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▼朝顔の花▼




「和泉式部って何したの?」
概要&データいろいろ

■個人情報
呼称・・・・・和泉式部
本名は不明。幼名は御許丸。時期により、江式部、雅致女式部とも呼ばれる。

生没年・・・・・978年〜1034年頃?
誕生年は前後3、4年にわたって諸説あり。没年はあくまで推定。

結婚・・・・・2回(正式な結婚の回数)
橘道貞、藤原保昌、(帥宮敦道親王とは、表向きは召人待遇)

子供・・・・・2人(はっきりしている人数)
小式部(道貞)、永覚(帥宮)

宮仕え・・・・・1009年〜
彰子中宮に出仕。同じ頃、赤染衛門、紫式部、伊勢大輔らもお仕えしていた。
もっと詳しく!→→→ 「むかし語り」へGO!

■著作
和泉式部日記
冷泉院皇子の帥宮敦道親王との情熱的な恋、その出逢いから恋の絶頂期までを記した歌日記。自作説・他作説、どちらの説もあり。

もっと詳しく!→→→ 「夢よりも儚き」へGO!
和泉式部集
家集。大きく分けて5種の異本が伝わっている。
宸翰本と松井本は、後世に第三者の手によって編まれたものと云われている。

  1. 和泉式部集(未整理。重出歌が多い)
  2. 和泉式部続集(上に同じ)
  3. 宸翰本和泉式部集(よく整理されている)
  4. 松井本和泉式部集(勅撰集に入集した歌ばかり)
  5. 雑種本(その他の伝本)
もっと詳しく?→→→ 「沢のほたる」へGO!

■歌人として
勅撰集に採られた歌は240首以上!

  1. 拾遺集(1首)
  2. 後拾遺集(67首)
  3. 金葉集(7首or3首、連歌1首)
  4. 詞花集(16首)
  5. 千載集(21首)
  6. 新古今集(25首)
  7. 新勅撰集(14首)
  8. 続後撰集(16首)
  9. 玉葉集(34首)

などなど。
ちなみに拾遺集に採られた歌、つまり勅撰集に初めて入集した歌はこれです。
「くらきよりくらき道にぞ入りぬべきはるかに照らせ山の端の月」

■名だたるあの人と歌合戦

歌の力はすごいですね。思いがけない人と思いがけない縁を結んでくれるのです。
以下に代表的なものを・・・
「栄花物語」作者、優等生の赤染衛門
「道貞さまとは、どうなのですか? よくお考えになってね」 あなたの友より

うつろはでしばし信田の森をみよかへりもぞする葛のうら風 (赤染衛門)
秋風はすごく吹くとも葛の葉のうらみがほには見えじとぞ思ふ (和泉式部)

「あなた、大丈夫? 今度という今度は・・・」 心配症な友より

ゆく人もとまるもいかに思ふらん別れてのちの又の別れを (赤染衛門)
別れてもおなじ都にありしかばいとこのたびの心地やはせし (和泉式部)

「いにしへの奈良の都の八重桜〜」のお嬢さま、伊勢大輔
「今宵はお相手してくれて、ありがとう。あたくしの気持ち、受け止めて〜!」 和泉より

おもはんとおもひし人とおもひしにおもひしごともおもほゆるかな (和泉式部)
君をわがおもはざりせば我を君おもはんとしもおもはましやは (伊勢大輔)

「枕草子」作者、ぴっかぴか冴えてる清少納言
「アタシはね、もう現役じゃあないのよ」 草の庵の老女より

駒すらにすさめぬ程に老いぬればなにのあやめも知られやはする (清少納言)
すさめぬにねたさもねたしあやめ草ひきかへしても駒かへりなん (和泉式部)

「蜻蛉日記」作者の息子、何だか冴えない藤原道綱
「相変わらずお盛んだそうじゃないか」 俺様だぜ!道綱より

袖濡れていづみといふ名は絶えにきと聞きしをあまた人の汲むなる (藤原道綱)
影見たる人だにあらじ汲まねどもいづみてふ名の流ればかりぞ (和泉式部)

「和漢朗詠集」編者、インテリ藤原公任
「ふふふ・・・。ひとつ、お手並み拝見といかせてもらうよ」 山里の主、公任より

知るらめやその山里の花の香はなべての袖に移りやはする (藤原公任)
知られじとそこら霞の隔てしに尋ねて花の色を見てしを (和泉式部)

「ほお、やるじゃないか。では、これはどうするかな?」 意地悪かな?公任より

今さらに霞の閉づる白河の関をしひては尋ぬべしやは (藤原公任)
ゆく春の止めまほしきに白河の関を越えぬる身ともなるかな (和泉式部)

いわずもがな、月の欠けない藤原道長
「めでたい、めでたいぞ! 孫とは、ういものよのぉ〜」 幸せ一杯なジジより

よめの子の仔鼠いかがなりぬらんあなうつくしと思ほゆるかな (藤原道長)
君にかくよめの子とだに知らるればこの仔鼠の罪かろきかな (和泉式部)

後の上東門院、純粋培養姫君な彰子中宮
「お話してみたいと、思っていましたの・・・」 彰子より

木綿かけて思はざりせば葵草しめのほかにぞ人をきかまし (彰子中宮)
しめのうちを慣れざりしより木綿だすき心は君にかけてしものを (和泉式部)

なんとまぁ、貴船明神さまと!?
「あ・・・ ほたる・・・?」 男に忘れられた女より

ものおもへば沢のほたるもわが身よりあくがれいづるたまかとぞ見る (和泉式部)
奥山にたぎりて落つる滝つ瀬のたまちるばかり物な思ひそ (貴船明神)


■噂の恋人たち
和泉さまの行く処、常に男(高貴で美形はお約束)の影あり! 羨ましいですねェ(笑)。
下記は恋(友情)のお相手として、諸先生方のご研究により現在までに名前の判明した殿方軍です。きっと他にも隠れた恋人はいるはずです。
和泉さまの恋の軌跡を探る際、歌につけられた詞書が重要な手がかりになります。ところが、肝心の固有名詞が「をとこ」や「人」等ぼやかされている場合が多いため、これも謎々を解くようなものです。
そんな訳で情報が入り乱れておりますので、まとめてみたものの、ちょっと自信がありません。間違いがありましたら、ぜひご指摘下さいませ。

橘道貞  求め続ける恋
初めての正式な夫。別れて後も好きな人。

藤原保昌  偽りの恋?
2番目の正式な夫。お互いに愛情はあったのかしら・・・?

為尊親王  怒濤の恋
短いけれど忘れられない恋の思い出。

敦道親王  運命の恋
すべてを捧げた永遠の想い人。

源雅道  情深き恋
倫子の甥。和泉さま宅に昼間から入り浸っていた人。かなり深く訳ありな関係。

源俊賢または藤原隆家  いつもの恋?
和泉さまに通っている男リストに雅道とともに名前のあがった人。

源頼信  かりそめの恋?
保昌の甥。衣を贈ったり歌を交わしたりしています。保昌と結婚する前のことです。

藤原道綱  気晴らしの恋?
兼家男。最愛の帥宮を失って、人恋しさのあまり?

道命阿闍梨  禁忌の恋
道綱男。煩悩を刺激しては、いけませんなぁ。罪ですなぁ(笑)。

藤原信経?または隆家?  忍ぶる恋
越後の受領だった人。和泉さま晩年になってからの忍ぶ恋人。
当時の夫・保昌に対するよりも深く気にかけていたようです。

藤原定頼  友情の恋
公任男。有名な「大江山〜」の歌詠みで小式部の手痛い返り討ちにあった人。
和泉母娘に必要以上に関心を寄せていたようです。

源道済  磨き合う恋
歌詠み愛好仲間の一人。知的であっても気取りがない、大切なお友達的おつき合い?

藤原道長  それって恋?
入道殿。いわゆる後朝の関係ではないけれど、あえてここに入れてみました。
二人の間で交わされる言葉は、好意的かつ刺激的かつ挑発的(笑)。
身分を越えた悪友、とでも思いたいです。




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