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▼沢のほたる▽待宵花集(巻三)▼




■ 巻三 ■


聞きみるもさすがに近き同じ世にかよふ心のなどかはるけき

永福門院内侍

あの角を曲がると、あなたがいるの。
その壁の向こうから、あなたの声が聞こえるの。
私のものではないあなたが、何時でもいる。

どうして同じ世に生まれてしまったのかしら。
いっそ、あなたの存在を私の世界から消してしまえたら!

こんなに側近く感じることもなくて。
こんなに心遠く想うこともなくて。
・・・そうしてきっと、
何かが足りない切なさに、乾いた笑いを浮かべるわ。


皆人を寝よとの鐘は打つなれど君をし思へば寝ねがてぬかも

笠郎女

鐘が鳴ったら寝なさいなんて、
いったい誰が決めたっていうの?
起きているわ、私。
目を閉じてしまうのが怖いんだもの。
逢いに来て。お願い、逢いに来てよ。
鐘の音が空にすっかり消えてしまう前に・・・。

想う心がストレートで可愛いです。
彼女の待ち人は大伴家持さんです。
もお、はっきりいってツラい恋ですね〜。

万葉集って、ホント不得手なんですよ・・・。
解釈の奥深さにますます混乱するばかりです。


求むれどありがたきかな憂き身にはいはほのなかも山のあなたも

周防内侍

「憂き身」は、恋をますます辛くするようで・・・。
あ…。恋をしたから「憂き身」になったのかしら。

恋というのは、喜びが先? 苦しさが先?

こんな揺れる身を案じてくれる、よくできた殿方が
いてくれるのが、本当はいちばん幸せね(笑)

思いこむってことは、良くも悪くも大切ですね。
・・・求むれど・・・
そこにある、と思った時、手に入れることができる。
そこにはない、と思ったら、もう何も見えないの。

前向きに求めよ、さらば与えられん!?





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