旬の味・春から初夏へ


  富山の味の代表といえばぶりですが「氷見のぶり」はもうブランド品です。高
  級料亭や都会に出荷されてしまうので、富山のスーパーマーケットで買おうと
  しても一切れ200円位はするのです。

  ぶりは寒いときの方が脂がのって美味しいということで、今回は春の味「ほた
  るいか」と「しろえび」のお話です。
  



             

  「ほたるいかは富山湾だけのもの」というのが以前は富山の常識でしたが、今
  では山陰の方でもとれるということがわかっています。ほたるいかは漁期がと
  ても短く、うっかりしていると食べられなかったという年もあります。

  富山の沿岸では「ほたるいかの身投げ」という現象があります。夜中にほたる
  いかが大挙して海岸に押し寄せ
てきて、たもなどですくえるのです。いつ、ど
  こにやってくるのかはわからないので、竜宮の使者にあえるのは運次第という
  わけです。とれる時にはバケツに数杯などというときもあります。タモにかか
  ったほたるいかは青白く発光します。その光を見た人は例外なくとりこになる
  ようです。ほたるいかは食べないと言う人も発光を見たいばかりに、夜な夜な
  海岸に通うのです。


           
  
  左側は「ほたるいかのお刺身」です。普通のいかのように足を抜き、目玉から
  上を切り落として足だけにして洗います。本体の方はわたをしごきだして中を
  洗います。美しく見えるように盛りつけてわさび醤油でいただきます。好みで
  生姜醤油もいいかもしれません。足だけを盛りつけたものは「竜宮そうめん」
  と呼ばれています。ほたるいかにも普通のいかのように背中に細長い軟骨があ
  ります。出始めの頃はそれも小さくて食べても気になりませんが5月中旬を過
  ぎるとちょっと口に残るかもしれません。

  一番ポピュラーな食べ方が右側の「ほたるいかの酢みそあえ」です。ほたるい
  かは茹でるとふつうのいかに比べてあぶらっぽい食感になります。酢みそであ
  えるとさっぱりした感じでいただけます。少し手間がかかりますが目玉は取り
  除いたほうが見た目も食感もよくなります。付け合わせは分葱(ワケギ)をさ
  っと茹でたものが一般的で、親切なスーパーでは売り場に一緒に置いてありま
  す。ねぎはちょっと、という方にはこんにやくを薄く切ったものがおすすめで
  す。最近はさしみこんにゃくという物も売っていますのでそのまま使えます。
  

  市販されているほたるいか製品には「ほたるいかの塩辛」や「ほたるいかの薫
  製」などがあります。
  


                    

  
  しろえびも富山湾だけのものだと思っていましたが、駿河湾あたりでも水揚げ
  されるようです。ただ生で食べるのはやはり富山のしろえびだけのようで、駿
  河湾のものはほとんど干物にになるらしいです。生で食べるとねっとりとして
  いてほのかに甘く、「上品な味」そのものです。
  

          
 

一番簡単なのが唐揚げです。唐揚粉をまぶして揚げればよいのですが、油が
汚れますね。居酒屋メニューでもあります。

天ぷらはかき揚げにします。玉葱と一緒にというのが一般的で、スーパーで
も売られています。

              

別格は「しろえびのお刺身」です。富山駅の階上にある食堂の中には「しろ
えび丼」を出している所もあるようです。

しろえびはお菓子の材料としても使われていて、おかきやせんべいの中に入
っていたりします。そのままの姿でクッキーのようなものの上にコーティン
グされているものもあります。