■HOME > ■硯の水メニュー
▼硯の水▽和泉式部 原文・研究書系▼




 和泉式部日記
清水文雄 校注/岩波文庫

先ずはこれを。定番でございます。全訳はついておりません。
ついているのは簡潔なる校注ですが、要所要所に適切で、とても頼りになります。
巻末の解説は、大変しっかりとした濃い内容で、それだけでも価値ありです。

 和泉式部歌集
清水文雄 校注/岩波文庫

私が所持しているのは、なんと初版本です。
和泉式部集の代表的な現存写本4種が、この1冊にコンパクトに収まっております。
上記の「和泉式部日記」と対にして読めるよう、解説がリンクされていたりも。
持っていると非常に便利でございます。

 和泉式部集/続集
清水文雄 校注/岩波文庫

こちらは、上記「和泉式部歌集」の改訂本。昭和58年に新装版として発売
されております。
注釈・解説ともに見直しがなされており、ますます頼れる一冊となりました。
和泉式部集の現存写本2種を掲載。改版前に比べると、注釈が増えております。嬉しい。

 和泉式部日記(上・中・下)
小松登美 訳/講談社学術文庫

至れり尽くせりな解説書でございます。全訳、派生事項までもれなく。
学術文庫ですが、敷居の高さはありません。初心者の方でも大丈夫です。
和泉さまのお好きな殿方のタイプ、宮様のお顔考察など、寄り道も楽しいのです。

 人物叢書 和泉式部
山中裕 著/吉川弘文館

「和泉式部日記」ではなく「和泉式部」という人物の研究書です。
内容の濃さは感動的でございます。年表も付属しております。
読みやすい文章、構成にも工夫があり、気になるところから読むことができます。

 日本詩人選 和泉式部
寺田透 著/筑摩書房

ズバリ上級者向けでございましょう。お歌の意味は省略されている場合が多々。
というのも、お歌の表面的な意味よりも、その時々の和泉さまの心情を掘り下げてゆく
というかんじが強いのです。理解するにはある程度の知識が要求されてしまいます。
無知な私、頑張って読みました。お歌の味わい方に、新しい道を見出しました。

 恋歌まんだら 和泉式部
清水好子 著/集英社

こちらは上記よりもずっと穏やか。なれど、安易ということではございません。
奥深い内容ながら、柔らかい文章、解釈の仕方にも女性らしい心遣いがなされており、
包むような優しさが感じられるのです。
和泉さまの生涯を、日記や家集の歌を用いながら丁寧に辿ってゆきます。
追求の方向というか切り込み具合というか、そのへんが個人的にとても好みです。おすすめ!

 実存を見つめる 和泉式部
久保木寿子 著/新典社

発行年も内容も新しい研究書でございます。傾向は、和泉さまをよく知る上級者向け。
既存事項を踏まえた上で出てきた新たな見解がたくさん。大変に興味深いです。
家集の中にいくつもの歌群を見つけ、その性格を細やかに分析しております。
この本を読むときは「和泉式部集」が必携でございましょう。

 和泉式部私抄
保田與重郎 著/新学社

数々のお歌を、しみじみとした愛情をもって解説して下さっている本です。
この本が著された昭和初期の頃。旧仮名遣いで書かれております。
当時、和泉式部は道徳的にけしからぬ女ということで、世間に疎んじられていたようです。
そんな中で著者は彼女に暖かい眼差しを向け、優しい愛でその歌を弁護して下さって
おられます。著者の情の深さに、涙ぐんでしまいました。
歌と心を通わせるというのは、こういうことなのですね。おすすめでございます。

 和泉式部日記
川瀬一馬 訳/講談社文庫


 和泉式部日記―現代語訳付き
近藤みゆき 訳/角川文庫


 和泉式部
馬場あき子 著/美術公論社


 和泉式部の歌入門
上村悦子 著/笠間書院


 日本の作家100人 和泉式部
武田早苗 著/勉誠出版


 新潮日本古典集成
 「和泉式部日記 和泉式部集」
野村精一 校注/新潮社

解説充実。本全体の半分ほどが当てられております。
さらに、家集とその全訳もついておりまして、満足度が高い一冊でございます。
この全集は装丁が美しく、やや小振りサイズ。本棚に優しい配慮ですね。(笑)

 日本古典文学全集 第18巻
 「和泉式部日記 紫式部日記 更級日記 讃岐典侍日記」
藤岡忠美・中野幸一・犬養廉・石井文夫 校注・訳/小学館

大きな厚い本です。その分、解説や図説がたくさん掲載されております。
お求めやすくない価格ですが、気になる王朝女流日記4編が一度にゲットできるので、
そう考えるとお得かもしれません。「讃岐典侍日記」もおすすめですので、是非ご一読を。

 日本古典文学全集 第20巻
 「大鏡」
橘健二 校注・訳/小学館

この全集は初心者に優しい完全対訳。付録資料も豊富でとても使い易いのです。
特に全人物紹介は、涙ものに貴重でございます。
和泉さまの時代とかぶる「大鏡」は、必ず読んでおきたいところ。

 日本古典文学全集 第31〜33巻
 「栄花物語」1〜3
山中裕・秋山虔・池田尚隆・福長進 校注・訳/小学館

「大鏡」と同じく外せない存在の本でございます。
同時代を扱った「栄花」と「大鏡」ですが、微妙に違う記事もあり、やはりどちらも必携。
恐ろしく使える年表や系図などの各種データは、やはりありがたいものです。
ただ、「和泉式部日記」の世界を理解するためでしたら、前半2冊だけで問題ございません。

 日本古典文学全集 第7巻
 「古今和歌集」
小沢正夫 校注・訳/小学館

「和泉式部日記」に限らず、古典物語の登場人物が口ずさむ歌は「古今集」から
というものが多いのです。古今集のお歌を全部暗記なんて、私にはとても無理…。(笑)

 日本古典文学全集 第26巻
 「新古今和歌集」
峯村文人 校注・訳/小学館

編まれた時代は「古今集」よりずっと新しく、式子内親王はじめ「百人一首」で
見かける歌人がたくさん顔を出しております。
和泉式部の歌も数多く入集。これらのお歌が好まれたのね…などと考えると、
一寸興味深いものがあったりして。



■HOME > ■硯の水メニュー