■名だたるあの人と歌合戦
歌の力はすごいですね。思いがけない人と思いがけない縁を結んでくれるのです。 以下に代表的なものを・・・
- ● 「栄花物語」作者、優等生の赤染衛門と
- 「道貞さまとは、どうなのですか? よくお考えになってね」 あなたの友より
- うつろはでしばし信田の森をみよかへりもぞする葛のうら風 (赤染衛門)
- 秋風はすごく吹くとも葛の葉のうらみがほには見えじとぞ思ふ (和泉式部)
- 「あなた、大丈夫? 今度という今度は・・・」 心配症な友より
- ゆく人もとまるもいかに思ふらん別れてのちの又の別れを (赤染衛門)
- 別れてもおなじ都にありしかばいとこのたびの心地やはせし (和泉式部)
- ● 「いにしへの奈良の都の八重桜〜」のお嬢さま、伊勢大輔と
- 「今宵はお相手してくれて、ありがとう。あたくしの気持ち、受け止めて〜!」 和泉より
- おもはんとおもひし人とおもひしにおもひしごともおもほゆるかな (和泉式部)
- 君をわがおもはざりせば我を君おもはんとしもおもはましやは (伊勢大輔)
- ● 「枕草子」作者、ぴっかぴか冴えてる清少納言と
- 「アタシはね、もう現役じゃあないのよ」 草の庵の老女より
- 駒すらにすさめぬ程に老いぬればなにのあやめも知られやはする (清少納言)
- すさめぬにねたさもねたしあやめ草ひきかへしても駒かへりなん (和泉式部)
- ●「蜻蛉日記」作者の息子、何だか冴えない藤原道綱と
- 「相変わらずお盛んだそうじゃないか」 俺様だぜ!道綱より
- 袖濡れていづみといふ名は絶えにきと聞きしをあまた人の汲むなる (藤原道綱)
- 影見たる人だにあらじ汲まねどもいづみてふ名の流ればかりぞ (和泉式部)
- ● 「和漢朗詠集」編者、インテリ藤原公任と
- 「ふふふ・・・。ひとつ、お手並み拝見といかせてもらうよ」 山里の主、公任より
- 知るらめやその山里の花の香はなべての袖に移りやはする (藤原公任)
- 知られじとそこら霞の隔てしに尋ねて花の色を見てしを (和泉式部)
- 「ほお、やるじゃないか。では、これはどうするかな?」 意地悪かな?公任より
- 今さらに霞の閉づる白河の関をしひては尋ぬべしやは (藤原公任)
- ゆく春の止めまほしきに白河の関を越えぬる身ともなるかな (和泉式部)
- ● いわずもがな、月の欠けない藤原道長と
- 「めでたい、めでたいぞ! 孫とは、ういものよのぉ〜」 幸せ一杯なジジより
- よめの子の仔鼠いかがなりぬらんあなうつくしと思ほゆるかな (藤原道長)
- 君にかくよめの子とだに知らるればこの仔鼠の罪かろきかな (和泉式部)
- ● 後の上東門院、純粋培養姫君な彰子中宮と
- 「お話してみたいと、思っていましたの・・・」 彰子より
- 木綿かけて思はざりせば葵草しめのほかにぞ人をきかまし (彰子中宮)
- しめのうちを慣れざりしより木綿だすき心は君にかけてしものを (和泉式部)
- ● なんとまぁ、貴船明神さまと!?
- 「あ・・・ ほたる・・・?」 男に忘れられた女より
- ものおもへば沢のほたるもわが身よりあくがれいづるたまかとぞ見る (和泉式部)
- 奥山にたぎりて落つる滝つ瀬のたまちるばかり物な思ひそ (貴船明神)
|