれたようにチェロを弾いてる姿は本物の天才音楽家みたいで、しかも晩年は全身が麻痺してしまう病気に犯されるという、
エミリーの味を十分に味わえる役だった。ここまで私を楽しませてくれる女優はなかなかいない!彼女の姉役の女優もよくよく 見るとこれまたナイスな演技をしていてすばらしかった。この2人の女優の演技だけで満腹状態になるほどだ。姉は、子供の頃は神童扱いされたけど大人になっ たら普通の人という役なんだけど、姉妹愛と妬みを渋く演じていて感動した。妹が名声を得た時は姉が落ち込み、姉が結婚して普通の幸せを得た時は妹が嫉妬す る、という感情の格闘が死ぬまでくり返されるのだ。時には姉の夫を欲しがり、凍り付く姉の表情・・・。ジャクリーヌはもちろん女優にとってやりがいのある 役だろうけど、姉役はそれはそれでやりがいのあるおもしろい役だと思った。叶姉妹もどっちか死んだらこんな映画がつくられるのかな...。

00年3月8日
ノイズ 満足度★★☆
ひとりごと:ジョニー・デップ主演のまったく怖くないSFスリラー。見てみてわかったが主役はデップではなく、妻役のシャーリーズ・セロンであった。この セロン、藤原紀香系の色気を発散していてなかなかよいね。とゆーか、よい。しかも金の短髪に細いマユ、細いズボンでさっそうと歩いていてカッコいい。い やーハリウッドには美人がいるもんですなー。こーゆーすばらしい方が演じてくださってるにもかかわらず、びっくりするくらいヘンテコリンな終わり方をする 映画であった。オチがあきまへん、あきまへんえーっ(中村玉緒調で)!!途中までは「なんだ、けっこうおもしろいじゃん、SFとしては物足りないけど。 デップもおもしろいじゃん」などと思っていたら、ラストで、
今ま で見たこともないような安い演技をするデップを発見!!まあ、こういうデップもたまにはいいか。

00年3月3日
アメリカン・ヒストリーX 満足度★★★
ひとりごと:エドワード・ノートン主演の人種差別映画。意外に劇場込んでてびっくりだ。まあまあ普通によくできたお説教映画だった。見どころはエドワー ド・ノートンにつきるね。なんと裸で勝負してるよノートン。ムキムキで凶暴で期待どおりの演技で満足だ。凶暴シーンの他に投獄、更正後、学生時代とバラエ ティに富んだ演技が見られてよかった。刑務所内での全裸で犯されまくるシーンもなんか上手くて合格。弟役のエドワード・ファーロングもそれにつられてか、 なんか上手く見えるのがフシギ。それにしてもこの兄弟、バリバリ人種差別主義だったのに、
更正するのが早すぎると思うけど・・・まあいいか。

00年3月2日
マグノリア 満足度★★★☆
ひとりごと:「ブギーナイツ」のポール・トーマス・アンダーソン監督の新作人間ドラマ。トム・クルーズがおもしろかった。こんなおもしろいトムを見るのは 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」以来だ。とくに前半のトムは妙な輝きを発し、セックス教のカリスマ役をイキイキとこなしていて思わず
「いいぞクルーズ!」と心の中で拳を振り上げてしまった。主役不在の映画だけど、トムだけに見せ場がたくさん あって得な感じ。映画の中身もすばらしく、導入部分のたたみこむようなエネルギッシュかつアイデアに溢れた演出でトントントンと進行し、もう釘付け。思わ ず心の中で「ピィィィィ!」と口笛を鳴らしたよ。中盤にさしかかると、なんと、どっしりとした人間ドラマに変ぼう。濃い内容だけどアッサリした味わいなの は、きっとひとりひとりの人間を決して深く描いてないからだろう。「一人を深く」とゆーよりは「広く浅く」といった感じだ。多人数のコネクションを、まる で曼陀羅でも見ているかのように、上から見下ろしている感じだ。普通の映画なら登場人物のだれかに感情移入して物語を楽しむものだけど、これは、ゲーム盤 上のチェスのコマに見立てた登場人物たちをポップに翻弄する、まるで神様的存在のポール・トーマス・アンダーソン監督に感情移入して「で、今度はこのキャ ラをどうするので?へーそうするんだー監督は。おもしろーい」みたいな、奇妙な楽しみ方をしなければならない。クセのある個人的な作品だ。
00年2月27日
サイコ(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:ヒッチコック作をガス・ヴァン・サントが忠実にリメイク。撮影がなんとクリストファー・ドイル。しかし味を出せるチャンスはほとんどなかった ね。ビンス・ボーン、アン・ヘッシュ、ジュリアン・ムーア、ウィリアム・H・メイシー、ビゴ・モーテンセンと私好みのスター総出演で、
「ハリウッドスターかくし芸大会」みたい。特にアン・ヘッシュは衝撃的なカワイらしさで気絶しそうになった(これは他の人もきっと同 感のはず)!オレンジ、まピンク、ま緑の衣装がめちゃくちゃ似合っていた。いかに他の映画では小汚い扱いをされていたか、ようやくわかった。この映画のア ンはもうちょっと日本人にもてはやされていいと思うんだけど。アンの妹役ジュリアン・ムーアも(どう見てもジュリアンの方が年上に見えるけど)イカした シャツを着ていてなかなかよい。こういう色づかいや服装に、ちゃめっけがあるところが、ガス・ヴァン・サントの魅力のひとつだよね。

00年2月25日
ゴッドandモンスター(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:イアン・マッケラン&ブレンダン・フレイザー主演の人間ドラマ。てっきりホラーだと思っていたら、
文芸ホモ映画でびっくりした。別な言い方をすれば「ブレンダン版ゴールデン・ボーイ」だろうか。後で知ったけどなんでも 実話を元にしているらしい。もと売れっ子映画監督(ホモ)をイアン・マッケランが演ってるんだけど、なんかリアルを越えた演技をしてて驚いた。やっぱホモ だからできるっつーか、なにか違う。説得力っつーか。悲哀度数が高いよ。並の(というか普通の)役者じゃこの哀れな感じは出ないんじゃない?つられてブレ ンダンも悪くなく、「がんばってんじゃん。そりゃイアン相手じゃがんばるわな」と思った。嫌がるブレンダンをマッパにし、上からおおいかぶさるイアン・ マッケラン・・・。すごい絵づらであった。

00年2月20日
13ウォーリアーズ 満足度★★☆
ひとりごと:アントニオ・バンデラス主演のアクションファンタジー。マイケル・クライトン原作、ジョン・マクティアナン監督他、スタッフは超一流だが、ど うもいまひとつ私を釘付けにさせてくれなかった。でもダークな映像や、骨太なキャスティングなどは男っぽさを感じさせ、バンデラスもひと昔まえの油ギッ シュで泥臭い雰囲気が復活してて、見どころがないわけではないのが、私としてはおしいところだ。ファンタジーなので「ドラゴン」や「モンスター」が、いか にも出そうなんだけど、結局そんな夢のようなものは一つもでないのがマイケル・クライトン原作っつー感じだ。別にいいけど、私はどーもこの
クライトン原作娯楽映画は好きになれない傾向にある。なんか、こう、一歩引いてるというか、遊びがないというか、 現実的すぎるというか・・・。「ER」は好きだけど。「ラスベガスをやっつけろ」は見逃すのに、こういう映画はちゃっかり見ることのできる私の運命よ!! でも、ブライアン・デ・パルマの新作SFの予告編が見れたからまあいいか。

00年2月19日
天井桟敷のみだらな人々(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ジョン・タトゥーロ監督・脚本・製作・主演の劇団を舞台にした時代劇。映像はすばらしく美しいが、セリフが難しくて(日本語訳が難しいのか)
私にはちょっとアートが過ぎた映画であった。スーザン・サランドンが出てくれてるのはうれしいが、ややミスキャストっぽいか な・・・。でも脱いで(ちょっと)いて仰天したよ。スーザンが脱ぐとはね。クリストファー・ウォーケンがホモの演劇評論家役なんだけど、彼が若手男優を落 とそうと必死なところが唯一笑えるシーンであった。演出もなんか舞台ふうで、タトゥーロが自由自在にやってる感じ。ラストまぎわの劇中劇はいくらなんでも 退屈すぎ!あやうく「早送り」するところだった。でも我慢したよ。我慢して最後まで見きった。そういえば、最後の最後、スタッフロールの終わりにもなにや ら「おまけ映像」のようなものがあったけど、あれなに?

00年2月18日
スカートの翼ひろげて(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:1940年代イギリスが舞台の、女性たちの青春物語。最近なんかよく見る女優レイチェル・ワイズが出ている(ハムナプトラなど)が、タイプ じゃないのでなんとも思わなかったが、「ブレイブハート」「娼婦ベロニカ」などでここのところハバをきかせている女優(名前忘れた)が出てて「へー」と 思った。これらの女優たちがお転婆(死語)だが気持ちのさわやかな女を演じていて、なんだか好感度100%!また、戦時中なのにドロドロした感じは一切な く、むしろ緑いっぱいの目にやさしい風景が印象的で、なんだかすがすがしさ120%!この感じは・・・はっ!
NHK朝の連続テレビ小説のようであった!!ほんとに安心して見ていられたよ。でもラストがイマイチ。もっと胸に グッとくるラストシーンならよかったのに。

00年2月12日
シンプル・プラン(ビデオ) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:サム・ライミ監督のミステリー。田舎の雪国が舞台なので、どことなく「ファーゴ」を思わせる。サム・ライミが監督と言われても信じられないほ ど、いつものまんがちっくなテイストは感じられなかった。でも、キッチリ撮っててマジメな作風も悪くないと思った
(ひょっとして賞でも欲しかったのかい?サム)。大金を目の前にし、我を忘れる人間たちを意外とよく描いている。か わいい奥さん(ブリジット・フォンダ)が実はなかなか頭がキレて、自分はひとつも動かないで大金を略奪しようとするあたりは、映画通ごのみのエピソードで あろう。キャラクターたちの性格がはっきりしすぎて、派手になりがちなところを、淡々と渋めに撮ってるところがなんだか大人。ビリー・ボブ・ソーントンが サエない未婚中年男をすばらしく演じてて感動・・・。ほんとこの人はエリート役から障害者までなんでも器用にこなすよね。パッと見、彼だと気付かないほど の、ハンパじゃない役づくりをするよね。ありがとうソーントン。それにひきかえ主役のビル・パクストン、あんたにこの役は荷が重かったようだな。難しい役 をまあ、自分なりにはがんばってたんだろうけど。

00年2月10日
エントラップメント(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ショーン・コネリー&キャサリン・ゼタ=ジョーンズ主演の「キャッツ・アイ」ばりの犯罪劇。このビデオが発売になってからずーっとレンタル中 で「いったい誰が見てるんだ?!」と不思議でしょうがなかった。さらに不思議なのは、このビデオの隣に陳列されている「ミス・ダイヤモンド」なるパクリ映 画もレンタル中なこと。さてはエッチ映画と思ったおじさんがどっちでもよいと思って借りたのだろうか?エッチといえばゼタ=ジョーンズ、脱ぎこそしない が、そのフェロモンはエンジン全開フル・スロットルだ!全裸で就寝するも、その顔面はパーフェクトなメイクがほどこされているところが、なんか「エマニエ ル婦人」を彷佛とさせる。また、湖で水泳後も、髪の毛はぬれているもののその顔面はやはり完璧なメイクが!いやむしろ、
いつもより目のふちどりは真っ黒のようにも見える!パーティに潜り込む際には、髪の毛を頭の真上でダンゴに。もうその姿は 女優というよりは高級ホステスだ。コネリーと並ぶとまるで「客とドウハン」状態だった。モォォォォォ!!ゼタ=ジョーンズ様の魅力大爆発な映画だった! あ、話は全然おもしろくなかった。

00年2月5日
スウィーニー・トッド(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ベン・キングスレイ主演のサイコスリラー時代劇。なんでも実話らしい。18世紀のイギリスが舞台だから、時代が時代なだけに人々を震撼させた ことだろう。床屋のキングスレイが連続殺人鬼で、愛人がその死体の肉でミートパイを作って売るという話だ。映像もダークというよりは真っ暗で、格闘シーン (?)などではあんまり暗すぎて判別不能。まあスクリーンで見れば判別可能なんだろうけど。でも、おかげで巨匠タッチの重厚さが、かもしだされてた。おど ろおどろしさも十分だ。問題があるとしたら、2000年を迎えた今日、キングスレイの
ナイフ1本でのあっさりとした殺人は全くと言っていいほど刺激なし!!実話ならではの、リアルな恐怖があんまり感じられなかった。でもまあこの映画、ベン・キン グスレイのファンには楽しめるんじゃない?そんな人いればの話だけど。

00年2月4日
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・ バレルズ(ビデオ) 満足度★★★☆
ひとりごと:イギリス産の犯罪もの。去年、劇場公開時から見た者のほとんどが絶賛したというこの映画、たしかにストーリーが複雑でまあまあおもしろかっ た。とにかくキャラクターが多い!見始めのころは、どいつが主役なのかわかんないほど人が出てくる出てくる!で、一体ぜんたい話がどうなってるのか訳わか んなくなったけど、後半になると「ハハーン、そういうことがやりたかったのね」とひざをたたいたよ。複数のグループ間の大金争奪戦なわけだったのだ。2転 3転するストーリーもおもしろいが、ほとんどセピア色の映像も凝っていてよい。セピア色のうえ明暗がはっきりしていて、顔のアップなんかは、たいていが ハーフシャドウというスタイリッシュなものだった。ときおり見せるアクロバティックなカメラワークも若々しく、ここまで
ビジュアルと脚本が共に充実してる映画はなかなかお目にかかれないだろう。

00年1月29日
セレブレーション(ビデオ) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:デンマークの新鋭監督集団「ドグマ95」の第1作。富豪の父の誕生パーティに集まった家族達の愛憎劇がドキュメンタリータッチで繰り広げられ る。舞台はパーティ会場である小さなホテルのみというワン・シチュエーション劇だ。なんでも「ドグマ95」では「照明を使わない」などの規則があるらし く、おかげでザラザラ感のあるナマナマしい映像でよい感じだった。ストーリーは大勢の人のいる中、家族の秘密を暴露しまくる(しかも近親相姦をだいだい的 にフィーチャー!!)というかなりヘビーなもので、こんな会場にいたくないとつくづく思わせる内容だった。尊敬されていると思われた人が実は全員に憎まれ ている感じが、ドラマを盛り上げる。突飛な展開はないけど、ほんとに人の感情がよく撮られていて、感情こそがこの映画の主役であると思わせる説得力が十分 にあった。この映画に、人が殺されたりするようなイベント的展開は必要としない。完全に「心のぶつかり合い」を描いた「心の戦争映画」だった。

00年1月28日
ノッティングヒルの恋人(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:ジュリア・ロバーツ&ヒュー・グラントのロマンス劇。地味な本屋のヒューがハリウッドスターのジュリアと出会って三日程度でラブラブモード に!!まったく現実感はないけど、「現代版ローマの休日」と割り切って作ってあるからなんか許せる
(そのうち中山美穂主演でドラマ化か?)。ジュリアが出ていなかったらもう完全にイギリス映画であろう渋い演出と出演陣がよい感じ。イギリス映画にジュリアが 出てる雰囲気がなんだか新鮮だった。「ジュリアよ、出てくれてありがとう」と今回は製作スタッフを代表して礼を言わせていただこう。このテの古典的恋愛劇 はワキの活躍が重要っだけど、その点でも合格。ワキの一人が車椅子だったりするのがなんともイギリス映画っぽくて「へー」と思った。みんないい奴で涙をさ そう。横柄なアメリカン・アクター役でなんとアレック・ボールドウィンが1分ほど登場!!もうぴったりな役で笑えた。この作品を彼の代表作にするべきであ ろう。

00年1月23日
奇蹟の輝き(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:ロビン・ウイリアムズ主演の死後の世界の物語。なんともマッタリと、そしてダラダラと進行する映画だった。劇場で見たらさぞや退屈したにちが いない。あービデオでよかったわい。しかも中身が、ギクシャクした関係の親子4人が、
あの世で人生をやり直すというノーテンキさでア然・・・。中でも、生きてる時は心の病で病院通い、やがて自殺し地獄行きになるとゆー中森明菜的キャ ラクターの母親まで、最後には天国に招かれ幸せになるというのがわけがわからない。これはなんだ?私達に死ねと言ってるのか!?ん?まさにカルト・ムー ビーだ。しかし、すばらしいところもあった。映像の美しいところだ。天国&地獄のCGがらみの映像はなかなかお目にかかれないほどビューティフルだった! 油絵タッチなのだ。筆のタッチとか活かしたままなのがよい。現実のシーンまで美しく、ネクタイやスカーフの色まで背景に合わせてコーディネートされてて、 やる気マンマンだった。美術系スタッフもさぞやヤリガイがあったことだろうよ。この映画、「動くCG絵画展覧会」としては合格であろう。

00年1月21日
オープン・ユア・アイズ(ビデオ) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:スペイン製のややSFちっくなラブ・サスペンス。先の読めないストーリーだった。終盤にさしかかっても、「これホントに解決するの?」と不安 になるほど、話はわけがわからなくなる。でもちゃんと一応まとまって終わる。SFっぽく終わる。バッサリ終わる。最近じゃ珍しくよくできたストーリーで あった。写真や似顔絵を使い、小技を効かせた演出も私好みであった。「夢から覚めてもまた夢・・・」みたいなところは「時をかける少女」を思い出させた。
主役の色男はキャロライン洋子を思わせる派手なつくりの顔の持ち主だった。この主役が、普通の顔のほか、ブサイク特殊メイク、 無表情マスクと、なかなかバラエティに富んだ顔を見せて、変化があって楽しい。楽しくもあり、演出効果も兼ねていて、またすばらしい。

00年1月15日
モッド・スクワット(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:これクレア・デインズ主演の犯罪アクション。刑務所から出してもらえるかわりに刑事として捜査に協力する若者、という設定はなんだか「スケバ ン刑事」を彷佛とさせる。さしずめ
「ハリウッド版スケバン刑事! クレア・デインズ!」といった感じか。短い 髪でボディバッグをぶらさげてさっそうと歩くクレアは「こんな娘ほんとにいそう」と、現実感&説得力があってなかなかよい。彼女の仲間に、私がイチオシ中 のジョバンニ・リビージと「ER」で自殺したオマー・エプスなど、役者陣に申し分なし!。彼らが着てる服もカッコよく、部屋のインテリアや、かかってる音 楽もまあまあ。ストーリーも悪くないが、いまひとつノリが悪いのが気にかかる。よって爽快感も、もうちょいである。「最終回がつまらないトレンディ・ドラ マ」のような映画であった。

00年1月14日
ヴァイラス(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:ジェイミー・リー・カーティス主演のB級SF。いろんなSF映画から影響を受けたと思われるパロディ的シーンが随所で見られ、いかにも80年 代SF大好きな人が一生懸命作ったっつー感じの映画だった。でも、敵のエイリアン(?)の造型がいくらなんでもチープすぎて迫力不足。B〜C級の出来映え だ。
何を血まよったかジェイミー・リー、こんな変な映画に出てし まっちゃって・・・。本来ならこのテの映画 にスターは出てこないものだけど、ドナルド・サザーランドやウィリアム・ボールドウィンまで出てる!ウィリアムを久々に見たが、ひと昔前のシャープさとニ ヒルさは影をひそめ、兄のダニエル&アレック系のおっさん顔になっててびっくりした。はじめて画面に登場したとき「あれ?これどのボールドウィンだっ け?」と一瞬混乱するくらいだった。一時はシャロン・ストーンの相手役をするほどセクシー系だったのに、今じゃジェイミー・リーの相手役として安いエイリ アンと戦っているとは・・・。少しせつない気分にさせるウィリアムであった。

00年1月9日
ニュートン・ボーイズ(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:マシュー・マコノヒー主演の実在した強盗兄弟を描いた時代劇。マコノヒーの兄弟役がイーサン・ホーク、スキート・ウーリッチで、なかなか見た 目は派手な映画だった。他になんと「ER」の看護婦長キャロル・ハサウェイが出ているではないか!彼女が映画に出てるのを見るのはおそらく初めてなので感 激した。なんかうれしいよね、知ってる人が出世してるみたいで。というわけでまあ、見どころは役者のみであろう。実話の割に、にじみ出るようなリアリティ がないのがいいような悪いような・・・。でも最後に映画のモデルにもなった本物のニュートン兄弟の映像が出てくるんだけど、それはよかった。もうかなり年 とっててヨボヨボなんだけど、なんかちょっと浮き世離れしてるっつー感じがおもしろかった。でもこんな映像が最後に流れると、映画自体が負けちゃうと思う んだけど・・・。事実の映像は映画よりも明らかにおもしろいものね。

00年1月8日
ブレア・ウィッチ・プロジェクト(2回目)  満足度★★★☆
ひとりごと:また見てしまったが、なぜかと いうと、前回は試写だったので「これは他の知人友人にも見せてやろう。そしておもしろさをみんなで分かち合おうではないか」と思い、連れだって劇場に参じ たわけだ。映画会社も試写会のしがいがあったというものだ。映画 会社から2〜3万ほどの礼をもらってもよいほど私はブレア・ウィッチの宣伝活動に余念がなかったのだ。劇場では映画の舞台である森の木の小枝(?)や関連の品々(?)などが展示されていて楽し かった。私は「洋モノ一のリアルな恐怖映画」などと入念に解説したものの、上映後、友人の反応はイマイチで「全然こわくなかった。霊的な恐怖よりも森で遭 難することのほうがこわいと思った。こんなのでおまえは夜眠れなくなるのか」などとさんざんな言われようであった。さらに「試写で見た後わざわざ口コミで 評判を広めるとは、おまえは全く映画会社の戦略にまんまと乗せられていてみっともない」などと、より辛らつな言葉を吐き捨てられる始末だった。・・・私は 試写会の帰り道を思い出した。その上映が夜9時くらいに終わった時、外はどしゃ降りの雨だった。私は後味の悪い映画を見たと、かなりテンションが低かった のを覚えている。最寄り駅にたどり着き切符を買おうとズボンの後ろポケットの財布に手をやったところ、ポケットには見知らぬ緑色したビニール傘がぶらさ がっていた!!「ヒィッ!ブレア・ウィッチ?!」と小さく悲鳴を上げたのち、「恐怖映画を見た後とはいえ、どこでひっかかったとも知れないビニール傘に気 付かないほど気分がヘコんでいたなんて。そして駅まで歩いて来たなんて・・・大人なのに・・・」とますますブルーになったのだ。

00年1月7日
エネミー・オブ・アメリカ(ビデオ) 満足 度★★★
ひとりごと:ウィル・スミス主演のサスペンス。アメリカ政府の監視システムにウィルが追いかけられる、という話だけど、ちょっとおおげさなくらいプライバ シーを侵害してて、「これってリアリティのある話なの?!ほんと??」と思ってしまった。
もうSFだね、ここまでくると。007みたいだったよ。脇の役者がどいつもこいつも、どっかで見たことがあるヤツで「えーっと誰だっけこれ!ここまで 出てるのに!」とイライラしっぱなしだった。途中でガブリエル・バーンがちょっとだけ登場してハッとした。それっきり出番はなかったが、彼が出てきてから 物語が加速しておもしろくなった。ジーン・ハックマンの役が「見た目地味だけど実はキレるおじさん」で、ちょっとかっこよい。ハックマンにしては軽めの役 で新鮮だった。ウィル・スミスが画面にいるとついついエイリアンが出てきそうな雰囲気に見えて、なんかチープに見えてしまうのがもったいない。ま、それが 彼の性でもあるんだけど。

99年12月26日
ファイト・クラブ 満足度★★★★
ひとりごと:ブラピ最新作。ふだんわたしは映画を見るとき「ここの構図カッコイイ!!」だの「このシーンは何を意味しているのだろう・・・」などと考えな がら見るのだが、コレはそんなこと考えてるヒマもなく物語に没頭してしまった。スクリーンに釘付けにさせる力がすごくて感激だ。「ゲーム」では完全に客の いざない方に失敗したデビッド・フィンチャーだけど、その失敗を決して無駄にはせず、ちゃんと反省してる感じがした。CGを使った映像や、登場人物がカメ ラ目線で観客に話したり、遊んだシーンがふんだんに挿入されるけど、まーったくストーリーをじゃますることがないのが
フシギでステキ。また主演のエドワード・ノートンがすばらしくて、彼の演技のおかげでわたしは始めっから画 面に釘付けになれたのだと思う。彼、パッと見は古尾谷雅人だけど実は中身は北島マヤなのであろう。ブラッド・ピットもこれまたすばらしくてびっくりだ。ブ ラピは、こんなちょっとオカシイ、華のあるキレた悪のカリスマ役がなにより似合う。彼をここまで活かしきった映画も珍しい。ピークを迎えたと感じるほど だ。まるで社会的メッセージでも込められているような題材だけど、実は何も考えはなく、最後にはただの娯楽作品だったというオチが爽快だった。

99年12月25日
ライフ・イズ・ビューティフル(ビデオ)  満足度★★☆
ひとりごと:賞をたくさん獲ったイタリア製の涙と笑いの物語。なのだそうだが、涙も笑いも出なくて困った。この主演のデイブ・スペクターみたいな人がお ちゃらけるんだけど全然笑えず、とくに
前半は退屈すぎて猛烈な睡 魔が私をおそい、な、なんとビデオを途中で止め仮眠!!こんなことは今までになかったことだけにちょっとショック・・・。30分後目を覚まし再生。後半のナチス収容所が舞台 になると、ややヘビーな雰囲気に。ここでもデイブ・スペクターみたいな人がおちゃらけるんだけど、舞台が舞台なだけに、笑っていいのやらどうなのやら ちょっと困った。どうも「どんな状況でもポジティブさを忘れない」というのがテーマであり、感動をさそうところらしい。子役もパッと見はカワイイがこま しゃくれていてムカつく!むかしのイタリアの町並みや、60年代風のカメラワークに情緒を見い出し、楽しむ努力をした私こそポジティブであろう。

(追加)99年11月15日
ブレア・ウィッチ・プロジェクト 満足度 ★★★★
ひとりごと:低予算ホラー。これはここ何年かの映画の中でも変わりに変わってる!!映画というよりは資料映像といった感じで、書籍、サイトを組み合わせな いと全体が理解できないとゆー
新手の商売。全部見ても謎が残るというのもまた魅力的だ。映画以外のバックグラ ウンド情報が大量で、わたし的には「ツインピークス」以来のハマリ心地のよさだ。映画も、ドキュメンタリータッチとはいえ、観客をこわがらせる演出はしっ かりされていてよいと思った。ハンパじゃない手ブレ画面で途中気持ち悪くなり、しばらく目をそらしてたよ。こんな映画はじめて。後味の悪い話なので「手ブ レで気持ち悪くさせるのも演出?」と思ってしまった。ほんとにこのプロジェクトよくできてるけど、計算なのか天然なのかわからない。微妙なところだ。アメ リカで大ヒットしたけど、アメリカ人の過剰する恐怖映画嗜好と、ネットを使った先端のプロモーション、それとここんとこ幅広いジャンル(ドキュメンタリー 風ビデオ映像映画ですら)を受け入れるようになった客とゆー、現在のショービジネスをすべて把握しきってると感心し、同時に「今のアメリカ」を十分にもの がたったプロジェクトであったと思った。とにかく話題には尽きない映画であろう。「シックス・センス」ですらこわがった私・・・当然眠れない日がしばらく 続いてしまった(こわくて・・・ナマ音が・・・)(大人なのに・・・)。

(追加)99年10月21日
ジャンヌ・ダルク 満足度★★★
ひとりごと:リュック・ベッソン最新作。歴史ものにありがちな複雑な人間関係や、こむづかしさは全くなく、お子さまにも十分理解可能な単純明解「自称歴史 大作」。だってほっとんどジャンヌ(っつーよりはジョボビッチ)の一人称で物語は進み、ビジュアルも、ジョボビッチをいかに魅力的に見せるかがメインテー マのように感じられるほどジャンヌ中心だった。
「リュック、あん たそんなにジョボぴーが好きか?好きだったか?ん?」と、思わず叫んだよ。まあ、そのおかげで、マッチを擦ったとたんに爆発しそうなほどのラブラブ・エナジーが充満してい て、パワフルな印象はある。今回のジョボビッチも意外にキレた演技を披露し、がんばってるっつー感じもした。「ニキータ」を演ってるアンヌ・パリローに そっくりでびっくりしたよ。演技も、顔つきも、なんだか。リュック好みの女に撮られてるっつーことか?リュックに複雑で重厚な映画は撮れないこともよくわ かった。そもそも「ジャンヌ・ダルク」はキャサリン・ビグロー監督、クレア・デインズ主演で製作される予定だったらしいけど、こっちはこっちで見てみたい ような気もする。

99年12月18日
ロリータ(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:キューブリック作品のリメイク。もはや過去の人であるエイドリアン・ラインが監督だけに期待はしてなかったが、まあまあおもしろかった。あ、 キューブリック版を見てないのでそう思ったのかも。とにかくロリータ役の女の子をこれでもかと言わんばかりにエロチックに演出し続けて、飽きずに見れた。 主演の2人が肉体関係を持ってからはエロチック度数が半減するのが不思議・・・。ロリータ役の女の子は、とてもまっすぐで、スタイルもスラッとしてて、顔 もクセがなく、健康的だ。
あまりに健康的すぎてマニア度が低いのが個人的には不満・・・。別にいいけど。見ていて、結局子供だろう が大人だろうが女は女なんだよなー、と、ロリータに翻弄されまくるジェレミー・アイアンズ(世界のキング・オブ・マニアックラブ!)がかわいそうになって きたよ、わたしは。お次ぎはどんなマニアックラブを見せてくれるのか、今後のジェレミーに期待したい。

99年12月18日
ペイバック(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:メル・ギブソン主演のハードボイルドタッチなアクション劇。メルはハリウッドスターの中ではマシな映画に出るのでキライじゃない。今回の役は 「自分なりのポリシーを持った一匹狼」という、日本だと高倉健あたりがやりそうなシブめの役だった。そこそこ冷酷な性格なところがちょっとだけ新鮮かな、 という感じだ。「アリーmyラブ」に出てる東洋女、だれだっけ?名前ド忘れしちゃったけど、彼女がSMの女王様というすばらしい役でご登場し、仰天した! ある意味ピッタリなキャスティングであろう。物語も適度な伏線を絡ませてあってまあまあの出来であろう。脇役たちも派手さはないが、それぞれおもしろみの あるキャラクターばっかりでよい。ちいさな脇役ですら見逃せないような、そんな細やかさが感じられた。

99年12月11日
54フィフティ★フォー(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:70年代実在したディスコ「54」を舞台にした青春劇。ライアン・フィリップ、ネーヴ・キャンベル、サルマ・ハエックそしてマイク・マイヤー ズという
奇妙キテレツなキャスティングだけど、普通の演技をするマイク・マイヤーズは意外と、それはそれで いい感じだった。スクリーム女ネーヴはびっくりするくらい出番がなかった(「スクリーム3」でも撮っていたのかね?)。70年代が舞台ということで、なん となく「ブギーナイツ」に似てるけど、こっちは全然パンチがないね。赴きもない。かかってる音楽はノリノリでよい。こうなってくると、70年代風音楽をか けてればそれなりにフンイキのある映画になるようね気さえしてくるほど、この頃の音楽はパワーがある。ライアンはいつも半裸で登場しジャニーズ系を思わせ る。「A・RA・SHI」を歌い踊る嵐を思わせる。

99年12月10日
I love ペッカー 満足度★★★
ひとりごと:ハリウッド版岡田真澄(顔がね)ことエドワード・ファーロング主演のカメラ小僧出世物語。ジョン・ウォーターズが監督なので、繰り広げられる ギャグがとても分別のある大人が考えるようなものでないところが(要するに下品というところが)もう最高!主人公のペッカーは優しくて、家族&友達思いの 天才という愛すべきキャラだけど、彼の家族が狂ってて、とくに砂糖中毒の妹がイカれてて笑えた。
ペッカーの撮る写真はほんとどれもシャレが効いててすばらしい。写真集がほしいくらいだ。舞台であるボルチモアの家なみや小さなお店のペインティングがか わいらしかった。物語は、金もうけや理屈だらけのアートの世界を皮肉った内容だけど、個人的にはあまり、そんなに、作品に意味を持たせなくてもいいような 気がしたけど。それにしてもエドワード・ファーロング、「ターミネーター2」のころとちっとも変わってないが一体なん歳なのだ?このままだと、第2のエマ ニエル坊やになる可能性が・・・。

99年12月4日
フェアリーテイル(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:むかし妖精写真を撮って話題になった女の子たちを題材にした半分実話。妖精が出るという森の川べりがほんとに妖精がいそうなくらい美しかっ た。妖精もSFXで登場するが、
着てる服が「学芸会か!」と思う ような代物なのがちょっと覚めさせる。羽を トンボのようにぱたぱたさせるのはなかなか風情があってよい。やや「妖精万歳!」的傾向のまあまあお上品な映画であった。なんとラスト2分前に某超大物ハ リウッドスターが急に登場し、場をかっさらって「ハア?」となった。どうもカメオ出演みたいだけど、いったいどういうつながりで出るハメになったのか知り たいところである。

99年12月3日
RONIN(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:デ・ニーロ主演のアクション。めちゃくちゃシブい「ミッション・インポッシブル」という感じだった。始まるシーンがセット&雰囲気を含めてま たシブく、キャラクター説明など一切なしで「どこの巨匠の映画?」と思ってしまった。画面もモノクロかと思うほど色がなくて男っぽい。セリーヌ・ディオン 似の女が着てる服がこれまたダサダサで硬派な印象を倍増!もし、うちのオヤジとかに見せると間違いなくよろこびそうな、そんなアナログ感全開の娯楽映画 だった。オジさんたちにはきっとたまらないと思う。アクションシーンの目玉であるカーチェイスもアンチデジタルの極みで、車1台ギリギリ通れる路地を SFXなしで大爆走して、そのインパクトはけっこうなものだった。時にはその細い路地に人がいたりしてとてもヒヤヒヤする。
「スタントマンたちよ、ごくろうさん」と思わず労をねぎらいたくなった。ラスト近くのクライマックス・カーチェイスシーンは音楽 &セリフなしで、もうシブいのシブくないの・・・(まあシブいんだけどね)。
99年11月28日
鮫肌男と桃尻女(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:浅野忠信主演の現金強奪逃走劇。忠信は、私がかっこいいと認める唯一の日本人男。ほんとにいい顔をしてる。この映画は脇のキャラクター達が命 の映画なのだろう。もうキャラクター達が「これ、笑う犬の生活?」と思うほどコントちっくだった。しかも人数が多くて「これでもか、これでもか!」と言わ んばかりにキャラクターメインの進行が続いた。かといって、もう一つのテーマであるバイオレンスシーンはややハードめで、ぎょっとする。この二つの要素の からめ具合が作風なのだろう。若人あきらがすばらしくて、クライマックスシーンも彼が持っていくくらい一生懸命やっている。眉毛をつなぐメイクは個人的に は好きじゃないけど。

(追加)99年9月21日
ディープエンド・オブ・オーシャン 満足度 ★★★
ひとりごと:これミシェル・ファイファー主演の家族もの。物語はだいたい二部構成になっていて、前半が「息子が誘拐され母ミシェル壊れる」で後半が「成長 した息子が帰ってきて、息子が家族を円満に」という感動をさそう内容だった。前半のミシェルが半狂乱するシーンはまずまずの迫力で「へー、やるじゃんミ シェル。メリル・ストリープも真っ青だね。まーメリルのほうが上だけど」と思った。成長した息子がまたよい子で、涙をさそうのに十分のキャラクターだっ た。私はしっかり泣かせていただいた。
この監督、「黙秘」なんて いう鳴かず飛ばずの映画を撮った人だけど、 今回のは少なくとも「黙秘」よりかはよかったんじゃない?ミシェルなんていう美人のお母さんだなんてうらやましいかぎりだ。ま、整形美人だけどさ。

99年11月20日
ラウンダーズ(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:マット・デイモンのバクチもの。マットはまたお利口なおぼっちゃんの役だった。まあ、もっともらしく見えるから別にいけど
「アホな役はできないのかね?デイモン」と言いたくなってくる。話はあんまりおもしろくない。とくに前半は説明が多すぎる。後半は ちょっと盛りかえしてくるけど。ジョン・マルコビッチなどワキが固いけど、中でもダメダメ人間役のエドワード・ノートンが上手くてすばらしかった。ちょっ とニヤけた感じがなんとも憎らしくてよかった。彼は急にポンと出てきたけど、なんかもう、すっかり堂々としてるね。演技派だね、すっかり。ジェームス・ キャメロンにちょっと似てる。はやく「ファイトクラブ」が見たい。

99年11月19日
レッド・バイオリン(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:ある思いを込められたバイオリンが時を越えて人から人へ受け継がれていく話。ひとつのバイオリンが主役というのが珍しい。演出も同じシーンを 別な角度で撮って、何度も流れるという凝ったものだった。舞台もイタリアからオーストリア・イギリス・中国まで次々に移り変わり、特に中国のシーンは、ま るで別な映画みたいなテイストになってびっくりした。
中国のメガ ネをかけたガキがブサイクですごいインパクトだっ た。始めのほうに出てくるイタリアの子供が天使のようにかわいらしかったからなおさらだ。スペクタクル感はうすいけど、どっしりとした印象のちょっと変 わった歴史大河ドラマだった。サミュエル・L・ジャクソンがあんまり出番がないくせに主役ということらしい。サミュエル、スターウォーズに顔を出していた かと思えばレッド・バイオリンにまで出るなんて、芸域が広いというか、計算高いというか・・・。

99年11月14日
シックス・センス 満足度★★★
ひとりごと:ブルース・ウィルス主演の心霊もの。アメリカのメジャーものなのにめちゃくちゃ静かな映画だった。これがアメリカで5週も1位だったなんて信 じられないくらい。でも、まあ、私も家に帰ってから、シャンプー中に背後が気になったりしたので、そこそこコワい映画だったのだろう。コワいにもかかわら ず、全編を通して人間関係や子供への愛情がテーマなのが興味深くもあり、またウケているところなのだろう。最後はちょっとだけ泣けた(ような気がする)。 世紀末版「ゴースト」という感じでもある。見た人は知ってると思うけど、上映直前に「この映画の秘密は誰にも話さないでください。byブルース・ウィル ス」なんていう余計なメッセージが!おかげで私はカンをはたらかせて見始めたので、どういうオチなのか推測できてしまった。とくに「話さないで」なんてい うおおげさなものじゃないと思うけど。話題の子役は(おびえの演技のみだったけど)まあまあ上手かった。なかなかのテクニシャンボーイである。彼のインタ ビュー記事を雑誌で読んだけど、
金城武の1000倍は利口に見え た。若いのにしっかりした坊やである。

99年11月12日
ソルジャー(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:レンタル屋の見たい新作ビデオがどれも貸し出し中だったので、しかたなく借りたのがこれ。カート・ラッセル主演のSFアクション。なんか 「ターミネーター」と「ランボー」をたしてSF風に味付けした感じだった。でもSFにしちゃーセットやグッズが安かったけどね。意外に浪花節がきいてる話 だった。とくに特徴がある映画じゃないけど、無駄なくソツなく出来てた。カート・ラッセルの役が、英才教育を受けたプロの寡黙な兵士なんだけど、物語中に 出会う妖艶な人妻を前に、欲望を押さえて体を振るわせるところが笑えた(どうもシリアスなシーンらしい)。
カート・ラッセルがナンチャンに見えたよ!なんせ寡黙な兵士だからセリフが少ないんだけど、そこが逆によかった。余計なこと言わない から演技が楽しめた。私はヘビが死ぬほどキライなんだけど、この映画にはしょっちゅうヘビが登場して、そのたびに画面から目をそらさなければならず忙し かった。(だから私の場合「アナコンダ」なんてゆー映画は一生なにがあっても見ることはないのだった)

99年11月3日
ヴァージン・フライト(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:イギリスが生んだトトロことケネス・ブラナー扮する男と障害をもつ女性のラブストーリー。障害者の映画って、たいていが重いテーマの、ちょっ と考えさせられるような、堅い感じのもの・・・。でもコレは意外と普通の男女の物語といっていいようなさわやかな映画だった。泣ける映画と思って見たので ちょっと肩すかしだった。始まって5分くらいで2人の出会いがあり、なんか物語も早い。それはそれでさっぱりしてていいんだけど、恋愛ものにしちゃー男女 間のかけひきや展開がなくて物足りなかった。でもきっと、意図的にそういうのを省いて恋愛感のない軽いものにするつもりなのだろうと思ってたんだけど、最 後まで見たら「この映画ってひょっとして、客を愛の涙、涙で感動させたかったのでは?」と思ってしまった。そんなラストシーンだったから。だとしたら空振 り。
だって感動しなかったもん。いや、まて、まさかこれも意図的なのか?ちょっとハンパな映画であ る・・・。たぶんラブストーリー・・・なんだと思う。

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