The Beach Boys『Live At Knebworth 1980』/ザ・ビーチ・ボーイズ『ライブ・アット・ネブワース 1980』
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The Beach Boys『Live At Knebworth 1980』
『Live At Knebworth 1980』
The Beach Boys


出る、出る、と言いながら、なかなか発売されないのはいつものこと。もうビーチ・ボーイズファンにとっては慣れっこになってしまったが、“あぁ、そのうちね”なんて思ってた矢先、突然前触れも無く輸入盤屋に並んだ、本CD。

彼らの公式ライブ盤としては4作目に当たるわけだが、遂に決定盤の登場、といったところですね。オリジナルBB5+ブルース・ジョンストンの6人が揃ったライブ音源自体が貴重な上に、ボーカル&演奏も大変素晴らしい。

オープニングの定番である「California Girls」で幕を開けた後の「Sloop John B」で、いきなりのファーストインパクト。ボーカルが、ブライアン〜マイク〜カール、とチェンジしていく様は、ファンならば凍りつこと必至。ただこの頃のブライアンのボーカルは、22年前(38歳)にもかかわらず、還暦を迎えた現在よりも弱々しいのが辛いところ。そういうこともあってか、「God Only Knows」終盤の掛け合いにおけるブライアンのパートは、アルが代わりに歌ってたりします(たぶん)。

中盤のクライマックスは、なんといっても「Cottonfields」とメドレー形式で演奏された「Heroes And Villains」でしょう。カールが“♪bicycle rider〜”のフレーズを歌ったり、デニスが客を煽ったりと、ゾクゾクするシーンが次々に登場します。

客の合唱から始まった「Happy Birthday Brian」。この日は、ブライアンの誕生日(6/20)翌日だったのでした。イギリスのファンの熱狂ぶりが伺える一瞬でもあります。

当時の最新作「Keepin' The Summer Alive」、アルの名唱にうっとりしてしまう「Lady Lynda」に続いて演奏された「Surfer Girl」では、ブリッジ部のソロパートをブライアンが歌います。“Ladys and gentleman Brian Wilson!”とデニスに紹介されてね。感動しないわけないじゃないですか。反則ですね、これ。

たたみかけるようなロックンロールナンバーを続けて演奏して、本編終了。アンコールはデニスのソロ「You Are So Beautiful」でスタート。痛々しくも胸に染みるデニスのボーカルは、後半のハイライト。

「Good Vibrations」、「Barbara Ann」、「Fun Fun Fun」という黄金ナンバーで、この歴史的なコンサートは幕を閉じます。カールが最後に言った“See you next time”が、いつまでも耳に残りますね。



The Beach Boys『Knebworth 1980』
『Knebworth 1980』(Mistral Music MM 9104)

この日の音源は、1991年に『Knebworth 1980』というタイトルでブートレッグとして流通したことがあります。音質も良く、なんといっても6人が揃っているライブということもあって、ファンの間では人気のあるブートでした。今回オフィシャル盤が発売されたので、もうこのブートは必要ない、と思ったら大間違い。ブートでしか聴くことができない部分を並べてみると・・・、

細かい話しだけど、「Do It Again」が終わった直後に複数の客が同時に、よく聞き取れない声で何かをコールしてるのだが、オフィシャル盤ではオミットされてますね。あと、「Keepin' The Summer Alive」と「Lady Lynda」の間のMC部分が、オフィシャル盤で聴くと編集された跡がハッキリと確認できますが、これは単に、何も音を出してない時間を詰めただけ、ということが、ブートを聴くとわかります。「Surfer Girl」の前のMCで、デニスを紹介する場面があるけど、その後にデニスが歌った、ちょっとしたハミングみたいなのも、オフィシャルではカットされてますね。

そんなことは大した問題じゃないのだが、特筆すべきは、オフィシャルでカットされてしまった「I Write The Songs」が、このブートにはちゃんと収録されている、ということです。ブルース・ジョンストンによる弾き語りのこの曲は、なんでカットされてしまったのか、誰もが疑問に思うであろう超名演で、最後の高音の伸びなんて完璧ですよ。もしも今後、曲を追加して発売されるようなことがあるならば、まず第一に、この「I Write The Songs」をお願いしたいところです。

最後に、このコンサートが行われた1980年6月21日のセットリストと、オフィシャル盤、ブートレッグ盤、の収録曲を表にしてみたので、よかったら参考までにどうぞ。



曲名
オフィシャル
ブートレッグ
01 California Girls
02 Sloop John B
03 Darlin'
04 School Days
05 In My Room
06 Good Timin'
07 God Only Knows
08 Be True To Your School
09 Do It Again
10 Little Deuce Coupe
11 Catch A Wave
12 Cottonfields
13 Heroes And Villains
14 Some Of Your Love
15 Happy Birthday Brian
16 Keepin' The Summer Alive
17 Lady Lynda
18 Surfer Girl
19 I Write The Songs
20 Santa Ana Winds
21 Help Me Rhonda
22 Wouldn't It Be Nice
23 Rock & Roll Music
24 I Get Around
25 Surfin' USA
アンコール
26 You Are So Beautiful
27 Good Vibrations
28 Barbara Ann
29 Fun Fun Fun



追記(2002/10/27)

上記のブートの他に、「STONEAGE MUSIC」というレーベルから、完全収録の2枚組『THE SHOW』と、当日のリハーサルを収録した『THE REHEARSALS』の2種類が発売されている、という情報を頂きました。今後、そのブートを含めた考察を追加するかは未定。



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