1年以上まえの「ラヴ・ハリ」映画日記

満足度5点満点:=1点:= 0.5点


05年1月30日
僕セザール 10歳半 1m39cm(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:日常に転がっている冒険を体験 し、成長する子供を描く。地味な映画を想像していたが、とても娯楽な出来ばえで退屈しなかった。フンイキだけ見れば、軽すぎるくらいの印象だ。DVDを入 れてすぐに始まるキレのある映像に、もうすでに「あ、イイ感じ」と好感触。フランス映画だし、いたずら心あふれる映像はアクの薄い「アメリ」みたい。主人 公の少年は小デブ化に悩んでるから、「アメリ」と「ブリジット・ジョーンズ」を足したようなキャラクターになってるな。やがて子供は3人組を結成するか ら、それに加え「ハリー・ポッター」の要素も含まれるかも(すまん、強引すぎた)。ま、どっちにしろ、隙間をうまいこと突いてきたキャラなんじゃないか な。また、イイ味のカワイイ子供を取り揃えてるね。ちゃんと輝いてるよ。世界にはまだまだ使える子役が生息してますよ!もっともっと掘り出して、そして使い捨てましょうよ!服装もフレンチで、なんだかコジャれたガキになってるじゃねえか。マ ドンナ役の少女は、美人だった頃の中島美嘉みたいな顔してるな(関係ないけど、中島はどんどんブサイクになっていくな。普通芸能界に入ると美人になってい くものなのに)。フランスの小学校にはダンスの授業なんてあるの?いいなあ。ダンスの先生役の髪型は「無理矢理ブラックな髪型にされました」的・違和 感・・・。「無理しなさんな」と思ったよ。完全に子供中心の映画なんだけど、離婚家庭に母子家庭、性教育や誘拐要素・・・とどめに暴力要素まで入ってて、 微妙に日本の子供には見せられない・・・。あるいは、子供に「現実を見よ!おらぁ!」と教育するために見せる手もあるか・・・スパルタ映画として。さすが フランス・・・。子供映画なのに実は辛口です。観客層をしぼれないからヒットしなさそう。日本では「フランス映画マニア」にしか鑑賞されないような予感。 しかし、ここまで明るい作風の中に、10歳児を取り巻くネガティブな部分を取り入れてるところはエラいな。「はじめての性」「変質者にブン殴られ血を流す 主人公」・・・やっぱハリー・ポッターにもこのくらいヘビーな体験をさせてほしいよね!

05年1月27日
ネバーランド 満足度★★★
ひとりごと:劇作家ジェームズ・バリが 「ピーターパン」を生み出すまでの物語。想像してたよりピュア指数の高い作品だった。「フォレスト・ガンプ」もまっつぁおな子供心を持ったオッサンの話だ よ。ジェ−ムズ・バリは結局不倫してると思うんだけど、「純愛だから良いんです!」と心の底から言ってるから、「はあ、そうですか。そうかもしれない」と 許しがちになってしまうね(ホントはダメだよ不倫は!)。日本版 タイトルは「失楽園」と書いてネバーランドと読ませればよかったのに。実際の天然キャラは始末が悪いんだけど、映画ではピュアになりキラキラしてしまう不思議さよ。ジェームズ・バリに思い を寄せられる未亡人役・ケイト・ウィンスレットの母親役が「あの男と近づくんじゃないよ!」とイジワルキャラにされてたけど、冷静に考えてみれば誰でもそ う言うよね?!本来なら、近づきたくない(気色の悪い)オッサンになりそうな主人公ですが、ジョニー・デップが演じるとサラッとした風合い、むしろ小粋に 見えました。彼にしてみれば、特に難しい役でもなさそうだな。演技は自然体だった。これをロベルト・ベニーニとかにコテコテに演じられてたら引いてた な・・・。主人公、実物は萩本欽ちゃんみたいだったんじゃないかなあ、と適当に推測。欽ちゃん劇団率いてます、みたいな。となると劇中劇のピーターパン役 はおのずと、はしのえみあたりとオーバーラップ。ホントは元祖ジャパニーズ・ピーターパン・郁恵をオーバーラップしてあげたかったのに・・・。すまんね郁 恵。なぜか劇中劇を見て泣いてしまうという構成はおもしろい。号泣するほどでもなく、うっすらと泣いてしまいましたが、なぜ泣いてしまうのか理由がわから ない。あえて言うなら、中年男の不倫魂に感動したとしか言えないのが口惜しい!クライマックスをケイト・ウィンスレットが持っていって、おいしいなあと 思ってたんだけど、感傷的なラストは一人の子役が引き受ける。もうこの子役、冒頭時点で顔からすでに感動臭を出してからね。要注意だったんだけど、ここま でやるとは。涙を流す子役に、誰も文句は言いますまい。もうお手上げさ。もう子役の泣き演技に、ジョニーもケイトも吹っ飛んだ。「漁夫の利」という言葉を 思い出させる子役だったよ。

05年1月26日
キング・アーサー(DVD) 満足度★★
ひとりごと:西暦400年ごろ活躍したと言 われる、伝説の王の活躍を描く。パッケージには、“製作ジェリー・ブラッカイマー印“がさん然と輝いているよ。どうせアレでしょ?「ロード・オブ・ザ・リ ングが大ヒット?ふ〜ん。同じようなの作ったれ。無名の役者を集めてこい。そして甲冑着けた王様を戦わせろや!」・・・てな軽い気分で製作したんじゃない の〜?たしかに、「ロード・オブ・・・」に似たようなシチュエーションが多いな。戦闘シーンのスチール写真だけ見れば2作の判別不能!ま、似てるのは写真 だけですが。壮大なドラマが含まれた良い題材だと思うんだけど、壮大すぎて2時間程度の上映時間枠では全然描ききれてない感じ〜。導入部分でもうキャラク ター7人くらいいて、すでに人間関係が理解しづらい。ボクちゃんみたいなおバカさんにはチンプンカンプン。冒頭で門前払い気分を味わった。早速の屈辱だ。 人数が多いからといって、仲間同士の交流場面も不足してるから、誰かが死んでも感情移入できず、胸にグッとこなかったのが非常に残念。この脚本は書きづら かったろうなあ、と思うよ。どうやったってまとまらないもんね。脚本家はイライラしただろうね、、雨の日に髪型が全然決まらない時みたいに!(←その気持 ちわかります!え?ちがいますか)「ロード・オブ・・・」もさ〜、製作段階で「2時間ポッキリでまとめんしゃい!」と命令されてたら、こんな中途半端な出 来になってたんだろうなあ。危なかったね。クワバラクワバラ・・・。ところで・・・キング・アーサー役の、このどう見てもサラリーマンにしか見えない男、クライブ・オーウェンって誰?何 様?大抜擢じゃん。おめでとう。とても昔の 王様には見えないんですけどおめでとう。都会の香りがしすぎて、時代劇にそぐわないような気がするけど、別にいいです。いや〜、誰も知らない役者を持って くれば良いってもんじゃないよねー。キャストの中で唯一知ってる顔がキーラ・ナイトレイだったけど、この娘は良いんじゃない?なんかアマゾネスみたいな半 裸衣装で、狂ったように咆哮し(!)戦う姿が目に焼きつきました。いや、おもしろすぎて。もうちょっとで、泥んこプロレス状態になるところだったのに、い や〜惜しかった!!次回はたのみますよ、ジェリー・ブラッカイマーの旦那。

05年1月19日
エイリアンVS.プレデター 満足度★★★
ひとりごと:SF映画界の2大怪物が夢の共 演。版権戦争という感じなのコレ?「浅野温子VS浅野ゆう子」、どっちの名前が冠か!!・・・みたいな?全く違います。すまんね、W浅野。凶悪な両者が対 決したわりにはさ〜、えらく普通の映画になっちゃったけど、それでもエイリアンとプレデターを再びスクリーンで拝めて幸せだった。とくにプ様の姿を見たの は何年ぶりだよ?あまりに久しぶりだから、どんなヤツだったか忘れちゃった。あんな武器(万能網)なんて持ってたっけ?!宇宙版・便利道具「たか枝切りバ サミ」的な感じだが。宇宙人なのに網って・・・。巨大宇宙船でやって来るのに、武器は妙に原始的なところが魅力です。コレ、両者の生態を説明するシーンが 全くないんだよね。アッパレだよ。最近のゾンビ映画ですら「ゾンビ症状は噛み付くと伝染するんだ!」と誰かが叫んで教えてくれるというのに。舞台は宇宙で はなく現代の地球、しかも南極地下なので、なんだかSF色は薄らいだな。どっちかっていうとダサめな未知のピラミッドを探検するアドベンチャー系のノリ。 監督は、こういう閉塞的なシチュエーションを描くのが好きだから「ああ、得意なほうに持っていったな」という感じだ。てっきり「インディペンデンス・デ イ」みたいな豪快な話&ビジュアルになると思ってた。それよりさー、そもそもエイリアンって、未来の人間が宇宙の果てで偶然出会ったはずなんだけど、実は太古の昔から地球にいたんだ ね!!世間って、いや宇宙って狭いもんです。主 役のアシャンティふうの女、終盤にさしかかるとドえらいものを左手に持たされて笑った。次世代のリプリーというよりは、「宇宙アマゾネス」ぽかった。彼女 とプ様のおかしな交流も爆笑した。でも、エイリアンとプレデターと共演できたんだから幸せだよぅ〜この女。その他のキャラクターを演じて死んだ者も幸せだ よぅ〜。なんたってエイリアンの幼虫に顔を覆われたり、腹からエイリアンの子供が飛び出てきたり、SFファンにしてみれば「ステキ!うらやましい!大金を はたいても体験したい!!」という死に際だよぅ〜。ただ、一般客から見れば、死にゆく役者は全員「雑魚キャラ」としてひとまとめなんだけどネッ!ガン バッ!

05年1月18日
真珠の耳飾りの少女(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:17世紀オランダの画家・フェ ルメールが描いた「真珠の耳飾りの少女」が出来上がるまでの物語。古い室内シーンの映像がすばらしくてうっとりだよ。ホント、フェルメールの絵みたいな構 図と光加減・・・。まるで油絵の具で塗ったような深い陰影が表現されててビックリ。服のシワなんてマジ絵画ふう。どんなエフェクト使ってんのコレ?!色彩 へのこだわりは大成功してるじゃん!・・・あとの出来は、まあたいしたことないけどさっ。フェルメールの屋敷奉公に来たスカーレット・ヨハンソンと、浮気 をカンぐるフェルメール妻の嫉妬なんて設定は、まあ、よくあるパターン。珍しくも何ともないエピソード1本で、伸ばし伸ばし、よくもまあ映画にまでしな すったよ。伏線ゼロだよねコレ。ステキな映像がなかったら危なかったね、この映画。フェルメール作品が好きな人なら喜ぶだろうけどさ(いるのか?)。でも まあ、画家とモデルの間にこんな涙のプラトニック・ラブがあった んだ〜と思えば感慨深いよね・・・イメージソングは加藤登紀子の「百万本のバラ」だよね・・・と思ったら、ナニ?この話、全部作り話なの?!もしもシリー ズだったのか!そ、そんな〜。ひょっとした ら、フェルメールと少女はバリバリ愛人関係で、もうノリノリで、爆笑爆笑の連続で「真珠の耳飾りの少女」を描いたのかもしれないってことだよね(勝手に推 測)。そう思えば、なんだか楽しい絵のようにも見えてきた。ああ逆効果!なんかさ〜、この忙しいのに、原作者の気取った妄想に付き合ってしまった・・・て な感じ?もう、実話にしてよ、実話にさー。スカーレット・ヨハンソンはよくやっているね。この世界に合った顔してる。そもそも実際の絵の少女とは、さほど 似てもないんだけど、いざ彼女が、絵のモデルになりビシッ!っとキメると、そりゃあもう「出たーっ!!ワテが真珠の耳飾りの少女でおま!」てな具合にバッ チリ実物と一体化してしまうところが素晴らしいマジックだった。フェルメール役のコリン・ファースは、こんな繊細な役も出来るんだねー。「ブリジット・ ジョーンズ」くらいの彼しか知らないから意外だった。しかもえらく若々しく色男に見えるんですけど。やはり、背景同様、スタッフによる映像修正への執念に より、「いじられたな・・・」という感じだ。「おいじりになられたな、ファース殿下・・・」という感じだ。

05年1月12日
Mr.インクレディブル 満足度★★★☆
ひとりごと:ピクサー製・CGアニメ最新 作。「ファインディング・ニモ」まで見届けたピクサーアニメ。いいかげんもうマンガは卒業!!子どもじゃあるまいし!もう今やボクちゃんのアタマん中は政 治経済なんだよ!・・・と思ってたんだけど・・・撤回撤回!!ついでに撤収!!今までのピクサーアニメとはチト違う。活躍するのはおもちゃや昆虫やモンス ターやお魚ではありません。人間です!だいたい今までは「なんで虫がしゃべるんだよ。モンスターが会社経営?笑わせんじゃねえっ!魚が英語の読み書きだ と?!アホか!」的・大人思考が多少なりとも邪魔をして、ぶっちゃけ100%素直に楽しんだとは言えなかったけど、今回のはそんな邪念もなく、基本設定 (人間社会)はすんなり受け入れられます。ま、登場人物は超能力一家なんだけど・・・爆!それでもね、かなりまっとうな映画の印象。大人の目線で楽しめ る、懐かし系ロマン大作という感じ。デザイン・テイストが、こないだ見た「スカイ・キャプテン」にほんのちょっと似てるかな。トータル的なデザインや音楽 路線も悪くない。特にアクションが冴えわたってる!CGアニメは、水中や毛皮とか表現技術に重点が置かれがちだけど、今回は正統派なアクションをCGで独 自表現したな、という感じだ。どっちかっつーと、CGよりセルアニメで制作しがちなベタな内容だけど、あえてCGにしたために、質感にリアリティが加わり 笑いにつながっているという奇跡の方程式。体から冷気を出して物を凍らせるヒーロー(声・サミュエル・L・ジャクソン)のアクションもCool。カッコよ くてビックリしちゃった。名脇役をゲットしたじゃねえかサミュエル。インクレディブル夫人の軟体体質には笑っちゃったよ。バーバパパ並みに体がグニョグ ニョしちゃって変幻自在。風呂敷みたいにもなるんだから。日本版ヒロイン名は「ふろしき女」だよ。はもはや人間じゃありません!この人、よく結婚できたと 思うよ。こんな体で女の幸せを手に入れたところはたいしたもんだよ。勝ち犬だよ、アンタ!一体、このヒーロー夫婦の夜の営みはどうなっているのやら・・・と、観客の皆さんは想像を膨らませているだろうね・・・(ボクちゃんはそんなこと考えてま せん。本当です)。そのへんの検証はSPA!編集部に任せることにいたしましょう。

05年1月10日
モナリザ・スマイル(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:1950年代を舞台に、美術教 師ジュリア・ロバーツが、保守的お嬢様に現代的な生き方を教える。堅い題材だけど、思った以上にサクサク進む。後半はダレ気味だけど、基本的に退屈しない ナイスな娯楽演出。軽快すぎて感動まで軽くなってしまったのが玉に傷。この監督、次回ハリーポッターの監督に起用されたんでしょ?!この人なら、一般ピー プルにウケるポッター映画作れるんじゃないかなあ。毒がないから、無難すぎてつまんない気もするけどさ。ポッターなんて誰が撮っても同じだから別にいっ か。話の基本は「型破り教師が、古い体質の学校を変える!」的、ま、よくあるタイプの熱血ストーリー。シリアスな「天使にラブソングを」みたいな感じか。 対立してる優等生役が“ハリウッド一、憎まれ口が似合う女”キルスティン・ダンスト(!)ってことが個人的には最大の見どころだった。ジュリアとダンストが口ゲンカしたりするとワクワクするよネッ!これにスカーレット・ヨハ ンソンが加われば、「ハリウッドの大奥」が完成するんだけどなあ。惜しかった!意外にジュリアとダンストの対決は薄くて、ケンカ的には物足りない感。取っ組み合いはナシだったよ・・・(当たり前 か。五社英雄じゃあるまいし)。なぜか2人は最終的に仲良くなってるんですけど、何で?!理由がイマイチわからなかった。卒業するまで皮肉を言い合ってて ほしかったよ。終わりの方のダンストは、車に乗ったジュリアを自転車こいで追いかけていくからね!ビックリしたよ。「無理してんなーダンスト」と思った よ。生徒役はじめ女優陣はみんな万能選手がそろってて、演技については無問題(モウマンタイ)。マギー・ギレンホールなんて、ビッチ演技がハマってて、 コートニー・ラブがのりうつってんのかと思ったよ。ワキのワキにマーシャ・ゲイ・ハーデンまで鎮座。こうしてザッと見渡すと、50年前の設定なのに、ジュ リアの風ぼうだけが今ふうすぎて浮いてるかも。ゲイの年増女教師役、なんか見たことある・・・。たしか「ベッカムに恋して」にも出てたゴリエそっくり女優 だと思う。ジュリア・ロバーツは今となってはココリコ田中にしか見えず・・・。この女教師2人のツーショット、映画見てんだかフジテレビ見てんだか分かん なくなるよ(言い過ぎです)。古いタイプの映画のはずなんだけど、どこかバラエティなところがスパイシーでございました。

04年12月14日(追加)
カンフー・ハッスル 満足度★★★☆
ひとりごと:「少林サッカー」で名を馳せた チャウ・シンチー最新作。ある日突然「カンフーハッスルの試写会あるんだけど行く?」と聞かれる。「えっ!行く!」と答えたあと「で、いつ?」と尋ねてみ たら「今。Right now!!」と返される。「今かい!今すぐかい!!」と返事しながら九段会館までダッシュ。そのダッシュの様は劇中のチャウ・シン チーみたいに足グルグルでピュ〜ッな感じで、だ。ああ久々にタナボタ的に試写会に行けたわい。こんなふうに生きてるとイイこともあるもんですわ。作品は、 ま、「少林サッカー」ほどの傑作感はナイけど、十分楽しかったよ。なんか「マトリックス」みたいだった。チャウ的アレンジを施した「マトリックス」なのだ ろうか。あるいは「少林サッカー・リローデット」という感じか。前作があまりにもヒットしたから、やや呪縛から抜け出せてない気もす るけど、映像センスもそのまんまだから安心感がある。「絶対おもしろいはず」という一般大衆の期待には応えられるだろう。ややハードな描写もあって、「こ んなこともできるんだ〜」とも思う。ほんのチョイ大人向けネッ。ナイフや毒蛇ネタ、子供はマネしちゃいけません、・・・ってマネできやしないよ!ベタな笑 いにCG絡ませるのがホントお上手。普通なら、長編CMみたいなCGメインの映画で終わってしまうのに、人間メインの映画にしてるのがイイね。きっと浪花 節の配分がイイんだよね。なんかチャウ・シンチーって、ジャンプ系の人気漫画家みたいな感じなの?ドラマもギャグもビジュアルもバラエティ豊か。演出もそ れぞれ大げさだけど、それでいてちゃっかりまとめてしまう、っていうか・・・。今回の映画はチャウは主役みたいだけど、主役じゃないみたいな変わった役 だったな。個人的に主役だと思ったのは、大声出すオバはんだった。笑わせ、小憎らしく、最後には応援してしまうという、近年稀に見るクールなオバはんだ。 うちの向かいのアパートの2階に同系統のオバはんが住んでおり、ボクちゃんが夜にカギ屋を呼びゃあ「なんだい、うるさいね!何時だと思ってんだい!」と、 絵に書いたような文句を2階の窓から言いなさる。まったく忌々しい存在!・・・と思ってたんだけど、映画みたいに「実はカンフーの達人」だったら尊敬して あげるのになあ(ありえません)。・・・と、すっかり巷のオバはんを見る目が変わってしまったよ。オバはんにロマンを感じるようになってしまったよ!

05年1月4日
あなたにも書ける恋愛小説(DVD) 満足 度★★☆
ひとりごと:ケイト・ハドソン&ルーク・ ウィルソン共演のラブコメ。なんだケイト、こないだは「10日間で男をフル・・・」とかナントカっつー邦題映画に出ていたが、またしても長い邦題を付けら れてしまったね。ハハーン、そういう路線で行くことに会議で決定したのだな、了解だよ!前回の相手役はマシュー・マコノヒーだったけど、今回はルーク か・・・。なんだ、前より男のレベルが落ちてるじゃん!マコノヒーに比べると華がナイねー。ケイトまで貧乏臭が移っちゃってるよ。ルークのB級力に引っ張 られてるよ。マコノヒーを相手にしてるときのケイトはもっと輝い ていたのに。恐るべしサゲチンの持ち主だね、ルークは・・・。と、見てる間はケイトを応援モード。「気づいてケイト、そいつと組んじゃダメ!絶対」と、まるでルークを麻薬扱いだ。 ルークのほうはトクしてるね〜。思いっきり主演だもんね。小説家の役なんだけど、ボクちゃんの中学時代の英語教師にやや似てるし、役との相性は良い感じ。 ルーク的には地味で結構!・・・といったところだろう。「恋人たちの予感」のロブ・ライナーが監督だし、「ケイトをヤング・メグ・ライアンに!」的・方向 で持っていきたかったのかなあ。しかし、ケイトの役が「プロの速記師」って、いくらなんでもマイナー職すぎやしませんかねえ。たしかに、ケイトがちっちゃ い速記機器を操作してる姿はなんかカワイイけどさー、同時にハリウッド女優色も失ってるよね・・・。クライマックスのケイトは「感動で速記機器が涙でにじ んでよく見えない!」という地味っぷり。「ヤング・メグ・ライアン計画、おおむね失敗」という感じかナ。冒頭から、ルークのアパートに借金の取り立てにく るコワモテ2人が、ルークのパソコン焼いてしまうってどうよ。焼くんですよコンロで。パソコンを。魚かよ!パソコンを紛失させたいのはわかるけど、取り上 げて質屋に持って行くほうが自然な気が。あんなに燃えるパソコン初めて見たから、このさき記憶に残るのはこのシーンのような・・・。そんなイヤな予感のす るお正月でございました。

04年12月22日
ターミナル 満足度★★★
ひとりごと:スピルバーグ監督とトム・ハン クスのコラボによるハートウォーミングなドラマ。スピルバーグにしてみれば軽〜く撮ってるんだけど、押さえるツボは最低限押さえてるという無難作。クリス マスに見るのもちょうどいいホンワカ加減。トム・ハンクスもお得意のピュア・キャラクターに戻ってるから、見てるほうも安心だ。ハンクスは、外国から飛行 機でアメリカにやって来て、そのまま飛行場暮らしを余儀なくされる役なんだけど、冒頭で「自国が戦争してる」というニュースを見て悲しむあたりは、さすが の好感度。思わず「かわいそ〜、がんばって」と、応援したくなる身近なフンイキが彼の本来の味。今回は久々に王道を行ってるな。英語は全く理解できない役 だったのに、3日もすると独学でペラペラになってしまう現象には目をつむらなくてはなりません。そんなに簡単に英会話を習得できるなら皆苦労しないっつー の。ま、ほとんどコメディだからしかたない。飛行場でお金もなく、従業員たちを巻き込んで食料を手に入れたり、転がってる大工道具で素晴らしい芸術作品を作ったりして・・・ハンクスよ、アンタは裸の大 将かよ、と思ったよ。純粋な行動が山下清を 思わせます。ほとんど、飛行場の中だけが舞台の群集劇だし、まるで三谷喜幸のドラマを見てるみたい。っつーか、そのうち日本のドラマに設定をパクられそう な予感。スチュワーデス役のキャサリン・ゼタ・ジョーンズは、いつもより軽快な演技でなんか新鮮。髪は肩までで、いつもより短くてカワイイ感じなんだけ ど、それはそれで似合うね〜。この人、ほんとキレイに年とってるよ。彼女が妻子ある男との不倫電話の内容、「また私より奥さんを選ぶのね。言い訳するつも り?!もういいわ。このあいだも、あなた奥さんと旅行に行ったのよね。そう、うちの会社の飛行機で!!(ガチャン)」とオチを付けて受話器を置いたときは 笑った。小話のような会話だった。座ぶとん一枚あげたくなったよ。ゼタ・ジョーンズお姉たまが桂歌丸に見えた一瞬だった。

04年12月21日
ブラウン・バニー(DVD) 満足度☆
ひとりごと:ヴィンセント・ギャロ監督&主 演のロードムービー。これはこれは、ひさびさに退屈きわまりない映画に出会ったよ。始まってすぐ、バイクレースを遠まきから見物する視点の映像が、ただひ たすら3分くらい流れて「あれ・・・」と思う。そのあと、バイクから降りたギャロが自動車で移動する車窓映像がセリフもなく延々と流れ出して、「あれ、ヘ ン。この映画ヘン!」と動揺を隠せないボクちゃん。まさかと思ったけど、そのまんま車のフロントガラス映像が続いて・・・ね、眠い・・・。師走で忙しかっ た体には拷問のような、無限大のマッタリ加減・・・。不眠症の方にはオススメですけど。なんつーか、「赤ちゃんが生まれてうれしい親戚の家で、子供の寝顔 だけ撮ったビデオ映像を強引に見させられてたとき」を思い出した。そう、そんなんで喜ぶのは、撮影した者だけなんだよ。つまんない映画にはこれまでも出 会ったけど、少なからずとも刺激はあった。セリフもあったし物語の展開もあった。ヘタクソな演出だけど、観客に何か伝えてたい!!という映画心があったよ うに思う。先日見た「スターシップ・トゥルーパーズ2」も、見てるときはつまんないと思ったけど、「ブラウン・バニー」のヤル気のなさに比べれば天国のよ うな映画だった。「スターシップ・トゥルーパーズ2よ、バカにしてメンゴ。そして今まで面白くないって蔑んだ映画たちよ許しておくれ。アンタたちはまだマ シだったよ!」と、どこかに向かって懺悔したくなる、というか・・・。ホントに「ブラウン・バニー」はコマッタちゃん。せめてビジュアルがカッコよかった らいいんだけど、まったくセンスを感じませんでした。鑑賞してる お客さんのことなんか、コレっぽちも考えてないところは、ある意味サムライ感覚。潔いといえば潔い。ついでにそのまま切腹希望!!ラスト近くのヘンな展開にはもう「あ、ギャロ、アタマおかし い・・・」と、お手上げ状態。最終的にわずかな物語があったけど、それを伝えるための演出がやることなすこと、もれなくスベってたことに気づく・・・。言 いたかったことって、「ボクの子ウサギちゃんはニンジンが好物」ってこと?シモネタかよ!!「バッファロー‘66」は、まあまあ楽しかったのに、どうした んだこの落ちぶれた感じは。なんか自分のことをユニークと勘違いしだしてる気がして心配になってきた。タイトル役をまかされてしまったクロエ・セヴィニー のほうがもっと心配。誰かなぐさめてやって。

04年12月15日
スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモ ロ− 満足度★★★☆
ひとりごと:ジュード・ロウ&グゥイネス withアンジェリーナ・ジョリー共演のレトロSF。なんと人物と小物以外は全部CGですよ!アニメに体ごと出演してる感じ。こんな思い切った発想の実験 的映画に、大スターが3人も出てるなんてマジで奇跡ナリ。ゴジラってさー(突然ですが)、怪獣は着ぐるみだと分かってて、その上で楽しむ作品だけど、コレ はさー、背景はCGだと分かってて、その上で楽しむ作品になってるよ。リアリティではなくロマン重視なのだっ!ゴジラ的ロマンを、ゴジラとはマ逆の方式で 追求してて意欲を感じるよ。1930年代のニューヨークが舞台の前半は、特にレトロ・フューチャーなビジュアルで酔いしれた!表現したい世界がハッキリし ていて気持ちいい。このDVDは買いだよねっ!設定は甘口だし危機感もゼロだけど、それを上回る視覚的な刺激をいただいたよ。昔の冒険小説を意識したよう なストーリーもカワイイ。最近めっきり少女志向なった宮崎アニメに寂しさを感じていたけど、それにかわる冒険ファンタジーを見つけた、ってな感じかな。宮 崎アニメにもロボット兵が出てたけど、アメリカ人が考えるロボット兵のほうは、やっぱ足が長いんだね。やっぱ外人だから?!暴れても誰もかすり傷ひとつ負 わない世界なのに、思いっきりガイコツになって死んだキャラがいて驚いた。ツイてないねーアンタ。ジュード&グゥイネスは古い顔をしているから、レトロな 背景によくマッチしているね。どっちもご立派な大人なんだけど、少年少女が憑依してる感じが微笑ましい。ま、ジュードのおでこは少年ぽさとは裏腹に広くなる一方だし、グゥイネスは少女っぽさとは 裏腹に、浮気を疑う目つきはリアルすぎてコワかったけど。アンジェリーナ姉さんは空飛ぶ空母の艦長ですよ!それだけでもロマンなのに黒いアイパッチまで付けてくれて、まるでフ ンイキはエメラルダス。ステキすぎてクラクラするね。このように大人と子供の夢が入り乱れてるところが魅力的。謎の黒メガネの女がどう見ても引田テンコー にしか見えず。くりだす技もイリュージョン。最後の最後まで、ホントに引田テンコー本人だったのかどうか不明。「ああ、あの謎の女が引田テンコ−だったら いいのになあ・・・」というのが、この映画からもらった最後のドリームでございました。

04年12月13日
スターシップ・トゥルーパーズ2(DVD)  満足度★☆
ひとりごと:未知の惑星で、巨大昆虫の大群 と戦う人間たちを描いたSF。まあまあの名作だった1作目と比べると規模ちっちゃ!ビッグタイトルの第2弾なら普通スケールアップするもんだけど、コレは 前に比べて1000分の1くらい小規模なドラマ展開。冗談みたいだけど“密室スリラー“のつもりらしいです!「スターシップ・・・」シリーズというよりは 「エイリアン」「スピーシーズ」の流れをくむ(いやパクった)、C級SFになっておりました。前回カッコよかった巨大宇宙戦艦なんて、ただの一隻も出てき ません。そ、そ、そんな〜・・・。たまにゴージャスなCGで描か れた蟲たちもいて「あ、なんだ、がんばってんじゃん」と思ってたんだけど、よく見たらパート1からの流用映像だった!同じ映像使ってますよ!しかも何度 も!バカでかい蟲の大群が前回の敵だったけ ど、今回の蟲のサイズといったらせいぜい50センチ前後・・・。勝てよ、そんくらいの虫ケラごときに〜っ!・・・とイライラしたよ。この監督さ〜、前作の CG担当した人でしょ?なんか生身の人間についての演出は学生なみだよね。っつーか、演出してないよね。人にまったく動きが感じられないよ。スピード感ゼ ロなんだよね。CG部分だけはスピード感はあるのにね。フシギなもんだ。実にフシギなものを拝見したよ。きっと監督は人間嫌いだと推測。人間にはこわくて 指示できなかったんだよ、きっと!兵隊がさー、閉じ込められた建物でレーダー監視するんだけど、このレーダー、円盤型で緑の線がグルグル回るオモチャみた いなヤツですよ!SFなのにもかかわらず、潜水艦ゲームで遊んでるかのようなフンイキに。今どきSFにそんなデザイン、エポック社の玩具ですら採用しない よ。こんなショボいアイテム、パート1で使ってたっけ?出演してるB級女優がムダな脱ぎを披露。どうやらサービスカットのつもりらしいケド、なにもマッパ にすることないよね。こんなにムダな裸の使い方、初めて見た・・・。なんかかわいそうな気分になった。この部分が唯一胸にグッとくるシーンでございました (物語には何の関係もありませんがね!)。

04年12月6日
白いカラス(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:アンソニー・ホプキンス&ニ コール・キッドマン共演の人間ドラマ。「明日なにしよっかな〜」とか考えごとをしながら見始めてしまったけど、そんな雑念も封じ込めてしまうなかなかの秀 作。優等生映画の香りが漂ってます。人種差別や愛憎を取り入れた濃厚な展開だけど、表現は淡白(上品)で・・・なんか薄味の「21グラム」みたい。出演者 が豪勢なんですよ〜コレ。ワキにはゲイリー・シニーズとエド・ハリスの「アポロ13」コンビですよ(・・・って←こんな代表作しか思いつかなくてスマ ン)。ニコールはスパーンと脱いでて気持ちがイイね。しかもやっぱ上手いですよ。腰が座ってて貫禄出てきたね〜。ここまでくるとニコール映画にハズレな し!・・・って気分になってくるよ。髪型は短めのパーマで、見た目は昔の「恋人たちの時間」のメグ・ライアンそっくり。人生負け組な貧乏女の役なんだけ ど、プチ豪華なレストランですら尻込みする演技もそれらしく見える。ニコール本人は、尻込みどころか店員を威圧する存在なのにネッ。演技力ってスゴイです ね〜。ま、牛の世話をするシーンはやや違和感あったけど。さすが に搾乳するにゃあ美人すぎるよね、ニコールは。このシーンさえなければ賞レースに参加できたかもね。アンソニー・ホプキンスの回想シーンに出てくる女の子まで全裸に なってて驚いた。でもまあ、若手女優がさ〜、こんなスゴイ面子と共演させてもらったらさ〜、興奮して頭フワ〜ッとしてパンツの一枚や二枚喜んで脱いじゃう よね。「万が一・・・ひょっとしたら捨て身の演技でニコールに勝てるかも!」と考えたらそりゃあアンタ脱ぐさ〜。アンソニーの若い頃を演じた男優は鼻筋の 通ったイケメンだった。いくらなんでも年とったビジュアルと別人すぎやしませんかねぇ。そういや、こないだ見た「ハウルの動く城」のヒロインも、若い頃と 年とった後では全く違う顔してたっけ・・・。まさかこういう現象ってリアルなんでしょうか?!老後がこわくてブルブルふるえてきたよ。こんなときは、今も 昔もま〜ったく変わらないお姿の森光子に励まされますよネッ。っつーか、昔から老けてたのか。“老け顔の持ち主が最後にはトクをする“・・・コレがこの映 画からもらった教訓になってしまいましたけど何か?

04年12月5日
テキサス・チェーンソー(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:「悪魔のいけにえ」を今ふうに リメイク。チェーンソー持って追っかけてくる巨漢レザーフェイスて実在してたの?!実話が元になってるんだってさ。最初に挿入される現場検証再現フィルム は、ちょっとだけゾッとする出来。いや〜、実話だってことを聞いただけでイヤな気分になるもんなんですよ、映画ってーのは。豪快にチェーンソー振り回す典 型的なスプラッターかなと思ってたんだけど、コレはスプラッターという感じじゃなかったよ。血とかバンバン出ないし。そのかわり映像はやたらとスタイリッ シュなんだよね。なに?ひょっとしてまたミュージックビデオ上がりの監督なの?ほんのわずかにセピア色っぽくて、系統はまるでデビッド・フィンチャーだ (すまん、チトほめすぎた)。こないだ見たゾンビ映画「ドーン・オブ・ザ・デッド」も、古典ホラーを今ふうな映像でリメイクしてたけど、コレもそんな流行 の一つなのかな。でもアレだね、映像がキレイだと恐怖感って薄まるもんですね・・・。肝心の怖さは半減だよ。猟奇殺人のいかがわしさとは裏腹に、空気のフ ンイキは逆方向に行ってます。日本版「リング」が、ハリウッド版「ザ・リング」になると全然こわくなくなるような感じだな。人の顔の皮をかぶったり、ちぎ れた足の傷口にあら塩もんだり、基本的に気色の悪いものは取り入れてるから、なんか惜しいね。ちぎれた足の傷口にあら塩ですよ。その割に絶叫はたいしたこ となかったな。もっとこう「ギャアアアアアッ!」だろ(←わかりづらいですか)。レザーフェイスの、チェーンソーを振り回すそぶりは、いつもとお変わりな くド派手だった。チェーンソー持って追っかけてくるシーンて さ〜、なんかホント、アメリカンだなあと思う。「アメリカのスプラッターを何か一つ想像してください」と言われたら、まさにこの姿が頭を駆け巡るよ。外人が日本を 「相撲&芸者」イメージで統一してしまうようなものかな。レザーフェイスは今や国をしょって立つ殺人鬼なのだな。

04年12月2日
ハウルの動く城 満足度★★★☆
ひとりごと:全国民待望の宮崎アニメ最新 作。趣味・娯楽・趣味・娯楽・・・の順番で作品が作られていたから、今回はてっきり趣味に走るのかと思ったら、バリバリのドタバタ娯楽。ちょっとドタバタ しすぎなのでは?と思うくらい。しかも描写は「千と千尋」以上に健康的だった。ノリだけ見れば完全に「千と千尋」の第2弾という感じだ。あるいは「千と千 尋」meets「ハリー・ポッター」みたいなフンイキか。それに今回は胸にグッとくるシーンが少ない。泣きが少なくて、いつになく明るい出来ばえ。奇抜な デザインの「動く城」も思ったほど出番がなかった。大砲とかあるのに撃たないのか〜。なんだか、すっかりカドが取れたね〜駿。そもそもクールなメカが飛び 回る戦闘シーンや、シリアスな人間ドラマ演出が上手い駿。たまにはそんなハード版・宮崎ファンタジーも見たくなってきたよ。思い返せば「未来少年コナン」 「ナウシカ」「ラピュタ」あたりは、ファンタジーだけど非常にハードだった。「ラピュタ」なんか子供が主役なのに、彼らの命の危機を感じさせるほどに激し い内容だったよね。最近の宮崎アニメにはそんな緊迫感は薄れてきたような・・・。ババアの顔とか、大袈裟にデフォルメした表情になったりするけど、昔の宮 崎アニメにはそんなのなかったよ。戦争シーンもあるにはあるけど、「ナウシカ」みたいなオドロオドロしい表現は全くなかったし。あと、色使いも昔のほうが 渋かった。最近のは超カラフルで、それはそれでいいんだけど。なんか一般ウケ重視な感じになりつつあるのかな。とは言っても、この映画も十分に楽しめる内 容。導入部分、というか、導入という言葉すら忘れるほど自然に物語に入っていけてビックリ。あれよあれよという間に世界に引き込ませてしまうのはスゴイ! ハンパじゃない奥行き感がそうさせるのかな。ヒロインの女の子の仕草や、健気な表情づくりもすっかり手慣れたもの。椅子に座ったときの足の位置まで完璧。 細かいですよね〜。その女の子(ソフィー)の声は倍賞千恵子なんだけど、90歳のお婆さんバージョンの時ならわかるけど、10代バージョンも千恵子が演じててなんだか萎える・・・。ここは想 像力を働かせて、頭の中で島本須美の声に変換する必要がある。ソフィーには妹がいるんだけど、なんだ、声は倍賞美津子じゃないのか〜(ハスキーすぎて無理です)。ハウル役、キムタ クの声は意外と合っていたかも。魔法使いというより王子様だった。荒地の魔女役・三輪明弘の声のはハマりすぎてコワい。それに多面性のある面白い役。こ りゃあ、宮崎駿はもう三輪さんを手放せないんじゃないの?別にいいよ〜、誰もジャマしやしないから。どうぞ墓場までお付き合いくださいましね。

04年11月29日
恋愛適齢期(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:ダイアン・キートンが人生の後 半に来てモテてしまう!・・・という物語。ビデオで気楽に見るにはまずまず楽しいプチ老人映画だった。ダイアン・キートン、突然アカ抜けたね〜。「永遠の メガネ&タートルネック」から脱却?!マーサ・スチュワートふうの髪型や純白の衣装など、上品な佇まいに仕上がっているよ。おまけに売れっ子劇作家という バリバリのカリスマ主婦っぷりに「こんなオバさん、いるわけない・・・」と、つぶやいてしまう。妹役はフランシス・マクドーマンドかい。小さな役なのによ く出たね。小姑っぷりがハマりすぎて「こういうオバさん、いるいる」と、つぶやいてしまう。実に小姑オーラのあふれるビジュアルの持ち主だったのだな。ダ イアンの相手役・ジャック・ニコルソンまで白いシャツ着て、もうアンタ、ジジババ・カップル2人で砂浜を散歩ですよ!で、気に入った石を拾って持って帰る んですよ!そうこうしてたら夕立ですよ!あわてて素敵なお家に駆け込むんですよ!・・・もう理想的な、美し〜い老後だよねっコレ。っつーか、まだ老後ギリ ギリか、失礼!しかも思いっきり恋愛映画じゃんコレ。血圧測ったり老眼鏡を探したりするラブシーンはコメディとしてはナイス・アイデア。こういうの日本映 画でやってくれると良いのになあ。その場合、男の役は毒蝮三太夫とかになるのかな。ダイアンもニコルソンも裸を披露して笑いを取るとは卑怯ナリ。そこまで してウケたいのか!そうこうしてるうちに、マジで泣いたりするシーンを見せられてリアクションに困る。半分マジ映画なんだよね・・・。コメディをメインに してくれればよかったのに。キアヌ・リーブスが医者の役?利口そうに見えないからそこんとこはコメディっぽいな、本人は気づいてないだろうけど。なんかめ ちゃくちゃ若く撮れててビックリだ。ビルとテッドシリーズ(だっけ)の時みたいなヤング肌。他の面子が枯れてるからそう見えたのかな。しかしやっ ぱ・・・、キアヌになんか診てもらいたくない感じ〜。なんか顔か ら万年研修医の香りがするもん。このキアヌ がさ〜、ダイアン・キートンを見初めてしまうんだから、そいで付き合っちゃうんだからスゴイよね。普通なら新聞記事になるよ。だって、相手が40代の女性 なら可能性はあると思うけど、ダイアンって60くらいでしょ?ルミ子と賢也以上の年の差じゃん。キアヌがダイアンに言うキメ台詞「君って、すごくセクシ〜 だ」は、それを聞いたヒロイン以上に客が困惑したに違いない。2人による体をはってのラブシーンが無かったのは、さすがにビジュアルがマニアックすぎるか らという配慮だろうか。ナイス判断である。

04年11月23日
血と骨 満足度★★★
ひとりごと:ビートたけしが凶暴な在日朝鮮 人を演じる。時代は大正あたり、舞台は関西で、「へ〜、こんな町があったんだ〜」と思う。社会的なことは置いといて、完全に「たけし一家」の物語だけに的 を絞っているのがわかりやすい。ケド・・・、なんか映画見たっていうようりは、ある家族のイヤ〜なエピソードを聞いてしまった・・・という感じ。映画的に 何か残ったかというと、そうじゃなく、ただ暴力親父の実際をのぞき見てしまった感。そして嫁や子供への同情感。普通、ファミリー映画なら、騒動があっても 「結局家族って良いものですねっ!」・・・で終わるけど、この映画は丸ごと不幸!アンタ、結婚式やお葬式まで暴力で滅茶苦茶なんだよ。きっついよね〜コ レ。見てるコッチも「あ〜あ、またやっちゃった・・・」って肩を落とすシーンの続出。でも、一人のジコチュー親父に振り回されて殴られて、ガッカリな感じ が相当リアル。たけしのキャラは大暴れするけど、すべて彼の(ワルの)哲学に貫かれている行動だから不自然じゃないんだよね。それに、よくある家族トラブ ルを、言ってみりゃあただド派手にデフォルメしたような話だから、妙な親近感があるのかな。淡々とした描き方がアカ抜けてる。これなら海外でもウケそう。劇場ではエビアンを飲んでいたんだけど、そんな水すらマズくなるシーンが随所に!あやうく 口に含んだ水を、前席の客の後頭部に吹き出してしまうところだった。このDVDを見ながら食事をすることはおすすめできません。「食べ物がマズい(またはマズくなる)映画ランキング」が あったら1位だろうさ。鈴木京香はなぜ脱がぬ!演技はちょい下手だけど、老けメイクは似合ってたな。これで脱いでたら大女優の仲間入りだったのに。そのか わり濱田マリが脱いでいて引いた・・・。アンタは脱がなくてもよい。個人的には、たけしの一人目の愛人エピソードがディープ・インパクト!「う〜 ん・・・」ってヘコんだよ。しかし、愛人ってーのはさ〜、いとも簡単になれるけどさ〜、それなりの責任が男には降りかかってくるんだなあ、と改めて感じた よ。既婚男性はコレ見ると浮気したくなくなるんじゃないかなあ。亭主の帰りが遅いとお嘆きの貴女、3カ月周期で旦那にこの映画のDVDを見せると効果的か と存じます。

04年11月21日
オールド・ボーイ 満足度★★★★
ひとりごと:韓国製、15年監禁された男の 復讐劇。「復讐」ってことで「キル・ビル」を、1%ほど感じる。でもさ〜、マジ度が高いんですよ〜。扱ってるテーマも実は相当キワドいし(あんまり言うと ネタバレになるから言えませんが)、もう、ぐったりです。見終わったあとの疲労度数は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」みたいだった。アジアを舞台にした、 ラース・フォン・トリアー並の“娯楽悲劇”だった。話もよく出来てて、すっかりダマされた!もう一回最初から見ると、また楽しめる感じ。しかし主人公がか わいそうで、見たいような見たくないような。なんと客席からすすり泣く声がっ!泣いちゃイカンだろうコレ系で。いやしかし、韓国映画の勢いは止まらない ネッ!もうすっかり韓国語にも慣れましたよね、皆さん。なんか字幕を見なくてもなんとな〜く意味が分かってきたような気さえするよ。気のせいだけど。完全 な気のせいだけど。この映画にはまたヤケにカワイイ娘が出ているな。冬ソナのチェ・ジウより全然カワイイが、ジウは新潟に100万円寄付してくれたからあ りがとう。主役の男は、監禁後のほうが男前になってる気がするけど、長髪のおかげか?髪型って大事なんだなあ。顔も演技も役所広司っぽいかな。でも役所に こんなヘヴィな役はできない気はするけどどうだろう。タコを生きたままかじりつくシーンは気持ち悪かった。後から考えてみれば「気持ち悪いっ!」・・・ と、ソコに気をそらされたのは計算だったの?!主役の男の人生も演技もキテるが、対立するボス・キャラもスンゴイ狂っててイイよ。何から何までイヤな奴で 「そこまでやるか・・・」と呆然とするほど。ここ数年見た映画 キャラの中ではナンバー1の悪役だよアンタ。ある意味、レクター博士の上をいってるかも。ある意味ね。人が普通に生活している中で、どうすれば人に最大の精神的ダメージを与えられるか知ってる のが・・・尊敬!(尊敬かい)・・・参考にさせていただきマンモス。(だからみんな、ボクちゃんを怒らせないほうが身のためナリよ〜)

04年11月16日
ソウ 満足度★★★★
ひとりごと:低予算で作られた、謎めいたサ イコ・スリラー。これは久々に面白い映画に出会ったよ。ストーリー展開が全く読めないし、強力なサイコだし、それでいて基本はエンターテイメントなのがイ イね。ラストもグレイト。終わったあとにも恐怖が後を引く。はじけるヘッドギアのデザインも部品だらけで面白い。クセがあるんだけど、自己満足になってな くて、一般人をも巻き込める個性になっているのが素晴らしい。サイコホラー界のウォシャウスキー兄弟(初期)、って感じなのかなあ。妻と子供の脅されっぷ り&泣きっぷりも合格。←ココ重要。今までナイスなサイコものとして「キューブ」とか「セブン」とかあったけど、そんなのをひとまとめにしたみたいな、ベ スト盤的・充実感。そして「あそこがああだから、こうなわけだ」的・納得感。サイコ映画を観賞し、「なるほど!」と納得して席を立つっていう体験も珍し い。アメリカにはまだまだ才能ある人がいるんだね〜。いきなり拉致監禁された2人の男のシーンから始まって、途中、カメラストロボを照明がわりにするドッ キリ・シーンなど、若々しい上手さと勢いがあって小憎らしい。もうノ リノリでイケイケなサイコ映画でした。平日 に見に行ったけど、客の入りも良く、ときおり「ヒィ・・・」「えぇ〜」なんて声も上がってたよ。ボクちゃんは「うそうそうそ・・・」「やばいやばいやば い・・・」系のうめき声を上げてしまいました。なかなかここまでボクちゃんのセクシーヴォイスを引き出してくれる映画もないですよ。アメリカでもヒットし たみたいだけど、こりゃあヒットして当然だ。この監督はまちがいなく出世するよ。この映画を誰かに薦めようと「ソウを見たんだけどさ〜」と話し掛けても、 「・・・そ?なんですか?」「象?」など、誤解の多い返答が帰ってくる。そうなるとボクちゃん、ややキレ「だから、SAW!S、A、Wでソウなわけ」と気 分を害するワケ。クチコミしづらいタイトルがタマに傷である。

04年11月15日
サンダーバード(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:伝説のSF人形劇を実写化。実 はあんまり知らないんだよね〜オリジナル版。子供のころプラモデルだけは持ってたけど。昔っからのファンならまあまあ楽しめるんじゃないかなあ。メカが実 物大(合成だけど)で動き回ったりすると嬉しいと思う。バリバリ原色でオモチャみたいな救助マシンは、今ふうにアレンジされてはいるものの、基本的にデザ インはク〜ル。さすが、何十年も語りつがれるだけの魅力があるね。ピンクの未来キャデラック「ペネロープ号」もカッコいい〜。飛行機や船に変形して、これ は乗りたくなるよ。うんとチープに加工されたCGオープニングもまあまあ合格。テーマ曲は昔のじゃなくてガッカリ。内容も、うんとギャグを落とした「スパ イキッズ」な感じでお子様仕様。ペネロープはカワイイが、彼女が苦しんでいるシーンがあっても画面に現れず・・・。わずかなエロスも許されてません。彼 女、クライマックスあたりで突然「黄金の7人」みたいなゴージャス60年代ファッションで現れたのはステキだった。このテイストで全編やってほしかった よ。わかってないなあもう。ビル・パクストンが主役かと思ったら、なんか出番は少なくて「やっぱりな。でもそれで良い。あーっはっはっは」と思う。ついで にサンダーバードのメンバーすら出番が少ないじゃないか。ずっと遭難してんじゃん。元の話はよく知らないけどさ〜、この映画じゃ悪のグループ(つっても3 人だよ!)が話の主軸を握ってるじゃん。あとは味の薄い子役グループ(つっても、やっぱ3人!!)だけで話を回してる。サンダーバード映画なのに、サン ダーバード本部は全く活躍してないけどよいのだろうか・・・。っつーか、悪のグループもさ〜、サンダーバード基地を乗っ取ったまでは良いが、結局拝借した メカは穴掘りマシンって、どうなのさ。しかもやることが銀行強盗って・・・。自前の豪快な潜水艦から宇宙にミサイルブッ放す予算があるなら、もっとデカイ ことができそうなものだが・・・。核兵器開発とか。せめてキッ チュなメカが大活躍してくれれば、こっちも楽しいんだけど、水中救助するのにメカが役にたたず、結局、人が「素もぐり」で解決するのってどうなのよ、サン ダーバード的に。アリなわけ?例えるなら IT企業が海女に助けを求めるようなものか。最終決戦はなぜか地味な超能力対決になってるんですけど・・・。サンダーバード・チームがイキイキしてたのっ て、オープニングとエンディングだけだったような。よくもまあ、こんな脚本で作りなすったよ。ま、なんだかんだ言ってもさ〜、一応泣いたけどネッ。ドカー ン!

04年11月9日
キャットウーマン 満足度★★☆
ひとりごと:ハル・ベリー主演のセクシー・ アクション。前評判があまりにも悪かったので、期待しないで見ると案外笑えて楽しめる。映像だけだとずいぶん大作感があるんだね。あとはアホだけど。ハル 江ねえさんはやっぱキレイだよ。ショートの髪型がめちゃくちゃ似合うね、この人は。美貌は余すところなく撮影されているね。ハル江ねえさん、最初はヘボい デザイナー役で登場するけど、なんとなく立ち振る舞いがデザイナー的で、器用にこなしてる。「いるかもね。こういうデザイナー」と思ったよ。こないだ見た 「ゴシカ」も、演技自体は悪くなかったし、やっぱ上手なんだなあと思ったよ。上手なんだけど、猫にとりつかれてからのハル江ねえさん、猫の習性をふまえた 演技っつーか芸(食べ方とか)も上手すぎて笑う。大人のやることじゃないよソレ。特にオスカー女優は・・・。やがてお安いキャット・スーツに身をつつんだ あたりから苦笑いの連続で・・・。眉と目のふちどりメイクは油性のマジックなの?見た目はカッコ悪いんだけどさ〜、本人は「イケてるニャー!」・・・って 思ってやってるのが笑えるよ(いい意味で)。これ、シラフでやってんだよね。いやー、一杯ひっかけないと出来ないよ普通こんな格好。でも、とことん何かを 信じてやってるのが、なんかロック。カッコ悪いのが一周して、もう一息でカッコ良くなりそうな勢いだよ。生憎、ギリギリのところでカッコ悪いままで終わっ たけど。キャットウーマンは一応、世界の女性のために戦ってるみ たいだけど、たぶん世間の女性からしてみれば余計なお世話なんじゃないかなあ。こんなキチ●イみたいな女に守ってほしくないよね!シャロン・ストーンと格闘するあたりは楽しかった。キャットウーマ ン、シャロン・ストーンを巴投げだよ!「永遠に美しく・・・」みたいだったなあ、シャロンの役は。この作品で「現役復帰!」みたいに言われてたけど、どっ ちかっつーと「再起不能!」な方向に行ってるところも見どころです。この2人の美女がピッタリした服などを着ると、無意識のうちにパンツの線を探してしま い忙しかった。ちなみに両者ともパンツの線は見当たりませんでした。流石です!設定では「キャットウーマンは古代エジプト時代から存在してる」ってことに なってるんだ・・・。そんなとこだけはずいぶん大風呂敷を広げたじゃねえか。設定も出てくる女も全部キ●ガイすぎてで、ある意味アッパレだった。ティム・ バートン版キャットウーマンとは、次元が違いすぎて比べようもなく・・・。出来が悪すぎる子だけに、どこかがカワイイ。続編を希望してることは誰にも言え ない秘密である。

04年11月8日
2046 満足度★★★
ひとりごと:ウォン・カーウァイ監督最新 作。SFだSFだと言われてたのに、見てみたら昔のメロドラマだったから呆然。“モテてモテてしょうがないっ“という中年男のロマン(妄想)が描かれてて ダンディズム全開!でもそれは同時に幻想・・・みたいな浮遊感が、好きな人にはたまりません。SF部分は、主人公(トニー・レオン)が書く小説のイメージ 映像だったのだな!だからSF映像はちょっとしかなかったけど・・・、それでもカーウァイの描くSFってーのは目新しい!CGまでカーウァイ色しててカッ コいいじゃん。全編、このSFだけで繰り広げてもらってもよかったんですよー。メロドラマ部分もやっぱ映像が超ク〜ルでうっとりだ。やっぱ高級だよ、この 人。映画見ておもしろかった!・・・っというんじゃなくて、映像見て「勉強になった」と思う感じ。60年代の香港が舞台だけど、女たちのボリュームたっぷ りな蜂の巣ヘアーとチープな衣装がこの映画の世界をつむぎだしてるよ。いいダシが出てるね〜衣装から。いや〜、こんな昭和なアジアをスーパー・スタイリッ シュに魅せられるのってカーウァイか市川昆くらいだよ。モノクロにしてもカッコよさそうだ。アドリブ的に(テキトーに)撮った映像をつないだらしいけど、 ちゃんとご立派な話になってて驚き。意外とチャン・ツイイーが前へ前へ来てるね。またしてもツイイーが大活躍だ。この役は日本人がやるとしたら、自称”勝利の女神“の海猫女優・伊藤美咲さんとが衣装 を着こなしそう。目力はあっても演技力は皆無だけどネッ。フェイ・ウォンもカワイく撮れてるし、女にハズレがないね。しかし、フェイ・ウォンがあんな事務員みたいなシャツとオ バハン・ヘアーがバッチリ似合うなんて・・・。本人からしてみれば複雑な心境だろう。アンドロイド版フェイ・ウォンの同僚は瀬川瑛子みたいだったなあ。木 村タクヤは、5年前に撮影された姿と、最近追加撮影された姿が拝めるけど、最近はずいぶん太ったね!顔パンパンじゃん。一目瞭然じゃん。静香に何食わされ てんだか。しかも追加撮影版の髪形は短髪7・3分けということで、ご自慢のロンゲ・フェロモンもシャットアウト。なんかブサイクだった。この映画さ〜、結 局、正直言って退屈じゃん?タクヤの名セリフで言って欲しかったね「ぶっちゃけ退屈っすよ」と。今が絶好のぶっちゃけ時なんだからさ。

04年11月3日
コラテラル 満足度★★★
ひとりごと:あのトム・クルーズが、なん と、血も涙もない暗殺者を演じる。トム映画の中じゃあ最も地味なんじゃないコレ?深夜の都会を走るタクシー内がメイン舞台で、しかも、一晩限りの話。地味 だけど、やりようによっては傑作になりそうなシチュエーションだ。ソコソコ話もまとまりがあるけど、演技も作品もこの程度じゃアカデミー賞はほど遠いね。 もうひとつ心のドラマが欲しかったところだね、トムに。タクシー運転手役のジェイミ−・フォックスのほうが心の見せ場が多いじゃん。刑事役で、こないだ見 たメグ・ライアンの裸映画「イン・ザ・カット」で、同じく裸だったマンダムみたいな男が出ていて「あっ、この人知ってる。メグとガッツリ組み合った 男・・・」と思う。なんだ、最近売れてるのかい?夜のビル街の映像がク〜ル!デジカメを使った手ブレ映像は、誰でも撮れそうなくらいの親近感。だからこ そ、街の空気や温度までも伝わってくるようなトリップ感があるよ。大スター・トム様を主演に迎えながらも、ここまで映像で冒険したところはエラいかもよ〜 ん。基本的に地味なんだけど、やっぱトムがメインだから、クライマックスはちょっぴり微妙に派手になる・・・。良くも悪くも結局娯楽作なのだ。そりゃあア ンタ、トム映画を見に来ておいて、トムがタクシーに乗りっぱなしだったらお客さん怒っちゃうもんね。全速力で走ってこそトムだよ。みんなでトムにお礼を言 おうよ。「ちょっとしたサービスをありがとう」って。ラストのトムは初めて見るトムで新鮮。ま、ぶっちゃけ、冷血暗殺者の役なんて健康顔のトムにはま〜ったく合っちゃいないけどさ〜、ここまでがんばってくれた んなら許す気になるよ。それに親日家だし。空 港のファンにもやさしく接してくれたし、始球式でもタマ投げてくれたし、日本人の一人として「コラテラル」鑑賞はせめてものお礼だよ。・・・なんか、そん な気にさせるのがトム。このまま“世界の友達スター様”という街道をつっ走って行くがよい。

04年11月2日
シークレット・ウインドウ 満足度★★☆
ひとりごと:作家役・ジョニー・デップが、 ほぼ一人でがんばるスリラー。途中までは、意外に、ミステリー的に面白いと思ったんだけど、7割がた話が進んだところで突然C級テイストになって引い た・・・。ええ〜っ?!こんなのアリですか?!まあ、確かにストーリーはキレイにまとまって終わってるけど・・・。なんか「長い打ち合わせをしたものの、 まとめの段階で相手がなぜかキレちゃって帰ってしまった」ときみたいな、置いてきぼりな気分を味わった。あんまり激しくアホになるから笑っちゃったよ。そ ういや、同じスティーブン・キング原作の「ドリーム・キャッチャー」も、途中までは佳作風味、やがて円谷プロちっくなチープ感覚あふれる作風に急展開して たっけ。思い出したよソレを。まるでデジャブだった。自分の中のメイン・タイトルは「ドリーム・キャッチャー・アゲイン」だよ。上映時間のある時点から、 いきなり高級感を無くすんだよね。映画ってさ〜、むしろ終盤に高級感を持ってきたほうが好印象だと思うんだけど、そういうのが逆なのがスティーブン・キン グ原作の特徴なのかな。キング原作のスリラー映画に傑作がない(ような気がする)のは、その独自のストーリー構造がジャマしてるんじゃないのかなあ。ジョ ニー・デップは相変わらずカッコいいね。たとえボサボサ頭でも、丸いメガネをかけててもカッコいいよ。ラストのほうでは、ちょっとだけブサイク・モードに なるけど、それすらもカッコよ・・・いや・・・それは・・・そのぅ、あんまりカッコよくなかったなあ・・・。演技が巧みだったってこと?故に個人的はそこ んとこが見所になった(最近はアレだね、美形スターがどこまでブサイクを演じられるか、ってとこが流行なのでしょうか)。この映画ではほとんど全編にジョ ニーが登場してるから、デップ・ファンにはたまらないと思う。なかなかここまで、ハリウッド・スターが一人でキリモリする映画もないよ。“ハリウッドの役 所広司“ことティモシー・ハットンを久々に見た!オバケでも見た 気分になった。生きておいででしたか、ハットン。ハリウッド版シャル・ウイ・ダンスはアンタで行ってほしかったよ(他の人は全員反対するでしょうが)。デップの妻役の女は、なんかどっかで見たことがある女なんだけど思い 出せず(どうせ「コヨーテ・アグリー」とかだろう)。口元が青木さやかふうに見えてしょうがなく、気にすればするほどそう見える・・・(たぶんホントはそ れほど似てないはずなんだけど)。「どこ見てんのよ!!」と叫ぶと似合いそう、とか思い始めると気になっちゃって、気が散ってしょうがない女だったよ。

04年10月20日
ディボース・ショウ(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:コーエン兄弟による大人のラブ ゲーム。このところのコーエン兄弟、なんだか売れ線ふうな作品を乱作してる感じがするけど、気のせいか。こないだの「レディー・キラーズ」とか、なんか チャラチャラしてるよね。かつてのアート系作品が「シャア専用ゲ ルググ」ふう高級レベルだとしたら、最近の作品は「量産型ザク」並に志が低い気がするけど・・・。ひょっとして「儲けるために1〜2作。その後は思うぞんぶん趣味の作品を撮ろうっかな」な んて思ってんのかな。なんか突然、制作思想が変わった気がして心配。誰の入れ知恵だろう。それともウォシャウスキー兄弟に影響されたのかな、兄弟つながり で。違いますね。そうは言っても、巷に転がってる映画に比べるとやはりレベルは高い、・・・と冒頭のあたりでは思ってた。やはり要所でコーエン・センスが ピカッと光ってる。「腐ってもコーエン」だ。殺し屋の最後とかイイ感じ。結局、結末まで見て、なんかラブゲームのかけひきは面白いんだろうけど、どうもピ ンとこない、というか、すんなり理解できない話だったんだけど、それってボクちゃんがバカってことですか、ねえコーエンッ!!(←なぜか逆ギレ)なんかや たらと出番の多い「婚前契約書」みたいなやつ、アレって何さ。アメリカ特有の規律?日本にもあるのかなあ、お金持ちの世界では。そういうところに馴染みが なくて素直に楽しめなかったかも(どうせ貧乏さ。貧乏ヒマなしさ!)。作品に貫かれた見た目のゴージャス感は十分に味わったけど。やっぱジョージ・クルー ニー兄貴&キャサリン・ゼタ・ジョーンズお姉たまの共演っつーのは魅力的だよね。クルーニー兄貴は敏腕弁護士、ゼタ・ジョーンズお姉たまは金持ち奥様とい う役がハマってるし。とくにゼタ・ジョーンズお姉たまは歴代出演映画の中で最も華麗に撮られてる!もう、うっとりしたよ。金持ち衣装の数々も、あの濃い顔 でバッチリ着こなしてる。やっぱ、顔が派手だと衣装に負けないね〜。さすがは「アカデミー賞会場をまるで自分の屋敷のようにふるまい、練り歩いた女」だ。 デカい犬やデカい帽子にも、全く負けてなくてお似合い。どんなデカいものに食われない女、それがゼタ・ジョーンズお姉たまなのだな。

04年10月19日
グッバイ、レーニン!(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:東西ドイツ統合前後を舞台にし た、母と息子の親子愛を描く。ドイツの風景や人々のデザインがク〜ル。それでいてあたたかい。宇宙ロケットや飛行士など、小物使いも合格だ。劇中、テレビ 画面に映るの人形劇もカワイイ。古っぽいところがイイ味。ドイツ を撮るだけでなんか、なんでもセンス良く見えてしまうかも。“天然素材国家”と言ってよいな。登場する母親は、アイロンがけの際、アツアツのアイロンにいちいちツバをぺっ!!と吐いて いたのは汚かった。何?温度計ってんの?てんぷら油に箸つけるような感じ?これもドイツの文化なのだろうか。まあどうでもいいです。息子が病気の母のため にウソをつきとおす話だけど、息子のマザコンぶりが、坂口憲二&松坂慶子のドラマをほうふつ。ひょっとしてパクったの?いや言い方が悪かった。「インスパ イアされたの?」だ。もう、主人公は、あまりにも良く出来た孝行息子なので「こんな素晴らしい息子、ホンマにおるんかいな?」と思ってしまったけど、きっ と世の中にはいらっしゃるんでしょう。親不孝者にはキツい映画だよ。もし、お母さんとこの映画を見たら「うちの息子に爪のアカ煎じて飲ませたいよ、った く」って小言が始まりそうだからやめておいたほうがよい。ストーリーで感動したところは、デッチあげ「ドイツ統一」ビデオを最後に皆で見るシーン。感動を ゴリ押ししてないところがさわやかだった。登場人物は、愛する者を守るため嘘をついてるのに、時として罪悪感に襲われてしまうところがかわいそう。「優し さ」と「裏切り」を同じものにしてるのがおもしろい。息子が母の要望に応えようとするたびにウソが雪だるま式に膨れあがる様はちょっぴりイライラ。でも同 時にコミカルだし、なんかドイツなのにアメリカ映画的なノリ。ベルリンの壁崩壊前後をカルチャーギャップ・ネタにしてるのがウマいよ。社会派だし。西と東 のドイツでは丸っきり文化が違ってたんですねぇ〜。知らないことだらけで新鮮だった。アメリカ人とかカルチャーギャップが好きだから、リメイクとかしたい んじゃないのかい?でもさ〜、アンタんとこベルリンの壁ないもんなぁ。・・・残念!!

04年10月18日
イン・ザ・カット(DVD) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:メグ・ライアンが官能文芸ミス テリーに挑む!冒頭から映像が美しすぎる。映像だけでゾクゾクするよ。こりゃあアンタ、画質の悪いビデオソフトよりDVDで見たほうがイイよ。こんな美意 識の高い映画に万年ラブコメ女王のメグッペが主演?!大丈夫かなあ・・・と心配する幕開け。いやいや、まあまあ、がんばっちゃあいるが、やはり演技は大味 だなメグッペ。すごく繊細な演技が必要だから、やはりここはホリー・ハンター・クラスのデキる女優が欲しかったところだね。しかし今回のメグッペは体当た り!&ガプリよつ!なんと全裸でエロシーンに挑戦だ!もうビックリしたよ。「ええっ!?ダメダメダメ!」っと叫んじゃったよ。一時停止すると全部見えてそ うだ(一時停止はしてません。ホントです!)。しかも相手役はマンダムみたいな男臭〜い無名のエスニック(等)。そんな連中とガッツリ裸体を絡めててヤル 気は十分に感じさせてくれた。こないだ見た「モンスター」でのシャーリーズ・セロン様といい、がんばる女優を見るのは気持ちがいいね!金を払ったカイがあ るってもんよ。特にメグッペは40代だからね。40代になって新しいこと(しかも裸)にチャレンジするってのはなかなか大変なことさ。ここはひとつ「メ グッペよ、よくやった!さあもうガウンを羽織りなさい。そしてもうお帰り。お帰りったらお帰りよ!」と、ねぎらってやってもいいじゃないか。どうですか皆 さん。そこまでメグッペを熱くさせたのは、「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオン作だから?賞をあげてもよさそうな高級作品だけど、誰も何もくれなかったなんてかわいそう。女教師役のメグッペ、シミーズがよく 似合ってたから、せめて「ベスト・シミージニスト」でもあげれば?迷惑ですか。イメージダウンですか。そもそもボクちゃん「ピアノ・レッスン」みたいな作品は好みだったから、今回も楽 しんだよ。なんつーか、いちいち深読みさせるというか、グッズに意味を持たせたりするとことが最高だ。それがまたいちいち詩的で趣を感じさせるという細や かさ。今回はとくに文系な仕上がりで、映画を読ませてくれた感じだ。秋の夜長に鑑賞するにははちょうどよかったが、ひょっとしたら見た後なんだか眠れなく なるかもしれません(ボクちゃんは眠れました。ホントです!)。

04年10月17日
ゼブラーマン(DVD) 満足度★★
ひとりごと:冴えない教師が正義のヒーロー になってエイリアンをやっつける話・・・。ハチャメチャな話かと思ったら、割としっとりとした大人の展開だった。悪くいえばヒーローものなのにダルい。ス トーリーも1本スジが通ってて、なんかちゃんとしてる。しすぎてる。小さくまとまっちゃってる。痛快なイメージを持っていたのでなんだか「あ〜、こんなも んか」と、少々ギャフンだ。しかしながら、昔の架空TVヒーロー「ゼブラーマン」再現映像は古っぽく作ってあって笑った。ここだけはハジけててイイじゃ ん。決めセリフが「白と黒のエクスタシー!」っておもしろーい。ヒーローなのにエクスタシーなんだ。そんな劇中劇に登場するのは宇宙刑事の人?!その風貌 はヤングな頃と変わってしまったような、変わりないような・・・(リアクションに困る。もっとデブになってりゃあ笑ってやったのに)。「キル・ビル」とい い、なんか最近、宇宙刑事がどんどん映画に進出してきてるね。こんな昔ふう映像で全編まとめてくれても良かったんだけどなあ。なんかゼブラーマンの敵が全 部ぴちょんくんみたいなファンシー系CGキャラなのがサめる。全身タイツ(もち黒)の下っ端軍団と戦ってほしかったなあ。とことんアナログで勝負してほし かった。あと、妙にマジメなシーン(車いすの少年が立ったりする ところ)はカットしてほしかった。車いすから立つのはクララだけでよい。そしてそのそばにいるのはハイジだけでよいのだ。そんな妙な泣きを誘うシーンもあるけど、基本的にユルいお笑い映画な んだよね。なんだか何もかも中途半端な感じ〜。キャストはカメオも含めるとなかなか豪華で驚いた。ウッチャンが登場すると、もうそれはウッチャンにしか見 えず、作品への集中力が損なわれた。なかなかの舞台荒らしでござるな。念願だった鈴木京香のゼブラーナース半パイ姿も無事に拝みました。あそこまで上半身 をアラワにしておきながら、下はロングスカートとはいただけない。見せるときゃあ下のほうもバーンと見せてほしかったよ。杉本彩ならもっとスゴイことをし てくれるよ、きっと。比べちゃいけませんか。しかしまあ、ゼブラーナースに変身しただけ良しとしよう。贅沢は申すまい。渡部篤郎は立派な脇役だった。オマ エも変身しろよ!と思った。ゼブラーブルーとかなかったの?もうさ〜、全員変身しちまえばよかったのに。なんだかボクちゃんの不満が爆発しそうな今 夜・・・。もうゼブラーボーイに変身しちゃおっかな、って思ってますっ!(←ボーイって・・・)

04年10月12日
アイ,ロボット 満足度★★★
ひとりごと:ウィル・スミス主演の近未来 SF。ウィルのふざけ度はいつもの10分の1、「マイノリティ・リポート」ふうビジュアルの(要するに、たいしたことない)SFアクションだった。あのロボットの顔がどうにもセンスがなくて気に入らなかったんだけど。だってなんか辛気臭 い顔してんじゃん?貧乏人の顔タクを元にしてんのかいソレは?似合うモビルスーツは旧型ザクだよ(←意味はありません)。「別にC3POみたいな人形ふうロボットでいいじゃん」と思ってたけ ど、結局ああいうふうに無理矢理にでも表情をつけるしか術はない人情物語だったから許してやるよ。顔の部分が半分壊れたりしてるとホラーっぽくてイイ味だ し。1000体が整然と並んでるシーンも、なんとな〜く、ほんのちょっとだけクール。デカいアイロンみないなトラックから大群が登場するシーンは「スター ウォーズ・エピソード1」をほうふつ(ああまた、スターウォーズをほうふつとしてしまった)。あのトラックや未来カーの走り方は、つるつる滑っているよう でカッコいい(けど、マイノリティ・リポートのほうが凝っていた)。白い色したロボだけど「人間に攻撃的になると胸が赤くなる」とは、なんとも親切設計 じゃねえか。襲いかかってくるときは、わざわざ教えてくれるんだね。なんだかそこだけリアルじゃないかもしれないけど、観客が混乱しないようにとの設定な んだよね。しかたないから許してやるよ。猫のシーンもカワイかったし、総合的な出来としてはまあまあ合格といったところか(猫さまさまだ)。なんだかもう 許してあげたり、恩赦を与えてばっかだなあ、この映画は。生徒が一生懸命答えたテストに半丸を付けてる気分ナリ。要するに優等生でも不良でもないんだよ。 生徒なら、がんばってたらカワイイと思うだろけど、コレは映画だから全くカワイくありません。「感想は?」と聞かれても「う〜ん・・・」てなっちゃうよ。 感想が言いづらい。そうそう、真っ赤に怒ったロボット大群が、冷静さを取り戻して白色に戻っていくところはまるで王蟲・・・。あのウィル・スミスが、風の 谷のナウシカに見えた一瞬だった。

04年10月11日
ゴシカ(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:ハル・ベリー主演のオカルト・ スリラー。一応オスカー女優だから高級な作品を想像しがちがけど、典型的なお安い恐怖映画でございました。ハル・ベリーがただ単にキャーキャー言って走り 回る映画だった。映像を妙にスタイリッシュにしようとしてるところが逆に恐怖感を消してて、怖がりのコッチとしては助かったよ。なんか話は「ザ・リング」 みたい。貞子ふう少女も出てるし、見てる間も「リングに似てるなあ・・・でもきっと気のせいだよね。気のせいでありますように。がんばれゴシカ」と、祈れ ば祈るほどリング的な展開になって困惑。こんなに客に気を使わせるなんて・・・。もちろん「ザ・リング」のほうが出来はイイけど。なんだかハル子姉さん、 オスカー獲って以来、ロクな映画に出てないような・・・。きっと本人も悩んでるよね。でもまあ確かに、こんな映画に出ても演技は上手いと思ったよ。女医役 だったけど、歩き方から医者っぽくて感心した。途中から狂っちまった囚人という難しい役になるから、それなりにヤリガイもあったんじゃないのかい、ハル子 ちゃん。ハル・ベリーは最終的にのん気に街を歩いてたけど、ナニナニ?逮捕されたり裁判になったりしなかったの?あれだけのことをしでかしておい て・・・。同じく狂った女子刑務所の囚人役がペネロペ・クルスだったのが、この映画の中の最大の(そして唯一の)見どころとなった!オカッパ頭でイカレた 演技を披露するペネロペに大笑いした。欲を言えば、カリアゲてまことちゃんふうザンギリ頭にしてほしかったが。なんだかトム・クルーズと別れて、自分の外 見なんて省みないブチギレ女みたいで、演技とは違うところでリアルだった。実生活で逮捕されたロバート・ダウニー・ジュニアまで出てるのかい。なんだ、この女子刑務所はヤケクソ俳優のタマリ場 か?!オマエたちの、人生に悩んだ怨念が渦 巻く撮影現場こそ、ピリピリした空気がただよう恐怖の館だったに違いないな。

04年10月3日
モンスタ− 満足度★★★☆
ひとりごと:実在した連続殺人女を描く。 きっと監督はヘボだろうと思っていたが、直球勝負の重い出来ばえで良かったよ。人殺しの理由がわかりやすくて、殺人犯に同情してしまいそうな悲しい出来事 だね。街の売春婦、皆に知られてる売春婦・・・。根性も理性も知性もなくて、後ろ指をさされながら、狂った歯車にどうしようもなく、もがき苦しんで生きる 姿がマジ悲しい・・・。アンタ生きづらい世界に生まれてきたね、と言いたくなるよ。街と人々の病んだ部分が積もり積もって殺人を生むというところも、やっ ぱり悲しい。世の中って、人ってこんなにイヤなものなのかぁ〜、と久々にお部屋の真ん中でヒザを抱えてしまったよ。そう、真っ暗なお部屋でポツンと ね・・・。・・・さってと・・・そろそろいいかなあ、シャーリーズ・セロン様のことを話しても!あの美人がねぇ〜。衝撃だよ。とてもラックス・スパモイス トのCM中のビューテホーな彼女と同一人物だなんて考えられないよ。眉ナシのブス・メイクにブクブクに太った裸体をフィルムに焼き付けなすって、たいした 根性だよ。衣装なんて激ダサだよ!Tシャツのプリント柄なんて、サメだよサメ!衣装チェンジ後の柄は狼だよ狼(しかも顔)!コレはジュリア・ロバーツやニ コール・キッドマンにはマネできない芸当。まさかセロン様がデニーロ・アプローチで大成功するなんて、申し訳ないくらい思ってもなかった。普通ならこうい う変身すると失敗して大笑いされるのに。セロン様の背後にデニー ロの生霊を見てしまったよ!マジで。見る前 は「この役は別に美人のセロン様がわざわざ演じなくてもよいのではないか」と思ってたけど、見て見たら、やっぱこのスゴイ役はセロン様が適役、と感じる他 なかったよ。セロン様は幼少時代、暴力親父を母親が射殺する現場にいたらしいけど、その辺の事情を背負って生きてきた女の念が爆発した感があるね。話は変 わるけど、あの美人がここまでブサイクになれるってことはさ〜、逆に言えば、ブサイクを磨きに磨くと美人にもなれるってことじゃないのかなあ。ブサイク・ チームにとっても希望の星に成りなすったよ。相手役のレズ少女、クリスティーナ・リッチも熱演してた(関係ないけど、「レズ」と「殺人」て好相性)。助演 女優賞候補にしてあげてもいいくらいだ。ストーンウオッュのジージャンに身を包んだイケてなさっぷりが圧巻だ(この役は本来ロージー・オドネルが適役だ な。しかし、もしそうなったらセロン様のほうが断っただろう)。ほとんど2人の掛け合いなのに、緊張感が持続してて良かったよ。撮影終了後、セロン様は 「ラミパス、ラミパス、ルルルルルゥ〜」を使ったのか、知らぬ間に美女に戻っててそれすらも驚き。クリスティーナ・リッチの方はといえば、撮影中も撮影後 もさほどお変わりなく・・・。そんなところでも悲しい気分にさせてくれたのでございました。

04年10月3日
ヘルボーイ 満足度★★★
ひとりごと:悪魔がヒーローのアメコミ映画 版。派手すぎず地味すぎず、CG合成しずぎずで結構楽しめた。っつーか割と着ぐるみ系な映画だった。なんかハードな戦隊ものみたい。各キャラ初登場シーン がどれもインパクトがあって記憶に残る。セリフも気がきいたものが多いし、なかなか脚本よく書けてるじゃん。特殊能力を持った捜査官が活躍するから、なん か「地獄のXメン」という感じか。いや〜、これで教授役がイアン・マッケランだったら完璧だった。オファーしても断られるだろうけど。「わしゃ〜もうマン ガはイヤじゃ。むにゃむにゃ」ってさ(老人扱いしてメンゴ)。この教授、赤ちゃん悪魔を拾って育てるにあたり、付けた名前が「ヘルボーイ」とは、アンタ親心がナイね〜。もっとカワイイ名前つ けてあげなよ〜、「レッドキャンディー」とかさぁ(センスないですか)。我が子に「悪魔くん」って名づけてるようなものだよねコレ。しかしまあ、よく考えてみたら「マイケル」だとか普通の名 前つけられても、客としてはつまんないか。そんなヘルボーイ成人役を名脇役・ロン・パールマンが演じるとは、もう大出世した彼の気持ちを考えると胸が熱く なるね。アンタ個性を最大限に生かしたね。サル顔という個性をさ!心の中では「ビバ!自分のサル顔」と叫んだだろうね。このように見た目が原作に似ている と、原作ファンの満足感も上がるだろうね(一般客はあまり喜ばないかもしれませんが)。ヘルボーイのビジュアル、なんか、ねぷた祭りの山車にするとハマり そう。見た目はデビルなヘルボーイだけど、性格はラヴリーなところが楽しかった。ネコちゃん大好きだという見た目とのギャップ・ネタもイイね。あの顔でラ ブコメやってるから。あの顔でメグ・ライアンみたいな子芝居するからニヤリとしたよ。「自分、生き方不器用ッスから・・・」的、ある意味高倉健・的デビル でもございました。もう日本でリメイクの際はぜひ高倉・・・(←フェードアウト)。ハードボイルドと優しさが入り乱れるところがこの映画の売りのようだ。 一応ヒロイン役がセルマ・ブレアとは、こりゃまた売れてんのか売れてないのかわかんない微妙な女優を連れてきたね。しかし暗い顔の彼女、今回みたいな引き こもり役にはもってこいだ。そろそろ、「ハリウッド一の陰気女優」という枕詞を与えてもいい頃合のようだ。

04年9月28日
バイオハザード2 アポカリプス 満足度 ★★★
ひとりごと:ヒロインにミラ・ジョヴォ ヴィッチを迎えた、人気ゲーム映画版の第2話。「ゲームのシリーズが原作とはいえ、所詮ゾンビもの。作風もマンネリ気味なのではないか?」と、さほど期待 もせず見始めたせいか、意外と楽しめた。まあ確かにマンネリなゾンビ・ドッキリ・シーンが多いし、大群で騒ぐゾンビ・シーンは、こないだ見た「ドーン・オ ブ・ザ・デッド」にクリソツだったし。でも、ヒロインをどんどんヘンな人に進化させてたりして、ジョヴォヴィッチのキャラがおもしろーい。なんつーか、 「エイリアン」後期のシガニー・ウイーバーとターミネーターを足したようなスンゴイおかしな娘におなりだよ。ゲーム映画の続編にもなると、テンション下 がっていくものだけど、主演キャラ改造で間を持たせる手法で来たのかい。前作は「弱いA級」作品ぽかったけど、今回はおかげですっかりB級なノリ。ゾンビ ものというとい、たいてい主人公たちの存在感が薄いものだけど、コレはやっぱジョヴォヴィッチが映画内の世界を仕切ってる感じがイイね。しかもこんな映画 ですらもスポォーン!と全裸になってて、ホント良い娘だよジョボちゃん。そして裸のまま敵に拘束されては「アワワ・・・」と得意なピュア系おびえ演技だ。 なんかこういうシーン多いよねジョヴォヴィッチ・・・。今回から、ゲーム版のヒロイン・キャラだったジル・バレンタインが、ゲームと同じような姿で登場し てるのがファンとしてはうれしいところか。冒頭の方だけ見てると、「あれ、ヒロインはジョボからジル・バレンタインにバトンタッチ?」と思うほどジルの出 番が多い。しかも想像以上の美人でカッコも良かったからうれしかった。「ああ別にもうジョボ出なくてもいいよ」なんて思ってたら、中盤からジョボが大暴れ してジルの影も薄くなる・・・。けっこう強い女ジルだったが「私 も強いけど、あなた(ジョボ)のほうが上」という負け犬セリフまでわざわざ言わされて不憫ナリ。やっぱりそうそう簡単に、ポッと出の女優にヒロインの座は 渡せないようだ。大変なんだよ、女優もホステスもさ。いや〜そうは言ってもジル・バレンタインはステキだよ。捕まって、ミニスカートなのに正座させられてる姿に「着物着せ ても似合いそうだ」と思う。3作目ではぜひ日本を舞台にし、和服姿で「女や思てナメてたらぁっ!!・・・・・・その首とぶかもしれまへんで」と、ヤクザ・ ゾンビ軍団に啖呵を切ってほしいところである。もちろんカタコトの日本語でネッ。

04年9月27日
パーティー・モンスター(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:あの名物子役だったマコー レー・カルキンの9年ぶり復帰作。バリバリのゲイ、というトンがった役だったので、「おっ、ヤル気ありそうだねぇ〜。その気合いのほどを見せてみよ!」と 応援気分で鑑賞を始めたのだが・・・。ダメダメダ〜メ!その程度の半端な芝居じゃ。ハジケっつぷりが全然足りないよマコりん。まだ何かゲイに魂を開放して ないね。ゲイ役をやるときはさ〜、「ヘドヴィグ・アンド・アングリーインチ」の、あのお方くらい徹底的にやらないとダメじゃん。顔と体は個性的なのにもっ たいないね。いやホント、今や一度見たら忘れないユニークな顔してるよカルキン。せっかくヘソ出しセーターにブリーフwithハイソックスをはいたのに (!)なんかイマイチ存在が衣装に負けてるんだよね。カルキンの演技は期待ハズレだっただけに、友人役のセス・グリーンのゲイっぷりが素晴らしく上手く見 えたよ。っつーか、登場するたびに奇抜なコスチューム&メイクに身を包んでいたので、ただ視界へのインパクトが強かっただけか。いやもう、この映画に登場 するアホみたいなコスチュームたちのデザイン、ドが過ぎてて逆に感動。頭から血まみれのウエディングドレス姿(顔にはハエ!)でクラブに入場だよ。でもな んか全身のバランスがよくまとまってて素晴らしくセンス良く感じる・・・。ボクちゃん頭がおかしいのかなあ。80年代の実在クラブが舞台なんだけど、おも しろい文化があったんですね〜。そのへんのカルチャー入門としてはギリギリセーフな出来なんだけど、映画としてはパッとせず。始まって5分で「あ、つまん ないかも」って思っちゃったよ。カルキンとセスのツーショットに何のケミストリーも起きなかったし。良かったのは予告編にもあった「♪カネ、名声、栄 光!」と歌うシーンだけだった。クロエ・セヴィニーが、そんな世界に当たり前のように登場。さすが80年代も自分のものにしてるね〜。ドラッグクイーンの役でマリリン・マンソンも出てて唖然・・・。アンタ、出演作選択に大失 敗したね!ゲイのマコーレーに女装のマンソ ンだよ。キャスト配分だけはキテるものを感じたよ。実話ベースにもかかわらず何の説得力も感じさせない話だけど、カルキンがドラッグがらみで投獄される シーンには「あっ、アンタ今、私生活はこんな感じなのかい?!」とハッとしたよ。映画よりカルキンの人生のほうが、オモシロさで上回ってしまったのだっ た。

04年9月21日
ヴィレッジ 満足度★★★☆
ひとりごと:今世紀最大の大オチ・インド 人、M・ナイト・シャマラン監督最新作。前売り券を買いに行ったらどの店も売り切れ・・・。一般人よ、そんなにシャマランが好きでもないくせに券を買い占 めるとは何ごとか。文句を言ってもしょうがない。いつも映画は1300円で見るんだけど、今回はフンパツ!500円増しの1800円投入さね!!(←定価 です)シャマランの仕掛ける謎に500円投資させていただきマンモス!(←安いですか。しかものりピー語?)いや〜、作品は良かったよ。もう何書いてもネ タバレになりそうでコワイけど。ウブなラブシーンが意外にロマン ティ〜ック!あのインド人、おとなしそうな顔して心の中ではこんなムフフな妄想を?!ムッツリしてるじゃねえか。「戦場のピアニスト」男優もよく話にカラんで、最終的によくまとめて 終わってる。見ている間ずっと頭の中で「この話のオチはああなるのかな。こうなるのかな」と無数の仮説を立ててしまうんだけど、その中のひとつが今回のオ チだったので、オチに対してさほどの驚きもなかった(最初、オバケが出るというのは村の祭の出し物かと思ったけど違いました)。要するに、言うほど凡人離 れしたオチじゃあないんだけど(「アンブレイカブル」のオチは凡人離れしてると思うけど)、そこにたどり着くまでの盛り上げ方がウマイんだよね。静かなん だけど、どこか緊張感が漂って・・・。ときどきドキーッ!とさせて「ナニナニ?!何が起ころうとしてんの?!」と、最終イベントへの期待感を最大限に膨ら ませるのだ。中盤あたりでは、周辺の女性客が泣いていた!でもわかる・・・。やっぱこのインド人の描くキャラクターとストーリーには心があるよね。なにこ れ、インド心?もうインド心が全開だよアノあたり。あの目の見えない女の子がんばったよ。走り回っちゃって、とても盲目のようには見えなかったけど。彼女 にはみんな応援モードだったに違いないね。後でネットで調べたら、なんとその女優はロン・ハワードの娘だった!!こっちのほうが驚いたわい。そんな別オチ までも用意するあたりが、このインド人に一目置かざるを得ない理由なのだ。

04年9月20日
殺人の追憶(DVD) 満足度★★★☆
ひとりごと:韓国製サイコ・サスペンス。冒 頭の死体発見シーンからすでに名画臭・・・。ラストシーンも印象に残ってイイねぇ〜。見飽きたサイコ映画も韓国の田舎が舞台ならまた新鮮。しかもコレ、実 話がベースになってるってんだからその説得力はタダモノじゃないよ。ハリウッド映画などでさんざん表現されてきたサイコ野郎の変態行為も、実話だと言われ るとキモさ倍増。なんたって犯人は見つかってないからね。普通の映画なら犯人逮捕でスンナリ終わるんだけど、今回の場合はモヤモヤが後を引く・・・。人々 に紛れて今も殺人犯がどこかにいる!!顔の特徴はなし、どこにでもいる顔!!・・・と思うとイヤな気分。このリアルな気味の悪さが残るところがこの映画の 最大の特徴だ。もう見た晩は、ボクちゃん妙に気味が悪くて寝付け なかったよ。ボクちゃんを眠れなくするもの「宇宙人によるアブダクト映像」「日本のおばけによる怨念映像」に次ぐ3番目だよ、この映画。誰なのさ犯人は!誰か早く捕まえておくれよ、イライラするなあ、も う。殺人事件っていうのは、未解決のほうが断然コワく感じるね。このへんの、目に見えないものの恐怖や、刑事たちの疲労とイラダチなど、リアリティーはス パイス的にいただいて、あとはもう徹底的に娯楽にアレンジしてるところが潔い。フィクションとノンフィクションの良いところだけ合体させて、エンターテイ メントとしては完璧かも。日本は「ジャパニーズ・ホラー」、韓国は「未解決サイコ」、という路線で攻めていってもらってもいいですよ。田んぼのド真ん中で の殺人がおそろしいほどの郷愁をさそう。まるで昔の角川映画・・・そう金田一耕介シリーズでも見てるかのような一流の郷愁だ。これほどの芳醇な昭和臭をか もしだすフンイキを、30代そこそこの若造が作ったと思うと恐れ入るね。取材も超大変そうだし、自分にこんな映画を撮れって言われても絶対無理だからなん か尊敬。取材ついでにさ〜、真犯人探してくれたらよかったのに。もうだいたい目星はついてるんじゃないの〜?いくらなんでもさ〜。そんな仮設を加えたディ レクターズ・カット版とかないのかい。あ、でも、それじゃプチ・オリバー・ストーンみたいになっちゃってダメか〜。っつーか、オリバー・ストーンに韓国入 りしてもらってリメイク、そしてついでに犯人探しを命じたい気分だよ、上から目線でね。

04年9月14日
ヴァン・ヘルシング 満足度★★★
ひとりごと:ヒュー・ジャックマン主演のホ ラー・アクション。監督のスティーブン・ソマーズ・・・。まさかこんなに出世するとはね。ヘンな巨大タコ映画から、よくもまあここまでのし上がって来な すったよ。彼の良いところは「客よ、業界人よ、目にもの見せてやる!」的・ガッツがあるところと、CG映像をふんだんに使って若者客に大サービスするとこ ろだね。見た目がトコトン派手だから、最低限の満足感はあるよ。これなら映画会社の偉い人からも「ソマーズぅ〜?まあ彼ならソコソコ売れる映画にしてくれ るだろう。よしよし」と、かわいがられそう。ホント、CG合成シーン多いね〜。しかもすごーく手が込んでるよ。緻密だよ。よくできました、だ。合成だけ は。肝心の脚本は、あんまりうまくいってないかも。ストーリー進行ってやっぱキャラ間の感情によって左右されるほうが面白いんだけど、この映画は、場面設 定の説明に沿ってキャラが移動してるだけ、のような気がするよ。移動した先で、またさらに新設定の説明がされて・・・という感じで進んで行くので、どうも キャラを応援したり好きになったり出来ない感じになってるのかな。「アンダーワールド」でおなじみケイト・ベッキンセールはまたしても狼男や吸血鬼の間でお悩みだね。アンタもう完全に“ハリウッドの、女・怪物くん” だよ!その長い巻き毛は、屋外でどんなに暴 れ回っても乱れることなくて笑った。どんな整髪料使ってるのか。ムースか。スーパーハードか。それともケープか。ピンクのケープなのか。頭から水につかっ たところで、化粧くずれ一切ナシ!ココは思いっきり溶けた歌舞伎みたいなメイクで水から上がってほしかった。ザッバァァ〜ンと。そのほうが笑えた(笑っ ちゃいけませんね)。ヒュー・ジャックマンも、結局またウルフ系キャラに納まっておいでだった。彼(ヴァン・ヘルシング)はまるで事件を解決したような顔 してるけど、解決というよりは、事件をなかったことにしてしまってるよね。難しい問題にぶつかると殺して終わらせちゃって・・・。それでいて「自分のせい じゃない」みたいな顔して、ウソ泣きしちゃって(ホントに泣いてるんです)。ラストカットで走り去るヘルシングの後ろ姿に、客の誰もが「ちょっとアンタ、 それで終わりはないんじゃないのかい。ひょっとして逃げ出したいのかい」と、と肩を叩きたくなったはずだ。おそるおそる。

04年9月13日
スパニッシュ・アパートメント(ビデオ)  満足度★★★
ひとりごと:フランスからスペインへ短期留 学した大学院生の青春。地味〜な、辛気臭〜い映画かと思っていたけど、実はまあまあ明るいのだな。映像の発色もイイねっ。なんか大好きなLOMOの写真みたい。主人公は平凡で、どっちかっつーとダサめな男だけど、 この映画を作った人はきっとスタイリッシュなお方であると推測。フンイキはダサ・かっこイイところを突いてる感じがしたけど。7人くらいで共同下宿する話 で、ジャンルは「複数男女の夏物語」系・青春&ラブストーリーだと思うけど、全く“よくあるタイプ“に納まってないところがイイね。「あれ。この映画、ス トーリーあったっけ?」と思わせるくらいのムダ話の連続・・・。出演者それぞれの言動が無秩序で映画らしくない。コレもし脚本一人で書いてるんだとした ら、その脚本家まちがいなく多重人格!言ってることがキャラみんな統一感がなくアドリブっぽい、というか。演じてるというより本人たちが適当にしゃべって る感覚に似て楽しかった。会社に例えるなら「自由な社風」だよ。意見も言語も違う人々が集まることは楽しいんだね、と思ったよ。主人公の男は、映画なんていう華々しい舞台に出すにはもったいないくらい一般ピープル 臭・・・。渡辺いっけい並のアカ抜けなさだ。あ あそれなのに、あらゆるジャンルの美女からモテまくりで驚く。あまりにも性的エピソードがうまくいくもんだから「はは〜ん。これきっと夢の中のシーンだ ね?夢から覚めてガックシなんでしょ」と思ったら、なんとそのままフツーに話が続いて行ってボクちゃん置いてけぼりさ。一応「そうそう世の中さ〜、華のな い男でもモテる奴はモテるもんなんだよね〜」と自分を納得させようとしたけどやっぱ無理。「んなわけないじゃん!んな、うまくいくわけないじゃん」とキレ させていただこう。主役の男と遠距離恋愛するフレンチ女が、出た!アメリ女優。出番は少ないけど、作品に客を食いつかせるには十分の存在感だ。顔見るだけ で「このテの女には気をつけたほうがいい」周波数を感じるよ。さすがカフェを背景にすると絵になるね〜。出会った頃の2人の回想シーンでは、両者とも”若 作りアイテムNo.1”であるジージャンを着用!なんかそれを着せるという感覚が古いけど。それにアメリ女優にはなんだか似合わなくてダメ女に見える。彼 女にとって屈辱の一品なのだな。

04年9月7日
LOVERS 満足度★★★
ひとりごと:中国・唐の時代を舞台に恋人た ちがド派手に殺しあう!!たしかにチャン・ツィィーはカワイイね。派手衣装もボロ着もよく似合うよ。静かにしても良し、カンフーも自分でこなしてカッコい い。彼女になら高額なギャラを与えてもよい気分だ。「ツィィー」という名前の中にはイが2つも並んで、どっちのツが大きかったか小さかったかわからなく なって紛らわしい。もうボクちゃんめんどくさいから気にしない。どうせ「ー(長音)」が付いてるんだから「ツイー」でいいいじゃんね?冒頭では歌う ツィィー。意外と長いのね、曲・・・。「え、まだ続くの?歌」と思っちゃったよ。カラオケでよくある「ああ、歌が終わったな」と思ったら実はまだ間奏で、 シメのサビ部分が残ってた時・・・を思い出したよ。まだ映画も始まったばかりなのに、そんなどうでもいいこと考えちゃってメンゴだよ。ツィィー、最後のほ うは死にそうでなかなか死なない「チャイニーズ・ゾンビ女」みたいで、なんかヘンな女におなりだった。コントかと思ったよ。この監督は、アクションと大自 然の美しさを織り交ぜるのが上手だね。ビジュアルに生活感がなくてキレイだよ。トレンディ〜な中国だよ。適度なCG合成もおもしろい。特に気に入ったシー ンは、でっかい尖った竹が何十本も降ってくるところ。ドス!ドス!ドス!と豪快にこわくて笑った。「飛んできた竹」などという低レベルな武器に刺さって死 にたくないもんだね。どうせなら名刀で殺られたいよ・・・と思わせてくれた。武術系シーンには全く文句のつけようもないくらい素晴らしいが、どうも恋愛部 分がクサすぎるね。こう思ってんのボクちゃんだけかなあ。「冬ソナ」で慣らした奥さんたちにはちょうどいいのかもしれないけど。前半はまあ我慢できたけ ど、後半になってくると、せつなさを過剰にアピールされすぎて突然おもしろくなくなった!そんなにせつなさを押し付けなくても、ボクちゃん自分でせつない ところを勝手に探して、勝手に感動できるのになあ。恋愛部分の演技が濃ければ濃いほど冷めてしまいました。ひょっとして恋愛演出はド下手なの?金城武、アンディ・ラウと絡むツィィーの濡れ場、全員スンゴイ鼻息荒くて、もうフンガーフ ンガーうるさくて・・・・・・良かった(良かったんかい!)。しかも全員屋外でおっぱじめなすって・・・。身も心も開放的になって、そりゃあ鼻息も荒くなりますわなぁ。よろしお すなぁ、若い方々は。そんな、小姑みたいなチェックができる自分を発見した一作であった。

04年9月6日
ペイチェック 消された記憶(DVD) 満 足度★★★
ひとりごと:ジョン・ウー監督のSFサスペ ンス。「えっ?!ジョン・ウーがSF〜?無理っしょ。畑違いっしょ」と、なぜか北海道弁で小バカにしてたんだけど、これが意外におもしろかった。だいたい 話がイイよ。記憶にない自分から送られた茶封筒に入ってる粗品(ヘアスプレーやクリップ)が、ピンチになると活躍してなんだか痛快。見た目が茶封筒だか らって甘く見ちゃいけないもんだね。ちょっとしたドラえもんだったよ、茶封筒ごときがさ。設定はSFだったけど、拳銃向け合ってぐるぐる回ったり、バイク で激走したり(ヘリ付き)、ハトまで飛ばしちゃって(!)、無理矢理ウー・ワールドに仕立て上げているのが楽しかった。当然、SF的ビジュアル・センスな んて皆無なんだけど、そのチープさをもアクションで全面カバー。まったく気にならないのがスゴ〜イ。ウーの強引さが成功した例を目の当たりにした気分。っ つーことは失敗した例は、戦争をウー・ワールドにしようとした「ウインドトーカーズ」だったのかな。自分の不得意な分野でここまで完成度を上げてくるんだ から、このウー、すっかりハリウッドでプロの監督化したなあ、と思ったよ。主演のベン・アフレックもまあまあ世界に馴染んでる。もともと安い顔してるか ら、チープな世界にはよく絡むんだろう。ベン・アフレックはシステム・エンジニア、ユマ・サーマンにいたっては学者なんだけど、なんとまあ腕っ節の強い研 究職か。プロの殺し屋を何人もバッタバッタとやっつけちゃって笑ったよ。バイクに二人乗りしてパトカーに追いかけられる姿はどことなくヤンキー・テイス ト。この調子だと箱乗り姿も似合うはずだ。しかもアンタら研究員なのに運転技術ありすぎ・・・。警察をヒーヒー言わしてんじゃん。高速で回る車輪で砂利を 飛ばす、という、一般人のくせに素人離れした殺人テクニックも披露。システム・エンジニアどころかJACみたいだった。パッと見は大人なカップルなのにヤ ンチャに暴れまわってくれてなんかうれしかった。最後あたり、園 芸店(小鳥付き!)でのアフレック&ユマ・・・。こんなに園芸が似合わない男女っているんだね。暴走族テイストから園芸まで、未来メカに頼らないダイナミックな空間・・・。なるほどある 意味異次元ぽいな。ジョン・ウー、もともとSF的な監督だったのかもしれない。

04年9月1日
華氏911 満足度★★★☆
ひとりごと:マイケル・ムーア監督がブッ シュ大統領をもうケチョンケチョンに吊るし上げるドキュメンタリー。前作「ボウリング・フォー・コロンバイン」は、オモシロおかしくアメリカの銃社会を説 明していたけど、今回はニヤリとするというより、ひじょ〜にマジメに受け止めるシーンが多かった。テロや戦争がフィーチャーされるし、明るくアポなし取材 するムーアの姿も少ないし。いつもより冷静さと危機感を感じる仕上がり。しかし、皮肉映像の選び方はすばらしいね。そこにさらに気の利いた皮肉ナレーショ ンをかぶせるワザは、プレゼンを超えた彼流エンターテイメント。もしムーアが漫才師なら、そりゃあもう超一流のツッコミが出来るだろう。演出ウマいから、 ドキュメンタリーだけじゃなく、普通の創作ストーリー映画を撮っても意外にイケるんじゃないかなあ。かねてから個人的にはブッシュのことを「どっちかっ つーと嫌いなほう」程度にしか思ってなかったけど、コレ見ると、というか見てるうちにみるみるブッシュのことが嫌いになって驚いた。ブッシュの悪代官ぶり が山盛りのエピソードたち・・・コレ全部ホントのこと?!全然知らなかったよ。「なんだよヘラヘラしやがって。働けよ!なんだよその髪!ちょっとウェーブかかってんじゃん!ムカつく」と・・・しま いには顔から何から嫌いになってしまいました。でも、こんな彼を支持する人が多いんだよね。それなりの魅力と実績と説得力があるってことなんだよね。「ボウリン グ・・・」を見たときは「ムーアは過激に自分の意見を言ってるなあ。でも偏見がありすぎるような気もする」と思ったけど、今回の場合、ブッシュは実際に戦 争を起こした張本人。どんな正当な理由をつけたって、ボクちゃん、戦争をする人なんて大キライ。だって「正義の戦争」なんてあるわけないじゃん?だから今 回は完全にムーアを応援モードでございました。初めて見る戦場映像が悲しすぎる。こんなに情報が氾濫している現代なのに初めて見る戦場映像。日本の自衛隊 派遣についても、前は「よくわからない。派遣されても戦わないんなら仕方ないんじゃないか」などと半端な意見を持っていたけど、見終わった今は「戦争自体 に参加していいはずがない」と強く感じているよ。日本が自慢できるのは「戦争反対」の心意気だったのに・・・。ブッシュのついでに小泉純ちゃんもなんか嫌 いになってきたさ。「なにさアイツ、髪のばしやがって!耳にかかってんじゃねえか!」と、今や自分の中での好感度はガタ落ちだ(←髪型批判だけみたいです が)。ラスト近く、戦争で息子を無くしたアメリカ人女性が叫ぶ「皆なんて無知なの!でも私もそうだった」と、過ちに気づいてほしい、そして2度と過ちを繰 り返してほしくないというメッセージ、みんなに届くといいですね。ブッシュを支持するのは自由だけど、「善悪」は、見えるもの隠れているものあらゆる情報 に背を向けず、見たり聞いたりして判断するべき。この映画は、その材料のちっぽけな一つでよい。

04年8月31日
オーシャン・オブ・ファイヤー(ビデオ)  満足度★★☆
ひとりごと:なんとヴィゴ・モーテンセンが 主演のアクション大作。いや〜「ロード・オブ・ザ・リング」の威力ってスゴイね〜。モーゴ(ヴィゴ)が主役の活劇が作られてしまうんだもの。モーゴの旦 那、さぞや気合が入ってるのかと思ったら、あれあれ?モーゴってこんなに演技下手だっけ?!・・・と感じるほど主演オーラのない薄演技。どうやらまだ主演 眼力の出し方を知らないようだねモーゴ。今度教えてあげようか?こうやるのさ!!(←見えませんか)。カウボーイ・ファッションで馬にまたがる姿はめちゃ くちゃ似合ってるんだけどなあ。とてももうすぐ50になるオッサンには見えないよ。オフィスを見渡してみよ。こんなにカッコいいオッサンはいるはずもなか ろう?モーゴのそこんとこだけは評価できるね(ああ、映画とは全く関係ありません)。監督は「ジュマンジ」の人だから、きっとバラエティものは得意なは ず・・・なんだけど。今回は乗馬レースしたり捕物したり余計なCG使ったり感動させようとしたり、バラエティ感があふれすぎてやや散漫な仕上がりか。せっ かく馬に乗って競争しているのに、イチイチ別エピソードに寄り道するからスピード感がを得られずじまいだった。馬とモーゴの絆を感じさせるラストシーンは ちょっと良かった。こうなってくると、レースしたいのか、感動させたいのかよくわからないね(いや、きっと両方なんだろう)。この涙もろいボクちゃんが泣 けないんだから、この程度じゃあきっと他の客も感動が薄かったんじゃなかろうか。なんでも実話がベースらしいけど、全エピソードが美談でなんかあやしい。 夜、英国貴婦人の部屋に呼ばれ「汗ばむわぁ〜。さあ私を抱きなさいっ(←山田花子ふうに)」って言われてんのにモーゴ、「これは蜃気楼・・・」などという ポエミィ〜な捨て台詞で部屋を出てしまうなんて、そんなカウボーイいないでしょ。そんなんならカウボーイより貴族やってるでしょ。ちがいますか。クライ マックスでは地べたに座り込み地味〜に民謡(独唱)を披露するモーゴ・・・。コレって上手いの?上手くないの?!なんか引いたよ。原題は「ヒダルゴ」(← 馬の名前)なんだけど、邦題は「オーシャン・オブ・ファイヤ〜っ!!」とは・・・。タイトルだけでもド派手にしなきゃやってられなかったのかな、映画会社も。

04年8月24日
マッハ!!!!!!!! 満足度★★★
ひとりごと:タイの格闘技・ムエタイで村の 大仏を守る話。ま、ハッキリ言って話はナイようなもので。もう主役の男の超ハードなムエタイ演技にビックリするだけの1時間50分(意外と長いの ね・・・)でございました。映画というよりは試合見てる感覚か。周りの客層も、なんかK1見てそうな方達ばっかだっだし。この主役の男(役名はティンとい う)、スゴイ運動神経だよ。これだけ運動神経発達してると毎日楽しいだろうね。飛んだり跳ねたりしながら会社行ったりするんだろうね。しませんか。前半 で、エグザイルみたいな連中に、バンコクの街中を障害物競走っぽく追っかけられるシーンが格闘してないのにすでにスゴかった。助走してジャンプして人々の 肩を乗り越えて行くんだから!ミニ・トランポリンなんか使ってないんだよ。「あ、マトリックスみたいなアクションって人力だけで可能なんだ・・・」って 思っちゃったよ。この時点ですでに「ええっ?!はぁ?!」と驚嘆の声を上げていたんだけど、一対一の格闘シーンになるとそりゃあもう、「え?何?マジでケ ンカしてんのアンタたちは?映画だよねコレ?みんな芝居しようよ〜!」と思うくらい激しくて笑った。強い相手役には白人アクターを採用してるけど、この映 画の中では白人なんて全員弱っちく見えて逆効果かもよ〜ん。動作がいちいち速くて、テレビゲーム(スト2とか)見てるみたいだった。どう見ても本気で強烈 なヒザが相手の脳天に直撃してるように見えるんですけど・・・。脳天って結構危険な場所のような・・・。皆さんご無事なのでしょうか。後半になると主人公 のティン、なんと下半身にゴウゴウと火を焚きつけてケリを入れ始めたよ!「何もそこまでやらなくてもぉぉ〜っ!!」と、今まで上げたことのない悲鳴を上げ てしまったよ、笑いながらだけど。そのうち角材(!)持ちだしてきてフルスイングで相手の頭部をガンッ!!・・・って・・・。アンタ、フルスイングだよフ ルスイング!攻撃を受ける側を心配しっぱなしだけど、でもまあそこはプロのアクション役者たち、安全性のほうは万全なんだよね?・・・と思ったら、エン ディングでチラっと流れるメイキング映像には血まみれケガまみれの出演者たちの姿がっ!!あたりまえじゃっ!アホか!狂ってるよアンタたちは!(イイ意味 でねっ!)・・・と最後の最後までお口あんぐりでございました。この映画の宣伝文句は「CG使いません。早回ししません。(主役は)代役使いませ ん・・・」というものだったけど、コレ聞いてたからより一層楽しめた気がする。「えっ!コレ早回ししてないの?!」みたいな驚きを感じることができたか ら。あと、ポスターやサイトのビジュアルも面白いし、映画の売り方ウマいと思ったよ。近年稀に見るナイス映画宣伝だったんじゃない?宣伝部長よ、でかした な。話は意外に湿っぽく終わって、痛快アクションが売りの割に、客のコッチはブルーな気分で席を立つ・・・。そういやラストシーンのティンはハゲヅラをかぶっていたような・・・。なんだ、さんざんCGやエ フェクトの不使用で肉体を自慢しておきながら、カツラだけには頼るんだな・・・。いくら血まみれ、火だるま、ねんざに苦しんでも髪だけは切りたくないのかい。なかなかカワ イイところもあります、中坊みたいに。

04年8月23日
ニューオリンズ・トライアル(DVD) 満 足度★★★☆
ひとりごと:アメリカで銃会社を訴える法廷 サスペンス。いや〜意外に面白くて良かったよコレ。パッケージだけだとすご〜く地味な印象だけど、フタを開けたら大エンターテイメントで飽きさせないっ! 原作はジョン・グリシャムという、実はブランドもの映画だったのか。映画は「銃社会にモノ申す」テーマだったけど、原作小説は銃じゃなくてタバコだったそ うだ。思い切ったアレンジに原作者はきっと不満だろうけど、見てるコッチにしてみればスケールアップした感じがしてイイねっ。だから我慢おしねグリシャ ム。この原作者、やっぱスゴイなあと思ったのは、法廷ストーリーといえば“事件と検事・弁護士・犯人“の構図が普通だけど、陪審員や陪審員選択者という職 業の人まで詳細に話に絡めてるところ。「へえ、こんなふうに陪審員って選ばれるのかぁ〜。裁判の裏ってこんなふうな仕組みなのか〜。へぇ〜、へぇ〜、 へぇ〜」と知らないことだらけで新鮮だった。大金で人の人生やりとりする様は、渡辺オーナーVSライブドア社長の構図に似てなくもないかな。違いますか。 iMacとiPodが結構重要な小道具として登場しているのが、iPodファンの自分としてはうれしかったよ。初めて映画に登場してるのを見たよ iPod。そんな名脇役・iPodに隠れて、セリフもなく座って いる女性陪審員・・・どっかで見たことがある女だと思ったらジェニファー・ビールス(「フラッシュダンス」の)だった!映画では黙っていたけど、心の中 じゃあ「ねえ旦那、アタイに踊らせておくれよ!この法廷でさ!」と叫んでいただろうね。あと、こないだ見た「クジラの島の少女」で優しいお父さん役の人が、ちょっと悪い役で出て てショックだった。アンタそんな人だったのか!”他人の性格お見通しなヤリ手・陪審員選択者”ジーン・ハックマンが、候補者の私生活を洗うんだけど、これ がまたプライバシーのカケラもなくてコワかった。盗撮・盗聴あたりまえ、浮気や病気までいやらしく調べ尽くすんだから。なんでも日本でも今後この陪審員制 度が導入されるやらされないとか・・・。ボクちゃんも今のうちにイロイロ清算しておいたほうがよいかなあ。いや記録は残ってるからもう遅いか・・・。映画 は楽しかったけど、そんな現実になんだかちょっぴり愕然だよ・・・。陪審員制度なんて導入されませんように・・・と、もう祈るしかないね。もうボクちゃん の将来、神だのみだよ!!ハックマンとダスティン・ホフマンの演技対決も素晴らしい見どころなんだけど、やっぱどうしてもこの映画、劇場公開されていても イマイチ金を払いたくない気分にさせるんだよね。主役がジョン・キューザックだからかな。なんか彼が出てると「ビデオでいいや」って気分になる。というか 彼の世代(例えばチャーリー・シーンとかキーファー・サザーランドとか)、なんかこう役作り薄いし、今、遊び半分で仕事してるようなイメージがあっ て・・・。いやきっと必死で仕事してるんだろうけど。なんとなくね。みんな体ブヨブヨだし。後の世代、キアヌやジョニー・デップ、ブラピなどの「がんばり ます!演技好きっす!」的・ヤル気を感じないっつーか。それはそれで良いのですが。キューザックは愛嬌あるし。しかし、できれば連中には来年の24時間テ レビ・100キロマラソンに挑戦してもらい、ガッツがあるとこ見せてほしいかな。ま、仮にそうなっても、どうせギャラはガッポリお持ち帰りになるんだろう けどさっ。

04年8月8日
リディック 満足度★★★
ひとりごと:宇宙一のワル、ヴィン・ディー ゼルが大暴れするSF活劇。なんや知らんけどCG映像が盛り上がってはるわぁ〜。ホントなんか知らんけど派手だよCG。気合い入ってるね〜。勝負してる ね〜。いや、悪い気はしないよ、がんばってて。スターウォーズっぽいな、CGが。なんかどっかで見たことがある奴がいると思ったら「ロード・オブ・ザ・リ ング」のエオメル役の人が、またしても甲冑着けてご出演。この人、鎧兜が似合うね、中つ国でも宇宙でもさ。意外に出世したじゃねえか、この人は。無表情な 方だけど、腹ん中では笑いが止まらないんじゃないのかい。製作サイドは、「どっかで見たことがあるようなデザインは採用しなかった」と言うが、え?結構 どっかで見たことあるような映画だったけど。ほんのちょっと「マトリックス」まで入ってるし。サンディ・ニュートンのタカビーな演技は笑っちゃうくらい上 手だった。いや〜イイ女優だよ。彼女による締め「(してやったりな顔で)しめしめ思い通り…(振り向いて愕然)ええっ!?話が違うじゃん!!」という表情 はベタすぎてホントに笑った。あそこだけ見るとコントだよ。目の回りの黒いメイクも、塗ってるのではなく焼いてるという設定なのもイイ。フードかぶった ジュディ・ディンチが登場すると、なぜだか昔の「砂の惑星デューン」を思い出す。ビジュアルイメージが似てる気がしたのかな。そういやアレも赤字SFだっ た。縁起でもないね。一応、B級エイリアン映画「ピッチブラック」の続編なので、ビデオでもう一回おさらいしておいたほうがより楽しめたな。あの映画は 「金はさほどかかってないけど面白いものを作ったな」という印象だったけど、今回のは「金は十分かけてあるけど、満足感は普通だな」という印象だ。なんか もったいない。いま思えば高級CGは邪魔だった。この監督には、 お金あげないほうがイイ感じの映画作りそうだよ。貧乏症が体に染み付いてるタイプのお方だよ、きっと。突然売れた演歌歌手が、紅白歌合戦で無理矢理に豪華 背広を着させられてるみたい。「リディッ ク」も低予算映画だったなら「金がない割には良く作ってある」という感想になったような気がする。低予算だと楽しければ許せるからね。アメリカじゃ収益的 にコケちゃったんだっけ。大作、しかも3部作にもなると胸にグッとくる熱いドラマを入れてくれないと客は満足しないから、「リディック」みたいな楽しさメ インの映画だとちょっと「あれ?感動はどこ?」と思ったんじゃないかな、客。ヴィン・ディーゼルは毎度同じような役まわりだな。そろそろザ・ロックとカブ り気味か、不良だけど情はある…みたいな。しかし今回は共同プロデュースに名を連ねるヴィン…。只の怪力男・ザ・ロックとは明らかに差別化された、ビジネ スチャンスを逃さない商売人の一面を垣間見せてくれた。どうやらリアル世界でもワルになる素質があるようだ。

04年8月7日
イン・アメリカ 三つの小さな願いごと(ビ デオ) 満足度★★★☆
ひとりごと:アイルランドからアメリカに移 住してきた貧乏家族の成長を描く。いや〜せつないねぇ〜。金欠一家の貧乏エピソードが昭和の香り。とくに、縁日での「玉入れゲーム」に挑戦する貧乏一家、 1球ハズすごとに出費が倍々ゲーム。ついに有り金すべてを一球にかけるお父さんの貧乏プライドが胸にきた!「いいからアンタ、最後までおやり」と、黙って 家賃を差し出すお母さん、「アメリカ人よ、貧乏外人をナメんなよ」と。この辺の家族一丸となったプアーな意地がせつないのだ。このお父さんを演じてる人が すばらしい親父臭。子供目線から見た典型的なオヤジ体系・オヤジ顔。涙が出るほどの「ザ・若い頃の親父イメージ」をお持ちだよ。見てるボクちゃんは日本人 だけど、なんか懐かしさすら感じさせるお方。日本名は「としお」にするといいよ(←いや、なんとなく)。この人には誰しも「がんばれ!お金に負けるな よ!」と応援したくなるはず。お母さん役のサマンサ・モートンが、なぜかコレでこないだのオスカー主演女優候補。いやむしろお父さん役の人に(名前は知ら ないけど)なにか賞をあげたいよ。う〜ん、努力賞かな(←小さすぎますか)。サマンサ・モートンは前の「マイノリティ・リポート」の予知夢女のほうが気合 が入ってた。しかしなぜか彼女はいつも極端な短髪だな。森三中のあの人くらい短いよ。個人的に言うと五分刈りの女なんて勘弁なんだけど、伸ばしてくれないかなあ髪。眉はすご〜くキレイに手入れしてあるよね彼女。眉美人だよ。美 眉アカデミー賞があったなら、文句なくアンタに最優秀賞贈呈だよ。幼い娘姉妹はただカワイイだけじゃなく立派な脇役になっていたな。姉妹の弟が5才くらい で亡くなった設定になってるけど、創作ものではなかなか表現できないリアルな喪失感が漂っていて、もしや…と思ったらラストに「亡くなった弟に捧げる」の 文字が。なんとこの監督一家についての実話をベースにした映画だったのだ!!家族が一つになって死を乗り越えていく姿が妙に本物っぽいと思ったら案の 定…。ああ、自然に涙があふれてきたよ!あのお父さんにもらい泣きだよ。なぜか家族全員に感情移入できる。父親はもちろん母親や子供の気持ちもなんか分か るところがイイね。神やら奇跡やら、ヤケにスピリチュアルな要素をフィーチャーしてるのが好きじゃないけど、それでも見終わった後は「イイもの見せても らったよ…あばよ!」と柳沢慎吾ふうに叫びたくなった。あ、もちろんその後すぐに「やっぱ世の中お金だよ。お金ちょうだいお金お金お金〜っ!!」とも叫ん だけどネッ。

04年8月5日
シュレック2 満足度★★★
ひとりごと:大ヒットCGアニメの続編。 ま、さほど、ノドから手が出るほど見たいわけでもなかったし、日本公開を首を長くして待ってたわけでもなかったが。アメリカじゃあ歴代6位の好成績。軽〜 くチェックさせていただきたく候。冒頭から怪物カップル・シュレック&フィオナ姫のイチャつくシーンのオンパレードかい。ブサイク同士のラブシーンってー のはCGとはいえ、見る者としてはキツイもんがあるね…。しかしこ ういうブサイク・カップルたしかにいるいる。よく駅の改札前で抱き合って固まってるよ。「人前でベタベタする男女はもれなくブサイク」という方程式にのっとっているのでまずまず の説得力だ。話の内容としては、童話をブラックにイジりたおした1に比べて、今回の2はやや甘口か。よりファミリー向けになっているな。まあ仕方ないか。 しかし何てことないエピソードだよ。ホント小話。よくこんなちっぽけなストーリーで大ヒットしたよね。個人的には、ギャグ・センスもビジュアルの上品さも 上回る「ファインディング・ニモ」の方が好きかなあ。新たに加わった仲間・長靴をはいたネコちゃんはすごくカワイくてイイんだけどさ〜、そのデザイン、よ くいる野良猫にただ長靴をはかせただけって…いくらなんでも芸がないような…。だいたいキャラクター・デザインはどれも凡庸。全く何も創造的なデザインが されてないよね(あ、コレ前も言ったっけ)。今回、シュレック夫妻のビューティ・バージョンもお目見えするけど、フィオナ姫ですらたいして美人でもない な。美人オーラ全くないよアンタ。知念里奈かと思ったよ。キレイなシュレックは、ストーリー上ではモテモテだけど、えぇ?吉幾三かと思ったよ。キモかっ た。…とまあ見た目についてボヤけばキリがありませんが、クライマックスでは一応泣きましたがいけませんか(←アホか!)!娘を思う王様の、最後の親心に グッときた。あと巨大なクッキーとのお別れ(?)シーンにもなぜかグッときた。まあ、どうでもいいかもしれない場面なんだけど。カワイイ感じの中に悪夢っ ぽさが秘められてる気がして…。たま〜に訪れるこのような悪夢っぽいところを、自分なりに楽しむことにしよう。こんなアニメが大ヒットしたのも、言ってみ りゃや悪い夢っぽいもんね。

04年8月1日
ミシェル・ヴァイヨン(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:フランスの名作カーレース漫画 を映画化。この監督、なんでも車のCMで慣らしてきたそうで、ホント確かに映像はスタイリッシュだしスケール感あるし、車のレース映像やら何やらはもう完 璧!なんかスペクタクル。映像だけは「レーシング叙事詩」だよ。話は「レーシング・冬のソナタ」だけど(ウソです)。映画見てるっていうよりは、やっぱ長 編CM見てる感じになっちまうけど、それでもカッコいい!悪く言えば、エイベックス系プロモーションビデオ映像をゴージャスにした感じか。車の背景が大自 然だったり、古い豪邸だったり、その素材のコントラストがまたCMっぽくてイイよ。このDVD、タダでくれるっていうんならボクちゃんのライブラリーに納 めてやってもいいよ。タダならねっ!(←ホメ言葉。普通ならタダでもいらんっ…て言う)主役のミシェル・ヴァイヨンは(人名だったのか)、走るために産ま れてきた国民的・天才レーサー。その割には華のない男が演じてるね。やはり同ジャンルということで、見た目は鈴木亜久里系?あらっ、ヴァイヨンの旦那、そ の頭…、なんかちょっぴり髪にパンチパーマ入ってるのソレ?了解、もうボクちゃんの中での奴のネーミングは「チンピラ・ヴァイヨン〜サーキットの帝王〜」 ということでall right(←ベタですんまそん)?!相手役の美人レーサー・ダイアン・クルーガーだけが、彼を差し置いてハリウッド市場に招かれたのは、そのプチ・パン チパーマが足を引っ張ったのではないかと推測。彼のライバル会社の女社長がナイス・ビジュアル!一目おがんだら忘れない70年代ふう濃い顔してる。彼女と ヴァイヨンによる、ル・マン24時間耐久レースでの決戦がもう、両サイドともなんか必死。全然フェアな試合じゃないんだもん。タイヤに危険な細工なんて当 たり前。下半身は使うわ、犯罪おかすわ、殺そうとするわ、主役のヴァイヨン、アンタまで結局八百長してんじゃん!警察に知れたら全員逮捕だよ。そういえ ば、冒頭からレースのやり方が、相手の車にガンガンぶつかって幅寄せしたり、川に突き落としたり(!)してたっけ。ラストシーンはめちゃくちゃ爽やかな笑顔のスローモーションだけど、腹ん中は全員ヤクザだ よ!華やかな世界の舞台裏なんて所詮インチ キがまかり通ってるもの…。卑怯者セレブが嬉し泣く結末に、庶民のコチトラ危うく悔し涙を流しそうになったよ。

04年7月28日
ハリウッド的殺人事件(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ハリソン・フォードとジョ シュ・ハートネット共演の刑事もの。ハリウッドが舞台だけに、街中の「ハリウッド」ロゴを集めて構成したオープニング映像にボクちゃん食いついたよ。この 1〜2分間で何か期待させるものがあるね。数分後その期待に応えて登場したのがベッカム夫人!!…と思ったら、女装したルー・ダイアモンド・フィリップスだった!なかなか美人に見えるじゃねえか。これはナイス脇役、…と思ったら僅 か1分でご退場。2度と彼の姿を見ることはなかったという…。なにコレ、何かの伝説?すっかり、一瞬登場のインパクト男優(あるいはゴースト男優)になっ ちまったルーだけど、まだまだその顔と名前は記憶に残り続けてますぜ。安心するがよい。そうこうしていたらようやくベッカム夫人現る!!…と思ったら、蜘 蛛女ことレナ・オリンだった。なんだか、いもしないビクトリア・ベッカムに翻弄されっぱなしの前半戦。一見楽しそうに見えるけど、人物みな副業持ってる し、芸能界まで人脈が広がるし、もうややこしくてややこしくて、いったい今どんな事件が起こっているのか理解できなくて(ただバカなだけなのか)ちょっぴ り退屈だった。物語の基本設定の説明部分が長いのかな。「なんかつまんない映画だなあ。こんなに人物背景が多彩ならドラマ化して1クールかけて展開してく れよ」と、あくびをしてウトウトしかかったところ、後半のクライマックスあたりはまあまあ楽しい騒動になってて目も覚めた。複雑だった人間関係も一気に収 束して気分もスッキリだ。ハリソンとジョシュは、撮影中やや険悪な状態だったそうだけど、なんか言われてみれば同一画面上にいるときの2人はテンション低 かったような気もする…。だから、単独行動だった後半はイキイキと盛り上がったのかな、違うかな。ジョシュは刑事役だけど、オフタイムにはヨガ講師をやっ ているというストレンジ刑事。もし「太陽にほえろ!」のメンバーなら、石原裕次郎に「ヨガ!」というニックネームを付けられていたことだろう。ハリソン刑 事の副職はというと、物件ころがす不動産業者。っつーことはニックネームは…「マンション!」…かな。

04年7月25日
クジラの島の少女(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:ニュージーランドの小さな島が 舞台、クジラにまつわる伝説に魅せられた少女を描く。第一印象は「こっ、これは風の谷のナウシカ・実写版だ!よしっ!」と、すごい発見をしたぞと拳を振り 上げていたら、公式サイトにもそう書いてあって「なんだ、みんなそう思うのか…。DA・YO・NEっ!」と、今どき「DA・YO・NE」をラップしてみる (YURIよ、今いずこ)。ま、おそろしく小規模にした「風の谷のナウシカ」だけど、しっかり王蟲と交流いたしますし、なんと奇跡も起こったり?!ヒロイ ンの女の子もジャパニーズ・アニメ顔。しかしイイ娘をオーディションで選んだね。目をひくカワイイ子だよ。なんとこの子、こないだのアカデミー賞・主演女 優賞候補だよ!!なにもそこまで甘やかすほどの演技でもなかったけど、アカデミー会員がどのあたりのシーンでグッときたのかは一発でわかる。あの涙で しょ?会員の皆さん。フフフ…。ぶっちゃけ、たまたまノミネート。子 供に名演技をさせたけりゃあ泣かせるにかぎるね。頭でも何でもひっぱたいてでもさ!世界中でヒットしたというが、それほど面白いものでもないね。ただ、島の伝統芸能がフィー チャーされてるから、異文化を堪能できるところでマニアには楽しめるかも。そう、伝統芸能フェチなら大好物な作品であろう。娘のおじいちゃんが古臭くてイ イ味。今どき「うちのあととりは男の子じゃなきゃダメじゃっ!」と叫ぶ分かりやすいお方。孫をかわいがる普通のジジイの一面はかなりの親近感。かと思え ば、ご機嫌しだいで孫に暴言。そうこうしてたら、あるシーンでひどく落ち込む件のジイさん、なんと昼間から布団に入って横になる(しかし目は開いている) という、いやはやベタなヘコみ方…。もう、クジラの島でやりたい放題のおじいちゃんなのであった。他にも、古くから伝わるという武道なども彼により披露さ れるけど、これがまた原住民かと思うくらいハマってる。このジイさんホントに役者かね?!とんでもない天然素材かもよ〜ん。浜にうちあげられたクジラを住 民たちが涙の救出活動…。なんだか神聖なフンイキすら漂うその映像を見ながら、「あ〜あの鯨肉食べたい」と、よだれを垂らしていたボクちゃんを、皆の者、 許してたもれね。

04年7月20日
スチームボーイ 満足度★★★☆
ひとりごと:大友克洋監督の冒険アニメ。な んと完成まで9年かかってしまったというから驚き。なかなかそんなにかからないよ。作り始めて3年くらい経ったら「なんかもうやめようかなあ。やめちま え!」と思うよ普通。あるいは誰かに「もうやめなよ。やめちまえ!」と言われるよ、だいたい。本編見ると、9年分も蓄積されたんだか、されてないんだか、 その濃厚映像にボー然だ。いちいち書き込まれたり、デジタルをかぶせたりして手が込んでる。どうせ、チラとしか映らない作業道具にすらもイロイロ設定され てるんだよねコレ?!セル画部分はともかく、背景までグリングリンと、いつになくよく動いたよ。おまけに、これまたいちいち蒸気が吹いてるから、その表現 も大変だっただろう。いや〜、アニメーターの皆さん、お疲れ様でした。とくに今回は1800年代イギリス製メカが活躍ということで、機械の細か〜いギアや らパイプやらもういちいち動き回るし(なんか今回「いちいち」が多いなあ)、こんなめんどくさい世界わざわざ作ろうとするなんて、やっぱアンタ本物の大友 克洋でしょう?!だって他にこんなことする人いないもん!…と言いたくなったよ。なんかもうアニメでここまで物質感と複雑感を出せるんですね〜。ホント、アンタ、世界に一人の「物質フクザツ漫画野郎」だよ!メカのビジュアルはハードだけど、話は想像以上にソフト。少年少女の 冒険ということで、なんとな〜く「天空の城ラピュタ」ふう?で、最後のほうはちょっとだけ「デイ・アフター・トゥモロー」。危機感まったくないし、心の感 動も足りない気もしたけど、科学バカ親子3代の描き方はなかなか独特かも。科学者肌、とも言うべきか、みんな善悪ウンヌンより科学実験が大好きなところが おもしろい。生意気なお嬢様の描き方も楽しくて、キャラみんな、おかしいんだけど1%ほど悲しかったり不器用な要素があるのがイイね。完全に善と悪に分か れてないところもイイよ。人の中に善悪の両方がある、という感じだったから、なかなかリアルな人間に見えたよ。っつーか、結局、親子ゲンカの話なんだけ ど。親子ゲンカに壮大な実験道具を持ち出してきて国が危なくなる(!)、という話だけど…。研究職の人とケンカするときは、死ぬ覚悟で挑んだほうがいいか な、これからは。

04年7月19日
恋は邪魔者(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:1962年のニューヨークを舞 台にした軽快なラブコメ。時代設定が60年代ということで、ビジュアルだけでもうソコソコ楽しめる予感。ポップなセットや衣装の再現は完璧で、もっとチー プなフンイキかと思ったら意外にゴージャスな60年代。なんかお金かかってる感じ。音楽やカット割りもノリノリでスゴイ勢い。話はプチ・アダルトで甘さひ かえめ。めちゃくちゃセンスがありますっ!!…という感じじゃないけど、やるべき時代遊びは全部やってる。この監督の前作はキルスティン・ダンスト主演の 「チアーズ」かい。アレもナンか徹底的だった。半分バカになってた。この監督、悪くないかも。ユアン・マクレガーのヤワな体も昔っぽくて合格(偶然だけ ど)。どんな撮り方をなすったのか、エラく顔が若々しく見えてビックリ。何?光多めに当ててるの?!20代に見えるよ。まるで往年の田原俊彦みたいだっ た。「ハッとしてGood」を歌い出しそうだった。レニー・ゼルヴィガーは売れっ子作家役だけど、最終的にやっぱりブリジット・ジョーンズにおなりだっ た。ブサイク・スタイルのレニーも一瞬写真で登場するけど、あまりにもブサイクすぎて笑うことすらできなかった…。茶の間が凍りついたよ…。さすがだよ… ダテにブリジット・ジョーンズ演ってないね…。途中でレニーに は、橋田スガコ先生まっつぁおな長ゼリフが用意されてて、一瞬、泉ピン子とカブる。コジャレた映画のはずの「恋は邪魔者」が一瞬「渡る世間」なフンイキ に!に今どき長ゼリフが見せ場だなんて…こ れも60年代ドラマふうなのかな(知りません)。よく分からない結末だったけど、その直後、オマケ映像みたいに、ユアン&レニーによるミュージカル風の楽 しいデュエット曲が披露されて、不満だった結末もなんだか帳消しに。このような何気ないサービスが客の満足度を上げるのだな。というか、ごまかされただけ かな。そういえば2人とも「ムーランルージュ!」や「シカゴ」でノド慣らしてたから、製作サイドからしてみれば、このくらいやってもらわなきゃ元は取れ ん!…という感じだよね。もうユアンだかレニーだか、この辺の人達はイザとなったら歌って踊りゃあいいからいいよ。2人にとってはオマケのような保険のよ うなポジションの映画…、どっちにしろやっぱ隠し芸の一つや二つ持っておけってことだよね。

04年7月12日
スパイダーマン2 満足度★★★☆
ひとりごと:大ヒット御礼!庶民派アメコ ミ・ヒ−ローもの第2話。忘れかけてた第1話の内容を、オープニングで大事なとこだけ劇画で説明してくれてるのがありがたや。1の時はさほど感じなかった サム・ライミ本人のダシ汁が一層よく出てる感じ〜。アクションシーンでの派手な演出が「あ、コレ、サム・ライミっぽい」と思うことしばしば。2まできて 「スパイダーマン」という素材と監督の作風が完全に融合した感じか。ま、アメリカン。ジョークはスベり気味だけどネッ。笑顔で終わらないし、なんか「ダー クマン」とかを思い出したよ。今回のゲスト悪役・ドクタ−・オク(名前だけだと一瞬ドクターコパを思い出す。ついでに娘はドウタ−コパだったことも。関係 ありません)のもシブすぎる。写真だけだとエラく地味だから心配したけど、動くとビジュアル的にすごく面白いオジサンだった。タコ入道みたいだった(何そ れ?!)。個人的には、彼とおばあちゃんの対決(!?)が楽しかった。老人をアクションに巻き込んでるのも珍しい。あのおばあちゃん、顔だちや佇まいが上 品だし、キレイに年とってて感心。トビ−・マグワイアは黒ぶちメ ガネかけるとハンパじゃなくイケてない男になるね〜。ここまでイケてなさを出せるなんてスゴイ・・・。トビ−、オマエをホメているのではない。黒ぶちメガ ネという敏腕アイテムをホメているのだ。そ ういや雑誌でトビ−と香取シンゴの対談があったけど、トビ−と香取の演技、なんか似てると思った。どっちもさほど上手くないじゃん?今回のトビ−はなんと 登場人物全員に嫌われちゃって、いくらなんでもかわいそう。そうこうしていたら彼、エキストラのガキに「誰にも言わないから・・・」と情けをかけられ思わ ずコッチももらい泣き!なんなんだ、この突然の人情風味は?!そりゃアンタ、一人も味方がいないまま、そんなシーンになったらしかたなく泣くわな。ちょっ とした「フランダースの犬」的な涙であった。1で生き残ったウィレム・デフォーの息子(木村一八みたいな顔したヤツ)は、なぜか一人でシェークスピア劇ふ う悩める演技をしていて笑った。ナニナニ?!この調子で次も出る気がコイツは?!ハリウッド一、目つきの悪い女・キルスティン・ダンストは、あんな目つき で堂々とした美形ヒロイン(しかも新鋭女優役)ぶりに恐れ入る。いつ悪魔に変身してもおかしくない目力をお持ちだったよ。ヒロインにしとくなんてもったい ない。ぜひ次回の悪役・第一候補として製作を進めていただきたく候。

04年7月12日
下妻物語 満足度★★★☆
ひとりごと:茨城県下妻市を舞台にした、ロ リータ&ヤンキー少女の友情物語。「木更津キャッツアイ」みたいな地域密着型・若者ドラマに、ジャパニーズおかしな文化をコーディネイト!今のトレンド感 をバッチリ取り入れながらも、2番煎じに甘んじることなく、より深く痛快に笑わせてくれて楽しかった。とくに主役2人が、ロリータ・ファッションに命をか けた娘と、ヤンキー(プチ・暴走族)であるところがイイ。キャラの際立ちぶりがマンガっぽくてイイよ。「ラスト・サムライ」「キル・ビル」「ロスト・イ ン・トランスレーション」で“ここがヘンだよ日本人”映画は完結したと思ってたんだけど、“奇妙なジャパニーズ・カルチャー“のネタはまだまだありまっ せ!…という感じだ。こんなフリフリ衣装やギラギラ刺繍入り特攻服とかに身を包んだ日本の女の子、外人が見たらきっとすご〜く新鮮だと思う。しかも背景、 大仏だよ大仏!よくもまあこんなにウケそうな原作を探して映画にしてくれたよ。製作サイドを絶賛だよ。よろしい、自信を持って世界で公開するとよい。良 かったな下妻市民。今回ばかりは下妻市民がうらやましい。こんな 機会でもなけりゃあ下妻市民をうらやましがるなんてことは死ぬまでなかったよ。海外タイトルは「カミカゼ・ガールズ」だど、最後まで見たらたしかに“カミカゼ”だった、フカキョンが。ヤンキー役の 土屋アンナも素晴らしい味。今年度の日本アカデミー賞・主演&助演女優賞はチミたちが持っていくがよい!いや、ヘタすりゃ海外での受賞もあるかも。フカ キョンはこういう浮世離れした役が似合うよね〜。こないだテレビ見てたら、、「堂本ツヨシの正直しんどい」にフカキョンが出てて、レンタル自転車かなにか の申し込み用紙の「職業欄」に彼女、堂々と当たり前のように「有名人」と書きなすってたよ!!これって「私、売れてます」って意味だよね本来…。自分で自 分のことを有名(セレブ)とのたまいながらも、ここまでイヤ味がないなんて衝撃だった。むしろ爽快だった。そんなフカキョンに、「誰ともツルまず、一人で 我が道を貫くロリータな娘」役が自然に溶け込んでいたよ。劇中での彼女は「友達なんていりません。自分だけの世界だけで十分です。楽しいことだけしてれば いいじゃない」的ポリシーを持ってるんだけど、「ああ、なんだかわかる、その気持ち…」と思ってしまったワタクシ(30代・男性)ですが何か?フカキョン に自分のダメ人間ぶりを再認識させられる結果に終わりましたが何か?!。

04年7月6日
バリスティック(DVD) 満足度★★
ひとりごと:アントニオ・バンデラス&ルー シー・リュー競演のアクション。聞くところによると、この監督はタイからやってきたという、ジョン・ウーふうの出世をたくらむハリウッド新参者。なんでも 爆発シーンがお得意らしいが、いや別に普通の爆発でしたよ。それにさ〜、格闘や銃撃戦などのアクションシーン演出、あまりにも工夫もセンスもなさすぎのよ うな…。時折挿入のスローモーションがナンか余計なお世話。むしろ早回ししてほしい!普通の会話シーンだってどうも無駄なカットが多いような…。人類に脅 威なはずの殺人兵器が、ちっとも怖くないし緊迫感まったくナシ。これなら「キャシャーン」のほうが勝ってるよ。バンデラスもまたヘンな映画に出ちまったね(相変わらず)。この人、ロバート・ロドリゲスがいなかったらマジで今ごろ消えてる よ。良かったのはルーシー・リューだけだったよ。ルーシーには秘密諜報員の役がよく似合う。ホントにこういうアジアな強い女いるかも、って思っちゃうんだ よね。ま、一人チャーリーズ・エンジェルになってて新鮮味はないけど、他が全員ダメだったのですごく目立っていたよ。秘密部隊役の男を「どっかで見たこと あるな〜」と思ったら「スターウォーズ・ファントム・メナス」でダース・モールを演ってた男だと思い出した!まだいたんだ!。それを知ると「バンデラスや ルーシーより、まず先にオマエがアクション見せろや!」と思わずにはいられず。そんな感じでイライラしてたら終わりのほうでようやくダースモールが格闘開 始。いかにもアクション俳優的なアクロバティックな戦法を披露。で、3分で終了。…芸風は「スターウォーズ」の頃と全くお変わりないようで…。何もかもが 伸び悩んでいる映画を見るのもいとをかし。ハリウッドでは2度とメガホンを取れないであろうこの監督のことを考えると、ちょっぴり切ないけど…。そんな熱 帯夜でございました。

04年7月4日
くたばれ!ハリウッド(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:1970年代から、ハリウッド 大作映画を数多く手がけた大物プロデューサー、ロバート・エヴァンスの仕事ぶりを顧みる。ドキュメンタリーふうの人生記録だけど、動画はあんまりなくて、 古い写真とナレーションでつづる紙芝居みたい。でも写真の数はたくさんあるし鮮明だし、しかもいちいち背景と人物を別々にしたりしてデジタル仕事量がすさ まじい。車の中の写真とかは、車窓風景だけは合成で動かしてみたりして変化があって全然あきさせない!なんというクールな編集か。結婚披露宴によくある、 新郎新婦についての思い出映像もコレくらいハイ・クオリティーならご祝儀も弾みます。「ゴッドファーザー」や「ある愛の詩」などの製作秘話も興味深く拝見 した。当時鳴かず飛ばずだったコッポラ監督の起用と対立はまさに「へぇ〜」の連発だ。コッポラってクレイジーでやっかいな男だったのか。あとはほとんど、 エヴァンス自身の言葉による仕事の自慢話。エヴァンス中年期にはドラッグで逮捕されたりするんだけど、現役復帰のために作った啓蒙番組内の合唱曲「自分で 夢をつかむんだ〜!自分の手で!自分自身で!イエイ!」と…イエイ!とまでは言わないけど、過剰なポジティブ映像に失笑。見てるこっちが恥ずかしかった。 その後なぜか精神病棟に入り(ホンマかいな)、またしても復活を果たして一見波乱万丈。会社とのトラブルはたいてい会社が悪く描かれ、離婚も嫁のせい、 ダークな取り引きには「巻き込まれたんです」、ドラッグ所持には「腰痛の痛み止めです」(はぁ?!)と釈明必死!秘蔵写真は美女をはべらせたショットばか りらしいし、決してキレイなだけの男には見えないけど〜?最初のほうでは美人女優との結婚を、まるで初恋のような初々しさで見せられたけど、見た後で聞い たらソレすでに3回目の結婚だったらしいし!「ボク悪くないよ。 すごくがんばってるんだよ」的・弱い者に見せかけたオレ様節にボー然。ま、たしかにこういう人いるわな。仕事内容も、芸能界というジャンルをはずせばさほど珍しくもない苦労話。それらをよくもま あここまで楽しく大げさに編集したよ。編集にダマされたよ。エンドクレジットのプロデューサー名には他人の名。ホントかよ〜、自分でプロデュースしたん じゃねえの〜コレ?!エヴァンス現在73歳。まさに、「マイ・ウェイ」を涙ながらに熱唱するオヤジを眺める気分だったよ。

04年6月28日
ハリ−・ポッタ−とアズカバンの囚人 満足 度★★★
ひとりごと:世界の大ファンタジー小僧・ハ リポタ君の新たな冒険。冒頭のザラついた映像、室内シーンのダークなフンイキに「えっ!?これがハリー・ポッター!?」と驚きを隠せなかったよ。前作まで の明るいメジャー感は排除され、まるで、そう…テリー・ギリアムかティム・バートンが監督したような(マジっすか?!)、そんな良質ファンタジーの香りを ボクちゃんは嗅ぎ付けた!この辺の第一印象は最高だったけど、話が進むにつれ、やはりそこは天下のヒット・シリーズ、既存ファンの期待に応えるため、どん どんいつもの陽気なノリになってやや覚める。でもまあいつもに比べたらまだダークだけど。スカッと晴れたシーンがないのがイイね。空飛ぶシーンも、背景は 曇り空だったり嵐だったりするのがイイ。主要メンバーの着こなしも少々だらしなくてイイよ。かつてない不良テイストがたまりまへん。新監督の起用は成功し ているんじゃない?話は案外複雑で「子供はついてこれるのかなあ」と思ったけど大丈夫だよね?なんか後半はドラえもんみたい?そしてデビルマンみたい?? クライマックスに「光る鹿」(←もののけ姫ふうの)を見た気がしたけどアレ何だったんだろう。その後、何も触れられることなく終わったけど。ハーマイオ ニーはスラッとスタイル良くなって、カワイイままウマイこと成長してる。ロンはなんだかミュージシャンみたいな不良なフンイキになってきた。たぶん最初に グレる(ドラッグに手を出す)のは彼だろう。楽しみにしてるよ。ハ リポタ君はアレ?!他2人に比べてなんだか成長速度がユルいような…。彼だけ2作目とあんまり変わらない印象が。まさかこのまま「父っちゃん坊や男優」路 線に突入ですか?!ロンとハ−マイオニ−の ファーストラブシーンがあるのかと思ってたけど全然なかった。ハリポタによる「君たち二人はどうなってるんだい。どこまで行ってるんだい。Aかい、Bか い、それとも・・」とメガネを中指で押し上げながらの牽制シーンまで期待してたんだけど、そんな冬ソナなノリはコイツらにはまだ早いですね。ゲイリー・ オールドマンは予想より出番が少なかった。演技も今までに見たことないくらい優等生…。なんたって、あの魔法の杖をかまえたりするんだからゲイリーが!そ して、ハリポタ君と笑いながら空飛ぶんだから!空飛んで消えて行くんだから!ゲイリーがだよ!作風はダークなのにゲイリーだけはダークじゃないという…、 いつものゲイリー出演映画とは逆のアプローチ法に、必殺魔法「エクスペクト・パトローナム」をかけられたのかと思うほど頭がクラクラしたよ。

04年6月27日
死ぬまでにしたい10のこと(DVD) 満 足度★★☆
ひとりごと:病死の宣告を受けたヤンママが 余力で望みをかなえる話。中身がカタそうなイメージだったけど、見てみたらコジャレたフンイキで見やすくてラクだった。このスタッフで楽しいテーマの映画 を撮ったら女の子たちにウケるかも。かかってる曲もイイし。なので、この映画に関しては、命を題材にしてる割にカジュアルすぎる、もしくはギャルすぎる印 象かなあ、なんとなく。いきなり「末期ガンであと数カ月であなたは死にます」と言われたのに、ロクに通院もしてなさそうだし、なんか闘病してる感じがなく てリアリティがナイ気もしたし。ヒロインは23才の娘だし「どうせ死ぬんなら今のうちに浮気しちゃえ!」という気持ちもわからないでもないが、夫婦仲も絶 好調の御様子なのに、はたして実際そんなこと考えるかなあ、と、なんか現実離れしか感じを受けてしまったよ。どっちかっつーと、残された時間は家族水入ら ずで過ごしたいと思うほうが自然な気もしたけど。わずかな期間遊ばれちゃった浮気相手の男がひどく可哀想だった。だいたい死にかけてるってーのに、不倫の メイク・ラブに興じるなんて、病気というより元気いっぱいじゃん。きっと製作サイドとしては、若者が等身大で死を見つめ、生きる喜びと優しさを再確認す る、みたいな「ヤング人生論」を説きたかったのかもしれないけど、どうも彼女の肉欲ばかりが目立ってしまってソンしてるかも。自分のルーツ(親)や未来 (子供)に対して、優しさを解き放っている心あたたまるシーンもあるのになあ。死ぬまでにしたいことのひとつに「亭主の新しい嫁を探しておく」なんてある けど、その気持ちだけは美しくて感動的だけど、わずか数カ月の間に実際に新嫁候補を見つけてこられても困る。ありえないし。どうせ「瀕死の乙女が見た欲望のファンタジー」、いっそのことタイトルを「死ぬまでに落と したい10人の男」としてダーク路線で作ってくれたほうが気持ちよかったかも。その場合の監督はモチ、デビッド・リンチでネッ!トレーラー暮らしの貧乏夫婦が主役だが…。貧乏 なのに2人とも美男美女でますますファンタジー!もう貧乏プリンス&プリンセス!それに夫のほうは、食生活もままならないはずなのに、体に肉が付き過ぎの ような気もしたが。本来、彼の役どころからすると、ビジュアルはミスター・オクレ系でなくてはならないのに…。やっぱラブラブ具合を何年もキープするには 美しさが基本…。そんなふとしたメッセージだけが、この映画の中で唯一の真実味として輝きを放っておりました。

04年6月23日
デイ・アフター・トゥモロ− 満足度★★★
ひとりごと:気象パニックムービー。いやも う、まさに「ザ・気象パニックムービー!」なわけで、そのジャンルの王道的出来ばえ。とことん大袈裟で楽しかった。評判は悪かったけど、見てみたらそんな に悪くなかったよ、普通だった。映画が始まってすぐにもう「あれれ、なんか地球がおかしいよ?!」ってことになってて話が早い。「早く天災CG見せろや!!まだか竜巻は!」と、特殊映像を待ちわびるだけの2時間だった けど、いや、最近のCGってすごいんです ね〜。吹雪や竜巻が本物っぽいけどド派手に演出されてて大満足。要所要所でスタイルよくてカッコいい災害映像が挿入されて印象に残る。竜巻って馴染みがな いけど、すごい威力なんだね。高層ビルまでボロボロにさせちゃって驚いた。監督のローランド・エメリッヒは「インデペンデンス・デイ」でも「ゴジラ」でも ヘリコプターを爆発させてたけど、なんと今回もなぜか天気悪くてヘリが墜落してて笑った。たぶんヘリが好きなんだろう。地球温暖化って、地上が暑くなるの かと思ったら、なんとイロイロ回って回って逆に氷河期に突入かい!ホンマかいな。しかも数日で。一応、天気研究家・デニス・クエイドとジェイク・ギレン ホールによる親子ストーリーがあるけど、街に取り残されたギレンホール、親父に「待ってろよ!助けに行ってやる!(そのうちに)」と電話で言われても複雑 な気分だったろう。「え?!学者のアンタが一人で来るのかい!?プロの救助隊じゃないのかよ!?」と。それ聞いたギレンホールの仲間たちは絶望するしかな いだろうさ。そんなシーンなかったけど。それに結果的に、デニスは別に悪天候の中、息子を助けに行かなくてもよかったじゃん。ジッとしてりゃあ誰も死なな かったじゃん。「デニスよ。オマエ、今まで散々異常気象についてドンピシャな予測をしておきながら、その結末は予想できんのか!」とスクリーンに向かって 心で叫んだよ。その後デニスが「天気の3ヶ月長期予報なんて、なかなか当たるもんじゃないじゃん」と、心で叫び返してきたような気がして、あっさり納得さ せらてしまったけど。

04年6月20日
フル・フロンタル(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:スティーブン・ソダーバーグ監 督が都会派・人間模様を描く。前半はマッタリしすぎで面白ないけど、後半になるとこの映画の仕組みも分かってきて持ちなおす。全くたいした物語でもないん だけど、ソダーバーグの友達スター(ジュリア・ロバーツやブラッド・ピット、デビッド・フィンチャーまで!)がコゾッて出演で「なぜ?ヒマなの?!」と画 面に投げかける。デビッド・ドゥカブニーという微妙男優まで出てるのが意外。ま、今やソダーバーグから依頼されたらもう「出る出る!出とく!」だろうけ ど。しかしドゥカブニーはあまりにも悲惨な役で笑った。シモネタ担当だった。出番も少ないスパイス役。しかもジュリアやブラピと一度も絡ませてもらえない なんて・・・。ジュリアが「そんなテレビドラマ上がりの男とはセリフを交えたくないわ!」・・・と言ったのかな。言ってないですね。ホントに出て良かった のかドゥカブニー。みんな役柄は超シリアスなんだけど、どこかただようリラックス・ムード。役者もカメラも肩に力が全く入ってない感じ。それもそのはず、 特典映像に入ってたメイキングをちょっと見たけど、出演者には監督から「豪華なトレーラーはなし」「演技中のアドリブ歓迎」「衣装は自前(!)」「メイク も自分でする(!!)」等という条件リストが提示され、同意できるなら出演させてあげる、というユーモラスな交渉が行われていたという。仕事というより、 自主制作映画的、学生ふうのノリな現場だったのだ。ジュリア・ロバーツのメイクも自身でやったというんだからビックリだ。衣装も合格だよ。そんなことも出 来るんだねロバーツ。本人役・ブラピのシーンはアドリブだったのかなあ。そんなことを考え出すと興味深い。俳優が役柄になりきってインタビューされる映像 まであって、なんかイロイロ楽しいかも。話では芸能界の裏側もちょっと描かれてるけど、そんな本編より撮影現場の和気あいあいメイキング映像のほうが効果的に楽しめるんですけど…。いいんでしょうか、これで。収益より現場の雰囲気メインの仕事ぶりが個人的にはうらやましいが、 映画の観客としてはチト不満。しかし、まあ、セレブ様にもなるとこのように楽しい仕事も回ってくるということはよ〜く分かった。ハリウッドの成り上がりた ちの、ある意味優雅なお姿を、わざわざお金払って観るという、なんか庶民にはフに落ちない気分で終劇なのであった。

04年6月16日
スイミング・プール 満足度★★★★
ひとりごと:フランソワ・オゾン監督が仕掛 ける避暑地ミステリー…。見てる間は秀作ふう映画なんだけど、見終わったころには巨大な疑問符をおみやげにいただくことになる。ある意味ドンデン返しだっ た…ある意味だけど。まさかこんなモヤモヤする気持ちになるなんて想像もしなかった(てっきり、作家のオバちゃんと水着の姉ちゃんがプールサイドで地味に 交流する話かと思ってた)。いま思えば、初めっからのセリフひとつひとつが謎めいていた気がする。ああ誰かにすべての謎を解明してほしいっ!!誰か今野雄 二さんに依頼して!電話して!あの人こういうの得意でしょ?!デビッド・リンチ系の謎は半分ファンタジーだから「すべて理解できなくて当たり前」的・あき らめモードが働くけど、コレはなんだか、がんばって考えると全ての謎が解けそうな気がするところが楽しいよ。…と思って、帰りの電車の中でずーっとこの映 画の謎解きをしていたんだけど、あとちょっとというところで振りだしに戻される!少ないキャラクターでよくもここまで複雑な話が出来るもんだね。しかもワ ケがわからない部分も含めて、最後までトントントーンと話が突き進むところがイイ。情報がどんどん頭の中に入ってくる、というか…。なかなかこんなにうま く仕上がるもんじゃないよ。主演女優2人の演技もすばらしかった。というか、よくやるよ!2人ともよくこの映画に出たね。普通の女優なら断るよ。ピチピチ ギャルの方は、出番の半分が裸じゃん!若くてカワイイのにもう素っ裸になっちゃって大丈夫なの?!オバちゃんの方もさ〜…大丈夫なの?!心配するほど刺激 的だった。娘の肌は水滴をはじき、ババアの肌は水滴を吸い込んで いて、「やっぱりな」と改めて納得。娘はカ ワイイのに連れ込む男達はもれなくブサイクで笑った。ブサイクながらも男達、娘だけじゃなく、なぜだかババアの方にも興味を示すあたり、ありえなさ度が真 夏の夜の夢。「ブサイクな男でも夏休みは田舎に行くとモテる!」と一瞬思えてしまうことも、それはやはりスイミング・プールが見せた夏の幻。気をつけなけ ればならない。

04年6月13日
コール(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:シャーリーズ・セロン&ケビ ン・ベーコン共演のサスペンス。ま、よくあるタイプのハリウッド型サスペンスだった。ケビン・ベーコンの悪役ぶりもいつもと同じで、もう余裕すら感じるく らい。あえて特徴を挙げるなら、セロンが母親、娘がダコタ・ファニングちゃんという大物母子が活躍するというところか。セロンの娘がダコタちゃん…。なんとも、美人からキモチの悪い子供が誕生したじゃねえか。この映画の日本での宣伝には、セロンやベーコンの名前の前に「ダコタ ちゃん」だったからね。主役扱いで甘やかしてたっけ。しかしダコタちゃんの演技は確かに上手。今回は発作の演技をご披露だよ。6才の子供が発作の演技する んだからたいしたもんよ。ちゃんと危機感を表現していたよ。自分が6才の頃なんて、何も考えずにただ足り回ってただけだからマジ感心。ダコタちゃんが誘拐 されちゃう話だけど、母親が人質・ダコタちゃんへの伝言に「トイレは一人で行くのよ!誰かとじゃ絶対ダメ!!」とか取り乱して言うところはまずまずリア ル。あとリアルだったところは、セロンの金持ち亭主が悪女・コートニー・ラブにそそのかされそうになるところ。コートニーはこういうアバズレちっくな役が 似合いすぎて笑う。演技じゃないみたいだった。誘拐犯・ベーコンは、あるシーンでセロンに自分の下半身を危ない目に合わされるんだけど、そこんとこでは 「オマエの娘は人質だ。オレのムスコも今は人質だ」くらいのウイットに富んだ一言が欲しかった。セロンはセロンで、劇中、あるモノをあろうことか自分の尻 の割れ目に隠すという荒業に!!ハリウッドきっての美人女優が、尻の割れ目にモノを入れるというたけし軍団ちっくな芸風に「このくらいやんなきゃアカデ ミー賞はとれないわよ!」的・意気込みを感じる。クライマックスはこの金持ち夫婦が金持ちならではのやり方で、一般ピープルを巻き込んで迷惑かけ放題な救 出劇!金持ちを怒らせたら始末が悪い…、そんな教訓をダコタ一家からいただいたところである。

04年6月8日
シモーヌ(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:精工なCG美女がスターにのし 上がる話。売れない映画監督(アル・パチーノ)が主人公で、舞台も芸能界。いわゆる業界モノか。彼の役名が“タランスキー“とは、タランティーノとポラン スキーを足したのか?なんとツカミのオモシロ・シーンは高飛車な女優役・ウィノナ・ライダー様(!)がご担当。いや〜まだまだ美人だね〜。まだまだ使える じゃん。しかし彼女が出てるとイマイチB級の香りが…。いつからそんな安い女になっちまったんだライダー!そんなワガママ俳優の変わりにCGキャラを…と いう皮肉っぽい話。業界ウケしそうな感じだ。やがてCGキャラが有名になりすぎて…というアイデアも悪くはないが、なんつーか、やや古い展開か。今が昭和 なら絶賛だ。だいたい、物語上なぜ世間にキャラがCGであることを秘密にするのかわからない。「彼女はCGです!」って最初から宣言すればいいと思うんだ けど。秘密めいた存在のほうが売れる!…ってことなのかなあ。ああ、まるでZARD商法。ZARD主演でリメイクするとウケるよ、きっと。それとも、ねえ ねえ、ひょっとしてZARDってCGなんじゃないの?!(←アホか)いくら謎めいたCG美女とはいえ、演じてるスーパーモデルに世界が熱狂するほどの魅力 を感じなかったけどどうなのさ。たしかに「CGみたいに完璧フェイスの女」ではあったが。と、その前に、CGだ、CGキャラだって言ってるけど、結局ソレ演じてるの生身の人間じゃん!なにそれ!なんか見てる間「何かがフに落ちぬ。何かの説得力がナイ」と思ってた んだけど、ソレか!?「映画業界はやがてCGに蝕まれてしまうであろう!」という警告はわかったけど、でもさー、この調子だとまだまだ大丈夫じゃん。蝕ま れてないじゃん。世間を完璧に人間と思わせる高度なCGキャラ主演のリメイク作を期待することにしよう。いつになることやらね。

04年6月6日
21グラム 満足度★★★☆
ひとりごと:心臓移植をきっかけに知り合っ た男女3人による愛憎劇。この監督、前は「アモーレス・ペロス」とかゆーヤケに重いバイオレンス・ドラマを繰り広げた人。今回バイオレンスはソコソコだけ ど、数奇な命の取り引きを描いてて、やっぱり重量感バッチリ!人生なんて生き地獄!絶望の淵から手を伸ばす人間たちが痛々しいよ。21グラムというのは命 の重さ。誰の命も同じ重さなのに、人と場合によって重大だったり乱雑だったり、扱いが不公平なところが切なげだ。時間軸をずらした構成だから、初めて見る とかなり混乱。もう、ちょっと不親切なのでは?!…と思うくらい。ファーストショットからナオミ・ワッツの裸かい。もう要所要所でナオミが脱いでてなんだ かコッチが恥ずかしい。ナオミの赤いパンツが目に焼き付いて離れ ませんっ!前に奥田民生が「精力維持のために赤いパンツをはいている」と言ってたことを思いだす。ナオミの裸体が映るスクリーン…。その視界に強引にオー バーラップしてくる民生の顔を振り払うのに必死だったよ。ナオミの演技は上手いと思っていたけど、ここにきて本領発揮の作品にめぐり合えたという感じ。ショーン・ペンやベニチ オ・デル・トロを食うほどの迫力だよ。アカデミー賞をとっても不思議じゃないね。「アタイはザ・リングで悲鳴上げてるだけの女じゃねえっつーの!ダテに オーストラリアからココまで来てんじゃねえっつーの!」という心の叫びが聞こえたような気がしたよ。ショーンやベニチオの役も、並の役者じゃ演じきれない ほどの難役だった。よくもまあ難しいキャラをここまで集めなすったよ。理論派な映画だけにストーリーを純粋に楽しめたかというと、なんだかそうじない気も するけど、玄人役者たちの仕事を鑑賞できて、それはそれで幸せだった。宣伝などで全く知らされてなかったけど、実はシャルロット・ゲンズブールも出てる。 バリバリにゴツい演技をする3人組を尻目に、一人だけマイペースなフレンチ・アンニュイ臭が漂って…。この作品においてのハウス・マヌカン的役割を果たし ておいででした。

04年6月2日
トロイ 満足度★★★
ひとりごと:3000年前の「トロイの木 馬」伝説をフィーチャーした戦争大作。なんだかNHKの香り。もしくは「世界ふしぎ発見」中の再現映像・豪華版みたい。思わずミステリーハンターの竹内海南江を探してしまったよ。ウォルフガング・ペーターゼンが監督だけど、数年前の気象ムービー 「パーフェクト・ストーム」やら、今回の歴史ものやら、どんなジャンルも器用に作りこなすよね〜。「アホな王のためには戦うべきではない」と言ったり、報 復が連鎖し続けたり、今ふうにエモーションのツボをおさえていているところがイヤラシイ。多くのトレンドを取り入れた商業映画で、ここまで観客に適度な満 足感を与え続けてゆく監督も珍しいよ。マッチョになったブラピが「最強の戦士」役に見えるのかどうか不安だったけど、それはまあ微妙なところ(っつーか、 さほど興味なし)。長髪だし、いつも以上に類人猿な感じ。しかしやっぱり結局おいしい役。観客は、時に彼を憎み、またある時は彼を応援する、というオモシ ロイ存在。せっかく鍛えたからか、ヤケに脱ぐシーンが多かった。しかもパンツまで。「いかがですか?」と言わんばかりだ。客は「確認しました。よくトレー ニングしましたね」と、ねぎらいの言葉をかけるしかないよ。つけた筋肉がもったいないから、ついでにこの後、男性ストリッパーの役でもやっといたらどう? 今や主演男優の「抱き合わせ」として最適な人材・オーランド・ブルームはまた王子役かい!でも「ロード・オブ・ザ・リング」のスーパークールな王子とは大 違い、ケタ外れのバカ息子役でムカついた。コイツさえいなかったら全員幸せだった。まったく、最初から最後まで余計なことしかしない奴。パーマもかかりす ぎだ。ある意味主役だよ。コイツが中心で「トロイ」の世界は回ってました。しかし、「王子」というカテゴリーの中だけで幅広い仕事をこなすオ〜リ〜は「プ ロの王子」として認めざるをえない。最後のほうになると弓矢を持ち出し「ロード…」の彼と一体化。「やっぱアンタはソレがいいのかい」と苦笑いだ。ショー ン・ビーンは、彼出演・ハリウッド映画史上もっとも重要な役!ひょっとしてナレーションも?!…といっても、まあたいしたこたぁ〜ないけど。やっぱりパー マをかけていてますます具志堅用高っぽかった。なんつーか、スターの皆さん、もれなくパーマネントは似合わない御様子で…。「ロード…」ファンとしては、 ショーンとオーランドのガチンコ勝負を見たかったところだけど、やりそうでやらないんだよねー、もったいない。もし、ショーンの初勝利の相手がオーランド だったらスゴイ盛りあがったのになあ。しかしその場合、オーランド・ファンを敵に回すことになるから、やっぱりショーンが可哀想か。キーパーソン役を演じ ながらも、なぜか同情を誘う男…。いつまでもそのままでいてくださいましね。

04年5月31日
サンダーパンツ(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:オナラの力で宇宙に行く子供の 話。生まれつきオナラの量と頻度をコントロールできないという設定…。巷のオジさんが街角やオフィスでブハブハと屁をコく姿を目撃することがある。「デリ カシーのない方々!」と思っていたが、ボクちゃんも年をとってきたのか、最近、電車だろうが道端だろうがガマンすることができず勝手にオナラが出てしまう ことがある(皆さんもそうだと思うけど)。これは20代の頃にはなかった現象。お尻って年とともにユルくなって行くんですね。ちょっと何か挟んで鍛えたほうがいいかなあ。そんな今日このごろだった から、この子供の気持ちが少し分かりました(いいんでしょうか、これで?!)。お尻からジェット噴射する劇中写真がまず笑える(これ)!この写真のカワイらしさでゴハンが何杯でも食べれそうだ。ロケッ ト打ち上げ時の点火映像はNASAのソレにそっくりな映像。「この大爆発のみなもとはあの小さな子のオナラなのかあ」と思うと力が抜けていくよ。肩に力の 入りすぎたビジネスマンにオススメだ。この監督は、キアヌも出てた「ビルどテッドの地獄旅行」とかナントカを撮ったっていうから、この脱力テイストもうな ずける。オナラ企画がキアヌとニアミスしてんじゃん!いま思えば、昔のキアヌ・リーブスにこの企画が行かなくて良かったよね。コレに出てたら「マトリック ス」への出演オファーは無かったな。ナンセンスで、少々ベタなジョークのオンパレードだけど、意外に緑の色調にこだわった映像が美しい。全員グリーンの洋 服着てるし、目に優しかったよ。頭の良い子供の役(藤子不二夫のまんがならニックネームは「ハカセ」系)で、ハリー・ポッター子役チームの一人ロンが出て るではないか!いや〜まだまだ幼児に近い年齢なのに芸達者だね。ホント演技がお上手だ。ちゃんと役を演じてるよ。こういう子を「天才子役」と呼んであげた いね。あと「あっ!」と思ったのは、若かりし頃の(今も十分若いけど)キーラ・ナイトレイがセリフ一言のチョイ役で顔を出していたこと。オナラの影に若手 スタアが見え隠れ。今となっては「カメオ出演にしとけばよかった。出番を全カットしてくれてもよかったのに」的・屈辱ブーブームービーとして妙な臭いがた だよいはじめていたよ。

04年5月24日
ビッグ・フィッシュ 満足度★★★☆
ひとりごと:ティム・バートン監督の感動 作。これまでのバートン作とはチト違う。いや、全く違うのかもしれない。なんだか爽やかなノリ…。まるでロバート・ゼメキスかスピルバーグの映画を見てる みたい。バートンのダークなビジュアル・センスが好きだったから、今までの映画では映像だけ眺めて満足していたんだけど、今回のは見た目じゃなくて脚本と 構成で魅せてる感じ。良くも悪くも正統派。ビジュアル面でバートン・センスを感じたのは、「双子の中国人」くらいかなあ。あと冒頭で登場する大きな魚の顔 がキモかった。「ビッグ・フィッシュ」なんていうファンタジックなイメージの生き物じゃないよ。ありゃあアンタ、ただの不気味な巨大魚だよ。クレイジーな 美意識は4分の1程度に抑えられてホントに寂しいけど、コレはコレで幅広い方々に受け入れられそうだから、まあいいです。しかしまあ、マジ良く書けてるお 話で…。父と息子の親子愛がテーマだけど、「お互い大切な存在である。愛がある」ということを「ホラ話をする」ということだけで最終的に客に伝えてしまう ところが素晴らしい。「お父さん、死なないでぇぇぇっ!」みないなベタベタ感が全くない、あまり味わったことのないタイプの感動をいただいたよ。なんかこ う、自然に涙があふれてきたよ。あやうく慟哭だったよ。号泣を超えてねっ!謎のサーカス団長・ダニー・デビートは浅香光代みたいな風格だった。「あれ、アミダババア出てるんだ〜」と思ったら、よく見たら魔女の扮装したヘレナ・ボナ ム・カーターだった!「猿の惑星」に続いて の特殊メイク演技かい。「一流カブリモノ女優」という、ひねくれた成長ぶりがちょっぴり不憫。しかし、ティム・バートン独自の愛ある使われ方であることは なんとなくわかる。女優がティム・バートンに愛されるということはこういうことなのだな。作風は普通の人っぽくなっちまったけど、女優愛についてはまだま だ「屈折・まっただ中!」のようである。

04年5月22日
ドーン・オブ・ザ・デッド 満足度★★★
ひとりごと:ジョージ・A・ロメロ監督の元 祖ゾンビ映画を現代ふうにリメイク。始まってすぐ、朝っぱらから突然ゾンビが暴れ出して豪快だ。しかもゾンビ、人を追いかけてくるときは全速力で走ってき てこわーい。普通の人や犬ですらも、全速力で走ってこられると引いてしまうものがあるってーのに、走ってくるものがよりによってゾンビだからね。しかもガ ブッと噛まれるからね。また一層タチが悪いようにリメイクなさったねコリャ。そういや「28日後…」のイギリス製ゾンビも走り回ってたなあ。なんかザラつ いた映像やスピード感は「28日後…」に通じるものがある。ゾンビのトレンドどまんなかな映画なんだなあコレ。まあ話の中の人間ドラマは「28日後…」の ほうが重くてグッとくるけど。コッチはイイ意味で軽く出来てる“ヒマつぶしにもってこい”な、お手軽ゾンビという感じか。あと、コッチはゾンビの量がやたら多いね。群集状態になってるシーンは、フンドシの若い衆でむせかえる 「裸まつり」の映像かと思ったよ。ミコシでも担いでそうだったよ。ゾンビ神輿をさ。あと、ゾンビは犬には興味がないという設定だけど、この調子だとそのうちドッグ・ゾンビな んてーのも作られそうな展開だ。半分「エイリアン」化してる気もしてきた。ゾンビもの映画もいいんだけど、作られるたび「噛まれて死亡後ゾンビ化」みたい な基本設定をいちいち再び説明されるのがウザいかなあ。知ってるっつーの。その点「28日後…」は初めっからウィルスが蔓延する設定だったから話が早かっ た。主役のユマ・サーマン似の女は、まだ25歳かい。まあまあ貫禄があるね。インタビューでは「ブッシュが大嫌い!あんなとこやこんなところがも うっ!!」と、来日早々政治的発言。頭も良さそうなことも言うし、そのうちゾンビ以上に恐ろしい女に成長しそうだ。

04年5月17日
コールドマウンテン 満足度★★★☆
ひとりごと:ジュード・ロウ&ニコール・ キッドマン共演の大ロマンス時代劇。南北戦争が背景の、「冬のソナタ」も真っつぁおな王道メロドラマが圧巻。女性向け大河マンガを30巻ほど読破した充実 感。女の人は喜ぶんじゃないかなあ、コレ。「キャシャーン」なんかよりずっと普通に泣けると思うし(今回ボクちゃんが泣くところはございませんでした)。 こんなに男前のジュードより、今の世間じゃ「冬ソナ」のヨン様のほうが知名度まで上なのが納得いかないよ。「スキャンダル」でのブス丸出しヨン様に、好感 度も落ち着き気味であることを祈るばかりだよ。ニコール・キッドマンは久々に性格の良い役で、しかもア然とするほど美しい!もしニコールが近くに座ってい ても、キレイすぎて話かけられないと思う。そんな超・美形カップル、美しすぎて他のブサイク村人達から浮きっぱなし。こんな浮世離れしたビジュアルの持ち 主が2人そろってあんな小さな村に納まってるわけないっ、と思うのだがまあいいです。2人とも「昔の銀幕スター」みたいなフンイキもあるから、ツッコミどころがあっても「美顔オーラ」で封じ込める。い や〜、ソンジョそこらの役者じゃこのゴージャス感は出せないよ。グゥイネス・パルトロウやベン・アフレックとかならクサすぎてお客さん帰っちゃうよ。逃亡の旅をするジュード。二枚目の兄やんだから旅の途中もモテまく り!ナタリー・ポートマン(!)から老婆(!!)まで、モテっぷりの振り幅も広くて「レベル高いっすね〜先輩」(←後輩ホストふうに)と思う。ああ、それ なのにニコール以外の女性に興味を示さないジュードに「それは違うだろう!」と、殿方ならツッコミを入れたくなるはず。しかし、女性の夢を壊さないところ はさすが「プロの男前」だ。なかなかマネできそうで出来ることじゃないね。それとも「ニコール・クラスの美女」を一度体験してしまうと、他の女は霞んで見 えてしまうということなのかなあ。人生、ブスから攻めていったほうが楽しめる、ってことなんだね!ああ勉強になったわい。脇役もそこはかとなく豪華で驚い た。シーモア・ホフマンから「28日後…」の主役の男まで登場して最後まで飽きさせない。クライマックスもドラマチックに盛り上がるし、いいバランスを 持った高級エンターテイメントだと思う。レニー・ゼルヴィガーの登場シーンには、客数すごく少なかったのになんだか「どよめき」が起こったよ。「ウゲっ! スゲー野性的な女だ…」的な反応。それはブス・キャラを極めた者にだけ送られる最大級の賛辞なのである。

04年5月16日
ルールズ・オブ・アトラクション(ビデオ)  満足度★★☆
ひとりごと:大学生たちの乱交ラブゲーム。 この監督は「キリング・ゾーイ」を撮った人で、ひと昔前はタランティーノと並ぶ小粋なバイオレンス映画を作る人だった。その彼が学園ものを作るなんて、 すっかりカドが取れたなあと思ってたんだけど。見てみたらバイオレンスのかわりに性描写が下品きわまりなくて閉口…。暴力からセックスに路線変更?!コ レって笑うところなんだよね?センスがあるんだかないんだか微妙…。若干ないほうに傾いてる気がするんだけど・・・。複数生徒のエピソードを時間をさかの ぼって回想ふうにしたり、小道具使いや会話はまあまあワザが効いてる。ノリがいまひとつだけど、ドラッグにもまみれてるし、ダークな学園ものという意味で は見どころはある。出てくる生徒は皆ヒトクセもフタクセもあって、妙にマニアックな方々。普通の学生は出てこないから、一般人の共感を呼びにくいのがタマ に傷。青空でスポーツ!…というイメージは皆無。もし自分が高校生の頃この映画を見たならば「大学って不良がたまる酒池肉林な場所!」とブルブル震えて進 学拒否していたかもしれない。お約束のようにホモも登場。ほっぺ真っ赤な美形ホモだったけど、チラっと登場のキップ・パルデューのほうが見た目ホモっぽ い。彼を見るのは「ドリヴン」以来だけど、なんだかブサイクだった。芸能人のオーラがなかったけど、この人、大丈夫なのかねえ。ヒロインは「ロック・ ユー!」でヒース・レジャーの相手をしていた女かい。泣きながらスケボー登校する姿が絵になってるよ。なんかアンジェリーナ・ジョリーの若い頃に似てる。 なんでもジョシュ・ハートネットの相手役もしたことがあるそうで、「私の体を通り過ぎて行った男は、ブレイクしそうでしないで終わる」という公式を自ら噛 みしめているはずだ(してないか)。「キリング・ゾーイ」つながりなのか、ハレンチ教授役でエリック・ストルツもちょっとだけ登場。「ピークをとっくに過ぎた者がかもし出す独自の貫禄」があっ て、「オマエは吉田栄作かよ」と思う。この 映画に貫かれたアンチ・フレッシュ感のリーダー的存在を自然につとめ上げている姿に、ハリウッドの亡霊・ミッキ−・ロークがカブりはじめているのに気付い ているのかどうか心配だ。

04年5月11日
スクール・オブ・ロック 満足度★★★☆
ひとりごと:偽教師ジャック・ブラックがお 堅い小学校に渇!ま、あらすじは「天使にラブソングを」等とほぼ同じなのだが…違うところといえばジャック・ブラックが主役だということ!この「はちゃめ ちゃロック先生」の役はジャック以外にあ・り・え・なーい!始まって1分からエンドロールの最後まで、観客はジャック様の芸に安心して身をゆだねていれば よい。だいたいアメリカのコメディ映画ってーのは、たとえベン・ステイラーの映画であってもちょっとくらいは日本人にはついていけない笑えないジョークが 付き物だ。しかしこの映画に関してはギャグ部分にスベリなし。ボケもツッコミもタイミングOK!ジャックが受け持つクラスの子供達もみんなアカ抜けないけ どカワイイよ。一人くらいはカタい子供もいるもんだが、それすらもカワイく感じられるように作られている。クラシック畑の子供が、いきなりバンドの楽器 持って、いきなり演奏できてしまうこと自体がオカシイ。キーボードの子は最後までクラシックが抜けきってない気もしたけど。ジャックが黒板いっぱいにロッ クを中心とした音楽ジャンルの系譜を書き、それをクラスの子供全員がノートに書き写してる光景だけで笑える。くそマジメな校長(ショーン・キューザック) ですら最後のほうは好感度を上げてきて…。子供達で作った曲、演 奏、バンド名、ロゴデザイン、衣装、ステージ、ついでにジャック自身…。何もかもオモシろくてカワイくて…っつーかカワイすぎて最後は涙!!(←ええっ! また泣いたの?!しかもジャックをカワイイだなんて!)いや、もう、ステージの強大ビジョンに児童自作のロゴアニメが現れた時にゃあ感激したよ。「おまえたち、いつのまにこ んなものを・・・」と、記念日に突然手料理を振る舞われた父親気分を味わった。このジャックを嫌いな人っていないんじゃないのかなあ。笑えるのに下品ネタ は皆無というところがこのご時世にアメージング。「笑い」としては「カルチャー・ギャップ」と「ジェネレーション・ギャップ」に「教育ギャップ」をかけ合 わせてる高度なものだ。この監督は「テープ」や「ウェイキング・ライフ」を撮ったアート寄りの人。まさかこんなキャッチ−な映画を撮れるなんてビックリ。 演出に勢いとキレがあるよ。イイ意味で爆発してる。ジャックや子供たちと同じように、開き直ってヤケクソ仕事をしただけなのかもしれないけど。

04年5月10日
エレファント 満足度★★★☆
ひとりごと:アメリカで多発する、学校内で の銃乱射事件を描く。見る前はてっきり「コロンバイン高校の銃乱射事件」についての実話ストーリーかと思っていたのだが、どうやら全編創作らしい。架空の 設定だけど校内フンイキは明らかに“コロンバイン“。「実話を忠実に再現しました」と言われたら信じちゃうかも。「異性・同性愛会」なるクラブ活動にも、 「ふ〜ん、アメリカの学校じゃあ、ゲイの見分け方について話し合う会合があるのか〜。さすがアメリカだなあ」なんて、すっかり丸飲みさ。いま思えば監督の 趣味だよね。だまされた!素直すぎる日本の小市民であることを実感。そんな毒にも薬にもならないこと語り合うクラブ、ありえないですよね?あれ、画面の大 きさが「シネマサイズ」じゃないよ。テレビの縦横比になってるよ。前半はごく普通の高校生たちのありきたりな行動を追ってくだけのプチ・ドキュメンタリー 風味。小さい画面サイズと、鼻息まで聞こえるナマの生活感覚に、まるでどこの引き出しにもあるスナップ写真を閲覧してるかのよう。「これはこれで別にいい けど、な〜んだ、意外と退屈だなあ」と思っていたのだが、中盤にもなると登場人物それぞれのエピソードが時間軸をずらして交差しはじめて、みるみる映画の 形になってゆく…。このあたりは非常にアートを感じさせるよ。そ ういや、このガス・ヴァン・サント監督は、ボクちゃんの好きな監督の一人であることを思い出した(忘れてた)。その割に監督作の「小説家を見つけたら」は 見てないとゆー「口先ファン」ですがね。エヘヘ。映画監督というよりはアーティストとして好きなのかも。冷めた視点の中にも挑発を秘めてる感じなのがクールなお方だか ら。殺される高校生も、殺す高校生にも理由が存在しなくて、ただありのままの結果が残るだけ…。そんなスタイルの映像に「あれ、いつからこんな時代になっ ちまったんだろう」と我に返る感覚…。ずっと前、殺人事件を起こした少年に対してニュースキャスターが言ってた。「もっといろんな人と話し合えばよかった んですよ」なんてね。こういう「あの時ああすれば良かった。テレビゲームの影響かも」的・言い訳をこの映画は探らない。そんなこたぁー言わなくても分かっ てる。分かってるけど今実際にこういうことが起きている、という事実だけが客を打ちのめすはず。原因は「ボクちゃんもニュースキャスターも皆も何もかも全 て」のような気になったよ。頭に理論をブチ込まれるんじゃなくて、別のどこかで何かを感じさせてくれるのだ。ありがちな説教映画とは全く違う口当たり、事 件の重大さを感性に訴えてくるところがアートなのだ。

04年5月5日
フリーダ(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:メキシコの女流画家・フリー ダ・カーロの生涯を描く。彼女の書く絵はちょっぴりグロテスク。しかし作家背景を知ると、それは「心と体の苦痛と共に生きる自分」を表現したものであるこ とが分かった。でも彼女、基本的に性格はサザエさん。お魚くわえたドラネコ〜、みたいな。追いかけて〜、みたいな。ま、ちょっと性に奔放なフグタサザエと いう感じだけど。サバサバしててよく飲むし、友達になりたい女だよ。サルマ・ハエック入魂の一作という感じで、裸にゃあなるわ、少女時代も自ら演じるわで がんばってる。少女時代もまあまあ様になっていたよ。彼女、意外に小柄だからイロイロ出来るんだろう。その時の彼氏役は「天国の口、終わりの楽園。」の男子だな。なんかこの男、すっかり「セッ クスのできる子役」としてハバをキかせてるじゃねえか。ある意味「隙間男優」だな。アンタ「隙間AV男優」だよ。もし彼の役をジョシュ・ハートネットが演じた場合、フリーダとのツー ショットは「眉毛が繋がったカップル」としてビジュアル的には笑えるだろう。ジェフリー・ラッシュもちょっと出てるけど、この人どんどん存在感なくなって ゆくね。「パイレーツ・オブ・カリビアン」に出てたってこと皆もう忘れてるでしょ。夫に浮気されるフリーダ、逆ギレして欲望が「女」に向かってるんですけ ど・・・。コレって専門用語で「レズ」ですよね。女性が皆そういうわけじゃないよね?!驚いたよ。夫は巨漢(デブちん)だけど、美人ばかりにすごいモテっ ぷりなのも驚き。男は見た目じゃない、ドスケベ根性だ、ということを思い知らされた。まーこの夫が何度も結婚離婚を繰り返し、浮気もやりたい放題で「セッ クスは握手みたいなもの」と言い切る様もうらやましい(うらやましいんかい!)。でもさ〜、こういう誰とでもとりあえずヤッちまう方、実際にいるよね。そ ういや、そういう方に限ってモテていらっしゃる…。なんで浮気すると分かってる男なのに付き合ったり結婚したりするんだろうね。もう謎だよ、どいつもこい つもさ〜。ケッ。そんな謎がリアルに感じたよ。あれ、なんでだろ、なんだか無性にフリーダみたいなグロテスクな絵を描きなぐりたい気分になってきたよ!

04年5月5日
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オ トナ帝国の逆襲(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:クレヨンしんちゃんが結局、春 日部市民を救う。今日は「こどもの日」。っつーわけで、お子様気分の映画をまだ明るいうちから見ることにしたよ。とりあえず「おだ、のはらしんのすけだ ど〜」と、定番モノマネで開幕。「クレしん」見るならやっぱ子供の日っしょ!な・ん・て・ね〜(by薬師丸ひろ子)。実はDVDを貸してもらったので見て るのだ。なぜだか知らないけど、映画業界ではヤケに評判が良いこのクレしん映画…。まあ一応気にはなってたし〜。見て納得。なかなか、親にウケて当然の大 人仕様にこしらえてるよ。意外とマジなのね…。最終的に、しんちゃん一家意外のキャラ始末がオザナリだけど、1970年万博からはじまる導入部分、ドタバ タしながらなんとなく状況が説明されてる前半はよく書けてるよ。ベタだけど「家族の営みってイイもんですね」的テーマもご父兄にはたまりまへん!一応泣い たし(やっぱ泣いたのか!)。しかもなぜか「足の臭いがクサい」 というところで泣いてしまったところが素晴らしいマジックだ。別れや再会で泣かすわけじゃないところがねっ!ディズニーとは逆のやり方のところが「しんの すけよ、自分のことをよく分かってんじゃねえか。それでいいんだぜ」と思わせる。子供がアダルトぶってるギャグもなんか大人向け。いつもこんな感じなのかアンタたちは?財 布のひもをゆるめるのは結局大人。「また、クレしん映画を家族で見にこよう」と親に思わせる出来なんじゃないのかなあ。それなのに一部アンケート調査では 「子供に見せたくないアニメNo.1」なのがチトかわいそう。チンチン出したり、ヘをコイたり、お姉さんのパンツのぞいたりと、やりたい放題のしんのすけ だけど、ホントは教育に良いんですよ!…と叫びたいところなのだろう。チンチン出したり、ヘをコイたり、お姉さんのパンツのぞいたりじゃあやっぱ無理 か…。製作サイドにとっても結構な問題児のようである。

04年5月2日
CASSHERN(キャシャーン) 満足度 ★★☆
ひとりごと:昔の日本製ヒーローアニメを、 宇多田ヒカルの旦那が実写化。アニメ版に登場したグッズやデザインがさりげなく取り入れられてるし、「キャシャーン」という名前の由来もウマイことコジツ ケられてて感心だ。監督はミュージックビデオで慣らしてるそうで、さすがに映像のクオリティーは恐ろしく高いよ!CGによるレトロ・フューチャ−な世界だ けど(←ああ、これってもう死語ですか)、デザインに漢字をたくさん使ったりして今ふうな感じ〜(←オヤジ・ギャグじゃないよ)。海外でもウケるんじゃな いかなあ、この世界観。っつーか逆に言うと、アクション・シーンなどの第一印象は「エヴァンゲリオン」みたいだし、外人にウケるような映像を計算して作っ てる感じなのかなあ。日本人でここまで表現できる人がいるんだ、と思うと感激だよ。すごーく「ヒットしたいんだ!」的・意欲が感じられる。もうヤル気マン マンだよ。そして意外にオタッキーな香り。街で歩いてる人にこう 言いつけたいよ、「奥さん奥さん、宇多田ヒカルの亭主って意外とオタッキーですってよ」と。ヤル気マンマンなだけに、やりたいこともたくさんあるらしく、そもそも死んだ人を蘇らせる 道徳観だけでも十分なテーマなのに、反戦メッセージも食い込ませちゃってホントややこしい。宇多田の旦那よ、気持ちは分かるがちょっとイロイロ盛り込みす ぎなのでは?個人的には麻生久美子と宮迫による片思いエピソードだけで十分なんだけどなあ。だってあそこが一番「希望のある人間ドラマ」だったじゃん?客 としては「キャシャーンにだけは戦争を語ってほしくなかった」という感じか。本当に戦争映画を作りたいなら、SF漫画キャラを用いて行うのは難しいと思う んだけど。メッセージが胸に届いてこないんだよね、なんか。重大なメッセージなのに、なんか「安い」。「ああ、この人、本当に心から反戦を訴えたいんだろ うか」なんて思っちゃう。後半はそんな「戦争は無意味!」みたいなことを御丁寧にセリフにして絶叫してたようだけど、マジで何を言ってたのか覚えてませ ん。あ〜あ、普通に善と悪の戦いを痛快に描いてくれてりゃいいものを。こういうの見せられると「自分はただの映像クリエイタ−じゃありません!ちゃんと戦 争についても考えてます!えらいでしょ!」と言ってるみたいに感じられるんだよね。逆効果なんだよ。全然えらくないっつーの。エンディングでヒカルが「み んなの願いは同時にはかなわない」と歌ってて、やっと「ああ、そういうこと」と中身を納得した気分。さすが嫁は「シンプルに言い回して伝えるセンス」を 持っているね。これからも、旦那のゴチャゴチャした映画についての翻訳曲をよろしくお願いすることにしよう。

04年4月28日
キル・ビルVol.2 満足度★★★★
ひとりごと:復讐の鬼と化した金髪美女の 旅、その2。1に比べるとテンション低っ!しかしこれこそが本来のタランティーノ節。1は突然変異の異常事態だったのだ。なんだ1の面子(日本人やルー シー・リュー)はもう出てこないのか〜。当たり前だけどチト寂しい(しかし、服部半蔵(千葉真一)だけの名は度々セリフ内で登場し、日本人の中で奴だけな んかトクしてる感じ。最も演技は下手クソだったのにさ!)。しかし、ユマの奇妙な脱出劇や、中国でのカンフー修行(なぜ!?)などのワケわからない痛快要 素は健在(地味だけどねっ!)。なんかいきなり、殺し屋の修行が中国奥地、しかも、いかにもカンフー映画的なカメラ使いがオモシロおかしい。けど。おーい、お客さんついて来てるぅ〜?そんな世間に対する一抹の不安も。これらのキテレツ・シーンや婚礼回想シーンは、やっぱ1 の映像と繋げて見たほうが効果的な気がするよ。どうもやっぱ「無理矢理2つの作品にしました」的・違和感は2のほうが大きいような気が・・・。そんなハン デの中でも、タランティーノが作り出す数々のエピソードは素晴らしすぎて呆然だよ。1を見終わった時点で「ああ、残りの復讐は3人でおしまいか」と思って るんだけど、この3人の運命の完璧な意外性に「うぅ〜ん」と、うなってしまったよ…。ダリル・ハンナとマイケル・マドセンが絡むシーンにはマジでシビれ た!「レザボア・ドッグス」の、ある名シーン並みにク〜ルだった。ついでに●●が飛び出すシーンには「ぎゃっ!」っと声を出してしまって恥ずかしかっ た…。ああ、ダリル・ハンナがこんなにステキな女優だったなんて。よく見ればコマタもキリッと切れ上がってる。タラよ、気付かせてくれてありがとう。大ボ スのビルは、さほどインパクトもなかったかなあ。一見クソジジイなのにモテるんだよね。これが「社長オーラ」というものなのかな。この映画の日本での宣伝 文句は「ラブストーリー」で、それを初めて聞いた時は「ええ〜?違うだろう」と引いちゃったけど、見終わったら「確かにラブだったかも。見もしないで否定 してすまなかった、映画会社」と心の中でプチ謝罪。ラブというか、一言で言えば「愛憎」だけど、「男女間の心のコミュニケーションは殺し合いに似てる」と いうことが分かったよ(ああ、エラいことが分かってしまいました。あ、そういや1は女同士の戦いだったっけ)。クレジットに、「ザ・ブライドのキャラ考 案・Q&U」とあったけど、これってクエンティン&ユマってことだよね。タラはホントにユマが好きなんだなあ。なんか完全に片思いみたいだけど・・・。こ の2人がいつか殺し合うほどの関係になってくれることを、ひとりのファンとして祈るばかりだ。

04年4月27日
キル・ビルVol.1(2回目)(DVD)  満足度★★★★☆
ひとりごと:復讐の鬼と化した金髪美女の 旅、その1。半年ぶりに見たけど、まだまだ新鮮だねっ!それに、忘れっぽいボクちゃんなのに、この映画の中身はよく覚えてて、自分の記憶能力に感動。まだ まだボケまへんえーっ!ま、インパクトのありすぎる映画だからそりゃあ誰でも忘れません。見てる間ずっとニヤニヤしっぱなし。自分にとってはニヤニヤ映画 だ。後半の青葉屋の大暴れシーンには「ワハハハ!」と笑いの連続。人をさ〜、手足のブッタ切りは当たり前、縦に横にまっ二つにしちゃってもうメチャク チャ。すごく楽しいよ。やっぱこのDVDは「買い」だよねっ。ユマ・サーマンとル−シー・リューは、外人同士なのに、対面した時なぜかわざわざ不得意な日 本語で会話。別に英語でいいじゃーん。と思えばルーシー、日本人相手には「英語で話します」って日本語通訳付きで爆裂イングリッシュ啖呵を切るっ!もうワ ケわからん。っつーか、そこがオモシロイ。ユマもさ〜、日本語で 「噂が一人歩きしているようだね」って。「噂」がアンタ「一人歩き」だよ。今こんな日本語使う外人、アンタかセイン・カミュくらいだよ。このへんの、タランティーノが書いた英語脚本の日本語へのセリフ変 換、いったい誰がやったんだろう。もう徹底的に探し出して…、ホメてやりたいよ(ホメるんかい)。前半のユマは小汚いけど、後半の血まみれになるあたりの 彼女はホンマ美人!黄色いツナギを着た女神だよアンタ。でもこんなヘンな映画に出ちゃってさ〜、再び普通の女優に戻れるのかなあ。日本が舞台のシーンに、 何一つまともなシーンがないのが爽快だ。下手な芝居の千葉真一のことも、「まともじゃない」要素の一つだと思って、強引に納得することにしよーっと。

04年4月20日
ロスト・イン・トランスレーション 満足度 ★★★
ひとりごと:ソフィア・コッポラが日本を舞 台に米国男女の交流を描く。ソフィアの前作「バージン・スーサイズ」を見終わった時も「この映画、何だったんだろう。何かヘンなキブ〜ン」と思ったけど、 今回も同じような印象。僕は普段の映画に、ストーリー、ビジュアルセンス、世界観、感動を得て、それらが価値感を構築しているんだけど、ソフィアの映画に は明らかにそれら意外の何かが残る。あえて表現するなら「におい」に近いかもしれない。まるで、映画館で思い出を思い出していたかのような感覚だ。それが 良いのか悪いのか今のところさっぱり分からないので満足度も普通なのだ。しかし、彼女に何かの才能があるのは確かなことだけど。・・・というわけで、思っ たほどのエモーションはなかったけど、外人目線の日本がトコトン描かれていて、見た目にはオモシロい。前半は現代日本文化の紹介が多くて、なんとカル チャー・ギャップで客を笑わせる半コメディ状態。ソフィアがこんな一般ウケするシーンを描けるなんて意外だった。ここんとこは、「キル・ビル」「ラスト・ サムライ」に続く“ココが変だよ日本人”3部作を締めるにふさわしい出来だね。しかも大トリの日本人はマシュー南だよ。ソフィアがけっこう日本を練り歩い てきたのがわかる。観光定番の寺院や歌舞伎町はもちろん、パチンコ屋からゲーセン、カラオケボックスまでビジュアルに挿入してて、「ああ、よく見てるな あ」と感心だ(藤原ヒロシの出演は気に入らぬ。これでまた調子に乗っちゃうよ)。とくに、深夜カラオケボックス外の、くぐもったヘタな歌声がもれて聞こえ る廊下のマッタリ感は「ああ、わかる、そのフンイキ」と思ったよ。東京の普通の空気が感じられるよ。出演しているスカーレット・ヨハンソンが、若手アメリ カ女優でありながら、妙に下町の臭いをかもし出すナマナマしさを持っているのが効果を上げているのかなあ。それでいて、フシギなんだけど、自分は日本人で あり、普段見慣れている風景が流れてるはずなのに、「おもしろい国だなあ日本って。歌舞伎町のネオンもなんかポップに見える。一度行ってみたいよなあ」と 外人気分が味わえてしまったよ。アップになるネオンサインがどっ かの薬局でよかった。「ソープランド・入浴6000円」とかだったらきっと苦笑いであった。ま、その辺はチェックしてるだろうけど。雑踏と喧騒の東京を眼下にして、ふと「ひとりぼっ ち」を感じてしまうのはアンタら外人観光客だけじゃないよ。東京に住んでいる日本人だってそれは感じてしまうことがあるものだ。地下鉄でマンガを読むサラ リーマン、うるさく選挙活動する立候補などの映像に「わかってる、わかってる。変な文化が根付いてるよねココ。皆まで言うな」と、妙な共感を呼ぶ。確かに 外人目線の映画ではあったけど、何かにセンスを感じるってことに国境はないんだよね。帰り道、劇中でスカーレット・ヨハンソンがさまよった渋谷の交差点を 渡る。「ココはどこ?」と、自分もふと立ち止まり辺りを見回してみた。

04年4月19日
フレディVSジェイソン(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:「エルム街の悪夢」のフレディ と、「13日の金曜日」のジェイソンが夢の競演。こんな別物作品同士のコラボレーション・ムービーって、作ることできるんだね。そんな業界に感心だ。ま、 両作ともシリーズ長くて、とっくの昔にマンネリ気味だったから新味を与えるには絶好の企画だよね。お互い手に手をとって業界を生き抜く様に、「スペシャリ スト」でコラボしたスタローン&シャロン・ストーンの2大怪物を思い出す。この例をふまえるならば、落ち目は止まらない結果になりそうだが…。このフレ ディ&ジェイソン、生きる設定が「夢の中」VS「現実」、弱点が「火」VS「水」…と、なかなか対照的でストーリーも作りやすそう。キャラ競演意外は意外 とフツーなスプラッター。エッチ直後に殺されたり、ブロンド・ガールが主人公だったり、お約束だらけで、まあ、このテのホラー好きなら「まずまず楽しい」 と言ったところか。湖のほとりが決戦の場だけど、なぜか「爆発してください」と言わんばかりに大量のガスボンベが用意されているのもお約束か。そういや、 クライマックスのちょっとした爆発は、一般的に見れば小さな爆発だけど、なんだか随分迫力満点に映像処理されていたなあ。デススターの爆発かと思ったよ。工事現場ふうのセットで、いろんな道具を使い、またそれらに翻弄される2人の姿はまるで 「フレディ&ジェイソンin風雲!たけし城」であった。デスティニー・チャイルドの女の子も脇役で出ていて、最終的なヒドめな扱いに驚いた。同メンバー・ビヨンセの超・出世 とはマ逆の「汚れ宣言」に芸能界の厳しさを知ったよ。久々に血みどろホラー映画を見たけど、こんなに教育に悪かったっけ?うぅ〜ん…残忍。子供は見ちゃあ いけません。主人公の女の子は、もちろん終始悲鳴を上げっぱなしの可憐で不憫な設定なんだけど、ラストになるとそのか弱い態度は一転、「フレディが死ぬと ころをこの目で見届けなけりゃ気がすまん!」と絶叫。般若のような表情と仁王立ちでフレディにガソリンを浴びせかける姿に、「アンタが一番こわいねん…」 と言うしかない結末であった。

04年4月15日
閉ざされた森(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ジョン・マクティアナン監督の ミステリー。「閉ざされた森」…、なんだ脚本は野沢尚か?ちがいます。レンタル店にはこの映画と、ジョン・キューザック主演のサイコ・ミステリー「アイデ ンティティー」が並んでて紛らわしい。間違えてまた「アイデンティティー」をレジに持っていくところだった。どっちも似たり寄ったりな印象だけど、コッチ のほうが正統派ミステリーか。いま思えば「アイデンティティー」はずいぶん卑怯な大展開だったっけ。ま、この「とざ森」だって、けっこう大きなドンデン返 しが用意されてるけど。謎解き要素は確かに随所に散りばめられていたしで、ストーリーはよく書けてるかも。大人は好きかもね、こういう裏社会の話。もっと ヒットしてもいい映画だと思うけど・・・。登場人物たちの言動にすごーく振り回されたよ、いい意味で。アクションなくてセリフ中心だし、主演のジョン・トラボルタの演技に苦労した形跡まったく ナシ。なんかラクして稼いでるよね〜。大橋巨泉化しているよ。これでアクションが加われば主役はブルース・ウィリスに取られてたか。コワ〜いレンジャー隊長役サミュエル・L・ジャ クソンだって、冷静に考えてみればあんまり働いてないような…。他の役者も、軍人役でありがらせいぜい豪雨に打たれるのが仕事的に大変だった程度。役者の 体力より、知恵をしぼりきった脚本家のほうに「ご苦労さん」と言いたくなってくるよ。中盤はもう誰が誰なのか分からなくなってきて、なんかめんどくさく なってきた。しかし、めんどくさくなって考えるの放棄してもオチに影響ナシなので良かったわい(良いのか?それで)。体調の良いときに見ればもっと楽しめ たね、きっと。「なんかこの医者役の男、どっかで見たことあるな〜」と思って後で調べたらハリー・コニック・Jrだった。なんか太って顔かわっちゃった ね。言われなきゃわかんなかったよ。彼だと気付いた瞬間「あれ、もう釈放されたの?!」とロバート・ダウニー・Jrと混同。ここにきて、彼等を納めるボク ちゃんの脳内フォルダは一つになったよ!(でもどうせどっちも同じようなものっしょ?同じJrだし)この話の登場人物は皆、誰が誰やら紛らわしかったが、 見終わった今も、まさかの人材・ハリー・コニック・Jrにより混乱を味わされてしまったよ。ミステリー映画だけに、まさに「意外な展開」を体験。非常に地 味な「意外な展開」ではあるが。

04年4月12日
コスミック・レスキュー(DVD) 満足度 ★★
ひとりごと:ジャニーズ連中が主演のSF活 劇。ある人から、突然このDVD(ボックス!)をプレゼントされた!定価は8000円と書いてある…。こんな高価なものを与えてまで、ボクちゃんにこの映 画を見てほしいのかい。そこまでして宣伝活動するなんてジャニーズ・ファンの鑑だね。そうか、それではありがたくいただいておこう。パッケージ(これ →http://img.store.yahoo.co.jp/I/sumiya_1787_2212496)やエンドロール中のイラストはヤケにカッコ いい。今度なにか書くときにパクらせてもらおーっと。とりあえずそんなところは見たカイがあったのかな。ま、タダでもらうことでもなけりゃあこの映画、一 生見ることもなかったから、無理矢理にでも縁を感じることにした。なんか、普段決して見ることのないジャンル作品を見るのってすごい新鮮だねっ!映画のク オリティーは「中の下」だったが…。トニセンだか?カミセンだか?ユンソナだか?の3人が主要キャラだけど、森田剛、三宅に岡田くんの中で森田が一番先輩 役なのか。ちっちゃいから使いっ走りかと思ったよ。前々から森田が3人の中で一番演技に味はある(つっても悪の味)と思っていたけど(あと身長が5セン チ、いや10センチ高ければ第二のキムタクになれたはず!)、彼のシ リアスなエピソードが妙にウザい。それに付き合う菅野美穂(なぜ出ている?!ジ ャニー喜多川に金を積まれたのか?!)も妙 に浮きっぱなしだ。もっと軽快で楽しい話オンリーなら良いのになあ、と個人的には思うんだけど。脚本にクドカンとか持ってこれなかったの?!(そういやク ドカン脚本とジャニーズって好相性)でもファンにはこういうのがタマらないのかな。オイ、そのスタジオ撮影丸出しの月面基地にゃあ日本人しかおらんのか? じゃあ別にアナウンスも英語じゃなくて日本語でいいじゃん。自分よ落ちつけ!これはマジメに見ちゃあいけない同人誌映画。分かってる。分かってるんだけ ど、なんか宇宙空間なのに涙が頬をつたって下に落ちてるし…、こういうの気にしてちゃいけないんですよね。そんなアラ探ししたら殺されそうな、別な意味で 私たち一般客が味わう「スペース恐怖ムービー」と言えましょう。

04年4月6日
フォーンブース(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:コリン・ファレル主演、街の電 話ボックスだけが舞台のサスペンス。たいていの長い映画はかったるくて、そんな映画を見た後のワタクシの決まり文句は「短くカットしろ!」であり、そんな 今日この頃、見つけましたよ短い映画。やれやれ、これこそ理想の上映時間であるな、と思いきや、それを見終わって出たワタクシの第一声は「長くしろ!」な のだった…。自分のわがままぶりに気付かせてくれてありがとう「フォーンブース」。電話ボックスをテーマにしたオムニバス映画の1エピソードだとしたら文 句もない出来だけど、公開時に1800円も出費して見たとしたら、なんかきっとソンした感じになると思う。「えっ!もう終わりなの?!」と叫んじゃった よ。30分もありゃあ片付く話だし(ちなみに全編で約80分)。電話ボックスに閉じ込められて脅迫されるストーリーだけど、だいたい、単純な逆恨み映画な ので、コワさも何も残らない。でも、まあ、ワン・シチュエーションということで勢いはある。監督のジョエル・シュマッカーも、ドグマ95に参入したりして ハリウッドのアカを落としたはずなので、「変わった作品を作りたい」的・ヤル気もソコソコ感じなくもない。主役の“インチキ広告業界イケイケ男”(コリ ン)は役づくりのために紫のYシャツを着るとは、なんともコテコテだね。吉本新喜劇かと思ったよ。しかし意外に似合ってて「ああ、こういうちょっと2枚目 系うさんくさい男いるかも」と思ってしまったよ。欲を言えば「光る素材」or「透ける素材」のシャツをチョイスしてほしかったが。この主役の男は「カッコよくした秋元康」だと解釈すれば納得できるし、ザマミロ的に楽しめ る。日本ふうにアレンジするならば、主役の 副業に「作詞家」を加えるとリアリティが増すだろう。刑事役のフォレスト・ウィテカーは、またしても“ちょっとお情け”キャラでご登場。「パニック・ルー ム」でも、犯人役だったのになぜかイイ奴だったっけ。顔がもうすでに“お情け臭”を放ってるのだ。でもみんなダマされないで!こういう人に限ってホントは 嫌な奴なんだよ(きっと)。コリンより、ウィテカーのほうをボックスに閉じ込めてもらい、脅迫して腹の中を聞き出すという…、そんなドキドキするドキュメ ンタリー映像を想像して気分を盛り上げることにしたよ。

04年4月1日
25時 満足度★★★
ひとりごと:スパイク・リー監督、ある男の 刑務所入り直前の24時間を描く。ナニナニ?知らなかったけど、刑務所ってさ〜、入ると分かったら所定の時間に自分で出頭するものなんだ。てっきり警官に 連れて行かれるものだと思ってたよ。自力で行くなら、そりゃあ足は重くなるよね。月曜の朝の出勤気分を増大させたような感じか(そんなのと比べちゃいけま せん)。そんな「行きたくねぇなぁ…」的・沈んだ気持ちと、「あぁ〜あ、ヤクなんて売るんじゃなかった」的・大後悔がなんだかお気の毒。グラウンド・ゼロ まで撮影してて喪失感は十分だ。犯してしまった罪は(大小に関係なく)、消し去ることはできないんだよね。犯罪者なんだから罪をつぐなって当然なんだけ ど、主役の男(エドワード・ノートン)は、ごくごく普通の一般人(に見える)だし、人並みに優しいし、ちょっと小心者だしで親近感&好感度があって 「ちょっとかわいそー」と共感できる。意外に普通の、ちいさなニューヨーク人情話。実はスパイク・リーの映画を見るのは初めてなのだが、もっとアート寄り の作風なのかと思っていたよ。エドワード・ノートンはやっぱイイね。演技がスム〜ジ〜で作品に没頭できるよ。彼の同級生役・フィリップ・シーモア・ホフマ ンも30才くらいの設定?2〜3年前は20代かい。老けて見えるけど地味な高校教師役だからこれでいいのだな。やっぱ生徒に手を出しそうな犯罪ギリギリ演技が似合うよね。観客は「行けシーモア・ホフマン!そ のオナゴにかぶりつけ!」と、妙な応援をしていたはずである(え?ボクちゃんだけ?!)ノートンの彼女役の女は、回想シーンでの学生服が異様に似合っていなかったが。あの様子で は、あだ名は「ババア」に違いない。女子高生役・アンナ・パキンのイケイケ演技もなかなかがんばってる。彼女の出てるシーンはどれも活動的でいいアクセン トになってるよ。ノートンのセリフ「Xメンになって逃げ出したい」は、現役Xメンのアンナ・パキンに向かって言うと映画ファンは喜ぶだろう。しかも一部 の…。ボクちゃんみたいな…。ギャフン!

04年3月31日
ドッグヴィル 満足度★★★★
ひとりごと:ラース・フォン・トリアー監督 が二コール・キッドマンを撮る!ラースの前作「ダンサー・イン・ザ・ダーク」以上の怪作…。なんたって舞台はアメリカの極小タウン、床に白線だけで書かれ た殺風景なセットでパントマイム的に演じる役者たち(まるで全員が「ガラスの仮面」の北島マヤ)!いちいち挿入される必要以上のナレーション。まるで映画 システムそのものを否定なさってるかのようなその態度。そんな初体験映像の中にもラース魂は息づいて。独自の異様な緊張感ただようムードに、「ああ、これ から二コール、きっとひどい目に合わされるんだろうなあ」とボクちゃんの小さな胸はドキドキしっぱなし。ホント、ヘタなホラーを見るよりイヤな気分。期待 どおりの悪展開に「ふぅぅ〜ぅ…」と、深いため息を何度ついたことか!話の途中、ニコールがある計画に失敗してしまうシーンは、近年のボクちゃんの人生の 中で最も落胆した瞬間だった。映画界の邪神ぶりを再確認いたしました。ラースの前作までは、まだメインはエンターテイメントだった気がするけど、今回の は、そんな「娯楽悲劇」にさらに社会性をフィーチャーしてるところが目新しい。まだ進化し続けるおつもりか。しかもテーマはアメリカ批判…(!)(ラース よ、やりすぎとちがう?)。怒涛のクライマックスで描かれる「自由」と「傲慢」をすりかえ、「許す」から「許してあげる」に都合良く変換してしまうエゴ集 団に、見てるコッチも「おまえら何様だ?!」と怒りシントウ(とくにトム!クルーズじゃないよ)。しかし、いざ●●で問題解決されるとスッキリしてしまう 自分に「ボクちゃんこそ、何様でした・・・」と、妙な反省気分に。GODからDOGまで演じる自称「自由」の女神ニコールはアメリカへの皮肉、それを見て 結局スッキリしてしまう客への皮肉、無能なリーダーと、うつろいやすい心の民族集団は誰かへの皮肉、「神の目と耳」気分の今回の映画スタイルはハリウッド への皮肉?・・・まさに皮肉づくめの3時間でございました。もう 名前もラ−ス・フォン・皮肉リア−にすれば?(← チト適当すぎた)もう皮肉も言い尽したはずなのだが、コレ、アメリカ3部作の第1弾。これ以上の皮肉映画があと2本も作られるの?!もう今からこわくてふ るえてくるよ・・・。見てる間は気が重いけど、見終わったてしばらくしたら語りたくなる。コレの映画評論する人は楽だろうなあ。論じやすいと思うよ。で も、あんまり評論しすぎると、そのうち評論家への皮肉が始まりそうだよね。

04年3月30日
リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦 い(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:有名小説の登場人物たちが集っ てテロリストと戦う。な、な、なんと主役設定は「ソロモンの秘宝」シリーズの主人公、相棒がトム・ソーヤ、その他の取り巻きがネモ船長にヴァンパイアにジ キル&ハイド…などなど、もはやキャラクターのチョイスはバイキング形式で皿に盛り放題。無名な脇役は存在しなくて、おいしいとこだけ持ってきた幕の内弁 当的な映画。聞くところによると原作はアメコミだそうだけど、なかなか楽しい設定じゃん!イイですよ〜、なかなか。「冒険ヒーローを集めました」というフ レコミだったけど、なんだ、面子のほとんど化け物じゃん…。原題は「異常者同盟」だからまあいいです。それよか、コレさ〜、キャラ名・使用権のギャラ配分どうなってんだろうね?やっぱ予算の何%はそれぞれの原作サイドに支払われてるんだよね、 きっと。そうなら、製作会社の経理方面はいろいろめんどくさいだろうなあ。だって、オリジナル・キャラなんて一人もいないんだから。乗り物だって、ネモ船 長のノーチラス号なんだから。超クールだよ、このノーチラス号。時代設定が19世紀だけに、クラシックな感じをベースにしてるのが「昔の冒険」っぽくて良 い。専用車「ネモービル」もクラシックカーふうなのにタイヤが6個もついててカッコいい!デザイン部門のクオリティはまあまあだよ。ついでに言うと、ネモ 船長の格闘技もオッサンのくせに動き早くてホレボレだ。この監督、「ブレイド」を撮った人らしいけど、アレ見たときも「いまふうにク〜ル」と感心したんだ よね。このまま順調に成長してくれればうれしいんだけど。しかしこの監督、主演のショーン・コネリーから「このビョーキ野郎、入院しやがれ!」と真顔で罵 られたほど嫌われちゃってなんだかかわいそう。作品ジャンルは「少年向け冒険アクション」だけど、複雑な予算会計やら、ベテラン男優に叱られる監督やら、 製作サイドの大人たちにとっても随分な冒険映画だったようである。

04年3月24日
イノセンス 満足度★★★
ひとりごと:未来の東京で人間型ロボット警 官が殺人事件を捜査。…と書くと、娯楽アクションアニメ映画みたいだけど、そんな軽快な要素はま〜ったくありません。アニメ映画の世界的金字塔「攻殻機動 隊」の続編だけど、かなり独自哲学が入ったディープな出来ばえ。も はや映画館内は押井守による「攻殻機動隊に関する論文」の発表会場と化して…。いや〜、普通こういう「原作解釈」は自分のホームページで行うものだけど、この監督、正々堂々と映画化してしまい、しかも世界の視線を浴びてし まうんだからかなりの幸運。常に、何かの原作を自分のフィルターに通して作品化してしまえる説得力は確かに尊敬。ホント、好き勝手に語ってるだけなんだけ どなあ。よく客がついて行ってるよ。お客さんにもついでに尊敬だよ。前作は「ロボットの自分探し」的・ストーリー性を含んでいたけど、今回のはストーリー より「ロボット&人間の関係は?」的・お題についての独自意見を述べてる感じか。いま思えば「マトリックス・リローデット」は押井守ふうだった気がする。 ビジュアル的には「前作から約10年、その期間でここまで進化するか!」と感激するほどよく作り込まれてる。半分CGだけど、セル画との融合具合がなん か、「コレ最新です」な感じ。毎度ドキドキもハラハラもしない話だけど、映像&世界観だけはどこかオリジナリティに貫かれたものがあるよ。例えるならピー ター・グリーナウェイみたいな監督なのか?表のオタクキング・アーティストが村上隆なら、裏のオタクアート帝王は押井守だねっ!テーマ曲のサビ部分「ふぉ ろみ〜」が耳に残ってしかたありません。あと、東洋的フェスティバルで流れる合唱みたいなやつも頭にこびりついて…。夢にまで流れてきそう。いやむしろ夢 の中で見てみたいね、この世界。押井守本人は出てきませんように、それは望んでいません、と、胸に手を当てお祈りしてから眠りにつくことにしよう。

04年3月23日
GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:近未来SFアニメ。「イノセン ス」を見る前に、その前編であるこの映画を見ておくことにした。10年くらい前の作品なので、レンタルビデオの劣化も相当なもの。ノイズ混じりの映像で見 るハメに。しかも悠長に茶の間で座って見る時間がなかったので、布団に入って寝る準備ヨシ、電気まで消しての無理矢理鑑賞。しかし、そんな暗くてアンニュ イな(←死語ですか)環境で見たほうがフンイキが味わえるハードSFアニメであった。忙しさにサンキューだ。世界が大注目し、特に「マトリックス」に影響 を与えた、と言われているが、ホント最初から、マトリックスのシンボル・緑のパソコン文字が登場して笑った。うなじにコードを刺して姿を消す、というヒロ インもなんかそんな感じで「ビジュアル的に外人ってこういうのがクールと感じるのか〜。了解」とプチ学習。思ったほど楽しくなかったけど、SF魂は十分に ある。オタク魂はそれ以上!銃の口径がどうのこうの・・・と語られて引きそうになる。引くでない自分、がんばるんだ!人間型ロボットのグロテスクさの表現 もうまくいってる。ワクワクもドキドキもしない内容だけど、世界観だけは明確に感じることができるよ。SF小説でも読んでる気分になるね。ビジュアルアニ メ付きSF小説だよ。監督好みの原作を、自分の解釈で自由に演出しまくってなぜか成功してる。別に「おもしろい」と思ったりしないんだけど、見たあと「ああ、何か中身のあるものを見た」気分にさせてくれる。ダマされているような、いないよ うな・・・。アメリカでこの辛口ビデオが大 ヒットしたなんて信じられない…。オタク人口も多いのだな。なにげに、このシリーズの隠れテーマは「ラブ」のような気がするのだが。この監督、たしかにマ ニアが付きそうなお方だけど、友達にはなりたくないタイプかも。なんか人の話を聞いてくれなさそうで。「我が我が」っぽい。どう見ても出世するタイプには 見えないんだけど。人生ってSF世界並みにマカフシギなものなのでゲスね。

04年3月17日
レジェンド・オブ・メキシコ デスペラード  満足度★★★
ひとりごと:ロバート・ロドリゲス監督、伝 説のギター・アクション映画の続編だ。1作目「デスペラード」っていつよ?もう10年くらい前だよね。ああそれなのに、アントニオ・バンデラス&サルマ・ ハエックが全く変わらないお姿で登場して感激。黒めのドーランも同じです、バンデラス。顔の油も変わらずギトギトなのかな、と思ったら意外とサラサラ気 味…。年をとってくると油が抜けるのだな。なんだ「今、おれの顔油(がんゆ)は煮えたぎっているぜ!もうじき火がつくぜ!!」的・復讐の決めゼリフを期待 してたのに(←うそです)。しかし、カメラがバンちゃんの顔面に近づいたとき、毛穴にはオイリーな汚れがいっぱいだったから許してあげる(←実にイヤな許 可である)。しかし、遠目から見たバンちゃんはコザッパリしてるし、政治を交えた展開やら、ジョニー・デップ出演やらで、なんだか今までにない洗練感と高 級感。「ハンニバル」みたいだなあ。っつーか、バンちゃん&おサルちゃんは今回出番が少ないんですけど…。主役は完全にジョニーが持って行ってるねコレ。 続編っつーより外伝か。おサルちゃんにいたってはゲスト扱い、ウィレム・デフォーはいてもいなくても問題ない状態だった(ガーン!)。バンちゃんとデ フォーの死闘が拝めるのかなと思ったら(そりゃ思うでしょ?)、一応戦うけど、「戦ったけど戦ってない」ような微妙なクライマックス。せめて、バンちゃん VSジョニーの対決があるのかな、と思ったら「おあずけ」にされた!エンドロールの後には、続編作る気マンマンなワンショットが。なんか、企画当初はバン ちゃん大活躍の予定だったのに、撮って行くうちに監督とジョニーが意気投合、バンちゃんは抜きにして、2人で思いっきり遊んだ結果の映画のような気がして まいりました。趣味に走ってみたのかね?まあ、この監督、映画の楽しさよく分かってるから好きだけど。ロドリゲス&ジョニー・デップの名刺交換映画としてなら、かなりの大成功と言えるのではないでしょうか。

04年3月15日
アイデン&ティティ 満足度★★★
ひとりごと:バンドブームにとまどう若者バ ンドマン達を描く。前売り券を買いに行ったら売り切れてて驚いた。ひさしぶりに定価で映画鑑賞。劇場に行ったらガラガラだったのに、前売りだけは売り切れ かい。なんだかダマされた気分ナリ。30代の客が多いのかなあ、と思っていたけど、意外にヤング客がメイン。クドカン脚本につられたのか君たち。見てみた らあんまりクドカンぽくなかった。クドカン率20%くらいに感じたよ。軽〜い映画かと思ったら、案外マジメな青春だったのだ。良くも悪くも、すばらしいセ リフや詩が多いね。恥ずかしいくらいだよ。くさいセリフに引かないようにがんばったよ。バンドブームって90年代はじめ頃のだったっけ。その頃の風俗 (ファッションとか)をもっと顧みたかったけど、まあいいです。主役チームはロックをやってるけど、ボブ・ディランがフィーチャーされてるしで半分フォー クな世界。四畳半に銭湯って…マジっすか。このへんが客の年齢層を上げると思ったんだけどなあ。メンバーのイデタチもロックっつーよりはいろんなジャンル を詰め合わせた感じ。しかしそんなゴチャ混ぜ感が舞台である高円寺ふう?ジャンルは「高円寺系」ってことでオーケー?all right?電車からの風景一発で「あっ高 円寺」と気づかせてくれて、中央線沿線住まいには喜ばしかった。「とおい昔、高円寺に住んでいた知人はどうしてるかなあ…」と、ちょっぴりノスタルジー。 そして、「ひょっとして2004年になる現在でも、高円寺ってこんな昭和なエリアなの?!」と、ちょっとした高円寺ファンタジー疑惑。今度、高円寺で途中 下車してみようかな。←コリャまた意外なHanako効果が!ベース役は「殺し屋1」の男かい。佇まいが「ベースやってます」っぽくて上手いじゃん。個人 的に、一般バンドのビジュアルではベースが一番カッコいいと思うんだよね。なんか弾き方がシブくて。演奏技術は一番簡単そうだけど。ヤケに音楽通、ヤケに 理論派な美女(麻生久美子)にも、「ああ、こういうタイプいるいる〜」と思って楽しかった。「湯川れい子物語」が作られるなら主役は彼女に決まりっ!って ことでシ・ク・ヨ・ロ。

04年3月7日
トゥームレイダー2(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:アクション・ゲーム映画版の第 2弾。今回はヤン・デ・ボンが監督ということで、想像通り軽〜い出来ばえ。1作目はもうちょっと体育会なノリを感じさせてくれた気がするけど、もう完全に 忘れました。ま、忘れてても話はつながってなかったからモウマンタイ(問題無)だったけどね!ヤン・デ・ボン、マジでそろそろクールな映画撮らないとホさ れるよ。こんな平凡演出作じゃあ納得いきません。しかし…、冒頭でアンジェリーナ・ジョリーに「腰にベルトのアドベンチャー水着」「ボディコン・ウエット スーツ」を着せたことは賞賛せざるをえない。エロいです!なんかフンイキが。このまま終わりまで海洋アクションしてもらっても良かったくらいだ。ヤン・デ・ボン殿、そのハゲをドスケベ根性に変換したところだけはホメてあげる。ゲームキャラのイメージそのまんまの喜びだけで1作目は鑑賞に耐えら れたけど、この2作目では、ジョリーのスケベ衣装だけでなんとか最後まで持ちこたえているよ。もう3作目では脱ぐしかない気がするけど大丈夫?ヒロイン・ ララ・クロフト役は、ジョリー演じた歴代キャラの中で最もハマってる!乗馬しながらの的撃ちや、人食いザメをぶん殴ったり、万里の長上をバイクでカッ飛ば すあたり、ありえなさ度がカッコいい。中国山中の村人から、アフリカの原住民まで知り合いだという顔の広さにも笑った。「地球が庭」と化してるのがまたま た大袈裟でカッコいい。今回は結局、人類を助けることになるので、ジョリー本人の持ち味である「人類愛」とカブってる。このララ、前はただ「ゲームキャラ の映画版」だったのに、どんどんジョリー化してきてるなあ、と思ったよ。人類を助けるために裏切り者を血祭りに上げてしまうところは、環境保全のために悪 人を皆殺しにしちゃった「沈黙シリーズ」のスティーブン・セガール化してるような気もしたけど。

04年3月5日
アバウト・シュミット(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:ジャック・ニコルソン主演、年 寄りの孤独を描く。いきなり定年退職するニコルソンの場面からスタート。この人、前もこんな感じの映画に出てなかったっけ?!ちょっぴりデジャヴ。「プ レッジ」だったか何かだよね。もう定年退職映画といえばニコルソンで決まりっ!的、慣れた感じの余裕演技に安心感すら漂うよ。コワモテなんだけどどこかカ ワイげがあるキャラ設定が今回の魅力。とはいえ辛口人生映画。年月を重ねても、家族であっても、人と分かりあえることなどない、という寂しい展開に「将来 の自分もこんなふうなのかも…」と、仮想未来へプチ・タイムスリップ。その時、ボクちゃんの頭の中では「小さい秋みつけた」が流れていたよ。亡くなった家 族の棺の値段が高いか安いかでひとモメあったり、疎遠な娘が、結婚資金だけ親から調達しちゃったりと、家族内での金がらみ珍騒動がひどくリアル!そうそ う、そういうもんです。結局、募金で生活援助した貧しい国の子供からの手紙だけが心のよりどころになるところが寂しさの極み。将来もらえる年金の額も心配 だけど、コレ見たら「年とったら関係者もどんどん死んじゃうし、家族だって離ればなれになるかもしれないし。茶飲み友達でもいいから心からコミュニケー ションを取れる相手っていうのは大事なんだなあ。長生きするのも大変だコリャ」と、まだボクちゃん若いのに、年寄りの生きづらい気持ちがプチ・憑依!早く 若い気分にさせてくれる映画を見ないと、このまま一気に老け込んでしまいそうだ。娘の義母・キャシー・ベイツの「脱ぎ」が強烈…。女相撲かと思った。彼女の張り手は効きそうだ。そして「母」の枕詞は「垂乳根」 だったなあと、ふと思い出す。たいした役で もないし出番も少ないけど、このシーンだけで公開年のアカデミー賞候補に!そう、アカデミーは勇気ある者に寛大なのです。まあ、卑怯と言えばそうだけど。 秘密兵器と言えばそうだけど。老後の生活をリアルに見せてるこの映画だけど、全裸の彼女を目の当たりにし、唖然→拒否反応を示すニコルソンの演技は、リア リティというより「マジ」という言葉がピッタリであった。

04年3月1日
マスター・アンド・コマンダー 満足度 ★★★
ひとりごと:1800年代の初め、ナポレオ ン軍と戦ったイギリス海軍船長のお手柄を描く。アカデミー賞になんと10部門もノミネート。しかしながら、やっぱ「ロード・オブ・ザ・リング」に比べると エモーションに欠ける気がする。いや、実は白状すると「なんでこ の程度の映画がノミネート?!」と首をひねる一方だったのだ。ラッセル・クロウが出てるから、なんとな〜くノミネートしなきゃ怒られそうなフンイキだった のだろうか。帆船は海賊船みたいでカッコよ く、男ならワクワクしそうな豪快海洋アクションだ!…と好意的に感じていたのも束の間、動物好きの乗組員が珍獣求めて島をうろつきだしてからパワーダウ ン…。なんだよ、このテの映画は「いつ船に乗るのか。早く乗船して突撃しろ!」とイライラするのが常なのに、コレは始めっから船上が舞台だったので「こ りゃ手っ取り早いね。イイじゃん!やれやれ〜っ」と嬉しかったのに。戦争中だというのに乗組員よ、上陸してキャンプして動物探してどうする!?とっとと船 に戻らんかい!オモカジいっぱいじゃ〜っ!!…と「つる姫じゃ〜っ!」的・おたけびを心の中で叫ぶしかなかったよ。船と一緒にストーリーも迷走気味なよう な気がするんだけどコレでいいの?ラッセルのワキに超・美少年を配置した謎のショタコン・サービスにも困惑…。しかし誰かしらは喜ぶはずである。途中、あ る事情で船員が一人、海に沈むシーンがあるけど、「タイタニック」でのディカプリオと同じ沈み方をしてて笑った。これは「タイタニック」ファンへのサービ スなのであろうか(え、いまさら?)。ワキ役に「ロード・オブ・ザ・リング」のホビット族(メリーだかピピンだか)が出てて「あっ!」と思う。たて続けの 大作出演に「アンタ、人生に追い風が吹いてるじゃん」と祝辞を投げかけてやりたかったが、活躍した「ロード…」とは比べ物にならないほどのチョイ役に、 「追い風は微風程度だな」と、せっかくの激励を下方修正せざるをえないのが不憫であった。

04年2月29日
ウェイキング・ライフ(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:新感覚アニメ映画。話は気絶するほどつまんない!!皆さんインテリ気取りで知ったかぶり論議三昧。コチトラ、 バカだからついていけません。なんだよ、アニメキャラのくせに生意気な!キャラ全員が「時間」「進化」「生死」など(他にもあっただろうけど難しすぎて覚えられないっ。)について独自の理論 を、ただただひたすらに話し続けるという…。「この授業、いつまで続くのさ。まさか最後までこの調子じゃないだろうね?!」と思っていたら、最初から最後 まで語り尽くして終わりやがった!もう逆にアッパレだよ。ホント、アニメならアニメらしくオモシロおかしい騒動を見せてほしかたけど、「トムとジェリー」 みたいなさ〜(←ほんとバカですみません)。まあ、それじゃあ普通だもんね。話の退屈っぷりに寝そうになりそうなもんだけど、見たこともない映像体験に始 めっから目は釘付けだった。実写をデジタルでアレンジしたアニメーションらしいけど、ときどき手書きふうだったりする。CGとアナログのバランスは良好 だ。シーンによって絵のタッチが全く違うから、何人もの書き手がそれぞれ担当してるんだなあ、と思う。アニメなのに手ブレみたいに常に画面がグラグラして るところがユニーク!適度なアニメ酔いが体験できて良かった。日本のアニメみたいな緻密さより、やや大雑把な味わいが「洋もの」っぽくてカッコいい。どこ の絵を切りとってみても美しいし楽しいし、完全にアート観賞の領域だ。この調子で宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」なんかを表現してみてくれたら、ファンタジッ クでハマりそうな感じ。なんか他に魅力的なストーリーはいくつもあるだろうに、なんでこんな難解な脚本にしたんだろう…。まあ確かに、アニメキャラによる 講義は、おかしな夢でも見てるかのような気分にさせてくれたけど。トリップ感を表現してるという意味では、間違ってないような気もする…。最初の3分見た だけで「このDVDは買いだ!」と思ったのに、中盤にさしかかってもつまんないままだったので、終わる頃には購入意欲がキレイさっぱり消え失せた。どうや ら制作者、商売はヘタクソな生粋のアーティスト集団のようである。イイ意味で。

04年2月25日
10日間で男を上手にフル方法(DVD)  満足度★★★
ひとりごと:ケイト・ハドソンとマシュー・ マコノヒーのラブ・ゲーム。女性雑誌の美人コラムニストが男を手玉にとる…という話は、なんだか「セックス・アンド・シティ」をほうふつだ。「セックス・ アンド・・」は、あまりの女の奔放さに引いてしまい、男として何やら怒りのようなものすら感じるほどだったけど、コッチは「ああ、わかるわかる。そういう 女ウザいよね!」と、男目線による「困った女」が大量に描かれているため同情できるものがあった。男の部屋にぬいぐるみを飾って帰ったり、スポーツ観戦を じゃましたり、仕事中にどうでもいい電話をかけてきたりと日常的なことばかりなので、女性には勉強になるんじゃないのかな。ホント「ウザウザ女」についての動向はよく調べてあって感心だ。サブタイトルは「さとう珠緒物 語」か?アンアン等の特集記事「殿方をモノ にする方法」的なアホ企画を熟読されるより、この映画見てもらった方がずっと助かるよ、男としては。しかし、そうなってくると結局男が好む女とは「適度に サバサバしてて、普段おとなしくベットでは娼婦のようで、電話するのは男から」というかなりワガママなものになってしまいそうですがいいですか?ダメです よね。女性向けの映画のわりに、男性を被害者、女性のことをプチ・サイコ的に扱ってる感じがしたから「こんなの撮っちゃって、世界の女性達にしかられない のかなあ」と、製作サイドをチト心配。でもアメリカじゃあ1億ドルを超えるヒット作になったんだよね、コレ(ホンマかいな)。ヒロインのケイト・ハドソン は、おそろしくキュートに成長。日本人にもウケる顔してるから、上手くすれば2代目メグ・ライアンの座も狙えそうだ。マコノヒーは年齢不詳の若さを誇って きたけど、顔のアップはさすがにシワが目立ってきた。そろそろポール・ウォーカーあたりと世代交代か。しかしマコノヒー、性格はすごく良さそうに見えるん だよね。ケイト・ハドソンより彼のほうが「男版メグ・ライアン」の座を持っていってしまう予感がしてきたところでありまする。

04年2月24日
アイデンティティー(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:ジョン・キューザックとレイ・ リオッタ共演のサスペンス。思惑ありそうな十数人が、人里離れたモーテルに閉じ込められてしまう…というワン・シチュエーションの設定が「イイじゃん!」 と思わせる。それに、時間軸をずらしたバイオレンスな人物紹介シーンを見せられて「これは傑作か?!」と期待せざるをえない導入部分。モーテル内で次々と 起こる謎の連続殺人事件。犯人は誰?!的な推理劇はヒジョ〜にワクワクさせてくれたものの、まさかの「マルホランド・ドライブ」的・急展開に「あっ、そ う。あらららら…そう来なすったか」と、チトさめる。たしかにすごーく衝撃的なストーリーだけど、「あの意味ありげな部屋鍵ナンバーは何だったのか。あの まま普通に推理劇を続けてほしかった。犯人はオマエだ!と、キューザックに普通にキメてほしかった」と、失礼ながら思ってしまったよ。しかし珍味は味わっ た。あらすじだけだと相当おもしろい。10年くらい前のサイコスリラー・ブームにこの映画が存在したら、そりゃあもう大絶賛されたはずだ。はんぶん超常的 な話だけに、映画にするとなぜかチープ感が出てしまうけど、コレが小説とかなら、読み出したら止まらなくなりそう。シドニィ・シェルダンふう超訳で単行本 化したほうがみんな喜んだかも。ジョン・キューザックは、演技力が試される難役だったが、キレたりする場面がほとんどなくてさみしかった。いつもの髪型、 涼しい顔したキューザックだった。キューザックの映画衣装はいつも黒スーツのような気がするなあ。なんかウッチャンみたい。たまには金のアフロとかに挑戦 してほしい(似合わなそ〜)。レベッカ・デモーネイに対する扱い がヒドくて笑った。こんな散り様がステキに決まるようでは「女版ショーン・ビーン」の座は彼女のものである。グウィネス・パルトロウが売れてないころ演じた死体役を思い出した よ。屈辱的キャスティングにもかかわらず、オープニングでは「andレベッカ・デモーネイ」と紹介されてデ・ニーロふう大物扱い。女優の機嫌を損ねない最 も簡単な方法はコレだったのか!真犯人を知るより興味深い発見であった。

04年2月15日
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還  満 足度★★★★☆
ひとりごと:ファンタジー3部作の完結編。 素人から評論家まで文句を言わせないこの奇跡のシリーズ…。奇抜なCGが主流のこの時代に、昔の挿絵みたいなビジュアル作りが逆に趣だった。役者たちも世 界になじんだ顔してて、ビゴ・モーテンセン&オーランド・ブルームは今やパーフェクトな存在…。こうして最後まで見ると、オーランドの役は、「ちびまる子 ちゃん」で言えば花輪君だった。おいししすぎる。う〜ん、演じてみたい…(←はぁ?!)。戦う女・エオウィンの戦闘シーンが意外にカッコよくて震えたよ。 結局彼女、余った男で手を打とうとしてるフシで終わってるのもカワイかったし。2作目でも十分に素晴らしいかった戦争シーンだけど、3作目は更に輪をかけ てすばらしいものが用意されてて驚いた。ホント、尻上がりに盛りあがっていく理想的な3部作だよ。やっぱ、途中でプッツリ切れてても3本で1つの話が収束 するってところが良かったのかな。「早く次を見たいっ」って思うし。長いエピソードを見守り続け、終わった時の充実感はシリーズ映画史上最大かも。何年間 も高いテンションをキープしたピーター・ジャクソン監督の情熱にはマジで頭が下がるね。賞賛に値する稀有な監督だよ。散りばめられた生死にかかわるシーン は、ほんとの歴史ふうに重めにドラマチックなところは、きっと大人も満足だ。オーランドが「アラゴルン!」と叫ぶシーンではボクちゃんも心の中で「逃げて奥目殿下!」と叫び、人々がひざまづく シーンではボクちゃんも「アンタら、よくがんばったよ。ここにこうしていられるのもアンタらのおかげや…」と客席を降りてひざまづいたよ(←もう、空想と 現実の違いがわからなくなってます!)。次 々と決着がついてゆくエピソードに「ああ終わってゆく…もう次はないのである」と、感傷的に祭を楽しんだ。「続編も見たいのですが」とお願いしてもムダな のである。帰宅後、劇場で買った「木の葉ブローチ」を胸に飾ってプチ・コスプレ。イライジャ・ウッド&CGゴラムの2役で、勝手にオリジナル続編「冥途の 土産」を演じてみる。イライジャ役より、CGゴラム役のほうが自分にハマっていたのが悲しかった。

04年2月13日
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 スペ シャル・エクステンデッド・エディション(DVD) 満足度★★★☆
ひとりごと:ファンタジー3部作の第2話。 レンタル屋に通常バージョンは何十本も用意されているこのシリーズ。しかし追加シーンを加えたエクステンデッド・バージョンは、どの店にも1〜2本あるか ないかの状態で客の競争率高し。今までレンタル屋に行ってもエクステンデッドが空いてるためしがなかったのに、パート3公開直前であるこの重要な時期に、 1&2のエクステンデッドを同時に借りることのできたボクちゃんて超ラッキー!我が町で、エクステンデッドを探しあぐねている諸君、2作分ともボクちゃん がいただいた。1週間たっぷり手元に置いておくよ。あきらめたまえ。このボクちゃんこそが両作とも見る運命なのだっ。公開バージョンを見た時にゃあ、激し い戦闘シーンに非常にハードな印象を抱いていたが、コレは、追加シーンに「鈴木京香ふうの女(エオウィン)にマズイ料理を食わされるビゴ・モーテンセン」 や「大量の食糧に乱舞するホビット族」など、食い物系ファニーな場面が新たに挿入され、ややソフトな口当たりに仕上がっていた。また、1話で消えたはずの ショーン・ビーンが、新・回想シーンで復活してるのはファンとして喜ばしいね。しかも意外に華々しいシーンだったので「良かったじゃんショーン。カッコい いとこ使ってもらえて」と、見てるコッチも彼に同情だ。微笑ましさ10%増しだけど、第2話といえば、CGクリーチャー(ゴラム)のグロテスクな魅力が後 を引く味わい。CGなのにホビット族と格闘したりして「どうやって撮影しているのさコレ?!」と目は釘付けだ。天使と悪魔が同居する表情(顔芸?)もイキ イキしててマジでムカつく奴!道案内役とはいえ、こんな不気味な CGマスコットを連れて歩くなんて自分ならイヤ。イライジャ・ウッドも、どうせならゴールデンレトリバーとかを連れて歩きたかっただろう。最悪でもピカ チュー・レベルのお供が欲しいところだ。し かし、この子鬼がイライジャをそそのかすから物語も面白いんだよね…。後半の戦争シーンがア然とするほど素晴らしい。中世ヨーロッパ的・城攻撃が興味深 い。建物が吹っ飛んだりするシーンも、いちいち人々が画面に映りこんで、一緒に吹っ飛んだりしてるのが豪快でイイ。ビゴ・モーテンセンなど主役チームだけ は不死身の強さなのもクールだ。途中で行方不明になったビゴをほったらかし、捜索する気もなさげで旅を続行してしまうオーランド・ブルーム…。相変わらず 淡白なお方。仲間のふりして実はこの人、氷のような男だね。日本名は「氷川きよし」にするといいよ。迷惑なジジイことイアン・マッケランは、今回も大事な 場面で遅刻してご登場。ギリギリ間に合ったものの、あと10分遅れていたらクビである。でもまあ、冒頭のマッケラン落下シーンからワクワクさせてくれたか ら許してやるか。ケイト・ブランシェットに会ってないのに、彼女からしかもらえない「木の葉ブローチ」を、なぜか胸に飾ってたマッケラン…。なんで?!謎 だ。今回もマッケラン様に振り回されっぱなしの「オブザリング」でございました。

04年2月11日
ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間 スペ シャル・エクステンデッド・エディション(DVD) 満足度★★★☆
ひとりごと:ファンタジー3部作の第1話。 過去にすでに2回見た映画だけど、数多くの追加シーンを加えた別バージョンだとまた新鮮に観賞できるね!…と思ったけど、ほとんど通常バージョンとの違い が分からないボクちゃんて一体…。ホントに30分も未公開映像があるのコレ?!しかし本編時間は確かに30分多いから間違いない。最後のほうがちょっと長 い気がしたけど。主役グループが妖女ケイト・ブランシェットから「木の葉ブローチ」などプレゼントをもらうシーンは確かに初見。自分的には若干5分くらい 増えた感じなんだけどなあ。自分の忘れっぽさに呆然だよ。木こりのオジさん(ギムリ)がケイトに「キレイな姉ちゃんやなあ…。髪の毛をくれ!」と変態じみ たオネダリをした事実も今回判明。そして「私ってモテるから」的・まんざらでもない表情のケイト…。いや〜、このギムリ&主演ケイトでサイコ映画が一本撮 れそうだ。コレ、見る度にキャラクターの魅力がどんどんアップするね。アドベンチャー連続の後半はどれも名シーンで何度見てもハラハラしてしまう。ビゴ・ モーテンセンやオーランド・ブルームもアニメキャラのように動きがクールにキマってカッコいい。目が慣れてきたのか、ホビット族のメンバーもそれぞれイイ 表情をしていることに気付く。忘れがちだけど、イライジャ・ウッドのお父さん(イアン・ホルム)が邪悪さを秘めた素晴らしい演技を御披露しているし。イアン・マッケランは頼りになりそうで実はドジを連発。選んだ山道は通れないし、辿り着い た扉は開けられないしで、やることなすことすべて裏目、裏目だ。「魔法使いならお得意の魔法でどうにかできんのか。そのマジカルな衣装は見せかけだけか」 と、もし自分が旅に同行していたらキレかかっていただろう。彼に感動の見せ場がなければ、ただのリアルな爺さんだ。役立たずなこのジジイと、足でまといのホビット族メンバー…。 そんな奴らに嫌気がさして個人行動を取る決意をしてしまうフロドは、脱サラしたくてたまらない世のお父さん達の共感をも集めたことであろうよ。

04年2月9日
ラブ・アクチュアリー 満足度★★★★
ひとりごと:イギリスが舞台、総勢19人の ラブ・ストーリー。なんでも「ブリジット・ジョーンズの日記」の脚本家の監督デビュー作だそうで、そういやブリジット的キャラも登場してたなあ。クライ マックスは「アバウト・ア・ボーイ」みたいだったし、首相の恋愛設定は「ノッティングヒルの恋人」をほうふつ。まさに、コテコテ・イギリス系・恋愛映画の ベスト盤的仕上がりにもう満腹。ぶっちゃけ9つものエピソードは多すぎるっ!…ような気がするけど、登場人物全員カットできないポジションに配置。よく書 けてるよ。政界から芸能界まで各シチュエーションの振り幅も楽しいし、セリフ回しも悪くない。日本やアメリカ製ラブなら、ただ甘いだけのうんざりストー リーになりそうだけど、さすがイギリス、エロネタや病人、アン・ハッピーエンドまで絡めて苦味ばしってる。恋愛が始まったり、終わったりすることよりも、 常に愛は世界中に存在するもの、というスタンスも良い。大人のデートには最適かと思われる。しかし思いっきりクリスマス・ムービーだったから、できればそ の時期に見たかったけど。しかし十分泣いたけど(!)。冒頭の結婚式のフンイキ(フンイキだけなのに)にまず泣き、妻を亡くしたリーアム・ニーソンにもら い泣き後、子役(クリオネ並みに色素がうすい)、が警備員たちに追いかけられながら愛に向かって走るまで、たぶんエピソード分(9回)以上は泣いた気がす る・・・。だってさ〜、「少年が警備員たちに追いかけられられて純愛」だよ。もう頭の中では尾崎豊の「盗んだバイクで走り出す〜」が流れていたよ。これは 泣いて当然なのだっ!仕方ないんだよ!ローラ・リニーが脱いでいて驚いた。次に、コリン・ファースの話が異様に盛りあがって「どうしたんだ?!監督よ、コ リンに貸しでもあるのかね?!」と、いぶかしむ。エマ・トンプソンとヒュー・グラントが血族関係という設定は分かる気がするが(似てるし)、ヒューが兄でエマが妹なのが最後の衝撃。なんとも老け顔の妹だね。主婦業にくたびれた役のための老けメイクなのだとしたら、アカデ ミー・特殊メイクアップ賞受賞ものである(いや、多分ホントに老けているのだ)。Mr.ビーンとアラン・リックマンのショートコントが意外に笑えた。リッ クマンのツッコミのキレ味が良いのがホントに意外。ナイナイの矢部くん並みに鋭かったよ。「ノリ・ツッコミ」までマスターしなければ一流の芸人とは言えな いが。そんな芸じゃ、いつまでたっても売れへんでリックマン。…って芸人かい!(←これねっ)

04年2月6日
シャレード(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:「羊たちの沈黙」のジョナサ ン・デミが、ヘップバーン主演作をリメイク。オリジナル作を見たことないけど、今回のは戦争シーンなどが挿入されてるところで現代風アレンジ感を出してる のかなあ、知らないけど。なんたってもう、この映画、日本公式サイトがないから情報が得られずに困ってしまう。アカデミー賞で天下を取ったデミ監督作だと いうのに、劇場未公開とはどういうこっちゃ?!と、困惑しながら観賞したけど、見てわかった。凡作中の凡作だった…。オフビートなサスペンスっぽいフンイ キだけど、クールにまで至らない仕上がりにガッカリ…。これが「羊たち…」で天才的な演出をなさったお方の映画だなんて信じがたい…。ひょっとしてさ〜ア ンタ普通の人?ねえ、普通の人なんでしょホントは。いや間違いなく普通の人だよ、この人!!「羊たち…」は一生に一度のマグレ当たりと見た!「ハンニバ ル」を断った理由がわかった気がしたよ。二度と傑作は撮れやしないんだね。今回、レクター博士並みの強力キャラ&演技の持ち主はいないけど、しいて挙げる なら敏腕女刑事の存在感がやや個性的。主演のサンディ・ニュートンはなかなか好感度があるね。こじゃれた服がよく似合うよ。しかし劇中ではダマされっぱな しでアホ疑惑。確実に「おれおれ詐欺」で100万振り込まされるタイプだ。しかも、相手役のマーク・ウォルバーグとの猿顔ツーショットに、「猿の惑星ふたたび?!」と密かに冷笑。舞台であるパリの街並みに最も不似合いなお二人でございました。ウォ ルバーグは相変わらずリメイク作を荒しまくってるね〜。最近の出演作はほとんどリメイク映画じゃん?どれも成功してない気がするけど気のせいかな。この映 画の失敗はデミ監督のせいやない。「リメイク殺し」の疫病神・マーク・ウォルバーグが悪いんや!…そう思うしか手はないようだ。

04年2月3日
スウェプト・アウェイ(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ガイ・リッチー監督が嫁・マド ンナを主演にした恋愛もの。今年のワースト映画はジェニファー・ロペス&ベン・アフレックのラブ作品が候補。それを聞き「ああ、そういえば昨年だか何だか のワーストはコレだったなあ。1年経つのは早いもんだ」と、レンタルDVDを手にとってみた。最近のラジー賞は、セレブ・バカップル映画をコケにして楽し んでるね。そんなにつまんなくもない映画だったよコレ。個人的に、ラジー賞に選ばれた作品はソコソコ興味深い(っつーか、逆に笑える)映画が多いんだよ ね。なんでも70年代の「流されて」という映画のリメイクだそうで、それに主演していた男の息子が今回マドンナの相手役に大抜擢!今まで裏方仕事した男が突然マドンナと裸勝負だなんて、相当緊張するだろうなあ。撮影現場 は、「ベテラン風俗嬢VSチェリーボーイ」の構図だったはず。出された料理に文句言ったり、高慢ちきなブルジョア夫人役のマドンナに、なぜか知らないけど浜崎あゆみがカブ る・・・。自分の中で、いつのまにか育成されたあゆのバッド・イメージに驚く。超タカビーなマドンナが、無人島に漂流したとたん奴隷と化すところがおもし ろい。サドからマゾへの急降下にちょっとしたセレブへの「ざまあ見ろ」的な気分が味わえる。男が素人っぽいところが逆に感情移入できるし。企画自体は悪く ない。「このメスブタ!」とマジ蹴りを食らい、下着を洗濯させられたり地べたに寝かされたり屈辱の限りを尽くされる彼女のビジュアルは、見ていて気持ちが 良かったよ!そこんところをピークにして話は急速に盛り下がって行くのだが・・・。ラスト近辺がイマイチだ。冷静に思い出してみればエロくもなかった。ガ イ・リッチーは「犯罪映画もいいけど恋愛映画も作ってみたかった」みたいなことを言ってたけど、なんだ、恋愛っつーより結局マドンナをサディスティックに イジメてみたかっただけなんじゃないのかい。大セレブ様を嫁にしてしまった男の、ささやかな夢の中を覗き見てしまった気分に陥ったよ。

04年2月1日
タイムライン 満足度★★★
ひとりごと:14世紀ヨーロッパにタイムス リップした若者の冒険。今日は「映画の日」。「イン・アメリカ」を見に行ったら「立ち見」だと言われる。あたりの劇場作品を見回しても満員だらけ。みん な、このサービスを大活用している模様ナリ。業界が盛り上がることは良いことだから許してあげる。しかたな〜く「イン・アメリカ」は却下、唯一座って観賞 できるこの映画を見ることにした。やれやれまたポール・ウォーカーかい。こないだDVDで奴が主演「ワイルド・スピード2」を見たばかりなのでチトしつこ い風味。なんとポール・ウォーカー今回も「ワイルド・スピード」 とほぼ同じTシャツにスニーカーという超ラフなイデタチでご登場。スターなのに毎回「スーパー普段着」でええんかい?!まるで所ジョージだな。顔はガッチャマン的・劇画フェイスだけど。 FAXの原理という「ほんまいかいな」的・方法でタイムスリップ!しかし、原作がマイケル・クライトンだと思うと「彼の設定なら信憑性があるのかも」と完 全にダマされる。なかなかトリッキーな原作者である。戦国時代にトリップして、幾度となく殺されそうになる緊迫感はまあまあ。せっぱつまった名演技は 「A.I.」のママ役・女優だった。ポールはこの女に好意を寄せているようだが、軽くひと回りは年上のようだがよろしいか?まるで幸せだった頃のルミ子と ケンヤが冒険してるみたい。タイムマシンを開発した社長はデビッド・シューリスなんだけど、フンイキはビル・ゲイツみたいで、そう思うと最後は笑える。物 語はタイムトリップものにありがちな「歴史を変える・変えない、そこに残る・残らない」的・お約束エピソードが山盛りで可もなく不可もなくだ。でも結局 さ〜、歴史変えちゃってるんだけどいいのかなあ。世界の歴史を平気でお直ししてしまうクライトン様のお姿は、彼原作・「ジュラシック・パーク」の肉食恐竜 のように我がもの顔だったはずである。

04年1月29日
シービスケット 満足度★★★★
ひとりごと:1930年代、競走馬に夢を託 した男たちのドラマ。コレ2時間21分の大作。なのにホントにアッという間に終わった。衝撃の速度、まさに馬が駆け抜ける勢いの爽快感のある映画だよ。大 恐慌時代のアメリカが舞台だけど、フンイキは前向きでさわやかで湿っぽさゼロ。おまけに超シンプルでわかりやすいアメリカン・ドリームだ。こないだ見た 「ミスティック・リバー」もアメリカを描いてたけど、ソレとは正反対のポジティブ感に「こういうアメリカも好きだ」と思ったよ。所詮バクチ、競馬に勝てば 大金が転がりこむんだろうけど、札束や豪遊シーンは見あたらず・・・。夢は現ナマじゃ買えないんだね!お金持ちの馬主(ジェフ・ブリッジス)が、ハンディ キャップを背負ってる者に対して「別にいいじゃん」と雇い続けるおおらかさにも感激。こういうオジさんになりたいもんだね。キャラ全員、器がデカくてステ キです。処分されて当然の怪我した馬も飼い続ける、そんな実は当たり前の優しさが普通の世界。悪意を持った者が現れず、縁あって集った者たちの協力で馬も 人も人生をやり直すところがキラキラしてる!まぶしすぎる!もう泣いたよ!なぜか途中から泣いてた!!話の先は分かりそうなもんなんだけど、それなのにな ぜか感動を迎え入れやすい。感動の種類は「リトル・ダンサー」と同じか。騎手役・トビ−・マグワイアや馬の気持ちが分かる男・クリス・ク−パーなど、暴れ 馬・シービスケットに関わる人達の画面上のカラミは薄いけど、培われた絆は固いってことはなぜか分かる。人生なんて継ぎはぎだらけ。そんな人が寄せ集まっ て出来た継ぎはぎだらけの希望・・・完璧じゃないってことは素晴 らしいことなのだ、と励まされた気分だよ。じゃじゃ馬よ、ありがとう(←書きながら泣いてます!)。競馬映画としては「優駿オラシオン」以来の感動(うそ。優駿は見てません)。今の日本で伝 説の馬映画を作るとしたらタイトルは「オグリキャップ」かな。なんかオッサンくさい映画になりそう。いつものジェフ・ブリッジスは口をポッカ〜ンと開けっ ぱなしでイライラしてたけど、今回は気にならなかった。クリス・ク−パーは、なんか年寄りの役で大滝秀治みたい。そういや顔も似てるかなあ。トビ−・マグ ワイアは製作にも名を連ねて・・・。彼自身にとってもこの映画はビジネスマンとして成功できるかどうかの大きなギャンブルのようである。

04年1月28日
私は「うつ依存症」の女(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:うつ病に苦しむ音楽ライターの 青春。ゆっくり長編映画を見る時間もなかったから、「何か短時間で見れるDVDはないか」と探した結果コレをチョイス。本編時間約90分ナリ。クリス ティーナ・リッチが主演も製作もしてヤル気マンマンな作品。いき なりクリスティーナ・リッチのセミヌード攻撃に困惑…。子供だ子供だと思っていたらいつのまにこんなに…。そのうち、やはりとくに見たくもない下着姿を披露された後、トドメは羽振り良くクラブで舞 い踊るクリスティーナ・リッチ!思わず「もうよい!おとなしくしてろ!服着て寝てろ!」と叫んでしまったよ。「うつ状態」ってよく知らないけど、この物語 では、酒はラッパ飲み、感情の起伏が激しく自己チューな迷惑人間、というふうに描かれている。ああ、なんだ、こういう人ならたまにいるじゃん?いるか?! 友達の彼氏に手を出したり、周囲の人々に無礼な態度を繰り返したり、人の気持ちを逆撫でする行為の連続で、付き合いたくない度数120%だ。この程度の症 状を「うつ」と言うなら、誰にでもその病気になる可能性は十分だと思ったよ。自分も気をつけます。話の内容は、愛も家族も病状もふんだんで、とりとめない エピソードの連続。でも、まるで赤裸々なウェブ日記を読んでるみたいで受け入れられやすい感じ。これが実話の威力なのかな。原作本の表紙は著者ご本人の写 真。モデルふうの美女なのだった。彼女みたいな美人の役を個性派クリスティーナ・リッチが演じてしまうことに複雑な心境か?コレが元で「うつ」が再発しな きゃいいけどね。

04年1月20日
スコルピオンの恋まじない(DVD) 満足 度★★★
ひとりごと:ウディ・アレン監督最新作。意 味もなく1940年が舞台だけど、インテリアとシャーリーズ・セロンのビジュアルは鑑賞に十分な高クオリティ。ゴージャスでタカビーな役をこなすセロン は、やっぱイカした姉ちゃんだ!やっぱコレだよね、セロン様は!自宅のベッドで待つ裸のシャーリーズ・セロンを、何もせず追い出してしまうヨボヨボ・ウディに「何様?!」と誰もが彼を正座させて怒鳴り つけたくなるだろう。全く意味もなくセロン とのキスシーンはあるわで、まさに老人のドスケベ・ドリームを現実にする権利を持った特別な翁…そんなウディ的・老後にプチ嫉妬。実質ヒロインはヘレン・ ハントなので「その女なら持ってってよし。さあどうぞ」と、老人に対する奇妙なボランティア感覚も味わった。今、冷静に考えてみると、ヘレン・ハントでも もったいないよね、ウディには。今回のウディは保険会社でバリバリに仕事をこなす調査員役。ナニナニ?その高齢でまだ定年じゃないの?仕事も下半身も現役 かい!もう半分ファンタジーだね。老人の願いをすべてかなえたシルバー・ファンタジーだよ。話は、催眠術をフィーチャーした恋愛&犯罪コメディーだ。さす がに筋書きはよく出来てるし、笑いの場面も楽しかった。老いてもなお新ネタをしぼりだし、まずまずの映画を作り続けていくイマジネーションの豊富さにはオ ドロキだ。この感じだと痴呆の兆しもうかがえない。立派なもんだよ、奴の老人力は。ウディが犯罪に巻き込まれるも、独自捜査と推理で事件を解決する様は、 背丈も小っちゃいし、なんか名探偵コナンをほうふつだ。あんなおじいちゃんが小学生に見えた一瞬であった。

04年1月18日
ワイルドスピ−ド×2(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:路上でスピードを競う、スト リート・カー・アクション第2弾。1作目はほとんど覚えちゃいないが、たしかヴィン・ディーゼルが重要な役で出ていた気がする…。今回ヴィンが出てないっ てことは、パート1で死んじゃったんだっけ?!う〜ん、思い出せない。でも別に覚えてなくてもナ〜ンも問題ナイところがステキ。あと覚えてることといえ ば、爆走する車、「ニトロボタンを押す」という必殺技でさらにスピードアップするというマンガちっくな場面。今回もそのシーンで「そうそうコレコレ!この ボタン」と記憶がよみがえったよ。ニトロボタン様様だよ。さすが車がメインな映画なだけあって、レースシーンはなんか楽しい。女の子(デヴォン青木)が搭 乗する車は真ピンクに染め上げあげられ、マフラーからもなぜかピンクの炎が鬼のように吹き出してカッコいい。車にもキャラがあって、完全にゲーセンのレー シング・ゲームのノリ。なんか車を運転したくなってくるね。ちょっとその辺の峠をひとっ走りしてきたい気分になるよ。そしてノロい軽に体当たりし、海に突 き落としたくなってくる!舞台は東海岸なだけに、晴天の下、開放感あふれるカーチェイスが多いけど、どうせ改造車、夜の街を迷惑覚悟でカッ飛ばすほうが暴 走族ちっくでやっぱお似合い。物語の舞台環境も完全に暴走族なんだけど、暴力や酒&薬など不良要素は全カット。ついでに人間ドラマ部分も大胆に大よそカッ ト!欲を言えば、女刑事や悪の親玉までもカー・マニア&敏腕ドライバーであってほしかったが、別にもういいです。暴走族のくせに健康的なスポーツ感覚に仕 上げてるのが強引。だけどそこが良いんだよね。それにしてもデ ヴォン青木の顔インパクトはスゴイね。初登場シーンから「なんだ、このブサイクな姉ちゃんは?!どこ出身だ?!」と見てるこっちは大混乱だ。きっとハリ ウッドも震撼させたに違いないよ。坂口憲二 ふうにブレイク中の主役・ポール・ウォーカーを完全に食う顔パク(ガンパク=顔面インパクト)である。そのうちに「顔の仕組みを知りたい。もっとデヴォン の顔を見せてくれ!」と画面に向かってヘンなおねだりを始める始末。しかし残念ながら出番は少なめ。「美人は3日で飽きるが、ブスは3日で慣れる」…なぜ か、関係ありそでなさそな、そんな言葉を思い出したよ。それにしても、デヴォン青木は結婚したらデヴォ夫人になるのかな…。どこまでもボクちゃんを悩ませ 続けるデヴォンちゃんなのであった。

04年1月14日
ミスティック・リバー 満足度★★★★
ひとりごと:クリント・イーストウッド監督 の社会派・殺人ミステリー。評判通りの秀作であった。過ちを繰り返す人、虐待を受けた者の苦悩&怒り、疑惑に嫌悪に嫉妬…、まったく終わりがなく、未来ま で連鎖して行くネガティブ心理がズドォォォーンと重〜く描かれていていたよ。「街角の殺人」という題材で社会と暴力の関係を極端に表現してて内容充実。す ばらしいのは、ミステリー仕立てになっていて目が離せないところ。ラストまで緊張感が漂いっぱなしだ。そりゃあイーストウッドがエライんだろうけど、やっ ぱこの映画、ショーン・ペンのものになってる感じ。娘を失った不良親父という役がハマりすぎ&得意分野。誘拐された過去をもつオジさん・ティム・ロビンス も過去最高の演技を御披露。おまけにティムの嫁、部屋を出て行く瞬間、片隅で開いてた戸棚をパタンと閉めて出て行くというバリバリ一般主婦風味のナイス助 演。この3人に誰か褒美を取らせよ!いくら欲しい?2万?3万?(少ないですか)彼らによる大熱演の連続、濃厚な芝居たちにねじ伏せられたよ。すみっこに モーフィアス(ローレンス・フィッシュバーン)の姿も確認。「マトリックス1」では怪演するも、さすがにこの面子だとオマケ的存在になっちまうね。「マトリックス3」と同等レベルのチンケな扱い…、モーフィアスさん、ご苦労様でした。 さ、とっととザイオンにお帰りください。ショー ンにティム、そしてケビン・ベーコンの少年時代の子役がどいつもイマイチ似てなかったかなあ(髪色が違うから分かりづらい)。「そっくり子役」が当たり前 の近年ハリウッド映画には珍しい。ケビン・ベーコンにそっくりな子役なんてゴロゴロいそうだけど見つからなかったのかな。あそこまで上を向いた鼻を持つ者 は稀、そんな事実を証明してしまったかのようであった。

04年1月11日
シティ・オブ・ゴッド(DVD) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:舞台はリオデジャネイロ郊外の スラム街、未成年たちによる戦い。もっと地味な映画なのかなと思っていたけど、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の暴力版みたいな、しかし全然違って て、若々しくてスタイリッシュでリズミカルだった。街の権力争いを描いてて人間関係は大量で複雑。よくもまあ1本の映画にまとまったなあ、と思ったよ。登 場人物の幼少時代(60年代)から70年代後半まで描いてるから、もうちょっとした大河ドラマだよ。プチ大河なんだけど、みんなの年齢まだ若干10代なの が最大の特徴。こんな映画、今まで見たことないよ。インパクトはメガトン級だ(←死語ですか)。子役達、みんな同じような顔してるから判別が大変だった。 「メガネ」「アフロ」「首にカメラ」など、ちょっとしたパーツの変化を頼りになんとかクリア。藤子不二雄のキャラふう特徴付けに感謝だ。ドラッグなんて生 活の一部、7〜8才の児童があたりまえのように銃を振りかざし、復讐なのか遊びなのかお互い殺し合い、その姿を報道するのがまた子供、というスンゴイ構図 にア然。シティ・オブ・ゴッドとはよく言った、銃弾にまつわるすべてのエピソード・オブ・バイオレンスはまさに神話かと思うくらいドラマチック。ハデな話 の連続なのに強引さがなくて、そこはかとなくリアリティが漂うフンイキに「もしや…」と思ったら、ラストで「真実に基づいた物語」のテロップが!「マジ で?!これホントにあった話かーい…」と強力な余韻に突入…。今 はみんな平和に暮らしてるといいんだけど…と、遠い国から親心。不良たちのコネクションを描くことは同時に、低年齢化した悪の社会の仕組みを描くこと。しかもそれは今じゃないよ、 40年も昔、さわやかな観光地の裏で繰り広げられた殺し合いを全く知らずに生きてきた自分にも衝撃だよ。生きるか死ぬかの修羅場を味わう子供達を豪快なス ピード感で追う作風は、悲劇というよりは無邪気な生命力を感じさせ。ノリが良いのに後味はチョイ恐。ある意味、戦争映画でございました。

04年1月7日
メイド・イン・マンハッタン(DVD) 満 足度★★★
ひとりごと:世界のセレブ・ジェニファー・ ロペスがメイド役に(!)。ホテル客のワガママや仕打ちで煮え湯を飲まされるロペスが楽しい。実生活ではワガママ言うほうだろうし、「毎度、室内の小物を 盗むアノ方は御用心」とメイド仲間たちが警戒したりするところとか、なんだか立場がマ逆なところがセルフ・パロディという感じ。本人がそこのところを分 かってやってるなら計算高いと言える。貧乏服も高級ドレスもバッチリ着こなすのは流石であるな。“プア−臭”と“セレブ臭”が同居する二面性を兼ね備えて るところが彼女の才能なのだから。ロペスの王子様役・レイフ・ファインズは、観賞前は「いつも“変態的色男”やってるし、きっと殺人鬼にしか見えないん じゃないの〜?」と思ってたけど、見てみたらちゃんと美形・大物政治家の顔をしていて良かった。しかし、ロペスもレイフも、お互いタイプじゃなさそうだな あ。仕事以外じゃあ口もきかなそうな感じだけど、どうなんだろう。2人のツーショットは、モザイクかけるとベッカム夫妻に似てなくもない。しかし、メイドのロペスが大統領候補と恋におちる話だなんて、どうしても「お互い一儲けするための 政略カップル」に見えてしょうがないんだけど・・・。どうせならこの映画もベン・アフレックとやりゃあオモシロかったのに。そしたら、自分で自分を風刺する怪作になったの に。ハリウッド製ロマンス映画としては超・普通と思ったこの作品、監督が名作「スモーク」の人だというのもまあまあショック。そういや、脇役・ボブ・ホス キンスのその後が描かれてなかったけど大丈夫かな。ちゃんと年金もらえてればいいんだけど。

04年1月5日
NARC−ナーク(ビデオ) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:麻薬取締刑事の潜入捜査にまつ わる犯罪ドラマ。この脚本&監督した人、トム・クルーズ次回主演作(「MI3」!)の監督に抜擢されるほどの有望株。前評判を確かめるべ!中盤までは「ま あまあ普通かなあ」と思ったけど、後半になると相当ドラマチックに盛りあがる。犯罪ものだからって、銃撃戦とかハデなビジュアルで盛りあがるというわけ じゃなく、少ない登場人物を生かしきって心理的に盛りあがるところが良いね。クライマックスはもう、プチ「レザボア・ドックス」だよ。鬼警部役レイ・リオッタなんて、一人でレザボア3人前ナリ。レザボアはオタク視点の変化球映画だったけど、コッチは、どっちかっ つーと正統派・直球勝負な感じの職人系か。人間関係をホントよく絡ませてる。絡みが効いてるよ。ラーメンに例えると「麺とスープがよく絡んでる」タイプだ よ。ドラマの要素に「所帯持ち男と、所帯無し中年男の哀愁」が存分に含まれてるのが、まさにトム・クルーズ世代にジャスト・ミート!トムはコレ見て「嫁が 理解してくれない気持ち、わかる、わかるよ・・・。嫁が去ったさみしさもわかる、わかるんだよ・・・」と、うなずいたのかなあ。トムが共感したと思われる 主人公はなんとジェイソン・パトリックだ。あの伝説の問題作「スピード2」でサンドラ・ブロックの足を引っぱって、その後ホされた男かい。永遠のスター・ トム様が、こんなハゲで奥目のお兄やんの気持ちがわかるなんて、そんなトムになんだか親近感だ。ジェイソン・パトリックよ、やっと役に恵まれてよかった な。「生きてりゃあ良いこともある。とりあえず生きて!」・・・、そんな励ましの言葉をいただいた気分だよ、2004年の正月に。

03年12月23日
コーリング(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:ケビン・コスナー主演のラブ・ ファンタジー。いきなりケビンの妻が死んで、彼女が化けて出てきそうな勢いで押しまくる逆・「ゴースト」的な映画だった。あるいは、爽やかな「リング」と でも言うべきか。しかしケビンの嫁、無類のトンボ好きなうえ、体にはトンボ柄のアザまであるという不気味な嫁・・・。「私はトンボの生まれ変わり」とまで 豪語する昆虫マニアな彼女なのに、何の疑問も持たず一途に愛し尽くすケビンをちょっぴり尊敬。ま、ちょっとは「その女、ちょっと変わってる」と教えてあげ たかったけど。久々にケビン主演映画を見たけど、今回のはいつもに増してヤッツケ仕事のご様子。しかし「ケビンVS子役」「ケビンVS虫」「ケビンVS 鳥」という構図の些細な見所はある。他に「ケビンVSキャシー・ベイツ」というレアなカードもあったけど、両者ともヤル気ナシな演技で終了。あ〜あ、2人 で相撲でもとってくれりゃあね。まるで同窓会気分のお二人でございました。今さらケビン映画に何か期待するほうがおかしいか。霊能小僧に「頭の後ろにハゲがあるでしょ?」と言われた時のドキッとする演技だけは迫真 だったけどね、ケビン。それより、やっぱ、 若干オカルトテイストがあるから、大きな音でビクッとさせられたりするのは良いサービス。しかし、愛妻が霊となって、生きてる夫に何かメッセージを伝えた いなら、おどかしたり怖がらせたりすることないと思うんだけど。愛しているならソッと優しく伝えてあげればいいのになあ。夫が寝てるのに文鎮を床に落とし て叩き起こすだなんて、完全にいやがらせの部類である。文鎮を落とすなら、夫が起きている時に実行してあげたほうが親切というものだが・・・。「愛と憎し みは紙一重」、そんな言葉を思いうかべてしまったところは、中年夫婦の心の奥を適切に表現していると言えるのかもしれない。

03年12月21日
ブルース・オールマイティー 満足度★★☆
ひとりごと:ジム・キャリーが神様になって しまうコメディ。そりゃあ、たしかにジムが神様になったらオモシロおかしいでしょう。「ああ、ジム・キャリー様、どうか再就職できますように!」なんてお 願いしようものならヤバい会社に就職させられそうだし。北極支店とか。そう考えるとコワ・オモロイけど。当然、神様になったら自分の欲望を満たすことがで きるし、イジワルもやりたい放題だしね。そのへんのドリフ的ギャグ部分は楽しかった。あ、ドリフは神様じゃなくて雷様だっけ。とくに笑ったのは「オレのケ ツから猿でも出そうってぇのかい?」とクダを巻く不良の尻からホントに猿が飛び出して(生まれて?)きたところ。ジムの芸達者なのは今までの作品で十分 知ってるし、それ以上のものを期待しても何も出てきやしなかったけど、ジムのお約束ギャグが好きなら楽しめるだろう。ファンにはたまらない、ってやつだ。 でもな〜、なんたって、ここんとこジム・キャリーは「ヒューマン・コメディ」に目覚めちゃってるから、いらぬお説教が始まるのがややウザい。今回は「人の 気持ちを考えましょう。自己中心は良くありません」的・メッセージをフィーチャー。まあ、これは良しとしよう。ま、子供への教育フィルムとしてなら上出来 だ。その後「献血しましょう」なんて言いだすのはなんだか余計なお世話。これで、スタッフ全員が献血してなかったらちょっと偽善的な映画な感じ。もちろん 製作陣の皆さん、献血なさってらっしゃるんでしょうね?しかし、スタッフ全員が献血している映像orテロップを流されても押し付けがましくてウザウザか。それにしてもジム、老けたね〜。オチャラけてるけど、冷静に顔だけ見るとザ・団塊世代だ よ。クリント・イーストウッドに片足つっこ んでる感じ。これだけ老けてればシリアス演技も可能か?見てみたいもんだよ、シリアスなジム・キャリーも。それによく見ると背も高いし顔も整っててイイ男 だよ。ま、黙ってればの話だけどね。

03年12月16日
ドリームキャッチャー(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:スティーブン・キング原作のサ スペンス・ホラー。なんかこの映画、とらえどころがなくて、ポスターやビデオパッケージも地味だからイマイチ手が伸びなかったんだけど、見てみたら意外に 楽しめる内容だった。最初のほうはコーエン兄弟の「ファーゴ」を思わせる名画臭。セリフ回しも悪くない。「まさか秀作?!」と期待してみたものの、中盤に さしかかると「Xファイル」みたいなB級SFになって笑った。ギャフンである。イイ意味で笑えるよ。見終わった印象は「Xファイル」を4話分連続観賞した みたいな妙な充実感…(長いのよコレ)。見たあとだと、いかにもスティーブン・キングな話だと納得。主要キャラに有名アクターがいないから、一体誰が主役 なのか、誰が途中で死んじゃうのか分からないのが良いね。よく見る顔だと思ったのは「ディープ・ブルー」などに出ていた金髪男だけど、これがいつまでたっ ても名前が覚えられず。フシギどすな。あと「バニラ・スカイ」で トム・クルーズの友達役だった男も出てた。この男についても、いつまでたっても「バニラ・スカイでトムの友達」としか表現できず。でもこの説明でたいてい 誰にでも理解してもらえるから問題なし。もう永遠に「バニラ・スカイでのトムの友達」でいてくれたまえ。で、その「バニラ・スカイでのトムの友達」が、“強暴な未確認生物を便器に閉じ込めてフタ に座る”というシーン。動けない状況のくせに、なぜかそこから手が届きそうもない場所に落ちているツマヨウジ1本を拾いに行ってしまうのが解せない。「ア ンタ、この忙しいときに何故にツマヨウジが必要なのか!?ツマヨウジ一本と自分の命、どっちが大切なのか」とヒジョ〜にイライラした。それとも、ツマヨウ ジがどうしても必要な設定だったのをボクちゃんが見落としたのかな。全体的に楽しい仕上がりだったからまあいいです。この映画についてスティーブン・キン グは「私の原作で唯一成功したサスペンスホラー映画」とコメントしてたけど、そりゃあまあたしかにそうかもしれないけど、アンタ、他の原作映画の立場 は?!「それを言っちゃあオシマイよ」的・意見を宣伝文句にしてしまうキングの実力と態度のデカさも、業界人から見ればちょっとしたサスペンスホラーに違 いない。

03年12月14日
ラスト・サムライ 満足度★★★
ひとりごと:1800年代に来日したアメリ カ人・トム・クルーズ(!)の見聞録。ま、いくらアメリカで日本ブームとはいえ、日本の姿を正確に描いた作品なんて皆無なわけで、「どうせ今回もヘンテコ な日本なんでしょ?ねえトム、どうせそうなんでしょ?」という“上から目線”で劇場に突入。まあ今回も富士山の位置がヘン、…とか多少の不具合もございま しょう。しかし許せる範囲内。全体的に見ると、今回の作品は今までのハリウッド製・陳腐なジャパン表現とは「月とスッポン」。時代背景から小物にいたるま でホントによく調べてあって感心したよ。エキストラとか皆ブサイクで、テレビ時代劇で見る整ったカツラ姿の役者よりかずっとリアル。それに合戦シーンなん かは、やっぱハリウッドのほうが迫力映像で盛り上げるしね。サムライ天下の終わりあたり、西洋文化が台頭してきてるという時代設定もトムを置くには最適。 外人と侍のビジュアルが同一画面に収まるのは後にも先にもこの時代だけだもんね。サムライの描き方はなんかインディアンと海賊を足したような扱いだったけ ど、渡来した外人から見たらそう感じるのかも、と妙に納得。あげくの果てに「西洋文化を取り入れても、日本の心は忘れてはならぬ!」なんて言われちゃって思わず「すいません」だ。何だよ外人の くせに。「外人が日本を描く」ところや、 「日本一の斬られ役」のおじいちゃんによる現役最後の見せ場など、裏事情を意識して見てしまうので、純粋に鑑賞ができないのが玉に傷か。話はハリウッドに よくある「浪花節アクション」だけど、着物を着たトムは新鮮すぎる!トムは新作ごとに常に新鮮な男なのだ。しかしトムは何着せても似合うね〜。袴姿はもち ろん、鎧兜までも着こなしててオドロキだ。やっぱ適度に背が低いのが功を奏したね。ブラッド・ピットじゃあ、こんなにしっくり馴染まないよ。日本語のセリ フ発音もまあ合格。さすが真田広之のチェックが入っただけのことはある。「ウインドトーカーズ」のニコラス・ケイジ迷セリフ「ホリョダッ!(捕虜だ)」と は雲泥の差だ。そういや真田はさほど大きい役でもなかったな。ちょっとした若造だった。しかしJAC上がりにはちょうどよかろう。小雪は「トムの相手をし た最初で最後の日本女優」という称号を手に入れて超ラッキーといえる。しかしなぜか彼女が画面にいると安く感じちゃうんだよね。小雪よ御苦労であった。 「ウィスパー・座るときガードスリム」のCMに戻るがよい。渡辺謙の役は硬軟あるオイシイ役。この映画には力士とか芸者とか外人目線のヘンな日本人は現れ ないけど、山奥に住んでいながら、終始ペラッペラな流暢英語で通す渡辺謙は相当奇妙なサムライであったな、と、後になって気付くのだった。

03年12月10日
ファインディング・ニモ 満足度★★★☆
ひとりごと:海中CGアニメ。今までのピク サー製CGストーリーの中では最もCGの良さを生かしてるような気がする。虫やモンスターなら着ぐるみでもどうにかなるけど、泳ぐ魚の無重力感の表現は やっぱCGのほうが効果的。ユラユラしてる海藻も本物ソックリの動きで感心だ。海底のビジュアルにはクリエイターの熱心さがうかがえる。見る前は「ケッ、 どの魚も人面魚みたいなツラしやがって!」と、現実的じゃないと思っていたが、いざ魚たちが英語をしゃべり、ついには英語を読んで理解してしまった瞬間、 理屈を考えるのを放棄。ここんとこで「なんだよ魚!自分でさえ英語でヒーヒー言ってるのに、たかが小魚のくせに英語を理解できるだと!?なめんな!!」 と、思っちゃうとノレないだろう。または「テメ〜、たかが小魚の くせにラブシーンかよ!どうせやるなら交尾までしやがれ!それが自然の営みってもんだろ!!」なんて思っちゃってもダメ。はたまた「バグズライフのキャラ は魚にとってエサじゃねえのかよ。魚がバグズを食らうシーンを見せてみやがれ!世の中、弱肉強食なんだよ!!」なんて考えは、もってのほかな世界なの だっ!話も退屈させないし、やっぱ海の生き 物は種類豊富でデザインも魅力的だからネタが尽きることがない。海が舞台というだけで「勝ち」な感じだけど、物語が親子のドラマだというのが卑怯きわまり ないね。子持ちの親に訴えるものがあって「商売が分かってきやがったなピクサー!」と小憎らしい。子供魚が死にかけてグッタリしてる姿に取り乱す親魚、な んてシーンを見せられちゃあ、客席のご父兄の涙腺は緩まざるをえないのだ。私ですか?号泣しましたがいけませんか!!CGで涙を流す自分が許せな い・・・。今夜はヤケ酒、もちろんツマミは刺身と焼き魚で!

03年12月9日
ブロンド・ライフ(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:アンジェリーナ・ジョリーが ニュース番組のリポーター役。こりゃまたジョリー姉さん、ブロンドヘアが随分なボリュームだね。雨の日の水分を含みすぎた髪型のよう。水分コントロールが 出来てないように見えますが、これはきっと計算ですよね。キャラにゴージャス感を出すために、あえてボリューミィーにこさえてるのだな。そんなヘアスタイ ルはジョリーに似合ってるような、もしくは似合ってないような微妙なクオリティ。なんか彼女の肌色に合ってない気もするし(なんかこんなこと言ってると ピーコにでもなった気分)。さてはジョリー、女らしい扮装は似合 わないのではないだろうか。今回も見ようによっては「女装の男」のようだし・・・(姉役はカル−セル麻紀にソックリだったので、2人の言い争いシーンは昭和の二丁目気 分)。ジョリーが豹柄スーツやらピンクのスーツ(しかも光る素材!)などを着ると、「ああ、お高くとまった感じのキャラを作りたいんだな」と解釈完了。そ んなこんなで、なんか表面上はリーズ・ウィザースプーンの映画みたいだなあ。もっと軽快な映画かと思っていたら案外シリアスに展開。「人生の意味を考えて ごらんなさい」というプチ説教がテーマ。楽しいだけの映画に姉さんが出るわけなかったのだ。なんかダマされた気分。ジョリーの役とカメラマン役(エドワー ド・バーンズ)は犬猿の仲だったのに、中盤にさしかかると別人のようにイチャつきだしてオドロキ。そんなことありえるの?!さらには、会話の途中で「ドー ナツの定義は?」など、イチイチ定義ゲームを繰り広げるカップルにまで熟成し。そんなことして楽しい人もいるんだね〜。ボクちゃんみたいな子供には分から ないことだらけの映画でございました。

03年12月2日
あずみ(ビデオ) 満足度★★★☆
ひとりごと:美少女刺客が活躍するチャンバ ラ時代劇。まずは友達から斬り殺し、その後もどんどん仲間を失っていくという、話だけだとなかなかヘビー。しかしヒロインは涙ひとつこぼさいところが良 い。情け容赦なく、それでいて娯楽活劇に徹しているところが良いね。2時間以上の長丁場をここまで活動的にテンションをキープさせるてるのはたいしたもん よ。タランティーノも好きじゃないかなあ、コレ(ああ、また彼の名!)。上戸彩ちゃんはマンガ原作の実写版にうってつけ。少々イメージに合わなくてもなん か許せてしまうんだよね。好感度なのだろうか。オダギリジョーがあやしげキャラで突然登場。長髪&白装束で手にはバラとは、おまえは京本政樹か、と、ふと 思う。しかし京本政樹ほどは痛くない。むしろよく着こなしてて感心だ。アゴ・ホクロがキャラ表現のイイ演出になってるよ。いつもはジャマだジャマだと思っていたオダギリのアゴ・ホクロが初めて役に立ったじゃん!原田芳雄もナイスな頑固ジジイ役。刀を振り回してる姿は三船敏郎をほ うふつだ。彼が若手キャストだらけのこの映画をピリッと締めてるよ。それにしても、時代劇にもかかわらず若手はみな平気で茶髪。「座頭市」は金髪だった し、ニューウェーブ時代劇は髪色から自由なんだね。小橋賢児はそんな茶髪を脳天で噴水状態に結んでて、パッと見はアホ丸出し。そういや彼、芸歴ずいぶん長 いけど年齢不詳だなあ。若手群になじんでごまかされるところだったよ。「ロード・オブ・ザ・リング」におけるイライジャ・ウッドの日本版「ジャパニーズ・ とっちゃん坊や」を発掘してしまったかも。こんなところで。

03年12月1日
アンダーワールド 満足度★★★
ひとりごと:吸血鬼一族と狼男一族の対立と ラブを描く。吸血鬼と狼男・・・これだけ聞くとまるで「怪物く ん」みたいだけど、全然ちがいます。なんと 「パール・ハーバー」で地に落ちた女・ケイト・ベッキンセールがパッツンパッツンの黒衣装でバリバリにガン・アクションしてるという、彼女の「生き残り対 策映画」なのだった!一緒に地に落ちたはずのベン・アフレックは天性の商売能力でセレブの座をキープしてるんだからそのアセりもうなずける。つっても所詮 「デアデビル」止まりだが(今、まちがえて「バイアグラ」と打ちそうになった。ま、どっちでもいいですよねっ!)。しかしながら、意外と幼児体形&ロリ顔 だったベッキンセールには乙女系バンパイアがお似合いだった。毛穴をおっぴろげて、頭からガラスに飛び込んだりしてアクション満載なベッキンセールに、 「そこの美人女優。アンタ何やってるの。スゴイことやってるじゃん。必死じゃん!」と、小笑い。だって頭からガラスに飛び込んでんだよ、頭から!独自のマ ニアが付きそうな予感。世界観は「クロウ」とかを思わせるアメコミ・ダークなタイプで、いつ河村隆一が登場してもおかしくない状態。が、真っ先に出てきた キャラは、銀ラメ・シャツに身を包んだ”嶽本野ばら”みたいな男だった。その銀ラメに「UFOを歌うピンクレディーみたいだなあ」と、やや現実に戻され る。なんか一見、ビジュアル重視な映画に見えるけど、そんなものは後回し。ハードロマン系・少女まんがなキャラクター相関図を追っていくうちに、いつのま にかストーリが展開してなんか楽しい。みんな絵にしやすい凝ったデザインの顔をしていたよ。強暴なはずの狼男たちはマングースみたいなテキトーな顔だった けどさ。

03年11月27日
ハンテッド(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:トミー・リー・ジョーンズとベ ニチオ・デル・トロ共演の娯楽アクション。話は、ただトミー・リーが殺人鬼ベニチオを追いかけるというシンプルさ。銃撃戦など、ド派手なシーンはないけ ど、太いナイフによってくだける骨、切り刻まれる肉の感触はなかなか痛くて硬派な出来映え。ダルい導入部分だったけど、いざトミー・リーとベニチオが同一 画面でカラみだすと素晴らしいハーモニーが奏でられる。いや〜上手い役者は違うよね〜。トム・ベレンジャーとクリストファー・ランバートあたりのB級キャ スティングで劇場未公開になりそうな映画だけど、妥協ない配役でセーフだよ。あいかわらず翁トミー・リーは追跡者を演じてるけど、今回は悪党ベニチオとの 激しい決闘シーンが幾度もあって微妙にヒヤヒヤ。しかしご心配なく。さすが元・体育会系。動きも素早くて強かったよ。泥に残ったわずかな足跡や、樹木のか すり傷などを頼りに敵を追い詰めるという大自然を生かしたシチュ エーション。例えるなら、C.W.ニコルとムツゴロウさんがサバイバルナイフで格闘しているようなものなのかな。武器がないときは、鉄くず拾って焚き火で熱し、叩いて叩いて叩いたあげくオ リジナル・ナイフを完成させちゃうんだから相当のナチュラリストだ。あるいは、ちょっとした鉄くずアーティストか。街で逃走するベニチオは、なにげない仕 草で人ゴミに紛れて、まるでテレビ画面は「ウォーリーを探せ」状態だ。「トミー・リー!後ろ後ろ!」と思わず声を出して翁を応援。誰かを追っかけるト ミー・リーはだいたい「8時だよ全員集合の志村」扱いしてしまえることを発見するのだった。顔はベニチオのほうが志村系なのにもかかわらず。

03年11月25日
過去のない男(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:フィンランド製、記憶喪失に なってしまった男の再生物語。服も過去も無くしても人生やり直せるんだ!・・・と思わせてくれる静か〜で美しい映画だね。「1から出直す」なんてよく言う けど、知らない土地で知らない人に出会って0から1になるときのささやかな優しさがなんか「人生って悪いもんじゃないよね!そうだよね!」と感じさせてく れて勇気づけられる。この映画で気に入ったところは、そういう説教くさい題材をサラリとまとめているところ。サラリとしていながら、登場するジジ・ババか らは十分なダシが出まくってるところも。主役のオジさんは50代と思われる高齢者なのに、どん底の生活から始めるんだからたいしたもんよ。金はないけど、 部屋(っつてもコンテナ内)に拾った冷蔵庫や赤いソファー、ジュークボックスなんかを並べるとなんだかそれなりにコジャレたフンイキになるのは彼のコー ディネイト・センスの賜物か。なんか「ちょっとだけ住んでもいいかな?」と思わせる。「激・貧乏でもここまで出来るインテリア・コーディネート」という記 事が書けそうなほどだ。年とって家電を拾うハメになっても、真っ先にジュークボックスを拾うオジさんになりたいもんだね。このオジさん、記憶は無くしてるものの、ちゃっかりその辺の手直なババアをカノジョにして しまう手腕すらも鮮やかだ。プア−・カップ ルだけにデートは「きのこ狩り」というのも微笑ましい。砂ホコリとすきま風を感じる住みかと、悲観的にならずに生きて行く姿が戦後の日本を思わせてノスタ ルジー。「ザ・貧乏美学」とも言うべきか。戦後の日本といえば、この映画でも歌謡曲が人を励ます重要な役割を果たしているよ。驚いたのは劇中、クレイジー ケンバンドのムード歌謡が日本語で流れ出したこと。劇場予告編でも流れてたけど、宣伝用じゃなかったんだ。しかしながら映像に違和感なし。不景気庶民の応 援歌というジャンルに国境はないのだな。

03年11月19日
リベリオン 反逆者(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:クリスチャン・ベール主演の近 未来SF。黒髪はオールバック、黒いコートをはためかして格闘する色白・ベールの姿は「マトリックス」のキアヌをほうふつだ。いや、ほうふつというよりク リソツだ、顔も演技も。あきらかに、恥ずかすぃ〜いほど「マトリックス」っぽい。マシンガン撮影シーンに対抗して編み出された今回の目玉は、格闘技と銃さ ばきをミックスさせた「ガン=カタ」と呼ばれる独自アクション。これがまた、カッコいいのと滑稽の中間くらいで珍味ナリ。しかし興味は引く素材。いいん じゃないの?脚本もなかなかいいんじゃないの〜?センスは全くないけどマジメな造りになんだか好感。ベールの息子役の展開がおもしろかった。ベールは「感 情をなくした冷血漢」の役だけど、そういうサイボーグみたいな性格がよく似合う。無表情なシーンは上手いと思うし。2丁拳銃で大量の敵と戦う姿はやはりV シネの竹内力っぽい味わい。しかしベールの次回作は「バットマン」だからB級映画で彼の姿を見るのはこれが最後かも。いや、あるいは「バットマン」のほう がVシネに引き寄せられたというべきか。どっちにしろベールにし てみれば「バットマン」への踏み台映画。これが、出世への階段を上りきる直前のベールの姿なんだね。いい練習になっただろ?ちょっとしたヒロイン役はなんとエミリー・ワトソンかい。なにげに豪 華な配役だね。SFに出るエミリーは初めてだからなんだか新鮮。無機質な世界観の中でエモーショナルな性格の役だからピッタリな感じ。思ったほど激しい演 技はしなかったけど。感情のないはずのベールが好きになってしまう女の役だが、こりゃまたずいぶん年上にグラッときたじゃないか。ベールが感情をあらわに するきっかけは「子犬がカワイすぎて殺せなかった」というキューティー・エピソードだったっけ。さてはエミリーを女としてではなく、テディベアとして愛し てしまったのではないかと推測。しかし、ベールもここにきてついにオスカー(候補)女優を相手にするようになったか・・・。ショーン・ビーンは出てきたと 思ったら早々に御退場。ベールの出世物語の背後でビーンの”散り役”伝説も続いて行くのだった。

03年11月18日
夜になるまえに(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:迫害を受け続けたキューバ人・ 作家の人生を描く。ジョニー・デップやショーン・ペンがチョイ役で出演していると聞いたので見てみることにした。重要な役どころに、プチ旬・オリビエ・マ ルティネスまで出ていてゲストキャラ陣は豊作。予備知識もなく見始めたら、内容が完全ホモ映画で驚いた。ホモ作家のたくましくもはかない生涯が淡々とつづ られているのだった。なんと監督はペイント・アーティストのジュリアン・シュナーベルかい。「画家は映画なんか撮らずにキャンバスに向かってろ!」と思い つつも、くやしいかな悪い出来ではなくて閉口・・・。っつーか、画家なんて自分だけの世界に閉じこもりそうなイメージがあるけど、この映画は観客に何か伝 えようとしてる感じが良い。プロの監督っつー感じだ(フン!ナマイキな!)。前作「バスキア」を見たときもそう思ったっけ。両作とも短命な実在アーティス トを題材にしてるし、そういうジャンルのワビサビ&輝きが芸術家である監督自身に吸収されやすいのかな。キューバの政治は「ちょっとでも異端なものは排除 する」という独裁的なものなため、「ゲイ」&「作家」である主人公は絶好の標的。イロイロとヘリクツな理由をつけられては逮捕されてたよ。燃えるような深 紅の海パン姿のまま留置場へ入れらてしまったのはお気の毒(その他も海パン・シーンがヤケに多い。何かあればみな海パンだ)。その屈辱的なスタイルのまま 脱走までして失礼ながらやや笑う。それにしてもこの主人公、顔はトドのようにデカいくせによくおモテになる・・・ホントに実話なんだろうね?何度目かの投 獄先でジョニー・デップ登場。なんと「尻の穴の奥に様々なものを隠し運ぶことができる女装囚人」という、彼にしてみればオイシイ役どころ。「パイレーツ・ オブ・カリビアン」の原型ともいうべきカジュアルな役づくりに満足ナリ。主人公が書いた原稿を肛門から摘出するも、原稿にはひとかけらのウンコもこびりついてなかったよ。さすがは”スタア” ジョニー・デップ様である。腹の調子の良い ときの運搬なら問題なさそうだが(たぶん)、たまたま腹下しの時ならば大変なことになっていただろうな。運ぶどころか逆に浣腸効果であろう。汚れて当然の 荷物をキレイなまま届けるプロの運び屋・・・。この役を「汚れ役」と呼ぶべきかどうか決めかねているところだ。

03年11月12日
マトリックス・レボリューションズ 満足度 ★★★
ひとりごと:仮想現実が舞台のSF完結編。 見終わったあと拍手をする客や、見ている途中なんと泣いているご婦人客(!)までいてオドロキ。個人的にやっぱ「マトリックス」の好きなところって、「電 話回線を使って現実と非現実を行ったり来たりするところ」と「仮想現実の中、黒いサングラス&スーツ姿でカンフーするところ」だったんだけど、今回はそう いう場面がほとんどなかったから「マトリックス」らしさを感じられずじまい。ま、今回は「地下都市での、人とロボットの戦争」がメイン・エピソードだった から仕方ないといえばそうだけど〜。地下都市って特にビジュアル的にもパッとしなかったから、「クール」か「クールじゃない」かで言えば、「クールじゃな い」結果になってる気がするよ。暗くした「スター・ウォーズ」みたい。ボロ着のトリニティなんて見たくないっつーの。もっとカッコつけてほしかったね。ス タイリッシュさと爽快感がないのが前作までと違うところ。客を裏切る展開にはなってるけど、悪い方向に裏切ってる気がする。「そんなものは見たくない」と 思っちゃうんだよね。昔「エヴァンゲリオン」の映画を見たあとの「結末は知りたかったが良い気分ではない」という印象になんか似てた。そういや「風の谷の ナウシカ」をほうふつの場面もあったし、ひょっとして日本製アニメふうなのかな。ひょっとしたら映画意外のメディア(小説・アニメ等)で表現したらオモシ ロいかも。宝塚歌劇化するといいんじゃない?男装のネオが「愛〜 それは〜・・・」と歌い出す、みたいな。完 結なんて無理な世界だと思ってたから、「ネオの章」だけでもよく強引にまとめたと思うよ。映画で良かったところは、三船船長の活躍くらいかな。しかしあの 役は本来モーフィアスがやったほうが盛りあがる。モーフィアスは信じられないくらい活躍しなかった。前回のトレーラー上の対戦が最後の舞台だったのか。 モーフィアスとトリニティは画面の真ん中にいるより、誰かのワキで映ってるほうがバランスがイイね。なんか「エラくヤバい人たちを連れている」感じがして 良い。地下都市にミシェル・ロドリゲスの姿を探したが見当たらず。あの場所にうってつけの素材なのに口惜しい。彼女を主役に迎えた「マトリックス外伝・ザ イオン姫」の製作を検討していただきたい。

03年11月11日
レザボア・ドッグス(DVD)(むかし見て 以来2回目) 満足度★★★★
ひとりごと:タランティーノ監督デビュー 作。もう11年前(!!)の映画なのか〜。初めてビデオ発売された頃に見たけど、そのときは冒頭の「ライク・ア・バージン」についての無駄話シーンに「何 コレ。つまんなそ〜」と感じたのを思い出した。わずか数分後「これは傑作かも」と考えを改めることになるのは言うまでもない(逆に無駄話という「自由」を 教えられたのだ)。そのライク・ア・バージン論を繰り広げるミスター・ブラウン(タランティーノ)は、知識をひけらかすくりぃむしちゅー上田を思わせる鼻 高々ぶりがステキだ。なんとパム・グリアについての無駄話まで語られているではないか!知らなかった。タランティーノ、肌がすごく若い。シャワーの水もは じきそうだ。そして顔が長くてスーツ着てると旧・ルパン三世みたい。ハーベイ・カイテルは昔からすでに十分年とってるから、今と全く変わりナイのがおかしい。いったいおいくつなのやら。 岸恵子なみの年齢不詳・周波数を出してるよ。マ イケル・マドセンはやせてるしサイコだしで衝撃的にカッコいい。なんちゅーニヒルな微笑みを繰り出せる奴なのか。自分の全盛期にこんなすばらしい代表作に 出会えてよかったね。この映画のオーディションを受けたというジョージ・クルーニーはマドセンがいたから落ちたんじゃないの?クルーニーには悪いけど、こ の頃のマドセンはクルーニーですらも足元に及ばないほどセクシー・ガイだね。これじゃあタランティーノもお気に入りになるはずである。あいかわらずラスト シーンでは心をわしづかみにされてしまった。泣いたよ!ハーベイは最後に彼を撃ったのかなあ。よくわからなかった。昔見たときは「撃った!」と思ったんだ けど。クールな映画、暴力的な映画、クレイジーな映画・・・は、いくつも巷に転がってるけど、それに「優しさ」をフィーチャーしてるのが珍しい。言われて みればたしかに演歌な世界。頭の中で鳥羽一郎の「兄弟船」が流れてきそうだったけど必死で振りはらったよ。

03年11月5日
パルプ・フィクション(DVD)(むかし見 て以来2回目) 満足度★★★★
ひとりごと:タランティーノ監督、9年前公 開の(!)バイオレンス劇。昔コレ見たのは試写会だった。あの頃は今ほどタラの知名度もなかったから、試写会もすんなり当たったのだ。ああ光陰矢のごと し。もの覚えの悪いボクちゃんだけど、この映画の内容は割と覚えてたなあ。ジョン・トラボルタが話す、マクドナルド・フランス店の「なんとかロワイヤ ル・・」のこととか(←覚えてないじゃないか!)。そんなトラボルタが出てきたあたりから、なんか酒が飲みたくなってウォッカ系飲料を持ち出してきた。酒 を飲みながら映画を見る、なんてことはほとんどないから珍しいこと。なんかそんな気分にさせてくれたのだ。ついでにポップコーンも食べてみた。なんとまあ アメリカンな鑑賞法か。まるでイメージはカウチポテトだ(←死語?)。やっぱタランティーノ映画、セリフ中心なんだけどちっとも平たんな印象を受けない ね。むしろ立体感を感じてしまう構成がステキだ。おまけに今回は「エピソード時間組み換え方式」なので、終わりに近付くにつれ映画の始まりに繋がっていく という快感が待っている。笑っちゃうほど凝りに凝ってるよ。「泣き」は少なめだけど、別の醍醐味があって良いね。個人的には「ブルース・ウィリスと親分が 捕まって、覆面男が目覚めるシーン」が、コワおもろくてお気に入り。おもしろさがファジーで(←死語アゲイン?)。そのシーンに絡んでくる警官は「クリー ン・シェーブン」の男だったのか。ナイス・キャスティング。ボク サー役・ブルースのガウンの色が黄色&黒の「キル・ビル」カラーであることに気付く。そして彼のクライマックスは、首元を血まみれにして日本刀で敵を切 る!・・・という「キル・ビル」テイストであったのだな。すっかり忘れていたよ。彼と「キル・ビル」のユマが兄妹という設定でありますように!そんな、血と暴力とドラッグにま みれた超・不良映画なんだけど、なぜか悪を感じない。なんつーか、子供が不良に憧れて空想でもしているような作風に見えるからかなあ。どこか純粋さを感じ ると言えばホメすぎか。9年前にはわからなかった「タラの若さ」を感じるなんて、なんだか年とった気分。あ〜あ、あの頃に戻って人生やり直したいねえ。 え?酔ってないよ。酔ってないっつってんの!

03年11月3日
月曜日に乾杯! 満足度★★
ひとりごと:工場で働くフランスのお父さん による小さな反乱を描く。さほど見たい映画でもなかったが付き合いで見てみることにした。こんな機会でもないと銀座の単館になんて行くこともないし〜。文 芸調の作風だけあって客の年齢層もやや高めで、本編が始まる前もみんなお行儀よく静か〜に待っている。いや〜さすが銀座だね。イメージはフォンドボーだ よ。そんなお客さまに合わせたかのようなこのお上品な映画。最近見た中では一番の「まったり感」。普通ぅ〜に働くお父さんの姿の長回しから始まって、住ん でる家や村の様子までじ〜っくりとカメラが追う!特に何が起こるわけでもなく・・・ただ時間がま〜ったりと過ぎてゆくだけなのだった・・・。休日の昼下が りに見るぶんにはのどかで良いかもしれないが、もし夜中に見たとしたら5分で爆睡モードに突入できるだろう。「睡眠改善ムービー」と言ってもよい。話はや がて、ルーチンワークにチトうんざりしたお父さんがベニスに家出してしまう、というプチ展開。絵が趣味のお父さん、ベニスの街を流れる水で水彩スケッチだ なんて気持ちよさそう。この映画の宣伝文句は「いやし系」だっ たっけ。たしかに登場人物は十分にいやしの地を満喫しているようだが・・・客のコチトラ全然いやされず。逆にイライラしていく一方なんですけど。「殺人事件とか起こんないの?!コレ」などと、余 計な展開を望んでしまうのだった(下世話な人間でメンゴ)。この調子で2時間も続けられ、登場人物だけはヤケにリフレッシュ、客のボクちゃんはストレスが たまったよ(きっとボクちゃんだけね)。ま、いま冷静に考えてみると、お父さんを中心とした家族、村、観光地などにおける人間関係はささやかに描かれてい た。家族という小さなコミュニティーから国をまたいだ知らない土地まで、生きるってことは何かしら人と人とが関わりあうもの、みたいな。お父さんは最終的 にお家に帰るから、「人間関係の核は家族」ということか。何か感じるものはあって良かったわい。さてと、連続殺人鬼の映画でも探して見るか。帰えるべ!

03年10月29日
ジャッキー・ブラウン(DVD)(むかし見 て以来2回目) 満足度★★★★☆
ひとりごと:6年前のタランティーノ作、不 良中年スチュワーデスが主人公の犯罪サスペンス。「キル・ビル」を見て以来、タランティーノがマイブーム・アゲイン。旧作はあまり見ないボクちゃんだが、 いてもたってもいられずレンタル屋へGO。「レザボア・ドッグス」と「パルプ・フィクション」はレンタル中だったけどコレはわずかに残ってた。どれも DVD化されてて感動。いや〜しかし「キル・ビル」の後だとこの映画、ずいぶんマトモに見えるね〜。それに原作があるとはいえ相当シブい出来ばえだ。タラ ンティーノはコレ撮った当時まだ30代前半のはずだけど、こんな大人な映画を撮ったなんてオドロキ。公開当時に劇場で見たはずだけど、話の中身はキレイ さっぱり忘れてて、自分の忘却能力にもオドロキ。オープニングとラストシーンくらいは覚えてたけど。最初に殺される男はなんとクリス・タッカーだった。出 てたのか。下積み映画が「ジャッキー・ブラウン」とは贅沢な奴。今の陽気なフンイキはなくてマジメな演技してた。70年代が香る音楽がもう最高。泣きの旋 律がたまりまへん。ヒロインのジャッキーは人生負け組のオバサン。そんな弱い者が大金を手にできる一か八かの賭けに出る心意気がカッコいい。しかも、犯罪 に手を染めるしかなかった人生のうすら寂しさや、愛する男を犯罪に巻き込みたくない人情味が結果的ににじみ出てるところが胸にグッとくる。心の中を、全く セリフで説明してないところが素晴らしいね。保釈金融業のオッサン、まったく目立たない風貌なのに超シブい。見た目は普通のオッサンだけど心に熱いものを 秘めてる感じがイイね。オッサンとヒロイン・ジャッキー・ブラウンの関係は、「火サス」に変換すると古谷一行&片平なぎさか。サミュエル・L・ジャクソンが長髪だったことも完全に忘却の彼方。後ろから見ると浅野温子 みたいだった。浅野温子かと思って前を見て、そいつがサミュエルだったら相当驚くだろうなあ。彼が電話を切られるシーン、切れた受話器に面と向かって「もしもし?!もしもし?!」とい う演技は、タランティーノ映画史上もっともベタと言ってよい。

03年10月26日
キル・ビルvol.1 満足度★★★★☆
ひとりごと:復讐の鬼と化した金髪美女が東 京で大暴れ。前半はアメリカのシーンなので「いつもの語り口、タランティーノ映画だなあ」と思っていたが、ヒロインが飛行機で沖縄に向かった時点からそれ はまた別の映画に様変わり。日本が舞台のシーンだけなんか別物だよ、別腹だね。そこだけ完全に趣味の領域。タランティーノがいかにアジア映画を愛している かがよくわかる彼のインナースペース。好きな映画のエッセンスを網羅してるんだろうね。ヒロインとヤクザの下っ端のチャンバラなんて、それがユマ・サーマ ンじゃなくて日本人ならまるで古めな日本映画みたいな間合いとフンイキ。いまどき日本人でもやらないようなコテコテ・セリフ回し&チープな血しぶきシャ ワーがなぜかダサ・カッコいい。グッとくるシーンでは梶芽衣子のド演歌が流れるなんてアンビリーバブル・・・。こんなハリウッド映画ありえない・・・。オ タク知識とセンスがミックスされてポップアート感覚になってる・・・。ある意味、村上隆と同じジャンルか。冒頭の「偉大なる巨匠・深作欣二に捧ぐ」のメッ セージや大量の日本人キャスト&スタッフ投入などは、日本人として素直にうれしいね。日本人としてタランティーノに愛される悦びを味わったよ。「タラよ、 ありがとう」と言いたいね。そして「日本もタラを愛するであろう」とも。ついでに「タラよ、ここまで日本風に作ったらもう気が済んだろ?」とも問いかけてみたい。いつもタラの映画ではラストシーンが気に入ってたのだが、今回はさ すがに前編ということでラストシーンは無いようなもの。できれば話が完結したものを見たかったけど、Vol.1だけでお腹いっぱいになっちゃったからまあ いいや。毎回、心をわしづかみにされてたタラ映画だったけど、今回はインパクトありすぎで記憶中枢をわしづかみにされた感じ。栗山千明が強くて楽しかっ た。刀職人・千葉真一は演技が固い(テンパってたのかね?ソニー)。こしらえた日本刀はよく切れても、演技の切れ味はいまひとつであった。ジュリー・ドレ フュスは意外に大役。主要キャスト全員に絡める可能性があるではないか。でも調べたら2には顔を出さないもよう(今のところ)。ま、この役、別に滝川クリ ステルが演っても同等の効果が得られただろうけど(なんか滝川クリステルという名前がすでにキル・ビル・テイストだ)。日本人監督じゃ絶対ドレフュスをこ んなふうには使わない(っつーか使えない。恐くて)!実はイジりがいのある元祖バイリンギャルだったのだな。

03年10月25日
スパイキッズ3ーD ゲームオーバー 満足 度★★★
ひとりごと:お子さまスパイがゲームの中で 大冒険。劇場にもお子ちゃまが集ったよ。外人ファミリーの姿もアチコチだ。見知らぬ外人ファミリー同士、客席について話したりして出会いの場になっている ではないか。こういう光景はディズニーランドとかのほうがよく似合うから、歌舞伎町の映画館で目撃すると新鮮だ。なんたって実はコレ「3Dメガネ」をかけ て見る「立体映画」だってんだから、そんなテーマパーク的・光景もうなづけるのだった。わざわざ千葉県(TDL)まで行かなくても、アトラクションのフン イキが楽しめるもんね。映画が始まる前まで客は3Dメガネをかけて写真を撮ったりしてる。一同の気分は最高潮のようだ。が、一旦映画が始まると、想像以上 の立体感覚を得られず一同の表情はみるみる落胆の色が濃くなって・・・。そりゃそうだ、2003年にもなろうという世の中で「左右が赤青セロファンの立体 メガネ」なんてゆー昭和な代物じゃあ効果も期待薄。しかし皆の者、贅沢言っちゃあいけません。いまどき劇場の中で3Dメガネ経験をさせてくれる映画なんて この映画くらい。ありがたく体験するのだ。「立体に見えへん?そ りゃあ映画のせいやない。己の目が悪いんや!もっと立体に見えるように客の己が努力せんかい!立体に見えるように己自身が持っていかんかい!」・・・と、 自虐的な気持ちを抱き続ける90分でございました。しかしながら、赤青セロファンを通して見る風景はなんだかノスタルジー。スクリーンには色があるのか無いのかわからな い世界が広がってる。夢の中の映像みたいで、それなりに世界観構築には役立っていたように思われる。なんか、懐かしさと子供心があるところは「ポケモン」 に通じるような。個人的には独創的デザインのバイクによるレースシーンがカッコよくてお気に入り。プログラマー役・スタローンはなんだか目立ってなかっ た。一瞬だけ登場するビル・パクストンのほうが「あっ!」と思ったよ。インパクト度数において立体メガネに1敗、ビル・パクストンに引き分けじゃあ「ロッ キー」の続編も撮りたくなるはずである。

03年10月19日
インファナル・アフェア 満足度★★★☆
ひとりごと:香港製、犯罪ドラマ。ずっと前 にジョニー・デップ&アル・パチーノ共演で「マフィアに潜入捜査する刑事」の映画があったけど、なんかそれに似てる。しかしコッチはさらに「警察にも香港 マフィアのスパイがいる」というから事情はさらに複雑だ。警察&マフィア、それぞれの世界に潜んでる男の人情が「ドォォォ〜ン!」とズッシリ描かれている のがイイね。ドラマに勢いがあるよ。それに、アクションは少ないのになぜかハラハラさせてくれたよ。「ああ〜バレる?バレる?!」とね。ジャンルを与えるなら「バレる?!系」か。その「バレる?」シーンが、警察&マフィアそれぞれにご用意されてるから「バレる?バレ る?!」の倍々ゲームだよ。ラストはかわいそすぎる気がするけど。適度に展開した後のまとまり感はある。主演のトニー・レオンとアンディ・ラウは共に40 代だってんだから驚きだ。若いよ2人とも。いや〜人間、年齢じゃないね、フェロモンだよ!勉強になったわい(←何の勉強?フェロモン論?略してフェロ 論?)。一見アンディのほうがモテそうだが、私の調査によると世間ではトニーのほうが人気者。風貌はユースケ・サンタマリアと大差ないから理解不能。なん とエンディングにはトニー&ラウによるデュエット曲まで流れてきたではないか!(←クレジットを未確認だけど、どうもそうらしい)「♪俺にかまわずお前は 幸せになれぇ〜」(たしかそんな感じ)的・演歌調な内容の曲でなんかもう満腹。40男から出たダシはどこまでも濃厚でございました。この映画をブラピ主演 でリメイクするそうだけど、この歌までも自分でカバーするほどの根性を見せてもらいたいものだ。

03年10月17日
ビロウ(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:「π(パイ)」で監督だった ダーレン・アロノフスキーが脚本を担当した「潜水艦内スリラー」。そのダーレン(とやら)、てっきりアート系・人材だと思っていたのだが、コレ見たらなん だか娯楽(しかもB級的)だったので、「ああ意外と金儲けも出来るのか」と思う。なんたって潜水艦内で事故が起こるのはもちろん(永遠のお約束)、そのう え幽霊まで出しちゃうんだから。なんか「ザ・リング」みたいだった。アメリカのゴーストなんてコワくない、はずなんだけど・・・コレは結構コワかった。知 らずに夜中に見ちゃって困ってしまったよ。ま、眠れなくなるほどじゃないけどね(コワさレベルは「呪怨」ほどではなかったってこと。ああ良かったわい)。 オバケが半透明でチラッと登場するところがお上手。ドキーッ!としてしまったよ。オバケは潜水艦の元・艦長なんだけど、もうちょっとキャラに個性があった ら「名物オバケ」になれたであろうに。そう、マスクをかぶるとか・・・(ジェイソンかい)・・・冗談です。「潜水艦に女性を乗せると不吉」・・・そんな風 潮を利用してヒロインを舞台に登場させ逆境に立たせるなんて、なんかシチュエーションの作り方が上手かも。それにしても、潜水艦って無事に帰国したことないよね(映画では)。たまには「のんびり潜水艦ツアー映 画」でも見てみたいもんだ(つまんなそー)。潜 水艦内や海中シーンなど、ヤケにディティールに凝ってると思ったら、監督は、チャーリー・シーンの「アライバル」や「ターミナル・ベロシティ」とかに絡ん だ人。どおりでコレも「オタク娯楽」な香り。この監督とダーレンはファミリー的お付き合いなのかな。もしそうなら、「チャーリー・シーンの扱いに困り果て てる座談会」で慰めてやったのがファミリーの出会いなのではないかと勝手に想像。ああチャーリーよ、いま何処。

03年10月15日
アダプテーション 満足度★★★☆
ひとりごと:なんと「マルコビッチの穴」の 脚本家が主人公(!)のシニカル・ドラマ。ルポ本「蘭に魅せられた男」(実在の書!)の原作者と脚本化にまつわる話だったりするし、もう映画の中が実在人 物と架空人物、実話と創作が入り乱れてメチャクチャっ!・・・っつーところが面白いところ。これってやっぱ「蘭に魅せられた男」が原作なのかなあ。もし原 作なら、映画化の際これほどまでにイジリたおされた原作もないだろう。よく著者がこの映画化にOKしたなあ、というほど原作者(演じてるのはメリル・スト リープ)は劇中スゴイ体験をさせられてる。もし自分が原作者なら少々キレるかも・・・。相当心が広いんだねこの原作者は。メリルは「色付き小さめサングラ ス」が似合うな。若く、そして美人に見える。「めぐりあう時間たち」でもかけていたから、さては分かってやってるね。もう手離せないアイテムなのかね?メ リル。(←よく考えてみたら「めぐりあう時間たち」もコレも役柄的には似てるから、ただの役作りですね)話は「マルコビッチの穴」の撮影シーンなども挿入 されてるから、そっちのほうもチェックしてないと楽しみは半減かも(めんどくさい)。しかしその分、評論家ウケはしそうな感じ。キャラ設定や行動の背景に 立派な理論がはり巡らされている気がして(いや説明できないけど)、一見ユニークな割に実はお堅い映画のような気がする。クライマックスはとても強引な展 開(同時に映画として理想的展開。プロすぎてなぜかやや覚める。フシギ〜)。蘭収集家・クリス・クーパーのラストはあれじゃなんか可哀想だなあ。ジョン・ マルコビッチやジョン・キューザックもチラっと姿を見せてトクした気分。キャスリーン・キーナーは比較的多く映ってる(ヒマなのか?)。キャメロン・ディ アスは現れず(何かしらの行政が働いたのか?)。役者はみんな芸達者ですばらしい。喫茶店のウエイトレスですら上手く感じてしまうところは良かった。ニコ ラス・ケイジの顔は見飽きたはずなのに、性格の違う双子役で登場すると上手さが分かる。メリルはエッチなシーンでも服着たまんまだし(シミーズみたいなや つ)、メリルのアイコラは裸体部分がキレイすぎてリアリティに欠 ける。かと言って「ホントに脱いでくれ」とは言いたくないのであった。

03年10月14日
CQ(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:1969年の映画制作現場が舞 台、新米監督が映画の中のヒロインに恋心。69年を再現した衣装やセットがステキだった!大量に挿入される劇中劇「美人スパイ、月面基地に潜入」(←そん な感じ。SFだというのが泣かせる。しかもフィルム傷まで表現するなんて!)も「バーバレラ」をほうふつのチープ&セクシーさで楽しかった。ポスターも ク〜ル(これ→http://i.imdb.com/Photos/Ss/0254199/Keyart.jpg)。早速、デスクトップ壁紙もダウンロー ド(これ)。なんか昔すごく聴いていたフリッパーズ・ギターや、まあソコソコ 好きだったピチカート・ファイヴの世界がアチキの頭の中を走馬灯のように駆け巡ったよ。フリッパーズ・ギターの「カメラ!カメラ!カメラ!」とバッチリな 相性。この映画、数年前の渋谷系音楽全盛期に公開されたら、そりゃあもう大ヒットだったろうよ。最近でも60年代をモチーフにした映画ってたまに作られる けど、どれも「昔っぽさ」に「今の感覚」をスパイス的に入れてる感じがするけど(「オースティン・パワーズ」とか)、コレは音楽もセリフ間合いも完全に昔 のまんま。よって一般的に受け入れられそうもなく・・・ハッキリ言ってさぁ〜、全然面白くないけどさぁ〜、久しぶりに「作ってくれてありがとう」と言いた くなったよ。憎めないよ、この映画。DVDを買って、ホームパーティーなどの際、軽く流しておきたいような。そう、映画というよりオシャレ・アイテムとして価値がある。劇中、ベテラン監督が主人公に「映画をヒットさせたいなら、観客の興 味を引き続ける話にすることだ」などなど売れるヒケツを教授するシーンがあったけど、この映画自体、商業主義に背いた個人的作風であるところがやや風刺。 そんな、トコトン映像にこだわった監督はコッポラの息子なのであった。娘・ソフィアは「ヴァージン・スーサイズ」で70年代を表現してたっけ。なんとも温 故知新な兄妹だね。ちなみにソフィアもちょっとだけ出演してる。主人公を演じるジェレミー・デイビスは他の映画じゃ軟弱に見えるのに、今回はタイトなワイ シャツにモミアゲ・スタイルでなんだかカッコいい。ただ、顔も芸風もDr.コトー(純)にそっくりなことに気がついて、そこんところが気になって気になっ てしょうがなかったけど。

03年10月8日
デアデビル(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ベン・アフレックがアメコミ ヒーローに。私は今まで何かあれば「デアデビルがどうした、こうした。ありゃダメだ」等とのたまってきたが、実は件の映画はまだ見てなかったわけで、そう いった点では「デアデビルよ、見もしないですまなかった」と謝るべきだろう。しかし観賞してしまった今からは思う存分デアデビルの悪口を言わせてもらう よ!・・・と思ったが、別につまんなくない映画だったよ。っつーか、イヤラシイくらい普通の映画だった。でも「ハルク」と比べるとコッチのほうが無難に楽 しい。多分「ハルク」のほうが苦労してるのに皮肉なもんだね。子供時代に盲目になってしまったデアデビル少年、杖一本でいじめっ子どもをこらしめる杖さば きはまさに座頭市。あんまり座頭市すぎて笑った。この「杖アクション」、子供がやるとビジュアル的におもしろいね。それにデアデビルは視力がないかわりに 聴力&感覚がズバ抜けてるので、周辺の壁やら車やら、透視してるかのように感じることができるあたりはハリウッドのCG技術にうってつけ。CGならではの 表現がされてて良いと思ったよ。なんでも透けて感じることはでき るのに、女のパンツは見えないとは、なんとも使えない超能力だね。そんな能力、意味ないんじゃないの?!きっと思春期のデアデビルもそう思ったにちがいない。そのへんの時代の悩めるエピソードを まとめて映画にしてほしいね。「ヤング・デアデビル・超能力Z」として。悪役・コリン・ファレルのキレた演技が楽しかった。スキンヘッド&額にはダーツの 的が彫ってあるなんて・・・見た目だけでも笑える。こんなアホみたいな役をノリノリで演れるんなら将来有望だ。ヒロインのジェニファー・ガーナーによるア クションのスピードが遅い!なんか最近の映画にはしばしばカンフーがフィーチャーされるから、高速アクションに目が慣れてしまったのかな。ま、彼女、手足 は遅いが、骨盤はしっかりしてるので子供はたくさん生めそうだ(←だから?)。ベン・アフレックがかぶってるマスク。正体を知られたくないのなら、彼の特 徴である「ケツアゴ付近」を真っ先に被うべきのような気がするが。仮に顔全体をマスクが被っていたとしても、フンイキはカッコ悪いままだろうけどさ。

03年10月7日
裸足の1500マイル(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:1930年代オーストラリア、 白人教育をするために原住民の子供が強制的に施設に預けられてしまう・・・という話。まだまだあるもんだね、知られざるヒドイ話が。こんな映画でも見なけ りゃ、そんな人でなしな政策が行われていたなんて知ることもなかった。知る由もなかったよ。ハッキリ言ってヤリ方は拉致監禁。施設の白人所長(なんとケネ ス・ブラナー。出ていたのか!)は「子供を原住民から引き離す権限がある」なんてイケシャアシャアと言ってたけど、そんな権限ナイナイ、アンタにない!そ う叫ばずにはいられなかったよ。やがて、捕まった子供の逃亡劇が始まり、幼児を含む小さな娘たちが1500マイル(北海道〜沖縄くらい)も歩いて逃げるん だけど、コレ実話だってんだから驚いた!相当の怒りと意地がないと無理だよコレ。荒野の果ての砂漠越え・・・、幼児の手をひく少女がトボトボとさまよい歩 くビジュアルにアンタ、感動しない者はいるのかい?!しかも実話だなんて・・・。こんな設定なら誰が撮っても感動作になるよ。別に感動したくなかったけど、しかたなく感動したよ。感動せざるをえない映画だね。クライ マックスでは心の中で「サライ」が流れていたよ。そんなちょっぴり卑怯な戦法のこの映画、監督はボクちゃんにとって「アウト・オブ・眼中」フィリップ・ノイスだ。この 人ってアレでしょ?「パトリオット・ゲーム」とか撮った人。どおりでなんだか映画のスタイル良いいし、泥くささなんて全くなくてキャッチ−な出来映え。ハ リウッド・タイプな作風のおかげで子供から大人まで受け入れられそう。ま、実話の割に、やや娯楽っぽく演出過剰なところもあったけどギリギリOK。この監 督作の中じゃあ最もマシな映画になった(っつーか、他がたいしたことない)。逃亡する少女3人はかわいくてピリッとしててイイ顔してる。ヘタウマ演技も味 になってる。母親&祖母役のババアたちの顔面も深いシワが刻まれていて、これまたすばらしい存在感だ。大陸的なおおらかさと、大阪のオバハン的なふてぶて しさを兼ね備えて・・・。母親が「娘が逃亡した」という知らせを聞き密かにニヤリとするシーン、そのBGMには「六甲おろし」をオススメしたいね。「アウ ト・オブ・眼中」フィリップ・ノイスに。

03年10月1日
ピノッキオ(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:ロベルト・ベニーニが童話「ピ ノキオ」に挑戦。子供の頃、アニメや絵本でしか見たことのない世界だったので、「実写だとこうなるのか〜」的・興味深さはある。ビジュアルデザインはたい したことないけど、走り回る丸太や「はつかねずみ軍団」、巨大ザメ(食われるのはクジラじゃないのか)などのCG合成の出来がすばらしい!ILMなんてメ じゃないくらい。イタリアのVFXもたいしたもんだね。そんな科学の進歩とはマ逆、昔ながらのコテコテ笑いでイタリアのリビングをドッカンドッカン言わせ てるベニーニの芸風が、日本の茶の間にはチト痛いか。ノリは「欽ちゃん劇団」だ(ちゃんと真屋順子の役(妖精さん)も存在。妖精さんの髪色は強引なブ ルー、いやパープルか。日本名を付けるとしたら藤間紫か)。始まって早々、「売れない人形作家」ゼペットじいさんによるやや寒「のりツッコミ」の洗礼を受 けてまもなく、じいさん制作・動くお人形ベニーニ様の御登場。素 朴な疑問。なぜもっとカワイイお人形を作らない?なぜオッサン?なぜハゲ?そんなセンスだから売れないんだよゼペット!!ま、爺さんの息子的人形なんだから、その設定年齢は約40代というの は普通といえば普通だが。サメの腹ん中で人が暮らせるメルヘンの世界において、なぜにそこだけスーパーリアル?!ベニーニの顔を書いてて思ったが、なんか サム・ロックウェルっぽいな、つくりが。劇中、美男子が登場するも、エラく可哀想な末路をたどり驚いた。「なまけものはヒドい目にあう」という教訓なのだ ろうけど、その本人が相当の美形なため「世の中、見た目じゃない。美男美女は地獄に落ちる」的・ヒガミ根性に見えなくもない。さもなくば、「世の中、見た 目じゃない。ユーモアである(←ベニーニみたいな)」とでも言いたいのかな。「お寒いユーモアは迷惑」と言いたいのなら納得なんだけど。

03年9月29日
S.W.A.T. 満足度★★★
ひとりごと:若手スワット・チームの結成と 成長を描く。なんか「ER」的・「職業もの」という感じ。なぜこんなにアッサリ風味?登場人物みんな内面キャラがないからかな。普通なら「ガッツがあるけ ど家庭では円満パパのLL・クール・J」とか「仕事は男まさり、でも時には涙が出ちゃう。女の子だもん。のミシェル・ロドリゲス」とか、性格が付いてるも んだけど、コレは「LLクールもロドリゲスも隊員の1人」みたいな平坦な扱いだ(個人的にはロドリゲスにもっと暴れてほしかったが。彼女は最近じゃ珍しい 使い勝手の良い「隙間女優」なので今後も活躍するであろうからまあ許す。そのうちきっとエイリアンと戦ったりするんだろうな)。主役のコリン・ファレル (フンイキは、ブラピ+ぜい肉+柴犬)ですら終始、無表情であった(テレビブロスではコリンのことを「捨て犬顔」とステキに表現。くやしい・・・)スワッ ト・チームを追われ、彼は、武器庫に飛ばされ地味な仕事をする毎日、という設定だけど、たかが6か月で復帰のチャンスかい。そんな短期間じゃ、ありがたみ がないね。アマちゃんだよ。せめて10年、いや20年くらいは下積みをしてほしかった(いいえ、ちっとも長過ぎません)。始めのほうではコリン、射的の名 手みたいな描き方だったのに、結局クライマックスではそんな特技もたいして役に立ってなかったな。それになんかもっとこう、友情や上司&部下の胸キュン・ エピソードはないんかい。ある意味「西部警察」を見習ってほしい ね(そしてある意味「西部警察」みたいになるべからず)。と、まあ、ドラマ的にたいしたことなかったけど、アクション部分は退屈しないで見ることができた。ま、どのアクショ ンも低刺激でテレビサイズだったけど。さすが「中学生(しかも中1)が見ても安心」がウタイ文句だけのことはある。というわけでコレ、テレビで急にスペ シャル・ドラマとして放送してくれたら評判良いだろうね。この調子のテレビドラマシリーズなら大ヒットだよ。そういやなんか、コリンにミシェル、そして LL・クール・Jが集うと、SWATというより「一流になりたくて必死なチーム」という感じだけど・・・。

03年9月25日
メラニーは行く!(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:リーズ・ウィザースプーンがブ ランド婚とジミ婚の選択に悩む。ウィザースプーンが激ヤセしてるように見えるが、これは「ファッションデザイナー」のための役づくりか?それとも実生活で は案外苦労してるということか?(実夫の稼ぎが足りず?)一流ファッションデザイナーには見えにくく、どっちかって言えば服飾系専門学校生という感じだ が?・・・と、彼女の見た目から疑問符の連続であった。ま、すんごく個人的な疑問符ではあるが。「キューティ・ブロンド」はバリバリのコメディだったけ ど、コレはジュリア・ロバーツふうソフト・ラブ・コメディという感じで意外にドラマチック(結末はフに落ちぬが。あれじゃあフラれた男がいくらなんでも可哀想。魔物だよメラニーは)。しかし、コレ、ホント一般ウケを狙って作られてる感じがするね。 アメリカ南北によるカルチャーギャップという最近のヒット要因をふまえているし、性悪女を最後にチトこらしめたり、なんたって2人の男のどっちを選ぶかラ ストの結婚式の最中までわからないとかイロイロ、出来すぎた商業映画に見えてしょうがなかったよ。この監督作「エバー・アフター」もそういや映画会社のエ ライ人が喜びそうな優等生な無難作だったっけ。なんか良い子ちゃんぶってて気に食わぬ。しかし退屈しないで観賞できたのも事実だし(フン、どうせ一般ピー プルさ!)。ここまで純粋な金儲け映画をキレイにまとめあげられるってことも、やっぱ一つの才能と言っていいのかなあ。才能だったとしても、イケ好かない 才能だけど。ま、キャラクター同士の1〜2回の会話で人間関係を表現できてる脚本はよく練られてると思ったし、ヒロインが帰省して昔を思い出す話にもかか わらず回想シーンが1個もないのもスゴイと思ったし、まあいいです。冒頭付近、ティファニー店舗を借り切って男がヒロインにプロポーズするシチュエーショ ン・・・。んなアホなと思いきや、アメリカ人はホントにそのくらい大げさにプロポーズするってんだから驚きだ。あ、いや、コレ、西田ひかるが言ってたんだ けどね。

03年9月18日
アレックス(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ギャスパー・ノエ監督のバイオ レンス劇。なんとスタッフロールの逆回しからスタートし、時間がさかのぼって進んでいくという「メメント」形式。ま、「メメント」ほど複雑じゃないから頭 は疲れなかったけど、そのかわり手持ちカメラがグルングルン動き回ってて目は疲れた(やがて気持ちも疲れることに・・・)。昔見た監督作「カルネ」の印象 は「フレンチ・スタイリッシュ・バイオレンス」だったけど、今回のは「勢いと即興性」がメインで、また別の引き出しな感じ。長回しだらけだから全編で合計 10カットくらい?地下鉄ホームから電車に乗り、数駅通過して降車まで話をしつづけたりするシーンは脚本があるんだかナイんだかわかんなくて興味深い。暴 力&レイプシーンも「そこまで必要か?」と疑問に思うほど強烈で長い!!「わかった、わかった、もういいからさギャスパー。カメラ止めて! enough!!」と心で叫び続けてたよ。ホントにこんな事件があったらそのくらいの時間を要してるってことなのかな。それとも「幸せな時も犯罪の時も時 間の流れだけは平等、とでも言いたかったのかな。どのカットにも衝撃映像があって、そこんとこだけしか記憶に残らなそうだけど、なにげにベースはラブス トーリーなのであった。ホントどうやって撮ったのさ暴力シーン。顔がつぶれていったけどホントに殺したの?!(さては殺したのだな!!←決定)もう教育に悪すぎて、誰にもオススメできやしない。フンイキはドキュメンタリーだし、撮影当時はモニカ・ベルッチ&ヴァ ンサン・カッセルは夫婦だったから、2人のイチャつき具合もなんかホンモノっぽくてヘンな気分。いやしかし、モニカもカッセルもよくこの仕事を引き受けた ね。モニカが「この映画は暴力とポエジー、地獄とエクスタシーなのよ!人生がそうであるようにねっ!!」とコメントしていて、まるで全てを理解したうえで このトンデモナイ役を演じているみたいでア然。そこまでプロであったか。トム・クルーズ&ニコール・キッドマンもこれくらいやってほしかったが、いくらな んでも許してくれまいな。両夫婦とも仕事ではすごく根性のある役者カップルなのに、結婚生活はアッサリ終了。夫婦生活を長続きさせるってことは大変なもの なのでゲすね。かしこ。

03年9月16日
クリスティーナの好きなコト(DVD) 満 足度★★☆
ひとりごと:キャメロン・ディアス主演のエ ロチック・ラブコメ。そもそも「笑えるエロ」とはキャメのオハコ、稼げるジャンルとされていたにもかかわらず、この映画に関しては誰も見なかったというイ ワク付きの作品・・・。この映画の不当たりのおかげで「実はキャメ人気薄」説がまことしやかに囁かれはじめ、それを聞いたキャメがプロモーションに必死に なり来日に至ったわけだから、日本に住むファンとしてはお礼を申し上げなきゃならないわけだが・・・。こんな映画に頭を下げろだとぅ?!想像以上にオゲレ ツであった!オゲレツなだけであった!メインの3人娘よ、何度「ペ○ス」と叫べが気が済むのかね?!なおかつ「ペ○ス〜♪」と曲に合わせて歌うんかい?! 「ダメじゃん、女の子がそんなこと言っちゃ!!」と、ちょっと奴らを呼んで説教したくなったよ。「うんこ」と繰り返す子供を見てるみたい。セルマ・ブレア も信じられないような体当たりな下品演技を世界に御披露してしまっていて、「ああ、この映画、アンタのキャリアに傷をつけたんじゃないのかい?どうなんだい?」と相談に乗りたくなった。誰もが 「お気の毒に」と思うはず。ファレリー兄弟 の映画もそりゃまあヒワイだけど、設定が医者だったり弁護士だったり、強引に知的さを配分し「生活的バランス」を保とうとし、同時に「インテリであろうが なかろうがエロはエロ」というタテマエ崩しの笑い(=キュート)を提唱していたことが今になって分かってきたよ。ファレリー兄弟よ、今までオマエたちの苦 労も知らずにすまなかった。「クリスティーナ・・・」のほうは低俗オンリーで、オカズ的もうひと要素がないからタダのバカ映画に見えるのがソンしてる感 じ。この脚本書いた女の人、「キャメ主演で映画化!?イエ〜イ!!」と、どうも調子に乗ったらしく「ゲロをまき散らす女」として劇中にもチラと登場。この 演技が意外にウマイ・・・。さすがザ・下品映画の脚本家だけのことはあるな。

03年9月14日
ファム・ファタール 満足度★★★
ひとりごと:ブライアン・デ・パルマ監督お 得意のエロエロ・サスペンス。デ・パルマの「デ」はロバート・デ・ニーロの「デ」と同じ意味なのだろうか。知りませんが、なんか泊がつくね。「ブライア ン・デ・パルマ監督お得意のエロエロ・デ・サスペンス・ファム・デ・ファタール」という言いまわしにすると印象は無国籍でステキどす。皆さんすっかり忘れ てる「ミッション・トゥ・マーズ」がこれまでのデ・パルマ最新作であったのだな。いま思いだしても冗談みたいな、ある意味実験映画だったけど、そんなお戯 れ映画を撮った後にはこういうちゃんとした「デ・パルマ節」を見せてくれてホッとしたよ。ファンを安心させる「ザ・デ・パルマ節」だよ。サザンオールス ターズがいつまでたってもサザンオールスターズであるのと同じで、デ・パルマは翁になろうがなるまいがデ・パルマ・カットを繰り広げるのだな。得意分野を 持つってことは財産だねホント。主演の悪い女は「X−メン」のミスティークかい!意外と演技も出来るんだな。ご立派だよ。全身青塗りの屈辱を晴らしたじゃ ん。きっとこう思ってるだろうね「それ見たことか!アタイは着ぐるみ女優じゃねえ!!」と。ガタイがデカイぶんガーリーなワンピースはやや不似合いだが、 それを差し引いても、半裸ダンスに水中全裸、おまけにレズにかぶりつくしで「よくやった。ホめてつかわす」である。「実験人形ダミー・オスカー」映画化の際は、ぜひ彼女をキャスティングしてほしいものだ。レズの女が素肌にまとう「蛇をあしらった金属」は何だ?衣装の意味を 持ってないじゃないか。いろんなものがハミ出てるではないか!裸同然じゃん!!そんなこととはつゆ知らず、ご満悦な表情の彼女に「ダマされてる・・・。ア ンタ、ダマされてる・・・」と、スクリーンに向かって念仏のように唱えていたよ(この「蛇女」の役はファムケ・ヤンセンでもピッタリだな。もし実現してた ら邦題は「ファムケ・ファタール」か。それとも「「ファム・ファムケ」か)。と、まるでアホのように見える悪女たちだが、周りの男たちのほうがさらに輪を かけてアホなので賢く見える。完全に女のエサ扱いの男たち・・・。録音機を持っていながら何ひとつ重要なものを録音しないボケボケ・バンデラスに、客の歯 ぎしりが聞こえた気がしたけど空耳かな。

03年9月12日
座頭市 満足度★★★
ひとりごと:バイオレンス時代劇。海外で絶 賛されてるおかげで満員御礼。客は意外と若いカップルが目立っていたよ。たまに挿入される「タケちゃんマン」ふうギャグに狂ったように笑ってる女子がいた が、それほどのものでもない。個人的には「クスッ」程度であった。ド派手な映画かと思ったら、案外静かなシーンも多かった。セットや小道具が薄暗く撮影さ れてて、スクリーンにトリップしてしまいそうなほどうまいこと世界が出来上がってて驚いた。座頭市の帯の柄や、布団やふすまの柄もジャパニズム全開でステ キどす。しかも衣装などはどれも着古された感じにうす汚れてるとことがいとをかし。タケちゃんにこんなことが出来るなんて。話は典型的なチャンバラ劇で、 座頭市の強豪ライバル(クールな顔した浅野忠信。「巨人の星」で言えば花形満か)や、知り合いになった「復讐姉妹(三味線に刀が仕込んである!まさに「父 の仇ぃ〜っ!!」的な)」や、絵に書いたような悪代官など、設定はビックリするくらいコテコテだ。そのへんの新鮮味はなかったけど、立ち回りや、斬った後 の肉片や血しぶきの具合がやたらとカッコいい!ま、CG合成のクオリティはイマイチだったけど〜。「クール」か「クールじゃない」かで言えば、「圧倒的に クール」な仕上がり。この激しい殺陣がなかったらまさに「オレたちひょうきん族」的・「座頭市パロディ・コント」っぽい感じ。硬軟が入り乱れてるところが 「ビートたけし」ちっく。超人的なチャンバラは、たしかに外人にはウケそうな感じ。目が見えないかわりに耳やカンが冴えるという座頭市の役柄はなんか「デ アデビル」みたい。っつーか「デアデビル」が「座頭市」みたいなのか。座頭市が、ある女を「女装した男」と見破るシーンはなんだかイヤラシイ。一体何を嗅ぎ分けたんだか・・・。ガダルカナルタカがその男を「いや〜どう見ても女にしか見えねえ」と 言っていたが、「いや、見えます、男に。誰でもすぐわかるじゃないですか、ガダルカナル」と思ったのはボクちゃんだけではないはずだ。

03年9月11日
パンチドランク・ラブ 満足度★★★
ひとりごと:「マグノリア」のポール・トー マス・アンダーソン(略するとPTAなのだそうだ。うまいことヌカしやがる)のラブ映画。いつものPTA監督作なら2時間以上の人間ドラマなのに、今回は ヤケにこじんまりしているね。登場人物もかつての作品(かつては人間・曼荼羅状態だった!!)ほど多くないよ。ウエディングケーキとショートケーキの差ほ ど違うね。でもまあハッキリ言ってしまえば、2時間以上もある映画なんて迷惑そのもの。90分程度でまとまってくれてるほうが、忙しい身にはありがたい。 まずはそのことに気付いた(・・・かどうか知らないけど)PTAにありがとう。大人になってくれて(・・・いやなったかどうか知らないけど)ありがとう。 短くなったぶん、おおげさな映画じゃなくなったけど(ひょっとして「長さ」が個性だったのだろうか?!)、そこかしこに散らばる「映画センス」がスパイ シー。とくに、ハワイのホテルで男女が影絵状態になって再会するシーンが美しくて気に入った。それに、主人公が、拾ったオルガンを弾いたり、懸賞付きプリ ンを大人買いしたりなどなど、神経質と繊細さのギリギリなところがスリリング。そんなアブナイ奴をアダム・サンドラ−が演ってるおかげでユーモラスな味わ い。よって、おおむね軽い気分で見ることができたが、ヒロイン役はエミリー・ワトソンだから「途中で殺人事件でも起こるんじゃないか?!それとも誰かが半 狂乱に?!」と、常に一抹の不安も。パッと見「ゲテモノ・カップ ル」であったが、作品上強引に「キューティー・カップル」に仕立てあげてるところはやはり監督の手腕なのだろうか。そういや、アダムがマトモなシリアス映画に出てるのを初めて見たか も。っつーか、マトモな映画だけど役柄は「キレると暴力三昧な内気な男」というヘンテコリンな役だけど。かつての「悪魔の王子」役よりは随分マシだけど。

03年9月2日
猟奇的な彼女(DVD) 満足度★★★☆
ひとりごと:韓国製ラブコメ。すでにスピル バーグがリメイク権を買ってあるというコノ映画・・・。スピルバーといえば、キャサリン・ゼタ・ジョーンズお姉タマを最初にイギリスからハリウッドに連れ てきたのも彼だっけ。聞くところによると名子役として名をはせた「アイ・アム・サム」の女の子ですらもすでに手中だという。まるでヤリ手の卸問屋だ。そん な先物買いの名手スピ様が見込むほどのことはある、たしかにすご〜く楽しくて、ちょっぴり寂しく、映画的構成もまずまずの至れり尽くせりな恋愛劇であっ た。チューのひとつもしやがらないが、それでいてスケール感のある愛を表現してしまうとは素晴らしい!ヒロインは、カワイイけど気性が激しいう役どころ。 こういう美形なのに短気な娘、僕ちゃんの周辺に実在するので、相手役の男(名はキョヌ)の困り果てる気持ちが分からないでもない。そして、女からの攻撃を すべて優しさで受けとめてしまうキョヌを尊敬。やっぱ「愛=優しさ」だよね!!!そんな彼女、嘔吐の他、道ばたの人に藪から棒「電話ボックスと同じ色の服 着てんじゃねえっ!!」とイチャモンをつけるなど数々の武勇伝がキュート&こわい・・・。まるで男女の中身(男らしさ&女らしさ)を入れ替えたような設定 もおもしろい。大林宣彦の「転校生」的な。「ヒロインのゲロ吐き」という壮絶なツカミのシーンで笑ってしまったよ。「うっぷ!」と「エヅき」を繰り返す演技が超ウマイ!観賞後、自分でもマネしてやってみた ら、ホントに気持ち悪くなって吐きそうになった・・・。不思議なものである。マネしただけなのに。「ミステリー・オブ・ゲロ」である。劇中のゲロには「粉々になった麺&ごは んつぶ」が入ってて、今でもそのビジュアルを思い出しただけで「もらいゲロ」をいただきそうになる。ある意味、始末の悪い映画なのであった。

03年8月31日
28日後... 満足度★★★☆
ひとりごと:あの「トレインスポッティン グ」のダニー・ボイル監督が恐怖映画を。ま、話としては「バイオハザード」と丸っきり同じだけど、アクティブ感あふれるデジカメ映像&どこを見てもイギリ ス風味がプンプンで(イギリスが舞台だからあたりまえだけど)、ハリウッドにはない刺激満載で楽しめた。「パンキッシュ・ホラー」とでもゆー感じでヤケに 個性的だ。この監督は40半ばだけどホント感性が若々しい。ま「ザ・ビーチ」は玄人はもとより、素人までからも酷評されたけど、アレはきっと映画会社のエ ラい人が悪かったんだよね?ね?まだまだセンスで勝負できるってことが分かってよかったよ。ゾンビが出てきてホラー・テイストだけど、結局のテーマは「人 間の暴力性」ということで中身もある。しかしながらコレ、子供には見せたくないね。なんか「男の心に棲む悪魔」がバリバリに表現されてて、大人の代表とし て恥ずかしくなる。ニュースで「子供が犠牲になる事件」を見た時の「子供たちよ、すまない。バカな大人たちばかりで・・・」と思う気持ちにやや似てる。 やっぱ、描かれてる赤裸々な暴力性に「トレインスポティング」を思い出さずにはいられなかったよ。頭の中では「ダニ−はゾンビをこう撮るのか〜」とか「恐 怖演出もイイじゃん」とか考えちゃって、常にダニーの存在感を感じる始末。っつーことは、ダニーのことを知らない人は、ひょっとしたら楽しめないのかも。 「ダニーがホラーを撮る」という「企画自体」が面白いんだろうね。トミーフェブラリーにおけるトミーヘヴンリーみたいなものか。ヒロインの黒人の女の髪型 は兵藤ゆき(ゆきねえ)をほうふつ。なんだか懐かしかった。主役の男の風貌が「トレイン・・・」のユアン・マクレガーっぽかった(フルチンになるところも ネッ!)。ダニー映画はイギリス・フルチン男優の登竜門なのだな。

03年8月27日
コンフェッション 満足度★★★
ひとりごと:ジョージ・クルーニーが初監 督、70年代に生きたテレビ・プロデューサーの数奇な運命を描く。脚本家や超豪華な配役などスタッフに恵まれてるとはいえ、初めての監督作にしちゃあ出来 すぎだ。端役の人選や時代のビジュアル、音楽や編集などなど、明確なビジョンを持っていて手を抜いた形跡が見当たらず。かといって、決して堅苦しくもなく 和気アイアイな周波数まで感じるし、なんか性格良さそうだ。人に好かれながらも仕事が出来る男、それがジョージなのか。Hey!ジョージ、アンタそんなにモテたいか?!まだモテたいのか?!もっともっとモテた いのか?!・・・そんな慟哭にも似た質問をスクリーンにぶつけ続ける2時間でございました。未だ顔を覚えられずにいるサム・ロックウェル。顔の下半分はルパン三世にちょっと似てる。 彼にこんな大層な映画の主役は荷が重かったように見えたけど。ドリュー・バリモアには純粋な、ジュリア・ロバーツにはワルな役を与えているところが楽し かった。この2大女優がカラむのは15秒くらい。なかなか貴重なシーンでございました。ドスの効いた演技をするジュリアが拝めて嬉しかった。見てみたかっ たんだよ、こういうジュリアを。彼女がロックウェルの顔をベッロンベッロンとナメ回すシーンはチトかわいそうだったけど。やっぱジョージに「ハイ、ジュリ ア、そいつの顔ナメて!!」と言われるとやるしかないのかな。友達だもんね。とまあ、仰天のカメオ(一瞬)も含めてかなり友達を効果的に利用なさってる感 じ。「持っててよかった、セレブな友達」、そんな創作ことわざをジョージに捧げることにしよう。

03年8月26日
スパイダー(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:デビッド・クローネンバーグ最 新作。主人公の「精神を病んだまま大人になった少年」という役にレイフ・ファインズはぴったりだし(レイフのキャッチフレーズは「瞳は少年」に決まりっ!)、クレイジーな演技もチカラ入っちゃってバッチリだし、まるでレイフのひとり舞台であっ た。特に、小汚いバスタブに胎児のように浮かんでる姿は、まさにレイフの得意なジャンルだ(ホントですか?知りません)。クローネンバーグの映画にレイフ がいる、という構図も分からないでもない。なんかキレイな男が似合うし、作品に。他の出演者では堅実な実母&ビッチな継母を、なんと1人2役で演ってる女 が上手かった。まるで別人に見えたし。ま、「ガツン!」とくるほどのインパクトもなかったけどさ、彼女の演技だけがこの映画の見どころのような気もする よ。彼女に聞いてみたいね、「よう、役が2倍ならギャラも2倍なのかね?」と。そしたら彼女はこう答えるかな、「据え置きよ!」と。乳は出すわ、ズラはか ぶるわ、そのうち1人3役に増えちゃって大忙しだった。演じる方としてはヤリガイのある仕事だろうねコレ。こうして見ると、映画全般を少ない役者でまかな えるから舞台向きな話と言ってよいのかな。ユル〜イ展開で思ったより刺激がなかったけど退屈もしないし、かと言って子供には見せられないという、なんとも 「どっちつかず」な感じ〜。監督特有の「ビジュアルで訴えかけてくるグロイもの」がなかった気がするけど、なんで?ジジイになっちゃったからいろいろシボ んじゃったのクロちゃん?なんかクローネンバーグっつーよりはデビッド・リンチ寄りっぽいか。っつーか、もし名前を伏せられたら誰の映画かわかんないかも (ただ、もし無名の作家による映画であっても、何かのセンスは感じる作品になってるのはスゴイけど)。タイトルバックの監督名を見忘れたけど、ひょっとし てアラン・スミシー作だったのならすべて納得いくのだが。

03年8月21日
ハルク 満足度★★★
ひとりごと:昔ながらのアメコミ・ヒーロー を、あろうことかアン・リーが監督。「グリーン・デスティニー」を経由してアクション大作映画をまかされたであろうリー・・・。たしかに意外なほどアク ションシーンは大胆で「こんな才能もあったなんて」と驚いた。だって戦車や戦闘機(withちょっとしたミサイル)とレスリングして勝ったりするんだも ん、ハルク。しかし、そんなシーンはほんのちょっとだけなので寂しかった。ま、「グリーン・デスティニー」も、静のドラマと動のアクションの激しすぎる差 &バランスが良かったんだけど、今回のはやや大人の地味〜なドラマが多めな感じ。ハルクを演ってる男はダレ?!初めて見た気がするけど。また配管工の役と かが似合いそうな目立たない男を主役に持ってきたね。ジェニファー・コネリーもニック・ノルティも悲壮感ただよう役を大熱演して大人としては満足だが子供 が見たら寝るだろう。クライマックスはハルク(変身前)とニック・ノルティとのピンスポを浴びてセリフをぶつけ合う2人舞台だなんて(←「ガラスの仮面」 かと思った)、アメコミ原作ものとしてはあまりにも渋い展開だ。な んつーか、夏休みアメコミ大作なのに全然楽しくありません・・・。ああ「スパイダーマン」で楽しませてくれたトビー&ダンストのバカップル・テイストが懐かしいよ。バカって重要だっ たんだね。こんな渋い作風なのに、ハルクのビジュアルだけはシュレックふうマ緑のマンガちっくなデザインなのがまた浮きっぱなしで変な味。ハルクは変身す ると巨大化して身につけてるものがハチ切れてしまうけど、ズボンだけは短パン化して残るのはフに落ちぬ。そんなに丈夫な縫製なのか。リーバイスか?(←馬 に引っ張られても大丈夫、というリーバイスのマークを連想したらしい)ズボンまでも粉々になり、真裸(まっぱ)でハルクを走り回らせるくらいのアホさ加減 が欲しかったけど無理だよね、アン・リー・・・、そんな気分で客席50の劇場を後にするのだった(ヒットしてなかったのね)。

03年8月18日
HERO 英雄 満足度★★★☆
ひとりごと:紀元前200年、秦王暗殺にま つわる伝説の英雄を描く。舞台は中国ということで、ひっさびさに中国語で話すし、拳じゃなくて剣を振りまわすしで、そんなジェット・リーが新鮮。剣を持っ ても動きがメチャクチャ速くてやっぱカッコいい!しかもジェットは得体の知れない無表情キャラということで、なんだか演技までも上手く感じてしまったよ。 成長したな、ジェット。系統としては「グリーン・デスティニー」だけど、こっちはビジュアルがやけにスタイリッシュだ。どっちかっていうと、気取りやがっ たトレンディ系スタイリッシュ感かもしれないけど、まったく生活臭を感じさせない中国もいとをかし。大きな布を風になびかせたりして、なんかアート加減が 舞台ちっく。中国版シェイクスピア劇を見てるような・・・(←ああ、庶民のイメージ)。昔の書道は砂に棒で字を書いていたのか〜。おもしろいね。戦いを止 めるため「よろしい、そなたに私の文を送ろう」と言って地面に向かって憑かれたように棒で字を書き始めるトニー・レオンの姿に、在りし日の岡本太郎を思い 出す。設定ではジェット・リーよりトニー・レオンのほうが強いこ とになっているのかな。ひいき目に見てやってもあんな優男・トニーに勝ち目はない気がするけど、まあいいです。「格闘も書道も音楽も同一のアート」と、キッパリ言いきってしまう中 国人がステキだった。そんな異文化も含めてチャイナ・ドリームを満喫。ま、アクションものとしては後半ややダレ気味だけど、ストーリーはうまいことまと まってる。「いかにも中国の格言」ふうに。この調子だと中国には、コレ系の映画的ストーリーが無限に存在するはず・・・。当分こういう映画作っていけば中 国も潤うんじゃん?しかし、みんな国のためならソッコーでポンポン命を投げ出しちゃって、自己犠牲心がハンパじゃないね。中国人ってみんなそうなの?!違 いますように。いや〜中国の国民性ってなんか特別かも。チャン・ツイィーは、馬にまたがり砂丘を疾走する姿がすっかり板についちゃって。こないだはハリ ウッドで大人の女を演じてたと思ったけど、中国武術劇ではまだまだ下っ端の小娘役。花の都ハリウッドで仕事したところで、歴史大国の中国から見ればただの お子ちゃまなのだな。

03年8月8日
007 ダイ・アナザー・デイ(DVD)  満足度★★★
ひとりごと:ボンドガールにハル・ベリーを 迎えた、007シリーズ最新作。ナニナニ?しょっぱなからボンドが北朝鮮に拉致されてるけど・・・そのまま1年余りが過ぎちゃってるけど・・・こんなツカ ミありですか!?なんとも複雑な気分のオープニングだけど、そのままボンドの拷問シーンがタイトルバックになるなんてク〜ルじゃ〜ん。あいかわらず007 シリーズはタイトルバックがカッコいい。マドンナの歌もよく合ってるよ。と、舞台は暗い北朝鮮と思ったら突然開放的なバハマに場所を移して、その落差にク ラクラするね、良い意味で。北朝鮮が開発した宇宙兵器といい(!)、シリーズ一の仰天機能搭載のボンドカーといい、なんだか半分SFだね。そういや 007って今までも結構SFな武器を使ったりしてたっけ。ジェームズ・ボンドって、今やハリウッドでアクションすることを許された数少ないジジイだけど、 スパイスとしてのSF要素に少年の心が息づいてるよ。だいたい、海 からトドのように上がってきた美女(ハル・ベリー)をスパイのボンドがナンパして、実はその女が政府諜報員だったなんて・・・いったいどんな世界だよ、そ こは!?ナンパした相手がOLだった、とい うことはない世界なのだな、そこは。っつーか、いくらビキニ姿の美人とはいえ、腰にナイフぶら下げてる時点で普通引くと思うけど・・・。さすがはボンドの 旦那、ナイフは見なかったことにして即ベッドかい!もう、中年ファンタジアだね。うらやましいよ、その天然ぶりが。ハル・ベリーは、スカートがめくれるの もかまわずパンツ丸見えで爆走する姿はイケてるが、銃のさばき方がイマイチぎこちないか。それに比べるとピアース・ブロスナンの旦那はスパイの立ちふるま いが様になってる。さすがは数こなしてるだけのことはあるよ。やや生え際が白髪混じりだったのが気にかかるが。誰かビゲン白髪染めを送ってやって!カメオ 出演のマドンナは、シワは増えたもののまだまだキレイだった。後半、性悪になる女がいたが、ホントに性悪に見えて驚いた。すばらしい性悪周波数の持ち主 だ。その内側から溢れる性悪ぶりに、「マドンナがんばれ。アンタのほうが顔は性悪だよ」と、なぜかマドンナを応援してしまうのだった。別に彼女のファンで もないはずなのだが、実は案外気になっていた自分に気付くのだった。

03年8月7日
ウェルカム!ヘブン(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ぺネロぺ・クルスが地獄の使者 に扮するスペイン製バイオレンスムービー。見る前に全く予備知識がなかったため、いきなり、地獄でウエイトレスしてるぺネロぺに驚いた!なにコレ、ファン タジー?しかもアンジェリーナ・ジョリーふうビッチ演技がなんだか新鮮だ。ああ、いつもは「村一番の美女」役のぺネロぺが巨漢相手に汚い言葉を吐きまくるなんて・・・(夢のようです!)。ヒヨコのような顔だけ見てると忘れがちだけど、彼女はけっこうなナ イスなボディの持ち主。やがてスーパーのレジ係チーフの制服姿になると、その姿はまさにスペインの江角マキコだ。いや〜コマタが切れ上がってるねぇ。鏡を 前でセクシーダンスを披露したりして、ここまでぺネロぺの魅力が満載な映画も珍しいね。いかにハリウッドではおとなしく扱われてるのかよくわかったよ。な んだか劇中では、「ぺネロぺ、レズ説」も唱えられ、「う〜ん・・・レズなのかアンタは?」と変な(余計な)期待感まで与えられ、もうぺネロぺという素材を 使い放題。ラストでは彼女、全く違う人物に変ぼうを遂げちゃって愕然・・・。夢を叩き壊されて終劇なり。ある意味、ぺネロぺに振り回されっぱなしの2時間 でございました。地獄の面子はスペイン勢、対する天国はフランス人で占められているもよう。天国も舞台もパリだし。なんともわかりやすいっつーか。天国で のモノクロ、歌のステージのシーンはヤケに美しい。もうずっと白黒でもよかったんだけどなあ。そこそこスタイリッシュなんだよね、そこそこ。「永遠のマリ ア・カラス」のゴージャスなオバハンや「天国の口、終わりの楽園。」の小男(あのスペインのキムタクと言われている。って、いったい誰がそんなこと を・・・呼んでこい!!ホメてやるから・・・ってホメるんかい!)がワキを固めていて、豪華っつーかメチャクチャすぎて逆にバランスは良いな。他のキャラ には暴力警官やボクサーなどがいて、なんだかどうも、またしてもタランティーノ作を思い出してしまった。ひと昔まえならウケただろうね、この映画。ちょっ とオフビートすぎて「Vシネマ」感あり。暴れるぺネロぺが竹内力にオーバーラップしてしまうという「夏の幻」をかいま見ることができるほどに。

03年8月3日
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海 賊たち 満足度★★☆
ひとりごと:あのジョニ−・デップが、あろ うことかジェリー・ブラッカイマー製作のアドベンチャー大作に主演。こんなに金のかかったハリウッド製SFX娯楽作に出てるジョニ−を見るのは初めてだ。 「娘を楽しませるために出演」とジョニ−は言うが、なんだか不 良っぽさがなくなった気がして寂しいね〜。まるで愛娘・ティアラちゃんに表情が緩みっぱなしの的場浩司みたい・・・(チト違うか。いや全然違うか)。これまでのジョニ−のメジャー作 (「ニック・オブ・タイム」「ノイズ」など)において、彼はま〜ったくヤル気のかけらも感じさせない演技を見せてくれたけど、今回の海賊役・ジョニ−は 「小汚くで、ヘラヘラした表情&千鳥足」という滑稽なキャラ作りでナイス!またひとつ新たな芸風がジョニ−に憑依した、と思わせるほど上手〜い。それに、 楽しんで仕事してる感じがイイよ。いや〜、不良オヤジに対する娘の威力ってーのはスゴイもんだね。・・・てな、感じで個人的に見どころは「ジョニ−、猿、 犬・・・」程度で、その他はさっぱりだったんだけど(むしろどこが面白いのか教えてほしいくらい)、一緒に見た知人はずいぶん楽しんだようだから、あなが ちダメ映画とも言えないのだった。海賊映画なんだけど強引に「ゾンビ」要素をフィーチャーしててなんか「ハムナプトラ」みたい。っつーか、商売的には「ハ ムナプトラ」と全く同じなんだよね。しかし「ハムナプトラ」を見たときのような情熱は感じられず・・・。ヒロインの女の子は「スターウォーズ」でアミダラ 女王の影武者を演っただけのことはあって、ナタリー・ポートマン風味。男にウケそうなイイ顔してる。ウィノナ・ライダーにもちょっと面影が。彼女とジョニ −のツーショットは、はるか昔、付き合ってたころのウィノナ&ジョニ−をほうふつとさせてなんだかノスタルジー。しかし今回のジョニ−に演技のお戯れあれ ど「女優のお持ち帰り」はナシ(モロ、タイプのはずなのだが)。何かにつけ大人になった(なっちまった)ジョニ−に、なんだか「小さい秋みつけた」気分。 夏休み映画なのにもかかわらず。

03年8月1日
テープ 満足度★★★
ひとりごと:イーサン・ホーク&ユマ・サー マン夫妻共演、安モーテルのワンルームだけが舞台の痴話げんか。なんと、せまい部屋の中だけで映画を数十分間もモタせようとするだけでも大変なのに、出演 者が合計たった3人だけという野心的な作品だ。この監督はなんでも「ウエイキング・ライフ」というアート・アニメ映画を撮った人らしく、作風はデジカメを 使ったアクティブ感あふれるカメラワークで若々しい。主演のイーサンも「嫌味な奴」を熱演してて「おやおや、ヤル気十分だね」と思う。この主役のガキ大将 ちっくな男と、もう一人の弱気な男の問答がぜんぜんスマートじゃなくて(きっとそういう意図なんだろうけど)、「あー言えば、こう言う。こう言えば、あー 言う」的・ヘリクツ・トークを延々と繰り返してすごーくイライラしたよ。話がひと区切りついたかな、と思ったら、また始めから問答を始めちゃって「まさか コレ、時間稼ぎじゃあるまいな!?」と思うくらい話が先に進まなかったよ。しかたなく「こういう、いつまでたってもラチのあかない状況、あると言えばあ る、か・・・」とリアリティとして解釈することにした。弱気な男に対しても「そんなに部屋に居づらいなら、とっとと出て行きやがれ!なぜいつまでも部屋に いて意味もない問答を続けるのか」とストレスはたまる一方だ。こうやって野郎どものムダ話を小1時間も我慢してると、後半になってやっとユマ様の御登場。 ああ、まさに一服の清涼剤だね。しかも今回のユマは「普通のねえちゃん」役で、水色のカーディガン姿もなんだか新鮮。しか〜し、すがすがしかったのも一瞬 で終了、その後なんとユマ様までムダ話に御参加かい!ああもうイ ライラ度数のメーターが振りきれそうだわい。これでオチがパッとしなかったら、いったい何しにこの劇場まで来たのかわかんないところだけど、まあオチはソコソコ良かったから許すことにしよう。(っつーか、後か ら冷静に考えてみたら、オチは「良い」っつーより「普通」程度だ。長時間のムダ話に比べたらどんな結末も良く感じてしまうものだ。たしかに観賞後はすばら しい開放感に包まれて席を立つことができた。どうやらそういう戦法の映画のようである。)

03年7月30日
マイ・ビッグ・ファット・ウエディング 満 足度★★★
ひとりごと:アメリカで地道なヒットを飛ば した結婚映画。アメリカに移住したギリシャ人家族のカルチャーギャップが笑いの肝。こないだ見た小ヒット作「ベッカムに恋して」もアメリカに住む外国人の カルチャーギャップが題材だったっけ。このジャンルは無難に集客できるのかな。それにしても、ギリシャ人・・・。なんとまあ日本人に馴染みのない民族か。 今までアメリカ人、フランス人、遠くてもせいぜいインド人のことくらいは少しくらい頭の中で考えたことあるけど、ギリシャ人女性と民族についてこんなに感 情移入するなんてことは、この映画でも見ない限り一生ボクちゃんに訪れることはなかったであろう。「ギリシャ人の顔なんてアメリカ人と大差ないっしょ? だって西洋人同士だし〜」と思っていたが、映画で比べて見るとなんかやっぱホリの深さ加減がちょっと違うかも。頬骨や顎にいたるまで凹凸が激しい気がす る・・・(婿役のアメリカ男の顔がやけにツルンッ!としてるからなおそう見える)。劇中のギリシャ人家族には独特な食べ物(子羊の丸焼き!)に独自の家 (神殿ふう!)など、映画のネタとして申し分ない(ある意味オイシすぎる)素材にあふれてるけど、民族に限らずどこの一般家族にもそれぞれ独自の味付けや スタイルがあるし、親が娘の結婚を心配するのも万国共通なところだしで、基本的に共感しやすいよ。ギリシャ人がにぎやかな結婚式を望むあたりは「名古屋の 嫁入り」を思い出した。お笑いの部分は、センスがあるかないかで言うと、まあある方か。新郎の両親(ひどくおとなしい性格)が、新婦宅ギリシャ家族パー ティで強い酒をガンガン飲まされてしまうシーンには笑ってしまったよ。あの静かなお母さん、いい演技してる。ヒロインは冒頭、ひどくブサイクないでたちで登場するも、どんどん磨かれて・・・っつーか どんどん化粧が濃くなって・・・。ある意味、メイクだけでここまで変われるのかと感心したけど。ギリシャでのメイク法は「質より量」なのだな、了解。←きっとちがいま す。・・・このように、ギリシャ人についておおよそ理解したものの、また新たな「カルチャー誤解」をおみやげにいただいて帰るのだった。

03年7月29日
デブラ・ウインガーを探して 満足度★★★
ひとりごと:ロザンナ・アークエットが監 督、ハリウッド女優たちから本音を聞き出したドキュメンタリー。続々と登場する大物アクトレスたちにビックリ仰天。「ハイハイハイハイ!女優!女優!!女 優!!!」てな勢いでもう大漁。話のネタ的には「仕事と育児の両立ってタイヘンよね〜。年を取ったら仕事減ったわよ〜。あら、あなたも〜?いや〜ねぇ〜こ の業界」的、ありがちなお悩みづくし。改めて「スタアも一人の人間」であることを思い出させてくれたよ。私達一般ピープルもそのことをよ〜く覚えておく と、スタアを身近に感じることができるし、ゴシップも装飾に惑わされることなく楽しめるようになれる気がするね。「整形なんて演技者にとって必要ない わぁ〜、あと、無意味に裸になるのも抵抗あるわ〜。ホントいや〜ねぇ〜この業界」的、40代のご婦人ゆえのぶっちゃけトークは、この映画にキャメロン・ ディアスやデミ・ムーアが登場しない理由のひとつと見た。コレ、内容的にはある意味、逆「チャーリーズ・エンジェル」だもんなあ。「チャーリーズ・エンジェル系にモノ申す」的ご意見もフルスロットルだよ。グウィネス・パルトロウなんかはたいしたこと言ってないし、 シャロン・ストーンの発言もなんだか演技っぽいけど(衣装もヘアスタイルもバッチリだったし。それにアンタこないだ離婚じゃん!)・・・その他大多数の女 優の皆さんは(たぶん)本音を語ってらっしゃるフンイキ(本音であることを願うけど、やっぱ相手は女優だし・・・)。ロビン・ライトはスッピンで、しかも 「唇に切り傷つき」という生活感あふれるスタイルで登場。美人なのにキレイぶってなくて衝撃。ロザンナが妹パトリシアを前にすると、ごく普通の姉の顔にな るのが好感。この映画はまあまあ普通な印象だったけど、この映画を1から考え撮影し、公開までこぎつけたロザンナ自身はすばらしいと思ったよ。だって、こ の映画をこの出演者で撮れるのはやっぱ彼女だけだし。彼女が今自分の出来ることを探し出し、慣れない手つきながらもひとつの作品を完成させたという創造的 な行動を考えると、ボクちゃんは涙が出るほど感動するのだった。自分も何かしなくちゃいけない気分にさせてくれて刺激的だったよ。これに気をよくし、続編 「キャリー・フィッシャーを探して」なんてーのを作られたら「あ、その路線なんか卑怯。やりすぎ。ロザンナそれやりすぎ」と思っちゃうけど。

03年7月24日
トランスポーター(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ジェイソン・ステイサム主演の フランスを舞台にしたアクション。製作はリュック・ベッソンということで、「どうせまたテキトーな安いフランス活劇にちがいない」と思っていたが、見てみ ると意外に痛快で楽しかった(ターミネーター3のあとだから何でも良く見えちゃったのだろうか。ああ、そんな気もしてきた)。こないだの「ミニミニ大作 戦」ではパッとしなかったジェイソン・ステイサム・・・。この映画じゃあ奴の魅力が大爆発してるじゃん!見た目のイメージだけだとドンくさそうな男なのに もう動く動く!「マトリックス」のキアヌもまっつあおなほど素早いカンフーを見せてくれたよ。しかも、てっきり体はブヨブヨかと思いきや、いざ脱いでみる と筋肉ムキムキじゃん!こっそり鍛えてやがったなコイツ・・・、いつでも主役を張れるように(ちがいますか)。なんだかジャン・レノのダンディさとブルー ス・ウィリス系アクションをミックスした、まさに「次世代セク シーハゲ」の称号はオレ様のものと言わんばかりにもう大暴れさ!なかなか良いアクション監督が付いてるらしく、機械油やTシャツなどを利用したオモシロ・カンフーもバッチリだし、 カーアクションも意外なほどハードだ。海辺の街をバックにしたカースタントのシーンなんかは、見た目もゴージャス&ク〜ル。エンジン音もなんだかリアルで イイ音してる感じ。コレ劇場で見ればよかったなあ。ジェイソンの役は「犯罪者の手助けをする車好きの運び屋」だから、車を使ったシーンには気を使ったのか な。金や犯罪者も運ぶけど、最後は愛と正義も運びました、という脚本も気がきいてるし。彼が車のトランクを開けたら女がいて、しかたなくストローで飲み物 を与える。という男女の出会いのシーンになぜか感動して涙が・・・(Why〜!?)。全くたいしたシーンじゃないんだけど、その出会いが何か冒険の始まり を感じさせてくれたのが良かったのかな。「天空の城ラピュタ」でいうと、パズー&シータの出会った時のような・・・(強引ですか)。そのトランクに入って たアジア系の女は、顔も芸風も見れば見るほど上戸彩ちゃんにそっくりだ。劇中の活躍ぶりをふまえると、ウエッティー(上戸)もいずれ国際派女優を目指すこ とも可能なように思われる。女の父親役の男は橋田壽賀子先生をほうふつのお顔だちだが、橋田先生が今後、国際派女優で活躍することはまずないと思われる。

03年7月20日
ターミネーター3 満足度★★☆
ひとりごと:シュワルツネッガーの代表作、 12年ぶりの続編。ねえねえねえねえ、どうなのさコレ、この映画。たしかにどう考えたって「2」を超えることなんて出来やすまい。しかしそれでも別なアプ ローチで私達を楽しませる方法はいくらでもあったろうになぜに?!前作同様またしても少年ジョン・コナーはシュワと共にスカイネットを止めるんかい!やってること前とまったく同じじゃん!!まさかこのまま永遠にオマエたちは「スカイネット を止める映画」を作り続けるつもりかね?!だとしたらホントにもうNever be back!!追ってくる敵・ターミ ネーターも前と仕様はほとんど同じだし。変えたところは男から女、って・・・いくらなんでも考えが薄いんじゃ(素人でも思い付くわいそんなもん)・・・。 だいたい女にするなら姿はジョンの母・サラ・コナーにそっくりにしたほうが暗殺に効果的だし、送り込んでくるのが1体だけだなんて不自然な気がするし。 シュワと女ターミネーターによる格闘シーンなど部分的に豪快さあれど、全体の基本設定にアイデアがなさすぎだ。なんか「2みたいな映画をもう1回作りた い」という金持ち大人(シュワ含む)の思惑がうかがえてしまうのはボクちゃんだけなのだろうか。そ・れ・に・さぁ〜、ジョナサン・モストウ監督は本来アク ション撮るの上手いし悪い監督じゃないけど、肝心なSF心は見うけられないのもちょっとね。「ターミネーター」のベースはハードSFであるべきなの に・・・。女ターミネーターが指から長い針を出してキュィィィィンと車の運転席いじるシーンなんて、なんかSFとして古いのだよ。ま、アップに耐えられな くなったシュワ爺さんにはちょうどいいかもしれないけど。シュワが若者カップルの初恋話(略して「こいばな」)に「恐怖心が薄らぐわい」とのたまう姿はま さに「縁側の爺さん」状態。前作まであんなにタフでクールだったターミネーターがヤワくなって老いる姿は客としてもツライものがあるね。ジョンを守るか殺 すか葛藤するシュワ(まったく余計なシーンである)の猿芝居を見せられた時は、さすがのボクちゃんも席を立とうかと思ったよ。がんばって出演したものの、 逆にシュワにとってイメージダウンになろうとは計算外であろうな。クレア・デーンズはこんな映画でもたった1人(ホントたった1人だよ)で緊張感を出そう としているしで、彼女に罪はない。そのかわり、いてもいなくてもいいような新・ジョン・コナーにはラジー賞に直行してもらおう。こんなに何もかもの輝きを 奪っている映画も珍しい。唯一、液体金属のCGは12年前のままピカピカの輝きだったけどさ。

03年7月16日
エデンより彼方へ 満足度★★★☆
ひとりごと:50年代主婦を演じるジュリア ン・ムーアが不倫に悩む。始まってすぐ、50年代を意識した昔ふうタイトルバックに「ムムっ!」と思う。さらに見ていくと衣装やインテリアまで必要以上に コテコテ50年代だ。ジュリアン・ムーアの服なんて緑だよ緑!それに紫のスカーフを頭からカブる、みたいな豪快な色彩感覚がク〜ル。物語は不倫や人種差別 などをテーマにヤケにマジな展開だけど、それすらも妙におおげさな振るまいだからまるで「昼ドラ」を見てるかのような偽物感覚。「真珠夫人」とか、そんな 感じ?(←見たことないけどイメージ)。なんか屋外のシーンではいつも足元に枯葉がわざとらしくドワッと舞ってるし、ゴージャスなオーケストラをバックに 浮気現場をもうバッチリ目撃したり(♪チャラリ〜ってな感じで)、外人客からは随所で失笑が。ひょっとして西洋の大映ドラマなのでしょうか?これはある意味コメディか、それともアートか。そのへんんのギリギリの線上をたどってるところがすば らしい(いや、すばらしいんです!)。で、黒人を差別するまなざしはもちろん、「わたくしは重役夫人。差別はいたしませんのよ」みたいな「お高くとまった 考え」までも、まるで古くてダサいもののようにオチョクり飛ばしているのだった!偽物の世界をゴージャスなメロドラマ仕立てに描くことと同時に、深刻な問 題を冷笑、風刺的な香りをさりげなくただよわせてるところが他にはない味わい。辛口なラストシーンだけはヤケに現実的なのもよろしいな。この監督、相当の 腕の持ち主とみた。ジュリアンの亭主役・デニス・クエイドは変わった性癖を持っててナイス!なんかクリス・クーパーをほうふつの怪演ぶりで、何かフっ切れ たかのようにイキイキしてる。彼の浮気シーンは「これでもかっ!」っつーくらいベタで衝撃的で笑える。そんなすご〜いシーンを間近で目撃してしまって、普 通の嫁なら卒倒するだろうなあ(ジュリアンよ、よく踏んばった)。いや〜メグと別れて良くなる一方だねデニスは。良くなる一方だけど、やっぱり肩書きは 「メグの元・夫」のままなんだけどさ。

03年7月13日
トーク・トゥ・ハー 満足度★★★
ひとりごと:植物人間となった女と、彼女を 愛する男の恋愛ドラマ。男女間のコミュニケーションは難しい、っつーか、結局すれ違ってしまうもの・・・という切なげなテーマだけど、意外にド変態ちっく に味付けされててまあまあキショくて楽しかった。女性経験の浅い看護士が主人公だけど、目を付けてた美女が植物状態になり自分が彼女担当になってしまうな んて超ラッキーじゃん。ある意味、オタク諸君の夢が現実に!という感じだ(ハリウッド・リメイク版が作られるなら、この役はフィリップ・シーモア・ホフマ ンがうってつけ)。そのかわり件の美女は、植物になってしまったあげくまったくタイプじゃない男に体中をいじられ放題だなんて人生ツイてなさ過ぎ!まさに 「在宅ストーカー」という悪夢のような状態だ。この介護士、変態 作業を怪しまれないためにホモまで装うとは、男の中に棲む本当のスケベ根性を見た気がしたよ(そこまでするなんて、ある意味尊敬。ある意味ですが・・・)。こういうのを「むっつりス ケベ」と言うんだよ、きっと!!(←なぜか力説。それとも死語か)女からしてみれば、まったく植物人間にもなっていられない状況でなんだか気の毒になって きた。だってもう、いろんなところをいじくりまわされるんだもの・・・。でも介護って本来他人にこういう作業をするものなのかも、と冷静に考えると、やっ ぱ介護って大変なお仕事。もう一人、新聞記者役で男性が登場するけど、こっちはこっちで惚れた女が植物状態(ああ、せつなさ120%)。両方のヘンなカッ プルの対比と、両者とも女には目覚めてほしいようなほしくないような状態が続いてるシチュエーションがおもしろかった。重めな話のわりに観賞後は意外にア トを引かず。新聞記者の男の涙腺が弱すぎて「どんなキャラだよオマエは。どんなキャラを目指してそこまで泣くのか」と密かに思う。「スクール・ウォーズ」 の熱血「泣き虫先生」を意味もなく思い出してしまったよ。ただ意味もなく。

03年7月9日
チャーリーズ・エンジェル フルスロットル  満足度★★★
ひとりごと:痛快お色気アクション第2弾。見る直前における自分自身のこの高揚感はいったい・・・。まさかこれ、戦場に慰問にいらし たプレイメイトの出現を待つ兵士の心境か。ま さに3年に1度の風俗映画!アホアホエロ菩薩様が再び御降臨だよ!!製作のドリュー、男に苦労した人生経験をもとに男を喜ばせる術を知り尽しているかのよ うなナイスプロデュース。ま、変装はネタギレっぽいけど、アクションはよりいっそう大げさで豪快に合成されていて「んなアホな!?」。敵も味方も全員人間 技じゃないキテレツ・アクションで笑っちゃたよ。涼しい顔して繰り出す技はスパイダーマンかXメン並みに縦横無尽だ。この調子だと、「魅せられて」の衣装 を着たジュディ・オングですらも余裕で空を飛べることになりますが・・・。前作でクールに決まってたカンフーはアレンジしすぎで別なものになってて少し寂 しいか。ここまできたらもう「チャーリーズエンジェル」っつーよりアメコミだよ。アメコミ・ヒロインに昇華しちまってるよ、彼女たち。しかも「オースティ ン・パワーズ」系のノーテンキなノリと寒いギャグも持ってるし、なんだかいろんなものが融合して新しいジャンルになってしまってるんじゃ・・・。しかし、 アホをここまで徹底的に繰り広げてくれると逆に気持ちいいね。そのアホさ加減がもう天然か計算か判別つかないくらい強引なんだもん。問題のデミ・ムーア は、面積の小さい乳当て水着がなんとまあ似合うことか。「毛皮の下に大人の下着」という通常無理めなファッションも難なく着こなしていらっしゃる。ド リューの小太り加減は「元・レスラー」という設定のための役作りか。ルーシーのあだ名が「イタチちゃん」とは、うまいこと言いやがる、そのネーミングセン スに少々ジェラシー。そんなルーシーの「金髪カウガール姿で投げ縄(口にも縄をくわえて)」シーンにはもう吹き出すしかなかったよ(これ)。こんな笑いの取り方アリ?!なんだか卑怯ナリ。このシリーズ、 ずっと続けてほしいけど、エンジェルだけに年齢制限があるのが気にかかる。そのうち少しづつ卒業させられるのかな。あ、でも引退後は「悪に寝返った元・エ ンジェル」というデミ式な復帰方法もあるし、テレビ版エンジェルの人のゲスト出演シーンのように●●として復帰するもよし・・・。あ、なんだか知らないあ いだに、ちゃかりシルバー世代になったエンジェルの使い方も御提案されてるのであった。

03年7月6日
ブルー・クラッシュ 満足度★★★
ひとりごと:サーファーガールが恋とサー フィンに悩む。ま、話としてはだいたい想像どおりのスポコンwithラブな展開だった。良かった点を挙げるなら「勝負に勝つのではない。自分に勝つの だ!!」という女の子(しかもサーファー)なのに武士道みたいなものを極めてしまうところか。そんなところや、ヤングなのに自立した生活を送ろうとした り、練習中サーフボードを真っぷたつに割ってしまったり、なんか「魔女の宅急便」をほうふつな感じ。というか、「魔女の宅急便」を大胆にアレンジしたリメ イク作と言ってよい(ホンマかいな?!)。そんなことより、波乗りシーンや転落した海中シーンが大迫力ですばらしい。豪快にうねる波のビジュアルはまさか 合成じゃないよね?!なんかサーファーがプカプカ遊んでる波、ちょっとしたビル並みの高度で、これって津波なんじゃ・・・。入っちゃ怒られるん じゃ・・・っつーくらい危険な香り。もし自分が巻き込まれたら生きて陸地に戻る自信なし。泳げない人がこの映像見たら呼吸困難に陥るかも。舞台であるハワ イの波ってこんなにデカいのか。しかしおかげでコワイ反面、リゾート周波数も多く出てます。いや〜、湘南の海が貧乏臭く見えるほどゴージャスに暴れる海が 爽快だ。観賞した日は肌寒い陽気だったけど、猛暑のさなか大勢でワイワイ見ると気分が盛りあがるかも。「夏じゃん!!」みたいな。主役の女の子はホントに 現地の娘みたいなジモティ〜なフンイキでおもしろい。あか抜けてないところが良いのだよ。ミシェル・ロドリゲスも現地にいそう・・・ですかねえ、こんなア ニマルな娘が。随所に本物の女子プロサーファーが本人役で登場してるけど、いや〜皆さん貫禄十分なご婦人です。それも含めて、女の子軍団の水着姿はな〜ぜ〜か〜色気ゼロ。マカフシギな夏の到来である。

03年7月3日
ソラリス 満足度★★☆
ひとりごと:惑星ソラリス付近の宇宙ステー ションで何かが起こる。またしてもリメイクものか。オリジナル作品はボクちゃんも若いころ見たけど、退屈な映画だったような気がする(ほとんど覚えてな い)。記憶がないので、どのあたりがリメイクされたのかわかんないけどさ〜、聞くところによると、ずいぶんアレンジされたらしいじゃん。別にアレンジする ことは悪くないことだからいいけど。「熟年夫婦間の愛と死」がテーマということで、ずいぶんアダルトな仕上がり(エッチなシーンはありませんがね。熟年夫 婦のエッチなんて見たくありませんがね!)。ラブラブ状態から心のすれ違いに発展するあたりはビターテイストだね。そこんとこがリアルで、大人が見たら 「そんなもんだ・・・」と寂しくなるのではないだろうか(コレ見 た夫婦は、思わず離婚したくなるかもよ。早まるな!)。ゆえに、「若者は劇場から去れ」的・客を選ぶタイプの映画か。製作、監督、主演とハリウッドの大物が名を連ねてい るけど、どういうわけだか驚くほどこじんまりした個人的作風な印象になってたよ。こういうテンションを落とすだけ落とした低血圧SF映画を、スターを使っ て作ってくれてるのがなんかうれしい。必要だと思うよ、こういうSF。少々説教くさいけど脚本もうまいこと書けてると思ったし、やっぱソダーバーグの映画 は編集が超・玄人。割愛加減がおもしろい。他の映画じゃ見られない感覚。「行間を読ませる」じゃないけど、「カット間を想像させる」感じでさ。後半の ジョージ・クルーニーは、「風呂に入れ!」と叫びたくなるほど油ギッシュ!すごーく「ヌルッ!」としてる。彼の妻役は意外と大女。ジョージと同じくらいの 背丈だし、顔は鬼のようにホリが深くて、2人が向き合ってたりするとなんかジョージが食われちまいそうなほどの迫力だ。こんなインパクト重視な顔面を持つ 美女に電車で会って人目惚れ後、執拗にプロポーズを繰り返すなんて一般ピープルには恐れ多くて無理無理〜!やはり主演男優にはスタアのルックス・ジョー ジ・クルーニーが必要なのである。

03年6月29日
ミニミニ大作戦 満足度★★★
ひとりごと:ミニクーパーで強盗するという 軽快な犯罪アクション。なんでもこの作品はリメイクものらしいけど、オリジナル作なんて見たことも聞いたこともなかったから「旧作に比べたら質が落ちるね え」みたいなよくあるボヤキは必要なかった。強盗するための車種ならゴマンとあるはずだが、なぜかミニクーパーがピックアップ。なんだか映画と車の会社同 士のタイアップな香り・・・。でもたしかに、コレ、ミニが3台(しかも赤・青・白)つらなって爆走するからカワイイ魅力があるわけで、別の車(カローラと か、あるいはベンツ)だったとしたら、まったくもってアカ抜けない仕上がりになっていたはずなのだ。ミニの威力はたいしたもんよ。車以外は超・フツーの映 画だけど。悪役も弱くて危機感ないし。主役は犯罪者のはずなのにまるで青年実業家のように熱血&さわやかだ。人生トントン拍子だし、犯罪者なのに。人生「勝ち組」なんだよ、犯罪者なのに!冷静に考えてみるとヤクザな世界のはずだけど、中井貴一ふう横分け マーク・ウォルバーグ&シャーリーズ・セロンのカップルがかもし出すフンイキはまるで、社内恋愛中の銀行員&受付嬢のようにヌクヌクと幸せそう。ああ本来 こういう人生ナメきった奴らこそ逮捕しちゃってほしいのだが無理でしょうか。セロンはあの顔あのスタイルでカギ師という説得力のない御設定。なおかつミニ クーパーを操る運転技術もズバ抜けてるというありえない存在。しかし彼女、金庫のカギを壊そうが、車で爆走しようが、何やってもサマになっちゃうのがスタ ア様。ホント、美人は何やっても許される。世の中、見た目が大事ということも教わったよ、彼女と車にさ。

03年6月26日
ストーカー(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ロビン・ウイリアムスが孤独な ストーカー役を演じる。原題「one hour photo」をもとに邦題をつけるとしたら「写真屋の親父」という感じか。まあ、おおざっぱに言えばサイコものだけど、近年におけるハードな描写を売りに するサイコ系作品の変態野郎に比べると、なんとも薄味な変質者であった。非常に消極的な奴なのだった。物陰で気になる人を盗み見たり、写真撮ったりさ。気 になる人が写った写真をちょいと持ち帰ったりさ、かわいいもんだよ。そのくらい誰でもやるよね?(え、やりませんか)キャラクターなんか3〜4人しか出て こないし、約90分という短い上映時間だし。忙しいときだったから空いた時間で見るぶんには便利な映画だったよ。それにしてもビジュアルがクールだった。 舞台であるショッピングセンター内なんて真っ白で、写真屋には店名ロゴがビシッと入っててキマってる。警察の取り調べ室ですら真っ白で、赤い椅子がポツン と佇むオシャレっぷり。登場する膨大な量のスナップ写真も、どれもこれも色鮮やかですばらしい出来!ああ「ブルータス」読者(ケッ!!)が喜びそうだわい。(←イメージですが)「写真とはいかなる媒体か」ということをテーマにしているところが 興味深い。夫婦間の亀裂を全く感じさせないラブラブ写真は「表面だけを写し出すもの」として。子供が撮るカワイイ写真は「撮影者を表現するもの」として。 秘密が写し出された写真は「事実をありのまま残すもの」として。そして被写体によっては「見る者への脅迫材料(心を揺さぶるもの)」として・・・といった 具合に、たかが写真にも数々の表情があるということをこの監督は言いたかったんじゃないだろうか。キティちゃんやエヴァンゲリオンの人形が出てきて日本 グッズの人気ぶりをうかがわせる。と共に、そういうのがあると、なんだか流行最先端なフンイキになるのが面白い。エヴァンゲリオンは日本語(漢字含む)表 記の商品名で売ってるんだね、意外。刑事役で「ER」のベントン先生を発見。・・・映画見てるのになぜだか雑誌をめくる感覚(それもマガジンハウス系の) に陥ってしまう。「読み捨て映画」という新たなジャンルを作り出してしまったのだろうか。

03年6月22日
マトリックス・リローデッド(2回目) 満 足度★★★★
ひとりごと:世の中すべてがプログラムに支 配された虚像だったという驚愕SFをまた見てしまいました。こないだ美容室に行ったら、美容師が「うちの従業員のほとんどが見たんですよリローデッド」 と、のたまっていて驚いた。だってその時まだ公開1週間目だったから。さらに話を聞くと、店の営業終了後、先行オールナイトに駆けこんだ店員も多数存在す るという。なんだか浮かれてるね〜一般市民は。たしかに大勢でワイワイ見ると楽しい映画になっているけど(なぜか)。どうも皆公開と同時に一気に観賞した らしく、3〜4週目にもなると劇場もスいててラクだわい。いや〜 何度見ても飽きないね〜(だって何度見たって全然理解できないんだもん!)。随所に挿入される哲学的なオハナシ(「理由」だとか「結果」だとか「選択」だとか・・・)や、なんで例の●を●●れ ば地下都市ザイオンは救われるのか、とかイロイロ、難しいセリフは確かにボクちゃんの耳に届いちゃいるが脳みそは完全に素通りです。なんか、頭の良い映画 評論家が書いた「マトリックス」の分析をそのまんま映画のセリフにしてる感じ(それとも・・・まさかとは思うけど、理解できてないのはボクちゃんだけじゃ あるまいな?!)。あとさー、白い双子って結局どういう人間だったんだろう。もうわからないことだらけだったけど、キアヌ対100人スミスの豪快バトルを 見れば気分スッキリなのだっ!!(楽しみ方が小学生レベルですがいけませんか!!)後半のアクションはローレンス・フィッシュバーンですら超クール。全員 とカラめる「キーメーカー」の役がオイシイ。あの役で出演してみたかったよ(出演かい!)。あのオジサンのビジュアルはユーモラスなアクセントになってて 良いな。私達が普段使っているコンピューター内で計算され実行されていることを、すべて日常に置き換えているアイデアが今ふうなんだよね。大人のためのマ ンガ映画なのだ。どう見ても北島三郎顔のキャラクター「ミフネ」の今後の活躍を期待してやまないのは、たぶんボクちゃんだけなのだ。

03年6月18日
アニマトリックス(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:映画「マトリックス」シリーズ の裏エピソードをオムニバス・アニメで表現。マトリックス旋風が吹き荒れる日本列島。今このタイミングで観賞しないと2度と見る気は起きなさそうなのでレ ンタルしてみた。他に見たいDVD&ビデオがレンタル屋になかったし〜。見てみれば、たしかにマトリックスが舞台になっているけど、全9話どれもたいした 話じゃなかったよ。大きな秘密が暴かれるわけでもないしさ。特にメクジラ立てて見なきゃいけないほどのDVDではなかったな。話は短くてアッサリしてるか ら、どっちかっつーとイメージ映像集みたい。聞くところによると日本人クリエイター制作によるものらしいけど、たしかにアニメ映像のクオリティは高いね。 さすがジャパニメーションだよ。あの「マトリックス」の世界を独断と偏見により全く違う切り口で味付けしてるところが大胆でよい。日本が舞台だったりする と、「これ世界中の人が見るのかなあ」と思ったらなんかうれしいし。「マトリックス」のエピソード1的な話はロボットがたくさん出てくるので、ビジュアル にするなら実写よりアニメのほうが手っ取り早かったのかな。このDVD、今の「マトリックス」ヒットで祭気分の頭フワァ〜っとしてる者ども(ハッ!ボク ちゃんのこと?!)は、ついつい買っちゃうよね。なんという商売上手なのか。なんか「マトリックス」のゲームも出るらしいし、しかもアニメもゲームもウォ シャウスキー兄弟が脚本書いてるんだよね・・・。なんなのさ、この一連の企画力は。ああ現ナマの香り。アニメもゲームも映画キャストが声などで積極的に出 演していてサービス上等。ファンも喜ぶし、世界を一つにまとめてるよ。何かにつけ「マトリックス」関連の新作がリリースされるたび、世界観は無限に広がってるけど、同時にウォシャウスキー兄弟のフトコロも無限大になることに気付いてしまったよ・・・。高収入にカチンときて世の中 の不平等を感じるあたり「やはりこの世界はマトリックス」と思うべきか。それとも、「これこそが現実」ということなんですかね、モーフィアスさん。

03年6月17日
トゥー・ウィークス・ノーティス 満足度 ★★★
ひとりごと:ヒュ−・グラント&サンドラ・ ブロックが夢の共演を果たしてロマンチックラブ。すっかり2人とも中年真っ盛りなため、「もう数年早くに見たかったカップル」な感じだ。が、ヒュ−は「金 持ち独身」、サンドラは「恋に不器用なサバサバ女」という両者とも得意キャラでガブリよつ!もう「はっけよい、のこった!」という感じ。さすがに濃い口な2人がそろうと暑苦しい。てんぷらとフライが同じ皿、みたいな。なんか昔あったスタローン&シャロン・ストーン共演(っつーか提携) 映画を思い出したよ(タイトル忘れた)。とはいうものの、さすがは芸の達者な2人、退屈することなく観賞。退屈どころか、2人ともセリフが多くて字幕を追 うので精一杯な忙しさ。彼らの表情まで楽しみきれなかったような。冷静に考えてみれば、ヒュ−の役は「思う女がいても浮気放題&金使い荒し」で最もタチの 悪い殿方。サンドラの役も、小うるさくてハタ迷惑な会社のお局なわけで・・・。両キャラとも実在したら相当ウザい。役者のおかげで、嫌われ者のくせにカワ イく仕上がっているのはやっぱり2人ともラブコメ実力派ということか。途中でノラ・ジョーンズが出てきて、弾き語り始めて仰天。また、トイレで水を流すと シャワーが熱くなる、という現象を使ったシーンは着眼点がよろしいな。クライマックスあたりのヒュ−による作文は感動的。なんか純粋さがあふれているいる ような気がして。遊び人でも心は少年なら許されることもあるのだな・・・なるほど、そのテがあったか!もはやヒュ−は独身男の教祖なのである。

03年6月10日
シャーロット・グレイ(ビデオ) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ケイト・ブランシェットが第2 次大戦に翻弄。戦争時、イギリス女がフランスに極秘潜入ということで「女スパイ」な香りがするものの、スリリングというよりは「女のドラマ」を感じる出来 映えであった。行方不明になったパイロットの彼氏を探したり、ユダヤ人の子供をかくまったりと、エピソード自体はまあまあ感動的だ。「ひょっとしてコレ実 話?」と思わせてくれる設定がそこはかとなくリアル(たぶん創作物語。未確認)。が、演出がパッとしないため涙もチョチョギレずじまいであったよ。いやし かし、よく映画に登場する「ユダヤ人迫害」シーンはまったく見るに耐えないね。この劇中にも強引に列車に乗せられるシーンとかあって寂しくなったよ。「命 令」や「指令」により行われた、みたいな表現が使われてたけど、「それって何?」みたいなことを考えたよ。なぜ人は人に命令できるのか、と。そんな目にみ えないものに縛られ弄ばれるにもホドがある、と。どんなしがらみの中でも常に自分の良心のままに決断したいもんだよ、とそんなことを考えた。映画にはさほ ど感動しなかったが、そんなマジメなことを考える自分に感動したよ。どんなパッとしない映画でも、ちょっとは考えるネタになるもんだね。ありがとよ、ケイ ト。それにしても、またしてもケイトはモテまくってる役だね。「昔は、細目で老け顔の婦人が好まれたのである」と説明されれば言い返せないが。日本で言え ば「平安美人」か?イギリス女のくせに平安美人、それがケイトな のである!!←テキトー。今回、彼女にはス トーカーまで付いてくるけど、それに関しては「誰にでもマニアは付くものである」と、胸に手を当てて納得するのだった。

03年6月8日
マトリックス・リローデッド 満足度 ★★★★
ひとりごと:なんとこの世は超容量の仮想 CGであったというSF第2弾。今回のは1作目よりかずっとSF大作。なにげに、「大オチ」があったぶん1作目のほうがまとまりよく出来上がっていたよう な気がするけど。2作目は無限に広がる世界観&謎を表現してて興味は尽きることがないよ。1作目は主人公ネオの視線で物語が進んでいったけど、今回からは 世界に住むいろんなキャラクターのエピソードを描いてて、その客観性はなんだか「スター・ウォーズみたい。でも「スター・ウォーズ」と明らかに違うのはア クションCGの使い方。「スター・ウォーズ」系ってCG合成と質感の精度を上げることにそりゃもう必死だけど(テクノロジー先行型)、「マトリックス」の 場合は「こんな映像を撮りたいから、CGの使い方を考える」から始まってる「イマジネーション先行型」なところがタダモノではございません。そこんとこが アーティストだよ、ウォシャウスキー監督は。同時にエンターティナーでもあるところがザ・ミラクル。「マトリックス」のアクションシーン見てるとジョー ジ・ルーカスがかわいそうになってくるよ、奴のやりかたは古臭くて。ま、奴はそこがいいんだけどさ。カンフーシーンは派手だし緻密でもう最高!アクション 監督の存在感をビリビリ感じたよ。すばらしい振り付け(?)だった。格闘シーンをほとんど本人たちがやってると思うと頭が下がるね。これは大変な仕事だ よ。いや〜アヌ公(キアヌ)どもよ、ご苦労であった。ああ、この超イカしたキアヌが、「ビルとデッド」シリーズのアホ・キアヌと同一人物だなんて・・・ミ ラクル・アゲイン。「スピード」シリーズ出演は断って「マトリックス」3部作には喜んで主演するあたり、案外見る目あるのかも、ああ見えて。キャリー・ア ン・モスの魅力が大爆発してるように感じたけど。すんごくエロチックだった。監督は彼女の役・トリニティが大好きなんだろうね。トリニティ&ネオのカップ ル、女はSMの女王様みたいなカッコしてるし、男は飛んだり跳ね たりしてるけど、夜の営みのスタイルは意外とノーマルでいらっしゃる・・・。ホント、一般熟年カップルの寝室を覗いているようであった。次回作はエッチシーンも「マシンガン撮影」であることを 期待したい。

03年6月5日
8Mile 満足度★★★
ひとりごと:なんとエミネムが自伝ふう青春 映画に主演。なんなのこの映画製作&公開のタイミングの良さは。ちょうどエミネムが音楽界で大ブレイクすると同時の映画公開だなんて、コレ仕掛けた人は相 当のつわものだね。しかも監督はポッと出の若手じゃないよ、あの「L.A.コンフィデンシャル」の大物カーティス・ハンソンをコラボレートしてくるなん て、いかにも「ショウビジネス」な感じ。ラップ好きな若者が主人公なので、若々しくハジけた映画になりそうなところだけど、コレずいぶん渋〜い娯楽映画だ と言っていいんじゃないだろうか。さすが男のワビサビ知ってるよカーティス。ぜんぜん難しくないし、ちっぽけな話だけど、納得がいくようにうまいこと盛り 上げてまとめてる。なかなかこんなに退屈しないように仕上がってる映画ないよ。ミュージシャンが映画の主演をすると、たいてい作品はショボいものになって しまうけど、コレは大成功してる珍しいパターンだよ。エミネムもさ〜、演技はどんなものかと心配したけど、まあまあ様になってるじゃん。それにスクリーン 映えするイイ男だよ。それにしても下町ラップの世界、別にたいして興味もなかったから詳しく知らなかったけど、「ライブハウスでラップ対決」なんてイベン トがあるんだね。それにストリートで知らない者同士での悪口ラップバトル、はたまたそれに乱入する辻ラップ・・・。何もかも知らないことだらけで新鮮だっ た。それにしても、どこもかしこもイカつい不良黒人で溢れかえっててコワ〜イ。自分があそこに行け、と言われてもおっかなくて無理無理〜。銃なんかより「リズミカルな口ゲンカ」で勝負を挑んでくるあたりは、意外にピースフルな不 良黒人たちなんだけどね。

03年6月3日
火山高(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:韓国製の学園アクション。見る 前は「少林サッカーみたいなやつ?」と思ったが、見てみたら「アクションシーンのCGとかはそんな感じだけど、コメディっぽくない。案外マジ」な感じだっ た。いや〜映像はやけにカッコいいね。構図やポーズもバッチリ決まってるよ。なんか最新CM映像集を見てるみたい。キャラクター設定をいちいちご丁寧に日 本語で表示してくれてるけど、コレ日本用特別仕様なのかな。別に韓国語で表示しても趣があって良いのに。全編、廃退したダークな高校が舞台だけど、繰り広 げられるヒロイックな話はなんだか「北斗の拳」をほうふつ。主人公の目的っつーか、話の筋がまとまってない気がして乱雑に見えたけど、クライマックスの最 終対決はおおげさで楽しかった。「暴力教師5人衆」なんか飛んでくるんだから笑っちゃうよ。空飛んでくる先生ならさー、職業教師なんかやめちゃって宗教で も始めたほうがよっぽど儲かると思うけど。こういうハチャメチャな映画、日本で作ってほしかったなあ。ヒロインの女は「学園一の美女」というもったいない くらいの紹介文と共に登場するが「え、この程度で学園一かい」と否定的に思ったものの、次第に「たしかに美女かもなあ」と考え直す。見た目より心が凛々し く美人であったからだんだんイイ女に見えてきたのである。それによりいただいた教訓は「気持ちだけでも男前でいたいものである。そうすれば知らぬうちに男 前に見られるようになる。モテるようになる」ですが間違ってますか。女子高生はまだしも、登場する男子高校生はどいつもこいつも老けまくってるね〜。肌年齢は30代、いや下手をすれば40代かと思われる男子 ばかりでむさくるしかった。まるで阿藤海が 学ランを着てるかのような者もいた。高校が舞台だけに「ダブってるんです」という説明で済んでしまいそうなところが悔しかった。

03年5月29日
Mr.ディーズ(DVD) 満足度★★
ひとりごと:アダム・サンドラ−&ウィノ ナ・ライダー共演のラブコメ。最近ようやくアダムとベン・スティ ラーの区別がつくようになったと思ったら、ここんとこ「Taxi」シリーズの主役の男とアダムの顔がなんかそっくりで見るたびに困惑。まったく迷惑な男だ よ、アダムは。いや〜そんなことより、アダ ムのギャグ(?)は笑えないね〜。そりゃまあ10回のうち1回くらいは「フッ・・・」となるけど、ほとんどのギャグシーンを無表情で拝見したよ。たしかコ レ、アメリカでヒットしてたけど、外人はコレ系のギャグが楽しいのかなあ。全編「おバカ丸出し」な映画なら「ああ外人がアホやっとるわい。ったく、アメリ カのお笑い映画はしょうがないね」と笑えなくても踏ん切りがつくんだけど、この映画って半分マジなところがタチが悪い。主人公のアダムは「気は優しくて力 持ち」という良い子の役なんだけど、役を説明するシーンでお年寄りや召使いに対して親切にしすぎでなんかムカつくぅ〜。「良い子ちゃんぶってんじゃねえぞ コラァ!」と思ってしまったよ。だいたい「良い子」の説明が「高齢者に親切」というところが簡単すぎるような。悪役も、主人公を困らせるためにガールフレ ンドの秘密を暴こうとしたりして、なんかストーリーのアイデアが安いうえに心地の悪いエピソードだ。昔、カールスモーキー石井の「河童」で、心やさしい河 童を目撃したという知らせに村長が「よ〜し、みんなで河童を生け捕りにして有名になるべ!誰が早くつかまるか競争だべ!」みたいなシーンがあって、「もう そんな話全然見たくないよ」とガックリしたのを思い出したよ。別にいいけどさ。逆に、ウィノナが格闘したりのオモシロシーンはなぜか楽しかった。元気そう でなによりです(でも彼女のオモシロシーンはちょっとだけ)。奴らによるラブストーリーの最後は泣けたしね。(結局泣いたんかい!あんなテキトーなラブス トーリーで!?)

03年5月27日
めぐりあう時間たち 満足度★★★☆
ひとりごと:1920年代の作家ヴァージニ ア・ウルフ(とやら)が書いた小説「ダロウェイ夫人」(とやら)に絡む、時代を超えた女たちのドラマ。やはり構成がおもしろーい。20年代のヴァージニ ア、40年代の主婦、01年の女編集長の3エピソードが、普通なら3話のオムニバスにしてしまいそうなところを、部分ごとに切り刻んで挿入し1本にまとめ 上げて最後にはきっちり収束し、どの話にも共通点を与えて時間を超越したスケール感、おまけに妙にスリリングに味付けてるところが「さては巧妙?」と思わ せるね。なぜ「?」なのかというと、1回見ただけじゃ分からない隠された設定があるような気がして、完全に理解しきれなかったから。メリル・ストリープが 感情的に号泣するシーンも「へ?ババアなんで泣いてるの」とキョトンとしたよ。でも、よ〜く見ればわかるように出来てるんだよね、多分。このように出てく る女はもれなく情緒不安定でまいったよ。もし彼女たちがシンガーソングライターならまちがいなく「裸足になり、ステージでは座り込んで横に揺れながら歌う タイプ」だ。もっとこうサバサバしたキップの良い女は出てないの か!?江角マキコみたいな(ああ、なんかそれもイヤ)。苦労する男に同情だね。しかも意外とみんな特殊メイクが施されてる!トニ・コレットまでいつもとはマ逆のメイク手法 で登場だ。前代未聞の付け鼻オスカー女優ニコール・キッドマンだけじゃなかったのか。付け鼻装着時のニコールは、本人だと知っていてもまるで別人に見える ね。面影もなく声まで違うからまるで新人女優のよう。付け鼻がうまいことなじんでるよ。うまいことくっついてる。実に高性能な付け鼻をもらったよ、ニコー ルは。ニコールに会ったらこう言いたいよ、「良い鼻をあつらえてもらったじゃねえかニコール」と。なんかシャルロット・ゲンズブールに似てるかも。これか らの役者は、役柄のネタが切れてしまったら、このようなプチ特殊メイクをするのも良いかも。「付け耳」「付け顎」「付けエラ」など。まあ、削ったほうが良 い女優もいるけどね。ジュリアン・ムーアの作るケーキ、クリームの色が「青」ってどうなのさ。当時の流行かそれとも彼女のキャラを表した演出か。それに、 ジュリアンの「よそ見運転」が気になってしょうがなく、「前を向け!事故る!」とソワソワしていたのはボクちゃんだけだろうか。

03年5月21日
サラマンダー 満足度★★★
ひとりごと:古代から近未来に蘇った竜と人 間チームとのバトルを描く。「なんと竜はホントにいた。羽も付いてるし火も吹きます」というベタな設定に「その竜はかつて地球を氷河期にまで追い込んで、 今まで冬眠してました」という追加要素が楽しいね。竜のデザインはありきたりで新鮮味はないけど、空をブンブン飛び回るCG映像は本物みたいでキマって る。どうやらソコソコ金はかかっているようだ。竜の破壊活動によりすっかり荒廃した都市や村はなんだか「マッドマックス」的・SFなフンイキ。まるで80 年代の映画を見てるかのよう。このへんの美術にもうちょっと今ふうなビジュアルセンスがあればより物語にのめりこめた気がするよ。集団の優しいボス役クリ スチャン・ベールはまあ普通。ベールとケンカするガキ大将的キャラのマシュー・マコノヒーがツルッパゲ&マッチョwithタトゥー姿で登場して「お、やる 気マンマンじゃん。たのむよ〜」と、悪の華が咲き乱れるのを期待したが、さほど見せ場もなく退場。竜の目玉をほじくり出し、ムシャムシャ召し上がるくらい のキレた演技を見せてほしかったね。この男2人に金髪美女戦士が加わって「未来の三角関係」か?と思ったら、愛だの恋だのは今回はパスらしい。なんだ、 X−MENですら痴話げんかが盛んだというのになあ。幼児にかわいい顔をさせたり泣かせたりと、子供の使い方がなんだか卑怯ナリ。ビデオもない寂びれた未来でも、「スターウォーズ」の物語は語り継がれているというエピ ソードは、ジョージ・ルーカスを甘やかせるだけなので止めたまえ。「さて、これからどうなるのやら」というところでエンドロールが流れてきて、「ここで終わりかい!アレがクライマッ クスだったんかい!」と心で叫ぶと同時に「まさか続編も?まさかね」と不安になる。もし「エイリアン5」が製作されたら、中身はこんな感じになりそうな予 感も。「ゴジラ対エイリアン」にしてくれるなら歓迎しよう。

03年5月20日
ベッカムに恋して 満足度★★★
ひとりごと:インド人の少女がイギリスでプ ロサッカー選手を目指す。こないだテレビでアメリカでトップ10入りしてるのを知り、あわてて見に行くことにした(ミーハーですか)。え?ひょっとして流 行ってんの?見る前は「子供が夢をかなえるために苦労する話」と思い、「リトル・ダンサー」みたいな名作映画かなと想像していたが、こっちのほうは妙に スットンキョ〜な楽しいノリをしているよ。明るく夢を追う少女だけど、サッカー大好きなのに障害がメチャクチャ多くてかわいそうだった。人種、性別、宗 教、文化、家族という典型的な5大障害を余すところなくフィーチャー!いや〜もし自分ならとっくに家出してます。しかし障害があるほうがナニかと燃えるも んです。なんとサッカーチームの白人監督との禁断の恋まで描いてて(ムフフでドキッなシーンでは客席で思わず「アッ!!」と声を出してしまった よ・・・)、しかも友情と恋愛の板ばさみまでご用意。ついでに受験、性や見た目の悩み、はたまた同性愛までカラめちゃってもちろん最後はホロっとさせる し、青春映画の要素をこれでもかと盛り込んで、もうオカズを乗せたい放題だ。観賞後は、なんだかスポコン少女漫画全30巻を一気に読破したかのような達成 感と疲労感が・・・。ヒロインの女の子に「時おり大人びた表情を 見せるし、演技の上手い子役だなあ」とガキ扱いしていたら、後に実年齢は20代後半と判明。だまされた!M・ナイト・シャマランといい、まったくインド人 にはだまされっぱなしの人生だ。次回インド 人を見かけたら疑いのまなざしを投げかけることにしよう。サッカー監督の体育会系な男の役はなんとジョナサン・リース・マイヤーズだった。いつもキレた役 しか見たことなかったから、途中まで気付かなかったけど、ふと見せるエレガントな身のこなしに「おや?」と思い、やがて奴が無意識に「女の子走り」をした ときに「ピン!」ときた。ヒロインの親友役の女の子はなんかウィノナ・ライダー(健康だった頃)をほうふつのかわいらしさ。その子の母親役(笑い担当)も ゴリエをほうふつのかわいらしさであった。

03年5月14日
X−MEN2 満足度★★★
ひとりごと:人気アメコミ映画の第2弾。何 も期待しないで見たから結構楽しめた。アメコミものとはいえ、スパイダーマンみたいに主役が一人というわけじゃなく、戦隊ものみたいに何人もメンバーがい るから、話に全員カラませるのは大変だったんじゃないだろうか。新規加入してくる者もいれば、売れそうもない者は卒業させたりでなんだか「モー娘。」的。 モー娘。の新しい子、だんだん顔の区別つかなくなってきちゃったことをふまえると、この調子でキャラ数を増やされると、新入りの名前もだんだんわかんなく なってくるのかなあ。キャラ数は多いがそれぞれ適度な見せ場を与えていて、どいつの特技もなんだかカッコいい〜。瞬間移動したり、変身したり、なんだか魔 法みたい。ハードな「ハリー・ポッター」みたいな。鉄を操るイアン・マッケランの脱獄シーンも最高。でもみんないろいろ失敗して案外ドジ。案外ドジなメン ズ(←叶姉妹ふう)なのだ。しかしそのドジをみんなで寄ってたかってフォローし合うところがこの映画の売り。超能力を持ってしまった者に「よく覚えておく ことだ。君はゴミだめの中の宝石であることを(たしかそんな感じ)」とか、個性を尊重する「自己啓発」的セリフに生きる活力を与えられた感じもするし。超 能力を持たない一般ピープルに「我々を差別する人間たちを憐れに思う。視野が狭いから(たしかそんな感じ)」など辛らつなセリフは、監督のブライアン・シ ンガーが考えたのではないかと勝手に推測。アラン・カミングは顔を真っ黒に塗りたくっていて誰なのか判別不能。こうなってくると、わざわざアラン・カミン グが演る必要もないような。それとも「次世代ジム・キャリー」の座を狙ってるのか(そういえば最近そんな感じ)。そんなアランと金髪ヅラをかぶったハル・ ベリーが、なんだか次第にイイ雰囲気になってて笑った。なんちゅ〜おかしなカップルなのか、と。ここは仮装パーティの会場か、と。イアン・マッケランは 「ロード・オブ・ザ・リング」より、こっちのほうが小憎らしくて好きだなあ。なんかハル・ベリーとヒュ−・ジャックマンが幸運にもそろって大出世したもん だから、知らない間に夢のキャスティングになってるじゃん。うま こと風水が働いたのか?「X−MEN」っつーより「ラッキーMEN」だよ。縁起が良いね!一応スクリーンに手を合わせておくことにしよう。

03年5月13日
クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア (DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:「インタビュー・ウィズ・ヴァ ンパイア」、8年ぶりの続編。1作目は個人的に相当傑作だったことを思い出した。今回のはなんだかひっそり公開されたしで全然期待せず。しかし、なぜかま あまあ楽しめる。演出は普通だし人間関係も簡単だけど、なんたって主役の吸血鬼レスタトや、古代から蘇った吸血女王など、登場キャラクターがマンガみたい で魅力的だ。吸血鬼なのになぜか人気バンドのボーカルをしてるというブッ飛んだ設定だし、もうキャラだけでもってる映画、というか。前作でのレスタト役は トム・クルーズだったけど(今おもえば思いきったキャスティングだなあ)、今回はまたウンコもしないような美男子をレスタト役に持ってきたね。渡辺謙と安 達祐実をミックスさせたような顔してる。マネキンみたいに無機質なデザインの男だけど、演技も上手いしトムよりかは吸血鬼っぽくて良かったよ。そんな超美 形レスタトが相手にするのが、なんだか化粧ノリの悪い疲れ果てたOLみたいな女で、こいつらのツーショットってどうなのさ、バランス的に。そういや復活し た女王(故・アリーヤ)も、コワモテの迫力あれど微乳すぎてからか脱ぎもなく色気薄・・・。ひょっとして共演の女は全員(レナ・オリン含む)はブサイク担当?そしてレスタトの引きたて要員なのか。なんか、どんなツーショットも女より男のレスタトが美しさにおいて圧 勝してる感じだけど、これは原作どおりなのか、制作サイドの計算か。そのほうが女性ファンが喜ぶのかな。風呂の湯にもいちいちバラの花びら浮かべちゃって るし。要するに「女の子にキャーキャー言われたくて必死」ということか。

03年5月7日
スズメバチ(DVD) 満足度★★
ひとりごと:フランス製・銃撃バイオレン ス。なんだか邦題頼りな映画だね。てっきりイメージだけのインパクト重視で適当に付けた邦題だと思った ら、いきなりスズメバチの生態と顔アップから本編スタート。っつーことは、ひょっとして洋題を直訳しただけのタイトルだったのかな。だとしたら、邦題に感 心しただけソンした感じ。ジャンルはアクションだけど、コレ系映画でよくある、冒頭の激しい系「ツカミ」シーンがなくて「一体いつになったらツカミ・シー ンが始まるのか。まだなのか」とイライラしていたら40分くらいしてようやく銃撃戦をしはじめた。すでに「ツカミ」の時間帯ではなかったから、結局「ツカ ミ」はなかったのだ。「ツカミ」のかわりに何か面白いエピソードがあったわけでもないので、「なんだ、始まって40分後から見てもさしつかえないじゃん。 なんか時間がもったいない。40分あればいろんなことが出来たのに。時間を返せ。時は金なり!」と、またしてもシソンした気分に。ま、どうせこのDVD、 ツタヤの500円無料券でレンタルしたからソンした気分も差し引きゼロか。いやちょっと待て。レンタルしたとき店員に「388円です。500円無料券を使 うとおつりは出ません」と言われたから、やっぱレジ時点ですでに112円ソンしていたのだった。厳密に言えば「ソンした気分」なのだが。物語の後半はなん だか「エイリアン1&2」みたいな展開に(そんな上等のものでもないがね。設定だけはドラマチックだけど、胸にグッとくる演出なかったし)。どうせなら 「エイリアン3」の要素も入れてくれたら「エイリアン全シリーズのパクリもの」としてスッキリするのに。まったく最初から最後まで気の効かぬ映画であっ た。

03年5月6日
チェンジング・レーン(DVD) 満足度 ★★★☆
ひとりごと:サミュエル・L・ジャクソンと ベン・アフレック共演の正義と憎しみのドラマ。「フン!所詮ベン・アフレック映画。どうせデアデビルと同じようなものっしょ。デアデビルは見てないけど さ。同じようなものっしょ?!」とナメてかかって見たら、意外にもすばらしい映画だったのでおどろいた。このように、ときおりベンはナイスな作品に出演するから侮れない。さすが手広くこなしてらっしゃる若旦 那だ。この映画、なんかリメイクっぽいけど 違う?オリジナル脚本なら超ウマイね。ほめてやるよ。サミュエルとベンが、エゴやトラブルを相手への憎悪に変換して対立し嫌がらせをするんだけど、いっつ も「自分の行動は人としてこれで良いのか」と悩んでるところが人間くさくてよろしい。誰かにカッティ〜ンときたり、「オマエ今度絶対朝5時にイタ電してや るぅ!!」プチ復讐を企んだりすることって誰でもあると思うけど(え、ありませんか)、まさにそんな時の自分の姿を見ているかのようであった。そんな登場 人物が、自分の悪いところを受け入れ、教会や法律に頼ることなく自分自身により美徳を取り戻す姿に感動して、ボクちゃんなんと泣いてしまいました(!)。 たぶん僕はいつもプチ復讐を企んでいるから、キャラクターにかなり感情移入できてしまったのだろう・・・。自分も彼らみたいになりたい、と思ったんだろう ね。わかったよサミュエル、もう誰かに対して「オマエの掲示板荒らしてやるぅ!ネットカフェから荒らしてやるウヒヒヒ」みたいな小粋な悪だくみは考えない ことにするよ。ボクちゃんを小悪魔モードから良い子モードに切り替えてくれてサンキュ〜。追伸:サミュエル、アンタの「ムカつく奴の乗用車のタイヤのネジ をはずしておく」というイヤラシイ手口、参考になりました。

03年5月1日
セレンディピティ(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ニューヨークで別れた男女の運 命的再会を描く。いや〜ジョン・キューザックは普通で良いね。そりゃまあスターだけど、なんか気さくな隣人感覚が好印象だ。相手役ケイト・ベッキンセール は「パール・ハーバー」出演で「イギリスから来た、女・ベン・アフレック」の汚名を着せられて久しかったけど、コレのおかげでいくぶん持ち直したんじゃな い?ま、幾分だけど。この人も普通な美人で悪くない。やっぱ、きっとスターなんだろうけどさー、ブランドものは似合わない、みたいな庶民派な女がよく似合 う。作品はコケティッシュ恋愛映画の王道を行くパターンだ。すれ違いっぱなしだったけど、最後はムフフ系な。男がエレベーターに乗ったら、女が隣のエレ ベーターから降りるみたいなところは「ありがち」すぎてちょっぴり恥ずかすぃ〜気分にさせるはずなのに、それに「出会いは運命だった」というテーマは本来 こっぱずかしいものであるが、実にあっけらかんと、それでいて「大人のユーモア」的・方向に持っていってるしで、脚本はすごく良く書けてると思ったよ。ま あ、そんなに運命の再会を涙を流してまで(!)期待してるのなら、別れ際にとっとと電話番号交換してりゃあ話は早かったと思うがね。「運命に翻弄」というよりは「電話番号に翻弄」である。それに、そんなに都合よく再会できるんなら人生苦労しないんだよ、フ ン(こう言っているが実はウットリと観賞)!「ディナーラッシュ」で重要な役の男が、コレにも葉加瀬太郎役(見ればわかる)で出演してる!何これ、偶然? それとも運命?!めったに見ることのない男優出演映画を、2夜連続でチョイスするなんて・・・こんなところに運を使い果たすボクちゃんに乾杯!!(涙を流 しながら)

03年4月30日
ディナーラッシュ(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:ニューヨークにある人気レスト ランでの一夜の騒ぎを描く。見る前はてっきりフランス映画と思っていたが(ディナーという言葉から勝手に連想したらしい)、見はじめて「ああ、なんだイタ リア映画か」と思ったら(舞台がイタめし屋だったから。悪い?)。なんとアメリカ製の作品であったか。パッと見、暗い画面に手持ちカメラ映像がとてもい ヨーロピアンな印象だったから意外だった。物語の始めのほうはエラく進行がダラダラしてて「ああ、つまんないかも。ね、眠い・・・」と、自分のふくらはぎ に爪を立てて睡魔を追っ払うのに必死だったが、中盤からはずいぶん持ち直す。要するに「レストラン内での一夜をほぼワン・シチュエーションで撮っているん だなあ」と気付くと楽しめる(中盤まで気付かなかったのです。悪い?)。タイトルを和訳すると「晩飯どきは忙しい」ということか。結末は楽しいけど、登場 人物のほとんどがムカつく奴で見ていて疲れる。出てくる誰しもがお高くとまり、ちょっと気に入らないことがあるたびに逆ギレするんだからタチが悪い。も う、逆・癒し系映画といってよいな(個人的には)。レストランが舞台なわりにうまそうな料理が画面に登場しない。人間関係中心ということだろうか。店長で ある色男シェフが作る唯一の料理が「姿煮ロブスターと揚げパス タ、クリームソースはイクラ添え」って・・・なんかすごーく気取りやがった創作料理だった。兄ちゃん、ナポリタンを出さんかい!ええやんナポリタンで。さてと茶漬けでも食べるか、サラサラっと。永谷園の。コチトラそんな 夜であった。

03年4月24日
シカゴ 満足度★★★☆
ひとりごと:人気舞台ミュージカルを映画 化。楽しく拝見した「ムーラン・ルージュ」を思い出してしまったよ。「ムーラン・・」の役者は歌も踊りも「意外とまあまあ上手いじゃん」程度に思ったけ ど、こっちは「おまえたち、すごい上手いじゃん!」というレベルまで達してて驚いた。特にキャサリン・ゼタ・ジョーンズお姉たまは、腹から声出てるわキビ キビ踊るわで大迫力だ。あんまり鬼気迫ってて笑っちゃったよ。あのお姉たまから色気を取っても勝負できることがなんだか発見(だって色気を感じなかったか ら。そんなヒマなかったから)。主役のレニー・ゼルウィガーもこれまた別な味として上手くて、しかも痩せてて(顔以外)ビックリクリクリ、クリックリ!ツ レなくされた男に突き飛ばされ壁にブチ当る演技は、よしもと新喜劇の島田珠代なみにキマってる!どつかれた後は「やさしいのね」の一言を聞いてみたかっ た。リチャード・ギアですらも一流のエンターティナーに見えてし まうフシギさよ。彼のタップダンスは、なん か小堺一機(とか)を思いおこさせられて個人的に印象悪であった。3分おきに歌が始まって退屈知らず。「始めから終わりまで楽しくノーテンキに」がモッ トーな豪快なノリが、日々の疲れを忘れさせてくれた。日頃、映画館には映像の最新技術を拝みに行くことが多いんだけど、舞台ふうに工夫をこらしたアナログ 的感動を味わうのもたまには良いね。純粋なエンターテイメントとはこういうもののことなのだろうか。観客に脳みそを使わせてないところがすばらしい。て か、劇中登場する「大股開き」をいう芸の名はこれでよいのか、ただの「股開き」じゃダメなのか、ということのほうにずっと頭脳を使ってしまってたから。

03年4月22日
9デイズ(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:アンソニー・ホプキンスがジェ リー・ブラッカイマー製作のアクション映画に。ホプキンスほどまでの年齢でCIAの現役諜報員役っつーのは現実的にどうなのさ。普通引退してるような気が するけど。新鮮なのはホプキンスおじいちゃんが拳銃持って撃ちまくったり、格闘したり(!)するところ。あくまでソフト・アクションにとどめちゃいるが楽 しかった。あんまり体力的にハードなことさせると、もしもの場合が心配なところ。階段を全速力で駆け上がったりするシーンは別な意味でヒヤヒヤするし (ハッ!この効果が目的か)。しかし、諜報員チームのリーダーのくせに、自分の足で走るシーンのもたつき具合は気になる。おじいちゃん、はっきり言って若手諜報員たちの足でまといじゃん。仲間の若者たち、気を 使ってワザとコレみよがしにゆっくり走ってるじゃん!そんな速度じゃ犯人捕まえられへんで!まあ美しい気配りではあるが。欲を言えばさりげなさがほしかったが。設定やストーリーは歴 代ヒット映画から拝借したものばかりのような。ベテラン諜報員がヤング黒人とコンビを組むことになるくだりは、なんか「MIB」(等)みたいな。軽く反発 しながらも結局両者ともイイ奴、みたいな。結局、アメリカ嫌いな外人テロリストが核爆弾で脅迫してた話だったところもなんかどっかで見たような。案の定、 クライマックスでは核爆発までのカウントダウンがおっぱじまり、停止に必死になる主人公、みたいな。なんだか普通すぎやしませんかねえ。監督のジョエル・ シュマッカーを含め全員やっつけ仕事な香りが・・・。まあ、撮影中に心臓発作でポックリとか、コレがホプキンスの遺作にならなかっただけ良しとするべ。

03年4月19日
イン・ザ・ベッドルーム(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:殺人事件に巻き込まれた家族の 心理ドラマ。いろんな賞を受賞しただけあって、脚本よし役者よしの超シリアスな映画だった。ユーモアなしのコーエン映画みたい。家族の一人を色恋ざたの犯 罪によって失うというのはワイドショーで放送されそうな、言ってみりゃあ私達にも起こりうるアクシデント。なので「こんな事件、自分に降りかかったらどう するだろう」と、どうしても考えてしまうね。話の中盤までたどりつくと「この映画、いったいどうやって終わらせるつもりなんだろう」と、心配になってくる ほど出口の見えない状況に。普通の映画なら、どっちつかずの結末でお茶を濁しそうだけど、コレはもう反論覚悟のはっきりしたラストシーンを用意しててすが すがしい(いや実はすがすがしくない)。物語は静かに展開するけど、なぜかただよう緊張感。特にクライマックスのあたりの、人間のネガティブな心から発せ られるコワ〜い空気感は、今後も名シーンとして語り継がれるであろう。家族の父親役の人もなんか賞をとったらしいけど、スクリーン映えしない平凡な顔すぎ て記憶には残りづらい。他にもオジさんが何人も登場するけど、みんなあまりにも見た目が普通な人すぎて、ボクちゃんのような日本の一般ピープルにはもう誰 が誰やら判別不能。ホンマにアンタらスターかい?!ま、要するに「リアル」ということですね。シシー・スペイセク扮する母親役にはなんだか同情。いや〜誰でもマリサ・トメイをビンタしちゃうんじゃない?往復で。「この馬の骨!泥棒ネ コ!メスブタ!」と罵りながら。シシーはそ んな汚い言葉は吐きませんが。お上品だから。降りかかった災難にどうしても原因由を見つけたがるのだな、私達は。ひょっとして原因なんてないかもしれない し、原因は自分にあるのかもしれないし。正義の意識と家族の愛憎(などなど)をからめてかなり複雑で立体的な構成、最近の「暴力には暴力で報復なんてイ ヤ」という良い子な考え方のマ逆を行くあまりにも正直な意見が、反戦意識の芽生えた者を混乱状況におとしいれるのだった。

03年4月18日
バースデイ・ガール(ビデオ) 満足度 ★★★
ひとりごと:ニコール・キッドマンがイギリ スに嫁いだロシア人・妻を演じる。ああニコールよ、おまえはいつからそんなに素晴らしい女優になったのだ。たしかトム・クルーズの嫁時代にはノーマーク だったはずなのに。今回もニコールはがんばってるよ。尻は見せるわ沼には入るわでなんか根性を感じるよ。最近のセレブ女優の中では最も役者魂を感じさせて くれる。ジュリア・ロバーツとかも良いのだが、ニコールがかもしだす「がんばってる感」はナイんだよね。ニコールはロシア人役ということで、なんとロシア 語をベラベラとまくしたてるシーンも続出。まるで全編フランス語で通した「WASABI」の広末涼子のように。で、ニコールの彼氏&いとこ役のヴァンサ ン・カッセル&マチュー・カソヴィッツ(!)も同じくロシア人役ということで(!!)、こいつらもロシア語三昧・・・。アンタらフランス人なのに大変だ ね・・・。出稼ぎ、ごくろうさん。というわけで、このへんの役者の国籍事情を分かってないと楽しめないかも、という不安要素もアリ。で、物語はというと、 「出会い系サイトで知り合った女」にダマされるという犯罪ものなんだけど、ベースとなっているニコールとモテないイギリス男・ベン・チャップリンとの恋愛 部分が、まあ極端に装飾されてはいるが(犯罪者と被害者だし)、「あ、わかる・・・」と思わせる説得力のある会話構成になってて楽しかった。つい数時間前 までは仲むつまじかったのに、いったん憎まれ口をたたきだすと両者とも口げんかに発展したり、修復不可能になっちゃったりさ。愛と憎しみは紙一重なのであ るな。了解、ニコール!!途中、ある男が脅迫する緊迫シーンで、 「金を持ってこないとヤカンの熱湯をかけるぞ!」という脅し文句がカワイかった。それに対して「待て!ヤカンを下ろせ!!」というのも良いセリフだ。「ヤカン」って訳はロシアどころか完全に茶の間感覚だけど・・・。熱 湯が武器というのはロシアのお国がらか(ちがいます)。「ヤカンの熱湯をかけられるのはかなりイヤ」なのは万国共通なのである。

03年4月9日
ジョンQ(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:デンゼル・ワシントン主演の社 会派ドラマ。アメリカじゃあ医療保険での高額治療が行われにくい、というテーマを扱ってるのだが、その問題を含んでるというよりはもう「金がない者は治療 してくれないのか病院は!アメリカの保険制度は間違ってる!」と絶叫するという、なんともストレートな映画であった。あ〜あ、またしてもアメリカ社会に問題発生かあ。こうなってくると、「アメリカ人がアメリカ政府にモノ申す」系、と いう映画ジャンルが出来てもいい時代なのかもよ〜ん。メッセージがあまりにも直接的すぎるので映画として楽しみにくい一面もあるけど、主人公が立てこもっ た院内でのバラエティに富んだ人質キャラや、家族愛の部分がヤケに感動的に描かれてるからギリギリ娯楽作を保ってる感じ。しかし結末がイージーすぎて気に 入らぬ。デンゼルは、生活苦ファッションよりも、やっぱスーツのほうが似合うね。幼い息子役は、恐竜のような顔だちに、趣味が「ボーディビルダー応援」と いうところがなんとも不気味…。不気味っ子すぎて、奴が重病になろうとも感情移入が難しいのが玉に傷。アメリカ人から見たらこういう不気味っ子がカワイイ のだろうか。なんか映画に出てくる黒人の子役ってあんまりカワイイのいない感じ。いま思えばワキは豪華な顔ぶれだな。「マルホランド・ドライブ」の黒髪の 女が、セリフもないような超ワキ役で出てて「苦労時代発見」と思ったよ(あ、現在も苦労時代か)。そういやアン・へッシュやレイ・リオッタなど、けっこう 苦労人が集っているな。いろんな意味で「組合」という香りのただよう、映画のような広報誌のような奇妙な味わいでございました。

03年4月7日
完全犯罪クラブ(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:サンドラ・ブロック主演のサイ コスリラー。サイコスリラーっつても実際は男子高校生が「サイコを気取る」話なので、純粋なサイコスリラーではないな。しかし結局死体の一部を切り取った りのサイコ行為は行われるんだから、やっぱりジャンルを与えるとしたらサイコスリラーでよいのか。サイコを気取った時点で既にその者はサイコ、なのだな。 いや意外におもしろかったよ。主要な刑事と高校生、それぞれの仲間との心のイザコザ、それにそれぞれ男女関係が絡んだりして、登場人物が少ないくせに何か 複雑な気分にさせてくれた。ヒロインのキャラも、トラウマから立ち直る手順がうまいことまとまってるし。少ない素材で深い味、そんなラーメンを目指したか のような。そのぶん地味といえば地味だけど。超・地味だけど。サンドラ、高給取りがこんな地味な映画に出ちまって元は取れるのか。取れませんね、きっと。 サンドラの役は「頭がおかしいかも」と陰口をたたかれるシリアスな役だけど、これがまた意外に合ってるじゃん。彼女は黙ってるとコワイ感じだもんなあ。顔 だけだと猛獣っぽいっつーか。それにエキセントリックな風味を持ってるといえば持ってるし。殺人を司る男子高校生は顔がジュリアン・ムーアにそっくりだっ た。こういうのを巷では美少年を呼ぶのだろうか。このへんの、高校生が大人をからかって殺人ごっこ、みたいなところがなんか野島伸司脚本をほうふつ。「高校教師」、みたいな。あれ、あずみ(上戸彩)は出てな いの?みたいな。となるとリメイクするなら 真鍋かおり&モミアゲ浮きまくりの京本政樹コンビを刑事役かなあ(なんか面子がVシネマ)。殺人のえじきになるのはもちろん・・・ソニンっ!!

03年4月3日
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 満足 度★★★
ひとりごと:ディカプリオ、トム・ハンクス そしてスピルバーグ監督による実在サギ師の逃亡劇。ちょっと期待しすぎたせいか普通な印象に終わってしまったが、別に悪いとも思わない。もうちょっとノリ ノリ感があるのかと思っていたけどドラマ中心だった。しかし、この映画、実話に基づいてるってんだからオドロキだ。主人公のたどった運命は奇跡的にユニー クで興味深い。何で今まで映画化されなかったんだろう?と思うくらいだ。実物の顔を見てみたくなったよ。「これ実話です」というバックアップがなかったら凡作止まりだったような気さえしてきたよ。家族愛に飢えていたがための犯罪、孤 独を紛らわすため捜査官と交流、など映画ちっくに肉付けされたキャラクターが娯楽と説得感につながってて、ツボは押さえてますっつー感じか。トム・ハンク スが劇中見せるギャグ(?)には笑うことができず。捜査官の役は別にハンクスじゃなくても良かったなあ。ついでにクリストファー・ウォーケンも、他作品の ほうが味がある気がするんだけど。ディカプリオのほうは良く仕上がってると思ったけど。最初は、高校生役にしては年増では?と思ったけど、「ハタから見れ ば年齢不詳」の役だからこれで良いのだ。さすがは「元祖・とっちゃん坊や男優」だ。「元祖・とっちゃん坊やの名にかけて!」だ。時々、時間が未来や過去に 行ったり来たりするけど、すべて演じ分けが出来てて上手いと思ったよ。しかし最近誰からも演技についてホメられなくなったなあ、プリオは。のむらくんだけ じゃないか、オマエのことをホメてやってるのは。途中「デアデビル」に出てる大女も登場したけど、すぐに退場。カットしても問題ないのにしっかり顔を出さ せてくれてるのは事務所の力か(知りません。ジャニーズじゃあるまいし)。ビジュアルセンスのない本編にかみ合わず浮きまくりのタイトルバックがステキ だった。ココだけだね、60年代のグルーヴを感じたのは。どうやらスピルバーグ映画のオープニングを飾るにはセンスが良すぎたようだ。

03年3月31日
天国の口、終わりの楽園。(ビデオ) 満足 度★★★
ひとりごと:メキシコ製の青春ロードムー ビー。青春というより「性春」と呼ぶにふさわしい、エロチック街 道まっしぐらなtooヤングな映画だった(主題歌を与えるとしたらもちろん田原俊彦の「哀しみtooヤング」で。あ、古いですか。古すぎますか)。10代の男女のセックスが描かれて るだけに、出演ヤングスター、み〜んなパンツ下ろすのなんかあたりまえ。ボカシが入った方が勝ち、みたいな裸シーンが多くて驚いた。タイトルだけだとおと なしそうなんだけどなあ。出演者はホントみんなイイ仕事してる。誉めてやるよ。誰か、彼らに褒美を!これくらい巧みに、しかもおおっぴらに演じてくれたな ら、高額なギャラをもらっても納得だ。こんなエロトーク満載の脚本をあの清楚なフンイキの才女・松浦美奈さんが訳したかと思うと、ナンかヘンなキブ〜ン。 巷の若者が見ると逆に引きそうだけど、大人が見ると、現代劇なのになんかノスタルジーを感じるっつーか、最終的にセツナゲになるっつーか。設定が「夏休 み」なところと、主要男女3人が車で移動する田舎道路や道ばたが何の飾りけもないところが懐かしさを感じさせてくれたよ。下世話なエッチ話や笑えるくらい バカバカしい痴話ゲンカをしてるシーンがベースなんだけど、ビジュアルなどで「胸キュン」方向に持っていくというバランス感覚が良かった。あと、エッチ大 好きな男子2人組、心はまだまだ子供なところが微妙にピュアで、なんか輝いて見えるからフシギである。この監督は今度ハリー・ポッターの新作を撮るらしい けど、それならさー、ハリポタ主演3人組でこの映画を丸ごとそっくりリメイクしてほしいなあ。絶〜っ対ヒットすると思うんだけど。同時に子供達の夢もブッ 壊すけどわーっはっは。

03年3月26日
プロフェシー(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:リチャード・ギア主演のミステ リアスなスリラー(?)。ナゾの蛾男(!)の予言に一人の記者が翻弄されるあたり「Xファイル」もまっつぁおな超常ストーリーになぜギアなのか、と始めは 思ったけど、最後まで見ると「結局オンナ大好き」的テーマにナルホドと改める。「たまにはこんな超常ギアもいかがですか、奥さん」的に持っていってるの か。見てる間は「センスもないのに気取った映像だね。セリフも少なめだし写真集感覚か」とやや否定的な意見を持っていたけど、見終わってよく考えてみる と、超常現象を扱ってながら、奇妙な人間関係やら希望のあるオチなど実は見所も多いし、プロット自体は悪くないとまたしても改める。ゾッとするシーンも用 意されちゃいるが、こないだ「呪怨」を見たボクちゃんには痛くも痒くもないのであった。「呪怨」のほうが1万倍怖かったよ。クライマックスはエラく大規模 に盛り上がってるし。脚本段階では相当おもしろそうだったに違い ない。もしコレをM・ナイト・シャマランが 撮ったら・・・と想像するとワクワクするよ。このメイン・エピソードである「蛾のような超デカイ怪物出現」は、ホントにあったことだというのが驚きだ。 「窓の外からジッと私を見て・・・それから飛び去ったのよ!」なんていう証言は奇想天外すぎて逆にリアルで何か楽しい。しかしこの内容で2時間は長すぎる 気も。「Xファイル」のモルダー捜査官ならこの程度の事件、45分でキレ〜イにまとめてくれそうだが。

03年3月22日
呪怨 満足度★★★
ひとりごと:怨念にとりつかれていく人々を 描く恐怖映画。サム・ライミ製作でハリウッドリメイクされるとかで、前から気になっていた映画をついに見てしまいました。案の定「リング」系な和風ホラー なんだけど、「リング」が一本スジの通った「映画らしい映画」だったのに対して、コレは「リングの怖いところだけをピックアップして、より大げさに編集し た映像集」みたいだった。なんだか「リングのリミックスみたい。ホ ントはリングの監督がエラいのに、人のまわしで相撲をとったような映画だなあ。フン!」と思いつつもあまりの恐怖シーンの連続にボクちゃんもう失神寸前で す!スクリーンを正視できまへん!!舞台で あるこじんまりした一軒家の設計が、ありふれた押し入れの柄、きゅうくつな階段、入ろうと思えば入れる屋根裏・・・と、どこにでもある構造なのが私達の生 活に密着。このリアリズムは外人にはわかるまい。就寝時の視線の先や、シャンプー中の背後にオバケが現れるなんて、日常的すぎて卑怯ナリ。僕はもの覚えが 悪くて、見た映画は翌日からカタッパシに忘れていくんだけど、この映画は何日経っても記憶がよみがえります。今でも寝ようと思って布団に入ったら、思い出 したくもないのに頭の中でこの映画の始めから恐怖のエンディングまで勝手にリピートしちゃって困ってしまう。主演の奥菜恵ちゃんと共に絶叫です、布団の中 で。奥菜恵といえば、最近英語の勉強してるらしいけど、この映画がアメリカで製作されるときは彼女も連れて行ってあげればいいのになあ。背丈がちっちゃい から外人にはウケが悪いかなあ。どうせならハリウッド一の大女リリー・ソビエスキーと共演してほしいけど。・・・いやただメリハリが効くというだけの理由 ですが。

03年3月19日
スパイキッズ2 失われた夢の島(ビデオ)  満足度★★★
ひとりごと:子供によるスパイアクション第 2弾。ハリー・ポッターの好感度とはマ逆をいく小生意気そうな 「汚れ子役ども」。今回も天然パーマがグルングルンです。いつもより余計に巻いてます、くらいの勢いで。登場する絶叫マシンやらスパイグッズやらが子供心にあふれてて笑っ ちゃったよ。どこかがスパイシーなんだよね、笑いが。藤子不二雄的というか、あるいはタイムボカン的というか。なので大人が見ても十分に笑えるのだと思 う。うんこネタも、下品というよりはスパイシーにキマってるし(うんこに下品もスパイシーもあるもんかって?あるんです!)。子供向けアメリカ映画って、 ホント子供にしかウケないものが多いけど、コレは幅広い客に受け入れられそうなところがイイね。ハリポタもいいけど、コレ見て喜ぶ子供のほうが好きかも。 ま、そろそろロバート・ロドリゲスには子供映画は卒業してほしいけど。アントニオ・バンデラスも、まさか2作も子供映画に出るとは思わなかっただろうね。 しかし最近のバンデラス出演作においてヒットしたものはこのシリーズくらいしかないので、もう「子役だのみ」的・悲壮感もわずかに感じるよ。劇中のバンデ ラス夫妻はセクシー系・フェロモン夫婦なのに、その子供(とくに男児)は、見た目にひとかけらのカッコよさもないスットコドッコイなのが個人的に養子疑 惑。3作目では「実は血の繋がってない親子だった!」的ドラマがあるのではないかと推測。その前に、子役が成長したので3作目はナシと推測。今回ゲスト キャラとして、ハーレイ・ジョエル・オスメント坊やの妹が登場。これがまた、まだガキだというのに演技が上手くてビックリだ。顔は実兄に瓜二つなので、個 人的に同一人物疑惑。続編にハーレイ坊やが出演してくれたらおもしろいのに。しかし「今やスピルバーグ映画において主役をはる子役」ということでオファー を断るハーレイ坊やの姿が簡単に想像できてしまい・・・ああ、なぜかそんなふうに勝手に次々と子役エピソードを作り上げてしまう「子役スパイラル」が頭の 中を駆け巡ってしまうのだった。天然パーマ並みにグルングルンと。

03年3月18日
イノセント・ボーイズ(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:田舎で暮らす少年達の不良気取 りな日常を描く。登場する中学生くらいの少年は4人組ということで、これまたなんだか「スタンド・バイ・ミー」を思わせる「子供時代のビタースイートな思 い出」的内容だ。70年代ふうの現代劇かと思いきや、後で聞いたら、なんでもアメリカの作家による半自伝的小説が原作だという。っつーことは時代劇だった のかな。ちっとも昔っぽくなくて趣き不足か。随所で挿入されるトッドなんとかによるアメコミちっくな安いアニメがノスタルジーの邪魔をしてるな。ま、いい けど。「なさそでありそな」エピソードは言われてみれば実話的なリアリティがあるかなあ。学校にあるデカい彫像を盗んだり、動物園に忍び込んだりとか (え、リアリティありませんか)。「スタンド・バイ・ミー」で言えばリバー・フェニックス的役柄のマコーレー・カルキン坊やの弟は、華も個性も兼ね備えて いてなかなか良いと思った。「だてにカルキンの弟してない」っつーか。「カルキンの名をしょって生きてます」っつーか。わがままさと苦労を感じさせる、あ る意味スターらしいスターっつーか、おもしろいと思ったよ。このカルキン弟と対立する鬼シスター・ジョディ・フォスター(!)とのカラミもオツな味。本 来、ジョディにシスターという役はハマるべき素材のはずだけど、ガキ相手じゃ味も出しきれないご様子。ジョディがカブにまたがり、シスターの衣装をたなびかせて街角を疾走するシーンはなんか笑 える。だって天下のジョディ・フォスター様がカブだよカブ!ああ、乗れるんだ〜、みたいな。なんかカワイかった。カワイイといえば、「ドニー・ダーコ」等にも出てた、ニコール・ キッドマンふう超・美少女がすばらしくキュ〜トであった。金髪じゃないのがイイね。いや〜この美少女は売れるよ、金になる!将来その純白のハイソックスが 大人によって汚されませんようにと、遠い国から祈るばかりだ。

03年3月11日
エンジェル・アイズ(DVD) 満足度★★
ひとりごと:ジェニファー・ロペス主演のミ ステリアスな恋愛もの。タイトルだけだと松田聖子の曲名のよう。婦人警官モノのようでそうでなく、恋愛モノのようでさほどそうでもなく、実は家族愛(!) モノであったというファジィな(死語ですか)映画であった。ロペスが出てるわりに意外にマジメな内容で、劇場で見てたなら間違いなく爆睡しそうなダルい展 開だった。シリアスな社会問題風ドラマもセリフで説明しすぎでなんか疲れる。もっとこう演技と映像で見せてほしかったね。なんかどんどんロペス出演映画の 質が落ちてきてるように感じるのは私だけだろうか。ロペスは大抵の出演作品で「モテない女」を演じてるけどコレもそう。あのビジュアルではどう冷静に考え てもありえないけど。しかし婦警の衣装はよく似合う。ロペスは美人だが、どこかしらアクセントとして「女子プロ」テイストが入ってるからだろうか。今回チ ラッと食事シーンがあって、彼女のあまりにもガサツな食べっぷりに「これが演技ならオスカーもの」とこっそり思う。そしてロペス映画お約束のサービスシー ン、今回は黒の下着で湖に突入ぅ〜。え?ヒモパン?モテない女がはくか?ヒモパンを(はくのでしょう)!やがてモテない男と出会って結ばれるが・・・。なぬぅ?!モテない者同士の初エッチが野姦かい!なめんなよ!!(失礼。取り乱しました)・・・。このような「セクシャル矛盾」を探 すのもロペス映画の醍醐味なのだった。っつーか、今やもう、それしかないっつーか。

03年3月10日
スパイダー・パニック(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:巨大クモが人々を襲う。・・・ という単純きわまりない映画だった。誰かにこの映画を説明するときは楽で助かるよ。もうちょっと詳細に説明すると「巨大クモが人々を、そして街を襲う」と いうことになるけど、どっちでもいいですね。作品タイプとしては「ホントは一流映画だけど、わざとB級っぽくしてみました。遊び心をお楽しみください」系 で、同系事例をあげるならティム・バートンの「マーズ・アタック」みたいな感じか。しかし残念ながらこの映画は一流になってないから「B級を狙ったA級気 取りが作ったB級」ということになり、作品観賞以前に何かどこか複雑な仕様を感じさせるところが珍しい(ああ、めんどくさいわい)。事情は複雑だが、B級映画ということで主演がデビッド・アークエットというのが見る者の心をシンプルにして くれる。「ああB級映画にC級役者ね。了解」と。 はっきり言ってデビッドなんていてもいなくても物語に支障ないじゃん。クライマックスあたりはツッコミどころ満載で笑える。ネタバレになるので言わないけ ど(故意に「ツッコんでくれ」と言われてるみたいで、なんかツッコミ心が萎えるし)。最後の方、デビッドがある爆発によって助かってホッとしているが、そ の時の正確なリアクションは「オマエ殺す気か!!」と爆発を導いた者の胸ぐらを掴みかかるべきのような気がするが、そんなことをイチイチ言ってたらこの映 画は見ることはできないのだった。チープでキッチュな話のわりに、なんなのさクモCG合成のクオリティの高さは!すばらしく手間ヒマがかかってるよ。っ つーことはこの映画、「B級を狙ったA級気取りが作ったB級映画にC級役者主演、CGはA級」ということで、変なところが深い仕上がりになっているのだっ た。

03年3月5日
戦場のピアニスト 満足度★★★★
ひとりごと:1940年代、収容所行きを逃 れたユダヤ人ピアニストの運命。戦争中の人間ドラマだけど、口当たりのよい始まり方。オープニングがピアノ曲だったし、まるで百恵ちゃんの「赤いシリー ズ」でも繰り広げられそうなフンイキで実に見やすかった、最初だけは。だんだんおそろしい展開になって、人がバンバン殺されだしてヘコまされる。美味しい 食事だったのに後で食中毒、みたいなガックリ感だ。誰かと出会ったり別れたり、惨殺シーンや家族がバラバラになるシーンもなにもかも、感情的な表現がなく てめちゃめちゃクールだ。実話がもとになっているからか、事実をありのまま描いてます、みたいなノリがなんだかリアル&ポエム。伏線もオチもないからね。しかしオチがないからといってこの映画を責めるわけにはいかない フンイキでジ・エンド。ケチなんかつけたらバチが当りそうな、さ。とくにコレといったメッセージを残そうとしてないのが(そのように見える)、逆にすべてを伝えているように感じたけ ど。三田寛子のダンナにクリソツの(あるいは草なぎ毅にチョイ似の)主役の男はヒゲがボーボー時と、ヒゲ剃り後スッキリ時とは、まったく別人のようだね。 別人28号だよ。少しは自分でピアノを弾いてるシーンがあったけど、エンドロールでのマッハ速度で爆弾く手先のアップ映像はさすがに役者本人じゃなさそう だ。途中主人公が「音を出してはいけない状況下、鍵盤に手を浮かべて演奏するマネをする」というシーンは、昔のドラマ「少女に何が起こったか」中「紙の鍵 盤じゃ指が沈まない!」と絶叫してたキョンキョンをほうふつだ。なんかどうもピアノが出てくると大映制作のドラマを思い出すんだよね。苦労が似合うのか な、ピアノという素材は。月夜、焼け果てた廃墟の街に流れるピアノの音色は、怒りもなく悲しくもなく、ただただ美しかった・・・。

03年3月2日
es<エス>(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ドイツ製、模擬刑務所で実験中 の人間が大騒ぎ。なんだか「電波少年」を思い出すシチュエーションだ。「無人島から見知らぬ者同士で脱出できるか」みたいな。それをビデオで撮りますよ、 みたいなさ。今回の映画では報酬欲しさに集まった人々が数日間刑務所セットで暮らすんだけど、そのうち「派閥争い」やら「弱い者いじめ」やらがオッぱじま り、人間の弱い部分やら、無意味な実験を企てるアホさ加減を浮き彫りにしようとする設定自体は目の付けどころが良いね。っつーかどうしても「電波少年たた き」的に見えてしまうけど。しかし、実験開始後たかが数十時間でみんな狂い出しちゃって「いくら悪い環境でも早すぎるような。人間ってさぁ!そんな弱いも のじゃないよねぇ!みんな落ちつけ!取り乱しなさんなよ!」と画面に向かって熱く叫びそうになったよ。それに、悪役人物がいったん悪の顔を見せるともう話 の展開が読めちゃうのもちょっとね。実験材料となった人たちはおとなしく数日過ごせば大金がもらえるという設定なのに、主人公はわざと騒ぎを大きくし ちゃって超迷惑。おまえがジッとしていれば皆幸せだったのに(しかし、それでは映画になりませんね。ハイハイ)。それに、普通トラブルメーカーというのは 脇役にいるもんなんだけど、主役自ら騒ぎ出すっつーのも珍しいと言えば珍しいか。途中、悪ふざけした者を閉じ込めておく金庫みたいな「暗闇ボックス」がこ わかった。なにげにハリウッドでリメイクしてほしい気も。主演は 「束縛モノ」と言えばこのお方、スタローン様で。「暗闇ボックス」を中からカチ割って脱出するスタローン(桃太郎が桃から生まれるかのように)・・・。絵になると思うんだけど。

03年2月24日
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 満足 度★★★☆
ひとりごと:ファンタジー巨編第2章。前日 に1作目を見ておいて良かったわい。スムーズに世界に入って行けたからね。ほんと1から2にフツ〜につながってるよ。このシリーズは計3本まとめて連続で 見るのが正式な鑑賞法なのだろうな。どうせなら作品ごとの継ぎ目をなくして一つにまとめてほしいくらい。1でもキャラクターは多かったけど、2ではますま す増えているではないか。このまま、ねずみ算式に、そして雪だるま式に増えていくのだな。しかし特に混乱することはなく、いやむしろ豪快にぶっ飛ばしてい く怒涛の3時間であった。いや〜テンション高いです、ず〜っと。テンションが高すぎて、変な美しさまでかもし出しはじめてるよ。とことんハイになった画家 の絵を見てるような、さ。途方もなく多量なCGビジュアル合成に「どれだけ仕事をすれば、そしてどれだけの作品に対する愛があればこんな濃い映画が3本も 撮れるのやら」と、スタッフみんなに感謝と尊敬の念を抱かずにはいられないね。クライマックスは肉弾戦になるけど、ファンタジー映画としては異例の大迫力 であった。戦う前の恐怖と興奮が確かにあったように思われる、ファンタジーなのに。そして、登場人物たちが良心の道をはずしそうになり、それに気付いて後 悔し、再び前進していく姿がヤケに感動&ミョ〜に感動なのだった。このへんの心のドラマが存在するのが最大の特徴だね。今まで「ファンタジーなんてどうせ ショボいものっしょ。子供だましっしょ」と思っていたのか、見れば見るほど「ファンタジーなのにスゲエなあ。ファンタジーなのに・・・」と新鮮に感心度が 上がっていくよ。ビゴ・モーテンセンはここにきてようやく味を出 しはじめたようだな。この作品に出るまでは「苦労だけがとりえの男優」だったのに。リブ・タイラーは、出番は数分のくせにしっかりポスターにまで大きく顔を出している。テ レビCMではセリフ付きという特別扱いぶり。「さっすが〜、エルフはワテらとは違うズラね〜」と、自分オリジナルのホビット語で皮肉を言ってみたくなる今 日この頃であった。

03年2月23日
ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間 (DVD)(2回目) 満足度★★★☆
ひとりごと:2作目を見るにあたり、復習観 賞することにした。見るのは2回目だけどまったく退屈しないパワフルなファンタジーだ。よくよく見ると合成シーンのなんとまあ多いことか。このテのファン タジー映画ってCGをよく使うから、どっかチマチマした世界に陥りやすいんだけど、この映画に関しては逆にスケール感につながってるのがステキだ。塔の てっぺんから地下まで一気に落ちてゆくカメラワークやら、果てしなく続く地下宮殿のビジュアルやら、馬と同じスピードで高原を爆走するカメラやら、50 メートルも先から飛んできて頬をかすめていく矢やら、奥行きのある絵作りが爽快だ。あと、指輪のアップ映像がやけに多いね。と思えば、はるかかなたに夕日 が落ちる山脈の映像が挿入されたりで、指輪というミクロな物質から遠景というマクロな空間まで行ったり来たりで、イメージ的なスケールアップにもつながっ ているように感じたよ。ちっちゃくまとまってないのが大物だ。イライジャ・ウッドはとても成人とは思えないカワイイ顔をしているけど、このシリーズの世界 構築には不可欠なお顔だち。最近雑誌で変に大人ぶった不精ヒゲを 生やしたイライジャの写真を目にすることがある。そのイライジャのあごに細々と息づくヒゲは、ヒゲと言うよりは恥毛と呼ぶにふさわしかった。なんかビキニ姿の安達祐実を思い出したよ。童顔は童顔で大変なんだ よね。イライジャのお供をする3人の小さな友人は、物語中まったく役に立ってなかったね。役に立つどころか、足でまといもはなはだしいよ。お前たちがいな けりゃ旅は相当楽になったはず、とイライラしたよ。たぶんイライジャ・ウッドもイライラし、ときおりイライラ・ウッドになったはずである。

03年2月20日
プレッジ(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ジャック・ニコルソン主演、定 年後の警官に起きたむなしいエピソードを描く。ジャックは年をとってもなお魅力のあふれているすばらしい役者だね。確かな演技力に超・個性のある面がま え。こわもてな顔の造りで「悪役」メインの芸風になりそうなところを、「一見こわそうだけど実は繊細でやさしい人」みたいな方向に持っていけてる稀有なお 方だ。口の端が切れ上った表情はカトチャンに似てなくもない。今回のジャックは、老後の釣りを楽しむ等身大な部分と、おそろしい妄想にとりつかれる弱い部 分を渋〜く演じてて良かった。冒頭から猟奇殺人事件が起きるから、ちょっとだけ「犯人推理もの」ちっくになるけど、事件内容はやや単純。始めのほうだけ見 ると「退職後の警官が謎を暴く!」みたいな古谷一行主演の火サス 的映画かと思ったけど、最後まで見ると、一 人の男の孤独な人生を描いていたことに気付くのだった。見ている最中はあんまり面白い映画だと思わなかったけど、見終わった翌日あたりから「ああ、良かっ たのかも。男がいつのまにか大事なものを見失いイカレたオヤジに成り果てるという、いつのまにかなところが実にナチュラルであった」とジワジワとキたよ。 ベニチオ・デル・トロも「知的障害を持つインディアン」という設定だけ聞くとスゴそうな役どころで登場。でもいつもの彼に比べたらたいしたことなかった。 監督のショーン・ペン、すばらしいジャック様を差し置いてメディアでは彼がフィーチャーされすぎでどうかと思ったよ。「ショーンは天才だ!」とかね。い や、別にさほどショーンの監督ぶりに何も感じないけどなあ。そんなにスゴイですか。ショーンの実妻ロビン・ライトは田舎で苦労する生活感バリバリの役なん だけど、なんと前歯をはずしてのご登場。本来美人なのに歯の一本欠かしただけで、えらくブサイクに感じるもんだね。物語はロビンはジャックの内縁の妻にな るから、「劇なら良いがホンマに惚れられちゃ困る」ってんで、ショーンがわざわざブサイクに演出したと推測。女から前歯を奪うだなんて、ある意味究極の束 縛。ハッ!いま気付いたよ、ショーンは「男女間の心理演出」にすぐれた天才監督だってね。

03年2月18日
ピンポン(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:窪塚洋介が卓球に燃える。おそろしく旬なオーラを放ちまくっているね窪塚。同時に憎ったらしさもピークを迎えてるけ ど。お得意の「天真爛漫キャラ」を得意げに演じこなしててムカつくぅ〜(いい意味で)。まんがちっくなキャラ配置がナイス・バランスだけど、やっぱり窪塚が一番輝いてるかなあ(畜生 め!)。「平成の舞台荒し」と呼んであげる。卓球に落ちこぼれた主人公、たかが数週間特訓しただけでエラく強豪になるあたりは強引な展開だったけど、全体 的にリズム感のただよう出来ばえで楽しかった(音楽もすごく合ってると思ったし)。なんたってCGピンポン玉合成による卓球試合シーンがすばらしい。まん がちっくな派手な演出なんだけどホントに玉を打ってるみたいで、選手みんな超カッコよく見えたよ。良い日本映画のノリ(というか、間)もソコソコ感じた し、スタイリッシュさもソコソコ、スポコン魂もソコソコ・・・と、すべてがソコソコで観賞後は意外にアトを引かず。カタログ感覚とでも言うか。「千と千 尋」のババアの声がすると思ったら夏木マリ登場。金髪の似合うイカしたババア、マリ。おなじイカ・ババ(←イカしたババア略)倍賞美津子とぜひ共演しても らいたいもんだね。ずっと前に雑誌「アンアン」で「年上の女性に聞く恋愛相談」みたいなページがあって、そこにも夏木マリが登場していたのを思い出した。 いや、いくら年上とはいえ夏木マリじゃあ年上すぎるだろう、と思ったもんだよ、重役・社長相手じゃあるまいし。宮崎アニメから「アンアン」、はたまた「ピ ンポン」にまで登場したマリの縦横無尽で立体的活躍に、日本の全階層が癒しを求める「夏木マリ・スナック化」現象のさきがけを見た気がしたよ。

03年2月12日
レッド・ドラゴン 満足度★★★
ひとりごと:「羊たちの沈黙」シリーズのエ ピソード1。殺人鬼レクター役のアンソニー・ホプキンスがお元気なうちに、そして「羊」熱が冷めないうちに撮ってしまい、稼げるうちに稼いでおこう、って ことで製作されたようなもんなんだろう。すでにこのエピソードは過去に映画化済みで話はバレバレだし、サイコスリラーのハシリみたいなところがあるし(ネ タは古典のようにオーソドックス)、2作目「ハンニバル」みたいな大ヒッを狙った特殊効果シーンもないから新鮮味は大いに欠ける。そのぶん役者はすばらし い面子を揃えていて演技的には大満足だ。ときおり強暴なリアクションをするホプキンス(クラリスなしのレクターはキャラが薄くなるけど)、サイコ役でキレ まくるレイフ・ファインズ、おびえまくるエミリー・ワトソン、殺される恐怖を味わうシーモア・ホフマン・・・という予想どおりの演技っぷり。それに「羊た ちの沈黙」とまったく同じ牢獄、同じ椅子、同じ人物も登場するし、おまけにFBI(今回はエドワード・ノートン)とガラス越しのプロファイル合戦を行うレ クター博士という名シチュエーションを再び見ることができて大感激!このそれぞれのキャラの持ち味をすでに知っていながら「羊たちのお約束」を楽しむ感じはまるで、おなじみのギャグを待ち構 えて笑ってしまう吉本新喜劇みたい。ってこ とは、ホプキンス=島木譲二、エミリー=島田珠代、といったところか・・・。もう一座だね。ホプキンス座長の。コレが最後の公演なのかなあ。もうこの程度 の話でいいからさあ、続編書いてよトマス・ハリスぅ〜。前評判では「監督がヘボ」みたいなことが言われてたけど、いやなかなかどうしてこの若い監督、す ご〜くがんばってるなあ、と思ったよ。伏線がちゃんとある脚本も良いのだろうけど、ノリノリで威勢がよかったよ。なんたって「羊たち」&「ハンニバル」を ふまえたシーンを取り入れてくれてることに感謝だ(とくにラストカット)。ま、努力は認めてあげるけど、センスがあるかどうかはまた別問題。

03年2月10日
ウインドトーカーズ(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ニコラス・ケイジ主演、第二次 大戦下での兵士の友情を熱く描く。ホントはジョン・ウー監督版「プライベート・ライアン」といきたいところだろうが、戦争のフンイキや破壊におけるリアリ ティがま〜ったくなくて笑った。ホント、今どきこんな現実味のない戦争映画珍しいんじゃない?兵士たち、敵地でキャンプ中だというのになんだか小ギレイ。 シャワーでも浴びたばっかしみたいなバリバリの清潔感に戦地はおろか1940年代という時代すら感じられず。それに、ニコラスが敵の日本兵に向けて撃った 銃弾は百発百中なのに、敵大群から撃たれた銃弾はひとつも当りゃしない。せいぜい足に当るくらい。当ってもアンタ、歩いてるじゃん!ジョン・ウーにとって アメリカ人のドンパチなんてただのシチュエーション。結局は熱〜い男の友情物語オンリーに的がしぼられているのだった。こりゃまた、ずいぶんと金をかけた戦争ゴッコだわい。サイパンでの爆撃シーンにおけるロケは壮大で「おお」と思ったけ ど、ミサイルや地雷など爆発シーンの火薬点火位置がおそろしく人に近くて、そのほうがビックリ仰天。スタントマンのかかとで爆発してんじゃん!大丈夫かい なスタントマン。ま、地雷だから足元で爆発するだろうけど、なんだか「リアル」より「心配」を感じてしまったよ。そんな直後、爆破炎上カットは案の定ス ローモーションに。「ああ私は今ジョン・ウーの映画を見てるんだな・・炎がキレイ・・・」と私の中の「スタントマン心配心」もどっかに吹っ飛んでいった。 ジョン・ウーの爆発ってなんか花火。戦争映画を見てる気はせず、どっか花火大会気分。・・・そんな連続であった。一応クリスチャン・スレーターも出てるけ ど、ビジュアルが戦場というフィールドにマッチせず。ニコラスとスレーターのツーショットは、将来ハゲを約束された兄弟みたい。キャスティングに悪の指揮 官ジョン・トラボルタを加えた「完全に戦争をおちょくったバージョン」をテロ直後に公開してほしかった。

03年2月5日
ボーン・アイデンティティー 満足度★★★
ひとりごと:マット・デイモンがスパイ・ア クションに挑戦。ベン・アフレックが「クソ映画」と罵っていたが「アンタのパールハーバーに比べたらマシ。ジェニファー・ロペスをモノにしたからって調子 に乗るんじゃねえ」と思ったよ。ま、「クソ映画」とまではいかないが「ほんのちょっと、ひしゃく一杯分ほどのクソをかぶった程度の映画」という感じか。記 憶喪失のスパイが行きずりの女と共に逃亡する話だけど、女との会話がいまひとつ気が効かない感じか。思ったよりダークでシブい映像だったのでビジュアルは まあまあと思ったけど、要所でアクセントになるはずの格闘アクションの見せ方がナンか面白くなかったよ。普通っつーか地味っつーか、ね。ヨーロッパ各地が 舞台なので、ロケーションはステキで良かったけど。パトカーのサイレンもヨーロピアンな音色で異国情緒はバッチリだ。コレ、もしアメリカが舞台ならたいし て面白くないだろうなあ。ハードな映画のようで、よく考えてみたら超ソフトな映画だし。ヨーロッパ中に点在する「隠れスパイ」たちのキャラなどは「ミッ ション・インポッシブル」みたいで楽しかったし、映画より小説バージョンを読んだでみたくなったよ。スパイと行動する女は「ラン・ローラ・ラン」のローラ の人なんだけど、いつ死んでもおかしくない悲壮感がずっとただよってて、この映画中唯一ヒヤヒヤさせる要素であった。日本版を作るなら女役は中澤裕子で、 といったところか。この女は完全に「巻き込まれ型ヒロイン」なので、こっちを主役にしてもソコソコな映画になりそうな感じ。敵役の主人公の上司・クリス・ クーパーはもうひとつハジけた見せ場があれば、トミー・リー・ジョーンズになれたのになあ。不憫なり。劇中、主人公の足がわりのミニクーパーがボロボロに なるまでカーチェイスさせられてかわいそうだった。クリス・クー パーとミニクーパー、このダブル・クーパーの「可哀想ぶり」が際立って目立つ映画になっておった。

03年2月3日
ボウリング・フォー・コロンバイン 満足度 ★★★☆
ひとりごと:暴力と発砲の国アメリカをテー マに、武器メーカーから高校生までリポートしたドキュメンタリー。悲劇続きのアメリカ人をニュース番組などで見る機会が多いけど、メディアを通して見る大 統領や事件映像について「なんかちょっと変かも。やりすぎとちがう?大げさに言うと少しアホかも」なんて感じていて、最近じゃあついに「暴力思想に関して アメリカ人は全員バカ」みたいなことをこっそり思っていたのだか、全員バカではありませんでした。この監督・主演(?)のマイケル・ムーアとかいう人はず いぶんマトモで冷静な人なので安心したよ。アメリカ人全員がバイオレンス・クレイジーじゃないんだな、と。あたりまえか。でもあたりまえのことに気付かせ てくれてありがとう。しかし日本にいながらこの映画を見るための予備アメリカ知識がテレビなどからすでに私レベルにまで刷り込まれてしまっているのが今さ らながらオドロキ(別にたいして興味もないのにさ)。情報化により予習済みの生徒は、あとは先生の講義を拝聴すればよいのだな。そんな今だからこそ、世界 中の人の前でアメリカを丸裸にすることがいとも簡単にできるのかもね。アンチ・バイオレンス&アンチ・メディア論(ま、その他にもあるけど)を恐ろしくか つ軽妙にプレゼンテーションしてて、時間がアッという間に過ぎて行ったよ。オモシロおかしくジャーナリズムしてるところが持ち味だ。こういう先生ってタマ にいる。ま、個人的意見過ぎる表現もあるような気はしたけど、そのくらい熱くなってもらったほうが盛り上がるってもんよ。それに、かねてから思ってはいたが決して口には出して言えなかった「アメリカ人よ、アホちゃう か?!」を、アメリカ人自身が代弁してくれるのがカ・イ・カ・ン。エラい人の演説より、落ちこぼれ高校生の一言のほうにうなずける。こんなに混沌とした調子じゃあアメリカの病気は完治 の見込みナシのご様子。この映画に結論も未来予想図もなかったけど、監督のように分かってらっしゃる人が出てくるようなら、少なくとも脳みそまでガンに侵 されることはないのかもね。カナダ人よ、外出時くらいは家のカギをかけたまえ。

03年1月30日
8人の女たち 満足度★★★
ひとりごと:フランスの名女優たちが共演、 殺人犯を暴く推理ミュージカル(!)。あとで聞いた話だと、この話はもともと舞台用で、昔から渋〜く&暗〜く演じ継がれてきたという・・・。そんな悲しい 女のサガを「これでもか!」と言わんばかりに不真面目に崩しきり、豪快に歌い飛ばす怪作であった。屋敷に閉じ込めらワン・シチュエーションで殺人事件を解 決するところ、そして、「愛の水中花」や「伊勢崎町ブルース」みたいなオリジナル歌謡曲を女優たちが時にはソロ、時にはユニットを組んで演舞するとこ ろ・・・まるで三谷幸喜とつんくが提携制作したかのように強烈 だった。化粧と花粉のニオイがプンプンした 世界に観客の殿方たちよ、退くでない。ここはどんな野郎どもも目に星をたくわえて、花の世界に突入するのだっ!いやしかし、カトリーヌ・ドヌーブがよくこ の映画に出てくれたよなあ。だって歌って踊ってるんだもの、ぎこちない動きで・・・。そのインパクトはハンパじゃなかったよ。1曲目はバックコーラス&ダ ンサーとして参加してるのもなんか笑える。そのカトリーヌという主砲もすごいけど、「妖艶なメイド」役のエマニュエル・ベアールだってもちろんキビキビ 踊っちゃって・・・。ああ、なんという高級なショーパブか。合計8人の女のキャラ配置は「ラブ・マシーン」を歌っていた頃のモー娘。並みの高バランス感 だ。劇中8人の女が「実は私見たんです!」「実は私○○なんです!」とエゲツナイ大告白のオンパレードで、ウブな男子は女性不信に陥りそう。カラフルな包 み紙のキャンディーを食べてみたらカラシ味だった、みたいなさ。しかも8人中、何人いるんだ、レズ!なんちゅう高いレズ率やねん。・・・これらの事例を計 算してはじき出した答えは「世の中まともな女は1人もいない」ということになってしまったがいいのでしょうか。

03年1月26日
K−19 満足度★★★
ひとりごと:1960年代、ソ連の原子力潜 水艦内で放射能もれが・・・。魚雷とかバンバン撃ちまくりそうな典型的な戦争映画だと思っていたのだが、開けてビックリ、潜水艦という閉塞的な空間で原発 事故が起きてしまうという、そりゃあもう、おっそろすぃ〜話だったよ。放射能をさえぎるスーツもなくて、生身で原子炉に入って修理しなきゃいけない状況な んてホント映画じゃなきゃありえないね。と、思っていたらナニナニ?コレ実話が元になってるの!?マジで〜!?もし自分があの潜水艦内にいて、艦長から 「よし、次オマエ、原子炉に入れ」なんて言われたらどうするだろう・・・なんてことをついつい考えながら見てしまったよ。最終的に「原子炉に入って行った 者は、国のためじゃない、仲間のためだ」みたいなことになってるけど、私は仲間のためでもゴメンだね。っつーか誰でもそのはず。誰のためというよりは、原 子炉に入るしか選択肢がないというのがむなしいし腹が立つよ。個人的には「娯楽」というカテゴリーには入れたくない、ただそこにある現実をマザマザと見せ つけられた映画だったよ。放射能系の映画ってアメリカじゃあきっと政治的にいろいろあってあんまり存在しないけど、コレよく作ったね!!マジで。しかも女 性が監督だなんてどう考えても思えない。母性本能のかけらも見当 たらない出来映えだよ。キャスリン・ビグロー監督は男だよ男!パンツ脱いだら付いてるよ絶対!!今度からキャスリン・ビグ男と呼んであげる。そう考えると元・ダンナのジェイムズ・キャメロンは「男みたいな女」 が大好物なのだな。ソ連の潜水艦だというのに艦長はなぜかハリソン・フォードなんだけど、おかげで部下に陰口たたかれる「よそ者感」は出てたんじゃないだ ろうか。・・・年末年始にこの映画見たら、とんだ「ヘコみ正月」を迎えることになっていたよ。

03年1月23日
カンパニー・マン 満足度★★★
ひとりごと:超密室サスペンス・スリラー 「キューブ」の監督が5年ぶりに撮った「SFミステリー(?)」。もう「キューブ」は5年も前の作品なんだね。ああ、あの人がサイの目に切り刻まれるシー ンがなつかしいわい。アレを見たときも「この監督はセンスがあるのだな」と好印象を持ったけど、今回のもやっぱ実力を感じたね。おそろしく複雑な話を(っ つーか複雑すぎて困るような話を)スタイリッシュによくまとめているよ。すごくイイ絵が撮れててカッコいい。特に感情に訴えてくるものはないけどさ。感覚 には訴えてくる映画だよ。この人はこれから先はもっと出世するんじゃないだろうか。劇中、ある会社が主人公を完璧なスパイに養成するため、退屈なセミナー を聞かせながら独自のヘッドギアを装着、無理やりこじ開けられたまぶたの中に映像を流し込み洗脳…というシーンがあったけど、見てるうちに猛烈な睡魔が私 を襲ったよ。「退屈なセミナー」部分で眠くなったのならいいけど、まさか「洗脳」部分で眠くなっちゃったのなら、ひょっとしてボクちゃん洗脳されちゃった のかもしれません(睡魔の原因はたぶん映画の退屈な部分に突入したからでしょう。ご安心ください)。その後主人公は得体の知れない女ルーシー・リューから 「洗脳を解く薬よ!」とカプセルをもらい飲むんだけど、いや〜、知 らない女、しかもよりによってルーシー・リューからもらった薬を抵抗なく飲めますかねえ、おそろしや〜。その前にバーのカウンターにいる半裸短髪のルーシーに声をかけることがすでに冒険。その 時のルーシーのセリフ「嫌いなもの?束縛、嘘、結婚指輪」と答えるけど、どれも物語のキーワードであった。主人公のナントカっていう男優は「ザ・インター ネット」や「ゴスフォード・パーク」など有名映画にも出てると言うけど、っつーか言いはってるけど、顔みても「はあ?誰っすか?」っていうほど一般ピープ ル。スクリーンより満員電車がお似合い、みたいな。その割に怪演してるけど印象は薄いのだった。代わりと言っちゃあナンだがルーシー・リューの活躍はまぶ たのうらに焼き付いて離れません。「美女か野獣」という枕詞を彼女に進呈することにしよう。

03年1月19日
運命の女 満足度★★★
ひとりごと:社長夫人役ダイアン・レインが 不倫騒動。ダイアンの夫役がリチャード・ギアなんだけど(度の強い眼鏡により目が拡大されて見えるところはケント・デリカットをほうふつのギア様)、ま あ、一般的に言えば「ギアが亭主なのに何が不服で不倫に走るのかこの嫁は」ってーことになり、ダイアン側から言わせると「ギアには若さがない。もう終わっ ちまったジジイではないか」…という内容の映画であった。ギアもダイアンもキレイな外人だけど、その息子役の子役がヤケにボケボケなお顔だち。ま、憎めな いタイプの子役だけどね。話の後半は、ある犯罪が描かれてるけど、そんなのよりか前半の「妻が浮気をしてるかも」と夫が不安になったり、妻と愛人があい引 きしたりする「不倫」の描き方がすばらしい。「なんか妻がいつもと違う」という表現を「明かりを付ける手元がちょっと狂った」り、「いつもより飲み残しの 多いワイン」(←深読みのしすぎか)とかで行っているのが細かくて最高だ。もう結末も「オトナじゃん!」という感じだ。主婦心がわかる男、それがエイドリ アン・ライン監督なのだな。しかし夫役のギアは、ダイアンが外で愛人と出会った初日からピンときて疑惑を持ち始めるとは、なんだか神経質だね。ダイアンの夫も(ついでに監督も)男のくせに人妻の気持ちを知りつくしていてキショイ!しかも夫は探偵に妻を尾行させて写真まで撮らせるなんて。夫婦とはそ ういうものなのだろうかね。しかし思ったよ、やっぱ写真撮られちゃおしまいだよね何でも。劇中のダイアンも「盗撮・あい引き写真」をみせつけられて「もう アカン。完全にバレてるわ」と腹をくくるからね。どんな言い訳も無効にするザ・証拠写真、そして変な写真をネットで流され解雇(←創作)…。「写真は撮る もの。撮られるな」そんな標語が私の中で今しがた出来あがったところだ。

03年1月17日
アトランティスのこころ(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:超能力を持つおじいちゃんと少 年の交流を描く。カメラマン役のデビッド・モースが遠くを見つめ回想シーンに突入して始まるこの映画。いや、それにしてもモースも出世したもんだ、オープ ニングタイトルでは「andデビッド・モース」と紹介されていたよ。andだよand。「アンソニー・ホプキンス主演・・・andデビッド・モース」だも んなあ。ワタクシ感無量です(←Why〜?)。で、そんな回想から始まったり、昔の子供同士による友情やらが描かれていて、気分はなんだか「スタンド・バ イ・ミー」。しかし、やけに物足りなさを感じるのはアノ曲「スタンド・バイ・ミー」が流れないのと、リバー・フェニックスがいないせいなのか。リバーのか わりに、鈴木杏ちゃんソックリの子役少年が大活躍。この少年、見方によれば「E.T」の子役にソックリともいえる。その少年がバーの女主人に「アンタ彼女 は?」と聞かれ「います」とキッパリ返事をしていて思わずカッティーン!「クソガキが!彼女がいる、という意味をわかっとんのかい!毛も生えてないくせ に!」と画面を見なががら少々取り乱してしまったよ。もし私の目の前にその少年がいたら、まちがいなく頭をハタいてやるところだ。その天然パーマの頭を。 子役たちの演技もまあまあだし、夢もスリルもノスタルジーもあるストーリーも良いのだが、なぜにこんなに盛り上がらず終了なのか。映画としてのヤマ場が感 じられなくてさみしかった。超能力を使う一風かわった老人役にアンソニー・ホプキンスはピッタリだけど、彼が少年をいじめっ子から助けるシーン、いじめっ 子の耳元で「知ってるよ。君がママのドレスをこっそり着てること。みんなに言おうか?」の一言で追っ払うとは・・・。告げ口が武器だなんて、なんとも、なんとも・・・卑怯なおじいちゃんでした

03年1月16日
セッション9(ビデオ) 満足度★★☆
ひとりごと:廃墟の精神病棟をリフォームす る男たちが恐怖を味わう。古い病院、しかも廃墟というのはナンか出そうなフンイキがバリバリだよね。ずっと前にテレビで見た「韓国の廃墟病院内での恐怖映 像」はもうオーブ(霊魂とも言われる小さな発光物体)が飛びまくりでコワかったなあ。っつーわけでこの映画も、霊系で脅かし系なブレアウィッチ系映画なの かと思っていたが、いつまでたってもオバケは登場せず。えっ何? オバケは?オバケ出ないのコレ?!出さんかいオバケを!!廃虚の病院だよねココ!!…とチト欲求不満になってしまったよ。っつーかオバケっつーよりは、舞台は精神病棟なわけ だからサイコホラー寄りだったのだ。途中で古い診察録音テープを発見&再生、回想でサイコ女が登場するんだけど、その「サイコ女」と、「リフォーム業者の 男を惨殺する殺人鬼」との関係がイマイチよくわからない。録音テープ内のサイコ女の魂が現在の殺人鬼にとりついたとでも言うのであろうか。というわけで話 の中身が分からないくて、イロイロ考えていたために怖がるヒマがなかったよ。いま思えばたいしてゾッとするシーンもなかったなあ。やっぱ廃墟病院は「暗視 カメラでオーブをとらえた映像」に限るね。ところで、劇中の若者が、恐怖を逃れさんざん全速力で走ったあげく、ゼーゼー言いながらまず口にするのが「オレ オ」とはフに落ちぬ。まあ、そこでクッキーを食べたほうが脚本的には効果があるのだろうが、いくらなんでもまず「飲料」へ行くのが普通のように思われる。 まず口の乾きを潤してからオレオを食べたほうがより一層オレオの良い部分を楽しめるのになあ。「疲れたときは甘いもの」という身体的衝動をここまで徹底的 に見せる執念、そこんとこがこの映画の中で一番コワかったよ、ぶっちゃけ。

03年1月12日
ギャング・オブ・ニューヨーク 満足度 ★★★
ひとりごと:19世紀初めのニューヨーク、 アメリカ人と移民による激しい抗争を描く。古いニューヨークの街並や(わざわざ建造したのか何なのか)部屋の装飾などがすばらしくよく出来てて、しかもク ライマックスにはそれらを大爆発させるなど、思った以上に大作感があふれていたよ。シリアスな時代劇が正月のフンイキにピッタリ。正月に家族で見る「テレ ビ時代劇スペシャル」的・ゴージャス感&特別感だ。ところで、この話、実話をベースに創作キャラで味付けしてんのかなあ。だとしたら「タイタニック」形式 の映画ということか。完全に大ヒットを狙って作られてるんだね。同じヒット狙い大作(いや珍作)「パール・ハーバー」に比べると、ちゃんと歴史の部分を正 確に描いているように感じたよ(ホントは違うかもしれないけど)。それに、ラブもからめちゃいるが、結局「男同士のケンカ」を描ききってるところが潔い。 最後に、過去から現在の街の景色にオーバーラップされるけど、ツインタワーがしっかりそびえ立ってるところが、静かなメッセージを与えるね。「血の歴史は まだまだ続くのか」と。見てる間はまったくメッセージを感じさせないスリリングなエピソードの連続なのに、最後の最後に観客に何かチョコッと残すのがニク いね。見てる間は特にマーティン・スコセッシがわざわざ監督することもないであろう映画のように思われたけど、テロ後の今、さりげなく冷静にメッセージを 送れるのはスコセッシくらいの大人じゃないと無理なような気もしてきたよ。ディカプリオは、刺されて痛がってたりする演技はさすがに上手い。元祖・マゾ男 優といったところか。仇役の凶暴ダニエル・デイ・ルイスはシルクハットにチェックのズボンがよく似合う。まるでイカレたインチキ・サーカス団長のよ う・・・。体は細いのにちゃんとワルのオーラが出るもんだね。ダ ニエルのサド、ディカプリオのマゾ、彼らの天性の味をよく引き出した「実はSM大作」なのである。

03年1月11日
スコーピオン(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:カート・ラッセル&ケビン・コ スナーがエルビス・プレスリーの扮装で強盗。見るまではてっきりコスナー主演だと思ったら、開けてビックリ、カートが主演、コスナーは悪役だった。そし て、てっきりツマンナイ映画かと思っていたら意外にもそれなりに力作で、適度なバイオレンス・シーンやら、エルビスにこだわるキャラクターや、大金の行方 が気になる展開に「大人のトゥルーロマンスみたいでイイじゃん」と思ったよ。一応クリスチャン・スレーターも出てるし。しかしまあ、カートもコスナーもス レーターもすっかり年くっちゃたなあ。この辺の面子だけ見てるとまるで「盛りの過ぎた男たちの墓場」的映画のようだが・・・。頭に帽子を乗せられて「やめ ろ!ヘアスタイルが乱れるだろ!」と拒否するカートを見て、水滴を嫌がり「やめろよ!髪湿度が上がるだろ!」と逃げ回る稲垣ゴローを思いだしたよ。話はと てもよく展開するけど、その割にノリがイマイチだし、コスナーの悪役っつーのがこの映画のキモなんだけど、どうもハマってない御様子。頭髪が薄いくせに無 理矢理のリーゼント姿が笑える。ハリウッドのヘアメイク・テクを 駆使してもコスナー頭髪のボリュームアップは難しかったようだ。逆光時のコスナー頭髪、光が100%全部素通りしていたよ、スカスカだから。本人のチャレンジ精神は認めるがね。ヒ ロイン役のコートニー・コックスがコレマタ意外に美女周波数を出してて良かった。ロングヘアのほうがずいぶん小奇麗に見えるね、この人は。元・旦那のデ ビッド・アークエットも出演してるけど出番は彼女の5分の1くらい。離婚の原因はこの映画における彼女とカートのラブシーンなのであろうか。知りません。 エンド・ロール中、カートがエルビスの扮装で丸々一曲(口パクで)歌うプロモ・ビデオ風映像が。激しく歌い踊る姿がおそろしく様になってて「何もんだよ、 この人は。いつも風呂場で練習してんじゃないだろうね」と思ってしまったよ。だって丸々一曲分だよ。こじんまりと踊るコスナーの姿も映ってて「ああ、本人 が楽しく演じられたのならそれでイイんじゃん?」と、なんだか大らかな気分に。しかし、エンド・ロールも最後の最後、コスナーによるオヤジ・ギャグが一 発・・・。ただでさえ寒い2003年冬、さらに冷た〜い空気が茶の間を通り過ぎたのだった。

02年12月28日
マイノリティ・リポート 満足度★★★
ひとりごと:トム・クルーズが未来で逃げま くる。監督がスピルバーグで出てんのがトムなら、と、誰もがド派手な映画(A.I.みたいな?)を期待してしまうのだろうけど、見てみたら案外正当派な骨 太さすら感じるほどのSF心理ミステリーだった。近年のトム作品 の中じゃあ一番落ち着いてる映画かも。と言うより、嫁の役の女優が「トム妻」の割には地味すぎるのか。一見、ややこしそうな、難解な話かと思われるけど、冷静に考えてみたらわりかしシンプ ル。シンプルなアイデアにあらゆる小道具を使いつくした娯楽の罠で肉付けし、眼球を使った毒毒しいシーンやら、時おり適度なユーモアまでも交えながらクラ イマックスまでスムーズに話を進行させてて、しかもラストに余韻まで与えようとするとは、ああ、まったく小憎らしいほど上手いよね、と映画メーカーとして の巧妙さに感心していたが、「SF」という未来の空気を表現するのにはやっぱりスピルバーグのビジュアルセンスじゃ弱すぎるか。SFビジュアル面において 濃厚だとは思いつつも、どっか「苦手なことを無理してやってる感」が流れてしまうのはワカイイといえばカワイイが。前回「A.I.」で、散々な言われよう だったから、今回のスピ様は「アレは半分キューブリックの映画だから自分の力は十分出してない。ちゃんとやればボクだってハードSFは撮れるんだもん!」 と、がんばっちゃったのかな。彼の未来像はたしかに社会的に納得のいく便利な乗り物だったりするんだけど、見てる方としては、お利口すぎて刺激がないのか なあ。もっと不良監督が造りあげる未来のほうがワクワクできるんだろうなあ。しかし、まあ、たとえビジュアルが弱くとも、未来の犯罪予知システムが予知能 力者の閃きに頼っていたり(人力かい!)、その閃きから人名を導き出し、わざわざ木製の玉に彫り込むというなんともファンタジックなキテレツ感はまさしく 「ザ・SF」だ。小道具たちもキャラづけも怠ることなく、虫型の人間探索機やら「ゲロ吐き棒」などという、突くだけでゲロを吐かせてしまうというハリー・ ポッターまっつぁおなステキさ加減で独自世界を盛り上げてたよ。ちゃ〜んとSF魂は存在しているよ(原作がエライのか)。合格だよ合格。

02年12月25日
ブレイド2(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ウェズリー・スナイプス主演の ヴァンパイアもの。てっきり面白くないものと思い、私の中では「雑魚をかたづける」つもりで見たDVDであったが、意外とていねいに作ってあって、SFX 的に見所もたくさんある映画になっていてよかった。吸血鬼どもが陽を浴びたり刺されたりすると炭が燃えるみたいに赤く粉々になっていくというビジュアルが かなり爽快だ。子供の頃にやったキャンプファイアーを思いだしたよ。なんだかあったかそうで手をかざしたくなったよ、燃えるヴァンパイアに。なんかセリフ が少なくて、ほとんどアクションしてるのも楽しい。特殊メイクのクオリティもバッチグゥーでまったく安くないし。これくらい気合い十分に出来てれば、無難 に客を呼べたはずだな、きっと。ま、話はヴァンパイアっつーよりは「エイリアン」シリーズみたいだったけど。瀕死の仲間には自らの血を分け与え助けるというスナイプスの姿はアンパンマンをほうふつだ。っつーことはこの映画を一言で表現すると「エイリアンズと格闘する 吸血アンパンマン」ということになるか。ちがいますね。シリーズ2作目ということで、1作目も見たはずだが内容など全く覚えているはずもなく(たしかス ティーブン・ドーフが出ていたような、いないような)、続投キャラと思われる「レゲエ風おじいちゃん」の姿を見ても「なつかしい」とも何とも思わなかっ た。それくらいこの映画シリーズは私にコレっぽっちも馴染んでなかったのだな。一応ヒロイン扱いの女もいるが、見た目は「安いジェニファー・ロペス」とい う感じで、「ホントはジェニファー・ロペス出演でいきたかったけど無理だから似た女でまかなった」的・いらぬ裏事情を想像させてくれるところもやっぱエン ターテイメントっつー感じか。

02年12月19日
ローラーボール(DVD) 満足度★★
ひとりごと:架空の格闘球技「ローラーボー ル」選手の活躍を描く。評判の悪い映画であることは知っていたので、「どこまでつまんないか見てしんぜよう」と心構えも十分だったから、観賞後のダメージ もそれほどじゃなかったよ。おそろしくおおざっぱな映画だね。キャラクターに心が感じられないしドラマも全くないけど、ローラースケートでリンクをグルグ ル回ったり、スケボーに寝そべって公道をノンストップで走り抜けたりと、スタント部分はまあまあ豪快だった。夜の大陸をバイクで時速200キロくらいで爆 走するシーンは、暗視カメラを思わせるグリーンの映像で、実験的な試みが若々しい。一応、近未来ということで、なんとなく「ロボコップ」や「スターシッ プ・トゥルーパーズ」なんかを思い出しちゃった。っつーか監督はジョン・マクティアナン(!)なんだけど、意識してんじゃん?ポール・バーホーベンを。この映画をあえてホメるとするならば「ミュージックビデオ感覚」ということになるだろう か。っつーか「失敗したミュージックビデオ感覚」なんだろうけど(やっぱホメるなんて無理無理〜っ!)。主役の若者は、なんだか昔のキアヌ・リーブスに似てる。せっかく大物監督作に大抜擢され たというのに出来上がりがサッパリだなんてツイてないね。運がいいんだか悪いんだかわかんないね。悪役のジャン・レノも見せ場ゼロでかわいそう。しかし やっぱ顔はいい面構えしてるね。なんかこう「石油王」?「死の商人」?みたいなふてぶてしさがあって、これはこれで発見であった。罪ほろぼしにマクティア ナンの次回作に出させてくれたらいいのにね・・・。それとももう2度と出たくありませんか、そんな慰めにも似た質問をジャン・レノにメールで送りつけたく なったよ。そんな年末であった。

02年12月18日
穴(ビデオ) 満足度★★★
ひとりごと:地下室(入り口が穴)に閉じ込 められた高校生4人にまつわるミステリー。穴から脱出することができた少女(ソーラ・バーチ)と、その他の男子高校生との「穴・監禁事件」供述の違いによ り、ストーリーが2つある感じに作られていて、「たかが穴、されど穴。穴ひとつでこんなにストーリーを膨らませるなんてスゴイじゃん。この監督のことを今 度から穴将軍とでも呼んでさしあげたいね」と感心したよ。ま、大 人の解釈をすると、「主要高校生みんな穴兄弟、穴姉妹」みたいな・・・。日本でリメイクするなら主演は穴井夕子といったところか。今回の主演のソーラ(なんだかガンダムのキャラにありそう な名前だが)は、独自のキモカワイさがあってなかなか良いね。回送シーンと想像シーンにより「イケイケ風ソーラ」と「まったくイケてない冴えないソーラ」 の2パターンの彼女が楽しめるけど、イケてないの彼女はまあ良しとして、イケてるバージョンのソーラもまあソコソコそんな煌びやかな感じに見えるのは演技 力なのであろうか。なんかジュリエット・ルイスをちっちゃくした感じだなあ。劇中、ある女子高生が男子たちがたくさんいるシャワー室に乗り込んでいくシー ンがあったけど、男子の裸体にボカシのない挑戦的な映像に驚いた。すごくヤル気を感じたよ(ただチ●コを出していただけだが)。この映画、作品としてはよ く出来たミステリーだけど、私の中の「チ●コ映画」という名のフォルダにしまい込むことにしよう。

02年12月11日
ニューヨークの恋人(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:メグ・ライアン主演、時代を超 えた男女が結ばれるというアメージング・ラブストーリー。嗚呼っ、メ グちゃんがついに時間まで飛び越えてロマンスを繰り広げ始めたよ!SFだよSF!メグ系ラブ映画において普通の恋愛シチュエーションはネタ切れなのであろ うか。タイムトラベルという発想自体はまあ 良しとしても(19世紀の貴族役・ヒュ−・ジャックマンのカルチャーショック演技もまあ無難に楽しめるし)、人がタイムトラベルしたために起こってしまっ た影響とかの説明がなくてヒネリ不足な感じ。それに「職業役者」のワキ役が、役者という独自性を全く生かすことなく終わっているのが、なんだか「オカズ不 足」な感じ。ワキの回りが悪いのがチト苦しいやぁねぇ。やっぱ、このテのワキ役にゃあ、脱衣で場を盛り上げるリス・エヴァンスが必要なのかねえ。と、作品 においての不満はあるが、なんたってやっぱりメグちゃんは超〜カワイイね。無造作な髪型がvery very very cu〜te!!だ。ま、今回はラブがメインということで、いつものコケティッシュさはホドホドだったけど、それでも彼女が画面に出てるだけで、その場は十 分明るくなって良かったよ。しかし、キャリアウーマン役メグ、全く眼中になかった男ヒュ−・ジャックマンに対して、「馬に乗って悪党を追っぱらった」だけ で彼にメロメロになってしまうとは…。そういうものなのであろうか。「馬」というところが非日常で良かったんだろうな、と推測。ヒュ−は貴族らしく、博学 で会話も充実、女性には丁寧だし、ちょっと気まずくなっただけでいちいち手紙までよこすというマメっぷり。しかもアパートの屋上をステキにライティングし てしまうという空間コーディネート能力もバッチリ。とどめはメグをベットまでお姫さまだっこ!!…アンタ、貴族っつーよりは水商売系だよ。19世紀からメ グのために召還された高級ホスト、それがヒュ−・ジャックマンなのである。

02年12月10日
サウンド・オブ・サイレンス(DVD) 満 足度★★★
ひとりごと:マイケル・ダグラス主演のサス ペンス。何だ?マイケル・ダグラス主演映画の妻役はいっつも彼よ り一回り、いや二回りほども年下の女がキャスティングされているが、まさかダグラス自身がチョイスしているのではあるまいな。会社の重役が秘書を品定めす る構図に似てなくもないが。ハリウッドの重 役男優、それがマイケル・ダグラスなのだな、わかりました。ダグラス扮する精神科医の小娘が誘拐されるし、女房は骨折で自宅のベットから出られず・・・と いう、悪党が活躍する最適のシチュエーションにもかかわらずドキドキもハラハラもしなかったよ。悪役(ショーン・ビーンがリーダーのハイテク泥棒集団)が さほど強暴でもなかったからであろう。子役をパーンと容赦なく張り倒すくらいの勢いがあれば緊張感も増すのだが、パンにジャムまで塗って娘に渡すほどス ウィートで刺激がなかったね。それにダクラスVSショーンの対決なら、「ああ、きっと最後はダグラスがショーンに勝ってしまうんだろうなあ。主役が負ける ような映画にダグラスが出るわけないし」とソコソコ想像できてしまうのがチョット・・・。だいたい普通にダグラスとショーンを並べて見たら、圧倒的に ショーンのほうがケンカは強そうなのになあ。ダグラスはもう完全にジジイだし。ショーンのハリウッド出世作「パトリオット・ゲーム」でも、ハリソン・ フォードおじいちゃんに負けちゃったし。「ロード・オブ・ザ・リング」では悪役から良い人になろうとする瞬間に変な怪物に殺されちゃったし。ショーン、顔 がワルっぽくて派手だから悪役にはピッタリだけど「負けイメージ」が定着してしまったのはチトかわいそう。物語のカギを握る狂った少女もやや迫力不足。 キャスティングはイマイチだけど、「狂人から6ケタの数字を聞き出さないと家族の命があぶない」というストーリー自体はまあまあ悪くない。今回の軽めな キャスティングを全とっかえしてしまえば少しはマシになるような気がするけど。例えば主演はケビン・スペイシー、その妻はジュリアン・ムーアで狂った少女 はビヨークあたり、子役は「アイ・アム・サム」の女の子あたりにすると、想像するだけで空恐ろしい映画になりそうだ。全員絶〜っ対に出てくれやしないが ね。

02年12月5日
ハリー・ポッターと秘密の部屋 満足度 ★★★
ひとりごと:魔法学校が舞台の大人気ファン タジー。ま、見終わった印象は1作目とほとんど同じだけど、人気があるのはうなずける楽しい内容だった。意外にCGキャラなどSFXのクオリティもバッチ リで、いや〜、子供が見たら喜ぶだろうね。なんつーか自分としては、古いお城みたいでオバケ屋敷系な仕掛けがいっぱいある学校に住み込み、特殊能力を持っ た子供たちが魔法を使いこなしているところがうらやましいのだった。入学したいよこの魔法学校に(オッサンじゃダメですか)。空飛ぶ車で夜中飛び回ったり してさ、こんな学生生活だったら楽しいだろうなあ。話はおそろしく都合よく終わるけど、ま、いっか、という感じだ。泣いたし(泣いたんかい!)。ところで 主役系3人の子役の心と肉体の成長ぶりには目を見はるものがあるね。ハリーは演技が上手くなってるし、親友のロンは表情を客にウケるよう計算して作ってる フシがうかがえる。なんとかっていう女の子(役名がどうしても覚えられません)はカワイらしさの絶頂にあると思われる。きっと大人になるとオーラが消える タイプだ。こんな娘がいたら親は嫁にだせないだろうね。要約すると「全員、コマシャクレた」感じ。この子役たち、学校じゃ相当イジメられてるだろうなあ。 「よう、魔法使えるんなら飛んでみろ」とか言われて屋上から突き落とされそうになったりさ。こりゃあたしかに3作だけ出演して、後はとっとと引退したほう がいいね。じゃないとロクな大人にならないよ。でも、キャスティングは思いっきりハマってるから、何かもったいない気もしてきた。4作目以降は同じキャストで「外伝・思春期版ハリー・ポッター」をファレリー兄弟監督あた りで撮ってほしいなあ。「ハリー・ポッターと秘密の店」「ハリー・ポッターの個人授業」「ハリー・ポッターと年上の女(ひと)」・・・といった感じで永遠 に。どれも、「30年後のハリー・ポッ ター」役・カイル・マクラクランによる回送シーンから始まってもらうとなおエロティックに仕上がるのだが。

02年12月3日
ゴスフォード・パーク 満足度★★★☆
ひとりごと:1930年代、ある英国貴族邸 での一夜の騒動を描く。夕食会に訪れた貴族たちwith召使いたちが始めからワンサカと登場して、もう誰が誰で、みんないったい誰の話をしているのかさっ ぱりわからなかったけど、屋敷で飼ってる犬の名前は「ピップ」と いうのはすぐ覚えることができた。おそらく「ピップ・エレキバン」いう連想ですんなり頭に入ってきたのだろう。私の記憶術なんてどうせそんなもの・・・。と、まあ、ストーリーが進むというよりは、屋敷内の人々の会話の中 から情報を得ながら先へ進むといった感じのスタイルだ。「ドラクエ」でいうと、街の人々から話を聞いてるうちに物語が進行する、みたいな。最初は混乱する けど、次第に状況がわかってくるとなかなか楽しい体験だ。それに登場人物たち、普通なら「貴族の華麗な夕食会」みたいな話になりそうだけど、今回の場合、 映画の半分は召使いたちにスポットが当てられているのが非常に興味深い。ここまで召使い業界を詳しく表現した映画も珍しいのではないか、と思うほどに。し かも召使いの口うるさいリーダーを演じてるのがヘレン・ミレンだというのが役柄にジャストミートでうれしいところ。貴族サイドよりも召使いサイドのエピ ソードのほうに共感してしまったところは「自分の貧乏性」を再確認する始末。主人に口ごたえなんてご法度だし、朝から夜中まで「牛乳くんできて。あったか くして」とか命令されて、いや〜キッツい仕事だよ召使い。劇中ブチ切れる召使いもいたけど、この仕事はストレスたまるだろうなあ。後半は殺人事件に展開し て推理ものちっくになるのも楽しいし、観客を納得させるに十分な殺意とドラマが用意されているのがなんかプロ。そこんとこに「貴族の傲慢さに対するちょっ とした皮肉」を大げさにならない程度にまじえているのが、やっぱなんか大人のエンターテイメントという感じ。丁稚奉公ものとしては「おしん」以来の苦労話 の連続に客のおばちゃんたちもきっと大満足するはずであろう。

02年11月28日
キューティ・ブロンド(DVD) 満足度 ★★★
ひとりごと:リーズ・ウィザースプーン主 演、コギャルが弁護士をやってしまうというコメディ。パッと見チャラチャラしたギャルが思い付きでハーバード大の法学部にすんなり入学しちゃって、「ある わけないじゃん」と思うんだけど、その「あるわけないじゃん度数」がズバ抜けて高いため怒るどころか笑ってしまう・・・というタイプのコメディだった。こ んなふうに「あるわけないじゃんエピソード」のボルテージを徹底的に上げてくれると見てる方も気持ちがいいね。主人公はファッション大好きだから、裁判で の重要な証拠もプラダの靴やら髪型からズバリと推測。ワインの産地やら何かから犯人をつきとめる「スチュワーデス刑事」(フジテレビ系ドラマ)みたいなも んだな。最終的には「ショムニ」ふうの爽快感をもかもしだしてるし、脇役の絡ませ方もなかなかイイじゃん。ベースは「バカに見えてもがんばれば弁護士にも なれます」みたいなスポコンなソウルだけに一般ウケ要素も十分か。見てると森高千里の「勉強の歌」のサビ「勉強はしないよりもしておいたほうが良い」とい うのをふと思いだしたよ。なんだか勉強したくなってきちゃった よ。すごい威力だぜウィザースプーン。日本 ではリーズの知名度が低いからアレだけど、アメリカ人からすればこのリーズ、そりあもう魅力的に見えるんだろうなあ。アメリカでヒットするのもうなずける 好感度の持ち主だよ。たしかにリアクションが小動物のようにカワイイし、知的に見ようと思えば、まあ見える気もするし、性格も明るくて良さげに見えるし (セクシー度は皆無だが)。なんでも今アメリカじゃあ「新ラブコメの女王」として君臨しているのだそうだ。リーズ&ライアン・フィリップ夫妻は順調にメ グ・ライアン&デニス・クエイド元夫妻と同じ道を歩んでいるのだな。というわけで、この映画の感想のまとめは「今後のライアン・フィリップが心配」という ことになった。

02年11月27日
ピアニスト(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:おカタい年増ピアノ女教師の屈 折した愛を描く。この監督、かつて「ファニーゲーム」などという超クレイジーでクールな暴力映画を撮った人。今回もまたまたすばらしい「イカレ映画」を 作ってくれました。今回のテーマは「変態」というわけで、未婚の中年女性の気色の悪い変態プレイ(願望)が、そりゃあもうクレイジーに(だけどやっぱクー ルに)表現されていて、途中まで文芸ちっくに進んでたから、突然の変態シーン挿入のインパクトにビックリ仰天した。一見すると知的な女性が、実はセックス において異様な(そして独自の)変態論を持っているというのがなんか「ええ?ひょっとして私の周りにいる女性たちもこうなのぅ〜?ボク子供すぎてついてい けなーい」と、未知の恐怖を感じてしまったよ。どんな変態論かと 言われても、恥ずかしくて書けないけど・・・。この女の変態行為(願望)内容を口頭なり文書なりで説明できる者は「恥知らず!!」と罵られることを覚悟し なくてはなるまい。今回の場合は「愛し方を ま〜ったく知らない、だけど愛して愛されたい」というかなり特殊な(そして超やっかいな)タイプだから、こんな人その辺にいるわけないけど。女ピアノ教師 と恋愛関係(一応)になる美青年が性格も才能もすばらしい健康そのものの男子だから、余計にこの女の異常性が際立ってたよ。異常とは言っても、男に引かれ ると追い掛け、男の趣味に合わせようとしたりするところなど、かすかな普通さを残しているのが良いね。このカップル、年ははなれちゃいるが外見は好きなタ イプ同士なのに、セックスがうまくいかないなんてなんかもったいない話だ。運が良いんだか悪いんだかわかんないね。なんだか「だめんずうぉ〜か〜」(倉田 真由美のまんが。SPA!連載中)のネタにうってつけなキテレツ・カップルの映画であった。

02年11月21日
ザ・リング 満足度★★★
ひとりごと:日本の人気ホラーをハリウッド がリメイク。日本の「リング」がたいそうコワかったので、話の内容をどんどん忘れようとしてたんだけど、コレ見てて、始めのほうは日本版とそっくりだった から、「ああ、そういえばこんなシーンあったなあ」と、みるみる記憶が蘇ってまいりました。と、はじめのほうは日本版と変わらないなあと思ったけど、後半 にもなると、さすがにハリウッド色が濃くなって、ちょいと派手めなシーンもご用意されていて、同時に少々雑な気もしたけど(人が死んでも警察来ないし、そ の前に呼ばないし。深い井戸に落下しても無傷だし・・・等)。「呪いのビデオ映像」も日本版に比べて小洒落てて、余計なスタイリッシュ感のある映画にしよ うとしてる感じも少々いただけない。しかし、おおむね日本風のこわいところをずいぶんと継承してくれてて、なんだかうれしかった。「なんか知らないけどウ スラ怖い。消したテレビ画面が気になる」みたいな神経質な恐怖が、アメリカ人には相当新鮮だったんじゃなかろうか。これまでのアメリカ製「特殊メイク中心 ホラー」や「ショッカー系恐怖映画」や「宗教がらみ悪魔映画」とは全然ちがう「無・悲鳴」恐怖映画というのは、言われてみれば新しいジャンルかも。さらに 主演のナオミ・ワッツも新鮮味が溢れているから「新鮮×新鮮」で、全編陰鬱な空気が流れていながらもどこかしらフレッシュ!いや〜、コレ見るまではナオミ のこと、「マルホランド・ドライブ一発で終わるはず。特徴ないし。人生そんなに甘くないし!」と高飛車な意見を持っていたけどイヤイヤどうして。この 「ザ・リング」という映画、完全にナオミのものになっていると言ってよい。「ザ・リング」というより「ザ・ナオミ」という感じだ。彼女のウマイ味が出てい るよ。美人すぎて印象に残らなそうな女だけど、伝えるべきことはちゃんと伝えることのできる職人のような女優だね。印象に残らないかもしれないけど、同時 に飽きさせることもないのだった。飲料でいえば「生茶」のような女優か。今回着てる服もカワイいアイテムを着用し、若作り度満点でよろしい。彼女が暗い井 戸の底で水につかるシチュエーションはホント気色悪い。ナオミに は松嶋菜々子(日本1作)、中谷美紀(日本2作)、仲間由紀恵(日本3作)に続く「井戸女優」の称号を与えることにしよう

02年11月20日
ザ・ワン(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:アジアの痛快野郎ジェット・ リー主演のSFアクション。なにげにジェット・リー映画ってかか さず見てるような・・・。なんつーか気になるんだよね、今度はどこで拳を振り回してるのか。そして髪型はいつもと変わらないでいてくれてるのか、さ。なんと今回は異次元の世界でカンフーさね!異次元つっても見た 目は一般社会と変わらないけどね。いつもと違うのは敵役が他人じゃなくて、もう一人のジェット(ほら、異次元だから、そこにも自分がいるわけさ)というこ とで、もう画面合成の連続で・・・。かつてジャッキー・チェンやらジャン・クロード・ヴァンダムやらも画面合成で自分と戦ってたっけ?アクションスター は、一度は自分と戦わなければならないらしい。今回のジェットはそんなわけで画面合成のためカンフー技の型が決まってるのか、まるでダンスをしているかの ようにカッコよかった。どんなジャンルの映画に出ようとも、ジェットのカンフーが繰り広げられると、もう完全にそこはジェットの世界になっちまうところは ホントすごいよ。オマケに、設定により、通常のジェットの123倍の感度と能力を身につけているため、デカい白バイ2台を軽々と両手でビュンビュン振り回 していたのは笑った。「ハエたたきかよ!?白バイが!?」と。また、チラっと映るその他の異次元に住むジェットの写真(レゲエふう、金髪、ロン毛などな ど)はブサイクすぎて楽しかった。よく見ればベースは鈴木ムネオ系の顔だちだね、ジェット。安いBGMがB級っぽくしてるけど、ジェットのカンフー・アク ションがメインの映画の割には物語もちゃんとしてる。前〜中盤くらいまでは「ターミネーター2」レベルにドラマがあって「いいじゃん!」と思ったよ。終盤 になるほど盛り下がる、というか話が単純になるのが満腹感を損ねる。ピクサー製CGアニメ映画並みにアッという間に終わっちゃった。尺が短いのはきっと ジェットの動きが速すぎて、ストーリーがどんどん進んでしまうからであろう。手足の動きも2倍ならストーリー進行スピードも2倍になるという非常に珍しい 「倍速ムービー」をたまたま作り上げてしまったようだ。

02年11月11日
SPY_N(DVD) 満足度★☆
ひとりごと:藤原紀香が香港映画でアクショ ンに挑戦。まるで70年代にタイムトリップしたかのような古めかしいフンイキだった。DVDで見たにもかかわらず。ホントにコレ最近の映画かいな、と思う ほど画面がアラアラしい。でも、こういうのが香港映画の味なのかなあ。まあそれは許してあげるとしても、全体的にドラマ性に欠ける出来ばえで薄味な印象。 アクションシーンはやはり本場だけあって、生身の人間がやってるという説得力はあるけど、道路ガンガン走ってる自動車にわざわざ体当たりしたり、わざわざ 走行中の車の群に向かって逃走したり、「普通、人はそんなことはやらないのでは?歩道を行けばよいではないか」とリアリティのない設定に思えてならなかっ たよ。とまあ、映画としてはイマひとつの満足度だったけど、なんたって紀香が!もうお色気ムンムンで・・・。服を着ていながらもここまで高フェロモンをか もしだせる日本女は紀香ただ1人なのではないだろうか。しかも今回は海外進出ということで、な、な、なんとヒモ・ビキニ(黒)になるという高級なオマケ付 き。しかもそれすらもオール脱衣!(画面では背中だけだけど)ついでにカンフーとか(←ほんとはメイン)、日本じゃ絶対やってくれなさそうなことを、これ でもかと大サービスしてくれてる。衣装はゆったりサイズなオレンジ色のシルクのブラウス(腰には金の鎖がぶらさがってる)や、赤のグラデーションが入った 大きめの色メガネ(サングラスともいう)とかで・・・これらのファッションセンスってどうなのさ?イケてるの?イケてないの?「紀香のファッションチェッ ク」的には(私にはプチ・野村サチヨにしか見えなかったけど)。作品のショボさも考慮すると、出来あがりを見た紀香さんは、出演してしまったことに対して確実に悩んでる・・・そう確信してしまったよ。共演のアーロン・クォックやマーク・ダカスコスが劇中紀香にメロメ ロになるという設定が、この映画の中で唯一納得のできるところだった。

02年11月10日
WASABI(DVD) 満足度★★☆
ひとりごと:ジャン・レノと広末涼子が日本 で犯罪に巻き込まれる。製作・脚本はリュック・ベッソンなので、お得意の「型破り警官」に「孤独な少女」「オッサンと小娘」そして「タクシー」というキー ワードを絡ませた定番的な平凡作だった。が、しかし、涼子のセリフがほとんどフランス語というのが我々から見ればスゴイところ。ホント「やるじゃねえか涼 子。高知生まれの小娘がよくぞここまで」と思うほどがんばってる。そもそも私は、世界を相手にがんばってる者を無条件に応援してしまうタイプなので、今回 の涼子にはまったくもって頭が下がるよ。セリフが英語ならまだしも、フランス語というのがさらに尊敬だ。しかもジャン・レノの娘役とは、いったいぜんたい 涼子のどこがハーフなのかわからないけど、一生に一度のラッキーな役どころと言ってよかろう。劇中では「涼子とレノは鼻が似てる」という設定だけどそうだろうか?「ワシ鼻」という同ジャンルの 鼻を持っているというだけのような気がするが。 映画中での日本の描き方はやっぱヘンで笑っちゃう。でもここで笑わないとなんだかソン。舞台が秋葉原や清水寺(!)だもんなあ。ザ・観光地、という感じ だ。外人ってやっぱこういうのが日本のイメージなんだね。「WASABI」って、あの刺身にのせる山葵だけど、ジャン・レノが山葵を直に食べても何ともな かった、というだけでタイトルにしてしまうところが豪快。だってストーリーと一切関係ないじゃん山葵!もしジャンが食べたのが生姜なら、タイトルは 「SYOGA」になっていたのだ、間違いなく。日本各地のどこでも、銀行員から弁護士、警察までフランス語ペラペラなのもまた楽しい。しかも驚いたことに ヤクザの下っぱから親分まで全員フランス語が堪能ときた!二カ国語OKなら職業ヤクザなんかやってないと思うんだけど。絶対ありえない世界が繰りひろげら れているところは山葵風味というよりサイバー風味であった。

02年11月7日
サンキュー、ボーイズ(DVD) 満足度 ★★☆
ひとりごと:ドリュー・バリモアが15才で 子持ちになり、人生苦労する。ドリュー自身が15才の少女役を子役なしで演じてるのが強烈。たしかに童顔だけど、いくらなんでも中学生の役は少々無理があ る。が、うぅ〜んと目を細めてみると高校生くらいには見えたよ。エ ロビデオのモザイクに対して目を細めるように、15才役のドリューに対しても目を細めることが必要なのだな。まさに「逆モザイク女優」と言ってよい。後に35才の役にもなるのだが、そっちの方は恐ろしくサマになって いるのが「嗚呼、ドリュー!」だ。この話、なんでも実話が元になっているというが、若年で「出きちゃった婚」なんて今じゃ珍しくも何ともなくて刺激がな く、苦労してきた人生というが、見たところ親の援助もあったようで生活に大きな苦労もなさそうだったけど。せめて世間から思いっきり後ろ指さされてるシー ンとかあれば同情もしたけど。あと、妊娠しておきながら、分娩台に上がっての出産シーンがないのも感動に欠けるような。ま、映画にするほどの話じゃない ね。「普通な話」が「リアリティ」の方向に行ってないのがチト不満。ドリューの幼い息子役などはカワイかったから助かったよ。エンディングで挿入される出 演者たちのスナップ写真の出来はすばらしく良かった。なんか古っぽくて味があって微笑ましいし。もちろん「15才ドリュー」の写真もしっかりと。ま、写真 にせずとも、その姿はまぶたの裏に焼き付いて離れやしないが。

02年11月5日
ビューティフル(DVD) 満足度★★★
ひとりごと:ミニ−・ドライバーが「ミス・ アメリカ」を目指す。アンチ・ビジュアル女優のミニ−がミスコンとは、しかもミス・アメェ〜リカとは、キャスティングの冒険心が気持ちいいね。っつーか、 設定は「いまひとつイケてない女の子でもがんばれば夢がかなう!心の美しさも必要よ!ミスコン、バンザイ!」みたいなものだから、主演もミニ−で全然OK なのだった。笑うと横に広がる顔はTMレボリューションくりそつなミニ−さんだけど、ステージ上でのボディコン衣装(あるいは水着!)を身にまとうミニーの第一印象は「あれ、意外とキレイじゃん・・・」だった。ストレートヘアがエラを隠 してるのが功を奏したようだ。それになんだ かスタイルいいぜミニーさんよ。こんなに縦に長かったっけ、と思うほどスラッとしてて「ひょっとしてイイ女なのか?いやそんなはずはない」と、ダマされそ うになることシバシバだ。ミスコン決勝ではミニーさん、歌うわ踊るわでもう・・・いまだかつてこんなに怪演してる彼女を見たことがないだけに、なんだか楽 しかった。監督のサリー・フィールドがミニーの母親役あたりで出演もしてくれてれば、ビジュアル的にかなり充実したのになあ。そのかわりといっちゃあなん だけど、すっかりシボんだキャスリン・ターナーが美容コーチ役で出てるから、もしサリーが出演してたら「ババア×ババア」の「ババア倍々ゲーム」で、やっ ぱうっとおしいか。話の途中で、傷ついたり死んだり逮捕されたりする人が出てくるけど、そのへんのエピソード処理がやや甘いのが、この映画を「マジ」なの か「コメディ」なのか判別不能にさせてくれる。それにしても、こんなに「ラブ」の要素のない映画も珍しい。男なんてほとんど出てないじゃん。女だらけのミ スコン映画をあっさり風味にしてくれいるのはやっぱりミニー・ドライバーだったのかな。「和食」にも似た女優、それがミニー・ドライバーなのだな。

2年以上まえの 「ラヴ・ハリ」映画日記も見てみる
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