友人が昨日のリベンジをしようとSaigon Republicでの夕食を誘ってくる。根性の太い奴(笑)。結局僕も行ってしまうのだけれど…。
昨日来たときも思ったのだが、Englewoodは結構若い街。ちょっと洒落た系のチェーン店がメインストリートのあちこちにあり、看板や店構えも明るく洒落ている。Hobokenのメインストリートがちょうどこんな感じかな。こういう街に暮らしてみるのも悪くないのかなとふと思ったりした。でも、本当に暮らしたらすぐ退屈しちゃうんだろうけど。
Saigon Republicに入ってみると、なんと「本当は今日は閉店の時間だ」と。まだ9時なんだけど、郊外の街は夜が早いんだね。でも、「今日は他のお客さんが根を生やしているから構わないよ」ということだったのでとりあえず一安心。友人とさっさと料理を注文することにする。肝心の料理の味は充分以上。マンハッタンのベトナム料理屋と比べても負けない味でした。この近所に住んでいるのであれば行ってみて損は無いでしょう(58 W. Palisade Ave. Englewood, Tel: 201-871-4777)。
昨日に懲りてPort Authority行きのバスの時間とバス停の場所をチェックしておいたので、ちょうど良い時間に店をでてバス停に。おかげでトラブルも無く帰宅することが出来て何より。
朝食 - ヨーグルト、昼食 - 焼き魚定食(Tamaya)、夕食 - ベトナム料理(Saigon Republic)
eBayで見つけて落札したSimCityのオリジナル版が届いた。パッケージに書いてある日付は1989。中には5インチのフロッピーディスクも入っていて激しく時代を感じさせる。200LXへのインストール自体は比較的上手く行き、パスワードチェックを解除するパッチを当てる(15年前のソフトだしもう時効でいいよね!?)。立ち上げてみるとおぉ昔遊んだとおりの画面が(もちろん白黒だけど)。メモリ消費が大きいからタスクスイッチが出来ないのがちょっと苦しいけれど、それを除けば時間を忘れてハマってしまいそう。いい買い物が出来た(送料込み$10でした)。しかし、こちらに来てからの一年間で買ったゲームがWizardryとSimCity…。コンピューターは僕が現実社会と関わる数少ない分野の一つなので、もう少し今の時代のものを遊んでみても良いかと思った。
夕方は例の友人と一緒にEnglewoodに。Saigon Republicというベトナム料理店が目当てだったんだけれど、行ってみるとなんとお休み。仕方がないのでBaumgart's CAFEという中華料理屋に変更する(45 E. Palisade Ave. Englewood)。ここの内装はいかにもダイナーという感じなのだが、ニュージャージーでトップ20に入るレストランなのだとか。本当かいな、という感じではあったが、料理は確かに不味くなかった。帰りは友人にFort Leeで下ろしてもらったのだが、George Washington Bridgeバスターミナル行きのバス停までずいぶん遠いところで降りてしまったり、GWBからアパートまでがずいぶん遠かったり、途中で地下鉄のサービスが無くなってしまったりと散々な目にあってしまった。
朝食 - ヨーグルト、昼食 - 中華バイキング(カフェテリア)、夕食 - 中華(Baumgart's CAFE)
昨日遅くまでライブを見ていたせいもあってかなんだか体がだるい。とりあえず一泳ぎして気だるさを飛ばし、原稿を切りの良いところまで書き終えてから外出する。今日行く先はブルックリン美術館。現在、パルプフィクション雑誌の表紙の特別展をやっており、ずうっと見に行きたかったのだ。展示の内容はまぁまぁ。いかにもと言うキッチュな絵が並んでいるばかりではなく、それぞれの絵の背景にある社会の状況なんかも説明してあったり、あとは現代美術への影響なんかも作品と一緒に展示してあったりでとても面白かった。でも日本の同時代の雑誌の表紙とかも結構いい線行ってるんだよなぁと思うのは贔屓目なんだろうな。もう一つ参ったのは、展示を見ている途中で体調が悪くなり、背中を冷汗が流れ出したこと(苦笑)。ブルックリンを散歩でもと思っていたのだがそれは諦め、まっすぐアパートに戻る。腹は空いてるが食欲はなく油っぽいものは食べたくないという微妙な状態だったので久しぶりにベジタリアンレストランZen Palateに行き、ベジタリアンカレーを食す。やっぱりほっとする味。
アパートに戻って風邪薬を飲み、しばらく仮眠。目が覚めてから何とか原稿の残りを片付けて今日は終了。
朝食 - インスタントラーメン、昼食 - 野菜カレー(Zen Palate)
久々何の予定も入っていない週末。とはいっても原稿書いたりとか色々あるんですが…。朝起きてヨーグルトを食べたら、まずはSprint PCSの店舗に。先日Treoを購入したので今まで使っていたSCP-5150をキャンセルするのだ。担当者に話をすると「今解約するとペナルティが$150掛かりますが…」と。契約後一年経ってるのになぜかとたずねると、どうも去年の末に安いプランに切り換えた時に新たに1年縛りが発生したらしい。どうすればよいかと尋ねると、「Emergency Planという月$10のプランがあり、とりあえずそれに切り換えて11月末まで待てばペナルティ無しで解約できます」という返事。とりあえずそのとおりにしたのだが、この裏プランは中々面白いよね。本当に非常用にしか使わない人であればカスタマサービスに電話してこのプランに切り換えるのも良いと思う。
昼食はロウアーイーストサイドまで足を伸ばして以前に紹介したEssex Resutaurantに。$12と割とリーズナブルな値段のブランチだったのだが、頼んだポテトパンケーキはパリっと焼きあがっており、付け合せのホウレンソウと椎茸の炒め物も美味しい。ニューヨークのブランチには付き物のカクテルが3杯まで付いてくるのも嬉しい。ちょっと足を伸ばすといいこともあるんだな。満足して店を出ると隣のEssex Street Marketが開いている。ここが開いているのを見るのは初めてなのでちょっと覗いていくことにする。中は八百屋に肉屋・乾物屋と、日本のちょっと古い街にある「公設市場」そのもの(後で調べて分かったがこのEssex Street Marketもニューヨーク市の公設市場だった!)。場所柄店員も客もヒスパニックが多い。今日は買うものが無かったが、今度は何か面白い野菜でも買って帰ってみよう。
夕方に久しぶりに音楽でも聞いてみようと思い立ち、TONICのサイトを眺めてみると日本人らしい名前が載っていたので出かけることにした。ルインズという名前のバンドだったのだが、扱いがあんまり大きくなかったので大して混んでいないだろうと思っていたが、会場に着いてみるとこれが大混雑。会場での会話を聞いているとどうも何かの雑誌で特集が組まれたみたい。ライブはドラムとベースという構成だったのだが、なんと表現すればよいのか…実験音楽とプログレが混ざったような大変不思議なものだった。こういう分野って日本人アーティストがほんとに頑張ってるよねぇ。
朝食 - ヨーグルト、昼食 - ポテトパンケーキ(Essex Restaurant)、夕食 - ご飯と納豆
今日は遅くなったが久しぶりに外食せずに帰宅。ソーメンチャンプルを作ることにする。シーチキンとネギを具にソーメンを炒めるだけの簡単な料理だが、以前にチャレンジしたときにはソーメンを上手く炒めることが出来ずに非常にべちゃっとした仕上がりになってしまった。
今回はネットで見かたゆで方にしたがってチャレンジ。大鍋に湯を沸かしたらソーメンを入れ、一旦沸騰させる(1分くらい?)、吹きこぼれそうになったら差し水をして再度沸騰させる(ここでまた1分)。ここで冷水に取り、ぬめりをしっかりとる。ここまでやればそれなりに上手く油も廻りまぁまぁの出来になった。
朝食 - スコーン(The Adore)、昼食 - カツカレー(Suga)、夕食 - ソーメンチャンプル
友人を連れてのマンハッタン散策その2。今日はヴィレッジ周りを案内しようと思い、ちょっと早めに会社を出る。
予定より早く着き過ぎたのでまずは腹ごしらえでもとSushi Sambaというレストランに入る(87 7th Ave, Tel: 212-691-7885)。すごい名前の店だが、ニューヨークでは結構評判の店らしい。寿司とラテン系の魚料理(セビーチェ)を融合させた料理が名物だとか。今回は時間があまりなかったので、寿司の盛り合わせとビールを頼む。思っていた以上の味で、思っていた以下の値段だった。友人は「ニュージャージーの日本食屋ならこの値段出せばもっと上手いものがもっとたくさん喰えるな」。そりゃそうさ。場所代とインテリア代が違うよ。そのインテリア、サイケというかEXPO'70というか不思議な感覚のものでした。
今日のメインはキャバレー。ニューヨークのキャバレーは基本的にはいかがわしい場所ではない(とか言いつつ僕は日本では"キャバレー"には行ったことがないんだな)。酒を呑みながら色々な舞台芸を見ることが出来る場所だ。なんでもニューヨークはこの意味でのキャバレーが世界一集中している場所らしい。今日行ったのはThe Duplexという店で、その昔にはウッディ・アレンがタップを踏んだこともあるという由緒のある店だそうだ。中は思っていたより狭く、僕が行ったことのある一番小さなライブハウスに人数分の机と椅子を入れた感じ。今夜の出し物は男女二人組みの南部音楽なのだが、これがとにかく上手い!トークも達者で、ライブハウスで無愛想なライブをやっている若いバンドマンに見せてやりたい、と思った。
寿司がちょっと少なかったので最後にラーメンでも喰って帰ろうということになり、来々件という店に入った(214E 10th St. bet. 1st & 2nd, Tel: 212-477-7030)。この店、日本の昔風のラーメン屋をそのまま模した作りになっているのだが、客層は圧倒的に地元アメリカ人でちょっと不思議な雰囲気。肝腎の味の方は今一つ上品過ぎるというか薄味で物足りなかったのがちょっと残念だった。
朝食 - ヨーグルト、昼食 - 中華バイキング(カフェテリア)、夕食 - 寿司(Sushi Samba)
担当しているプロジェクトが一休みしていたのだが、今日の電話会議で来週から再開することが正式に決まった。それは良いのだが、こんどのプロジェクトで使おうと思っているテンプレートがあり、それがまだ完成していない。今週は雑事も色々と残っているうえに今ひとつ時差ぼけが抜けていないので中々辛い(きょうも朝6時に起きて泳いでから出社)。何とかしないとなぁ。
Palm話2題。今使っているメーラのPapi-Mailは一旦メールサーバからリストを取得し、そのリストから選んだファイルをダウンロードするという仕様になっている。メインのPCで使うメールサーバを共用できる中々便利な仕様なのだが、どうもメールリストの取得が遅い。そう言うものなのかと思っていたが、メニューから"サーバ設定"→"詳細"と選び、"プレビュー取得サイズ"を0行にするとずいぶん処理が早くなった。当然プレビューは出来なくなるが、差出人と件名は分かるので僕にはこれで充分。もう一つ、取得対象を最新n件という形で指定する機能もあるので、とりあえずこれでリスト取得の問題は逃げられそうだ。
もう一つはpqa。Palmにはpqaという一種のWebアプリケーションをサポートする機能がある。htmlのテンプレートをpalmにあらかじめダウンロードしておき、必要な時にサーバに接続してデータを取ってくるというもので、多くのサイトがこのpqaに対応したコンテンツを提供している。だが、これはPalm独自の機能であり、互換機メーカであるHandspring製のTreo 270には搭載していないのだ。ネットで検索してみると必要なドライバをダウンロードできるところがあり、ダウンロードして試してみたがうまく行かない。ネットへの接続は上手く出来ているようなのだが、htmlの取得に失敗しているようなのだ。今のところはこれ以上の原因はわからないのでとりあえず残念。何とかしたいなぁ。
朝食 - サンドイッチ(The Adore)、昼食 - 豆腐チゲ(So Kong Dong)、夕食 - 出前のサンドイッチの残り
休み中にたまったメールの整理をしていたら、Clear Channelからのコンサート案内が来ていたことに気づいた。Clear Channelは多くのライブハウスでの興行権やFM局の経営権(1200局とか)を持つ大企業。無料のメルマガを登録しといてこんなことを言うのも何だが、この会社はアメリカの音楽ファンの間では非常に評判が悪い。オンエアする曲の管理を徹底して中央集権で行ない、どの放送局でもいかにも売れ筋という曲だけを集中して流させる。そしてその売れ筋のプレイリストの更新もきわめて遅い。今のアメリカのポピュラーミュージックシーンは似たようなバンドや曲ばかりが現れ、新しい音が全然メインストリームに出てこなくなっているのだが(その面では日本に似てますね)、その責任のかなりの部分がこのクリアー・チャンネルにあるのではと言う人も多い。ラジオ局の話だけではなく、FM局でのシェアを背景にアーティストに対してはライブを自社で行なうような圧力をかけていると言われており、現にその容疑で裁判を起こされている。
で、ここからがちょっと広瀬隆っぽい危険な話。このClear Channelがこれほど大きな企業になれたのは、アメリカで放送・通信を監督する省庁(FCC)が大幅に規制を緩和したことが原因。一方、このClear Channelは、イラク戦争中に「愛国的な芸能人」を応援する"Rally for America"というキャンペーンを行なう一方、戦争に批判的な歌手の曲をプレイリストから外してしまった(ちなみに9・11の時に「イマジン」などをプレイリストから外したのもこの会社)。以前にこの日記で取り上げたDixie Chicksは、CDやカセットを集めてブルドーザーで引き潰すというものすごい抗議行動をやられたのだが(こんなことが21世紀のアメリカで起きたなんて信じられますか?)、そのイベントを主催したのもClear Channel配下のラジオ曲。さらに昔に遡ると、Clear Channelは現ブッシュ大統領が持っていたTexas Rengersを買い取るなんてこともやっている。この取引はそれまでずっと事業で失敗し続けていたブッシュが唯一成功したビジネスと言われていて、彼はそこで得た利益を元に中央政界に進出することになる。
まぁ、アメリカといえど、国の裏側では色々あると言うことですね。
朝食 - ヨーグルト、昼食 - 中華バイキング(カフェテリア)、夕食 - 韓国料理(友情)
旅行の時差が残っているのか、今朝は5時前に目が覚めてしまった。まぁ昨日は8時に寝たので当たり前なんだけど。この日記の更新とかちょっとした書き物をした後、ジムに行って一泳ぎ。これはこれで健康的なので、何と過去の生活リズムを維持できないかな。
一週間休みだったんだけど、金曜日が独立記念日の休日だったこともあり溜まっていたメールの量は思っていたほどではなかった。ほっと一息。ただ、そのなかに難しくはないが時間のかかる雑務が残っていたため、それで一日が潰れることになった。まぁリハビリにはちょうど良かったかな。
せっかくの七夕なので星でも眺めながらビールでも引っかけるかと思ったのだが、夕方になるにつれて急激に眠気が増して来たので結局9時過ぎには自分の部屋でダウンしてしまった。
朝食 - ヨーグルト、昼食 - 豆腐チゲ(芸村)、夕食 - 茄子とトマトのパスタ
旅行の疲れがまだ残っているけど、部屋の窓から外を見てみると今日もいい天気なので、どこかに遊びに行こうと思いハーレムに出かけることにする。いままでバスで通りかかったことはあるが、街中をきちんと歩くのは今日が始めて。
まずは地下鉄の2 Lineは125St.駅に降り立ち、ぶらぶらと南に歩き出す。思ったより街の雰囲気は悪くない。ニューヨークの寂れた地域って、道路に割れたガラス瓶が散乱している、商店の作りが明らかに安っぽい、更に悪くなると窓ガラスが割れていて板が打ち付けてある、といった状態になっているのだが、少なくともこのエリアに関してはそんなことはない。そういった視点から見るとロウアーイーストサイドより良かったりするくらい。面白いことに通りの中に洒落た店がぽつぽつとあり、そんな店には白人客も入っている。まぁ比率は少ないんだけれど。今日は昼を先に済ませてしまったのだが、こんどは食事くらいはしてみたい。
116St.まで下りてきて東に向かい、レキシントン街を越えると行き交う人々の姿ががらっと変わる。このエリアはスパニッシュハーレムと言い黒人ではなくプエルトリコ系の人々が暮らすエリアなのだ。バーらしき店の看板には英語で無い言葉でビールの案内らしきものが書いてあったり。面白い場所だなぁ。
夕方に帰宅し、本を読んでだらだら過ごしていると急に眠くなってそのままつぶれてしまった。意識しなかったけど時差ぼけが残っているのか。
朝食 - ご飯と惣菜、昼食 - 焼きうどん(L'Annan)
朝は6時半に起きてホテルをチェックアウト。セントパンクラス駅に向かい、Luton行きの列車に乗る。Luton Airport Parkwayからシャトルバスに乗ってLuton空港で。空港の売店でTimeOutの最新号と別冊のロンドンガイドを購入。ニューヨーク版のTimeOutとは基本的にはレイアウトとか全く同じ雑誌なんだけど、例えば映画のところとか同じ映画でもロンドン版の方が全然講評が辛口だったりして面白いんだよね。待つことしばしでeasyJetのAmsterdam行きに搭乗。この会社、席の予約が無く、搭乗すると早い者勝ちで座ることになる。アメリカにも似たようなシステムの会社はあるらしいけど、席の予約なんてそんなにコストの掛かるものなのだろうか?
Amsterdam到着はニューヨーク行き出発の2時間半前。少しぐらいはゆっくり出来るか、と思っていたんだけれど、荷物待ちと入出国審査に1時間近く時間を取られてしまった。何故かチケットには搭乗時間が出発の1時間半前と書かれていたが、何かの間違いだろうと思い空港ラウンジに向かう。Amsterdamにはダイナースと提携した空港ラウンジがあるのでありがたく利用しようとしたのだが、これが結構しょぼい。一応Deltaなどが利用するちゃんとしたラウンジのはずなのだが、作業用のデスクが無く、ネット接続もダイヤルアップのみでしかも有料!良かったのは酒がただだったことぐらいかなぁ。
ニューヨークまでの帰りのフライトは8時間。気流の関係で来たときより2時間余分に掛かる。おまけに今度は昼で寝付けるわけでもないので疲れる疲れる。JFKに着いたときにはへろへろだった。アパートに帰りついたのは7時半過ぎ。プールには間に合わないのでエアロバイクを少し漕いで体調を整え、ご飯を食べて寝る。
昼食 - 機内食、夕食 - ご飯と惣菜
遅めに起きて朝食を取った後は、散歩に出かけずに部屋に差し入れられたTimesをゆっくり読む。バスの時間が近づいたので存分に楽しんだホテルをチェックアウト。やっぱりここで連泊したかったな。
Malmesburyはこの地域の交通の中心で、Cirencester・Chippenam・Swindon・Yaleといった街に一時間ほどの間隔でバスが出ているのだが、一番近くロンドンへの列車の本数も多いSwindonに出ることにした。乗ってみるとコッツウォルズらしい街並みがすぐに途切れて、車窓はただの田舎町になってしまったのが残念だったが。おまけに、バス停で下りる場所を間違え、次のバスを待つまで20分ほど時間を無駄にしてしまった。
今日はまっすぐロンドンに向かうわけではなく。Henley-on-Thamesという街に向かう。今週はイギリス最大のレガッタ・Henley Royal Regattaが開催されているのだ。レースを選ぶほどの時間は無いけれど、話の種に見ておかないといけないだろう。が、列車の遅れやら乗り継ぎ探しやらで到着が遅れ、12時半ぐらいには着いていると思っていたのに2時前になってしまった。面白いのはこのレース、ボートが2つ並ぶ形式のマッチレースだということだ。通常のレガッタでは最大6艇が並んでレースすることになる。2つだけだと川幅は余るのだが、その部分には何と観光船が浮いている。優雅なレースではあるなぁ。土手側にある観覧席も凄く、ゴール前の良い場所は「幹事席」として一般客は立ち入り禁止になっている。幹事といっても要はイギリスの上流階級の方々の社交場になっているようで、とにかく僕のような人間が普通の生活の中で見ることが出来ないような格好をした人々がわんさかわんさか出入りしている。すんげードレスを来た女性とか、カンカン帽にブレザーという男性とか…。時間が無かったので見ることが出来たレースは三つだったが、シングルスカル・クオドルプル・エイトとバランスよく見れたのでまぁ我慢しないと。
ロンドンに向かい、Paddington駅に着いたのは4時15分。どうやらホテルにチェックインする暇は無く、そのまま会社に直行する。幸い仕事で関係しそうな人々は全員オフィスに残っており、挨拶をすることができた。その後ロンドン勤務の同期たちと夕食に行き、後で合流した会社の大先輩と日系のクラブに。結局ホテルに着いたのは2時前になってしまった…。
朝食 - イングリッシュブレックファースト(ホテル)、昼食 - サンドイッチ、夕食 - ムール貝など(Belgo Centraal)
Snooty Foxのレストランでイングリッシュブレックファーストをゆっくり取り、街を少し散歩。Chipping Stepsという場所が観光パンフレットに載っていたので行ってみるとただの石の階段だった…。他には骨董品を扱う店が集まっているのがこの街の名物らしいのだが、僕は品物を見る眼も無いし荷物が増えるのも困るしで結局そちらには行かずじまい。
ホテルのすぐ近くにあるバス停から10時半のバスでMalmesburyに出発。20分ほどで到着するのだが、外周が見えてくるとわくわくする。この村に来るのは会社の語学留学で来てから2年ぶり。街の様子は余り変わっていなかった。まずは今夜泊まるホテルに行き、チェックインには少し早いのでとりあえず荷物だけ預かってもらう。
最初に行った場所はホテルの隣にあるAbbey House Gardens。お金持ちが10年ほど前にこのガーデンを買い取って街にやってきて、今ではBBCのガーデン特集にも取り上げられるほどの名園になったとか。入場料はちょっと高いが(£5)、まぁ志への寄付と思おう。庭は相変わらず美しく、時期が合ったのかバラが咲き乱れている。整った庭の他にも池や川と言った地形を生かした公園になっている部分もあり、のんびり歩いているとゆっくりと時間が過ぎていく。開けたベンチに出るとAbbeyが美しい。このAbbeyはイングランドの中では非常に歴史が古いものだそうだが、内戦に巻き込まれたため塔が崩れ落ちるなど昔の姿は一部とどめていないらしい。伝説では、このAbbeyの修道僧の一人が羽根をつけて塔の上から飛び立ち少し滑空することが出来たとなっていて、この僧、Malmesbury Monkがイングランド人で最初に空を飛んだことになっているそうだ。
ホテルに戻って部屋の様子を聞くとチェックインできると言う。今夜泊まるホテルはThe Old Bellといい、元々はAbbeyの門前宿でイングランド最古のホテルだとか。部屋はどんな内装かと期待していたら、何と日本風、というかジャポニズム風。おそらく今世紀初めのジャポニズムが流行した頃に家具とか装飾品とかで日本っぽい物を買い込み、それをインテリアとして使っている。そんなものは日本人には悪趣味で不愉快かというとそんなことは無く、趣味のよさは伝わってくる。何より適度なレトロ感があり、何と言うか田舎の親戚の家に泊まりに来たような妙な落ち着きを感じるんだな。このホテルは結構当たりだったかも。
部屋に荷物を置き、シャワーで汗を流したら、とりあえず散歩に出る。天気予報では今日は曇りから小雨となっていたのだが天気が非常に良くなって嬉しい。知らない街並みの中をぶらぶら歩き、インフォメーションセンターに行って街のパンフレットを貰う。その後、本屋に行って雑誌を購入。"What Cellphone"という雑誌で、名前の通り携帯電話の総合誌。イギリスで購入可能な電話や契約可能なサービスについて詳しく特集されている。なぜかアメリカでは携帯電話の専門誌を見たことが無い。もっとも、イギリスでもこの雑誌は何故か他の場所で見たことは無いんだけど…。
ホテルに戻って次にやることを検討。River Walkを歩くことにする。このMalmesburyの街は丘の上にあり、その丘の下は三方をAvon川に取り巻かれている。その川沿いに散歩道が整備されているということらしい。行ってみると舗装されているわけではなく草を踏み分けただけの道が続いている。平日の昼と言うこともあり、歩いていてもほとんど誰にも会うことが無い。草の中を一人で黙々と歩いていると、世間のしがらみを忘れ、なんだか小学生の夏休みに戻って「探検」しているような気分になってくる。そうやって歩いてきて、いよいよ出口に近づいてきたあたりでふと道を曲がると正面に牛が!初めは状況を全く把握できなかった。こういったイギリスの散歩道は、私有の土地の中を通っていることが多く、ここも放牧場の中を通っているのだ。柵も無い状態で牛と出会うのは初めてで、とりあえず道の横にずれて牛たちが移動していくのを待っていた。なんだか妙な感じ。
散歩を終えてホテルに戻ると5時前。今日は昼食を食べていなかったのでさすがに空腹になった。昨日と同様にクリームティーのセットを頼み、時間を掛けてゆっくりと楽しむ。部屋に戻って本や新聞を読んでいるといつのまにか良い時間になったので、街に出てパブを二件ハシゴする。The Whole Hogという街の真ん中にあるパブではつまみに揚げ物を頼んでビールを二杯、もう一軒行きたかったのでそこからHigh Streetを下ったところにあるThe Smoking Dogというパブでビールを一杯だけ。意外だったのはどちらも若者が多かったこと。Tetburyではおじさん・おじいさんばっかりだったのに。MalmesburyにはDysonという掃除機のメーカーの大きな向上があり、Lucentも通信機器の研究施設を置いていたりするので、結構若い人が多いのかもしれないな。
ビールが廻ってきたので部屋に戻って寝る。
朝食 - イングリッシュブレックファースト(ホテル)、夕食 - シーフードフライ盛り合わせ(The Whole Hog)
7時前にホテルをチェックアウトしてブリュッセル南駅に向かう。イギリスにはこの駅から国際列車ユーロスターに乗っていくことになる。旅行中の宿と飛行機はインターネットで全部予約したのだが、この部分だけは予約方法が分からずそのままになっていた。ロンドンまでの二等車の当日料金は€223。窓口の人が「高いので普通列車を乗り継いで行ったほうが良いですよ」と言ってくれたがスケジュールはと聞くと「そこまでは…」まぁ覚悟していた範囲の料金だからと言うことでユーロスターの方を購入した。駅にはwebサイトのポスターがペタペタ貼られている。ここで予約しておけばずいぶん安かったのかな。(後で調べてみると60日前までに予約をして利用すると往復€113になるようだ。)
ユーロスターからの車窓風景には少し期待していたのだが、オランダからベルギーにかけて乗って来た風景とたいして変わらない。トンネルの部分も考えてみると大して凄い景色があるわけじゃないんだよなと思うと気が弛んでしまい、そのまま寝てしまった。気がつくとイギリス国内に。鉄道で国境を越えて来た証拠はクルクル変わったTreoのキャリア表示だけだった。
ユーロスターが到着するのはWaterloo駅。ここでは一応入国審査がある。そこを抜けた後、Paddingtonに向かうために地下鉄Bakerloo線に乗る。Paddington駅で地下鉄を降り、鉄道のホームに向かうところで強い既視感。2年前に数回しか通ったことの無いところなんだけれど。ホームでBath行きの切符を購入し、列車に乗り込む。
1時間ちょっとでBathに到着。Bathは名前の通り温泉のあるところで、bath(風呂)という単語の元になったのはこの地名なのだとか。ちなみにspa(温泉)という単語も地名由来で、その場所はベルギーにあるらしい。Bathにはローマ時代の遺跡もあり、イギリス有数の観光地なのだが、今回ここに来たのはローカルバスへの乗り継ぎのためだし、前回イギリスに来たときに見て廻ったこともあるので、今回は時間を取らなかった。大きな荷物をかついだまま街を歩くのも嫌だしね。少しだけ時間があったので昼食をここで取ることにする。
食事の後にバスターミナルに向かう。嬉しいことに、明日の昼に今夜泊まる村Tetburyから次の村Malmesburyへのバスがあることが分かった。2年前に来たときに持ってかえった時刻表ではそのバスは木曜は運休になっていたのだ。このご時世田舎の公共交通機関は不便になっていくだけだと思っていたのでちょっと心強い。1時40分にTetbury行きのバスが出発。ゆるやかな丘を昇り降りし、そのたびごとに新しい街が見えて来るという素晴らしい車窓風景が広がる。ちょっと時間はかかるがこのルートを選んで良かった。
Tetburyは古い市場(The Market House)の建物が中心の小さな街。ロイヤルファミリーが別荘を構えていることで知られる街だがそれらはみな郊外にあるので歩いてアクセスできるわけではない。今回僕が泊まる宿は The Snooty Foxという所で、The Market Houseの正面にある。まずはチェックインして荷物を放り込み、ぶらぶらと街に散歩に出かける。とは言え、小さな街なので見るところは余り無い。ツーリストセンターに行って街の地図を貰い、まずは修道院に行ってみる。あまり大きくは無いがステンドグラスが見事な建物。驚いたことに日本語のパンフレットが置いてあった。そういえば「地球の歩き方」に数行だけこの村のことが載っていたなぁ。恐るべしその影響力。街中にはJCBカードを使える店がやけに多かったし。その後はCream Teaをゆっくりと味わいながら日本への絵葉書を書く。
ホテルに戻ってシャワーを浴びたのだが、イギリスの水はオランダと同じくばりばりの硬水。いくら丁寧に体を洗っても垢を落とすというよりは石鹸滓ごと垢を体に擦り込むような感じがする。「ヨーロッパの水が肌に合わない」というと例え話のようだが僕にとってはその言葉どおりで、汗っかきの僕にはつらい。
しばらく荷物を片付けたりしてから街に出て、夕食を取る場所を探しているとホテルの隣に人だかりの出来ている店が。見てみるとフィッシュ&チップスを売っているようだ(Mo's Plaice)。これだけ並んでいるんだから美味しいんだろうと思い、僕も並んでみる。注文はチップスと、ちょっと珍しいCod's Row(タラの卵・つまりタラコ)。ミンチカツ風に固められたタラコとチップスに店の人が何も聞かずたっぷりの塩と酢を掛けたあたりで「これは当たりかも」と思う。この食べ方は伝統的なんだけど、最近はイギリスでもケチャップで食べたりする人が多いらしい。つまり何も聞かずに塩と酢をかけるということはが伝統の味に自信を持っているということになる。部屋に戻って早速食べてみるとこれが実に美味い。ポテトもさっくり揚がっていてくどすぎず、タラコもちょうど良く塩が効いている。物価の高いイギリスで£2ほどでこんなものが食べられるとは思っていなかった。
しばらくBBCをぼーっと見てからホテル下のパブにビールを飲みに下り、一杯引っ掛けて部屋に戻って寝る。
朝食 - ハムとチーズのバケット、昼食 - ビーフカレー(Bathの食堂)、夕食 - タラコのフィッシュ&チップス
友人宅を出てブリュッセルに。ロッテルダムの駅から国際列車でブリュッセルに向かうのだが、扱いはどちらでも国内列車とまったく同じで出入国のチェックは一切無し。さすがはヨーロッパ。ちなみにナイアガラにあるアメリカ−カナダ国境ではパスポートの提示が必要だった。
ブリュッセルに着いたのは昼前で、ホテルにチェックインするにはまだ早いので、まず王立美術館に向かうことにする。ここの中世宗教画のコレクションは素晴らしい。このジャンルの絵はアメリカではまとめて見る機会がなかなか無いのでとても楽しめた。ルーベンスやブリューゲルの絵もまとまった数が置いてあるが、こちらは大作はやや少なかったかな。近現代絵画のコレクションも充実している。特にベルギー出身のポール・デルヴォーとルネ・マグリットについては他の美術館ではあまり見れない時期の作品も置いてあり、作家の全体像を掴むことが出来る。他の作品もセンスの良い収集方針でまとめられているので、どのジャンルの美術が好きな人でも立ち寄る価値は絶対にあると思う。今日の昼食もカフェテリアで、肉の串焼きを頼んだのだが付け合わせも含めとても美味だった。
なんだかんだで2時半ぐらいになり、そろそろチェックインできるだろうとホテルに向かう。が、地図で見ると1kmほど離れており、使えそうなバスや電車の路線はない。仕方ないのでとりあえず歩きだしたが、流しのタクシーも見つからず、結局小一時間歩く羽目になった。今回は長くなるのでパソコンを持って来ており、荷物がとにかく大きくて重いのだ。ホテルに着いたときは死にそうだった。Le Plazaというホテルで、比較的観光ポイントに近いのは良いのだが、辺りは今一つガラの良くないエリアの入り口。そのエリアを通って入って来たので、ポルノショップやらストリップ小屋が並んでいるのにはちょっと引いた。ホテル自体は小綺麗でまぁまぁの部屋だったが、参ったのがモジュラージャックが無くインターネット接続が出来ないこと。ビジネス都市のシティホテルでは当然の装備だと思ってたんだけどそうでもないんだなぁ。
とりあえず荷物を置いて観光の本番。まずはグラン・プラスと小便小僧に向かう。グラン・プラスは小さな広場だが周りを壮麗な建物に囲まれていてとにかく見事。そこを抜けてしばらく行くと小便小僧になる。ここは海外慣れした先輩や友人から「世界三大がっかり」というジョークの一つとして聞いていたのだが(ちなみに残り二つはシンガポールのマーライオンとコペンハーゲンの人魚姫)、思っていたより貧相ではなかった。曲がりなりにも高い台座の上に載っていたからだろうか。カフェでビールを呑み、シャワーを浴びに一旦ホテルに戻る。
一休みした後、今度は散歩と夕食に。地元の買い物エリアらしい場所に入り込み、ウインドゥショッピングのあとスーパーに入って旅行中の小物を購入。食品フロアにも降りてみたがアメリカと比べると並んでいるものに気合が入っている。レストランに向かう途中に小便少女の像なるものにも立ち寄ったのだがこれについてはノーコメント…。ただ、人気の無い路地の奥にあるので、時間帯によっては気を付けて欲しい。レストランは友人から推薦してもらったRaphaëlという店で、メインのレストラン街の一本横の通りにある(Rue Marché Aux Herbes, 76 1000 Bruxelles Tel: 02-511-8291)。メインのレストラン街には柄の悪い店も多く強引な客引きがあるのだとか。僕が通ったときは時間が早かったせいもあるのか客引きには合わなかったが、いかにもという感じのベタな店が多く「地元の人が来るエリアじゃないな」と思った。Raphaëlはその点感じの良い店で、Prix Fixのコースを頼んだのだが出て来た料理はスープからデザートまでどれもとても美味でだった。値段もコースが€26、ハウスワインが一杯€3ととてもリーズナブル。お勧めしたいレストランだった。
ここでまたホテルに戻ったのだが連夜の呑みがたたって一旦ダウンしてしまった。11時前に目が覚め、せっかくだからもう少しベルギービールを楽しみたいと思って外に出るとホテルの周りの店は綺麗にみな閉まっていた。あまり遠くに行くつもりもなかったので、ホテルに戻ってバーでビールを二杯引っかけ、部屋に戻って寝る。
朝食 - オムレツ、昼食 - 肉の串焼(美術館カフェテリア)、夕食 - 魚のスープ・クロケット・ビーフシチュー(Raphaël)