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▼硯の水▽和泉式部 小説・エッセイ系▼




 蜻蛉日記 和泉式部日記
円地文子 訳/ちくま文庫

道綱母の「蜻蛉日記」とのカップリング本です。
とても丁寧に訳して下さってあります。全体的に凛とした文体でございます。
難しくはないのですが、古典の世界に慣れてきた方向けだな…との印象を受けました。

 わたしの古典 蜻蛉日記・和泉式部日記
生方たつゑ 著/集英社

ほんの少し小説風味。分かりやすいので、入門編としておすすめでございます。
美しく優しい語り口で、さくさく読むことができます。
でも、巻末の鑑賞文は、個人的にちょっと苦手だったりして…。

 小説和泉式部 許子の恋
三枝和子 著/福武文庫

和泉さまの一人称で語られます。日記をそのまま忠実に、かつ魅力的に小説化。
ただ、タイトルの「許子」という名前は、和泉式部の名前として正式に判明している
ものではございません。まったく根拠無しではなく、もしかしたら?…という名前なのです。

 煩悩夢幻
瀬戸内晴美 著/角川文庫

艶めいた、情熱的な和泉さまでございます。独特の官能の雅世界に酔います。
前半は、弾正宮さまとの恋物語が展開されます。嬉しい。花山院の悪役っぷりも上等。(笑)
結末に近づくほど、ハンカチ必携です。特に一条帝のあたりで…。(号泣)

 私の好きな古典の女たち
瀬戸内晴美 著/新潮文庫

古典物語に登場する有名な女性は、ここにほぼ出揃っております。もちろん、和泉さまも。
解釈や感じ方というのは、本当に人それぞれなのだなぁ…。
いろいろな意味で勉強になりました。

 和泉式部日記
いがらしゆみこ 著/中公文庫

漫画です。私の中の印象を壊されるのも嫌だなと思って、手を出すのをしばらく躊躇。
でも、我慢できず買ってしまった(笑)。後悔ございません。人物も背景も、丁寧に
書き込んでくださってます。それぞれの人物に注がれる眼差しも、とてもあたたかい。
美しい絵を通して、お話の切なさも等身大に伝わってきます。おすすめでございます。

 後朝 和泉式部日記抄
鳥越碧 著/講談社文庫

この小説においても、和泉さまの名前は「許子」であったりします。
日記ベースですが、オリジナル色が濃いめ。和泉さまの物語らしく、お歌が効果的に
登場して、印象的な場面をさらに盛り上げております。
和泉さまの心の中での道貞さまの位置づけが、ものすごくいいカンジです。

 噂の皇子
永井路子 著/文春文庫

王朝時代が舞台の短編集でございます。
「桜子日記」は、和泉式部日記の舞台裏を垣間見みるような物語です。
主人公は女童・桜子。日記に出てくる樋洗童がモデルでしょうか。
彼女が、お仕えする憧れの女主人の生き方を、わりと冷めた目で観察し、語ってゆくのです。
もうひとつ、タイトルになっている「噂の皇子」とは、敦明親王(父・三条天皇)のことです。
こちらのお話もおすすめです。これら小さなお話は、全部で8編ございます。

 The Ink Dark Moon 「墨染めの月」
Jane Hirshfield with Mariko Aratani 著/Vintage Classics

「Love poems by Ono no Komachi and Izumi Shikibu, women of the ancient court of Japan.」
英訳された小野小町と和泉式部の歌集(抜粋)です。
選ばれているお歌は勅撰集に入集した有名どころとは限らず、そのへんの取捨選択に
異文化からくる意識の違いが感じられて面白いです。
和歌というのは、ひとつのお歌の中に幾重にも意味が張られております。故に、その意味を
まったく崩さず英訳することは、とても難しい。たとえば、掛け言葉。「根」と「寝」、
「枯れ」と「離れ」など。日本語の響きの不思議です。
そのあたりの解説が、巻末でなされておりました。言語の壁を越えるのは、ホント
難しいものですね。
なれど、そういったことは、とりあえず置いておいて。(笑)
和泉さまのお歌が世界中で愛されるのは嬉しいかぎりでございます!
(書籍について情報を下さったEmieさま、ありがとうございました)

 小説 和泉式部抄
藤蔭道子 著/東銀座出版社


 恋のバイブル いづみ式部日記
高橋いづみ 著/飛鳥新社


 マンガ 和泉式部日記
田中美穂・小坂部陽子 著/平凡社





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