に復興し始めた頃、アメリカの業界紙 【Automotive Industry】 は
装いも新たに、画期的な生産方式を展開している自動車メーカーの
最新情報を連載で紹介した。以下は、.............
フォルクスワーゲン の 【 De-Centralization program 】
と言う見出しで掲載されていた生産方式の概要である。.....
1.大工場は世界に沢山ある。然し一つの製品を作り出すメーンラインがあって、..
それにつながるサブラインが全工場に広がり、全体が一連のつながりを以て、
淀みなく活動し、合理的に能率よく、生産活動が脈動しているのが、現在の自
動車工場である。そして其れを如何にうまく運営するかが自動車生産工場管理
のカギである。............................
2.VW(フォルクスワーゲン)では、戦前から例のカブト虫を生産していたが、..
戦後ウォルフスブルグに於いて近代装備を持った大生産工場を展開した。然し
その大生産組織の運営は、今のようなコンピュータもソフトも無い時代にあっ
て、容易なことではなかった。そこで従来のように中央から工場の各所に指令
を出して、その指示通り全工場を動かそうとする考え方とは全く違った管理法
を展開した。.............................
それがフォルクスワーゲンの【 De-Centralization program 】である。...
3.例えば、サブラインや倉庫では、工場の天井に張り巡らされ、ぐるぐる回って..
いる部品用コンベヤーの状態を見て、どの部品を送ったらよいか作ったらよい
かを知る。其れによってコンベヤーにかけたり作ったりしていれば、部品を持
ち過ぎることもなく、メ−ンラインには、いつも必要な部品が供給され、また
例えば四工程のサブラインでは、その部品が使われるメーンラインの四行程前
に来た車種を見て自分の作る部品の仕様を決めればメーンラインで丁度マッチ
ングする、と云うことになる。.....................
このようにして、コンピュータなど無くても、ジャストインタイムで、全工場
が歩調を合わせて生産が出来るというものであった。...........
4.【カンバン】方式は、この方式の、簡便な、日本版である。..........
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写真は、昭和36年(1961)自動車技術会第2回欧米自動車技術視察団に
参加、9月8日ウォルフスブルグ工場にて、筆者撮影。..........
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